名南将棋大会ブログ 名古屋

名南将棋大会告知や結果のほか、
将棋が強くなるための記事を書きます。
まずは将棋上達法則を見てください。

大山将棋問題集 20190331

2019-03-31 | 大山将棋研究

後手番大山先生の手を考えます。

第1問

金取りです。安全な受け方はこれしかないか。

A 45歩  B 45銀  C 42金

 

第2問

受け方は?

A 93同香  B 84歩  C 74歩

 

第3問

受ける展開が続きますが、これで少し指しやすいです。

A 75同歩  B 72金  C 84歩

 

第4問

食いつかれたようですが。

A 62同金  B 74銀  C 72金

 

第5問

最後は詰みの確認です。

 

 

 

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大山将棋研究(1206);中飛車に右46銀急戦(二上達也)

2019-03-31 | 大山将棋研究
今日の棋譜20190331
昭和40年12月、二上達也先生と第4期十段戦第4局です。
大山先生の中飛車に二上先生は右46銀の急戦です。ツノ銀で備えなかったので珍しい組み合わせになりました。
34歩同銀38飛が普通の攻め方ですが、41金型なので22角を気にしたのでしょうか、二上先生は5筋も絡めて攻めます。
銀を引くわけはないのですが、64銀ではなくて34歩から攻めます。
24歩同歩を入れなかったのが謎ですが、34歩51角44銀とさばいて
大立ち回りになりました。
こうなってみると2筋の突き捨てが入っていればという局面です。88銀と打たれるのも気になるので
48銀を打つのは悔しいですが、45歩には39香が利きます。
大山先生は45銀を打ち、左金を締まって待ちます。
46歩に36銀は39香ですね。65歩で返します。
二上先生は端を攻めました。
持ち歩が多いので手は続くのですが
端だけでは決まりません。
馬を使おうとしたら、大山先生は93歩を払います。
86桂を打たれるのは嫌だと思うのですが、つぶれてはいません。
7筋を攻められても
玉を上にかわせば耐えています。
二上先生は攻め駒が足りないので桂をぶつけますが、
金を寄られて決め手がありません。
端を逆襲されては暴れるしかなくなりました。35桂を打って
馬を切り62金は勝負手ですが
後手玉を捕まえ切れません。飛車を逃げるわけにもいかないので
角飛の取り合いですが
そのまま詰みがありました。
 
居飛車の急戦で飛車が6段目を左に移動するような形というのはうまくいくことが少ないです。交換した銀を48に打つようでは面白くないのでしょうね。結構手が続くので、読みの得意な二上先生が選びたくなるのはわかるのですが。
 

