名南将棋大会ブログ 名古屋

名南将棋大会告知や結果のほか、
将棋が強くなるための記事を書きます。
まずは将棋上達法則を見てください。

大山将棋研究(444);四間飛車に中央位取り

2017-02-28 | 大山将棋研究
☆ 昨日の復習

先手番大山先生の次の手は?


☆ 今日の棋譜
昭和53年10月、勝浦修先生と第11回連盟杯争奪戦です。


大山先生の四間飛車に勝浦先生は急戦で

65歩を狙います。これは振り飛車が56歩を突いていないとやりにくくて

玉頭銀が嫌なのですが、(この場合は36歩を待って64歩なので)45銀には33金で銀が死にます。

大山先生は銀を右に引いて、勝浦先生は角頭を狙って開戦です。

大山先生はちょっと変わった受け方で、歩を交換して

銀を戻しました。57の歩を手持ちにするために3手かけた計算です。

勝浦先生の44歩は角筋を二重に止めてしまったので失敗した感じです。飛車を回られて少し困りました。

右桂を使えそうですが、飛車交換です。

65桂だけでは手にならないので、角を使うのですが、45同桂に

銀桂交換でから4桂では25銀で受けられるので

うまくなさそうですが、33桂から45桂はさすが。

うまくさばいたのですが桂損です。

端攻めに大山先生は駒得なので手堅く受けます。

左の角銀桂が働いていないのでここは我慢。

そして54歩から13竜と回る手を見ていたのですね。これで香が受かりません。

でも竜が左翼からいなくなったので、勝浦先生は77歩から飛車を打ち込んで勝負。ここで大山先生が不思議な指し方です。43歩から

玉をぐるっと追いかけて桂を打ち

竜を72に持って行って

角を引く。あれ?飛車が死にました。気がつかない手順です。

勝浦先生は飛車を捨てて中段玉から角筋で先手玉に迫りますが

大山先生は竜を使って角を食いちぎり

投了図。勝浦先生は戦力不足です。

大山先生が手損しているので、勝浦先生は満足していたと思いますが、44歩は間に合わず、飛車交換で振り飛車よしに見えました。その後は駒得で端を謝ってしまえばよいのかと思ったのですが、左の角銀桂が遊んでいるので大変です。実はずっと形勢は難しくて、勝浦先生が上手く指しているのです。
敗着は72竜を実現させたことで、61竜に62歩の合駒(94手目)が悪くて、53玉51竜63玉61竜は連続王手、仕方なく78の銀を逃げて難解なのでした。
形勢判断を含めて不思議な将棋です。私には飛車交換の前に44歩は悪い手に見えるのですが、勝浦先生は45歩から13角を見せて78飛からの飛車交換を強要し、指せるとみていたんでしょうか。奥が深いです。

#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.30 棋譜ファイル ----
手合割:平手  
先手:大山十五世名人
後手:勝浦修8段
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 8四歩(83)
3 7八銀(79)
4 3四歩(33)
5 6六歩(67)
6 6二銀(71)
7 6八飛(28)
8 4二玉(51)
9 4八玉(59)
10 3二玉(42)
11 3八玉(48)
12 5二金(61)
13 2八玉(38)
14 5四歩(53)
15 6七銀(78)
16 7四歩(73)
17 3八銀(39)
18 1四歩(13)
19 1六歩(17)
20 4二銀(31)
21 5八金(69)
22 5三銀(42)
23 4六歩(47)
24 4二金(41)
25 3六歩(37)
26 8五歩(84)
27 7七角(88)
28 6四歩(63)
29 5六銀(67)
30 5五歩(54)
31 4七銀(56)
32 5四銀(53)
33 9八香(99)
34 9四歩(93)
35 9六歩(97)
36 5三銀(62)
37 3七桂(29)
38 7五歩(74)
39 同 歩(76)
40 7二飛(82)
41 5六歩(57)
42 同 歩(55)
43 同 銀(47)
44 7五飛(72)
45 4七金(58)
46 5五歩打
47 6七銀(56)
48 4四歩(43)
49 7八飛(68)
50 6五歩(64)
51 同 歩(66)
52 7三桂(81)
53 8八角(77)
54 7八飛成(75)
55 同 銀(67)
56 8六歩(85)
57 同 歩(87)
58 4五歩(44)
59 同 桂(37)
60 同 銀(54)
61 同 歩(46)
62 4六歩打
63 4八金(47)
64 2四桂打
65 2五銀打
66 3三桂(21)
67 2四銀(25)
68 4五桂(33)
69 7二飛打
70 2四歩(23)
71 7三飛成(72)
72 1五歩(14)
73 同 歩(16)
74 1六歩打
75 2九桂打
76 1五香(11)
77 1八歩打
78 4四角(22)
79 5四歩打
80 同 銀(53)
81 1三龍(73)
82 7七歩打
83 同 角(88)
84 7九飛打
85 4三歩打
86 同 金(52)
87 1二龍(13)
88 4一玉(32)
89 2一龍(12)
90 5二玉(41)
91 6四桂打
92 6三玉(52)
93 6一龍(21)
94 6二歩打
95 7二龍(61)
96 5三玉(63)
97 8八角(77)
98 5六歩(55)
99 7九角(88)
100 5五角(44)
101 3七桂(29)
102 4四玉(53)
103 7六龍(72)
104 3五歩(34)
105 5六龍(76)
106 3七桂成(45)
107 同 銀(38)
108 4五銀打
109 5五龍(56)
110 同 銀(54)
111 2六銀(37)
112 投了
まで111手で先手の勝ち



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20170228今日の一手(その470); 捌く(さばく)とは何か

2017-02-28 | 今日の一手
20170228今日の一手

2月5日の名南将棋大会から、JさんとTさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。


一昨日の一手の回答

☆ 形勢判断をします。
先手の1歩得です。後手も持ち歩があるのでカウントせず、損得なしとします。(先手に持ち歩が多くて打てる筋が3つもあるので少し得なんですが)
玉の堅さは同程度。ただし47金と44金の位置の差でわずかに先手玉のほうが堅いかも。
先手の攻め駒は58飛66角と持ち駒銀で3枚。
後手の攻め駒は65飛と持ち駒銀で2枚。

総合すれば少しだけ先手が指しやすそう。

☆ 大局観として
後手が33歩の形なのは、いわゆる「飯島流引き角戦法」(平美濃)を使ったからです。左美濃と振り飛車の美濃囲いは歩の位置が違っているのでわずかに堅さに差があることがあります。同じような囲い(相穴熊とかも含めて)の場合はそのわずかな差が形勢を分けることがあるので神経を使います。相穴熊なら堅さというのが大きな要素ですし、相矢倉などでも攻め合いなら堅さの差は大きいです。
この場合は金の位置の差が少し影響します。もっとも後手から46歩同金とされれば同じことですが、すると持ち歩が無くなる、ということで玉の堅さでは今のところ先手が優っているのではないか、と言えます。

であればさばき合いを目指したいです。問題図の直前で

後手が65で銀交換(56と74に互いの銀があった)のが少し疑問なのでした。

こういう攻めの駒(攻め駒になりそうな駒)を交換するというのが「さばく」ということ。他には大駒を大きく動かして使う、特に敵陣に成り込むことをさばくといいます。こういう定義をすると難しいのですが、要はさばくとは攻め駒を増やすということとほとんど同義です。
前提として攻め駒というのを、敵陣あるいは敵玉の囲いに利きのある駒及び攻め手の持ち駒、ただし歩を除く、と定義しておけばよいです。(この定義はこのブログで使っているもの、他の人は定義していないで使っていると思いますが。)
でも相手の駒を取って(得して)しまうのは攻め駒が増えても「さばく」とは言わないので区別があります。その駒得に使った駒(少し遊んでしまうわけですが)を攻め駒になるように使えばさばくといいます。わかりにくい用語ですね。
さばき合いは玉の堅い方が有利になりやすいのです。攻め駒が4枚になって、玉が堅ければ有利になるというのと同じことです。

