名南将棋大会ブログ 名古屋

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20200121今日の一手(その964);攻防の手、しっかり受ける手

2020-01-22 | 今日の一手

*記事の執筆が間に合わないので、当面は今日の一手を不定期掲載にします。

 

20200121今日の一手

11月30日の名南将棋大会から、MさんとSさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。(問題図1)

 

あまり複雑ではないようなのでもう一題。

11月30日の名南将棋大会から、TさんとTさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。(問題図2)

 

 

 

一昨日の一手の回答

☆ 形勢判断をします。

桂と香歩4の交換で馬成桂を作り合っています。少し先手の駒得ですが、終盤なので無視してもよいくらいの差です。

玉の堅さは同程度。

先手の攻め駒は56香と持ち駒飛銀で3枚。

後手の攻め駒は94角45桂と持ち駒飛銀で4枚。

 

総合すれば後手もちです。

何手で詰めろがかかるかを数えてみると、後手玉は53飛で詰めろの現状は2手すき。先手玉は29飛が詰めろの2手すき。

 

先手番ですから先手有利です。

 

☆ 大局観として

単純な寄せ合いは先手の勝ちです。でも先手の攻め駒が3枚だけ、持ち歩も使いにくいですから、攻めは細い、いいかえれば薄い詰めろをかけるだけです。

後手の攻め駒が4枚なので攻めやすいわけですが、91馬の利きで37銀を守っていることもあって、先手は受けに回ることもできます。

攻防どちらにするか迷いやすい局面だと言えるでしょう。攻防の手やしっかり守る手があれば指しやすくなりそうです。

 

☆ 簡単なまとめ

以下の変化はこのあとを読んでください。

53銀が正解ですが、読めますか?

 

 

△ まずは飛打ちから見てみます。52飛の王手

33玉の一手に53飛成43銀55馬

後手は単に22玉と引くか(23歩が痛いが)、49角成同玉29飛38玉37桂成同玉22玉

飛を先手で打ってから玉をかわしておくか。難しい形勢です。

 

 

△か× 53飛だと詰めろですが43銀と受けられて

53竜33玉の形よりも攻めにくいです。銀を打たせたので何か守りの手を指すつもりならば、というところですが。

 

 

△ 51飛も詰めろで

33玉53飛成43銀55馬

最初に52飛と打ったのと同じ図です。

 

 

× 飛打ちの派生で85歩や76歩として

85同角(あるいは76歩同角)ならば52飛33玉72飛成

駒得で金も使って受けるつもりならば成功です。

 

しかし85歩を無視して78成桂

94角の利きを止めていても、後手の攻め駒は4枚のままですから失敗でしょう。

 

 

○ 銀の王手は指しにくいですが53銀

33玉に44銀成と捨ててしまいます。

この図まで来ればわかるでしょう。44同玉55馬で45桂を抜こうというわけです。43玉に44飛を打たないのもありますが、44飛52玉45馬

王手で抜いてしまって、62玉74飛(35馬ねらい)71玉

94飛同歩としてから(あるいはさらに74桂など利かしてから)79金か、単に79金か、45桂がいなくなれば受けやすくなっています。先手が少し駒得ということもあり、優勢に近いです。

 

後手が44銀成を22玉とかわしたら

これでも成銀で桂を取れますし、攻防に28飛23銀を利かせてから桂を取っておいても優勢です。

後手の歩切れが痛く、次に24歩が残っています。

 

 

△ 実戦は34銀でした。

後手玉は詰めろ。歩切れなので受けにくそうなのですが、49角成同玉29飛の王手。

詰めろを残して39角合いでしたが、飛合いのほうが優ったか。57桂不成

王手がかからないように58玉と逃げたのですが、48玉が正解でした。

53歩と守られて(歩を入手された)後手玉への詰めろが続かず、角取りと金取りが残っていて後手有利です。後手玉がずいぶん堅く見えますね。

 

また、最初に34銀に43銀

受けられてみると詰めろを続けるのは難しいです。

 

 

△か○ 35歩と突くのは

33玉と逃げられたときに押さえの駒になりますが、この手自体は詰めろではありません。何かもらえば詰ますという感じです。78成桂ならば52飛33玉34銀24玉72飛成

金を取って詰めろ。68飛の王手には金合しないと危ないですが、58金打69飛成25歩14玉(35玉は46馬から詰み)32竜

難しい順ですが、またも金を取って詰めろで先手の勝ちでしょう。

 

 

△か×  受けというか、攻め駒を補充するためというか、79金として成桂を取ると

57桂成同玉77飛46玉

49角成の詰めろは53銀~44銀成が攻防です。(これは考えやすい。)よって45銀35玉34歩26玉56銀

先手の攻め駒は4枚になったけれど手掛かりなし。良い手があればというところですが、よくわかりません。

 

 

○ 68金とかわすのが受けの手で

57の地点を守っています。29飛の詰めろには単に58金寄か

あるいは53銀33玉44銀成同玉55馬43玉44飛52玉45馬62玉を利かしてから58金寄か

結構しっかりと受けることができます。

 

 

△ 46馬も守りの手です。

29飛に38銀が手堅いようでも、37桂成同馬39銀

39同金は59銀、59玉は78成桂、といううっちゃりを食らいます。

 

ということで、38銀ではなく39金が正しいのですが、

37桂成同馬59銀38玉39飛成同玉48銀打

ずいぶん王手がかかります。ここの選択も難しいですが、48同馬同銀成同玉59角38玉49角成29玉

どうにか詰みを逃れて、78成桂ならば52飛33玉34銀同玉32飛成同銀35飛24玉25銀23玉32飛成同玉24桂

持ち駒が豊富なので後手玉を詰ます、というかなり難しい勝ちです。実戦的には運次第でしょうね。

 

 

△か× 46銀だと

馬の守りも薄れて、先手玉がずいぶん薄くなったように見えます。28飛の王手が怖くて、38銀78成桂

持ち駒を使って受けると勝ち目が薄くなります。45銀としても49角成以下の詰み。

 

怖くても38金しかありませんが、59銀から

39玉38飛成同玉49角成29玉78成桂で必至

と思ったら、飛をもらって46銀の配置は、52飛33玉34銀同玉35銀23玉24飛

12玉は32飛成から、33玉は53飛成43銀同竜同金34銀打からの詰みがあります。

 

しかし後手に29飛成とされると負けです。

飛を捨てて詰めろをかけてこられたときだけ勝ちがあるという一発ねらいの手でした。

 

 

☆ まとめ

飛を打ち込んで王手や詰めろは決め手になりませんでした。

実戦の34銀は薄い詰めろですし、35歩は良さそうですが見えにくい。

 

53銀33玉45銀成

支えの歩を取って、成銀か馬を引いて45桂を取ってしまえば攻防になります。銀を捨てるのでこれも読みにくい(感覚で選びにくい)ですが。

 

堅実なのは68金です。

特に終盤で時間が無ければ、とりあえず次善の策として確保しておきたい手です。

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20200119今日の一手(その963);定跡との違いは何か

2020-01-19 | 今日の一手

20200119今日の一手

11月30日の名南将棋大会から、YさんとNさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。

 

 

一昨日の一手の回答

☆ 形勢判断をします。

駒の損得はありません。

玉の堅さは先手のほうが少し堅く遠いですが、49金は離れているので大きな差ではありません。

先手の攻め駒はありません。

後手の攻め駒は22角で、飛銀を使おうとしています。

総合すれば互角です。

 