#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.40 棋譜ファイル ----
開始日時:1965/12/2
手合割:平手  
先手:二上達也8段
後手:大山十段
手数----指手--
1 2六歩(27)
2 3四歩(33)
3 7六歩(77)
4 4四歩(43)
5 4八銀(39)
6 4二銀(31)
7 5六歩(57)
8 5四歩(53)
9 5八金(49)
10 5二飛(82)
11 6八玉(59)
12 6二玉(51)
13 7八玉(68)
14 7二玉(62)
15 9六歩(97)
16 9四歩(93)
17 3六歩(37)
18 8二玉(72)
19 5七銀(48)
20 7二銀(71)
21 1六歩(17)
22 1四歩(13)
23 6八銀(79)
24 6四歩(63)
25 2五歩(26)
26 3三角(22)
27 4六銀(57)
28 4三銀(42)
29 3五歩(36)
30 3二飛(52)
31 5五歩(56)
32 同 歩(54)
33 同 銀(46)
34 5四歩打
35 3四歩(35)
36 5一角(33)
37 4四銀(55)
38 同 銀(43)
39 同 角(88)
40 3四飛(32)
41 1一角成(44)
42 3九飛成(34)
43 2六飛(28)
44 3三桂(21)
45 4八銀打
46 3四龍(39)
47 4六飛(26)
48 4五銀打
49 6六飛(46)
50 5二金(41)
51 4六歩(47)
52 6五歩(64)
53 同 飛(66)
54 4六銀(45)
55 9五歩(96)
56 同 歩(94)
57 9三歩打
58 7四歩(73)
59 9二香打
60 同 香(91)
61 同 歩成(93)
62 同 玉(82)
63 9四香打
64 8二玉(92)
65 9三歩打
66 9一香打
67 2二馬(11)
68 6四歩打
69 8五飛(65)
70 9三桂(81)
71 同 香成(94)
72 同 香(91)
73 9四歩打
74 同 香(93)
75 8六桂打
76 9二香打
77 3一馬(22)
78 6三銀(72)
79 7七桂(89)
80 4三龍(34)
81 7五歩(76)
82 8四歩(83)
83 7四桂(86)
84 8三玉(82)
85 8六飛(85)
86 5五銀(46)
87 5三歩打
88 4二金(52)
89 3四歩打
90 4五桂(33)
91 3七桂(29)
92 同 桂成(45)
93 同 銀(48)
94 7一金(61)
95 1五歩(16)
96 9六歩(95)
97 3五桂打
98 3四龍(43)
99 4二馬(31)
100 同 角(51)
101 6二金打
102 7四銀(63)
103 7一金(62)
104 7五銀(74)
105 5二歩成(53)
106 8六銀(75)
107 4二と(52)
108 8七銀成(86)
109 投了
まで108手で後手の勝ち

 
 
 
 
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第195回名南将棋大会(壱)速報

2019-03-30 | 名南将棋大会

 花は盛りに月は隈なきをのみみるものかは。

少し早いですが花見をしながら第195回名南将棋大会(壱)を行いました。

結果速報です。

A級優勝

高橋道貴さん

青木一さん

紀平倖佑さん

B級優勝

櫻井皓太さん

C級優勝

山口修生さん

坪井康宏さん

D級優勝

白井亮太郎さん

E級優勝

白木達也さん


過去12回分の優勝記録です。

分割で拡大

 

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大山将棋問題集 20190330

2019-03-30 | 大山将棋研究
後手番大山先生の手を考えます。

第1問


粘りに出ます。
A 65角成 B 33桂 C 55歩

第2問


やっと楽しみができてきました。
A 36歩 B 75銀 C 84歩

第3問


まだ駒損で苦しいですが、決め手を与えません。
A 53金左 B 86馬 C 54歩

第4問


やっと逆転しました。
A 54歩 B 56歩 C 44銀
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大山将棋研究(1205);中飛車に45歩急戦(山田道美)

2019-03-30 | 大山将棋研究
今日の棋譜20190330
昭和40年11月、山田道美先生と最強者決定戦記念対局です。山田先生が優勝、最強者になって大山名人が相手をするのです。

大山先生の中飛車ですが、53銀型は珍しいです。

山田先生は45歩の急戦です。64銀~55歩が来る前に仕掛けるのが良いでしょう。

大山先生は32金~42飛で受けます。46歩を打っておいてどこで仕掛けようかという展開が(後には)普通ですが

山田先生の24歩は24同歩25歩同歩同桂~45歩と攻めようということだったのだと思います。大山先生は角で取ったので

飛車を切って割り角。これは飛車を打って受けるしかなく

山田先生だけ飛車が持ち駒です。角は端に使って

53角の受けに同角成同銀55歩。どんどん攻めますね。55同歩には31角のつもりか?

