名南将棋大会ブログ 名古屋

名南将棋大会告知や結果のほか、
将棋が強くなるための記事を書きます。
まずは将棋上達法則を見てください。

感想戦で棋力を上げること

2023-01-01 | 将棋上達法則

明けましておめでとうございます。今年も名南将棋大会をよろしくお願いします。

 

昨年正月に書いた記事(感想戦の効用)を加筆修正しました。参考にしていただければ幸いです。

 

<感想戦のリアル>

名南将棋大会でも感想戦の時間をもっと取りたいとは思うのですが、会場利用の終了時刻までは限られていますから、実際の運営は難しいです。下のクラスでは、自分の対局が終わると、早く次の対局をやりたいと急かされます。でもクラスが上になると、催促しないと次が始まらないです。感想戦の時間は棋力と比例するのでしょう。

中級者くらいまでは急所の局面だけでも正確に覚えていないので、駒を並べての感想戦ができないけれど、初段になれば駒を並べて感想戦ができるようになる、というくらいが標準的でしょうか。

棋譜を再現できるスキルをどうやって身につけるかなのですが、私は子供のころから定跡書を読むのが好きだったので、自然とできるようになったのだと思います。一般的にはプロの棋譜(実践集など)を並べて覚える(暗譜する)ことが有効な訓練法でしょう。

しっかり感想戦ができると、より深いコミュニケーションが成り立つわけで、さらに楽しくなりますね。私は実戦よりも感想戦のほうが好きです。他人の将棋の感想戦であれこれ言うなんて面白すぎます。

今は太陽将棋研究会のオンライン例会で、対局30分60秒の後で、飽きるまで感想戦ができているのでとても感謝しています。

 

<感想戦で得られること>

人間同士で検討したって正解にはたどり着けないから不要であるという人もいるのですが、とんでもない誤解です。実際の対人の感想戦では相手に教えてもらう事もできます。強い人の考え方を聞くことは、自身の棋力が飛躍的に向上することにつながるのです。弱い人同士であっても、何を考えて指したのかを聞ければ、その情報を生かすこともできます。変化を一緒に考えることができますし、自分の気になっていた相手の手を、なぜ指さなかったのか聞くこともできます。自分が見送った指し手を相手がどう思うか聞いてみるのも良いでしょう。自分から何を考えていたか話してみると、相手も教えてくれるものです。

<一人感想戦で検討すること>

多くの対局では時間の制約があり、長い感想戦を許してもらえない事が多いですから、棋譜を覚えておくことがとても有用なスキルです。その日のうちに指した将棋を記録しておくのです。記録するには、Kif for Windowsを活用しています。スマホにアプリを入れておくのも良いでしょう。まだ棋力が低くて記憶できない方は、対局相手に断って対局中の盤駒の写真を撮っておけば並びやすいかもしれません。少数派ですが棋譜をつけながら対局される方もいます。オンライン対局ならば、棋譜を保存する機能がついていることが多いので、かなりやりやすいかもしれません。でもオンラインの相手は感想戦に興味のない人が多いのではないでしょうか。これはままなりません。

棋譜をつければ、一人でもしっかり感想戦や検討をすることができます。これはAIに意見を求める事もできます。ただし言葉で言ってはもらえませんから、自分なりに翻訳することです。

注意事項としては、棋譜を入力するとすぐにAIに答え(らしきもの)を確認したくなるのですが、自分で読み直して(対局と同じくらいは時間をかけたいところ)棋譜の分岐やコメントで記録して、自分なりに答えを出してからAIに尋ねるのです。その局面の最善手を聞くのではなくて、数手先までの読みを見て、どういう判断で選んだのかな、と推測しなければわからないのですが。

<一人感想戦の目標>

序盤ならば、定跡が使えたかどうか、間違って覚えていたならば修正できます。定跡を外れたのならば、どちらが外したか、なぜとがめられたか、とがめられなかったか、定跡をより深く理解することにつながります。新しい自分の定跡(変化や新手)を考えつくかもしれません。定跡を理解することで筋の良い指し手がわかるようになります。駒組みで作戦勝ちか作戦負けか、わかるようになってきます。