☆ 大局観として

本来の先手後手の関係がわかりませんが、Wさんがそのまま先手だとすれば、先手四間飛車に後手棒銀でしょう。後手Tさんは舟囲いも作らずに急戦です。ただし棒銀での急戦というのは手数がかかるのです。棒銀では64歩~65歩と突いて攻めるので、組み合わせが悪いと思います。右64銀ならばあるのかもしれませんが。

当然定跡書には書いてありませんが、対棒銀の定跡を思い出しつつ、違いを意識して考えていきましょう。ちゃんと対応すれば指しやすくなるはずですが、後手のねらいもあるので、それにはまらないように。

 

☆ 簡単なまとめ

75歩同銀65歩が正解なのですが

自信がない時はやめておきましょう。

68角か59角以下を読んでみる方が無難です。76歩同銀66角67銀

この図に自信が持てるかどうかです。

 

 

× 何か待っているのならば38銀

美濃囲いを完成するのは大きな手です。しかし76歩59角75銀

歩を損しますし、7筋を抑え込まれます。後手の理想は

石田流のような形で65歩を突けば十分です。

 

 

△ おとなしい受けは88角

こうなると後手に主導権があり、少しゆっくり攻めて

定跡に近い形にできます。形勢は互角ですが、後手としては成功です。

 

また95銀というのも気になる手で

77角84銀88角95銀77角・・・千日手です。どちらからも打開できそうですが。

 

 

△ 68角あるいは59角もほぼ同じですが

角を右に引いてみます。76歩同飛75銀79飛76歩

歩を損しなくても、7筋を抑え込まれるのは失敗です。

 

76歩には同銀ですが

66角と出られます。67銀78飛成同銀

先手は82飛がありますから、後手は73銀と受けて83飛71金

74銀とされたら飛が死ぬので、85飛成99角成と進むのでしょう。後手の味が悪いですが、先手の駒損なので形勢は互角です。ならば飛を打ち込まないで77銀か。選択肢は多く、どれも難しいです。(この図で68角が良いか59角が良いかでも、少し選択が変わりそうです。)

 

 

△ 実戦では65歩です。

振り飛車の常套手段ですが、タイミングは少し早いような気もします。77角成同飛76歩には(銀で取ったのですが)同飛とすべきでした。

76同飛同銀の交換は、79飛38銀76飛成82飛

両取りの掛け合いは、玉の堅い先手の有利です。

 

後手は飛を交換できずに75銀

36飛もありそうです。78飛76歩83角としても

角を交換してあれば、7筋を抑え込まれても大丈夫です。後手は飛を逃げにくい、というのは71飛61角成同飛72金51飛62金、で飛を取られる(飛角交換になる)かもしれませんし、飛を取られるならば76の拠点を守り切れません。

 

実戦では76歩に同銀としたので88角

飛取りよりも99角成のほうが痛いのです。(この形にして良いのは98香型の時です。)77角成同桂76飛の筋もあったのですが、後手Tさんは決行せずにこの形になり

桂香を取れるので後手有利に進みました。

 

後手としては76歩を取り込むと同飛が思わしくなかったので、単に88角を打つ方が良いです。

振り飛車らしい対応は66角22銀98香で

77角成同桂76歩84角77歩成56銀

49金も浮いていますし、と金も大きいので後手有利か。

 

であれば77角成は同角

76歩22角成同玉55角

先手の駒損ですが、後手玉が薄いのでまあまあでしょう。

 

 

○ 最後は75歩

定跡書では疑問手とされることが多いのですが、75同銀65歩77角成(44歩にも55角があるので交換せざるを得ない形)同桂

84銀の形では桂で取れないですが、75銀と呼んであるので桂で取れます。76歩85桂33角というのがよくある攻め方ですが

76銀同銀73歩

こんな返し方があります。82飛76飛85飛72歩成87飛成74飛83竜

と金を取られて少し面白くないですね。

 

ならば76歩の時に83角を打ち

後手は歩切れなので77歩成同飛の形にはできず、71飛くらい。85桂77角73歩

99角成61角成同飛72歩成77歩成61と78と72飛

というのが一例ですが、先手が有利に進められそうです。

 

☆ まとめ

定跡を理解するためにも、少し形が変わったら、何が違うのかを考えてみるとよいです。詳しい定跡書の変化のすべてを丸暗記するよりも楽しいです。

ここでは88角は無難だけれど、後手のうまく立ち回られると指しにくいかもしれません。これは定跡書のように進むと面白くないという例です。

68角や59角は、66歩が浮いてしまうのでだめなようにも思えますが、76歩同銀66角67銀

これで飛交換になれば、棒銀が遊んだままですから歓迎、と思ったら交換して73銀と我慢されて互角、無難な展開になりそうです。

 

強く戦うならば角を交換しに行くのですが、実戦のように単に65歩で角交換は88角が嫌味です。

後手が64歩を突いていないから、香を取られる間に仕事をしにくいです。これでも66角を打てば難しいですが、好んで選ぶものではないような気がします。

 

75歩同銀65歩が正解なのですが

鷺宮定跡に似ています。棒銀を5段目に進出させてはいけないというのが振り飛車の先入観としてあるところですから、銀を呼び込んで77角成を同桂と取って強くさばいてしまえ、と読めるかどうか。しかし83角を打てるのも魅力がありますね。

 

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20200117今日の一手(その962);角換わりでの「形」

2020-01-17 | 今日の一手

 20200117今日の一手

11月30日の名南将棋大会から、WさんとTさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。

 

 

一昨日の一手の回答

仕掛けはこの図です。

先後が逆で、本来後手番のAさんが流行の48金29飛型です。本来先手のKさんが85歩77銀を決めていないのですが、類似形はあるにせよあまり見かけない形です。

45同歩同桂44銀46歩とするのが

先手(本来後手)のねらいです。この後で飛先の歩を交換して満足だと。ここで64角47金(47銀とするものかも)55銀直

こう進んだのが問題図です。

 

☆ 形勢判断をします。

駒の損得はありません。

玉の堅さは少し後手のほうが堅いです。

先手の攻め駒は45桂と持ち駒角の2枚。56銀は攻め駒として数えても良いです。

後手の攻め駒は64角と55銀の2枚。

 

総合すれば互角です。

 

☆ 大局観として

後手(実際は先手)Kさんの趣向というか定跡外しというか新手というか。角換わり腰掛け銀が流行しているので取り上げてみました。後手(本来の先手)は31玉まで囲ってから反撃するので、この形は見かけません。

後手の立場で見ると、強い反撃ですが先手の45桂が目障りなので選びにくいかなあという55銀直です。

先手は本来後手番ですから、千日手でもよいとして見ていきます。先手玉が薄いので、一つ間違えると敗勢になります。しっかり読み進めねばなりません。

 

☆ 簡単なまとめ

 飛車先の歩を切って27飛

これは46銀に28角を見ています。

 

あるいは35歩

45桂を生かし、反撃含みで指すのが筋だろうというのが感覚です。

 

 

× 後手のねらいを見るために79玉と待ってみます。

77銀では85桂とされるかもしれないので、79玉はとりあえず一番先手玉が堅くなったというか、戦場から離れたという手です。

56銀は同金

これは歓迎です。先手玉が少し堅ければ、金が攻守に働いていると見ます。47金の位置よりも働きが良いのです。

 

46銀同金同角

これは後手有利。68玉77銀の形だとしたら、まだ難しいですが後手もちです。

 

途中の工夫は46銀の時に28角

64角が浮いているのでカウンターです。これも「ピン」の手筋と見てよいでしょう。

十分戦えそうですが、この先手の飛角金の配置が怪しいです。45銀同銀37桂

駒損が避けられずに悪くなります。

 