32金の受けには86角を打って

64角同角同銀54歩。少し山田先生が良いのだと思います。

38角よりも77角のほうが働いているはずで

単純ですがちょっと受けにくいです。

11角成でもよさそうですが

77桂と跳ねて馬の行方を聞いたら、44飛同歩76馬。

飛車を打ち込み21桂を取れば山田先生の駒得で有利になりました。

76角は嫌なところですが、おとなしく79桂ではなく86飛。角を取って71角がねらいです。

大山先生は底歩で受けます。ここで意地悪く88桂ならば山田先生の完勝だったでしょう。

66桂は馬を引かれてよくわかりません。

竜馬交換の後に手がないのでしょう、13竜に75銀。この飛車を追われると

玉頭が危ないです。桂を取られて

玉を逃げ出すしかないです。一回76同銀と取るほうが良いのだと思いますが

この香も厳しいのでまだまだ先手よしには見えるのです。

しかし先手玉には屋根がないので、反撃されると一気に悪くなります。

山田先生は適当な受けもないので端を攻めますが

やんわりと寄せられて投了です。

山田先生が序盤からリードしているのですから、駒得した後は玉の堅さだけ気にかけていればよかったのだと思います。手将棋であれこれ気を使って、気が付いてみれば粘れなくなってしまいました。大山先生の2枚馬が良く働きました。

#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.40 棋譜ファイル ----
開始日時:1965/11/29
手合割:平手  
先手:山田道美8段
後手:大山名人
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 3四歩(33)
3 2六歩(27)
4 4四歩(43)
5 4八銀(39)
6 4二銀(31)
7 5六歩(57)
8 5四歩(53)
9 5八金(49)
10 5二飛(82)
11 6八玉(59)
12 6二玉(51)
13 7八玉(68)
14 7二玉(62)
15 6八銀(79)
16 8二玉(72)
17 9六歩(97)
18 9四歩(93)
19 3六歩(37)
20 7二銀(71)
21 4六歩(47)
22 5三銀(42)
23 2五歩(26)
24 3三角(22)
25 4五歩(46)
26 3二金(41)
27 4四歩(45)
28 同 銀(53)
29 3七桂(29)
30 4二飛(52)
31 2四歩(25)
32 同 角(33)
33 2二歩打
34 同 金(32)
35 2四飛(28)
36 同 歩(23)
37 3一角打
38 3二飛打
39 4二角成(31)
40 同 飛(32)
41 9七角(88)
42 5三角打
43 同 角成(97)
44 同 銀(44)
45 5五歩(56)
46 3二金(22)
47 8六角打
48 6四角打
49 同 角(86)
50 同 銀(53)
51 5四歩(55)
52 3八角打
53 7七角打
54 4四歩打
55 4五歩打
56 6五角成(38)
57 4四角(77)
58 3五歩(34)
59 7七桂(89)
60 4四飛(42)
61 同 歩(45)
62 7六馬(65)
63 4一飛打
64 5四馬(76)
65 5二歩打
66 同 金(61)
67 2一飛成(41)
68 7六角打
69 8六飛打
70 4二金(32)
71 1一龍(21)
72 4一歩打
73 6六桂打
74 2一馬(54)
75 4三歩成(44)
76 同 角(76)
77 1三龍(11)
78 7五銀(64)
79 8五飛(86)
80 7六銀(75)
81 5五飛(85)
82 7七銀成(76)
83 同 銀(68)
84 8七角成(43)
85 6八玉(78)
86 7六桂打
87 5七玉(68)
88 7七馬(87)
89 4六香打
90 8六馬(77)
91 4二香成(46)
92 同 馬(86)
93 5三歩打
94 4四銀打
95 8五飛(55)
96 5三馬(42)
97 2四龍(13)
98 4三馬(21)
99 9五歩(96)
100 3六歩(35)
101 9四歩(95)
102 6四馬(53)
103 4六歩打
104 3四香打
105 7七歩打
106 5六歩打
107 同 玉(57)
108 3七歩成(36)
109 7六歩(77)
110 6五桂打
111 投了
まで110手で後手の勝ち

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20190330今日の一手(その852);作戦勝ちの時

2019-03-30 | 今日の一手

20190330今日の一手

2月16日の名南将棋大会から、TさんとIさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。


一昨日の一手の回答

☆ 形勢判断をします。
先手の2歩得ですが後手に持ち歩があるので損得なしと見ます。
玉の堅さは同程度か。63歩がないので後手玉が少し薄く見えます。
先手の攻め駒は65角1枚。
後手の攻め駒は44飛と持ち駒角で2枚。

