昨日の途中図で
55歩同歩同飛の時に、後手が玉頭位取りにするのは危険でした。64歩59飛63銀
この形のほうが、先手に77桂~65桂と使われることがないので安定しています。後手の右桂が使えるようになるのが理想です。先手は54歩を打っても取られてしまうかもしれないので (44銀~55歩~54銀) 、77銀44歩66銀43金78金85歩77桂
これくらいの進行は普通に見えます。後手がやってはいけないのは、54歩と守って55歩同歩同飛54銀85飛
飛をぶつけられると悪いです。85同飛同桂に82飛はこの場合の対応策ですが、先手の75歩というのが変わった手です。
73桂成同桂74歩の筋も見えるから、85飛と桂を取るのですが55歩には65銀くらい。
63銀は96角がありました。ここで遠山先生は63飛51金64飛成として先手有利としています。それは正しいのですが、AIに聞くと、65同銀同歩54銀
普通に攻めていって先手が良いようです。42金には43角同金同銀成同玉63飛
金を取れる形で攻めが続きます。評価値は+1654の先手優勢。
まあ後手はそれを避ける意味もあって
77銀には85歩78金74歩66銀94歩77桂86歩同歩同飛
44歩~43金は後回し、7~9筋方面に手をかける方が良いです。遠山先生は先手が面白くないとしていて、評価値は-78ほど。
先手はこの図を回避するために
54歩44銀を利かしておきます。遠山先生は46歩52飛66銀として54銀に83角で先手ペースをねらうのですが、AIに聞くと、54銀ではなくて58歩があります。
58同金54飛は先手の指し方が難しいですし、58同飛69角48飛25角成
1歩損でも馬を作り、54歩が取れる形なので後手が指しやすいです。評価値は-142
ということは
ここで46歩を突くのはマイナスなのです。おまけでAIに聞くと、55歩53歩成同金66銀53金
中央を抑えられても悪いですし。評価値は-205
ということで
ここからAIに聞くと、46歩を突かずに66銀86歩同歩同飛87歩83飛55銀
55同銀同飛52歩
52歩のところでは44角や33角もありました。59飛44歩55銀43銀77角33角46歩62金
角銀を打ち合う進行で、評価値は-28の互角です。
結局のところは手将棋で、少し後手に分がある互角です。