 

△ 49飛はおとなしい指し方で

後手も手を出しにくくなります。多分駒組に戻って

本来は先手は後手番で、待機策を取ったと思えば悪くはありません。

 

 

× 37角は手堅い受けのようですが

56銀同金47銀

先手の駒の配置が悪くて、47や38に銀を打ち込まれる手が気がかりです。指しにくいでしょう。

 

 

○ 24歩から2筋の歩を切っておくというのが当初のねらいでした。引き場所は27です。

これで46銀に28角とすれば

45銀同銀37桂の筋はありません。55銀引しかなくて、同銀同銀にどうするか。44銀54銀

銀を打ち合えば55銀同銀から千日手です。後手が角も交換しようというのは応じるのもありますが46金

でしょうか。いずれも難しい戦いです。本来後手番だと思えば、互角で十分というところでしょう。

 

 

△ 単に27飛でも

あまり変わらないです。飛先の歩を交換しておく方が普通ですが。

 

 

△ 15歩の突き捨ては

入るかどうかは微妙なところです。でも46銀同金同角14歩

この図も難しいので、後手としては(本来先手だと思えば)15同歩とするのかなあと思います。42玉の位置ですから端攻めが怖くないということもあります。

 

 

○ 35歩は

突き捨てておけば十字飛車や33歩のたたきが生じるので、15歩よりも優っているかもしれません。後手の35同歩や同銀は利かされですから、46銀同金同角34歩

こうなると42玉の位置が安全ではなくなり、31玉に47歩37角成46角

馬も消せそうです。これならば互角で戦えるでしょう。

 

 

× 実戦は55同銀

後手の言いなりですが、これで良ければ問題なしです。

実戦では55同角でしたが、55同銀のほうが厄介です。24歩同歩同飛23歩34飛33歩

飛は切りにくいですし、縦に引いて44歩

桂を殺されるのも悪いです。つまり55同銀は先手がまずかったわけです。

 

実戦では後手が55同角だったので

56金64角の形にしてしまえば、後手から56銀同金としたのと同じ理屈です。24歩同歩79玉

飛を追われたら走れるようにして、玉を囲っておくというのが本筋です。

 

他には77角を打ってしまうのもありそうで

43歩55銀

ごつい戦い方ですが、後手にも55同角同金66銀という反撃があるので微妙なところです。

実戦では56金と出ないで24歩

無視して38銀を打たれたら23歩成か、26飛47銀成23歩成か、どちらも後手が有利な気がしますが、実戦の手順は24同歩同飛23歩28飛45銀

桂をただ取りされては悪いです。56歩46銀55歩47銀成

二枚換えにしても駒損ですし、先手玉はすぐに寄せられそうです。この後ちょっとチャンスがあったのですが、後手に寄せられてしまいました。

 

 

△ 77角は

85歩77銀を決められていないので打てるのです。案外にこの位置をとがめられにくく、43金右35歩

くらいでしょうか。よくわからない戦いです。

 

 

☆ まとめ

結局は先手有利にならないのですが、本来後手番なのでまずまずというところです。定跡として先手番でこの55銀直が定跡として取り上げられるということはなさそうです。55銀直よりも55銀左のほうが、44歩の催促もあるので優るのではないかという気はします。ならば47金の形ではなく、47銀と引いて受けておくものかと。

ちょっと角換わり腰掛け銀の中盤感覚がわかってきたでしょうか。この形は少し有利、少し不利という感覚が身に付けば、正解を導き出しやすくなります。

 

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20200115今日の一手(その961);端攻めの効果

2020-01-15 | 今日の一手

20200115今日の一手

11月30日の名南将棋大会から、AさんとKさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。

 

 

一昨日の一手の回答

少し前はこの図です。

(後手の直前手がわかりませんが)先手番で84歩同歩75歩64歩と進んで

問題図です。

☆ 形勢判断をします。

先手の1歩損です。

玉の堅さは先手のほうが堅いです。

先手の攻め駒は持ち駒角1枚。

後手の攻め駒は持ち駒角1枚。

 

総合すれば互角です。

 

☆ 大局観として

先手玉は堅い、とはいっても相振り飛車なので端や上部からの攻めは怖いのですが、当分は大丈夫です。これ以上固めにくいですし、攻めるだけでしょう。

桂頭の歩を突いて銀桂を進出させようとしたら、65桂と跳ねる手を阻止されました。角は手持ちですが、飛先が重く、銀桂の配置は良くないですから(銀桂の配置は守りには良いが攻めにくい形)、ちょっと苦労しそうです。

きれいに攻めが決まりませんが、まあまあ手が続けば良しとするところでしょう。

 

 

○ 棒銀の形ですし、歩切れですから95歩は突いてみたいです。

ただし97香としているので、突き捨てておいてから他の手は選びにくいです。95同歩には同銀よりも同香93歩85歩と攻める方が(この場合は)自然に感じます。

後手玉が82ならば95歩同歩同銀なのでしょうが。1歩手に入れて歩を合わせれば、銀桂を使いやすくなります。75歩84歩76歩85桂84銀

ここまでは進みそうです。ここからは66角83歩93桂成同香94歩

角を据えて端を攻めるか、

 

82歩から

82同金93桂成同香75銀

飛を使って攻めるか。ただしこの図では36桂同歩55角の筋で反撃を食らいます。でも桂をもらえば74桂を打てるので難しいところです。

 

他の攻め方は歩を合わせずに93同香不成(か同香成)

93同香74歩同銀92角

桂を捨てて両取りです。63銀81角成76歩

桂を取られて駒得にはならないのですが、どうにか攻め続けることはできるでしょう。

 

他には66角を打つのですが

74歩同銀84角ねらいです。これは次の変化に似ているのでそちらで。

 

 

○か△ 66角を打てば

後手からの55角を消しているということもあります。後手は44角と合わせるかもしれない(それも互角)です。

83金として正面から守れば95歩同歩同銀

今度は銀のほうで端を攻めます。95同香同香75歩85歩

76歩と突かれても84歩と取り込むのがぴったりなので、駒損でもまあまあ指せるかなあというところです。

 

後手としては65歩を突いて

65同桂64銀74歩65銀

桂を取ってしまうのが強い受け方です。先手は55角か84角か、桂を取られて3枚の攻めでしかないのでちょっと心細いです。

 

 

△ 実戦は56角を打ちました。

63金左に66歩35歩46歩

後手の35歩を見て、23角ねらいで46歩を突いてしまったのが失敗です。55角65歩46歩

後手から36歩同歩47歩成の攻め筋ができてしまいました。23角成36歩56馬37歩成

37同桂54歩36歩35歩

玉のこびん、桂頭に傷ができて難局です。この差が縮まりませんでした。

 

66歩では74歩

取り込んで74同銀76歩

この後にも書きますが、銀を進出させる足掛かりを作っておきます。83銀75銀73金寄

1歩あれば85歩で指せますが、この攻め筋はうまくいきません。

 

ならば95歩

戦線を拡大していくしかないところです。95同歩同香93歩85歩

これならば56角も十分に働きそうです。

 

ならば後手は93歩ではなくて94歩

94同香同香95歩54香74歩

先に香を手に入れて54香で角を殺したはずが、74歩の取り込みがぴったりです。74歩を取れば角を切られますし、82銀には73歩成~92角成。

ということは56角と端を組み合わせれば相当だったということになります。

 

 

