名南将棋大会ブログ 名古屋

名南将棋大会告知や結果のほか、
将棋が強くなるための記事を書きます。
まずは将棋上達法則を見てください。

大山将棋問題集 20180131

2018-01-31 | 大山将棋研究
先手番大山先生の手を考えます。

第1問


何気ない局面のようですが。
A 36歩 B 46銀 C 79角

第2問


欲が出そうなところですが、無難に指したほうが良さそうです。
A 55角 B 24歩 C 79角

第3問


駒得なので無難な手を選びます。
A 88角 B 88銀 C 24歩

第4問


端が危なさそうですが。
A 21飛成 B 93歩 C 99歩
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大山将棋研究(781);四間飛車に引き角(山口千嶺)

2018-01-31 | 大山将棋研究
今日の棋譜20180126
昭和59年3月、山口千嶺先生と第25期王位戦、昨日みた持将棋の指し直し局です。

山口先生の四間飛車、大山先生は珍しく玉頭位取りです。

35歩を見て

大山先生は右から動きます。じっくり位取りよりも、攻め味を残しておく指し方のほうが好きなんです。

これで歩を取れるので技ありか。

山口先生は53角成は受けずに反撃します。

銀を使って歩を取り返し

歩を合わせて

もう1歩かすめ取ります。こういうのがいかにも振り飛車党という感じがします。ここでは形勢互角ですが、後手だけ銀を手放しているので持久戦になると駒組みに制約が出てきそうです。

なので76歩には同飛、飛車を捨てました。(これが悪手なのですが、疲れていると勝負を急ぎたくなります。)

99角成は結構大きな手なのですが、居飛車としては88銀を打てる(上がれる)時はそんなに怖くないです。ということは香飛交換のほうが大きいのです。

この74歩の意味がよくわからないのですが、75香のつもりだったのでしょうか。

ただ75香などという手もなく、端を攻めました。すると99歩を打たれるのが泣き所。大駒が無くなってしまいます。

端は破れたものの、後手玉も安泰ではないです。

駒損なのに粘ることになり

入玉に行くのですが

相入玉で駒が足りずに投了です。2局連続で指してどちらも相入玉でした。


振り飛車が石田流を目指して、その35歩を取れるときがあります。互いの形次第なのですが、筋としては覚えておきましょう。

#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.31 棋譜ファイル ----
手合割:平手  
先手:大山十五世名人
後手:山口千嶺7段
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 3四歩(33)
3 2六歩(27)
4 4四歩(43)
5 4八銀(39)
6 3二銀(31)
7 5六歩(57)
8 4二飛(82)
9 6八玉(59)
10 6二玉(51)
11 7八玉(68)
12 7二玉(62)
13 9六歩(97)
14 9四歩(93)
15 6八銀(79)
16 8二玉(72)
17 5七銀(48)
18 7二銀(71)
19 7五歩(76)
20 4三銀(32)
21 7七銀(68)
22 3五歩(34)
23 2五歩(26)
24 3三角(22)
25 4六銀(57)
26 3四銀(43)
27 7九角(88)
28 4五歩(44)
29 3五銀(46)
30 同 銀(34)
31 同 角(79)
32 4六歩(45)
33 同 角(35)
34 4五銀打
35 7九角(46)
36 5六銀(45)
37 4六歩(47)
38 5二金(41)
39 5八金(49)
40 4五歩打
41 同 歩(46)
42 同 飛(42)
43 4六歩打
44 7五飛(45)
45 7六歩打
46 同 飛(75)
47 同 銀(77)
48 9九角成(33)
49 8八銀打
50 9八馬(99)
51 2四歩(25)
52 9五歩(94)
53 同 歩(96)
54 7四歩(73)
55 2三歩成(24)
56 9六歩打
57 3二と(23)
58 9五香(91)
59 9九歩打
60 8九馬(98)
61 同 玉(78)
62 9七歩成(96)
63 2一飛成(28)
64 9一香打
65 8六桂打
66 8八と(97)
67 同 角(79)
68 7三銀打
69 1一角成(88)
70 8四歩(83)
71 7八玉(89)
72 6四桂打
73 5七歩打
74 7六桂(64)
75 5六歩(57)
76 9七香成(95)
77 6六歩(67)
78 8五歩(84)
79 7四桂(86)
80 同 銀(73)
81 6七玉(78)
82 8三玉(82)
83 4一飛打
84 8四玉(83)
85 4二と(32)
86 6二金(52)
87 5一と(42)
88 7五桂打
89 5七玉(67)
90 8七桂成(75)
91 4五歩(46)
92 9五玉(84)
93 4六玉(57)
94 9六玉(95)
95 3五玉(46)
96 8八桂成(76)
97 3四玉(35)
98 9九成桂(88)
99 2三玉(34)
100 2八歩打
101 1二玉(23)
102 2九歩成(28)
103 同 龍(21)
104 8八成香(97)
105 4四歩(45)
106 9七玉(96)
107 4三歩成(44)
108 9八玉(97)
109 6一と(51)
110 同 金(62)
111 8四香打
112 7三桂(81)
113 8二香成(84)
114 9七香成(91)
115 2二龍(29)
116 投了
まで115手で先手の勝ち

