天歴年間(947〜957)に原型が成立したと考えられ、約170段
からなる歌物語「大和物語」(成立:平安時代中期、作者:未詳)。
同物語は「伊勢物語」ほど普及しなかったが、当時の和歌にまつ
わる伝承が纏められ、後世の説話文学の基礎となる。展示資料は、
慶安元年(1648)に出版されて紅葉山文庫旧蔵書。
内容は、後に出家して遍昭(良岑宗貞)が都の五条の貧しい家の
女と契りを交わした時、庭で摘んだ若菜の蒸し物を提供されたと
いう逸話が収められている。この精一杯のもてなしに宗貞は、そ
の後食べたどんなものよりも美味しかったと言っている。
遍昭は僧正まで昇り、六歌仙の一人に数えられている。
NAJ(千代田区北の丸公園3-2)
からなる歌物語「大和物語」(成立:平安時代中期、作者:未詳)。
同物語は「伊勢物語」ほど普及しなかったが、当時の和歌にまつ
わる伝承が纏められ、後世の説話文学の基礎となる。展示資料は、
慶安元年(1648)に出版されて紅葉山文庫旧蔵書。
内容は、後に出家して遍昭(良岑宗貞)が都の五条の貧しい家の
女と契りを交わした時、庭で摘んだ若菜の蒸し物を提供されたと
いう逸話が収められている。この精一杯のもてなしに宗貞は、そ
の後食べたどんなものよりも美味しかったと言っている。
遍昭は僧正まで昇り、六歌仙の一人に数えられている。
NAJ(千代田区北の丸公園3-2)