~この度の震災で被害を受けた方々へお見舞い申し上げます。そして、亡くなられた方々のご冥福をお祈りいたします。~
私は旅が好きなので全国いろんな町を訪れています。今回の震災で大きな被害に見舞われた南東北の沿岸の地域も何度か訪れています。三陸地方は日本有数の漁業地帯でありまして、漁港がたくさんあります。町の寿司屋さんや居酒屋に入ると、それはとても美味な魚介類に出逢えました。私は友人達に「日本で一番寿司が美味しい地域は三陸。特に岩手県の宮古で食べた寿司が私の中で一番」と答えてきました。
そんな楽しい思い出の詰まった三陸ですが、旅の道中で町の写真を撮っています。震災前の写真をネットに残す事で、またこういう風に旅を楽しめる三陸に復興してほしいという願いを込めました。震災前の町の写真を見るのが辛いという方もいらっしゃるかと思いますが、以上のような想いからの掲載である事をお許しください。
2005年夏の写真
私が初めて三陸に行った時に訪れた町は気仙沼と女川。二回目の時は宮古と岩泉と大船渡なのですが、この時はフィルムカメラでしたので残念ながら写真アップは出来ません。なので、三回目に訪れた時の写真から紹介します。
仙台スタジアムの写真です。この時の旅は友人と回ったのですが、スタジアムは満員でアウェイ側に座っています。仙台サポーターはとても熱狂的で、チームカラーに包まれたスタンドからその雰囲気が伝わってくると思います。
翌日は単独行動日にしまして、私は仙石線(せんせきせんと読む。せんごくせんではない)に乗って石巻にやってきました。石巻には石ノ森章太郎先生の記念館がありまして、町はこのように石ノ森先生の漫画のオブジェやイラストで飾られていました。
昼時に本塩釜駅へと移動して、塩釜の町で寿司を食べました。町の通りはこのように大漁旗が飾られているほどの漁港町です。店の主人の「この町は冷凍ものは出さないよ」という笑顔と、とろけるような旨い寿司が忘れられません。
2009年春
この年の旅も友人と一緒でした。一日目にモンテディオ山形の試合を観て仙台に泊まったあと、二日目は夕方に℃-uteのライブを観るまで友人と観光をする事にしました。
仙台から仙石線に乗って石巻にやってきた私達は石巻線に乗り換え、終点の女川(おながわ)を目指しました。途中車窓からは万石浦(まんごくうら)という大きな入り江が見えます。ここは浅瀬な海である事を活かして牡蠣の養殖を行っています。海に打ち付けてある灌木に牡蠣を繁殖させています。この写真は駅に停車中に窓を開けて撮りました。
女川駅に着くと外は強い雨。私は女川に来るのは二回目でしたので、魚市場の上にあるレストランに友人を案内する事にしました。以前そこで鯨の定食を食べたのです。
女川港です。右の赤煉瓦の建物がそのレストランが入っている建物です。この日は私は海鮮カレーを食べました。イカが美味しかったです。
(今回は宮城県の町を紹介しました。次回は岩手県の町を中心に紹介します。)
Buono! - Take It Easy!
城ヶ島からバスで三崎へとやってきた私は、北條湾という小さな入り江を歩いて、三人が歩いた道を目指します。そうです。桃子がバスの車内に忘れものをして走ったあの道(苦笑)。

この辺りは街並みがレトロで昭和でして、三崎はこの街並みを活かして、映画などのロケの誘致に力を入れているそうです。

参考資料(Buono!は載っていないという事はこちらの協力は受けずに独自撮影?)
http://www.eigasya.jp/kiroku-sita.htm
桃子の走った道を更に詳しくわかりやすく比較した写真です。(以降の比較画像は、左が私の写真。右がPV画像です)


ちなみに、このバス停はセットです。実際はこの場所にバス停はありません。
この道と平行して路地に細い商店街があり、その向こうはちょっとした高台になっています。三人はその高台に上がって、三崎の町や城ヶ島を見下ろします。


高台からは古びた石造りの階段がいくつかあります。付近の古びた街並みとマッチした風景です。


高台を下りるとマグロで有名な三崎港も近い。付近にはマグロを食べさせてくれる店も何軒もあります。Buono!メンバーは三崎港には寄らず夕日の時間とともに油壺に移動します。三崎から車で15分くらいの場所です。私はバスと徒歩で移動しました。油壺には「油壺マリンパーク」という水族館があります。
最後のサビのシーンの砂浜。三浦半島にはこういう小さな入り江がたくさんあるので、最初PVを見た時は場所の特定が難しいと思われたのですが、三人がバーベキューをしているバックの建物でわかりました。バックに映る白い建物は、油壺荒井浜海岸にある「海上亭」という建物です。
海上亭ホームページ
http://www.kaijyotei.jp/kaijyotei/
三人がギターを弾いている砂浜。