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大山将棋問題集 20180130

2018-01-30 | 大山将棋研究
先手番山口先生の手を考えます。

第1問


ここから手を作ります。
A 95歩 B 75歩 C 56歩

第2問


攻めを続けましょう。
A 95歩 B 59角 C 56歩

第3問


左の駒をさばきましょう。
A 88飛 B 77桂 C 87歩

第4問


ついでにこれも。
A 77角 B 88飛 C 45桂

第5問


角は逃げません。
A 53歩 B 24歩 C 23桂成

第6問

こんな手がありました。
A 53歩 B 66金 C 56金打
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大山将棋研究(780);四間飛車に中央位取り(山口千嶺)

2018-01-30 | 大山将棋研究
今日の棋譜20180130
昭和59年3月、山口千嶺先生と第25期王位戦です。

山口先生の四間飛車に大山先生は中央位取りです。

持久戦ではなく急戦の方、と言っても大山先生がすぐに攻めだすわけでもないのですが。

山口先生から75歩と仕掛けました。75同歩には95歩から歩をもって74歩の筋。成立していそうです。大山先生は銀を引いて受け

7筋に位を取ります。何度か書きましたが、対抗型での74銀73桂は好形(ましてや理想形)ではないです。桂馬は跳ねていないほうが良いのです。

山口先生は玉頭銀。33金には35歩がありますから、34銀は受けられません。

大山先生は34銀を気にしながら攻めますが

本来は65銀と出たいところです。でも74歩で戻されるので桂を跳ねて

飛車を走りますが、山口先生は左桂をさばきます。

桂を交換できたら飛車をぶつけます。66飛81飛成は角損でも優勢でしょう。

87歩に角を逃げ

今度は玉頭へ。桂馬を打ち

歩を突きだします。44角には45歩62角55角があるわけで

76歩には桂を捨てて桂角を取りに行きます。(22角がいなければ22歩なのですが。)

山口先生の優勢です。ここから長いので端折りますが

金を56に打つ好手があり

飛車を逃げると65金と捨てて詰めろです。65飛が取れました。

大山先生は入玉をみせて粘るしかないですが

駒をぼろぼろ取られても入玉しました。

ここに桂を捨てるのが良い手なのですね。これで入玉は確定です。このあたりかもう少し先か、山口先生も相入玉に切り替えたら点数で勝てるのですが

捕まらないことがはっきりして

大駒を取られて怪しくなりました。

駒を取り合って点数が足り、指し直しになりました。

山口先生の快勝になるはずの将棋ですが、入玉の好き嫌いは性格というか経験の多さの問題でしょう。山口先生は得意ではなかったようです。振り飛車党は相入玉は少ないでしょうからね。(第3巻から並べていることもあり、大山先生も相入玉は少ないです。だから得意ではないように見えます。)
中盤のきれいなさばきは参考になります。