(ところで後手の74銀73桂というのが、対抗型では好形ではない、と何度か書いたことがあるのですが、65銀同銀同桂とさばければまあまあ。ただしこの場合は飛車先が重くなるのでよいとは言えないです。62飛に飛車を回ったので、65銀から交換してもらいやすくなったということはあるのですが。余計な話が長くなりました。)

なるべく対等に近い駒交換(駒損にしない)を行い、飛角を使っていきます。もちろん駒得になるならそのほうが良いですが、ともかく攻め駒を増やしていきましょう。


△ いつでも42歩

という手筋があって、今は角では取れませんが、31金か42同金か、1歩で後手陣を乱すことができます。でも早すぎると42同金で1歩損する(元が1歩得でしたが)のでマイナス要素もあります。他の変化の途中でも入れるとよいのかもしれませんが、今は打たない変化を考えていきます。


× 実戦は44角と切ってしまいました。44同角に54飛

角金交換でも飛車をさばいてよし、と見たわけです。後手玉の囲いが弱体しますから。でも後手の角が働きだしました。変化としては99角成42歩同金51飛成41歩53歩

というのを先手のTさんは考えていたのでしょう。少し駒損でも寄せ合いになれば玉の堅さの差が生きます。

そこで後手のHさんは43銀打でした。

駒得なら長期戦です。自玉を固めたほうが良いと。以下は勢いで44飛同銀66角同飛同歩67角

58歩89角成42歩同金71飛41歩

すぐに寄せあいに持って行けなくて、長い戦いになってしまいました。こうなると駒得の後手のほうが指しやすくなっていきます。かなりの長手数になりましたが、後手の勝ちで終わりました。


○ 44金を相手にするなら、角を切らないで45歩が筋です。

45同飛は56銀25飛45歩43金74歩

という調子で駒得を狙えます。

43金と引けば44銀

と打ち込んで薄くするのは得でしょう。(相手の攻めが厳しくない場合に限る。)

よって45歩には55金と出るわけですが、あっさり同角同歩(同飛は56銀で飛車を殺す)54銀

で重いですが角をタダで取れば指せます。31角65銀同桂55飛

後手もさばけたのですが、先手も玉の堅さが上回ったままさばけました。65の桂に当たっている(守る形が悪い)ので先手が指しやすいと思います。


○ 74歩と駒得を目指すのもあります。

この桂馬は助かりません。55銀73歩成66銀同歩同飛

45歩46歩48金引55金

というのは悪くないけれどよいとも言えない感じです。角と銀桂の2枚換え(角がさばけたとも言えるのですが)で と金を作っています。と金が使えればよいけれど、使えないで持ち駒の銀銀桂、58の飛はいつか55飛と切ってしまえば攻め駒4枚。うまい寄せがあるかどうか、という勝負です。

途中55銀に57銀と打って

後手の飛車をさばかせないほうが良さそうです。角は取られるにしても、銀桂プラスと金で駒得に期待します。46歩と打たれたら同金もあるけれど48金引

です。このほうが駒得の方針にあっています。

後手は55銀と打たないで、55金と出ることもできますが

55同角同歩54銀31角65銀は同桂と逃げられてばからしい気もしますが、55飛

まで進めば、先ほどとは45に歩があるか、74に歩があるかだけの違いで、先手よしです。


△ 74銀は筋が悪いですが飛車取りで桂馬が取れそう。

66飛同歩67角59飛に43金

どこかでこの金は引いておいて44角とかわす手をみたいところ。でも後手を引いているとも言えますが。それで73銀不成68銀58飛同角成同金69飛

という図は難しいです。73銀も遊んでいるけれど68銀もお荷物。どちらの銀が使えるか、ということを考えつつ寄せ合いです。先に桂得でも後手玉のほうが堅いので実戦的には後手もちでしょうか。


△ 74歩や74銀よりは77桂のほうが筋が良いです。

66飛同歩76歩に63飛

43金73飛成77歩成同竜

これは互角ですが、わずかに先手が指しやすいか。

途中63飛に62銀は65桂

がぴったりです。

77桂には61飛

の時にどうするかなのですが(64飛は75角があった)74歩76歩73歩成77歩成

の時に、44角同角54飛

はまあまあ。

戻って62銀と重く打って

67と に44角(34桂を見ています)同角54飛

ならば先手よし。


△ また、銀を打つなら56銀が堅実。

ただし66飛同歩76角57飛68銀

やはり飛車は取り返されます。58飛同角成同金69飛63飛43金

前の74銀から73銀不成の図よりは、56の銀が働いている気がします。73の桂は飛車で取れます。形勢は互角なんですが。

56銀に61飛なら

銀を打った主張が通り、74歩65桂73歩成

あとはゆっくり74と~75と と指せるか。45歩43金を決めてしまうのもよいです。


☆まとめ
先手玉がわずかに堅いので、駒をさばいてしまいたいところ。

44角から54飛というのは駒損になる分だけ損でした。後手玉が舟囲いなら十分かもしれないのですけど。

筋は45歩で、同金には54飛なので、一目で浮かぶ筋なのです。45同飛も角が質駒ではなくなりますし、43金なら大きな利かし。よって55金が大丈夫か読めばよいだけです。55同角同歩54銀、というのが重いので(「私は両取り見えない病」なので、74歩など他の手を読んでしまいますが)やってみれば有力でした。結局は角飛交換になるだけですが、58の飛がさばけます。ならば最善なのかも。

駒をさばくなら左桂を使いたいもので、77桂が次の有力候補。この場合は76歩から桂馬を取られてしまうのでその先が難しいのですが、後手の53角44金という形が悪いのでかなり指せました。有段者向けでしょう。

74歩は初心者なのか有段者なのかわからない手ですが、飛車をかわされていて次の73歩成が何でもないので、その先を考えないと指しにくい手です。55銀と打たれて57銀と我慢できれば粘り強い振り飛車党。57銀を打たないで、73歩成から2枚換えが指せるかどうか、という判断は難しいです。

74銀はもっと初心者が指すような両取りですが、やってみれば互角です。

56銀から74歩というのは振り飛車らしくはないですね。抑え込みが好きな居飛車党なら考えるかもしれません。
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大山将棋研究(443); 四間飛車に棒銀

2017-02-27 | 大山将棋研究
☆ 昨日の復習

後手番大山先生の次の手は?


☆ 今日の棋譜
昭和53年10月、原田泰夫先生と第12回早指し選手権です。ふと気になって調べてみたら、大山先生と同年同月生まれ(1923年大正12年3月)なんですね。


大山先生の四間飛車に原田先生は急戦です。攻め将棋ですから当然。

大山先生は袖飛車を見せ

44歩と備えたので袖飛車はやめました。

角筋を止めて持久戦が普通ですが、原田先生はそれでも棒銀で

45歩と突き捨てて攻めます。

でも45の位は大きいですし、角を覗いて振り飛車が十分です。

原田先生も角を使い

ましたが、一転して渋い展開です。

飛角交換でも馬のほうが良さそう。原田先生は棒銀が残っているのも気になります。

両取りで飛車を打ち込みましたが

65桂を回避して銀を上がり

77角があるので簡単に99香は取れません。

ここで79竜~76銀としたいのですが、97角があります。早指しですから迷ったでしょう。

24角82角を交換したので

馬引きがぴったり。なかなかうまくいきません。

香を捨てて1歩手に入れ44歩、苦心の手順ですが

銀を寄せて

もう一枚馬を引き付けて大山先生は磐石です。

27香というのも後で効きそうです。46桂は入りましたが

69歩も手堅いです。32玉の手渡しに

15歩同歩25歩と動くのですが少し危険かも。

端を破って

57歩(これが取りにくかった)から58歩成を無視して

桂を取れば攻防なので悪くはないです。

原田先生は馬を追って(ここで48馬と逃げるべきか)

