名南将棋大会ブログ 名古屋

名南将棋大会告知や結果のほか、
将棋が強くなるための記事を書きます。
まずは将棋上達法則を見てください。

大山将棋問題集20200531

2020-05-31 | 大山将棋研究

先手番松田先生の手を考えます。

第1問

 

技のかけどころです。

A 73歩  B 13桂成  C 44歩

 

第2問

 

駒得なので、自分の駒を活用していけば良くなります。指し方はいくつかありますが

A 65歩  B 15歩  C 54歩

 

第3問

 

これがピッタリした手で有利です。

A 43歩成  B 75角  C 53銀

 

第4問

 

ここからは詰めろの連続で寄せてしまいます。

A 64角  B 82飛  C 54角

 

第5問

 

難しいところのない詰みです。ご確認を。

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大山将棋研究(1611);中央位取りに矢倉(松田茂行)

2020-05-31 | 大山将棋研究

今日の棋譜20200531

昭和23年11月、松田茂行(茂役)先生と三社主催三番勝負第1局です。

松田先生は中央の位を取りました。

8筋は金で守ります。大山先生は横歩を取らなかったので

ゆっくりした展開です。松田先生は中飛車ではなくて右銀を繰り出したので居飛車です。

大山先生は矢倉です。

駒組みの途中で銀を74へ。

77桂を誘って銀を引きます。2手損するのですが作戦でしょう。

そのために先手陣は雁木というべきか(58金の形を経由している)、左木村美濃というべきか、金銀は連結しているので悪くはないです。

松田先生が4筋の歩を切れば

大山先生は5筋の歩を切ります。

大山先生は矢倉に入りますが、松田先生は端をカバーするために88金~78玉です。

7筋を狙われれば86歩から

87金でカバーします。金銀が上ずっているので堅くはありませんが、守備力はあります。

74銀に45歩で開戦です。45同歩は同銀44歩54銀と進めるのでしょう。

大山先生は85歩と返し、44歩同銀85歩

65歩に24歩同歩45歩33銀25歩という攻め合いです。

86歩88金が入るのが大きく、66歩同銀75歩、大山先生の7筋攻めのほうが早そうです。

互いの玉頭ですが、桂頭でもあるので7筋のほうが厳しそう。

65桂には64歩とするものだろうと思うのですが、大山先生は25歩で受けにまわりました。

25同桂に24銀と受けるのですが、怖い感じがあります。

松田先生は44歩同金53桂成。取られそうだった65桂を使えて、良くなったでしょうか?53同角24角23歩51角成に75銀くらいが自然でしょうか。後手玉が安定するので駒損でも攻めることができます。

なのに大山先生は23歩と受けて、角桂交換を受け入れます。これでは少し悪いでしょう。32金が離れてしまうのもマイナスです。

松田先生は45歩43金引54歩、55角をねらい

54同金に46角と使います。

対して大山先生の65桂では効率が悪すぎます。73桂~65桂でも済みそうなところですが、73桂には81角があるのが痛いです。松田先生は75歩。75同銀同銀同飛66角ということはなくて75同銀同銀77歩成でしょうから、75同銀には65銀直ということでしょう。

大山先生は77歩成から銀を剥がして76歩。67金は66歩が入るので

86金に77銀で

金銀の取り合いです。

攻めているのが小駒だけなので、玉をかわされると追いかけにくいというのがつらいです。

55歩同銀45金、これでまだまだ頑張ります。

54桂を無視して56歩で勝負、は良いのですが

42桂成(詰めろ)に57歩成が失敗でした。

57同角とさせたので、42飛に75角と使われてしまいました。飛を逃げるわけにもいかず、寄せ合いでは勝てず、

41金の受けには43銀と打ち込まれて

75角の受けの利きをそらすために64歩を打ったのですが

松田先生は飛を取って54角が詰めろ。

12玉に31飛も詰めろ。

32桂に22歩も詰めろですが、同玉に

43歩成も詰めろで、飛を取られても大丈夫。22歩同玉を入れておかないと22銀とかの粘りを気にしたのでしょう。実際は21飛成同玉42と で大丈夫ですが。とにかくこの図も詰めろです。