#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.31 棋譜ファイル ----
手合割:平手  
先手:山口千嶺7段
後手:大山十五世名人
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 3四歩(33)
3 6六歩(67)
4 8四歩(83)
5 7八銀(79)
6 6二銀(71)
7 6八飛(28)
8 5四歩(53)
9 4八玉(59)
10 4二玉(51)
11 3八玉(48)
12 3二玉(42)
13 2八玉(38)
14 5二金(61)
15 3八銀(39)
16 1四歩(13)
17 1六歩(17)
18 5三銀(62)
19 5八金(69)
20 4二銀(31)
21 4六歩(47)
22 5五歩(54)
23 6七銀(78)
24 5四銀(53)
25 3六歩(37)
26 7四歩(73)
27 4七金(58)
28 6四歩(63)
29 9八香(99)
30 8五歩(84)
31 7七角(88)
32 9四歩(93)
33 9六歩(97)
34 5三銀(42)
35 3七桂(29)
36 4二金(41)
37 2六歩(27)
38 7三桂(81)
39 7五歩(76)
40 6三銀(54)
41 7四歩(75)
42 同 銀(63)
43 7八飛(68)
44 7五歩打
45 5六歩(57)
46 同 歩(55)
47 同 銀(67)
48 8六歩(85)
49 同 歩(87)
50 5五歩打
51 4五銀(56)
52 6五歩(64)
53 3四銀(45)
54 6六歩(65)
55 6八飛(78)
56 6五桂(73)
57 6六角(77)
58 8六飛(82)
59 7七桂(89)
60 6四歩打
61 6五桂(77)
62 同 歩(64)
63 8八飛(68)
64 8七歩打
65 7七角(66)
66 8四飛(86)
67 5八飛(88)
68 6四銀(53)
69 3五桂打
70 3一桂打
71 2五歩(26)
72 7六歩(75)
73 2三桂成(35)
74 同 桂(31)
75 2四歩(25)
76 4四角(22)
77 2三歩成(24)
78 4一玉(32)
79 4五歩(46)
80 7一角(44)
81 7二歩打
82 8二角(71)
83 6八角(77)
84 5一玉(41)
85 4四歩(45)
86 6一玉(51)
87 5四桂打
88 6六歩(65)
89 4二桂成(54)
90 6三金(52)
91 5七金(47)
92 8八歩成(87)
93 8五歩打
94 同 飛(84)
95 8六歩打
96 6五飛(85)
97 5六金打
98 同 歩(55)
99 同 金(57)
100 5四歩打
101 6五金(56)
102 同 銀(64)
103 6四歩打
104 同 角(82)
105 4三歩成(44)
106 7二玉(61)
107 3五角(68)
108 6七歩成(66)
109 4八飛(58)
110 7三玉(72)
111 6一飛打
112 8二金打
113 7一飛成(61)
114 8四玉(73)
115 6六歩打
116 4七歩打
117 6五歩(66)
118 4八歩成(47)
119 6四歩(65)
120 3八と(48)
121 同 金(49)
122 7五玉(84)
123 6三歩成(64)
124 6六玉(75)
125 7四龍(71)
126 7七玉(66)
127 6九銀打
128 9七桂打
129 8五角打
130 6六金打
131 6八銀打
132 8七玉(77)
133 6七銀(68)
134 9八玉(87)
135 6六銀(67)
136 8七銀打
137 5四龍(74)
138 6七飛打
139 6八銀(69)
140 6六飛成(67)
141 2七玉(28)
142 7七歩成(76)
143 5七銀(68)
144 6九龍(66)
145 1七香(19)
146 7六銀(87)
147 7四角(85)
148 6五銀打
149 6四龍(54)
150 7八龍(69)
151 4八歩打
152 7四銀(65)
153 同 龍(64)
154 6七と(77)
155 7一龍(74)
156 5七と(67)
157 同 角(35)
158 4九角打
159 4七銀打
160 6七角成(49)
161 4六角(57)
162 3四馬(67)
163 2四金打
164 6七馬(34)
165 8二角成(46)
166 1五歩(14)
167 同 歩(16)
168 5七歩打
169 5五馬(82)
170 5八歩成(57)
171 6六金打
172 7七馬(67)
173 2六玉(27)
174 4八と(58)
175 1一馬(55)
176 3八と(48)
177 2一龍(71)
178 3七と(38)
179 2五玉(26)
180 4七と(37)
181 1四玉(25)
182 3八龍(78)
183 1三玉(14)
184 3六龍(38)
185 1二玉(13)
186 6六馬(77)
187 同 馬(11)
188 同 龍(36)
189 1四歩(15)
190 6三龍(66)
191 1三歩成(14)
192 2八金打
193 1四香(17)
194 持将棋
まで193手で持将棋

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20180130今日の一手(その637);駒を自陣に埋める(2)

2018-01-30 | 今日の一手
20180130今日の一手

10月7日の名南将棋大会から、MさんとSさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。


一昨日の一手の回答
少し前から見てみます。

中盤の初めに後手Kさんのポカで桂損になり、先手が駒得になっています。端を攻められて、取るのも危なさそうなので端は手抜きでもいいでしょう。ここで89飛~84飛~82飛成と攻めてしまえば簡単だったと思います。
39飛という受けのような攻めのような手で対応して16歩18歩35桂

金を逃げて指すのもありましたが、35同銀同歩同飛と相手をして

成桂を取ってまた攻められました。

先手玉がずいぶん薄くなって、飛の位置もとがめられ、89飛に57銀成が問題図です。


☆ 形勢判断をします。

先手の桂歩得で歩をカウントせず。馬VS馬成銀の作り合いです。結局はやや先手の駒得です。
玉の堅さは後手のほうがかなり堅いです。
互いの玉の囲いに向かっているものだけ数えて、先手の攻め駒は51馬と持ち駒金銀桂桂で5枚。
後手の攻め駒は57成銀と持ち駒金で2枚。