角を取って打ちました。かなり切迫しています。

大山先生はあくまで強気。

原田先生の39角成から27金で受けにくそうなのですが、ここは金ではなくて27歩でした。それで有望です。

大山先生は23角から角を捨て

金を消去して再逆転。

あとは玉を逃げ出せばよく

馬を取られても

詰みはありません。後手玉に上から迫って入玉を阻止してから

逃げこみました。

投了図。

持ち時間が短いとミスがあるものですが、優勢になったときは難しいもので、寄せを考えたら危険でした。
中盤の手堅い指し方は見習いたいものです。


#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.30 棋譜ファイル ----
手合割:平手  
先手:大山十五世名人
後手:原田泰夫8段
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 8四歩(83)
3 7八銀(79)
4 3四歩(33)
5 6六歩(67)
6 6二銀(71)
7 6八飛(28)
8 4二玉(51)
9 4八玉(59)
10 3二玉(42)
11 3八玉(48)
12 5二金(61)
13 2八玉(38)
14 5四歩(53)
15 6七銀(78)
16 8五歩(84)
17 7七角(88)
18 7四歩(73)
19 3八銀(39)
20 4二銀(31)
21 4六歩(47)
22 5三銀(42)
23 4七銀(38)
24 4二金(41)
25 3六歩(37)
26 4四歩(43)
27 5八金(69)
28 1四歩(13)
29 1六歩(17)
30 7三銀(62)
31 3八金(49)
32 6四歩(63)
33 7八飛(68)
34 9四歩(93)
35 9六歩(97)
36 8四銀(73)
37 5六歩(57)
38 7二飛(82)
39 5九角(77)
40 7五歩(74)
41 4八角(59)
42 7六歩(75)
43 同 銀(67)
44 4五歩(44)
45 同 歩(46)
46 6五歩(64)
47 3七角(48)
48 9三香(91)
49 9一角成(37)
50 7七歩打
51 同 飛(78)
52 6六角(22)
53 7八歩打
54 7一飛(72)
55 8二馬(91)
56 3一飛(71)
57 6七銀(76)
58 7七角成(66)
59 同 桂(89)
60 7三銀(84)
61 8三馬(82)
62 6六歩(65)
63 同 銀(67)
64 6九飛打
65 5七銀(66)
66 6四銀(73)
67 6五歩打
68 7五銀(64)
69 8五桂(77)
70 6六歩打
71 6八金(58)
72 9九飛成(69)
73 9三桂(85)
74 2四香打
75 8二角打
76 7六銀(75)
77 6六銀(57)
78 7九龍(99)
79 4六角成(82)
80 2二玉(32)
81 2六歩(27)
82 9三桂(81)
83 同 馬(83)
84 2六香(24)
85 2七歩打
86 4四歩打
87 5八金(68)
88 7八龍(79)
89 5七銀(66)
90 3三桂(21)
91 6八金(58)
92 4五歩(44)
93 3七馬(46)
94 7九龍(78)
95 2六歩(27)
96 4三金(52)
97 6四歩(65)
98 6二歩打
99 6六馬(93)
100 4四銀(53)
101 2七香打
102 4六桂打
103 3九金(38)
104 2四歩(23)
105 6三歩成(64)
106 同 歩(62)
107 6九歩打
108 3二玉(22)
109 1五歩(16)
110 同 歩(14)
111 2五歩(26)
112 同 桂(33)
113 2六馬(37)
114 5五歩(54)
115 同 歩(56)
116 5六歩打
117 同 銀(57)
118 8一飛(31)
119 8四香打
120 5一飛(81)
121 1四歩打
122 5七歩打
123 1五馬(26)
124 5八歩成(57)
125 1三歩成(14)
126 同 香(11)
127 1四歩打
128 6八と(58)
129 1三歩成(14)
130 3三金(43)
131 2六歩打
132 6七と(68)
133 7五馬(66)
134 6四金打
135 同 馬(75)
136 同 歩(63)
137 2五歩(26)
138 5七角打
139 2三と(13)
140 同 金(33)
141 2四歩(25)
142 同 金(23)
143 同 香(27)
144 3九角成(57)
145 同 玉(28)
146 2七金打
147 2三角打
148 4三玉(32)
149 3四角成(23)
150 同 玉(43)
151 1六馬(15)
152 2五歩打
153 2七馬(16)
154 6九龍(79)
155 4九歩打
156 4三玉(34)
157 3五歩(36)
158 5七角打
159 2八玉(39)
160 8四角成(57)
161 3四金打
162 5二玉(43)
163 4四金(34)
164 2六香打
165 5四金打
166 6二玉(52)
167 6四金(54)
168 7八龍(69)
169 3七玉(28)
170 2七香成(26)
171 3六玉(37)
172 2六成香(27)
173 4五玉(36)
174 8五銀(76)
175 6三銀打
176 7一玉(62)
177 7四桂打
178 2七角打
179 3六香打
180 7四龍(78)
181 同 金(64)
182 投了
まで181手で先手の勝ち
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大山将棋研究(442); 四間飛車に棒銀

2017-02-26 | 大山将棋研究
☆ 昨日の復習

後手番大山先生の次の手は?


☆ 今日の棋譜
昭和53年10月、石田和雄先生と第28期王将戦です。

大山先生の四間飛車に石田先生は急戦です。理論派ですから急戦が似合います。

大山先生は64歩から14歩と左金の配置を決めないのでどう指すか迷うんです。14歩は手抜いて急戦を仕掛けたら有利になると思うので、16歩と合わせるのはやらないタイプです。38飛に32飛だったので棒銀に。

42金46歩で最強の受け方、と思ったら、これは玉頭銀を狙っています。

石田先生も強情ですね。穏やかに66歩なんて指しません。55歩から棒銀ですがこれは作戦分裂している感じです。攻めるなら35歩同歩26銀ではなかったかと。

54歩から45歩で複雑な形ですが、棒銀がさばけそうにないので振り飛車を持ちたいです。

ところで、昔(多分)原田先生が「歩が3つぶつかったら初段」と解説されて、それ以来こういう3つ歩がぶつかると初段なのだと条件反射で思いだします。友人も言っていたので同じ世代の人はわかるはず。級位者のうちは歩がぶつかるとすぐに取るけれど・・・という説明です。

2つ歩が消えて、角と銀が進出しました。こうなると角の働きが違います。

端攻めがあるから玉頭銀はさらに怖いです。96歩から85銀というのもありました。大山先生は歩を取り込んで46同銀上に

角を切って98銀。こんなところに打てました。こんなことなら端攻めの途中で56歩を打つべきだったかも。仕方ない77金に

桂を取って玉を下に落とし

上から押さえつけます。攻め駒は2枚だけですが、受けている駒が少ないので受けるのは簡単ではないです。

86銀から79歩で一段落しそう。

馬を作って大山先生のほうが良さそうです。

石田先生は金を打って頑張ります。

大山先生は と金を作って戦力強化し

石田先生は駒得だけは主張しますが

大山先生の と金が活躍してきて有利が拡大します。

馬の位置を変えて、57金に69馬

だったのですが、よく見ると馬を切って銀を持ったら89銀88玉78香成99玉、98歩は打ち歩詰め、95香は同飛、なので96歩同銀97歩ならば勝ち、96歩の時に32馬が74桂打以下詰めろかどうか、ならば78香成で78と ならどうか、というのはあったのですね。ややこしいからやめた方がよさそうですか。