そして、その荒井浜に沈む夕日。PVでは左に小屋が見えますが、これは以前運行されていた観光船乗り場の切符売り場です。今回足を運んだところ、どうやら取り壊されていたようでした。私が荒井浜に昨年の初夏(Buono!が撮影する少し前)に来た時はあったので、夏から秋の間に壊されたと思われます。


この日の夕日は今まで数多く三浦を訪れてきた私も久々に見た濃いオレンジの夕日でした。三浦半島の西側の海に沈む夕日の美しさは素晴らしいものがあります。Buono!の三人も心をリフレッシュ出来た撮影ロケだったかなと思います。
ちなみに、荒井浜海岸の水質の良さはかなりなものだそうで、「日本の海水浴場88選」に選ばれています。
いかがでしたか?皆さんも機会がありましたら、是非三崎や油壺を訪れてみてください。静かで落ち着けて、「Take It Easy!」な気分になれると思います。
三崎や油壺をはじめ三浦半島について詳しいサイト
http://miurahanto.net/index.html
(写真はすべて、オリンパスE-410+レンズ ズイコーデジタル25mm F2.8)
今日は記事二本立てでお送りします。一本目は過去記事インデックス℃-ute編でした。このブログはバックナンバー記事が1,500を超えていますので(苦笑)、過去の記事を探して読むのが大変。そこで、各メンバー別に過去記事インデックスというのを作って毎月更新しています。過去の記事も読んでいただけると嬉しいので、是非ご利用ください。
さて、話は変わり今回の記事は先週私が三浦半島に行ってきた記事です。実はBuono!の「Take it Easy!」のPVのロケ地巡りもしてきました。今回はそのロケ地巡りの前に城ヶ島に行った話です。
(Buono!アルバム、ベリの友達~PV感想など、記事に書きたいネタがいくつもありますが、それらの記事は後日書きます)
城ヶ島の地図
http://miurahanto.net/place/walk/jogashima/map-go.html
最寄りの駅から「赤い電車」に乗って終点三崎口駅に到着。途中通過していった横須賀市内の某駅、エレベーター設置工事中でした。某元ハロメンブログによると、先日地元に帰っていたようですので、「あっ、駅が綺麗になっている」と感じたんだろうなと妄想。
今回は「三浦半島1DAYフリーきっぷ」という切符を使用しての旅。三浦半島内の京急線とバスが乗り降り自由という切符です。
駅のコンビニでパンなどを買ってバス乗り場に行きます。さて切符と切符を財布から出そうとすると「切符が無い」。
コンビニで落としたのかと聞きに行きましたが無いとのこと。改札口で駅員さんにも聞きましたが無し。降りる時にはあったのにと落ち込みつつ、何気にポケットに手を入れると「あった!」。ハイ、自分は天然です。
三崎口駅から15分ほどで三崎港です。バス停の前がすぐ港。ベンチがあるので汐風に吹かれながら昼食。
港の前には城ヶ島が横たわっているのだけれど、バスに乗って渡る事にします。Buono!のPVにも映っている城ヶ島大橋を渡り城ヶ島入り。
バス停から、お土産屋が並ぶ細い道を抜け、灯台のある公園を過ぎると岩場に出ます。ここからは磯と砂浜を歩くハイキングコース。
歩いている人も少なく、波の音さえしない磯をのんびり歩き、輝く海と空を見つめる。その先には真ん中がくりぬかれた岩場が現れる。「馬の背洞門」というこの岩場。今にも崩れそうで危険なため、くぐったり、上に上がったりは出来なくなっています。
ハイキングコースは、この岩場の横を上がり海を見下ろす高台コースになります。城ヶ島は1月から水仙が咲いており、この高台のあたりから水仙が現れます。
「城ヶ島水仙まつり」
http://sea.ap.teacup.com/jougashima/61.html
ウミウという鳥が生息する赤羽根崎という岬もあり、そのあたりから見下ろす海のパノラマ感は抜群。
やがて道は城ヶ島公園へ辿り着きます。どこでもそうであるように、駐車場があるエリアは大抵観光客が多い。ここでも、先ほどまでとはうって変わり、公園の中は少しだけ人が増えて来ました。その変化にとまどいながらも、公園の入口にたくさん咲いている水仙と、その甘い香りに和みながら歩きます。
和みムードに欠かせないのが野良猫。という訳で、ここにも居ました野良猫。
天気が良く猫達も気持ち良さそうです。10匹以上いる猫達は芝生で遊んだり、人の後をついて行ったり気ままな午後を満喫中。
公園の先には安房崎という小さな岬があります。そこに灯台があります。
安房崎という地名は、千葉県の房総の安房(あわ)を望める岬から来ているそうです。この写真の海の向こうに見えるのが千葉県。つまり安房です。岩場の先にポツンと立つ灯台。不思議で幻想的なシチュエーションですが、この岬が細く突き出していて船の運航に支障をきたすために設置されたのだそうです。
一時間以上歩いて、城ヶ島大橋の近くまで来ました。城ヶ島は江ノ島より大きい神奈川県最大の島(埋め立て地は除く)なので、ハイキングも見所満載で楽しいです。
詩人・北原白秋がこの城ヶ島と三崎を気に入りこの地に住み、城ヶ島や三崎にちなんだ詩をいくつも詠んだ。そのような詩的風情を感じながら、大橋の下の白秋の記念碑の近くから三崎へ向かうバスに乗りました。歩いてもいい距離ですが、せっかくのフリーきっぷですから有効活用。
旅は三崎へと移動。いよいよ「Take it Easy!のPVロケ地」巡り開始です。
自分は旅好きで、しかもガイドブックにはあまり載らないような町を訪れるのが好きなので、そういう町を訪ねる趣向のこの番組はよく見てます。特に、安倍麻美さんのローカル駅を訪ねるシリーズが好きです。安倍麻美さんの得意な(?)オカリナを聴いていると癒されます。いつか、お姉さんと共演希望。
ネットなどで予備知識を仕入れたりせず番組を見始めました。石川さんは石川県にやってきました。