中盤ならば、仕掛けるべきか待つべきかのタイミング、方向性を確認します。手順よく攻められたかどうか。つぶされずに受けられたかどうか。自分は読みが優れていたか、感覚が優れていたかという特性が分かってくるでしょう。読み抜けがあったか、筋の悪い手を指さなかったか。成長のための課題が見えてくると思います。形勢判断に狂いはなかったか、それを元にした指し手の方向(大局観)は正しかったか。

終盤ならば、悪手を指さなかったかどうか。良い寄せ方ができたか、受けるべきところを受けたか。

どれが間違った手だったかよりも、なぜ自分が間違った選択をしたかを考えるほうが応用が利きます。その手筋を知らなかったのか。なぜ他の手がよく見えたのか。指さなかった手の可能性を考えていたかどうか。可能性のある相手の応手まで読んだ上で判断したかどうか。取捨選択で間違ったのなら、その理由は正しかったか。読みの間違いか、感覚の間違いか。これらは自分で考えたり対局心理を思い出したりしないと答えは出ません。

結論を元に、何が自分の課題なのかを洗い出します。その対応方法(訓練方法)を考えるまでが一人感想戦です。なぜ自分はそういう判断をしたのか、それは改善すべき弱点なのか、活かすべき個性なのか。そのあとの宿題として、自分の強み弱みを認識するところまで掘り下げたいところです。

<やってはだめなこと>

将棋に勝つことだけを目標にすること。負けてもすぐに次の対局を求め(自分が負けたことは認めたくないものです)、それで勝てばよいと逃げてしまうこと。

何も考えずに指すこと。

反省しないこと。

自分の棋譜を大切にしないこと。

 

今年も将棋をいっぱい指して、少しでも強くなれますように。

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感想戦の効用

2022-01-01 | 将棋上達法則

明けましておめでとうございます。今年も名南将棋大会をよろしくお願いします。

 

久しぶりに上達方法の記事を書きます。参考にしていただければ幸いです。

 

ある方が「素人の感想戦では棋力向上しないから、すぐにやめてAIを活用したほうがよい」と言うのですが、その反論です。

名南将棋大会でも感想戦の時間をもっと取りたいとは思うのですが、会場の終了時間までは限られていますから、実際の運営面では難しいです。また東海地区の人は気が短いのではないでしょうか、自分の対局が終わると、早く次の対局をやりたいと急かされます。

私は実戦よりも感想戦のほうが好きです。20年前は一宮市の富士将棋同好会、今の尾張一宮支部に通って(すぐ近くに引っ越したのです)、実戦よりも長い感想戦で教えてもらいました。土曜の昼は愛岐会、終われば夕方に江南市の同好会、夜は富士将棋同好会とはしごして、日曜は他のレーティング大会や東海リーグに参加するというのがよくあるパターンでした。このころが一番強くなったと思います。

実際には長い感想戦を許してもらえない事が多いですから、棋譜を覚えておくことがとても有用なスキルです。その日のうちに指した将棋を記録しておくのです。Kif for Windows(や柿木将棋)を活用しています。記憶できない方は、対局相手に断って対局中の盤駒の写真を撮っておけば並びやすいかもしれません。少数派ですが棋譜をつけながら対局される方もいます。対局直後の記憶の確かな時ににスマホで入力しておくこともできるでしょう。

棋譜をつければ、一人でもしっかり感想戦や検討をすることができます。実際の対人の感想戦では相手に教えてもらう事もできるのです。強い人の考え方を聞くことは、自身の棋力が飛躍的に向上することにつながるのです。これはAIに意見を求める事もできます。ただし言葉で言ってはもらえませんから、自分なりに翻訳することです。

 

以下は分類しながら考えていきます。

目的;対局の目的は勝利することですが、対局中に考えるのは、棋力の向上の一番の近道でもあります。将棋を継続的な趣味にするのならば、目的は勝利よりも棋力の向上にしたほうが良いです。負けたほうが改善点が明らかなので、より多くの気づきを得られるかもしれません。結果を目標にしないというのはストレスを避ける方法です。レーティングの点数が上がったとか下がったとかは副次的なことでしかありません。