△ 74歩は自然に見えますが

取り込めば後手から76歩を打たれそうです。74同銀には76歩

後手一手損角換わりに先手が早繰り銀で対抗する将棋で出てきますが、歩の支えを作って75銀と出るのが、案外に最近出てきた攻め筋です。

83銀75銀79角

ここでは97香型が災いして、角を打たれる隙ができます。87飛74歩84銀86歩

86同飛97角成85飛84銀同飛83銀

あるいは83銀のところでは82香74飛73銀かもしれません。飛を切って攻めが続くかどうか。駒損でも攻めるだけなので難しい形勢です。

 

 

○か△ 66歩と突いておけば

後手からの55角を緩和していますし、65歩を突いて攻めることもできます。後手はゆっくりできませんから、75歩同銀76歩85桂

この場合は桂を殺されても85桂と跳ねるのがぴったりです。85同歩しかなさそうで、同飛82銀

までは進むでしょう。64銀63歩(放置すると73歩がうるさい)75銀77歩成に65角

22飛21角成同飛74桂

ここまで決まれば攻め切れます。

 

後手は21同飛のところで36桂同歩55角

角の守りを入れておいて馬を取るのでしょう。先手は駒損でも攻めは続きます。

 

65角では55角もあって

後手は歩切れなので受け方は難しいです。73角同角成同桂86飛76角74歩

こんなところでしょうか。

 

 

× 98角とか

桂頭を守っての自陣角もありそうですが、22飛74歩同銀

ここで大した攻め筋がなく、85歩と合わせるくらいですが、厳しくないです。

 

 

△か×  48金寄とか、待っているだけだと63金左

7筋が手厚くなると攻めにくくなります。95歩75歩同銀76歩

後手は76歩を打ちやすいのです。74歩同金同銀同銀84飛83銀打

後手のペースでしょう。

 

☆ まとめ

1歩欲しいので95歩が読みの本線です。

後手玉はまだ62なので(よく見る)棒銀の攻め方ではなく、1歩手に入れて85歩という攻め筋か

それが思わしくなければ香を捨てて92角

という筋かを考えたいと思います。97香というのが角を持たれていると悪い形ですし、駒損でも端を絡めて攻めていくところでしょう。

相振り飛車でも、より相居飛車の感覚が要求される形になり、感覚派振り飛車党のMさんにとっては思い浮かびづらかったのかもしれません。

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20200113今日の一手(その960);相手の攻め駒の数

2020-01-13 | 今日の一手

20200113今日の一手

11月30日の名南将棋大会から、MさんとOさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。

 

 

一昨日の一手の回答

(後手の45歩は持ち駒を打ってきたところです。)

☆ 形勢判断をします。

駒の損得はありません。

玉の堅さは先手のほうが堅いです。後手玉は一路遠いということはありますが。

先手の攻め駒は28飛88角で2枚。

後手の攻め駒は42飛を数えるかどうかで、厳密には0枚、実質は1枚です。

総合すれば先手もちです。

 

☆ 大局観として

後手の陣形が凝り型で、無理をしているなあという感じです。最大でも飛角桂の攻めなので、つぶれることはないのですが、弱点を突かれると崩れるということはあります。

読みに自信がなければ、後手の攻め駒を増やさないことです。少し妥協した順も考えてみます。

読みに自信があれば自然な順を読んでみます。リスクはあってもリターンが大きいかも。堂々と受けてみます。

後手の攻め駒は少ないのですから、局面を複雑化するよりも、単純化した方が受けやすいでしょう。

 

☆ 簡単なまとめ

読みに自信がない時は、後手に46歩を取り込ませて受けるのが簡明です。

46歩を飛で取りに行けるという確認をしてあれば良いです。

 

 

○ 自然な45同歩は

45同桂46歩39角

というのが後手の読み筋でしょう。これを否定できれば有利になります。38飛57角成45歩

馬を切られても先手陣に欠陥が生じないので駒得のほうが大きいです。

 

後手が38飛に57桂成でも39飛

これも大丈夫です。ということは後手の勇み足だった可能性が高いわけです。

 

後手Nさんが思い直したら45同歩に同飛です。

46歩25飛は少し嫌なので、37桂85飛56銀

45桂を防ぎ、44歩や48飛や後に35歩をねらって十分です。後手の攻め駒は1枚のままですね。

 

 

△ 実戦は35歩

桂頭をねらったのですが、局面は複雑化します。46歩56銀45桂

ねらった桂を逃げられてしまいました。角を交換して39角の筋は27飛で大丈夫なので、34歩くらいで何とも言えない局面だろうと思うのですが、24歩同歩22角成同銀

動き過ぎた感じがします。21角31銀24飛33角

カウンターを食らって、34飛99角成88銀同馬同玉33歩

二枚換えにされて思わしい攻め筋もなく、飛は死んでいるので敗勢です。

 

 

○ 56銀は

後手に46歩を取り込ませようという手です。そこで何を指すかを選べるのですが、44歩が抑え込みの手です。

先手は歩切れになっていますが、48飛~46飛もありますし、41飛37桂42銀35歩同歩26飛

として46飛~34歩を目指すのが働いている手順です。

 

 

○ 37桂と跳ねて

46歩56銀とするのは、最初に56銀46歩37桂とするのと同じことです。41飛に35歩同歩26飛

44歩を打っていないのですぐに34歩を打てます。後手が桂損を回避するには24歩の一手。24同飛36歩はわからなくなるので、34歩25桂45桂

桂の跳ね違いがぴったりした感じです。中央に跳ね違えば有利になることが多いものです。88角成同銀(同玉もある)42銀

66角でも十分ですが、46飛として37角49飛28角成(が甘いけれど)33桂成

と進めば優勢です。

 

途中26飛ではなくて34歩

強く攻めてみると、36歩33歩成37歩成22と同銀

歩3と角の交換ですが、と金を作られているので駒得とは言い切れません。44桂も打てるので悪くはないはずですが。

 

 

△か○ 48飛は振り飛車のような感覚です。

後手から46歩を取ってもらって持久戦になると

33桂が負担になるので作戦勝ちだろうと。

 

後手が金を繰り出せば

45歩54金35歩

これはカウンターが決まりそうです。

 

 

△ あとは何か待っている手ですが、68銀にしておきます。

46歩56銀41飛44歩

結局は44歩を打って35歩同歩26飛というような展開です。

 

☆ まとめ

後手の攻め駒が少ないから無理だろうという大局観があれば、堂々と45同歩です。ただし後手の角桂も働いてくるので、45同歩同桂46歩39角の図で自信がなければなりません。

ここでは後手の42飛は攻め駒ではないので2枚だけの攻めですが、38飛で攻めを切らせられるという読み(あるいは強い感覚)が無ければ指せません。

 

おとなしいようですが56銀46歩44歩

歩切れでも(駒損です)飛で46歩を取れそうなので、これでも十分なのです。後手の攻め駒がありませんね。

何かあると怖いのですが、後手の攻め駒が少ないということが関係しています。局面を見て直観的に大丈夫だと思っても、攻め駒の数を確認して裏付けを取るというのが重要でした。

 

 

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20200111今日の一手(その959);攻め駒4枚の力

2020-01-11 | 今日の一手

20200111今日の一手

11月23日の名南将棋大会から、HさんとNさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。(直前手は45歩打です。)

 

 

一昨日の一手の回答

☆ 形勢判断をします。

先手の香歩得で馬 と金を作り合っています。先手の駒得です。

玉の堅さは後手のほうが堅いです。(56銀66銀は守りに働いているとは言えない。)

先手の攻め駒は12飛と持ち駒桂香で3枚。

後手の攻め駒は持ち駒飛角桂で3枚。

総合すれば互角です。

 

☆ 大局観として

先手玉が堅くはないとはいえ、まだ手はついていませんから寄せを考える方が普通でしょう。駒得を生かして受けるのもありますが、37と で金を削られたら駒得は消えるので受けばかりでは勝てません。

前回の問題と似ている状況なのですが、ここでは攻める方に重点を置いて考えるところです。4枚目の攻め駒はどれにしましょうか。

 

☆ 簡単なまとめ

42馬が最強の手ですが

この先が読めるでしょうか?