41金打には同飛成(もちろん詰めろ)

41同金は33金から

追いかけていけば、42玉に43銀51玉52歩があるので詰みます。

 

大山先生は攻め合いに自信がないのでしょうか。受けの方を考えるのは棋風でしょう。駒損を受け入れて、それでも粘ろうというのが相居飛車の将棋ではうまくいかないことのほうが多いです。対抗型ならば、相手玉を寄せるのに時間がかかるでしょうから、まだアヤができるかもしれません。

 

#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.41 棋譜ファイル ----
開始日時:1948/11/30
手合割:平手  
先手:松田茂行7段
後手:大山8段
手数----指手--
   1 7六歩(77)  
   2 8四歩(83)  
   3 5六歩(57)  
   4 8五歩(84)  
   5 5五歩(56)  
   6 8六歩(85)  
   7 同 歩(87)  
   8 同 飛(82)  
   9 7八金(69)  
  10 8二飛(86)  
  11 8七歩打    
  12 3四歩(33)  
  13 4八銀(39)  
  14 6二銀(71)  
  15 5七銀(48)  
  16 4二銀(31)  
  17 2六歩(27)  
  18 6四歩(63)  
  19 2五歩(26)  
  20 3三銀(42)  
  21 5六銀(57)  
  22 6三銀(62)  
  23 6九玉(59)  
  24 5二金(61)  
  25 6八銀(79)  
  26 3二金(41)  
  27 3六歩(37)  
  28 4一玉(51)  
  29 4六歩(47)  
  30 4四歩(43)  
  31 5八金(49)  
  32 1四歩(13)  
  33 1六歩(17)  
  34 9四歩(93)  
  35 9六歩(97)  
  36 7四銀(63)  
  37 7七桂(89)  
  38 6三銀(74)  
  39 6六歩(67)  
  40 7四歩(73)  
  41 6七銀(68)  
  42 3一角(22)  
  43 7九角(88)  
  44 4二角(31)  
  45 4七金(58)  
  46 3一玉(41)  
  47 3七桂(29)  
  48 4三金(52)  
  49 4五歩(46)  
  50 同 歩(44)  
  51 同 銀(56)  
  52 4四歩打    
  53 5六銀(45)  
  54 5四歩(53)  
  55 同 歩(55)  
  56 同 銀(63)  
  57 5五歩打    
  58 6三銀(54)  
  59 8八金(78)  
  60 2二玉(31)  
  61 7八玉(69)  
  62 7二飛(82)  
  63 8六歩(87)  
  64 7五歩(74)  
  65 同 歩(76)  
  66 同 飛(72)  
  67 7六歩打    
  68 7二飛(75)  
  69 8七金(88)  
  70 7四銀(63)  
  71 4五歩打    
  72 8五歩打    
  73 4四歩(45)  
  74 同 銀(33)  
  75 2四歩(25)  
  76 同 歩(23)  
  77 8五歩(86)  
  78 6五歩(64)  
  79 4五歩打    
  80 3三銀(44)  
  81 2五歩打    
  82 8六歩打    
  83 8八金(87)  
  84 6六歩(65)  
  85 同 銀(67)  
  86 7五歩打    
  87 2四歩(25)  
  88 7六歩(75)  
  89 6五桂(77)  
  90 2五歩打    
  91 同 桂(37)  
  92 2四銀(33)  
  93 4四歩(45)  
  94 同 金(43)  
  95 5三桂成(65)
  96 2三歩打    
  97 4二成桂(53)
  98 同 金(32)  
  99 4五歩打    
 100 4三金(44)  
 101 5四歩(55)  
 102 同 金(43)  
 103 4六角(79)  
 104 6五桂打    
 105 7五歩打    
 106 7七歩成(76)
 107 同 銀(66)  
 108 同 桂成(65)
 109 同 金(88)  
 110 7六歩打    
 111 8六金(77)  
 112 7七銀打    
 113 6九玉(78)  
 114 8六銀成(77)
 115 7四歩(75)  
 116 5七歩打    
 117 同 金(47)  
 118 7七歩成(76)
 119 5八玉(69)  
 120 5五歩打    
 121 同 銀(56)  
 122 4五金(54)  
 123 4三歩打    
 124 同 金(42)  
 125 4四歩打    
 126 4二金(43)  
 127 5四桂打    
 128 5六歩打    
 129 4二桂成(54)
 130 5七歩成(56)
 131 同 角(46)  
 132 4二飛(72)  
 133 7五角(57)  
 134 4一金打    
 135 4三銀打    
 136 6七と(77)  
 137 4九玉(58)  
 138 6四歩打    
 139 4二銀成(43)
 140 同 金(41)  
 141 5四角打    
 142 1二玉(22)  
 143 3一飛打    
 144 3二桂打    
 145 2二歩打    
 146 4八歩打    
 147 3九玉(49)  
 148 2二玉(12)  
 149 4三歩成(44)
 150 4一金打    
 151 同 飛成(31)
 152 同 金(42)  
 153 3三金打    
 154 同 桂(21)  
 155 同 と(43)  
 156 同 銀(24)  
 157 同 桂成(25)
 158 同 玉(22)  
 159 2五桂打    
 160 投了        
まで159手で先手の勝ち

