昨日9月14日はモーニング娘。が結成された日なのですが、そういう節目の日だけあってスペシャルな発表がありました。モーニング娘。日本武道館公演決定。「誰も卒業しない」武道館公演です。
卒業抜きでアリーナクラス公演をするのっていつ以来なのだろうか?と考えてみましたが、2006年秋ツアーの武道館公演以来だと思います。あの公演は結構入っていたし、結構盛り上がったので、その後もこういうコンサートは続いていくものだと当時は考えていました。翌年の夏のハロコンはさいたまスーパーアリーナで、ハロプロとしてはこの公演が最後の「誰も卒業しない」アリーナ公演でした。
2006秋の武道館公演について書いた記事
http://blog.goo.ne.jp/seasonz/e/b2883d86b0c54b1f51520239c61570c7
モーニング娘。が新しい時代の扉を開くための展開として、現在のモーニング娘。は「あなたの知っているモーニング娘。はもういない」存在であるとして、新時代を高らかに打ち出しているようです。「あなた」の知っている時期はいつで、「どういうモーニング娘。」が「あなた」にイメージされているのかによって受け取り方は違ってきますが、普通に考えてこれは黄金期なのでしょう。でも、なんだか心に引っかかるフレーズです。過去への決別が新時代への幕開けになるのであるなら、それは過去と今は繋がっているものであるとしてほしいのが本音です。
何かを業界挙げて売り出す時、というか情報が行き届き趣味が多様化した現代でブームを作るには、業界を挙げて売り出していくくらいの勢いがないと難しいのでしょうが、前にブームになっていたものと被る年代のものは「なかったこと」にされてしまうのも現実。ブームになっているものに「負けた」存在は語るのにも、紹介にも値しない、そんな空気を広げていきながらブームは作られていく。
結成当時からAKBを応援してきた人、或いは中西さんや小野さんをよく知るAKBヲタの人ならば、その「なかった事にされている時代」がある事を痛感している事でしょう。紅白で6人時代の歌詞を歌ったももクロとは違う考え方で売っている陣営なのでしょうね。
今後、モーニング娘。もハロプロも今以上に売れる可能性大だし、今以上にテレビに出てくるでしょう。でも、自分にとってはやはり「プラチナ期」も「青空の10人時代」も特別なものだし、これらの時代があったからこそ「パフォーマンス重視」であったり、「コンサートに力を入れるグループ」というスタイルが出来た事は間違いない。
歴史はつながっているから歴史だという事を、まず根本的に念頭に置いて今を評価しなくてはいけないのであります。