手抜きは52馬、53金に63香(か53馬同銀63香)、62金引に64馬を確認してください。

 

 

△ 実戦は34馬でした。

駒を取りながら馬を攻め駒にできるのですから、一番自然に思えます。(でも歩得を重ねても評価は上がりません。)後手は62金引もありそうですが53金。そこで24馬

というのは後手の46桂を受けた守りの手です。方針がぶれたので疑問手になりました。49飛69香48と

24馬は受けとしてもあまり役立っていなくて形勢を損ねました。48同金同飛成43歩85桂

後手のほうが攻め駒4枚で受けきれなくなりました。

 

24馬では意味がなかったので43歩を打ってみます。

43同銀は同馬同金63香

角を渡しても構わないので寄せが速くなっています。駒損でも1対1の交換ならば攻め駒の数が減っていないのです。43金が離れた効果で寄せ切れそうです。

 

後手が43歩を無視すれば、49飛42歩成48と同金同飛成69香

この寄せ合いは形勢不明です。

 

 

△ 単に43歩は

と金を4枚目の攻め駒にしようというわけです。(13香成~23成香~32成香~42成香よりも2手速いです。)49飛42歩成48と同金同飛成69香

34馬53金を入れているかどうかの違いですが、馬を渡さないのが良いか、馬を攻め駒にしていないと見るべきか。似ているけれど少し違う変化で互角です。ここから62金引52と同金寄34馬62金寄53銀71金打

金銀を入れ替えて千日手のような、攻め切れるような、どちらでしょうか。

 

 

○ 42馬が一番強い手です。

53銀に75桂

42銀63桂成は後手玉が薄くなるので先手有利です。(馬を取られるのを嫌えば43馬71金に75桂ですが、43馬に62飛の受けもあるので一長一短です。)

62金引53馬同金62銀

62同金同飛成71角には83桂成

(これが見えなければ63香あたりですが)として寄っています。

 

42馬に62金引は

64馬63銀左37馬

守られたら長いですが、と金を抜けば駒得です。43歩の他に、75桂や65香もあるので攻めに困りません。

 

46桂の寄せ合いは

59金48と同金59角52馬

どこかで手を抜いて攻めれば良いでしょう。

 

53金には63香か

53馬同銀63香です。62桂と守れば同じことで、53馬同銀52金

食いついてしまえば勝ちやすいです。

 

 

○ 75桂は打ちたいところで

62金引には44馬

これで馬が攻めに使えます。後手は71桂とか守るほうが良いのかもしれませんが、やはり先手は と金を作って攻めることもできます。49飛の寄せ合いには62馬同金63香

金か銀をはがせますね。これは先手有利。

 

後手は75桂に手抜いて49飛、寄せ合いを目指すのでしょう。

63桂成同銀左34馬52桂

先手の駒得は広がっていますから、59金打~53香(か43歩)で有利です。

 

 

× 86香も打ちたいですが

49飛75桂48と

83香成からの寄り筋があるわけでもないので寄せ合い負けかもしれません。後手がこれを怖いと思えば86香に74歩ですから、86香自体が得ではありません。

 

 

× 95歩は

取れば歩を連打して86桂の筋ですね。後手は歩切れではあるのですが、構わず手抜いて49飛94歩48と

93桂や93香では厳しさに欠けます。これは後手有利のようです。

端歩のタイミングはもう少し早いか、もっと後で詰めろになるようなところで突きます。

 

 

△か○ 受けとしては49歩

43歩の攻めが消えてしまいますが、先に受ければ手堅い原則です。46桂や49飛を受けて、かなり手が稼げます。 

 

 

△ 59金は離れ駒ですが

△ 69金

も同じようなもので、39飛68金寄48と43歩59と79金46桂42歩成

後手の寄せの速度は変わっていないようですが、桂を使わせたのでちょっと違います。受けるならば47銀もありましたし、形によっては得できるかもしれません。

 

 

△ 69香を打つのも

先受けです。49飛~48と同金同飛成 の手順前後であまり違いません。攻めを考えるならば香を打ったので攻撃力は下がっています。

 

☆ まとめ

攻め駒4枚というのはマジックナンバーで、その4枚を効率的に使えば簡単に寄せられます。問題図では攻め駒が3枚、4枚目は馬か と金か端(99香)か、という選択です。

端はぬるいようで、と金(43歩)は互角、馬を使うのが一番速いです。性能が良いですから。ここでは角を渡しても自玉に影響が少ないというのが好材料で、馬を切る(捨てる)攻めが利きます。

他の攻め駒として12飛は使いやすいから良いとして、持ち駒の桂香をうまく使いきれるかどうか。86香は効果が小さいので、75桂をどこかで打つことを考えます。金を逃げれば63香を打てる、攻め駒がきれいに使えた、ということになるのです。

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20200109今日の一手(その958);後の好手を探す

2020-01-09 | 今日の一手

20200109今日の一手

11月23日の名南将棋大会から、KさんとSさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。

 

 

一昨日の問題の回答

問題酢の少し前は

後手に中央から強攻されて、ここで48銀と打たれていたら受けきれなさそうなところでしたが、57同飛成同金82玉

飛を切られても61飛があるので82玉、手番が渡ったので少し良くなったか、というのが問題図です。(駒を損して手を戻すというのは疑問手の可能性が高い。)

☆ 形勢判断をします。

金と飛歩の交換で、先手の駒得です。

玉の堅さは後手のほうが堅いです。

先手の攻め駒は持ち駒飛角銀銀で4枚。

後手の攻め駒は角金銀で3枚。

総合すれば先手やや有利です。

 

☆ 大局観として

先手玉がずいぶん薄いのですが、駒得と攻め駒の数は上回っています。方針は2つで

駒得を生かし、先手玉を固める。

攻め駒の豊富さを生かして後手玉を攻略する。

どちらの考えもありそうで悩みます。棋風によって考える順番が変わりそうですね。いずれにしても後手からの攻めとしては(歩切れなので)48銀または48角からです。この受けを考えておく(あるいは手抜いて勝てるか)必要があります。

 

 

☆ 簡単なまとめ

53角48角に47飛

強く受けて後手玉の攻略を考えます。

また、61飛52銀に93銀

銀冠崩しの形を知っていれば使えます。

 

 

○ 実戦では53角

馬を作って守る、ではなくて後手玉を攻めるための手です。48角67金37角成61銀81金

駒得は消えてしまいました。よって攻めるしかないわけですが、後手も金銀を持っていましたから受けが利きます。72銀成同銀に攻める手が難しく、62角成71銀

銀を打たせて攻め駒を3枚にしたということでしょう。しかし53馬で後手を引き、55桂68金47馬89飛(敗着で59飛だったか)57銀

受けが利かなくなってしまいました。

 

