Berryz工房が一年ぶりにコンサートツアーをスタート。そして、4/29にツアーが終わった。ハロプロでは珍しい「追加メンバーが加入した事がないグループ」ならではのステージ。それがよく表れていたステージ。
結成から9年目に突入したBerryz工房の今は、以前と比べたらTVにも少しずつ出るようにもなってきて、メンバーの活動も以前よりは幅が広がった。そうなるとグループとしての結束力が増したかと思いきや、そのあたりは変わらずマイペースなのであります。
ステージでテレビと変わらない「ももち」っぷりを発揮する桃子はコンサート開始10分ほどで客席に「コユビーム」を発射した。ご丁寧に一階席、二階席と分けながら。
曲の最中にビームを放つなんて自由すぎるにも程があるけれど、照明による演出の後押しなどもなく手振りだけでそれを繰り出す桃子に私は心で笑った。
Berryz工房はシリアスとコミカルの融合で、シニカルとコミックのエンターテイメントだから、そこには基本笑いが点在していて、天然素材な笑顔を見せる千奈美や天真爛漫な熊井ちゃんがそこにいるのはベストポジション。そこに引きずられるように梨沙子が大マジメにコブシを回し、それが力強いくらい低音だからリアルなBe元気を貰えてしまう。
その世界を太陽とする。桃子が違う色の太陽だから二連星だ。それに対して月な輝きで雅ちゃんはあくまでシリアスに麗しく歌い笑みを浮かべる。傍らでは清水キャプテンが汗を飛ばし、茉麻姉さんが髪を振り乱す。そこには必死さとプロのギミックがブレンドされていたりする。
こうやって書くとBerryz工房はバラバラ過ぎるし自由すぎる。ステージに一体感が無ければ、客席も間延びしてだらけてくるに違いない。しかし、そうはならない。ステージも客席も。
そこにBerryz工房のグループとしての醍醐味があって、七色にバラバラに輝く星たちが何故か見えない引力で引かれあいながら強力な何かを発している。つまりいちいちセリフに出していないだけで、実は他のメンバーも何かビームを放っている。
私はコンサートが進んでいくほど、少し気づき始めた事があった。それはハロプロはいい意味で変で異端児なアイドルであるというキーワード。それはハロプロが生まれた頃から掲げていたモットーにも思えた。
ここ数年、我々は気づけばハロプロを固定観念で見ていたのではないか?カッコ良くて可愛いのはハロプロの側面に過ぎないのであって、実力至上主義に陥っていやしなかったか?
Berryz工房は実力とはひけらかすものではないとばかりに、さりげなさで溢れたステージを見せていた。色々な面に於いて、今ハロプロでもっともプロらしさに溢れたコンサートをしているグループではないか?コンサート開始から二時間後の私は確信めいたものを胸に抱きながら中野の街を歩いていた。
セットリスト
01. 世の中薔薇色
02. 愛のスキスキ指数 上昇中
メンバー紹介VTR
03. Be 元気<成せば成るっ!>
04. ヒーロー現る!
挨拶MC
05. Mythology~愛のアルバム~
06. Shy Boy ※3/20から追加
07. ジンギスカン
08. 恋愛模様/徳永・須藤・熊井・菅谷
09. 新しい日々/清水・嗣永・夏焼
10. 21時までのシンデレラ※4/7からBecause happiness
ベリーズ大喜利/須藤亭まあさ・千奈美亭とくっち・みやび屋ビーム・清水家きゃぷてん・ゆるし亭にゃん子
11. 【A】あなたなしでは生きてゆけない【B】ハピネス~幸福歓迎!~/熊井・菅谷
12. 【A】ファイティングポーズはダテじゃない!【B】恋の呪縛/清水・嗣永
ももちのにゃんでも相談室/清水・嗣永
13. ももち!許してにゃん(ハート)体操/嗣永・清水
Berryz報道ステーション/徳永・須藤・夏焼+1(公演替わり)
14. 【A】ピリリと行こう!【B】スッペシャル ジェネレ~ション/徳永・須藤・夏焼
15. 【A】蝉【B】恋してる時はいつも・・・
16. 抱きしめて 抱きしめて
17. ああ、夜が明ける
18. バカにしないで
19. ライバル
20. かっちょ良い歌
〈アンコール〉
21. VERY BEAUTY ※4/1から桜→入学式
挨拶MC
22. 雄叫びボーイ WAO!
23. 一丁目ロック!