かどの煙草屋までの旅 

路上散策で見つけた気になるものたち…
ちょっと昔の近代の風景に心惹かれます

路上のタイル画(愛知県犬山市)

2013-01-22 | まちかどの20世紀遺産

犬山市西古券、専念寺西側の駐車場に、銭湯のタイル画が残されていました。
タイル画とは大きめのタイルに直接絵を描くタイル絵ではなく、色付きの豆タイルをモザイクのように貼りあわせ一枚の絵を完成させる技法で、絵画で言えば点描のような独特の味があります。
銭湯の経営者が建物を取り壊す際に、タイル画の描かれた壁だけ残して駐車場にしたようで、ここにかつて銭湯が存在した事実を後世に伝えるモニュメントになっています。


■空き地の真ん中を仕切るように建つ壁は、かつては男女の浴場の境の壁だったと思われます。タイル画の風景は地元らしく、木曽川と犬山城、遠くに犬山橋が描かれ、川岸には桜が満開です。このタイル画を見ながら湯船につかり一日の疲れをいやす、今となってはかなわぬ夢です。



■タイル画の下にはカランやシャワーの跡と思われる小さな穴が並んでいます。タイル画の横のタイルの模様もなかなかお洒落で良い感じです。できれば裏側のタイル画も残してほしかった。

(撮影:2013/01/13 西古券)