 

方法

棋譜を再現できるようにして検討すること。

対局後ならば、相手に手伝ってもらえるかもしれません。自力で再現できるスキルを身につけることが望ましいです。ネット対局ならば、棋譜を保存できるところが多いでしょう。(太陽研オンライン例会は81Dojoを使っているのでこの作業が楽です。)

棋譜を再現できるスキルをどうやって身につけるか。私は子供のころから定跡書を読むのが好きだったので、自然とできるようになったのだと思います。おそらくはプロの棋譜を並べて覚える(暗譜する)ことが有効な訓練法です。

感想戦を行えた場合は、相手の意見を聞くことができます。変化を一緒に考えることができますし、自分の気になっていた相手の手を、なぜ指さなかったのか聞くこともできます。自分が見送った指し手を相手がどう思うか聞いてみるのも良いでしょう。自分から何を考えていたか話してみると、相手も教えてくれるものです。

対局後にAIに聞けば、好手や疑問手を指摘してくれます。でもなぜAIはそう考えたのかを言葉では言ってくれないので、示された変化や評価値から汲み取らねばなりません。慣れてくれば理由は見えてくるのですが。AIは嘘は言わないけれど、変化などをしっかり検討しないと「本音」は読み取れません。

 

分析

序盤ならば、定跡が使えたかどうか、間違って覚えていたならば修正できます。定跡を外れたのならば、どちらが外したか、なぜとがめられたか、とがめられなかったか、定跡をより深く理解することにつながります。新しい自分の定跡(変化や新手)を考えつくかもしれません。定跡を理解することで筋の良い指し手がわかるようになります。駒組みで作戦勝ちか作戦負けか、わかるようになってきます。

中盤ならば仕掛けるべきか待つべきかのタイミング、方向性を確認します。手順よく攻められたかどうか。つぶされずに受けられたかどうか。自分は読みが優れていたか、感覚が優れていたかという特性が分かってくるでしょう。読み抜けがあったか、筋の悪い手を指さなかったかどうか。成長のための課題が見えてくると思います。形勢判断に狂いはなかったか、それを元にした指し手の方向(大局観)は正しかったか。

終盤では悪手を指さなかったかどうか。良い寄せ方ができたか、受けるべきところを受けたか。

どれが間違った手だったかよりも、なぜ自分が間違った選択をしたかを考えるほうが応用が利きます。その手筋を知らなかったのか。なぜ他の手がよく見えたのか。指さなかった手の可能性を考えていたかどうか。可能性のある相手の応手まで読んだ上で判断したかどうか。取捨選択で間違ったのなら、その理由は正しかったか。読みの間違いか、感覚の間違いか。これらは自分で考えたり対局心理を思い出したりしないと答えは出ません。

 

結論

感想戦を活用し、一局を通しての形勢の推移、好手疑問手の確認を行うのが最初の目標です。

なぜ自分はそういう判断をしたのか、それは改善すべき弱点なのか、活かすべき個性なのか。そのあとの宿題として、自分の強み弱みを認識するところまで掘り下げたいところです。

 

課題と応用

結論を元に、何が自分の課題なのかを洗い出します。その対応方法(訓練方法)を考えるまでが感想戦や棋譜の検討です。

 

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将棋上達法実践編(21)

2019-04-13 | 将棋上達法則

HくんとAくんのレッスンは終わり、名南将棋大会に参加してもらったら棋譜を点検する反省会で継続して教えています。少しずつ形になってい入るのですが、まだまだ勝てないでいます。

今年の1月に将棋教室の企画がありましたが、参加してもらった母娘がもっと教えて欲しいということで、新しいレッスンが始まりました。母Uさん、娘Sさんとしておきます。

初回が3/31で実力を見ましたが、ルールがわかっているというくらいです。

Uさんは守備的で振り飛車、Sさんは攻撃的で居飛車、と別れてしまいました。同じ時間で来てもらうので効率が悪いのですが、希望に合わせます。

4/6が2回目。

SさんにDSのソフトを買い与えたのでゲームで学ぶ分だけ上達が速くなるでしょう。

2人には5手詰めでは早すぎるので、基本3手詰を毎日やってもらいます。(3手詰めハンドブックが書店で見つかりませんでした。)母娘でやるのでさぼりにくいというのは良いところです。

