名南将棋大会ブログ 名古屋

名南将棋大会告知や結果のほか、
将棋が強くなるための記事を書きます。
まずは将棋上達法則を見てください。

6月の予定

2018-04-04 | 名南将棋大会
6月の予定が決まりました。


第184回は
壱4月28日(土) R1600以上
弐4月7日(土) R1600以下

第185回は
壱5月20日(日) R1600点以上
弐5月5日(土) R1600点以下
第186回は
壱6月30日(土) R1600点以上
弐6月16日(土) R1600点以下


アマ竜王戦愛知県大会は4月29日になったようです。安心しました。前日は(壱)ですから肩慣らしにどうぞ。

ご参加お待ちしております。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大山将棋問題集 20180404

2018-04-04 | 大山将棋研究
後手番大山先生の手を考えます。

第1問


こう指すのが定跡なのです。
A 45歩 B 54飛 C 55飛

第2問


継ぎ歩で攻められたら?
A 25同歩 B 53銀 C 76飛

第3問


千日手を打開されました。強く応じましょう。
A 36歩 B 47歩 C 55銀

第4問


安全を目指します。
A 37歩成 B 37角成 C 43銀

第5問


一番速い寄せは?
A 76桂 B 29飛 C 55歩

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大山将棋研究(844);中飛車に45歩急戦(石田和雄)

2018-04-04 | 大山将棋研究
今日の棋譜20180404
昭和61年2月、石田和雄先生と第48期棋聖戦です。

大山先生の中飛車に石田先生は45歩の急戦、久しぶりの戦型です。

42飛で受けるのもあるのですが、大山先生は55歩の突き捨てです。これには55同歩も一応ありますが、(24歩同歩から)角で取るのが普通で

32金から54飛、というのが居飛車側から見ると不思議な受け方です。だけど難しいのですよね。(ここで57銀左とか47銀なら互角か、定跡書は77銀で先手よしとされています。)

44歩同銀で角取りになって、77角56飛という図は振り飛車がさばけているなあという感じがします。

76歩をかすめ取られるのもしゃくで、2筋をへこませたくらいでは追いつかないでしょう。

石田先生は金を繰り出して、74飛65金76飛66金の千日手模様から

26飛で打開してしまいました。居飛車先手番ならば悪くても打開するというのがこの頃でも主流の考え方でした。後手番だとしても打開するものだというのがプロ意識でしたが、いつ頃から変わったのでしょうね。

その前にもこの筋があったのですが、大山先生は55銀から飛車を切り

銀を出て角を切ります。形勢有利と見て強く攻めました。

角は端に打てるので桂馬を取れそうです。

石田先生は攻防に角を打ちますが

大山先生は銀交換から自陣に打ちつけて角を追い

桂を取って2枚換え+と金で駒得です。48歩成もあるので攻めが切れることがなく、優勢でしょう。

石田先生は7筋を攻めます。

74歩はほぼ詰めろですが、76桂から68金同銀に88飛という筋で

玉を上に追われて

73銀を逃げられて詰めろ逃れ、逆王手もあるのでここまで。

これより10年近く前の振り飛車ブームで流行った急戦定跡なのですが、このころには石田先生でも研究していなかったでしょう。本譜の56飛とさばかれたところでは居飛車難局です。その後は大山先生がきれいに決めてしまいました。

#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.40 棋譜ファイル ----
手合割:平手  
先手:石田和雄8段
後手:大山十五世名人
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 3四歩(33)
3 2六歩(27)
4 4四歩(43)
5 4八銀(39)
6 4二銀(31)
7 5八金(49)
8 5二飛(82)
9 6八玉(59)
10 6二玉(51)
11 7八玉(68)
12 7二玉(62)
13 5六歩(57)
14 5四歩(53)
15 3六歩(37)
16 4三銀(42)
17 4六歩(47)
18 3三角(22)
19 6八銀(79)
20 8二玉(72)
21 2五歩(26)
22 7二銀(71)
23 4五歩(46)
24 5五歩(54)
25 2四歩(25)
26 同 歩(23)
27 5五角(88)
28 3二金(41)
29 3七桂(29)
30 5四飛(52)
31 4四歩(45)
32 同 銀(43)
33 7七角(55)
34 5六飛(54)
35 2五歩打
36 7六飛(56)
37 2四歩(25)
38 2二歩打
39 5七金(58)
40 3五歩(34)
41 6六金(57)
42 7四飛(76)
43 6五金(66)
44 7六飛(74)
45 6六金(65)
46 7四飛(76)
47 6五金(66)
48 7六飛(74)
49 6六金(65)
50 7四飛(76)
51 2六飛(28)
52 5五銀(44)
53 6五金(66)
54 7七飛成(74)
55 同 桂(89)
56 5六銀(55)
57 6六金(65)
58 同 角(33)
59 同 歩(67)
60 4七歩打
61 5九銀(48)
62 5八歩打
63 同 金(69)
64 1五角打
65 2七飛(26)
66 3六歩(35)
67 3四角打
68 5七歩打
69 同 銀(68)
70 同 銀成(56)
71 同 金(58)
72 4三銀打
73 5六角(34)
74 3七角成(15)
75 同 飛(27)
76 同 歩成(36)
77 7四歩打
78 同 歩(73)
79 7三歩打
80 同 銀(72)
81 7五歩打
82 7六桂打
83 7四歩(75)
84 6八金打
85 同 銀(59)
86 8八飛打
87 6七玉(78)
88 6八飛成(88)
89 7六玉(67)
90 7五銀打
91 同 玉(76)
92 7七龍(68)
93 7六桂打
94 6四銀(73)
95 8五玉(75)
96 5七龍(77)
97 投了
まで96手で後手の勝ち
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

