かどの煙草屋までの旅 

路上散策で見つけた気になるものたち…
ちょっと昔の近代の風景に心惹かれます

今仙技術研究所建物(愛知県犬山市)

2013-01-26 | 尾張の近代建築

犬山駅から県道27号線沿を鵜沼駅方面へ向かうと、右手(東側)道路沿いの空き地の奥ににちょっと気になる建物があります。
この道路沿いには最近まで今仙電機製作所の工場施設があり、その建物は隠れて見えませんでしたが、工場が取り壊されてその広い跡地の東側に古い邸宅らしき建物が通りからも見えるようになりました。
今仙電機製作所は昭和14年(1939)名古屋市東区に設立され、昭和22年(1947)には犬山工場が建設されていますが、跡地に残る邸宅も犬山工場建設の頃に建てられ、その規模から経営者の本宅として使われたものと思われます。
邸宅は和館と洋館が南北に並んでおり、北側の道路沿いの洋館がある門には、今仙電機製作所の関連会社「今仙技術研究所」のプレートがかかっていますが、建物はかなり老朽化が進んでいて現在使われている様子はないようです。

◆今仙技術研究所建物/愛知県犬山市犬山東古券
 竣工:不明~昭和22年(1947)前後?
 構造:木造2階建一部洋館
 撮影:2013/01/06



■和館に一部洋館が付属する戦前に流行った邸宅の様式で、和館は住居として、洋館は商売上の来客用にゲストハウスとして使われることが多かったようです



■一番南側の和館はツタが絡まり、使われなくなってからかなりの年数が経過しているようです



■北側道路沿いに建つ洋館。こちらもガラスが割れ廃墟同然の状態。