バニラビーンズのバンド付きライブに大いに満足した頃、空は夜の色になった。ここからはポップロックなアイドルたちが続く。芝生の上で楽しむには最高なラインナップだ。
まず登場したのは「ベイビーレイズ」だ。遠くから観るとまだまだ背も小さめな子達なのに、ステージ上をゴムボールのように弾みながら歌っている。一曲目が「暦の上ではディセンバー」だったこともあり、前のほうで盛り上がる虎ガー(ベイビーレイズヲタの呼称)達だけに限らず、会場全体が盛り上がっている。知名度のある曲を持っているというのは強い。それで観客の心を掴んだベイビーレイズは、アッパーな曲を並べて更に会場をヒートアップさせていった。
そんなナンバーの中で「チャリンコアイドル」という曲が異彩を放っていた。♪チャリンコ乗ってチャリンコ乗って~♪というフレーズがやけに耳に残るこの曲、メンバーがステージをぐるぐる回ったりして自由さを感じさせる振り付けである。ベイビーレイズの持っている雰囲気、やんちゃな感じ、小生意気そうなプリティさ、そういうものが凝縮されているような曲で、実にベストフィットな曲に感じられた。観ているこちらも自然に体が動いてくるような、そんなファンキーさが確かに存在している。ベイビーレイズおそろしき子達。
チャリンコアイドル / ベイビーレイズ
愉快な気分の笑顔に会場が包まれ始めた頃、今度は「THEポッシボー」が登場した。さすがポッシボーは歌がしっかりしている。これについては、「さすが元ハロプロエッグ」という見方も出来そうだけれど、それはちょっと違うのだなと思う。こういうフェスの場に居て色んなステージを観て、その都度リスペクトしてきているから、特定の団体に居ること居たことで特別視したりするのは野暮であるという気持ちが芽生えている。素晴らしいパフォーマーというものはいろんな場所から誕生していくものなのだと実感している。
ポッシボーはエッグの新人公演やハロコンに出演していた頃はステージングが際立っていた訳ではなく、正直言って実力的には平凡であった。その後、ハロプロから明確に離れて仕事をするようになり、その年月の中で様々な苦労や経験を重ねてきたのだろう。それがポッシボーを大きくしたように見える。
TIFに出てくるようになって明らかにポッシボーへの注目度は上がってきている。TIFのステージ、特にこういうSMILE GARDENのようなオープンステージはポッシボーヲタではない人も観ることになるから、流れの中で彼女達のパフォーマンスを観る機会を得て、そのステージングに魅了された人が夏を重ねる毎に増えてきているのだろう。その結果が今年開催された中野サンプラザでのワンマンコンサートに繋がったとも言える。
いいものを見せる自信があるアイドルさんは是非TIFに出るべきだ!そういう流れは四年前の第二回目の頃から既に存在していて、その恩恵を受けて知名度を上げたグループもいくつかある。今話題のBABYMETALや、でんぱ組.incは、TIFでその存在を知ったり、観る機会を得たというアイドルヲタが少なくないはずで、そこから人気の波が広がってコアなヲタではない層にも広がっていったように思える。
ポッシボーもTIFで評価を高め、アイドルヲタ内での関心度が上がっていった。TIF参加後のこの二年間はメンバーにとって、それまでの年月よりもハツピーな日々なのではないだろうか?今のポッシボーのステージは、自信と喜びに満ち溢れた表情を浮かべたメンバーたちが、本当に嬉しそうな笑顔を浮かべて楽しんでいるという、演者も観客もハッピーなステージだ。アイドルのライブを観るということは、ハッピーな気分になるということなのだなと改めて思いながら、ステージから放たれる熱気を受け止めた。夏のライブはこうでなくてはと、TIFの主役的存在の一角になってきているポッシボーを観る。
永遠ファイヤーボール / THEポッシボー
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一時期はどうなるかと思ったものですが、最近は順調に活動していて、こういうフェスでも観客を盛り上げるパフォーマンスをしています。それを観て興味を持った人が少なくないようですね。
そういう点で考えてもライブ向きなグループですね。メロン記念日みたいな感じです。
ロビンなんかはブレイクする要素はあると思うんですが。
ただ、どちらかと言うとライブ向きのグループかも知れないですね。