かどの煙草屋までの旅 

路上散策で見つけた気になるものたち…
ちょっと昔の近代の風景に心惹かれます

中高記念館(稲沢市)

2011-02-20 | 尾張の近代建築

稲沢市建築散歩~その1

国府宮神社の参道脇に明治時代に建てられ、高等小学校に使われた洋風建築が保存されています。

建物は明治13年に建てられたもので、明治20年から中島郡高等小学校として使用され、その後稲沢町役場、稲沢高等小学校、稲沢町農会などを経て、昭和15年「中高記念館」として竣工しました。
昭和38年に現在地に移築された後、昭和51年~53年に架けて保存修理が行われ原型に修復されました。

尾張地方では唯一現存する明治期の学校建築として貴重な存在で、現在は市の所有となり、稲沢市の文化財として保存されています。

◆中高記念館(旧中島郡高等小学校校舎)/稲沢市国府宮2丁目7-17
竣工:明治13年(1880)
構造:木造2階
撮影:2011/02/20
※稲沢市指定文化財





◆建物全景~木造下見板貼り、2階の窓から上や車寄部分は一部漆喰塗り
ペンキもきれいに塗り直され大切に保存されています




◆建物中央に張り出した車寄が洋風建築らしさを演出




◆2階バルコニーの洋風の手摺とペディメントの「中高」のロゴが明治の学校建築らしいデザイン