総合すれば先手もちか。

☆ 大局観として

先手が有利だったのが、玉のまわりの金銀を剥がされてかなり形勢が接近しています。それでも先手が駒得で後手の攻め駒が少ないです。

寄せ合いで勝てればわかりやすいですが、後手玉は馬があるのと端を詰めているので堅くて広いのです。寄せ合いが危ないと考えたら、受ける手段を考えます。幸いに後手の攻め駒は2枚だけですから、しっかり受けてから反撃を考えます。


× 実戦は84飛で攻め合いです。

これで有利なら話は早いです。47歩82飛成48歩成39歩

先に詰めろをかけられて、歩で受けました。39同と同玉47金37銀46銀

この先の手順がわからないのですが、後手玉を寄せに行っても捕まらず、駒を渡して先手負けにしてしまいました。
一度は46同銀47成銀に48金

46成銀と取らせて詰み筋を消してから、42馬同銀同竜32金

というくらいが相場なのですが、これでも23馬の守備力が高く、寄せが見えません。


× 他の攻めは53歩で と金つくりですが、やはり47歩と返されて

明らかに後手の攻めが速いです。端を詰められているのが痛いですね。


駒を打って受けるのが手堅いという原則から、38金が見えるでしょう。

47歩には同金引同成銀同金

後手は歩切れなので先手有利です。

47歩ではなく48金と打つくらいですが37金とかわしておきます。

これで後手から速い手はないので53歩からゆっくり攻める順にするか、39歩も打っておいて飛車を使って攻めるか、という狙いです。


○ 比較したいのは単に37金で

47歩なら取ってしまうというのは同じです。48成銀には39歩

先手玉は狭いですが、後手の攻め駒は少ないです。

35金と攻められたら

結構うるさいのですが、35同金同歩34歩同馬42馬同銀26桂

強い反撃もできます。あまり渡すと危ないですが。


○ 38銀もありそうで

やはり47歩は取れます。48成銀には47金打

しっかり駒を打っておきましょう。38成銀同玉35銀

が怖いというのは同じですが、やはり35同金同歩34歩同馬42馬同銀46桂

やはり反撃があります。


△ 37銀もありまして

47金には38金同金同玉

35金には39桂

何か打たれたら1枚打って受けます。


△ 58歩もありそうな受けで

後手の攻め駒として一番働いているのは57成銀なのでそれに働きかけます。これも受けのテクニック。48成銀に38金

と受けます。49金には37銀

これは後手の金成銀の働きが悪いです。

58歩には47金が嫌な手で

57歩46金38金

これは金銀1枚ずつの配置ですが後手番です。47金39桂38金同玉

14馬48金58金37銀

まだ何とも言えませんが、受けきりまでは先が長いです。


× 同じ意味で49桂もあるのですが

やはり47金で57桂46金では57桂が取られるだけの駒で働きがないです。58歩に比べてもはっきり損です。


△ あとは37玉として

左に逃げ出していけるかの勝負を挑みます。56金同金同成銀47金

14馬36歩47成銀同玉66金

67金46歩同玉55金47玉76金

76同金56銀38玉46金

左翼に逃げ出すことはかないません。後手は持ち駒を使いきったので詰めろまで手数がかかるのですが、84飛~82飛成では勝てない感じです。


☆まとめ

また受けがテーマになりましたが、
先に受ける
持ち駒を打つ

というのが基本的な受け方です。状況によって基本から外れることもあって、なかなかセオリーまで昇格しませんが、この二つが受けの原則だと思ってください。

後手の番上の攻め駒は57成銀1枚で、先手の盤上の受け駒は46金1枚(プラス89飛の横利きもある)ですから、金銀を2枚にしておけば受けやすいです。
金を打つか銀を打つかという選択は悩ましくて、金のほうが守備力が高いけれども、その金を剥がされて困る場合があります。銀(あるいはほかの小駒)を打つと利きが少ないけれども、取られた時に相手の戦力が減るから受けやすいという場合もあります。
38金37金38銀37銀(あるいは39金39銀もあるかも)の比較は難しいのですが、この場合はどれもありそうです。