総合すれば互角です。

☆ 大局観として
先手の攻め駒は角だけですが、7筋で歩がぶつかっているので攻めやすくなっています。86銀88飛、さらに89桂も使って攻めることもできそうです。
後手のほうは飛角が使えるとはいえ、まだ先攻できそうにありません。34銀~45歩としても銀金の交換くらいではたいしたことがありません。(先手の歩得なので受けやすいのです。)
つまり形勢判断では見えにくいですが(大局観としては)、先手の作戦勝ちではないかと思えます。
方針は3つあります。
65角を生かした小技の攻め
88飛86銀77桂などを使う本格的な攻め
自玉を固めて待つ
どれがいいでしょうか。


△ 実戦は74歩と取り込んで同銀。

ここで角を引いておくならば互角なのですが、43角成同飛54金41飛78飛73歩

駒損とはいえ後手玉も薄いので、形勢が悪いというほどではないのですが、攻めあぐねています。この後は86銀を使って後手玉を右辺へ追っていくのですが、少しすくじって寄せ合い負けになってしまいました。


○ 角切りを狙うならば45歩が小技です。

45同飛には74歩64銀(同銀と取れなくなった)46歩44飛43角成同飛54金

というのが角を使った小技というか両取りの筋です。

後手が45歩に同桂ならば

桂を殺せます。46歩34銀45歩同銀74歩同銀46歩

というのが一番気の利いた取り方です。46同銀とできなくて34銀に98角

引いておけば桂得です。


△ 43角成と切って

43同飛に77桂

64歩65歩76歩

というのは過激すぎるでしょう、という気がするのですが、74歩82銀64銀77歩成54金

41飛53銀成61玉64歩

後手が歩切れで受ける駒が悪いのです。飛車は取られても63歩成から金が取れるので寄せきることができるかどうか。攻め駒3枚でも後手玉が狭いので何とかなるかもしれません。


△角を切らずに77桂

とすれば力をためることができます。34銀36歩45歩37銀

後手の攻めはたいしたことがないので攻めさせても構いません。


○ 84歩と突くと

84同銀は74歩で銀が窮屈です。84同歩と取らせて利かしだと思っても良いですが、85歩と合わせて攻めていくこともできます。34銀84歩

これで棒銀が使いやすくなります。45歩同歩同銀46歩54銀で角取りならば74歩

64銀は83歩成同金75銀、84銀は75銀でさばけます。82銀76角52玉75銀

と進めて十分な態勢です。


△ 95歩同歩

は入りそうですが、利かしと見て他の手を指すならば良いです。95同銀や同香では後手玉の位置からは遠いので指しすぎです。


△か× 78飛は自然な攻め方だという気がするのですが

75歩同銀74歩同銀69角

カウンターで角を打たれます。73銀成同桂43角成同飛68飛

勢いで角も切るのですが、手が戻るのでしょう。58角成同飛69角48飛58金

先手を持ちたくはありません。


○ 36歩として先手玉に手を入れて待つと

34銀37銀71玉ならば95歩同歩同銀

後手玉が82のほうに近づけば端攻めで十分手になります。

もう少し待って77桂82玉84歩

頭から攻めていくのも強力です。

後手玉を右辺というか中住まいにすると

左翼から攻めるのは気が引けるのですが、後手玉は薄くなるわけですから先手玉を固めて待っていればよいでしょう。


☆ まとめ
先手が作戦勝ち(65角の働きが良くて、歩得で、玉を固めやすい)のときはどうするか。
自玉を固める余裕があるならば(作戦勝ちなので大体はある)固めて待っている方が良いです。相手玉が堅くならないのならばなおさらのことです。どこかで無理攻めをしてくるでしょう。
攻めるよと脅かして、相手が不十分な態勢から攻めざるを得ないというのもあるでしょう。
この場合は自分から技をかけに行っても良いです。失敗すると大きな後悔が待っていますので慎重に。
多くの場合は、作戦勝ちならば相手に無理気味に攻めさせることが最良です。