やってきたのは石川県珠洲市。珠洲は「すず」と読みます。今年7月に他所より早く、テレビが地デジ化される町なのだそうです。
石川さんは、「勝新太郎さんみたいなおじいちゃんがいる家に行きたい」と希望を述べて町を歩き、日が沈んだ頃に訪れた飲食店で紹介された「楽しいおじいさんがいる家」に泊めてもらう事になりました。
その家は、確かに楽しく明るいおじいさんとおばあさんが、息子夫婦と孫と住む家でした。
家には、おじいさんの友人達がやってきて宴会状態になります。石川さんも料理作りを手伝い大活躍。料理を作る石川さんの姿はサマになっていました。
そんな石川さんの頑張りに、おばあさんも「地元能登松茸の松茸ご飯」、「地元産黒毛和牛」、「能登半島の海の幸、つまり刺身盛り合わせ」などを用意します。
翌日、石川さんはおじいさんが趣味で育てているブルーベリーの畑に行き、冬の間に雪で枝が折れないように苗木に縛りつける作業を手伝います。
なかなか大変な作業に見えましたが、おじいさんと一緒に楽しそうです。「目が回るね」などと笑いながら、グルグル縛っていきます。
そんな家族へのお礼にと、石川さんは持参の裁縫セットを使って、ぞうきんを縫います。得意のウサギのイラスト入りです。

別れの挨拶で、おばあさんもおじいさんも涙ぐみ、挨拶中に石川さんも涙が止まらなくなりました。
その姿を見ていたら、見ているこちらまでヤバイです。出演者が泣くのはまああるとしても、泊めてくれた家族が涙を見せるのですから、良い出会いであったのでしょうね。おばあさんは石川さんを抱きしめました。