石田先生は96銀から97玉で粘ります。78馬の詰めろも飛車を引いて受け

馬を取って角を打ちこみ、難しくなりました。後手玉も狭いのです。

この歩を突くのが攻防です。後手玉が広くなりました。

75金に42の金を上がって飛車の横利きが通り

石田先生も後手玉に迫りましたが

84の歩はしっかり働いて詰みがありました。

大山先生の41金の形の四間飛車、急戦で攻略するのは難しそうです。これは四間飛車の急所に詳しいのでご参照ください。やはり14歩には16歩と受けて、振り飛車が何を指すのか待ってみるのが良いと思うのですが。このころは定跡が完成していないので、14歩は緩手、仕掛けを探すのが当然だと思われていました。棒銀と玉頭銀では迫力が違うし、居飛車から45歩と突く攻め筋にならないですから分が悪いです。
大山先生の角切りからの強襲、無理に見えるかもしれませんが、振り飛車十分です。でも石田先生もしっかり粘って勝負になりました。大山先生のほうをもって、終盤の84歩など、言葉通りの「懐の深さ」を鑑賞しましょう。

#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.30 棋譜ファイル ----
手合割:平手  
先手:石田和雄7段
後手:大山十五世名人
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 3四歩(33)
3 2六歩(27)
4 4四歩(43)
5 4八銀(39)
6 3二銀(31)
7 5八金(49)
8 4二飛(82)
9 6八玉(59)
10 6二玉(51)
11 7八玉(68)
12 7二玉(62)
13 5六歩(57)
14 8二玉(72)
15 3六歩(37)
16 4三銀(32)
17 6八銀(79)
18 7二銀(71)
19 5七銀(68)
20 1四歩(13)
21 9六歩(97)
22 9四歩(93)
23 6八金(69)
24 6四歩(63)
25 2五歩(26)
26 3三角(22)
27 3八飛(28)
28 3二飛(42)
29 3七銀(48)
30 4二金(41)
31 4六歩(47)
32 5四銀(43)
33 5五歩(56)
34 6五銀(54)
35 2六銀(37)
36 5四歩(53)
37 3五歩(36)
38 4五歩(44)
39 6六歩(67)
40 7六銀(65)
41 3四歩(35)
42 5五角(33)
43 3五銀(26)
44 9五歩(94)
45 同 歩(96)
46 9七歩打
47 同 香(99)
48 4六歩(45)
49 同 銀(57)
50 同 角(55)
51 同 銀(35)
52 9八銀打
53 7七金(68)
54 8九銀(98)
55 同 玉(78)
56 7七銀成(76)
57 同 角(88)
58 8五桂打
59 8八角(77)
60 7七金打
61 8六銀打
62 9七桂(85)
63 同 銀(86)
64 7四香打
65 7九歩打
66 8八金(77)
67 同 玉(89)
68 7七角打
69 9八玉(88)
70 6六角成(77)
71 5七金(58)
72 6五馬(66)
73 5六金打
74 7六馬(65)
75 6六金(56)
76 4九馬(76)
77 3六飛(38)
78 4七歩打
79 4四角打
80 4八歩成(47)
81 1一角成(44)
82 5八と(48)
83 6七金(57)
84 6九と(58)
85 3五飛(36)
86 4八馬(49)
87 8六桂打
88 7九と(69)
89 2一馬(11)
90 4七馬(48)
91 5七金(67)
92 6九馬(47)
93 9六銀(97)
94 7八馬(69)
95 9七玉(98)
96 7七香成(74)
97 7四桂打
98 9二玉(82)
99 3八飛(35)
100 7四歩(73)
101 同 桂(86)
102 7三銀(72)
103 7八飛(38)
104 同 と(79)
105 6三角打
106 9九飛打
107 8六玉(97)
108 8四歩(83)
109 7五金(66)
110 5三金(42)
111 9四香打
112 9三歩打
113 同 香成(94)
114 同 桂(81)
115 9四歩(95)
116 9六飛成(99)
117 同 玉(86)
118 9五歩打
119 8六玉(96)
120 8五銀打
121 投了
まで120手で後手の勝ち



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20170226今日の一手(その469);寄せのセオリー(8)

2017-02-26 | 今日の一手
20170226今日の一手

2月5日の名南将棋大会から、TさんとHさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。


一昨日の一手の回答

☆ 形勢判断をします。
角香と銀+と金 の交換です。先手が少し駒損ですが、終盤の寄せ合いの段階なら考慮しなくてもよいでしょう。
玉の堅さは先手のほうが堅いです。
先手の攻め駒は55飛は数えてよいか微妙なところ。53と 持ち駒金銀銀桂で5枚ありますから十分です。
後手の攻め駒は57成桂を入れなくても、79竜に持ち駒角金銀香で5枚、こちらも十分です。

総合すれば互角か先手もちか。

寄せ合いなら、何手で詰めろがかかるか数えたほうが正確です。
後手玉は34銀で詰めろ。現状2手すきです。
先手玉は48銀~39銀成で詰めろ。現状3手すきです。
先手番ですし、寄せ合いで2手違うわけで、先手優勢です。


☆ 大局観として
寄せを読み切れれば大局観は必要ないです。読み切れなければ寄せのセオリーをもとに考えていくだけです。
厳しい手から考える
小さな駒から使う

の2つでしたね。順番に考えていきましょう。


× まずは厳しい手、王手から。小さい駒は と金です。42とは同金

51飛成に41金打で後手を引くので失敗。


○ 43とは

43同金なら52飛成42金打41銀33玉32金

として42の金を取れば駒得で寄せられますから。「王手は追う手」から除外されます。入玉される恐れもないので先手の勝ち。

42に歩を合駒されたら34銀

と1枚捨てて寄せましょう。34同金に43金と追ってもいいですが、43銀33玉42竜

のほうが筋が良さそうです。24玉に34銀成同玉54金

でほとんど受けなしです。(26桂以下追いかけて角を取っても勝ちですが。)

43と に同玉は

54金から角を取ってもよいのですが、32銀として、42玉は41金

ですし、銀を捨てて52の金を取るほうが筋が良いです。


正解が見つかれば以下はおまけ。
○ 41銀として(大きな駒を使うので考えるのは後回しですが)

41同玉なら52と32玉53飛成

というのは簡単です。

41銀に22玉として

この時が悩ましい。52と55角は心細いので、結局57飛と成桂を取って

53金に46桂31香25桂22玉34桂

と寄せれば勝ちです。うまい具合に桂馬が落ちていました。

41銀に33玉もややこしいのですが、52銀不成55角43銀不成

というのは格好良い寄せ方です。

また、57飛と成桂を取り

53金に45桂で寄せてもよいです。


△ 次は玉に近い駒を攻める手を考えます。実戦は52と

金を取りました。55角に34銀が詰めろ。でも24金

とされると簡単ではないです。大駒がなくなったので攻撃力が低下しています。時間に追われたのでしょう、42金22玉32金打13玉25銀打

「王手は追う手」の見本で、42金と52と は攻め駒とは呼べなくなってしまいます。55の角が利いていますね。以下は25同金同銀24香34銀27香成

となって、まだ難しいところはあるとはいえ、後手の勝ちです。

先手は42金から32金打なんてやってはいけなくて、24金には45金77角成26桂

と少し遠くから迫るのが正しい寄せ方でした。45金が詰めろではないので今一つなのですが、角を逃げなくても次の16桂は詰めろです。1手遅れたけれど、元が2手速かったのでまだ先手の勝ち。


△ 34銀は詰めろ。

なんですが、この先が難しいです。55角には24桂22玉32銀

というのが寄せの手筋。でも12銀52と33金

と頑張られたらよくわかりません。

途中12銀に13金と捨てるのが好手。(こんなの見えませんが)

銀や玉で取るのは詰みです。13同桂に52と

が必至です。

戻って、34銀には53金もあって

これなら同飛成同角54金

というのは(読み切れなくても)考えやすいです。42金なら53金同金45桂

で33に打ち込むのと53桂成があります。(53に角や銀だと44角か銀で受けられる。)