戻って48角には47飛

強く受ける方が良さそうです。後手は角を切るくらい。57角成同飛46銀59飛引37銀成61銀

今度は81金72銀成同銀の時に71銀

清算して(71同金同角成同玉)62金を取れないから寄り筋です。

後手としては(47飛があるので)48角がまずくて48銀

とするのが最善だったというわけです。67金47角89飛52金(これを入れないと61飛が厳しい)26角成57金54飛

攻防の飛打ちがあって、やはり先手有利でした。

 

 

○ もう一つ有力なのは61飛

(こういうのは小さい駒からが寄せのセオリーですが、61銀62金では駒損です。)飛を打ち込むほうが金取りで自然な攻めのようですが、52銀で飛が死ぬから・・・と打ち切ってしまいそう。でも93銀

先手の攻め駒が多いので、強攻する手段があります。93同香は詰みますね。93同玉91飛成92金81竜82金右71角

それでも千日手になりそう、に見えましたが角を打てば回避できます。竜を残して95歩同歩98香打~94歩と攻めれば寄ります。まだ後手も粘るのでしょうが。

 

 

△ 先に93銀だと

93同香には61飛が詰めろ金取り。93同玉でも81飛ですが、71銀91飛成92金82銀

千日手回避のために銀を捨てます。82同銀41竜と進むわけですが、先ほどの変化では後手陣に41金52銀が残っていたのに、今度は7,8,9筋に金銀がいっぱいありますから難しい形勢です。

 

 

△ 54歩は

さらに小さな駒で攻めようというわけですが、53歩成としても遅いです。48銀67金57金

これでも61飛で悪くないのかもしれませんが、54歩自体は1手パスになるわけで、実戦的に選べる順ではありません。ただ後手に守りの駒を使わせた効果はあり、67金同玉57金78玉56角88玉29角成に62銀

素直に進めると後手玉が詰めろで先手勝ちになっています。

 

後手の攻め方に工夫が求められるのですが、54歩には24角あたりでしょうか。

61飛に51金と使えるから攻防です。

 

 

△ 95歩は

95同歩ならば61飛がより厳しくなるというわけです。(歩を渡したら寄せ切らねばなりません。)後手も取ってくれないでしょうから、48銀から攻められてどうか。

 

 

△ 先手にとって攻防のように見えるのは55角

37桂にひもを付けて、65桂を見ています。65桂とは攻めにくい気もしますが、64銀11角成75歩

元が駒得なので11角成の効果は小さく(馬を使う順が見えない)、67銀と打って受けに回ります。形勢不明でしょう。

 

 

△ ならば46角

このほうが攻防なのかという気はします。

 

 

△ 26角も攻防です。

実戦の53角よりも優っているように見えますが、24角58歩35歩

後手も攻防の角を打ち、角筋を止められると複雑化します。25桂36歩62銀35銀61飛

進めてみると先手よしになるような。元が駒得だと長い攻防では有利になりやすいです。

 

 

△ 46銀でも悪くはなさそうで

受けに回る方針です。

 

 

△ 68銀のほうも有力で

先手玉が堅くなりますが、後手玉を上回らないので微妙なところです。48銀67金47角89飛36角成55角

桂を取られても先手もちではないかというくらい。

 

 

△ 58歩を打つのは

金にひもを付けたというよりは、5筋を守っています。48銀67金47角61飛

飛取りに手を抜きやすくなっていて、攻め駒4枚を保っていますから寄せ合いです。前にやったように51金打に93銀

後手に持ち駒を使わせたので寄せやすくなっています。

 

後手は金を打たない方が良いので、52金95歩

飛取りではないと少しゆっくり寄せられますが、71金打でまだ難しいです。(41飛成29角成52竜・・・)

 

☆ まとめ

攻める方針で、寄せのセオリーで考えれば、54歩や95歩からなのですが、ちょっと遅いかなあというところです。手掛かりの駒がないので53角か61飛から攻めることを考えるわけですが、有利を優勢に持っていくには何か好手が欲しいです。

53角48角に47飛

61飛52銀に93銀

こういう手が成立するかどうかを読まねばならないです。

 

攻める方は読みの力が必要ですが、受ける方は読みが浅くてもよく、55角、46角、46銀、68銀、58歩、どれがしっくりくるかは感覚的に選んでも良いです。

ただしここでは後手玉よりも固くならないので、後手からの攻めに対応できるかを考えておくことです。

 

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20200107今日の一手(その957);穴熊感覚

2020-01-07 | 今日の一手

2020107今日の一手

11月23日の名南将棋大会から、OさんとIさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。

 

 

一昨日の一手の回答

☆ 形勢判断をします。

金と銀桂歩の交換で馬竜を作り合っていますから、先手の駒得です。(後手は歩切れなので歩も数えます。)

玉の堅さは後手のほうが堅いです。先手玉は遠くはあるのですが、金銀は2枚だけ。

先手の攻め駒は持ち駒飛銀桂で3枚。

後手の攻め駒は58竜と持ち駒角金で3枚。

総合すれば互角です。

 

☆ 大局観として

後手玉を攻めるとしたら53歩ですが、52歩成~61と で詰めろの3手すき(現状は4手すき)、先手玉は39歩成が詰めろ(現状は2手すき)です。攻防手も見当たらず、寄せ合いが2手違いでは逆転は難しく、受けを考えるしかないところです。幸いにして駒得ですから、受けに回っても楽しみはあります。

駒損をしない受けを考えるのが普通です。それが受けきれているかどうか。

だめならば金か銀を取らせて受けます。後手が歩切れなのでまだ難しいか。でも駒得とは言えなくなるので、その後で攻め合いにもっていけるかどうかを考えます。

 

 

△か× 穴熊党ではないと両取りを避ける48金から考えると思います。

57竜同金39銀の形で勝てないと思うのが穴熊党の感覚です。(持ち駒に金があれば49金と受けて難しいですが。)竜を切ってこない相手だと思えば勝負手と考えることはできるのですが。

 

☆ 簡単なまとめ

意外な感じはするのですが、38同金が正しいです。

1枚金か銀を取られても、穴熊の形を残すのが「それらしい」です。先手を取りたいので38同金がシンプルでした。

 

△か× 駒損を避ける48金でどうか。

69竜38金

あるいは59竜49飛(38金57竜も考えられる)

後手が竜を逃げるのならばどちらもまあまあです。

 

ということで怖いのは57竜

57同金39銀58飛

綱渡りの受けですが、48金同飛同銀成(不成もある)53歩

受けも難しくなったので、寄せ合いしかありません。でも後手玉は3手すきなのです。39歩成同銀同成銀28銀48角

千日手にもできず、受けもなくなっていきます。強く攻められるとまずいようです。対局相手の実力次第ということはあるのですが。

 

例えば後手が3つ前の図から28銀成同玉49銀を選べば48銀

これはまずまず指せそうで、金を上がって竜を切って来いというのは、受けの勝負手と言えそうです。

 

 

× 実戦は48銀と引きました。

39歩成同銀左で穴熊が安泰に見えましたが、16歩13馬17歩成同香38歩

後手には端で1歩手に入れる手段があり、(香は取りましたが)歩で銀を取られてしまいます。やむなく38同銀同竜39香47竜38銀

また穴熊を構築するのですが、38同竜同香47銀68飛58歩

受ける手も無くなり、64歩から反撃しても届きませんでした。

 

 

○ 38同金は

38同竜39銀打47竜13馬

38歩には48銀上と逃げることができるので、受けきりとは言えないにせよ、寄せ合いにもっていけそうです。

 

 

× 48銀打

駒を打つ方が手堅いという守りの原則がありますが、39歩成同銀右というのが嫌な形です。16歩13馬17歩成同香49金

後手から38歩や56歩が嫌らしく、駒損を避けにくいです。

 