帰り際、涙が止まらない石川さんと、いつまでも手を振り見送るおじいさんおばあさん。石川さんは「来て良かった」と語り、素敵な方たちに出会えた自分を「ラッキーガール」と評しました。
番組公式サイトの放送内容記事
http://www.tv-tokyo.co.jp/inaka/backnumber/thisweek.html
実は自分も珠洲に行った事があります。以前に能登半島の旅をした時に珠洲に泊まったのです。
ある年、三日間のお盆休みが取れた自分は、寝台特急に乗って宮崎へ行くプランを作り、寝台特急の指定券も取ったのですが、九州に上陸した台風で列車が運休となって行けなくなり、思案の末に金沢行き寝台特急「北陸」に乗って能登半島に行く事にしました。
金沢には早朝に着いたのですが、能登半島は大きい。輪島の朝市や、静かな海岸が連なる能登半島をのんびり巡り、のと鉄道の終着駅(現在は一部区間の廃止でこの駅はなくなった)である蛸島(たこじま)に着いた頃には、太陽は西日になっていました。蛸島は能登半島北部。黄金色に輝く海が綺麗でした。
夜は珠洲に泊まる事にしました。のと鉄道飯田駅の近くにある旅館に泊まる事にしましたが、急な客だから夕食は外になりました。まあ、それを望んでもいるのですが。
旅館の近くに海岸がありますが、人通りは少なく、古びた立派造りの家が並ぶ静かな町です。
旅館の近くの飲み屋に入りました。
入って見るとスナックみたいな内装の店で、少し薄暗い店内には50代と思われるママさんが一人でポツンと座っていました。
私は、○○旅館に泊まっているという話などから始めました。ママさんは旅館の紹介客という事で、張り切って料理をたくさん振る舞ってくれました。
カウンターのテーブル狭しと並ぶ魚介類の数々。ママさんは珠洲の話を色々してくれました。トライアスロンが盛んな町である事。一週間前には夏祭りがあった事。夏祭りを是非とも見て欲しかった。今度は夏祭りの時に遊びに来てほしいとママさんは語ってくれました。
結局、あまりの料理の量に、とても私一人では食べきれず、タッパーに詰めてもらって、旅館で地酒でも飲みながら夜食として食べる事にしました。タッパーは旅館の女将さんに渡してもらえば良いからと、ママさんが気を回してくれました。人との触れ合いが温かい夏の夜でした。
あの時の自分がそうだったように、石川さんも、波の音が聞こえて来そうな静かな町珠洲で、日常の中に置き忘れていた何かを見つけたのではないだろうか?そんな気がします。
石川県珠洲市観光ページ
http://www.city.suzu.ishikawa.jp/home/kanbun/kanbun_f.htm
先月、デジタル一眼レフを持って葉山の方に行ってきました。今回はその紀行文です。
その日は非常に天気が良く、京急新逗子駅に降り立つと、すでに漂う汐の香りと、まばゆい陽射しに心は浮き足立ち、海に向かって歩き始めた。
自分の「逗子~葉山散歩」の定番ルートである、新逗子駅~渚橋~葉山マリーナ~森戸海岸というコースを散歩開始。渚橋付近、つまり逗子海岸は相変わらず車の通りが多く落ち着かない。国道134号線から外れると静かな漁村の風景。三浦半島の上空ではお馴染みなトンビが今日も飛ぶ。
日本に於けるヨットの発症の地だという葉山マリーナの横を歩き、その瀟洒な建物に一般的な葉山のイメージを感じながら、実はすぐ近くに釣り船の並ぶ小さい港があったりするところが、葉山のいい意味での二面性。
更に歩いていくと森戸の町へと入っていく。細い道は普通乗用車がすれ違う程度のスペースなのだけれど、路線バスもやってくる。逗子と葉山を結ぶバス路線は2ルートあり、本数の少ない森戸経由の海線はメインルートではないけれど、海が見えるから景色は良い。
その細い森戸の道沿いには、葉山らしい洒落たレストランや雑貨屋もあるけれど、格子戸の古びた米屋や、軒の小さな八百屋もあり、やはりいい意味での二面性を保っている。行き交う車に神経を使うのに疲れてきたので、裏道に入り家々の間を抜けて海岸に出た。
今日は天気が良いから江ノ島がくっきりと海に浮かぶ。空気の透き通った冬ならその向こうに富士山が見えるのだが、今日は見えない。
森戸は海岸沿いに神社がある。朱色の橋が、砂浜の横にある森戸川の小さな河口に架かっている。砂浜を散歩する人と、神社へ参拝する人で、いつ来てもちょっと賑やかではあるけれど好きな海岸。
森戸海岸でパンを食べてちょっと昼食休憩をしたあと、更に海に沿って歩く。だんだん人影は少なくなってくるけれど、そんな穴場にも地元の人々がくつろいでいる。
森戸までは低地だった道路が、一色(いっしき)海岸に近づくと高くなり見晴らしが良くなる。海辺で家族連れが遊んでいる。少女が泳いでいるが、海水は冷たくないのだろうかと気になる。
葉山町の中心部へとやってきた。海岸にはそれなりに大きい公園があるので、そこの見晴台のベンチに座り小休止。
葉山町と横須賀市の境にある長者ヶ崎を過ぎると、観光客の姿は一気に減り、道を往くのは車とバイクばかりになる。三浦半島の西海岸は、葉山から南に進むほど鄙びていく。その入口みたいな雰囲気は既に感じられ、人家も少なくなり、商店も少ない。コンビニなどという近代文明の華は無い。海岸はひたすら大きく長く伸び、それを見下ろす日陰の無い開けた歩道を歩きながら歩く。小さな漁村の海岸に突然輸入家具のアウトレットの店があったりする。まだ葉山の雰囲気が残っているエリア。
秋谷という町に到着。私は、この地に来るといつも寄っているコンビニに入る。この付近ではこの店くらいしかないコンビニ。そこでビールを買って海岸に行き、海を眺めながら飲んで夕日の時間を待つ。
だんだんと日が傾いてきたので、秋谷海岸の北にある立石という所に行く。そこは、大きな岩が海岸に立つ景勝地であり、そこへやってくる観光客を対象に、駐車場があり、レストランもある。来る度に、その状況が面白くない気分にさせるが、やはりいい眺めには惹かれてしまうから、自分も周りの観光客と一緒にカメラを構えて夕日を撮ったりしてしまう。
ここは、その大きい岩と夕日と富士山が撮れる撮影地でもあるから、ドライブの観光客だけでなく、アマチュア写真家もやってくる。私の隣で初老の男性がニコンの立派な一眼レフを三脚に付けて、構図決めに霧中になっている。
その周囲の本格度に比べ、小さな一眼レフに小さなレンズを付けて、手持ちで撮っている私は、携帯やコンデジを構える観光客と同化してしまっている。
日が沈んで、写真家は続々と引き上げ、海を眺めるカップルだけが残る立石からもう少し葉山方向に戻って、私は久留和海岸という小さな漁村に向かった。静かな海の色がだんだん夜の色になっていく。そろそろバスに乗って帰る時間がやってきたようだ。
(写真はすべて カメラ:オリンパスE-410 レンズ:ズイコーデジタル25mm F2.8)
6月のある日。横浜の金沢八景の方に所用があり出かけた私は、午後は逗子方面に出てみる事にした。京急逗子線に乗り、金沢八景から二駅。神武寺(じんむじ)に到着。駅の裏が米軍施設で関係者専用改札もある小駅。周りは小山で、海の町逗子のイメージとは異なる雰囲気。
駅前の道を歩き、駅名にもなっている神武寺へと向かう小道に入る。道の横にある中学校の校庭はフェンスがなく、犬の散歩をしている人が佇んでいた。のどかな光景。

