かどの煙草屋までの旅 

路上散策で見つけた気になるものたち…
ちょっと昔の近代の風景に心惹かれます

犬山城下散策~琺瑯看板編(愛知県犬山市)

2013-01-18 | まち歩き

犬山城下で見つけた琺瑯看板です。
いわゆる企業の有名看板ではありませんが、小品ながら味わい深いものがあります。


■壁と一体化し錆も目立つたかなりの年代もので、板で補強されています。
「からだの根本を丈夫にする、大坂鰻谷、人参~」までのくだりは読むことができました。
大阪鰻谷は屋号で製品名が人参うんぬん~とくれば、強壮薬・健康食品の類の広告でしょうか。
旧字体で右から書かれた文字から現在では貴重な戦前物件と思われます(西古券)



■駐車禁止の琺瑯看板は初めて見ました。
樹脂製の看板にはない味があり、昭和な字体がたまりません(南古券)



■2006年当時に撮影した看板建築風のレトロな青果店
犬山市内では唯一の琺瑯看板群生地で、板張りの側面の壁には琺瑯看板が群生していました



■現在ではなかなか見られない昭和な眺め~定番のアース製薬・オミズとカオルも健在した



■現在青果店は看板も下ろし廃業した様子で、板張りの側面の壁はトタン張りになり、琺瑯看板もすべて撤去されてしまいました。
改装時に捨てられたのか、誰かが持ち去ったのか、再度ディスプレイしていただけたら、城下町のレトロな街角にぴったりだったのにと悔やまれます(東古券)

(撮影:2013/01/13)