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大山将棋問題集 20190329

2019-03-29 | 大山将棋研究
先手番大山先生の手を考えます。

第1問


鷺ノ宮定跡を思い出しましょう。少し違いがあります。
A 66角 B 75歩 C 46角

第2問


ここから手を作っていきます。
A 35歩 B 55歩 C 75歩

第3問


攻めの手はつながりました。
A 35歩 B 46金 C 44歩

第4問


駒損で苦しかったのですが勝負になりました。
A 56歩 B 54歩 C 31馬

第5問


好手で逆転です。
A 53歩成 B 75同銀 C 31馬


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大山将棋研究(1204);四間飛車に65歩急戦(二上達也)

2019-03-29 | 大山将棋研究
今日の棋譜20190329
昭和40年11月、二上達也先生と第4期十段戦第3局です。

大山先生の四間飛車に二上先生は棒銀

から気が変わったか65歩の急戦です。

二上先生が手損でも銀を戻るのはわかるのですが、大山先生がここで銀を引くのは珍しい手です。

64歩同飛に64歩は手筋ですが、シンプルに飛車を取るのもあったでしょう。

角交換から79角を打つのならば同じようなものです。

後の鷺ノ宮定跡みたいに大山先生も角を打つのですが、1歩持っているので33桂の受けがありません。

二上先生は33金から角を攻めて

47金と受けたところで86歩同歩78角成、飛車を取りました。

大山先生は左香を上がっているので飛車の打ち込みは受けがありません。7筋に手を付けて

63銀に端攻めです。

端を詰めたら44歩。

74歩同銀72歩、歩の手筋で乱していきます。

二上先生は玉を逃げ出しました。後手の右翼に厚みがあるので、そちらに近づこうというのですね。これで形勢不明です。

11香を取られるのも痛いですが、玉の近くではありません。

角銀両取りで対抗します。

ここは42歩と受けるものだろうと思います。受けずに

角を取るのも大きいですが、と金の攻めは受けにくいです。

55桂から36歩と攻めたら後手十分に見えます。

この攻めは確実ですが、手数がかかります。

75桂の王手には72玉のほうが安全でした。

64玉が自然に見えたのですが、54歩の応手が悩ましいです。

75桂を取ったら、31馬が大山先生の好手です。

二上先生に適当な受けがなくなりました。

ここまで。

二上先生のほうが大山流の玉移動で優位に立ったと思うのですが、攻めの棋風が裏目に出ました。大山先生ならば善悪は分からなくてももう少し受けておくでしょう。

#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.40 棋譜ファイル ----
開始日時:1965/11/20
手合割:平手  
先手:大山十段
後手:二上達也8段
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 8四歩(83)
3 7八銀(79)
4 3四歩(33)
5 6六歩(67)
6 6二銀(71)
7 6八飛(28)
8 4二玉(51)
9 4八玉(59)
10 3二玉(42)
11 3八玉(48)
12 5四歩(53)
13 2八玉(38)
14 1四歩(13)
15 1六歩(17)
16 7四歩(73)
17 3八銀(39)
18 4二銀(31)
19 5八金(69)
20 5三銀(42)
21 5六歩(57)
22 5二金(61)
23 7七角(88)
24 8五歩(84)
25 9六歩(97)
26 7三銀(62)
27 6七銀(78)
28 6四歩(63)
29 9七香(99)
30 6五歩(64)
31 4六歩(47)
32 6二銀(73)
33 7八銀(67)
34 6六歩(65)
35 同 飛(68)
36 6四歩打
37 6八飛(66)
38 7七角成(22)
39 同 銀(78)
40 7九角打
41 4五歩(46)
42 7三桂(81)