緩やかな山道みたいな小道を上がり、小山の上にある神武寺に到着。木々に囲まれた境内は涼しく、ちょっと小休止。
涼んだあとは東逗子駅方面に向かい道を下りる。石垣に苔が生えた小道は、じめっとした陰影を映し出す。駅に向かっているとは思えない自然に囲まれながら道を歩く事15分ほど。住宅が見えてきて東逗子駅前到着。
横須賀線の踏切を渡ると「スズキヤ」という店があり、そのすぐ近くには「かっぱ寿司」(チェーン店ではなく個人店)があり、更に歩くと「アリレイナ」という美容院がある。スナック「雅」という店でもあれば「あぁ!」が完成なので探してみたが見つからす。
アリレイナがある道は、逗子駅方面と繋がる県道。学校帰りの学生が歩く西日の時間。私は県道に沿って歩き始めた。

東逗子は山の麓の小さな町という風情で、海の町逗子という景色はそこにはない。県道沿いに古びた店が並ぶ。どこか遠くの山の町に来たような錯覚。道端に咲く花が綺麗。

県道から脇に入ると横須賀線の線路がある。そこにも花が咲いている。「線路の脇のつぼみは赤いスイートピー~」ではないが、線路の脇に咲く花はいじらしく美しい。

古びた木造の店舗、小道、その向こうの横須賀線。のどかな夕方。

デジカメ片手に横断歩道をのんびり渡っていると、後ろから栗毛のちょっとハーフっぽい顔立ちの女子高生が追い越して行った。突然振り向いてこちらを見た彼女の優しそうな瞳は、のどかに夕暮れの時間が流れるこの町の雰囲気を映し出す鏡のように思え、スナップで町の風景を切り取る作業を忘れてしまう。一瞬、あの子に似ているような気がしたけれど、身長も髪型も違っていた。
帰路を急ぐ夕暮れの人々は高校生だけではない。のんきに花を撮っているこちらの横を足早に去っていくサラリーマン。

東逗子は花の町。それも派手に咲く訳ではなく、ひっそりと綺麗に咲いている。その奥ゆかしさに優しい気持ちになりながら、神武寺駅へと向かう。
途中、古い電車が保存されている公園があった。

