フリージア工房 国道723号店

ハロプロメンバーを応援してアイドル音楽を愛するエッセイブログ

Top YellとTRASH UP!!

2013-02-09 22:34:23 | アイドル etc

 アイドル雑誌「Top Yell」が隔月刊になると知り、複雑な思いを感じています。
 多くのアイドル雑誌がグラビア記事と、ちょっとしたインタビュー記事がメインである中、Top Yellはライブレポートや楽曲紹介のような「ヲタ目線」な記事が多く、いい意味で異質であると感じていました。グラビアやインタビューは基本的にはヲタが体感出来るものではない、いわゆるプロの目線で作り上げられる記事であります。撮影会とか、握手での会話などはそれに通じるものがありますが、ヲタが体験を元にして感情移入して拝見する類いの記事ではありません。あくまでプロのカメラマンやインタビュアーの仕事を受け身で楽しむばかりです。
 しかし、ライブレポート記事はヲタも感情をライターさんと共有する事が出来ます。会場でステージを観ている瞬間は、そこにプロもヲタもありません。同じ立場でアイドルのステージを観て、そして楽しむ。その先に、ヲタは飲み会でヲタトークをしたり、Twitterやブログに感想を書く。ライターさんは仕事として記事を書く。そこに違いがあるだけです。
 おこがましい言い方をすれば、Top Yellみたいな雑誌はヲタの言葉を代弁してくれている雑誌でもあるのではないかとも感じています。

 (ハロプロに好意的な記事が多いTop Yellですが、特にハロヲタ的にはこの特集本は堪らない一冊)

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 最近は音楽批評の総合誌もアイドル特集をする事が多くなり、モーニング娘。や℃-uteがCDジャーナルの表紙を飾ったり、MUSIC MAGAZINEがアイドル音楽の中からセレクトした佳曲を集めた「アイドルソングクロニクル」なんて面白い本を出したり(以前このブログでも紹介しましたが、改めて本の感想を近いうちに書いてみたい)、アイドルについて語るというスタイルの活字モノは充実してきたけれど、アイドル雑誌はまだまだグラビア記事モノが主流であります。「アイドルについて真剣に考えたり語ったりなんてしなくていい」と業界は思っているのかどうかはわかりませんが、「アイドル=可愛い」だけが面白さの本質ではないのになと、日頃書店でアイドル雑誌、或いはアイドルを取り上げている雑誌を眺めながら思っています。


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 そういうご時世の中、Top Yellにはまだまだ頑張ってほしい。月刊で文字数を多めに作り上げていくのは大変かとは思いますが、鮮度が大切なレポート類は本来ならば隔月刊化は命取りな決断。長所を薄めてしまわないかと心配になります。関係者の方々がそのあたりは百も承知で改善策を講じてくれるだろうと期待します。

 先日、「TRASH-UP!!」という雑誌を購入しました。サブカル雑誌という事になるのでしょうか。今回はアイドルとホラーという特集で舞美なっきぃインタビュー。ダブル巻頭特集としてもう一つがBiSの特集でインタビューと楽曲&MVレビューなどの内容。そして、インディーズ系で個性を発揮しているアイドルグループ12組(なかなか面白いセレクトでした)のインタビューとちょっとしたグラビア。この三本立てでアイドル記事が載っていました。
 アイドル雑誌ではないからか、デザインであったり、インタビューの方向性が面白く、現在のアイドル音楽界が多彩で色々なジャンルに分かれてきている事をうまく表現していると感じました。そういう部分はむしろ本職としてアイドルを取り上げているアイドル雑誌の方がアンテナの感度が鈍っているから、アイドル雑誌ではない方が面白い目の付け方をするのでしょう。MUSIC MAGAZINEが出したアイドルソングクロニクルの選曲も「アイドル雑誌が選んだら全然違う選曲になっただろうな」と思わせるものだった事を思い出します。


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 アイドルというジャンルを多角的な方向で媒体に取り上げてもらうためにも、単なるグラビア記事満載な雑誌だけでなく、読ませる部分も面白い雑誌がもっと増えてほしい。そんな事を願っています。

コメント (3)
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