42に銀を受けたら

52金から41角と53金を狙います。


△ 後は飛車を逃げる手です。57飛は

攻防ですがあまり良い手には見えないです。(前にやった41銀33玉の交換が入っていればまだ攻めやすい。)でも現実的です。53金に54歩52金53銀

とやっていけば、先手玉に寄せがないので負けることはないです。でも56歩同飛55歩には飛車を逃げないで44銀成56歩53歩成

と寄せて欲しいところ。44歩に65角が厳しいです。


△ 他には85飛もあって

48銀なら82飛成51歩52と

と寄せ合います。39銀成に42と33玉32と24玉39銀

と取れば詰めろ(取らないと詰まないのが驚きますが)なので先手の勝ち筋。

85飛には53角と受けて

82飛成51歩に34銀33銀同銀成同桂34銀

とやっていけば、24桂からの詰み筋と、33銀成から45桂の筋があるので先手が優勢。


☆ まとめ
どうやっても勝ちそうなので、かえって迷うと思います。でも寄せのセオリーを思い出してください。
厳しい手から考える
一番厳しいのは敵玉を狙う手。1手で、つまり王手で迫っていくのが一番厳しく、2手かけて迫っていくのもあります。
次は玉の近くの守備駒を攻める手。1手で取れれば取りますし、2手かけて(つまりその守備駒を取るために駒を進めたり持ち駒を打ったりする)取る手も考えます。
敵玉から離れている守備駒を狙うのが(複数あるかもしれませんが)最後に考える手です。

通常は敵玉に近いほど守りが堅いので、強く迫っても失敗する可能性が高くなります。だけどうまくいけば速いので、厳しい手から考えるわけです。

小さな駒から使う
性能の良い駒(大きな駒)のほうが攻撃しやすいですが、反動が大きくなります。その渡した大きな駒でしっかり受けられるかもしれませんし、自玉を攻められて負けになるかもしれません。
もちろん後の攻撃手段が乏しくなってしまうということもあります。
ですから歩香桂銀金角飛の順です。(これが状況によって順番が変わることがあります。金銀を渡したら相手が受けやすくなったとか。)

こういうのをまとめて寄せのセオリーと呼んでいます。

考えるのは と金を捨てる王手から。43と が最有力です。これでよければ以下はおまけ。
次は持ち駒を打つ王手で24桂は早過ぎで、41銀は取れば52と なので有力。42金は書きませんでしたが、ありえるかも。35飛は取られて失敗。

2手かけて32玉を狙うのが34銀。詰めろですが55角と飛車を取られると詰めろが消えてしまうのでその先を考えなければいけません。(まだ攻め駒が5枚あるので十分ですが。)

玉に近い守備駒は21桂ですが、これを取りに行く手は難しそう。
52金を攻めるなら52と(41銀も金取りという意味が重なりますが)。
44角を取りに行くのは難しいです。

こういうのがうまくいかない時には飛車を逃げます。57飛でも悪くはないですが長引きます。
85飛は迂回しているので寄せ合いが不安ですがどうにかなりそうです。53角以下やりなおしという感じです。


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大山将棋研究(441); 四間飛車に乱戦

2017-02-25 | 大山将棋研究
☆ 昨日の復習

後手番大山先生の次の手は?


☆ 今日の棋譜
昭和53年10月、米長邦雄先生と第17期十段戦です。

大山先生の四間飛車に米長先生は位取りです。でもかなり早いですね。この歩を支え切れるのでしょうか。

54銀に77桂はあっても形が悪いです。もちろん気合で55歩。朝からケンカ将棋です。

銀ハサミが決まるかどうかですが

26飛に75歩が間に合います。97角は77銀成同玉85桂。ということで

米長先生は金を繰り出していきましたが、やはり銀を殺せません。もう1歩あれば75歩先着で取れるのですけどないものはないです。

陣形整備では不満です。

74の飛車も中央に使われて作戦負け。ここで53歩の手筋でしたが

あっさり飛車で取られて当てが外れました。75金57飛成76金では竜を作られて悪いです。

1歩で1手稼いで56銀の形ですが、85桂から77歩で一応銀桂交換。

だけど歩切れが痛いのです。

仕方なく76歩から1歩を手に入れて角筋を通しましたが、桂を打たれ

金を取ってもらえずに寄せ合いです。

米長先生は83銀と捨てて角を出て勝負。

なんですが、金銀を取られてから受けられました。攻め駒が不足していますし、77竜もあります。寄せ合い負けです。

上部を厚くすれば攻防に働くのですが、ここでぴったりとした手がありません。

角を捨て、75玉から桂馬を取りますが、

77竜76歩に同桂が王手。64桂と合駒なら詰まないようですが、74玉に

88桂成から飛車交換で64飛を打って追いかけていけばよく

投了図。

この二人の対局らしく、激しいケンカ将棋になりました。米長先生は先手番でもさすがに65歩は早すぎました。銀ハサミも間に合わず、作戦失敗です。その後1歩損して歩切れで銀桂交換で悪くなりました。逆転の筋を狙うけれども不発です。
大山先生が簡単に勝っているように見えるのですが、少し安全に指そうとすると怪しくなります。強い手で踏み込んでしまえば2手くらい勝っていそうです。

#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.30 棋譜ファイル ----
手合割:平手  
先手:米長邦雄8段
後手:大山十五世名人
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 3四歩(33)
3 2六歩(27)
4 4四歩(43)
5 4八銀(39)
6 3二銀(31)
7 5八金(49)
8 4二飛(82)
9 6八玉(59)
10 6二玉(51)
11 7八玉(68)
12 7二玉(62)
13 9六歩(97)
14 9四歩(93)
15 5六歩(57)
16 8二玉(72)
17 6六歩(67)
18 4三銀(32)
19 2五歩(26)
20 3三角(22)
21 6五歩(66)
22 5四銀(43)
23 5五歩(56)
24 6五銀(54)
25 7五歩(76)
26 7四歩(73)
27 7七桂(89)
28 7六銀(65)
29 7四歩(75)
30 7二飛(42)
31 5七金(58)
32 7四飛(72)
33 6六金(57)
34 7五歩打
35 2六飛(28)
36 4二角(33)
37 6八金(69)
38 6二銀(71)
39 5七銀(48)
40 5四歩(53)
41 同 歩(55)
42 同 飛(74)
43 8六歩(87)
44 7二金(61)
45 5三歩打
46 同 飛(54)
47 5六銀(57)
48 5一飛(53)
49 8五桂(77)
50 8四歩(83)
51 7七歩打
52 8五銀(76)
53 同 歩(86)
54 同 歩(84)
55 7六歩(77)
56 同 歩(75)
57 同 金(66)
58 6四桂打
59 6五銀(56)
60 5九飛成(51)
61 8四歩打
62 5六歩打
63 8五金(76)
64 5七歩成(56)
65 8三銀打
66 同 金(72)
67 4四角(88)
68 6八と(57)
69 同 銀(79)
70 6九銀打
71 7七玉(78)
72 7八金打
73 6六玉(77)
74 6八龍(59)
75 6七歩打
76 5三銀(62)
77 8三歩成(84)
78 同 玉(82)
79 7四金(85)
80 7二玉(83)
81 7三歩打
82 同 桂(81)
83 8三金打
84 6一玉(72)
85 7五玉(66)
86 4四銀(53)
87 7三金(74)
88 7七龍(68)
89 7六歩打
90 同 桂(64)
91 7四玉(75)
92 8八桂成(76)
93 7六飛(26)
94 同 龍(77)
95 同 銀(65)
96 6四飛打
97 8五玉(74)
98 8四歩打
99 同 金(83)
100 同 飛(64)
101 同 玉(85)
102 9三銀打
103 7四玉(84)
104 5六角打
105 投了
まで104手で後手の勝ち




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大山将棋研究(440); 四間飛車に銀冠穴熊

2017-02-24 | 大山将棋研究
☆ 昨日の復習

後手番森安先生の次の手は?