何か攻めの手を指して(84飛とか53歩とか)47歩と垂らされたら受けが無くなっています。3枚の攻めとはいえ、先手玉が薄く、逃げるところもないです。先に受けるほうが手堅いのです。
58歩や49桂もテクニックではありますが、47金と打たれた時が厄介でした。
37玉から左に逃げるというのも実現すれば大きいのですが、後手には馬を使う手段がありました。
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大山将棋問題集 20180129

2018-01-29 | 大山将棋研究
先手番大山先生の手を考えます。

第1問


大事な駒組みの手です。
A 26歩 B 45歩 C 96歩

第2問


48金上のところからの構想です。
A 18香 B 46金 C 46角

第3問


ちょっと悩むところですが。
A 68歩 B 66同銀 C 15歩

第4問


強引ですが急がねばなりません。
A 15香 B 24歩 C 68角
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大山将棋研究(779);四間飛車に右64銀急戦(淡路仁茂)

2018-01-29 | 大山将棋研究
今日の棋譜20180129
昭和59年3月、淡路仁茂先生と第42期名人挑戦者リーグです。

大山先生の四間飛車に淡路先生は後手番ながら右64銀急戦を選びました。

大山先生が定跡を選ぶわけもないので、78銀の変化球。これには73桂で対抗するのが一般的(後に定跡化された)ですが、淡路先生は桂を跳ねずに65歩を誘いました。

互いに2手損なので、棒銀に65歩として角交換したのと同じ局面です。

去年名南将棋大会でこういう時どう指すのか聞かれたのですが、居飛車は6筋の歩を交換して位を取ります。これは子どものころに加藤先生の定跡本で読みました。

大山先生が先手番なので4筋の位を取りました。居飛車としては44歩~43金~42金上の形が作れると結構堅いのですが、それを阻止しています。

淡路先生は75歩から攻める形ではあるのですが、中央の位を取ってゆっくり指します。

もう少し玉を固めようとしたのですが

それを見て大山先生は1筋を攻めます。

66歩にも15歩が入り

強引ではありますが角を打って

端を破ります。

駒損ですがさらに と金を作り

先に入玉できそうです。

長いのでかなり端折りますが、淡路先生はこの香打ちが敗着でしょう。

この竜取りが逃げられず

さらには馬も切るしかなくなって

相入玉も難しくなり

投了図。

淡路不倒流らしい長手数の頑張りですが、先に入玉したほうが勝ちやすいものです。大山先生の端攻めでの打開がうまくいきました。


#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.31 棋譜ファイル ----
手合割:平手  
先手:大山十五世名人
後手:淡路仁茂8段
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 8四歩(83)
3 7八銀(79)
4 3四歩(33)
5 6六歩(67)
6 6二銀(71)
7 6八飛(28)
8 4二玉(51)
9 4八玉(59)
10 3二玉(42)
11 3八銀(39)
12 5二金(61)
13 3九玉(48)
14 5四歩(53)
15 6七銀(78)
16 1四歩(13)
17 1六歩(17)
18 7四歩(73)
19 4六歩(47)
20 4二銀(31)
21 2八玉(39)
22 8五歩(84)
23 7七角(88)
24 5三銀(62)
25 5八金(69)
26 6四銀(53)
27 7八銀(67)
28 5三銀(42)
29 6五歩(66)
30 7三銀(64)
31 3六歩(37)
32 7七角成(22)
33 同 銀(78)
34 6四歩(63)
35 同 歩(65)
36 同 銀(73)
37 3七桂(29)
38 6五歩打
39 4七金(58)
40 7三桂(81)
41 4五歩(46)
42 4二金(41)
43 2六歩(27)
44 9四歩(93)
45 9六歩(97)
46 8四飛(82)
47 2五歩(26)
48 5五歩(54)
49 2七玉(28)
50 6二金(52)
51 5六歩(57)
52 同 歩(55)
53 同 金(47)
54 5五歩打
55 5七金(56)
56 5二金(62)