Uさんには四間飛車名局集を並べてもらうというのはHくんと同じです。まだ意味は解らないと思いますが、部分的な手筋を覚えてもらえればよいです。

Sさんには鳥刺し戦法です。オッサン流振り飛車破りを買い与えてもまだ読みこなせない(新4年生)し、改良する部分もあるし、四間飛車以外にも定跡化しているので、オリジナルテキストです。

今日4/13が3回目。

Uさんは(娘の監督はしていても)自分で解いていないので3手詰めがまだまだ。

Sさんは面白くなったようで、1日1問で良いよ、と言ってあったのですがいっぱい解いた日もありました。結果としてまあまあ解けるようになっています。

2人とも棋譜の記号になれていないから、定跡並べ、棋譜並べはうまくいっていません。一緒に並べて、また1週間の課題にしました。

また、形勢判断のやり方を教え始めました。

 

2人とも個性があるのでどう教えるのが良いかを手探りしながら進めています。

 

 

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将棋上達法実践編(20)

2019-02-04 | 将棋上達法則
Hくんのレッスンは1/26に25日目、2/2に26日目でした。
詰め将棋などさぼっていて習慣ではなくなったのでしょうね。退化しています。困りました。次回は名南将棋大会で、レッスンは最終回です。
棋譜並べと復習で4局




形勢判断をして、大局観を作り、いろいろな手を検討する、という復習です。
指導将棋(平手で手加減をします)をしましたが、これで大丈夫かなあと私が不安です。まあ実戦で負けてやる気が出るかも。
棋譜をつけながら対局させて、今後は名南将棋大会の棋譜の反省会を月1回行う予定です。

Aくんのほうはぶっつけ本番ですが、対局しながら見てあげましょう。

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将棋上達法実践編(19)

2019-01-14 | 将棋上達法則
しばらくこの記事を書いていませんでした。

Hくんのレッスンは11/23に22日目、12/8に23日目、昨日が24日目でした。
詰め将棋は順調にこなしていましたが、冬休みにさぼっていたようでちょっと後退です。
棋譜並べは6局、復習の図面は5つあります。形勢判断をしてこういう手もあるよね、という検討をしました。
「今日の一手」を四間飛車名局集の棋譜でやっている感じです。

実戦では77角同角成同飛~27飛というのが味の良い手順です。

対穴熊では95歩と端を攻めるべきです。

33角が詰めろ逃れの王手。

85歩が後手の攻め駒を減らす手。

攻め駒を増やすには15歩。

12/9はAくんのレッスン10日目でした。
極限早繰り銀の変化、対矢倉まではなんとか終わりました。もっとやりたいのですが、卓球部のほうが忙しくて、レッスンはここまでになりそう。

2人とも2月の名南将棋大会に参加する予定です。まだまだ弱いのでいじめないでくださいね。


さて2人のレッスンも終わりに近づいたので、私の時間も空いてきます。教えてほしいお子様がいたらご連絡ください。
また今週末19,20日は将棋教室を開催します。
(このブログを読む方ならば必要ないかとおもうのですが念のため。)
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将棋上達法実践編(18);相振り四間飛車