20180404今日の一手(その672); 陣形を生かす

2018-04-04 | 今日の一手

20180404今日の一手

1月13日の名南将棋大会から、KさんとYさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。


一昨日の一手の回答

☆ 形勢判断をします。

駒の損得はありません。
玉の堅さは後手のほうが堅いです。
先手の攻め駒はないですが、66角はすぐに使えそうです。
後手の攻め駒は73桂を数えるかどうか。

総合すれば後手もちです。

☆ 大局観として

後手の天守閣美濃は結構堅いです。55歩と突かれて守りの金を前に出て行ったところなのですが、金は攻撃に使うことができます。
中央で駒がぶつかってきました。とりあえずは角の働きに差があります(先手の角の方が働いている)から、うまく動きたいところです。78金の働きが悪いのですが、生かすことができるでしょうか。


△ 実戦では54歩と取り込みました。

54同金に56銀64歩同歩同角65歩31角

となれば互角の展開ではあったのですが(78金を右に寄せていく感じ)

54歩同金に75歩

と動きました。75同歩に74歩~73歩成という狙いです。だけど54金と出させてしまっているので65桂。86飛77桂成83歩成

77成桂を取り返しておけば少し悪いくらいだったのですが、67成桂33角成(指しすぎ)同桂82と78成桂92と75角

角金桂と飛香の交換で大損で、この75角が好位置ですから明らかに劣勢です。


△ 手順前後で56銀から

64歩54歩同金64歩同角65歩

としても同じこと、形勢は互角(玉の堅さが違うので後手もち)です。


△ 実戦の54歩同金75歩という攻めをやりたいのならば、先に75歩のほうが良いです。

ここでは後手から65桂がないですから、84飛に54歩同金85歩

81飛74歩65桂73歩成

と金はできました。77桂成同金65金39角85飛

73と の働きが悪くて後手の飛車を封じ込めません。75桂などがあるので後手の指しやすい局面です。

工夫は74歩の取り込みではなく86飛です。

65桂84歩77桂成同金65金39角75金

8筋突破はできなくてこれも後手が指しやすそう。

もっと戻って84飛には85歩ではなくて74歩として

74同飛86飛85歩同桂65桂

桂の跳ね違いでかわされますが、93桂成(73桂成もある)同香83飛成64金93角成

後手から76歩か77桂成か、ひねって84歩とかで7筋を攻められて、後手の飛車を外しに行って、という攻防になります。竜馬を作っていて、後手の角が働いていないのですから先手が良くなりそうな図ではあります。


○ 86飛が自然な手に見えます。

こうなると先手の飛角の働きが良く見えるのです。でも後手から44金89飛55金

というのが嫌なのですが、83歩成66金同銀81飛に82歩51飛73と

角と金桂の二枚換えで と金もあります。飛車を成り込むのが遅くなるのですが、後手からたいした手がないので駒得ならゆっくりでかまいません。


○ 39角(あるいは48角や57角)

とかわしておいて86飛を狙えば、55歩86飛54金

75歩65桂83歩成81飛82と51飛83飛成

というのもありそうです。75角には交換しないで66銀か66歩か。


○ 待機するなら58銀

という待ち方が一番働いているでしょう。(他には89飛とか36歩とか68金とか。)
55歩同角64歩に86飛

85歩89飛54金46角84飛

これは互いにまあまあです。先手玉も堅くなっています。

途中54金に64角

というのが先手玉が堅くなったのを生かす手です。駒損で乱暴なのですが、64同金同歩同角69飛

とまわる味が良く、63歩には54金、65歩には63金から73桂を取りに行く感じです。


☆ まとめ

問題図では先手玉のほうが薄いのですが、まだ形勢は互角に近いです。

角の働きは優っているけれど78金が中途半端で58にあればというところ。良くなるとすれば78金が生かせるかどうかにかかっています。

形勢が悪くなければ自然な手を考えたいのです。86飛とすれば飛車の働きにも差が出ます。ただ31角の射程に入るのでちょっと不自然な順が必要で、角金交換を許し、飛車先を突破して桂馬を取る図

まで考えた時に78角~45角成がないから78金が生きたと言えます。(後手から56角も怖いですが今は大丈夫。)

39角とかわしておく手からも

桂馬がぶつかったままで放置できる、後手から77桂成同金とさせることができる、というメリットがあります。

58銀と引けるというのは68金~58金の代わりです。

角を切った時に先手陣に打ち込まれにくいです。

これら78金を生かすのが先手が良くなるための条件です。
54歩同金56銀や56銀からこういう図になると

78金よりは58金のほうが良いわけで、せいぜい互角なのです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする