木偶房 日日録

江上之清風 山間之明月

日曜画家を始める

2011年02月06日 | 書画記
息子の通っていた高校に、父兄を対象とした絵画の公開講座があり、
そこに参加することで日曜画家を始めました。
息子が卒業しても、私は卒業せず公開講座に通い続け
今日に至っています。

絵画を描き始めて大きく変わったことがあります。
見る事が楽しくなったことです。
前は、新緑の山景色を見ても単に新緑の山景色でしたが、
今は、いろんなミドリ色が見えてそれだけで楽しくなります。
それを表現できるまでには至っていませんが
描き続けることが楽しさの源泉なので、描き続けようと思っています。
これは、昨年の秋に軽井沢の雲場池を描いたものです。

油彩 F10号 「雲場池の秋」
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「住宅・エッセー」に寄せて

2011年02月06日 | 日日録
軽井沢にゆかりの詩人に立原道造がいます。
彼は、堀辰雄に師事し信濃追分の風景を詩の背景としています。
残念なことに、24歳の若さで夭折してしまいました。
彼は、詩人として知られていますが、建築家でもあります。
彼が著したもののなかに「住宅・エッセイ」という文章があります。
彼は、その文章の中で、
「文学にエッセイという分野があるが、それは日常茶飯事の人生に触れ
その持ち味を生かして行くものである。それは、人生から離れることのできない芸術なので
人間でさえあれば、真摯に生きさえすれば良いエッセイが生まれるもので、
専門芸術家を要しないものである。
住宅とエッセイはその本質は同じものなので、
人間でさえあれば誰にでも作れるもので誰にでも書けるものである。」
という様なことを述べています。
その通りだなと思います。
「自分の家は自分で考える。」と決めるだけで
相当楽しい時間が過ごせます。
ちなみに、
建築基準法では、100平方メートル以下の2階建ての木造住宅は
建築士の資格がなくても設計できるとされています。
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「ケラバ垂木」で軒を薄くする。

2011年02月06日 | 作事記
片流れ屋根にしたいと思っていましたが、
和小屋で屋根を組むと、母屋の上に垂木を流すことになり、
妻側の軒が厚くなってしまいます。
そこで、妻側の軒は「ケラバ垂木」としました。
妻側の軒は、普通に組むと上から
野地板・垂木・母屋の組み合わせになり、
母屋を隠すように破風板を付けて軒天を張ると
屋根が厚く見えてしまいます。
厚い屋根が好みの人もいますが、
できるだけ屋根を薄く見せようと思っていたので
どうしても母屋の太さが邪魔になります。
「ケラバ垂木」にすることで、母屋が抜けて
軒を野地板・垂木だけで構成することができました。
これで、屋根が薄い板に見えるようになりました。


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家の寿命は軒の出に比例する?

2011年02月05日 | 作事記
妻の実家は、築100年程の古民家ですが、
出桁(だしげた)の化粧垂木になっており、
計ったことはありませんが、軒の出は1mを超えています。

もしかして、軒の出は家の寿命に影響しているかもしれません。
例えば、軒の出10センチで10年と換算できるのではないでしょうか。
軒の出30センチなら30年、軒の出100センチなら100年となります。
鉄筋コンクリートに「かぶり厚さ」というのがありますが、
「かぶり厚さ」1センチで寿命10年と言われています。
鉄筋コンクリートの場合は、炭酸ガスによる中性化の進行が寿命を決めますが、
家の場合は、風雨による軒先の風化や壁の風化が寿命を決めると考えてはいかがでしょうか?
雨の多い日本で家の寿命を伸ばすには、軒を伸ばすことが一番なのではないでしょうか。

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陽に沿って部屋を配置する

2011年02月04日 | 作事記
太陽に沿って部屋を配置しました。
ダイニングは東側に、リビングは南側に、ベッドルームは西側としました。

アメリカの建築家C・アレグサンダーは、その著「パターンランゲージ」の中で
パターン138番 Sleeping to the East(東面する寝室)
朝日によって目覚めるように寝室は東側に設けること。
としていますが、まっぴらごめんです。
リタイア後に「春眠暁を覚えず」の生活を目指しているのに
早朝から朝日がさんさんと差し込んではとても寝ていられません。
今住んでいる家も実は寝室が東側で辟易しています。
さらにダイニングが西側にあるため、朝は一寸暗めで朝日の中で朝食を取ることができません。
そこで、今回は今までの不満を一掃すべく
東にダイニングを配し、朝日の中で朝食を
西にベットルームを配し、ゆっくり寝たいと考えました。
残る問題は、歳のせいで早起きになって来ていることです。

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