43 3六歩(37)
44 4二金(41)
45 6六角打
46 3三金(42)
47 3七桂(29)
48 6五歩(64)
49 5七角(66)
50 6四銀(53)
51 2六歩(27)
52 5五歩(54)
53 4七金(58)
54 8六歩(85)
55 同 歩(87)
56 6八角成(79)
57 同 角(57)
58 9九飛打
59 7五歩(76)
60 6三銀(62)
61 1五歩(16)
62 7五歩(74)
63 1四歩(15)
64 1二歩打
65 2五桂(37)
66 2四金(33)
67 4四歩(45)
68 8九飛成(99)
69 7四歩打
70 同 銀(63)
71 7二歩打
72 3五歩(34)
73 4三歩成(44)
74 同 玉(32)
75 2二角打
76 5三玉(43)
77 1一角成(22)
78 7六歩(75)
79 同 銀(77)
80 7八龍(89)
81 2一馬(11)
82 6三玉(53)
83 5五歩(56)
84 5三歩打
85 4四歩打
86 6八龍(78)
87 4三歩成(44)
88 6二金(52)
89 5四歩(55)
90 5五桂打
91 5三歩成(54)
92 同 銀(64)
93 同 と(43)
94 同 金(62)
95 4六金(47)
96 3六歩(35)
97 5八香打
98 5七歩打
99 7五桂打
100 6四玉(63)
101 5四歩打
102 7五銀(74)
103 3一馬(21)
104 5四玉(64)
105 7五銀(76)
106 5八歩成(57)
107 4五銀打
108 6三玉(54)
109 6四歩打
110 7二玉(63)
111 5三馬(31)
112 投了
まで111手で先手の勝ち

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大山将棋問題集 20190328

2019-03-28 | 大山将棋研究
先手番二上先生の手を考えます。

第1問


二上先生の攻めが始まります。
A 65同銀 B 68飛 C 97角

第2問


かなり攻撃的です。
A 33歩成 B 66銀 C 75同角

第3問


ここは軽い手筋です。
A 96歩 B 62歩 C 76桂

第4問


攻防の手がありました。
A 39角 B 99香 C 58桂

第5問


この手が成立していました。
A 78銀 B 33桂成 C 33桂不成



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大山将棋研究(1203);向い飛車に中央位取り(二上達也)

2019-03-28 | 大山将棋研究
今日の棋譜20190328
昭和40年11月、二上達也先生と第4期十段戦第4局です。

大山先生の向い飛車に二上先生は中央位取りです。

大山先生は急戦を選びますが、飛車交換にはなりません。

ここから駒組みに戻ります。そういえば先月私もこの将棋を指しました。早く並べておけば良かったです。

金銀の繰り替えは大山先生のお家芸です。

二上先生はじっくり位で押すタイプではないです。端角で動きました。

さすがに64歩や64銀では無理なので

6筋は収まるのですが、1歩手に入れたので桂頭に弱点がありました。

大山先生は桂損なので角をいじめにかかりますが

二上先生は攻め続けます。

大山先生は強く迎え撃ちます。

84銀が死にそうですが

殺しきれなくて銀をぶつけるのでは失敗です。

二上先生は65桂を取りに行き

大山先生は端を攻め

駒損ですが成香を引けたのでまだまだ。

二上先生は角を攻め、駒得を広げに行きます。

大山先生は田楽刺しで返しますが

69香成に95角で悪いというのが2つ目の誤算です。

二上先生の駒得が大きくなっていきます。

大山先生は反撃していくしかありません。角を取り

角を捨て

厳しく迫ったのですが、まだ先手玉は詰みません。二上先生は33金を取って33桂不成が好手。
この図で93金72玉64桂同金61角・・・というのが詰むのです。しかも28飛成の時にも61角から詰みます。(とても読み切れませんが。)5手前の39角が攻防の手だったのですね。