夕方の公園は人もまばらで、静かに佇む電車も退屈そうに思えた。
突然ですが皆さんの中に五月病の方はいますか? 自分はなんか煮詰まったり、燃え尽きたりすると海を見に行きます。このブログでも何度となく取り上げている三浦半島は観光客も少なく、必要以上に開発もされす、郊外型大型店も少なく、静かでのんびり出来るので、そういう気分の時に出かけるには最適な場所です。5月10日日曜日。大好きな町、逗子に行ってきました。
デジタル一眼レフカメラを持ったハイキングの人達とすれ違いながら、自分も肩に下げたデジタル一眼レフで何枚も写真を撮りながら小坪という港町にやってきました。
南国のリゾートビーチを思わせる逗子マリーナと、そのすぐ側に鄙びた漁港のある小坪。港を見下ろすように坂道と、斜面に建ち並ぶ家々。あまりに叙情的で、映画的でもある風景。
港を歩いていると猫がいました。
小坪に限らず、港という場所にはよく野良猫がいるけれど、何故か港には警戒心の強い猫が多い。ここでも、カメラ片手に追いかけっこが始まった。港の猫はカルシウムが充分補給されているからかすばしっこく、あっという間に見失ってしまう。
猫を追っかける事は諦め、港を見下ろす坂道を上がって高台の上を目指します。
道端で掃除をするおじさんに、その先は行き止まりだと声を掛けられたついでに道を教えてもらったりしながら、坂の上の高台に広がる豪邸エリアに到着。
整然とした道には、歩く人はいなく、通り過ぎる車も少なく、道の両脇に大きく綺麗な豪邸が静かに佇む住宅地。
更に先へ歩いて行くと、公園へと続く緩やかな坂道がありました。登っていくと、木々に囲まれたカーブに石のベンチがあり、そこに猫がいました。
逃げてしまう猫なのかは目を見ると大体わかるもの。こちらを見つめる猫の目は逃げない猫の視線でした。
しばらく猫を撮影していると、やがて警戒心の薄れた猫は、鳴きながらこちらに寄ってきました。
一度近づき始めるともうだめです。カメラを向けても、すぐくっついてくるため写真が撮れません。諦めてベンチに座って休憩する事にしました。
今度はベンチに座るこちらを見るや、膝の上に乗ってきました。初対面なのになんと人見知りしない猫なのか! そして、我が家の猫のように膝の上でくつろぎ始めました(笑)。
仕方ないので、しばらく膝の上に置いて構いつつ、ズームレンズに付いているマクロモードで写真を撮ります。
猫は全然離れる気配がなく、いつまで膝の上に乗っかっているのか少し不安になってきたので、声を掛けてベンチへと降ろしました。
ベンチに座って毛繕いを始めた猫に「また来るね~」と声をかけながら、ちょっと名残惜しくその場を去るのでした。
すぐ横にあった階段を上がると、猿のいる檻がある公園「披露山公園」でした。逗子海岸を見下ろす高台で海を眺めていると、空はだんだんブルーになっていきます。慌てて海岸に下りると、砂浜ではウインドサーファーが波と戯れていました。
写真の機材は、カメラはα-7 DIGITAL レンズは上二枚が28mm/F2.8 その他は35-70 ZOOM/F4
四年前の5月に北海道に行きました。ハロプロヲタになってから初めての北海道だったので、観光しがてら滝川に行ったり、札幌にある某メンバーの父親がバーテンダーやっている店に行ったり(店は休みだった)しました。今日は、7月23日。今回の記事は723の日企画という事で、その時に訪れた室蘭の話です。。
旅の目的は、北海道の5月の風景の写真撮影にあった私は、一眼レフとデジカメを抱えて一日目は函館、二日目は大沼と余市と小樽、三日目は滝川と赤平、という感じで町歩きを楽しみながら写真を撮り、四日目は室蘭にやってきた。室蘭駅前で昼食したあと、バスでやってきた地球岬は地平線が丸く見える壮大なスケールの場所だったが、広い駐車場がある割には観光客は少なく、一眼レフを肩に掛けているいで立ちな私は目立つため、女の子の観光客に「すいませんシャッターお願いします」などとカメラマン役を任されたりしていた。
アイヌ語の「チキウ」から名付けられた地球岬は、町のすぐ近くにこんな大きな断崖の岬があるという不思議な立地条件に感心させられる場所。帰りは室蘭駅には向かわず母恋(ぼこい)駅前で降りた。
町の中心地からははずれた所にある母恋駅は、一見無人駅風でありながら、おばさん駅員がいて「ホッキめし」という駅弁を販売している。おばさん駅員と母恋という駅名は、なかなか良い組み合わせだけれど、母恋とはアイヌ語で「ホッキ貝が多い所」という意味から来ているのだそうだ。