57 4七金(57)
58 5四銀(53)
59 6九飛(68)
60 5三銀(64)
61 4八金(49)
62 2二玉(32)
63 1八香(19)
64 3二金(42)
65 1九飛(69)
66 8六歩(85)
67 同 歩(87)
68 6六歩(65)
69 1五歩(16)
70 同 歩(14)
71 6六銀(77)
72 8六飛(84)
73 1三歩打
74 同 香(11)
75 6八角打
76 8八飛成(86)
77 1三角成(68)
78 同 桂(21)
79 1四歩打
80 3一玉(22)
81 1三歩成(14)
82 4二玉(31)
83 4六桂打
84 6五歩打
85 7七銀(66)
86 9九龍(88)
87 2四歩(25)
88 同 歩(23)
89 2三歩打
90 5一玉(42)
91 2二歩成(23)
92 4二金(32)
93 7五歩(76)
94 8五桂(73)
95 7四歩(75)
96 7二歩打
97 7六銀(77)
98 7七桂成(85)
99 7五銀(76)
100 7六成桂(77)
101 7三歩成(74)
102 同 歩(72)
103 5四桂(46)
104 同 銀(53)
105 6四銀(75)
106 6一桂打
107 2六玉(27)
108 8六角打
109 5三歩打
110 同 金(42)
111 同 銀(64)
112 同 角(86)
113 1五玉(26)
114 6二玉(51)
115 5六歩打
116 同 歩(55)
117 5五歩打
118 6三銀(54)
119 5四香打
120 同 銀(63)
121 同 歩(55)
122 7五角(53)
123 5五銀打
124 6三銀打
125 7九飛(19)
126 9八角打
127 2四玉(15)
128 8一香打
129 4四歩(45)
130 同 歩(43)
131 2三玉(24)
132 7二玉(62)
133 6七銀打
134 9七角成(75)
135 同 桂(89)
136 7九龍(99)
137 7六銀(67)
138 同 角成(98)
139 6四桂打
140 同 銀(63)
141 同 銀(55)
142 6二香打
143 5三歩成(54)
144 同 桂(61)
145 4六角打
146 6四香(62)
147 7九角(46)
148 6六歩(65)
149 4六角(79)
150 7五銀打
151 4一飛打
152 5一桂打
153 4二金打
154 6三金(52)
155 5一飛成(41)
156 6二銀打
157 5二龍(51)
158 6七歩成(66)
159 5五桂打
160 5四馬(76)
161 4三銀打
162 5五馬(54)
163 同 角(46)
164 8三玉(72)
165 5四歩打
166 7一桂打
167 4四角(55)
168 7四玉(83)
169 5六金(47)
170 9八飛打
171 4一角打
172 9七飛成(98)
173 6二龍(52)
174 8五玉(74)
175 7一龍(62)
176 7四金(63)
177 8一龍(71)
178 8四桂打
179 8八銀打
180 同 龍(97)
181 同 角(44)
182 7七銀打
183 9九角(88)
184 8七歩打
185 8九歩打
186 6五桂(53)
187 7九桂打
188 7六銀(75)
189 8二飛打
190 8六玉(85)
191 9八香打
192 8五銀(76)
193 7四角成(41)
194 同 歩(73)
195 8四飛成(82)
196 投了
まで195手で先手の勝ち

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大山将棋問題集 20180128

2018-01-28 | 大山将棋研究
先手番高橋先生の手を考えます。

第1問


嫌な歩を打たれました。動き方は難しいです。
A 15角 B 37角 C 37桂

第2問


後手の36歩は避けたいです。
A 46歩 B 56飛 C 33歩

第3問


飛車を逃げるようでは失敗です。
A 53歩 B 54同飛 C 66角

第4問


強く攻めましょう。
A 33銀成 B 53歩 C 74歩

第5問


これが指せれば勝ちです。
A 95銀 B 82銀 C 42と
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大山将棋研究(778);中飛車に居飛車穴熊(高橋道雄)

