海上撮影家が見た上海2

上海で撮影活動をしている海原修平のBlog。「海上」とは上海の逆で、新しい上海という意味。更新は不定期。

動画用にあえてオールドレンズを

2023-03-24 | GFX+オールドレンズ

ネットから拝借

 

数年前にCanon FD 28mm f2(New FDではない)をヤフオクに出品した。確か3万円くらいでスタートし、バイヤーと思われる複数人が競り合い結局30万円以上の値がつき落札された。このレンズは、10年以上前に確か3万円ほどの中古を購入しオーバーホールして使っていたが、GFXがメインカメラになりケラレが発生しないMC.Rokkor28mm f2.8を28mmをメインレンズに指名したので手放したのだ。でも、その30数万円は上海往復航空券に化けたけどね。

なぜCanonの古いFDレンズが高価になったのかずっと謎だったのだが、元アシスタントに聞くと、こちらの動画業界では最新のデジタル用レンズで撮影すると描写がシャープ過ぎて作品の内容によっては雰囲気がでないので、あえて古くてf値の明るいレンズを改造し動画用レンズとしてレンタルしている会社があると教えてくれた。f値の明るい古いレンズであれば何でも良いという訳ではなく、LeicaのRレンズを筆頭にCanonのFDレンズも人気だそうだ。CanonのFDレンズが人気の理由は、焦点距離の違うレンズに変えてもレンズの色が安定しているのと改造しやすいのだと思う。

最新のデジタル用レンズは優秀過ぎてクセが少なく無味無臭で、他社との差がほとんどないほどレンズ収差がよくまとまっている。また、逆光でフレアーが出ないほどコーティングも良くなり、本来なら歓迎されても良いのだが、光を感じないので好きではないという人もいる。

私の所有するオールドレンズは、ライカ・ロッコール・ペンタックスが多いが、一部フォクトレンダーの現行品も使っている。

☆このCanon FD 28mm f2 SSCは、1975年発売で当時の価格は62000円だった。

☆他国からの中国便が緩和されてきたので、春頃にはさらに緩和されるだろうな。

コメント
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