2018-11-13 | 将棋上達法則
Hくんのレッスンは10/27に20日目、11/10に21日目でした。
相振り飛車も四間飛車で通します。

四間飛車の時の理想は6筋と8筋の歩を一度に交換することです。

これは前回の記事に書いた金無双の崩し方です。

穴熊への端攻めとか

美濃囲いへの端攻めも

うまくいきます。

矢倉は63金型にはならないので7筋を攻めることができます。86銀が逆モーションですが良い構想です。

角筋を通されているときは66銀型で攻めます。75同歩同銀74歩22角成同飛74銀同銀55角

後手が歩切れなので91角成が厳しくて、△33角以下難しそうでも攻めがつながります。

相振り中飛車ならば65の位を取り66銀型に。玉の囲いは後回しで

石田流に組んで攻めればよいです。

中飛車左穴熊ならば、藤森先生の本を流用して、67歩のまま66銀型を作ります。

向い飛車に転じて飛車をさばく順、あるいは石田流でも十分に戦えます。

というのを教えました。先月の朝日アマでは相振り飛車ばかりで苦労していたので、興味をもって学んでいました。


11/10はAくんのレッスン9日目でした。
極限早繰り銀の後手番の変化を始めました。
私も棋風改造で鳥刺しや極限早繰り銀を指すようになったので、定跡のおさらいができるし、教えながら気づくことも多くて助かります。
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将棋上達法実践編(17)

2018-10-21 | 将棋上達法則
先週10/14は朝日アマの東海予選会、Hくんは朝日盾C級に参加しました。
が、参加者1名のためB級に交じって4回戦、4連敗でした。4局とも相手が振り飛車党で、相振り飛車にしたのですが、教えていないのでどうしようもありませんね。
(前日10/13にちょっと教えておくつもりが、南生涯学習センターがお祭りで中止でした。)
4連敗でも優勝の賞状や盾をもらたので、悪くはないのですが。

さて昨日10/20はHくんのレッスン19日目です。
相手が振り飛車の時にどうするかというのを相談していたのですが、大山先生の位取りの将棋を1局並べてみて、相振りはこういうのがあるよ、という定跡を教えてみて、どうやら相振り飛車に決まりました。

角筋を止めずに68飛なら良いのではないかと先週にひらめきました。あれこれ考えていて、ネット検索もしてみたら将棋序盤のStorategyに記事がありました。
この形、後手からの角交換で居飛車にされるのは問題ない(角交換四間飛車は振り飛車から換える時代)ですし、84歩なら66歩で通常の形、42飛はともかく52飛や32飛を回避できれば、44歩~33角~22飛には作戦勝ちが望めます。

6筋8筋の歩を一度に交換できて

有名な端攻めの手筋を実現しやすいです。これを定跡として教えました。

後手番の時にどうするか、76歩34歩66歩に32飛から菅井流をやります、と予告しておきました。帰り道の自転車で、76歩34歩66歩も42飛でよいのではないか?と気が付いて(1手違うだけですし)、来週までに検討しておきます。


今日10/21はAくんのレッスン8日目でした。(中学生は部活もあるので進まないです。)

Aくんには極限早繰り銀の先手番の変化を終え、細かい変化やこれにて有利からどう指すか、というのを考えてもらいました。私が簡単だろうと思う手もなかなか見えないものですね。これからいろいろ吸収していくのでしょう。


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将棋上達法実践編(16)

2018-10-08 | 将棋上達法則
9/22はHくんのレッスン17日目、今日はHくんのレッスン18日目、Aくんのレッスン7日目でした。

Hくんは9/22に棋譜並べを3局。
今日は並べた棋譜に中央位取り対策を書かれていたので、ついでにそのほかの戦型も対策を教えました。
中央位取り対策の復習と
玉頭位取り対策の復習
左美濃(四枚美濃)対策の藤井システム
の3つです。これでポピュラーな戦型は大丈夫だと思うのですが。
内容は四間飛車を指しこなす本3がとても参考になります。(その中で疑問に思うところがあり私の宿題です。)

あとは対振り飛車に何を採用するかですが
相振り飛車
居飛車をもって左美濃
居飛車をもって位取り(大山流)
など提案してみました。経験がないのでわからないでしょうが、とりあえず大山先生の位取りの将棋の棋譜を次回は並べてみようということになりました。76歩34歩66歩44歩78銀32銀67銀43銀というどちらが振るかという出だしの将棋です。