☆ 今日の棋譜
昭和53年10月、板谷進先生と第37期名人挑戦者リーグ(A級順位戦)です。


大山先生の四間飛車、板谷先生は左美濃です。

さらに銀冠穴熊に。現代的ですが30年くらい前の将棋です。

さらに右銀を59~68~79~88と寄せていきます。

6筋の歩を交換し

7筋も。欲張った指し方です。

大山先生は素直に指して、84金と取って来いと。取ると角が死にそうです。

金を引かせて位を取って押し返します。

板谷先生は3筋から。

これには64角が当然ながらうまい対応になり

大山先生が自然によくなった感じです。

45桂には19角成でも有利に見えます。素直に取り返して

28角成から66桂もよさそうですね。

飛車を逃げられても46歩の突き出しで馬が働きそう。

板谷先生は角を捨てて、桂を食いちぎり金を進出して勝負。

大山先生はあっさり74歩を打たせて平然としています。28馬が守りに使えるから怖くないと。

35角から67金、飛車を取れば寄せになります。

板谷先生は68歩と辛抱して食いつきますが

大山先生は83金から74の歩を取り

金銀の振り替わり。板谷先生は66金を逃げる余裕はないです。とにかく攻めるしかなくて

飛車先が通っているので迫力はあります。

72金からばらして桂を取って飛車を打ち込む。かなり迫っていますが駒損がひどいです。

大山先生はしっかり受けて

少々の駒損は気にせず馬を引き付け

馬筋を通します。受けきりにもできそうでしたが、ある程度のところで寄せに出るほうが多いです。

飛車先を止めて

ここから馬を切って

76桂で詰みでした。

板谷先生は現代的な駒組みでしたが、攻撃陣が整わなくて、6,7筋の歩を交換しただけではうまくいきませんでした。大山先生のほうをもって、穴熊退治を楽しみましょう。

#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.30 棋譜ファイル ----
手合割:平手  
先手:板谷進8段
後手:大山十五世名人
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 3四歩(33)
3 2六歩(27)
4 4四歩(43)
5 4八銀(39)
6 4二銀(31)
7 5六歩(57)
8 4三銀(42)
9 6八玉(59)
10 4二飛(82)
11 7八玉(68)
12 6二玉(51)
13 5八金(49)
14 7二玉(62)
15 9六歩(97)
16 9四歩(93)
17 7七角(88)
18 8二玉(72)
19 8八玉(78)
20 5二金(41)
21 7八銀(79)
22 7二銀(71)
23 8六歩(87)
24 6四歩(63)
25 8七銀(78)
26 6三金(52)
27 7八金(69)
28 7四歩(73)
29 9八香(99)
30 8四歩(83)
31 9九玉(88)
32 7三桂(81)
33 5九銀(48)
34 5四歩(53)
35 6八銀(59)
36 6五歩(64)
37 7九銀(68)
38 3一角(22)
39 8八銀(79)
40 3三桂(21)
41 6六歩(67)
42 同 歩(65)
43 同 角(77)
44 8三銀(72)
45 6七金(58)
46 7二金(61)
47 7五歩(76)
48 2二飛(42)
49 7六金(67)
50 7五歩(74)
51 同 金(76)
52 6五歩打
53 3九角(66)
54 7四歩打
55 7六金(75)
56 6四金(63)
57 3六歩(37)
58 7五歩(74)
59 7七金(76)
60 7四銀(83)
61 3八飛(28)
62 6三金(64)
63 3五歩(36)
64 同 歩(34)
65 同 飛(38)
66 3四歩打
67 3六飛(35)
68 6四角(31)
69 3七桂(29)
70 4五桂(33)
71 4八角(39)
72 3二飛(22)
73 4五桂(37)
74 同 歩(44)
75 3九飛(36)
76 2八角成(64)
77 2五歩(26)
78 6六桂打
79 7九飛(39)
80 4六歩(45)
81 6六金(77)
82 4七歩成(46)
83 7五金(66)
84 4八と(47)
85 7四金(75)
86 同 金(63)
87 7五歩打
88 同 金(74)
89 6七桂打
90 6六金(75)
91 7四歩打
92 3五角打
93 5五歩(56)
94 6七金(66)
95 6八歩打
96 6六金(67)
97 6四銀打
98 8三金打
99 7七金(78)
100 7四金(83)
101 6六金(77)
102 6四金(74)
103 7六桂打
104 6三金(64)
105 8四桂(76)
106 8三金(72)
107 7四歩打
108 6六歩(65)
109 7二金打
110 同 飛(32)
111 同 桂成(84)
112 同 玉(82)
113 7三歩成(74)
114 同 金(83)
115 4一飛打
116 5二銀打
117 9一飛成(41)
118 7四歩打
119 6五香打
120 5五馬(28)
121 6三香成(65)
122 同 玉(72)
123 7五歩打
124 6七歩成(66)
125 7四歩(75)
126 同 金(73)
127 9三龍(91)
128 7三歩打
129 7五金打
130 7八香打
131 7四金(75)
132 同 玉(63)
133 7八銀(87)
134 8八馬(55)
135 同 玉(99)
136 7六桂打
137 投了
まで136手で後手の勝ち

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20170224今日の一手(その468); 飛車の破壊力

2017-02-24 | 今日の一手
20170224今日の一手

2月5日の名南将棋大会から、IさんとNさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。



一昨日の一手の回答

☆ 形勢判断をします。
飛歩と角の交換です。持ち歩があるので歩はカウントせず。他に と金を作っていますから、先手が少し駒得です。
玉の堅さは同程度。
先手の攻め駒は31と 持ち駒角で2枚。
後手の攻め駒は69飛1枚。

総合すれば先手が少し指しやすそうです。

☆ 大局観として
相居飛車では角よりも飛車のほうが使いやすく、後手が少しよかったのですが、69に飛車を打ち込んだのが急ぎ過ぎで(88の後手の歩があったのを77の銀で取られて99香を守られた、89歩成から99と なら後手が良かった)、形勢が入れ替わって少し先手が良くなったのかな、という局面です。
つまり、69の飛車が取れそうなのです。ただし65銀や55銀が進んできて後手の攻め駒が増えます(4枚に近くなる)から、簡単ではありません。飛車を取っても玉が危険になってはいけないのです。

玉を堅くするよい手段があればよいのですが、66銀や46銀と後手の攻め駒が増えてきます。それに対応できているかどうか。

攻め駒を増やすなら67の角を使うのでしょう。どちらの攻めが速いか、と考えます。
けれど相居飛車の囲いは上からの攻めを意識した囲いなので、角で攻めるよりも飛車で横から攻めるほうが速いもので、通常は飛車の攻めが優ります。(この場合はどちらも囲いというほどでもないのですが。)