2018-01-28 | 大山将棋研究
今日の棋譜20180128
昭和59年3月、高橋道雄先生(当時王位)と第23期十段戦です。

大山先生の中飛車に高橋先生は居飛車穴熊です。

大山先生はツノ銀に構えますが、高橋先生は飛車先は後回して7筋を狙います。

73金と守られたので2筋を狙いました。

穴熊が完成して、大山先生はなにか主張を作りたいところです。角筋を通して

44銀から中央へ。

55同銀24歩同歩55銀同角37角というのでは自信がなかったのでしょうか。歩を垂らします。

37桂と使われて角を引くというのは慎重ではありますが、99玉をにらんでいるラインなのでもったいない感じもします。

大山先生の方から35歩と突こうというところで、高橋先生から35歩。

焦点の歩を入れて

5筋へ。

銀をぶつけて調子が出てきました。

飛車取りにも引かずに角を使います。強引な感じはしますが。55銀同角76歩78金引38飛11角成33角という調子でどうでしょうか。本譜は33桂と守ったのですが

高橋先生の方から銀を取り、54同飛に55銀

34飛に44銀。これで43銀打とか53歩があるので受けにくいです。

大山先生は65銀と打ってけん制ですが、53歩を打たれて

取り合いですが、後手玉が薄すぎます。

77同桂と取られて、85桂を避けつつ84金打は大山先生らしい粘りではありますが、後手を引いているのです。

44銀を逃げられて飛車取り。これにかまわず歩を打って

寄せ合いではあるのですが、こうなると96歩同歩という突き捨てがマイナスです。とりあえず後手玉は詰めろ。

王手を決めてから手を戻しますが

95銀を打たれては上部脱出もできず、さらに角を取られて詰めろです。

82角から84銀打で

詰まされました。

居飛車穴熊相手にこれだけ薄いとかなり振り飛車が勝ちにくいと思うのですが、やってみると大変ではあります。でも中盤で一つ間違えると取り返しがつかないことが多いのです。
居飛車穴熊のほうから見てみると、右桂を使って飛角銀をさばけば、かなり無理が利きます。駒損でも攻めを読む力があれば指せるのですが(私には)難しいです。本譜は駒の取り合いにしてもらえたので、かなり楽な展開ではあるのですが。

#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.31 棋譜ファイル ----
手合割:平手  
先手:高橋道雄王位
後手:大山十五世名人
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 3四歩(33)
3 4八銀(39)
4 4四歩(43)
5 5六歩(57)
6 4二銀(31)
7 6八玉(59)
8 5二飛(82)
9 7八玉(68)
10 6二玉(51)
11 5七銀(48)
12 7二玉(62)
13 7七角(88)
14 5四歩(53)
15 8八玉(78)
16 9四歩(93)
17 9八香(99)
18 4三銀(42)
19 9九玉(88)
20 6二銀(71)
21 8八銀(79)
22 6四歩(63)
23 7九金(69)
24 6三銀(62)
25 6六銀(57)
26 7四歩(73)
27 8六角(77)
28 6二金(61)
29 7五歩(76)
30 7三金(62)
31 2六歩(27)
32 8四歩(83)
33 2五歩(26)
34 3三角(22)
35 6八角(86)
36 2二飛(52)
37 7四歩(75)
38 同 金(73)
39 5七角(68)
40 7三金(74)
41 5九金(49)
42 5二金(41)
43 6九金(59)
44 8五歩(84)
45 7八金(69)
46 9五歩(94)
47 1六歩(17)
48 4五歩(44)
49 3六歩(37)
50 4四銀(43)
51 4八角(57)
52 7四金(73)
53 7七金(78)
54 5五歩(54)
55 同 歩(56)
56 5六歩打
57 7五歩打
58 7三金(74)
59 3七桂(29)
60 4二角(33)
61 2六飛(28)
62 3二飛(22)
63 3五歩(36)
64 同 歩(34)
65 3三歩打
66 同 角(42)
67 5六飛(26)
68 4二角(33)
69 5四歩(55)
70 3四飛(32)
71 5五銀(66)
72 同 銀(44)
73 同 飛(56)
74 5四銀(63)
75 6六角(48)
76 9六歩(95)
77 同 歩(97)
78 3三桂(21)
79 5四飛(55)
80 同 飛(34)
81 5五銀打
82 3四飛(54)
83 4四銀(55)
84 6五銀打
85 5三歩打
86 6六銀(65)
87 5二歩成(53)
88 7七銀成(66)
89 同 桂(89)
90 8四金打
91 4三銀(44)
92 7六歩打
93 3四銀成(43)
94 7七歩成(76)
95 6二飛打
96 8三玉(72)
97 8二金打
98 9三玉(83)
99 8一金(82)
100 8八と(77)
101 同 金(79)
102 7九飛打
103 8九桂打
104 8三金(84)
105 9五銀打
106 7二歩打
107 4二と(52)
108 7六桂打
109 8二角打
110 同 金(83)
111 8四銀打
112 同 金(73)
113 同 銀(95)
114 同 玉(93)
115 6四飛成(62)
116 9三玉(84)
117 8四金打
118 9二玉(93)
119 8二金(81)
120 同 玉(92)
121 8三金(84)
122 投了
まで121手で先手の勝ち



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20180128今日の一手(その636);駒を自陣に埋める

2018-01-28 | 今日の一手
20180128今日の一手

10月7日の名南将棋大会から、SさんとKさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。


一昨日の一手の回答

☆ 形勢判断をします。
角桂と飛金銀の交換で竜を作っています。先手の駒得です。
玉の堅さは同程度。
先手の攻め駒は53竜と持ち駒金銀で3枚。
後手の攻め駒は69角35桂と持ち駒角で3枚。

総合すれば先手もちです。

何手で詰めろか数えてみると、後手玉は33歩成~32と で詰めろ。現状3手すきです。
先手玉は47角成で詰めろ。現状2手すきです。
先手番ですがこのまま寄せ合ったら後手の勝ちですから後手有利です。