Aくんには極限早繰り銀を教え始めました。攻め将棋なんです。本の内容を学ぶのにレッスン4,5回くらいでしょうか。それで序盤は困らなくなるはずです。

何か最強の矛と盾を教えている気分ですが、今2人が対局したらどうなるのでしょうね。Hくんには鳥刺しを教えていないからなあ(聞かれたらどうしようかなあ)。
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将棋上達法実践編(15);居飛車穴熊対策

2018-09-17 | 将棋上達法則
今日はHくんのレッスン16日目でした。

少し間があきましたが、前回に居飛車穴熊対策をたずねられました。友達に居飛車穴熊を指されたからですが、答えには悩みます。(私は居飛車党ですが穴熊は苦手なので、これまで見向きもしませんでした。)
ちょっと悩んで「浮き飛車作戦」がいいのかなあと考えました。
小林先生の本(スーパー四間飛車)に載っています。そのほかの本を調べて、どうやらこれは今では居飛車穴熊側の常識みたいなんですね。一応まとめました。昨夜立石流も使えるかなあとおもいついて、2つをミックスしてまとめてみました。
以下は定跡講座です。

<浮き飛車作戦>
☗7六歩☖3四歩☗2六歩☖4四歩☗4八銀☖4二飛☗6八玉☖6二玉☗7八玉☖7二銀
☗5六歩☖7一玉☗5七銀☖3二銀☗7七角☖3三角☗2五歩☖8二玉☗8八玉☖9四歩
☗9八香☖4五歩

98香の瞬間に45歩で角交換を挑みます。66歩と止める変化は
☗6六歩☖4四飛☗5八金右☖3五歩☗9九玉☖3四飛☗8八銀☖1四歩
☗7九金☖3六歩☗同 歩☖同 飛☗3七歩☖3五飛☗6八金寄☖1三桂

浮き飛車にして軽く飛車交換を目指します。
☗8六角☖6二金☗4六歩☖2五飛☗同 飛☖同 桂☗4五歩☖2八飛

後手陣には飛車の打ち込みがなく、29飛成~37桂成~47歩など横からゆっくり攻めていけば簡単でしょう。

先手の変化としては石田流の拒否で

(これを嫌うならば44飛の前に35歩ですが、38飛~36歩は少し面倒です。)
☗3六歩☖7四飛☗8六角☖7六飛

76の歩を取ってさばいていきます。
☗5三角成☖5五歩☗同 歩☖同 角☗1八飛☖5六歩☗同 銀☖6六飛☗5五銀☖6九飛成☗5九歩

後手の駒損ですが玉の堅さでは上回っています。67竜~47竜~27竜~28金などをねらってどうか。穴熊にはされないので実戦的には勝ちやすいのかなあと思います。

居飛車が角交換に応じる変化は

☗3三角成☖同 銀☗9九玉☖3五歩☗8八銀☖3二金☗7九金☖4四飛☗5八金☖3四飛
☗2六飛☖3六歩☗同 歩☖4四角

ゆっくり立石流で組んでも良いですが、早めに飛車交換に持ち込むこともできます。
☗2八飛☖3六飛☗3七歩☖2六飛☗同 飛☖同 角☗4一飛☖3一歩



さて、こういう戦いは居飛車穴熊側が好ましくないので、98香は保留して駒組みをする(66歩~67金~78金)のが常識なんですね。(こういうのを知りませんでした。)では振り飛車はどこで45歩を突くべきか検討してみたのですが、64歩や52金左を指さないで、早めについてしまうのが良いようです。
98香に代えて☗5八金右の時に☖4五歩

☗6六歩☖3五歩☗3八飛☖2四歩

居飛車の38飛は浮き飛車のけん制ですが、この時に24歩を突いて
☗同 歩☖4四飛☗2三歩成☖同 銀☗2八飛☖2四飛☗2五歩☖3四飛☗7八銀(か26飛か)