母恋からディーゼルカーに揺られ、東室蘭へとやってきた。製鉄所や港の風景で町並みも少し古い室蘭駅付近に対して、東室蘭は後から発展した住宅地という感じに見える。東室蘭は室蘭市の玄関口と言える場所で、列車の乗りつぎなどでホームに降りた事はあったが、駅の外に出るのは初めてだ。
駅前には商店が点在するものの商店街と呼べるようなものは見当たらず、とりあえず海に向かって歩いていくと、やがて小学校に辿り着いた。モーニング娘。の本であらかじめ予備知識があった、なっちの出身小学校だ。学校の横には、校舎くらいの高さの小山があり、校庭は広々としている。学校の裏はすぐ海岸になっているので、私は海岸に出てみた。
砂浜には水鳥が列を作って羽根を休め、その砂浜を太平洋の少し高い波が洗う。空は水色でも紺色でもないブルーそのものの青さで、海の色は更に青の濃さを増していた。
私は、なっちの曲には「空」を歌ったものが多い事を思い、この空の青が安倍なつみそのものなのだと、空の色を見続けていた。
海岸から再び住宅地の中に入り、次はなっちの出身中学校に行ってみる。海岸から10分ほど歩いて着いた学校の周りを、部活の生徒達がランニングしている。私は、ランニングの列が切れるのを待ってデジカメを構えて校門を撮影した。撮り終えた瞬間に、校舎から女子生徒二人組が現れた。こちらを見て口元が緩んでいる。「また、モーヲタが来たか」と思われたのだろう。それでも、騒ぎ立てる訳でも、大声で笑う訳でもなく、横目で見ていくだけだ。ヲタがデジカメで学校を撮影などは、見慣れた光景なのかもしれない。
わざわざ北海道まで訪れるなっちヲタがどのくらいいるのか想像がつかないけれど、なっちがデビューまでを過ごした町を見てみたいという私のような人は、それなりの数がいるのかもしれない。午後の明るい日差しに包まれる室蘭の町、なっちも歩いたかもしれない道を歩きながら、物好きな自分に苦笑しながらも、この青空とあの青い海岸の風景を思い出して、来て良かったと思うのだった。
今回のBGM 空 LIFE GOES ON / 安倍なつみ
今日の10時にローソンチケットで、藤本美貴アコースティックライブのチケットが発売されました。現在、訳あって「金はないけど時間はある」身な自分は、10時を少し過ぎた頃にローソンに入りロッピを叩いてみました。
しかし、結果は完売。埼玉県西川口のライブハウスという事で、キャパシティもあまりない様子。狼のスレを読むと、10時になって即完売だったみたいでした。
残念ですが、まさかこれで終わりとも思えず、今後色んな場所で行われると予想してますので、それを期待してみる事にします。
今日は7/7 七夕です。北海道洞爺湖ではサミットが始まりましたね。去年の4月にモーニング娘。旭川公演を観た翌日、午前中は滝川市を訪れて午後は洞爺湖温泉に行った事を、当時このブログにも書きました。静かな温泉街と大きな湖、海を見下ろす高台、洞爺湖にはまた行ってみたいです。勿論滝川市も。ああ北海道行きたい。
その記事のURL
http://blog.goo.ne.jp/seasonz/e/a765a071cd014fd1427780b9d3ae16cc
先ほども書いたように、時間はあっても金無し状態なので、北海道どころか今夏は旅に出かけるのは無理めです。℃-ute大阪公演を観がてら、関西を回ったりしよう!特に去年京都に行った時に回れなかった大原や嵯峨野に行こう!と思いましたが、今年は実現しないまま夏は終わりそうです。
皆さんは夏はどこか出かけますか?私はヲタ行事ばかりなスケジュールです(苦笑)。世間は夏になれば、さあ恋人と海だ山だ!テーマパークだ花火だ!とかなのでしょうが、時間はあるけど金は無く相手も居ないので、ヲタ行事や自分の時間を楽しんでいきたいと思います。
もっとも、夏は交通機関も混雑するし、暑いしで、出かけるのは何かと大変ですね。そんな時は穴場で夏を味わうという主旨で、二年前このブログに「夏の旅エッセイ」というものを書かせていただきました。あの旅エッセイに出てくるような場所で、のんびり夏の夕日でも眺めたい。遠出は無理なら、せめて近場を日帰りで。
七夕の夜、皆さんは何を願いますか? 自分はとりあえず時間はあるが金は無い状態からの脱却でしょうか。願うような類いのものではなく、自らがしっかりしなければいけない問題ですが。
せめてもの旅気分という訳で、三年前の7月に仙台に行った時、立ち寄った石巻の町の写真を今回の記事に貼っておきます。石巻は漫画家の石ノ森章太郎さんの博物館があるという事で、店のシャッターにイラストが描かれていたり、銀行の店先にロボコンが居たり、駅舎の上にサイボーグ009がポーズをとっていたり、町中いたるところにキャラクターが溢れていました。