 

△か× 13馬は

瞬間は駒得を拡大し、銀取りを防ぎました。(66馬よりも働いています。)39歩成同銀49金28銀打59竜

38飛と受けても楽しみがなくなるのです(寄せ合いも駒得も望めない)。後手も間違えてくれなさそうな手順ですし。

 

 

△か× 59歩は怪しい手です。

57竜38金59竜53歩

これは形勢不明です。

 

怖いのは59歩に39歩成

58歩38金

39銀同金28銀38銀39銀同銀成28金38金同金同成銀28金49銀38金同銀成28銀と長い呪文で金銀を入れ替えて、駒取りが途絶えたときに49角

あるいは49角ではなく49金39桂48角

とするのが良いのかもしれませんが、先手の受けは難しいです。

 

 

× さらに怪しいのは48飛の受け。

57竜38飛も面白くはないですが、39歩成58飛49角48飛38金

39銀同金28銀38銀39銀同銀不成28金58金

食いつかれて受けきりは望めません。

 

 

☆ まとめ

穴熊党ではないと両取りを避ける48金から考えると思います。

57竜同金39銀の形で勝てないと思うのが穴熊党の感覚です。(持ち駒に金があれば49金と受けて難しいですが。)竜を切ってこない相手だと思えば勝負手と考えることはできるのですが。

 

意外な感じはするのですが、38同金

後手の竜を近づけ先手を取って受けるのが(消去法ですが)最善でした。駒損を気にしているとだめなのです。とにかく固めてしまえば

有利ではありませんが、まだ戦えます。

 

相振り飛車の穴熊は、上から攻められるのが難点で、囲うまでに手数がかかることを含めて主流にはなりえません。(相居飛車の穴熊は手詰まりになれば現れるので、相振り飛車でも手詰まりになれば、ですが。)

問題図は飛交換になっているので、対抗型の振り飛車穴熊と同じようにも見えるのですが、どこかで38歩を打たれるから指しにくそうです。

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20200105今日の一手(その956);攻防に参加している駒

2020-01-05 | 今日の一手

ずいぶん間があいてしまいましたが、今日の一手を再開します。まずは1000本まで書きたいです。

20200105今日の一手

11月23日の名南将棋大会から、HさんとYさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。

 

 

前回の一手の回答

☆ 形勢判断をします。

先手の2歩得ですが後手に持ち歩があるので損得なしと見ます。

玉の堅さは先手のほうが少し堅いです。

先手の攻め駒は持ち駒角1枚

後手の攻め駒は81飛1枚。

総合すれば互角です。

 

☆ 大局観として

実際は私のほうが後手で、先手Sさんの角換わり右玉です。私は地下鉄飛車を目指していたのですが、その前に自陣角から攻められました。

右玉のほうから一方的に攻めるのは無理であることが多いです。(対応を間違えてはいけませんが)後手は自玉頭から攻めているので反動が大きいのです。

相手に攻めさせて反撃をねらうというほうが右玉らしい指し方です。千日手を気にしない方ならばですが。本局は本来Sさんのほうが先手なので、無理でも攻めたということなのでしょう。

基本的には堂々と受けておいてよいはずですが、33角44銀73桂81飛、全部働いてくれば攻め駒4枚です。それだけは回避して、何か主張を作りつつ反撃を考えるのが良いでしょう。

 

☆ 簡単なまとめ

37桂(と47銀)を使いたいので、すぐに45桂と跳ねるのがわかりやすいです。

あとは47銀を使えば悪くならないはずです。後手も47銀までは使わせないように攻めるのでしょうが。

 

 

○か△ 一番自然なのは65同歩でしょう。

後手の攻め方は55銀か65同桂か、55銀は56歩57歩同金直65桂

銀を引かずに攻めてくるのだと思います。55歩57桂成同金

67金同金同歩成同玉55角66銀打

後手は駒損(銀桂と金の交換で枚数が減っている)で攻めているので無理筋です。角を切るのは早すぎますし、角を引いて53歩やら54歩やら64歩やら、反撃されてまずいでしょう。

 

となれば65同桂のほうで

66銀55銀65銀64歩

56銀引は交換して99角成でまずいです。26角72玉45桂

反撃して、33角の利きが止まる(交換になる)のならば65銀を引いておき、先手の駒得なので先手有利でしょう。

 

 

○ 実戦は45桂と跳ねました。

反撃するならば一番に考える筋ですが、後手が攻めようとしているのですから、早めに使うほうが良いと判断しました。角を逃げるならば後手の攻めはずいぶんけん制できます。

45同銀は勢いで、66歩同金65歩56金66桂

後手の駒損は消えます。66同銀同歩同金65銀

65同金同桂66銀86飛

いいように攻められているのですが、後手の33角が使えていません。87銀81飛86歩64歩でも悪くはないですが、87歩76飛(81飛は65銀)77歩66飛84角

いつもは見えない両取りが見えたので優勢です。とはいえ後手玉を上に逃してずいぶんてこずりましたが。

 

 

○か△ 56銀は

47銀も守りに使おうという手で、これならばつぶされにくいです。66歩同銀65歩77銀55銀

6筋が手厚いので、後手としては65歩の位を作ってから銀をぶつけます。55同銀同角56金22角に24歩同歩54歩

54歩では64歩か53歩か、どれが最善化はわかりませんが反撃してまあまあ指せます。不安なのは先手の金銀が離れていることですが、何とかなる感じではあります。

 

 

△ 56金は

56銀とは意味合いが違って、66歩の取り込みが少し甘いでしょうという主張です。つまり66歩には45桂と跳ねます。

後手は単に55銀ですがそれでも45桂は跳ねたいです。

(56銀同銀でもあまり違いませんが)44角55金同角56銀

66歩の有無、56にあるのが金か銀か、という違いです。この場合は少し損な感じなので、途中で45桂を跳ねておく必要があるでしょう。この図ならば互角以上のはず。

 

 

△ 57金上とすれば

中央が手厚くなるのですが、先手玉の守りとしては薄くなります。55銀には45桂

跳ねておかないと悪くなりそうで、44角53歩42金右56銀

銀もぶつけて大決戦です。66銀同金右同歩同金65歩

金を逃げている場合ではないので65同銀同桂同金

64歩と54桂がねらいですが、先手玉がずいぶん薄い(その分攻撃力はあるが)ので形勢不明です。

 

 

○か△ 他の反撃筋としては17角(か26角)

後手62玉の形なので、どこかで打つことができます。72玉45桂22角(17角を打っているので45同銀とは指しにくい)

75歩同歩54歩くらいでどうか。

後手に銀桂を使われる前に反撃したので、先手が攻めて後手が受けるということになります。

 

 

△ 問題図ですぐに75歩

75同歩に54歩

歩だけで反撃するのもあります。7筋に傷を作っているのでちょっと難しいか。

 

 

△ 手順を変えて54歩同銀75歩とするのもあります。

こちらは63金と受けられて攻めが続くかどうか。

 

 

× だめなのは45歩55銀

右桂が使えなくて銀を呼び込むのは危ないです。

 

 

△ 24歩同歩は

受けだけ考えれば歩を渡しているので損です。攻めるつもりならば悪くはないです。

 

 

