フリージア工房 国道723号店

ハロプロメンバーを応援してアイドル音楽を愛するエッセイブログ

すべてのアイドルはシャボン玉

2013-05-17 22:20:06 | ハロプロ(娘。)

モーニング娘。『シャボン玉』 ~ボン キュ!ボン キュ! BOMB~ 2007秋


 れいながモーニング娘。に加入してすぐにいきなり新曲の歌いだしを任された時は驚いたけれど、不思議と違和感はなかった。「モーニング娘。でセンターになって活躍したい」と新人当時から言っていたれいなだから、この大抜擢もサクセスストーリーの序章に過ぎないと無意識のうちに思っていたかもしれない。
 その新曲「シャボン玉」は歌いだしでれいなと愛ちゃんがおいしい所を貰い、当時娘。に於いてセンター的存在であった石川梨華ちゃんはセリフで飛び道具扱い。曲中にはミキティも結構活躍しており、その後の吉澤ひとみリーダー時代の雛形を思わせる曲とも言える。そんなこの曲のテレビ初披露は長年モーニング娘。を引っ張ってきたなっちが、中学校時代の恩師の思い出を語りご対面するという番組の中での披露だった。そのなっちが全然目立っていない事も合わせ、この曲がモーニング娘。にとってターニングポイントになり、つまりが「国民的アイドルからヲタのアイドル」に転換していくタイミングでもあったのだと思えます。

 メンバーを入れ替えていくシステムでありながら、その後随分長くシングルの歌の主役は「愛れいな」という時代が続いた。アイドルというジャンルは吹けば割れるシャボン玉のごとく新陳代謝の早いジャンルで、それはヲタの移り気も併発し、娘。ヲタもグループ内推し変をしていく事は別に珍しくないという流れがある。それでありながら、愛ちゃんとれいなが歌で前面で目立ち続けて来られたのも歌の部分の説得力であり、その部分は決してシャボン玉ではなかったという事。
 月日は流れて愛ちゃんはモーニング娘。を卒業し、もうすぐれいなも卒業する。これからのモーニング娘。の歌の面での主役はシャボン玉なのだろうか?なんて事が気になってしまうところ。ただ真ん中で抜擢されて歌えばいいわけではなく、説得力ある歌を響かせられる事を新人時代から実践してきたのがれいなだった、と改めて思います。

コメント
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