 

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大山将棋問題集20200530

2020-05-30 | 大山将棋研究

後手番大山先生の手を考えます。

第1問

 

先手からの74歩が見えていますが。

A 76桂  B 74桂  C 63角

 

第2問

 

うまい返し技になりました。

A 85桂  B 86同飛  C 62銀

 

第3問

 

成立しているか微妙なところでしたが、その手に対して加藤先生の応手がまずかったので優勢になります。

A 76歩  B 85桂  C 78金

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大山将棋研究(1610);角換わり腰掛銀(加藤治郎)

2020-05-30 | 大山将棋研究

今日の棋譜20200530

昭和23年11月、加藤治郎先生と第3期A級順位戦です。

またも大山先生は阪田流で構わないと誘うのですが

加藤先生は1手待ってから交換したので角換わりです。

飛車先の歩を伸ばすのが当然の時代なので、腰掛銀の同型になります。

大山先生は桂を跳ねずに待機です。30年前にここから45歩同歩同桂と攻める将棋も出たのですが

加藤先生は48金~29飛で待ちます。大山先生の42金寄~32玉は今では指す人がいませんね。2筋が薄いからです。

69飛に22玉。これならば45歩同歩同桂44銀46歩~29飛とすることもできそうですし、45歩と65歩を絡めて攻める順もあるか。単に65歩同歩同銀とすると、68歩同飛59角という反撃が難しいです。

加藤先生は45歩同歩75歩同歩45桂と攻めました。木村定跡にあるような、桂頭をねらうのが流行の攻めの筋です。ただし88玉と入っているので、7筋の傷も大きいです。

大山先生は74歩を打たれたくないと、45同銀同銀76桂の反撃です。79玉86歩同歩88歩77桂、駒損なので受けられると難しそうですが。

加藤先生はあっさり76同銀同歩51角で牽制します。65桂同歩55角の筋は66銀で受けられるから、69飛も働いていると。ただし74歩との比較は悩んだところでしょう。

大山先生は86歩同歩(73角成とすべきか)に85桂。十字飛車をねらいました。

加藤先生は85同歩とはできず、73角成です(44歩同銀同金同金85歩をねらうのは欲張りか?)。大山先生は77銀から精算して

また85桂を打ちました。このときの加藤先生の応手が問題です。67玉は77金56玉78角でだめです。68玉77金59玉78金82馬は勝ちにくいか(68玉には76歩が詰めろ、78歩77桂成同歩86飛で後手よしのようです)。ということで76玉が受けの勝負手でしょう。駒を取って入玉できるかどうか。

85同歩としたのが敗着で、85同飛とされて困っています。63馬は76歩か88角か87金か、どれでも負けるでしょう。

86銀45飛37桂、飛を追ってまだまだと思うのは、角換わりではだめなのです。この47角でも、46飛でも、47飛成同金58角でも攻め切られます。

加藤先生は47同金同飛成76玉、入玉をねらいますが、後手の持駒は金銀3枚もあり、入玉阻止されるでしょう。

大山先生は竜を入り、飛を追って65銀。

取れないので85玉に72歩。これで投了でした。

 