☆ まとめ

受けの手だけ考えていると迷うのですが、37桂や47銀が遊ばないように、と考えていれば難しくないです。

どこかで45桂と跳ねたい、56銀と使いたい、それが変化の中で指せれば何とかなります。

それは後手の自陣角の攻めが無理をしている感じだからです。33角が22角だったらもう少し手こずっていたでしょう。

変化を考えても、実戦のように最初に45桂

跳ねてしまうのが一番わかりやすいと思います。45同銀以下に問題がないことを確認してからですが、(後手の21桂に対して)自分だけ桂を使えれば指しやすくなるはずです。

47銀37桂が働かずに、後手の33角44銀73桂が働きだしたら、77銀67金+58金まで使えても受けきれません。

 

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20191127今日の一手(その955);正確に読む

2019-11-27 | 今日の一手

*風邪が長引いていて頭が働きません。ストックも切れたので、今日の一手の記事はしばらく休みます。

 

 

20191127今日の一手

4月の東海団体リーグ戦から、私の将棋です。形勢判断と次の一手を考えてください。

 

 

一昨日の一手の回答

☆ 形勢判断をします。

銀歩と角の交換で、持ち歩があるので先手の駒得です。

玉の堅さは同等、ただし飛の横利きを考えれば先手のほうが堅いです。

先手の攻め駒は88角24銀と持ち駒角で3枚。

後手の攻め駒は86飛と持ち駒銀で2枚。

総合すれば先手有利です。

 

☆ 大局観として

3つの要素で先手がわずかに上回っています。

後手からは87銀と57歩成の攻めがあります。駒得だと思えばこれらを防いで長い戦いにします。でも持ち歩を打つと歩切れなので、明快ではありません。

実戦では強く攻めて後手玉を攻略する方を選んだのですが、読み抜けがありました。自分から動いて失敗すると手ひどい反撃を食らうものです。元が有利とはいっても不利にはなるでしょう。

強く攻める筋を正確に読めるか、強くない攻めでもポイントを稼ぐか、そういう選択です。互いの玉が薄いので、有利を優勢に持っていこうと思えば、激しいことになりがちですが。

 

☆ 簡単なまとめ

87歩を打つのは安全策ですが、22歩成や54角を入れて33銀成を決行すれば

攻めが決まります。

 

 

△か× 収めようと思えば87歩から

82飛58金52飛79角73桂

57銀や65桂を受けねばなりませんが、83角もあるので互角です。歩切れでもあるので元の有利が保たれているとは言いにくく、不満があります。

 

 

× 58金は87銀

77角、77金、79角、どの受け方でも駒損になりそうで、受けるならば先に87歩を打っておけねばならないでしょう。

 

 

○か△ 実戦は77角打です。

短絡的に82飛33銀成同桂同角成同金同角成で有利だと思っていたのですが89飛成と進んでいたら

79金82竜83歩72竜58歩

こんなところですが、駒損になっています。取り返せるのですが後手からは27歩とか87角とかの対抗策があり、先手が指しにくいです。

 

実戦では後手がこの順を回避して33角成に88飛成

角を取ってきました。32馬同玉22歩成42玉88金

32飛がありますね。これは先手有利か優勢です。このまま寄せ切れました。

 

さて単純に33で清算するのではまずかったです。工夫してみましょう。82飛に83歩

83同飛には22歩成同銀33銀成

83歩と22歩成を入れると、33銀成がかなり厳しくなります。飛先を連打で止められても

34成銀26歩22角成

飛と角金の交換で馬成銀がありますから大きな駒得、後手玉を寄せるのも難しくないです。

 

後手は言うことを聞き過ぎました。83歩には52飛

我慢しておくしかないです。これで22歩成同金33銀成同桂

飛の横利きがあれば22金にひもがついています。でも22飛成同飛33角成

強攻してどうか。まあまあ先手が指せていると思います。(83歩52飛を入れなくてもほぼ同じか。)

 

 

○ であれば87歩82飛のところで22歩成

同じ筋で攻めてみます。22同金33銀成同桂22飛成同飛33角成

角が手持ちの分だけ簡単そうですが、28飛打があります。(88に角があれば22馬と取れました。)54桂53銀打39金26飛成

この図はきれいに決まりません。

 

やはり工夫が必要で、21歩成同金の後(か前に)54角を打ちます。

27歩同飛26歩同飛25歩には63角成52飛28飛

63馬の存在が大きくて、後手は63角成は防いでおかねばなりません。

 

52玉など守ると33銀成

飛の横利きが止まると攻めやすいというわけです。27歩からの連打でも34成銀~22角成があります。

 

後手が飛の横利きを止めないならば62飛しかないですが

33銀成同桂22飛成同飛33角成

ここでも63角成が厳しく残ります。

 

 

○か△ 別の工夫は87歩を保留して22歩成

82飛と戻さなければ攻めやすいだろうと。22同金に33銀成を決行します。

(その前に54角を打てば52玉87歩82飛で得になるか。)

この成銀は取れませんから、27歩同飛26歩同飛25歩34成銀26歩43成銀

詰めろを42歩など受けたときに87歩82飛22角成

43歩21馬57歩成43馬

この後手玉を寄せ切れるかどうか。攻め駒はいっぱいあるので何とでもなりそうですが、自玉のことも気にせねばなりません。攻防に角を打つのも出てきそうなので何とかなるでしょう。

 

 

○か△ 先に54角を打って

何か受けさせて87歩82飛22歩成同金33銀成をねらうのもあります。手順前後が許されるかどうかですが、多分大丈夫です。

 

 

△ 他の攻め筋としては33銀成

33同桂22歩成42金87歩82飛35歩

駒損ですが攻める手は続きます。形勢不明。

 

33銀成を同金だと

87歩82飛22歩成57歩成21と

57と が不気味ですが、とりあえずは駒を補充できます。これも形勢不明。

 

 

○か△ 35歩を突いて

45銀ならば飛先の連打でも止まらなくなります。22歩成同金33銀成

これはすぐに勝てるでしょう。

 

であれば後手は27歩しかなさそうで

27同飛26歩同飛25歩56飛45銀58飛87銀

87銀は痛いようでも、後手は歩切れになりました。77金82飛79角

88歩がありませんし、

 

79角78銀成(後手に持ち歩があれば88歩だが)同玉

これもありそう。

 

87銀を無視して53歩だってありそうなのです。

これは比較的リスクの小さい攻め方でした。

 

 

☆ まとめ

大技をかけようというときには、正確に読めないとひどいことになります。

88角打から予定通りに進めて89飛成

こんな穴があってはいけませんね。竜で42金の詰めろを防がれて駒損では少し悪いです。

元から銀角と金桂を交換しようというのですから、馬ができるにしてもよくよく考えねばなりません。駒損で攻めるには読みの力が必要です。

攻めるのは基本的に駒損を伴いますから、攻め将棋ならば読みの力をつけるべきです。読めないならば定跡を覚えて使うことです。そのうちに読みの力がついてきます。詰将棋で読みの力をつけようというのでも良いのですが、それは読みに適性があり、詰将棋が楽しいと思う人向けです。(私はこれでも若いころよりも読めるようになってきたのですが、体力がないので読みをさぼってひどい目にあいます。)

 

さて問題図に関していえば、後手の飛を2段目に戻すと守備力が上がります。それを回避するための工夫が必要です。87歩を打たない、82飛と引かれても83歩を打つ、22歩成同金を入れておく、54角を打って横利きを止めさせる、(正確に読んで)思いついた攻めがうまくいかない場合に何か工夫できないかと考えます。

読むのが苦手だという場合は、54角が見えないにしても、攻める前に22歩成の利かしが必要だ、83歩も打ち得だ、という反省をしておきます。

駒損をする前に工夫しておきましょう。

 

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