消費の流れが中小の商店から大規模な百貨店へと変化しつつあった昭和初期、銀座、日本橋、上野など都心の商店ではどんどんビル化が進みました。第一菅原ビル(旧菅原電気)もそのひとつで、間口の狭い敷地に細長いビル(いわゆるペンシルビル)が数多く建設されました。
■インター・ナショナルスタイルを基調に、円形の窓を配置した外観は、この時期特有の昭和モダンなデザイン
■4~5階と丸窓があるタイル貼り外壁部分はオリジナルに近いと思われます(6階部は後に増築)
■第一菅原ビル(旧菅原電気)/中央区銀座7-7-11
竣工:昭和9年(1934)
設計:吉田享二
施工:戸田組
構造:RC造5階
撮影:2017/08/11