大山先生は飛車を捨てるしかないですが、先手玉に詰めろがかかります。

96歩も詰めろ。

しかし82歩を打たされて、詰めろが消えています。後手玉に詰めろがかかり

上部を広げて詰めろをかけましたが

詰めろを逃れていませんでした。

二上先生の名局で、好手がいっぱい出てきます。この頃は大山二上戦は良い勝負でした。後には星が片寄り、お客さんになってしまうのですけれど。

#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.40 棋譜ファイル ----
開始日時:1965/11/12
手合割:平手  
先手:二上達也8段
後手:大山十段
手数----指手--
1 2六歩(27)
2 3四歩(33)
3 7六歩(77)
4 4四歩(43)
5 2五歩(26)
6 3三角(22)
7 4八銀(39)
8 4二銀(31)
9 6八玉(59)
10 4三銀(42)
11 7八玉(68)
12 2二飛(82)
13 3六歩(37)
14 6二玉(51)
15 5六歩(57)
16 7二銀(71)
17 5八金(49)
18 7一玉(62)
19 5七銀(48)
20 8二玉(71)
21 9六歩(97)
22 9四歩(93)
23 5五歩(56)
24 3二金(41)
25 4六歩(47)
26 2四歩(23)
27 同 歩(25)
28 同 飛(22)
29 2五歩打
30 2二飛(24)
31 5六銀(57)
32 4二角(33)
33 6八銀(79)
34 3三桂(21)
35 3七桂(29)
36 2一飛(22)
37 1六歩(17)
38 6四歩(63)
39 4七金(58)
40 7四歩(73)
41 1五歩(16)
42 5一角(42)
43 6六歩(67)
44 5二銀(43)
45 5七銀(68)
46 6三銀(52)
47 6五歩(66)
48 同 歩(64)
49 9七角(88)
50 4二金(32)
51 6五銀(56)
52 7三桂(81)
53 5六銀(65)
54 6四歩打
55 3五歩(36)
56 同 歩(34)
57 3四歩打
58 2五桂(33)
59 同 桂(37)
60 9五歩(94)
61 7五歩(76)
62 9六歩(95)
63 8六角(97)
64 7五歩(74)
65 6六銀(57)
66 8四歩(83)
67 7五銀(66)
68 8五歩(84)
69 5九角(86)
70 7四歩打
71 8四銀(75)
72 6五桂(73)
73 4八角(59)
74 8三銀(72)
75 同 銀成(84)
76 同 玉(82)
77 3三歩成(34)
78 同 金(42)
79 6六歩打
80 9七歩成(96)
81 同 香(99)
82 同 香成(91)
83 6五歩(66)
84 9六成香(97)
85 8八桂打
86 9五成香(96)
87 6四歩(65)
88 同 銀(63)
89 6二歩打
90 同 角(51)
91 6三銀打
92 6六歩打
93 同 角(48)
94 6五香打
95 6二銀(63)
96 同 金(61)
97 7七角(66)
98 8六歩(85)
99 6六歩打
100 7三金(62)
101 6五歩(66)
102 7五銀(64)
103 7六歩打
104 8七歩成(86)
105 同 玉(78)
106 8六銀打
107 7八玉(87)
108 7七銀成(86)
109 同 桂(89)
110 6六銀(75)
111 3九角打
112 8七角打
113 同 玉(78)
114 8六銀打
115 9八玉(87)
116 7七銀成(66)
117 3三桂(25)
118 7五歩(74)
119 2一桂成(33)
120 6八歩打
121 6一角打
122 7二桂打
123 7九金(69)
124 9六歩打
125 8一飛打
126 8二歩打
127 8四歩打
128 同 金(73)
129 9一飛成(81)
130 9七歩成(96)
131 8九玉(98)
132 8八と(97)
133 同 金(79)
134 同 成銀(77)
135 同 玉(89)
136 7七金打
137 7九玉(88)
138 8七銀成(86)
139 7二角成(61)
140 同 玉(83)
141 2二飛成(28)
142 6二桂打
143 同 龍(22)
144 同 玉(72)
145 8二龍(91)
146 投了
まで145手で先手の勝ち






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