やはりこの問題図では、飛車を取るのが良さそうな感じです。取らないで寄せあいになるのは避けたい、なるべく先手玉が安全な形で飛車を取れないかな?と考えます。


× 実戦は23角で寄せ合いを目指しました。

46銀に32と53金左33と

桂馬を取って駒得かつ攻め駒が3枚になりました。ここで後手に57銀成同玉66銀

と強攻する手段があり、48玉67銀成とどんどん攻められて先手の負けになるところでした。

後手Uさんはこれを見逃して、33と(2つ前の図)に66銀85角57銀右成39玉47成銀に59歩

最後の59歩というのがIさんのうまい受けで、これは難しい図です。以下は74歩32角成84歩58角38成銀同玉47銀打

と強引に攻めたのが駒損で急ぎ過ぎ。先手Iさんが優勢になったのですが最後に

ここで69玉と飛車を取って頓死した(のだろうと思います)残念な将棋でした。

普通に寄せ合いは負けそうだ、ということになります。


× 玉を固めるなら39玉の早逃げくらいです。

66銀直34角57銀成

58成銀があるので59歩なら68成銀、64の飛車も働いてきてこれは後手が勝ちそうです。


×34角は攻め駒を増やす意味ですし、

66銀直であたりになるのをかわした、という手でもあります。また、66銀直なら79金で飛車を殺せるという利点があります。でも無視して46銀で

69金57銀成39玉69飛成

が勝てないのです。以下28玉に36歩同歩37歩

というのが厳しくて、37同桂に同銀成同玉45桂打以下寄ってしまいます。

79金を狙わないと、23角成

がどうか。46銀32と57銀右成39玉36歩

と攻められて寄せ合い負けです。69飛が生きていると寄せ合いでは勝てません。


× 59金で飛車を殺せます。

67飛成同金66銀直

というのが普通の応手ですが、66同金同飛21飛

となれば寄せ合いで先手が勝てそうです。62玉に41と53金左42と同金51銀

という攻め筋です。飛車が強力な攻め駒だとわかります。

でも59金には同飛成

のほうが怖いです。59同玉66銀直には68歩と受けるのですが、67銀成同歩46銀58銀45桂

玉を下に落とされて上から攻められると受けにくいです。後手玉も堅くないのですが、71飛には61歩が利くのでまだ寄せ合いになりません。


× 58玉も49飛成同玉

で同じようなものです。66銀直以下攻められて受けきれず、攻め合いも届きません。


△ 68歩と打ちたいです。

これで79金狙い。受けにも利きます。66銀右にも58角ですね。(実はそれもまだ難しそうですが。)
けれど74飛でどうしましょうか。

歩があれば77歩で先手よし、でもないので黙って83角か、79銀同飛成同金同飛成に83角か

詰めろ銀取りです。でも61歩65角成に68竜も厳しいし、難しいところです。

やはり黙って83角にしておきましょうか。

78飛成同角68飛成はあるけれど、後手玉も詰めろになるので、66銀直34角46銀39玉57銀右成

74角成と取るのは働きの悪かったほうの飛車なので自信なし。でもそろそろ飛車を逃げられそうだし。79金と引いて勝負か。まだ難しい局面です。


× 手堅く58角打はどうか。

66銀直には34角と逃げなければいけません。(つまり34角66銀直に58角でも合流します。)46銀なら

69角57銀右成59玉

は何とか耐えています。(39玉69飛成は後手よし。)

やはり後手は49飛成と切るのでしょう。

49同角46銀39玉57銀成

この時に49の角がいるだけましですが、取られるだけのようなどっちつかず。攻め駒3枚で寄せ合いも望み薄です。


○ 47角の方が少し良さそうで(36角35歩47角でも同じようなものか。)

66銀直58角左に49飛成

と切られます。49同角46銀83角成

となると、先ほどの58角打ちの違いが出てきます。34に角があるか、83馬か、というのは左右挟撃なので83馬のほうがよい、というわけです。これは難しい図ですが、やや先手もちか。


○ 最後は86角です。

とりあえず64の飛車取り。取れば55の銀が戻っていくので、少し話が違います。後手は飛車を逃げますが、84飛が一番働いているか。そこで68金

で飛車が取れるのです(89にも角が利いています)。49飛成同角は、68金が受けに利いていますし、84飛も中途半端。86飛に69金66飛58金左

というのはかなり先手陣がしっかりしています。これは文句なく先手よし。

後手が49飛成と切るならこの図(86角に61飛68金49飛成同角)

なのですが、86角は十分働いていますし、68金も守りに働き、2枚の銀が進出していませんからかなり違います。


☆ まとめ

少し無理をしても飛車を取ってしまえば有利、というのは相居飛車(相振り飛車も)ならよくあると思います。矢倉や角換わりで玉が堅ければ飛車を捨てて寄せ切る、というのもあって、すべてに当てはまらないのですが、相手玉が薄ければ飛車を取りたい、自玉が薄ければ飛車を渡したくない、というのはかなりあてはまりそうです。(みなさんよくわかっているとは思いますが。)

実戦の23角、あるいは34角からの寄せ合いだと69飛のにらみがきつくて、寄せ合い負けします。64飛も働きだしたら受けが無くなります。

ですからどうやったらうまく飛車が取れるかという比較でした。
58玉や59金は持ち駒を投資しなくても飛車が取れるのですが、金を取られて玉が下段(9段目)に落とされると受けにくくなってしまいます。

角を打って飛車を取るほう(58角打、47角)が手堅いのですが、飛角交換ではなくて、49の金を取られるのは厄介、この時に47角と打ってあると83角成が期待できる、という違いがありました。

私なら68歩と打ってしまいそう。58角と引いて飛車が取れるなら、どうせ追われる角ですから都合が良さそう。ただし74飛で歩切れ、というのに気がつかれたら面倒でした。

86角というのは思いつきにくいのですが、その後68金で飛車を取ろうという手でした。そこまでいけば好手だとわかります。

駒得は味が悪いもの。それでもなるべく味が良く駒得できれば有利になります。この場合は先手玉が堅いかどうか。なるべく堅い状態で飛車が取れれば有利です。
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大山将棋研究(439); 中飛車に持久戦

2017-02-23 | 大山将棋研究
☆ 昨日の復習

後手番桐山先生の次の手は?


☆ 今日の棋譜

大山先生は振り飛車党にはあっさり譲ります。森安先生の中飛車で

大山先生は玉頭位取りを目指します。

でも36歩が不思議な手。75歩と初志貫徹して、55歩同歩同飛56歩75飛77銀、と横歩を取られても飛車が不自由なので悪くはないと思うのですが。

右銀を繰り出して

3筋の位を取りました。

後手も木村美濃で堅くないから悪くはないと思っているのでしょう。

森安先生は端の位を奪還しますが、見ない手です。大山先生は5筋の歩を交換して

端を謝ります。ここから駒の繰り替えで

森安先生は3筋から逆襲です。14香の形にしたのは13角を指したかったからでした。

銀を交換して打ってしまいます。これも筋の悪い手で

持ち駒の銀が遊び成銀になって、香を得しただけです。桂を使われて大損でしょう。

でも6筋を攻めるのは好手順。金を釣り上げて歩を合わせ、玉頭戦です。

角を使って、このにらみが大きすぎました。大山先生が悪くないはず、と思っていたのですが大変です。

45桂が入って金銀を取り合うことになり

端に手をつけられました。大山先生は97同香85桂86銀と受けるのが普通なのですが、

67金から玉を逃げ出しました。なるほどという順なのですが

端を受けていないので24飛から攻め合いしかなく、香を打たれては劣勢です。

期待の21飛成は底歩で受けられて

57角は強手を誘発して

駒をはがされました。駒割は互角なのですが

かなり受けにくいです。ここで47角と合わせたのは勝負手かうっかりか。

王手竜をかけさせたか見落としか

その拍子で中段玉から入玉を目指すしかありません。

どうやら入玉は難しくて

角を切られ

必至です。


中飛車に対して玉頭位取りに組むのは難しいことがあるのですが、75の歩を取る筋は大丈夫なはず。力戦が好きな大山先生ですから位を取らなくてもよいと思ったのでしょう。ゆっくりした戦いになりました。
森安先生の不思議な指し方が目立ちます。15の位を取り返すなんてまず見ない手順ですし、それで13角が安定して3筋を逆襲、怪しく27銀から香を取り、油断させて6筋を攻めるところからは筋の良い指し方です。角が良く働きました。
後手をもって並べたら楽しいと思います。