こうして写真の入っているフォルダを眺めて、貼り付け用の写真を選定しているうちに、更に出かけたくなりました。懐が寒い状況の時に限って旅をしたくなるのは、やはり現実逃避なのでしょうか?そういえば、最近旅している夢ばかり見ています。
今回のBGM 夏をあきらめて / 研ナオコ 或いはサザンオールスターズ
二年前に書いた夏の旅エッセイのURL
http://blog.goo.ne.jp/seasonz/e/135600ea39f2d79466587acbe2a05a75
http://blog.goo.ne.jp/seasonz/e/723b11c3e5f52f884599284b11701d0b
http://blog.goo.ne.jp/seasonz/e/1b7afd4af567379548785e5afea29a71
http://blog.goo.ne.jp/seasonz/e/999bd0ad64ae14cebf169245150804f4
http://blog.goo.ne.jp/seasonz/e/62d63a90403a8b114bfb3c6ecbe5cb51
http://blog.goo.ne.jp/seasonz/e/97f2e2241460209d443d8fcec19a00a5
http://blog.goo.ne.jp/seasonz/e/d3da1ea8c40c53b3e6bee620e6e24b6e
横須賀は道が狭く坂道が多いせいか、北関東や埼玉辺りの平野部ではあちこちにある郊外型大型店が少ないです。私はあの手の店を出先や旅先でよく利用させてもらっていますが、どこか潤いや温もりに欠けた利便性一本槍なところが馴染めず、商店街派だったりします。横須賀は古びた商店街が多く、中にはシャッター通りになっている所もあるものの、まだまだ昭和の風景があちこちに残ります。
石川さんの地元も古びた商店街があり、坂道があちこちにあり、そして歩いているとやがて海が広がる。そこには、グレーの海上自衛隊の船が佇んでいて、かつて海軍の町として栄えた横須賀を偲ばせてくれるのです。石川さんの通っていた中学校はそんな海を見下ろす高台にあります。
北海道も昭和の薫りの残る町が多いですが、北海道最大の町であり三好絵梨香ちゃんの出身地である札幌も実はそんな風景が残っています。
札幌駅やその周りは近代的な街である札幌も、郊外には昭和が残っています。特に小樽と札幌の間が良い。
日本海の近くに、スキー場があるような山がそびえ、麓に建ち並ぶ家々はマンションよりも昔ながらの集合住宅の姿が目立つ。かつて、北海道経済の中心地であったという貿易の町小樽と札幌とを結ぶルートだったこの辺りよりも今は、空港の街千歳と札幌とを結ぶ方面の方が近代化されているように見えたりもします。
でも、そんな静かな町の道にたくさん植えられている針葉樹の眺めは、北海道の町の眺めそのものであり、東京では絶対見られない眺め。近代化と景観の良さは比例はしないのです。
昭和の風景と言えば、岡田唯ちゃんの出身地である大阪も平成と昭和が溶け合う大都会。
私は今までに大阪を数多く訪れ、おかげで街や店に多少詳しくなり、何人もの友人知人家族を案内したりしてきました。個人的にはどちらかと言えばキタよりミナミの方が好きで、特に難波から新世界の辺りが好きです。
新世界を歩くと、細い商店街には串カツ屋や安い食堂、対戦将棋の店などが並んでいます。将棋屋はガラス張りで店内が見えるので、通りすがりのおっちゃん達が眺めていたりします。パッと見は恐い街ですが、店の人も気さくで味も良く安い。雰囲気に馴染んでしまえば、とても楽しい街です。
以前、友人の彼女を連れて入った食堂の朝定食はシチューをかけたご飯。しかし、ちょっとワイルドな見た目とは違って味が凄く良い。私もその子も満足して、岩手県出身のその子は新世界をとても気に入ってくれたのでした。
そんな新世界を、鈴木愛理ちゃんが歩き串カツを食べてる写真が、去年秋に発売されたキューティーサーキットツアー写真集に載っていましたが、お嬢様愛理に新世界の風景はどんな風に見えたでしょうか?
どこか懐かしい風景に幼少時から触れて育った三人が織りなす美しく勇ましい姿の伝説も、いよいよ終末が近づいてきました。今さらではありますが、昭和の歌謡曲カバーが似合うのはWだけでなく、美勇伝も似合った筈だと思っています。