カルカッタにいるべティーからメールが届いた。
「HiTetsu! Rina died...」
短いこれだけのメールのなかにべティーの涙と哀しみ、そして、祈りも私には十二分に読み取れた。
リナはHIVと結核でシャンティダンで亡くなった。
私がリナと最後に会ったのは私のカルカッタの最終日のシアルダーであった。
駅のプラットホームで寝ているリナを起こし、これからのことを話したことをいま思い出している。
彼女は激しく痛む両足にも関わらず、私に笑みを見せていた。
私は私がカルカッタから離れることと、これからも私の友達があなたのことをケアすることを告げた。
そして、持っていたマザーのメダイを彼女が首に掛けていたロザリオにつけると私がつけると、彼女は笑みをたたえ、それにキスをした。
日本に戻ってからも、リナのことは気になっていた。
リナの兄は私がプレムダンに運び、そこで亡くなった。
そのことはリナにはリナの旦那ロビーと話し合い、リナには告げないでいた。
{つづく}
今日はリナの冥福を祈りたい。