#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.30 棋譜ファイル ----
手合割:平手  
先手:大山十五世名人
後手:森安秀光7段
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 3四歩(33)
3 2六歩(27)
4 4四歩(43)
5 4八銀(39)
6 4二銀(31)
7 5六歩(57)
8 5四歩(53)
9 2五歩(26)
10 3三角(22)
11 6八玉(59)
12 5二飛(82)
13 7八玉(68)
14 6二玉(51)
15 5八金(49)
16 7二玉(62)
17 5七銀(48)
18 8二玉(72)
19 9六歩(97)
20 9四歩(93)
21 6八銀(79)
22 7二銀(71)
23 6六歩(67)
24 6四歩(63)
25 3六歩(37)
26 4三銀(42)
27 6七金(58)
28 7四歩(73)
29 1六歩(17)
30 4二金(41)
31 4六銀(57)
32 5三金(42)
33 3五歩(36)
34 3二飛(52)
35 3四歩(35)
36 同 銀(43)
37 3五歩打
38 4三銀(34)
39 5七銀(68)
40 6三銀(72)
41 1五歩(16)
42 7二金(61)
43 6八金(69)
44 5一角(33)
45 3八飛(28)
46 1二香(11)
47 3六飛(38)
48 1四歩(13)
49 同 歩(15)
50 1五歩打
51 5五歩(56)
52 同 歩(54)
53 同 銀(46)
54 5四歩打
55 4六銀(55)
56 1四香(12)
57 1七歩打
58 4二角(51)
59 5六銀(57)
60 7三桂(81)
61 7七桂(89)
62 8四歩(83)
63 7九角(88)
64 3一角(42)
65 8八玉(78)
66 1三角(31)
67 7八金(68)
68 3四歩打
69 同 歩(35)
70 同 銀(43)
71 3五歩打
72 4五銀(34)
73 同 銀(46)
74 同 歩(44)
75 同 銀(56)
76 2七銀打
77 3七飛(36)
78 2八銀(27)
79 2七飛(37)
80 4二飛(32)
81 4六歩(47)
82 1九銀成(28)
83 2四歩(25)
84 同 歩(23)
85 3七桂(29)
86 6五歩(64)
87 同 歩(66)
88 6六歩打
89 同 金(67)
90 6四歩打
91 5六銀(45)
92 2二角(13)
93 4五桂(37)
94 5二金(53)
95 6四歩(65)
96 同 銀(63)
97 6五歩打
98 6六角(22)
99 6四歩(65)
100 9五歩(94)
101 同 歩(96)
102 9七歩打
103 6七金(78)
104 4四角(66)
105 7八玉(88)
106 9五香(91)
107 2四飛(27)
108 6六香打
109 2一飛成(24)
110 4一歩打
111 5七角(79)
112 6七香成(66)
113 同 玉(78)
114 7七角成(44)
115 同 玉(67)
116 6五桂打
117 6七玉(77)
118 5七桂成(65)
119 同 玉(67)
120 5五歩(54)
121 6七銀(56)
122 3八角打
123 4七角打
124 同 角成(38)
125 同 玉(57)
126 6五角打
127 3六玉(47)
128 2一角(65)
129 3三銀打
130 2八飛打
131 2七歩打
132 3八飛成(28)
133 3七桂打
134 6五角(21)
135 5六歩打
136 4三角(65)
137 3四桂打
138 2三金打
139 2六香打
140 3四角(43)
141 同 歩(35)
142 3五金打
143 同 玉(36)
144 3七龍(38)
145 3六銀打
146 4三桂打
147 4四玉(35)
148 3六龍(37)
149 投了
まで148手で後手の勝ち

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大山将棋研究(438); 四間飛車穴熊に銀冠

2017-02-22 | 大山将棋研究
☆ 昨日の復習

後手番桐山先生の次の手は?


☆ 今日の棋譜
昭和53年9月、西村一義先生と第11回連盟杯争奪戦です。

西村先生の四間飛車穴熊。副総裁ですから当然です。

大山先生は左美濃から

銀冠に。

角筋を通したまま右桂を使いました。もちろん65歩から攻める狙いです。

西村先生は端で1歩入手して桂頭を攻めようと動きました。

1歩入手して

大山先生は急いで動かないといけません。角を攻めて

59角に68歩から67歩、これが と金の種になります。

6筋を攻めます。

56同飛に と金を作りました。

74歩に67と?と思ったら55歩。飛車を逃げるところがないですね。55同飛か73歩成か悩むところですが

55同飛でした。どちらにしろこの58と が厳しくて大山先生が有利です。

66角と逃げられるのですが、あっさり交換で飛角を打ち込んで、寄せの早さが違います。銀冠も堅いですね。

38角にはあわてず角を成って

西村先生も寄せを目指しますが、大山先生は味よく銀を取った馬が急所です。

62飛でけん制されても金を取って

と金がそっぽですが2枚換え。

詰めろがかかり

西村先生は受けるのですが駒損ではいけません。

投了図。

西村先生の37金の形、25歩~26歩という筋に対応した形だったのですが、まだ25歩を突かれていないので穴熊が薄くなっただけ損でした。それを見て64歩~65歩の攻め筋を選んだ大山先生がうまかったです。
後手をもって気持ちよく並べましょう。

#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.30 棋譜ファイル ----
手合割:平手  
先手:西村一義7段
後手:大山十五世名人
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 3四歩(33)
3 6六歩(67)
4 8四歩(83)
5 7八銀(79)
6 6二銀(71)
7 6八飛(28)
8 5四歩(53)
9 4八玉(59)
10 4二玉(51)
11 3八玉(48)
12 3二玉(42)
13 6七銀(78)
14 5三銀(62)
15 2八玉(38)
16 5二金(61)
17 5八金(69)
18 1四歩(13)
19 7七角(88)
20 1五歩(14)
21 1八香(19)
22 3三角(22)
23 1九玉(28)
24 2二玉(32)
25 2八銀(39)
26 3二銀(31)
27 3九金(49)
28 2四歩(23)
29 4八金(58)
30 2三銀(32)
31 3六歩(37)
32 3二金(41)
33 4六歩(47)
34 8五歩(84)
35 3七金(48)
36 7四歩(73)
37 5六歩(57)
38 9四歩(93)
39 5八飛(68)
40 6四歩(63)
41 9六歩(97)
42 4二金(52)
43 9八香(99)
44 7三桂(81)
45 7五歩(76)
46 同 歩(74)
47 9五歩(96)
48 6五歩(64)
49 5五歩(56)
50 同 歩(54)
51 9四歩(95)
52 8六歩(85)
53 同 歩(87)
54 6六歩(65)
55 同 銀(67)
56 7六歩(75)
57 5九角(77)
58 6八歩打
59 同 角(59)
60 6七歩打
61 5九角(68)
62 6二飛(82)
63 4八角(59)
64 5六歩(55)
65 同 飛(58)
66 6八歩成(67)
67 7四歩打
68 5五歩打
69 同 飛(56)
70 同 角(33)
71 同 銀(66)
72 5八と(68)
73 6六角(48)
74 同 飛(62)
75 同 銀(55)
76 6九飛打
77 7三歩成(74)
78 5六角打
79 3八角打
80 6七角成(56)
81 6三と(73)
82 4四銀(53)
83 5四桂打
84 3三金(42)
85 5二と(63)
86 6六馬(67)
87 6二飛打
88 3九馬(66)
89 6九飛成(62)
90 2八馬(39)
91 同 玉(19)
92 6九と(58)
93 7五角打
94 5八飛打
95 4二桂成(54)
96 4八銀打
97 3二成桂(42)
98 同 金(33)
99 4八角(75)
100 同 飛成(58)
101 4九金打
102 6八龍(48)
103 4一飛打
104 5九と(69)
105 投了
まで104手で後手の勝ち
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