こうなれば互角でしょう。

あるいは24歩を取らないで
☗3六歩☖同 歩☗同 飛☖2五歩☗7八銀☖4三銀☗3七桂☖4四角☗4五桂☖3五歩
☗3九飛☖5二金左☗4六銀☖3四銀

こんな変化かも知れません。いずれにせよ居飛車は穴熊を放棄するので振り飛車が指しにくいことはないと思います。


もう少しわかりやすい指し方があります。
<立石流での居飛車穴熊対策>
☗7六歩☖3四歩☗2六歩☖4四歩☗4八銀☖4二飛☗6八玉☖6二玉☗7八玉☖7二銀
☗5六歩☖7一玉☗5七銀☖8二玉☗5八金右☖9四歩☗7七角☖3五歩

31銀型に構えて、58金右~77角を待って35歩と突きます。
☗2五歩☖4五歩

2筋を受けないで角交換を挑みます。
☗2二角成☖同 銀☗6八銀上☖3二金

33桂型では77角など自陣角で44飛~34飛を防ぐ対抗策があるのですが、22銀型ならば33銀で困りません。
☗6六歩☖4四飛☗6七銀☖3四飛☗7五歩☖3三銀

従来は49金型で玉頭位取りにする対抗策があった(飛車交換からの打ち込みに強い)のですが、58金の後で立石流にしているのが工夫です。少し早めに飛車交換をねらって動けます。

先手が角交換を拒否すると
☗6六歩☖3二金☗8六角

32金としないで44飛は65歩34飛22角成同銀43角31飛24歩・・・というちょっとややこしい変化になります。これを避けて32金。居飛車は86角でけん制すると
☖4三飛☗8八玉☖4二銀☗6七金☖4四飛☗7八銀☖3四飛

それでも石田流までもっていけます。26飛は44角~36歩で飛車交換。26飛でなければ3筋の歩を交換して指します。振り飛車まあまあでしょう。

立石流らしい変化は45歩の時に
☗2四歩☖同 歩☗同 飛☖3二金

飛車先を交換されても金を上がっておくのです。
☗9六歩☖2三歩☗2六飛☖7七角成☗同 桂☖2二銀☗6六歩☖4四飛

やはり22銀型で飛車を浮くのが無難です。この後は24飛とぶつける変化にしても良いのですが
☗8八玉☖3三桂☗7八銀☖3一銀☗1六歩☖1四歩☗8六歩☖2四歩

2筋の歩を突きだしていくのも良いです。
☗6七金☖2五歩☗2八飛☖2四飛☗2七歩☖3九角

角銀交換でも2筋を破る手筋(こういうのもHくんに覚えて欲しかった)があって
☗3八飛☖5七角成☗同 金☖2六歩☗同 歩☖同 飛☗2八歩☖2七歩

十分に指せます。

どちらも古い指し方ではありますが、浮き飛車で軽く指すほうが初心者にはわかりやすいと思います。有段者になるまでは(あるいはそれ以降も?)これで十分でしょう。

初心者に穴熊対策として藤井システムや44銀型は難しすぎると思います。大山流の無造作は力が必要です。角交換四間飛車が流行りますが、手筋が変わってくるので避けたかったのです。
うまくまとまりました。







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将棋上達法実践編(14)

2018-08-25 | 将棋上達法則
8/19はHくんのレッスン15日目、今日はAくんのレッスン6日目でした。

Hくんは復習を2局

急がないで自玉に手をかけるのが森安流で25桂が攻防手です。

寄せ合いの理論として勉強しました。先手玉は2手すき、後手玉は3手すきくらいですが、後に攻防手(詰めろ逃れの詰めろ)が出現します。常識的には38金など受けておくものですが。

棋譜並べと指導対局をやって、とここまではいいのですが、居飛車穴熊の対策を聞かれました。
次回までの宿題としましたが、Hくんには藤井システムや角交換四間飛車ではなく、軽く石田流狙いの指し方「浮き飛車作戦」がいいのかなあと考えているところです。



Aくんには
禁断のオッサン流振り飛車破りの鳥刺し戦法のところを終えて、対中飛車、対三間飛車、対向い飛車の定跡を作って教えました。対三間飛車が一番難しいのですが、結構戦えます。
定跡の後は実戦形式でおさらいです。

次回からは極限早繰り銀を教える予定です。これで全戦型をカバーできるはずで、来年1月に名南将棋大会に参加するのを目標としました。




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