☆ 大局観として

先手が駒得の分だけ指しやすいと思うのですが、後手の攻め駒が3枚、さらに36歩が嫌なところにあります。
素直な寄せ合いは後手のほうが速いですし、攻防の手もなさそうですから、なにかしっかりした受けを探さねばなりません。


× 33歩成47角成を見てみると

47同飛同桂成同銀37角では詰まされます。ここではほぼ受けなしで、32と37歩成同銀39角

でぴったり詰んでいます。


△ 実戦は57金と逃げて37角

二重の金取りですから逃げるのが自然な受けですが、角を打ち込まれました。29玉87角成39金打、あるいは29玉48角成同金79飛39銀というのも大変そうですが、37同銀同歩成同玉36銀26玉47桂成

これも悩ましいです。35玉57成桂44玉42金打

入玉を狙っての攻防で難しい戦いでしたが後手Sさんの勝ちに終わりました。

最後のところ、47桂成を同金と取れば

47同銀不成28飛36銀成17玉47角成33桂は15歩

詰めろを受けにくく先手敗勢、ということは33桂の前に38金打とか受けることになって形勢不明です。

あるいは36の銀を玉で取って

48成桂58銀同成桂同金引29飛48金打

19飛成に47玉から左に逃げていくというのも有力な変化です。

どれを選んでも難しい戦いでした。


○ 58銀と打てばどうか。

47桂成同飛58角成同金26銀

27金69角49角

後手が何か打てば、先手も何か打って受けます。27銀成同飛37金同銀同歩成同玉

35銀と打たれたら48玉から逃げ出すのも良いですが、33桂から攻めるのもあります。先手玉が広いので詰めろがかかりにくくなっていて、寄せ合いに出て先手の勝ちではないかと思えます。



△ 似ているようですが58金打なら

58同角成同金26金

というのが嫌な攻めです。(銀を渡して26銀は36金で大丈夫だった。)27と37の2つの地点に駒を足せないので、24歩47桂成同金37角39玉28金49玉48角成同玉38金57玉37歩成23歩成

長く進めましたが、駒を取られても6筋に逃げ出せるのならば寄せ合い勝ちになります。後手の攻めもいろいろありそうで、その前の図では形勢不明としておきます。


○ 57金打ならば

47角成に同金26金

は前と同じ変化です。

47角成には同飛と取って

26金には48角

として受けられます。

とすれば47同飛には同桂成同金69角58銀

58角成同金78飛48金寄68歩成24歩

これは先手の寄せ合い勝ちになりそうです。


× 駒を節約して58金では

58同角成同飛47桂成

で37に駒を打ち込まれてしまいます。


× 58飛でも47桂成

で困ります。


△ 26銀と右のほうから37の地点を受けると

47桂成同飛同角成同銀37金

37同銀同歩成同玉29飛38銀19飛成35角

35香や17竜を避ける角打ちで形勢互角です。


△ 27金とすると

47桂成同飛同角成同銀37金

37同金同歩成同玉29飛38銀19飛成35角

3つ前の図とは持ち駒の金銀が入れ替わっているだけの違いです。


△ 36金と歩を取ってしまうと

36同角成37金26金

馬のほうを取ると受けにくくなるので、26同金同馬37金36金同金同馬37金・・・で千日手模様です。


△ 37金打だと

37同歩成同金36金に58銀

千日手は回避できます。37金同玉78角成に26金くらいで先が長いです。



☆ まとめ

問題図を一目見たら金を取られてはまずそう、普通は二重の金取りは逃げたくなるのですが、57金37角で難しいと気が付きます。薄い穴熊とはいえ、食いつかれたら厄介なのです。

駒を自陣に打つ方が手堅いというのが受けの原則で、持ち駒は攻め駒に数えますが、盤上に無い駒は受けに働いていないです。打つのには1手かかるわけで、先に打っておくほうがしっかりした受け方です。
ではどこに打つか。後手のねらいは47角成同飛同桂成同銀37角ですから、37の地点を受けるか、47の地点を受けるかです。

一番強い受け方は58銀で角取り、47の地点も受けています。角を切られても大丈夫だと読めば、これが一番強い(リスクがあるが一番有利になりやすい)手です。
切られてまずいという場合は57金打を考えます。

右側から打つのは26銀か27金ですが、後手から47で清算して37に打ちこまれるのが少し怖いです。

それらの受け方でもだめだ、となった時には36金や37金打で歩と金を交換するのが非常手段。もしかすると紛れるかもしれません。後手が歩切れだというのがねらい目です。



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