角換わりは激しいので、一歩間違うとバランスが崩れます。加藤先生の仕掛けが今一つでした。大山先生の反撃も完璧ではないのですが、加藤先生は57手目76同銀、61手目86同歩、71手目85同歩のところで他の指し手を考えるべきでした。その後は修正が効きません。

大山先生は快勝とはいかないのですが、はっきり有利になってからは素早く決めています。

 

#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.41 棋譜ファイル ----
開始日時:1948/11/27
手合割:平手  
先手:加藤治郎8段
後手:大山8段
手数----指手--
   1 2六歩(27)  
   2 3四歩(33)  
   3 7六歩(77)  
   4 3二金(41)  
   5 2五歩(26)  
   6 3三角(22)  
   7 4八銀(39)  
   8 2二銀(31)  
   9 3三角成(88)
  10 同 銀(22)  
  11 8八銀(79)  
  12 8四歩(83)  
  13 7七銀(88)  
  14 6二銀(71)  
  15 4六歩(47)  
  16 8五歩(84)  
  17 4七銀(48)  
  18 7四歩(73)  
  19 7八金(69)  
  20 6四歩(63)  
  21 3六歩(37)  
  22 5二金(61)  
  23 5八金(49)  
  24 4一玉(51)  
  25 6八玉(59)  
  26 6三銀(62)  
  27 7九玉(68)  
  28 3一玉(41)  
  29 5六銀(47)  
  30 1四歩(13)  
  31 1六歩(17)  
  32 9四歩(93)  
  33 9六歩(97)  
  34 5四銀(63)  
  35 6六歩(67)  
  36 4四歩(43)  
  37 3七桂(29)  
  38 2二玉(31)  
  39 8八玉(79)  
  40 4三金(52)  
  41 4八金(58)  
  42 4二金(32)  
  43 2九飛(28)  
  44 3二玉(22)  
  45 6九飛(29)  
  46 2二玉(32)  
  47 5八金(48)  
  48 7三桂(81)  
  49 4五歩(46)  
  50 同 歩(44)  
  51 7五歩(76)  
  52 同 歩(74)  
  53 4五桂(37)  
  54 同 銀(54)  
  55 同 銀(56)  
  56 7六桂打    
  57 同 銀(77)  
  58 同 歩(75)  
  59 5一角打    
  60 8六歩(85)  
  61 同 歩(87)  
  62 8五桂(73)  
  63 7三角成(51)
  64 7七銀打    
  65 同 桂(89)  
  66 同 歩成(76)
  67 同 金(78)  
  68 同 桂成(85)
  69 同 玉(88)  
  70 8五桂打    
  71 同 歩(86)  
  72 同 飛(82)  
  73 8六銀打    
  74 4五飛(85)  
  75 3七桂打    
  76 4七角打    
  77 同 金(58)  
  78 同 飛成(45)
  79 7六玉(77)  
  80 5八龍(47)  
  81 7九飛(69)  
  82 6八龍(58)  
  83 7七飛(79)  
  84 6五銀打    
  85 8五玉(76)  
  86 7二歩打    
  87 投了        
まで86手で後手の勝ち

 

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大山将棋問題集20200529

2020-05-29 | 大山将棋研究

後手番大山先生の手を考えます。

第1問

 

自然に攻めます。

A 65同銀  B 65同桂  C 66角

 

第2問

 

使いたい駒があります。

A 99竜  B 75角  C 74歩

 

第3問

 

後手玉は詰めろではないですが、先手玉を詰ましに行きました。25手。

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大山将棋研究(1609);相居飛車力戦(松田辰雄)

2020-05-29 | 大山将棋研究

今日の棋譜20200529

 

また阪田流のようなスタートですが、大山先生は33角成とされたらどう指すつもりだったのでしょうか。

松田先生は角を交換せず、中央の位を取りました。

相居飛車の中央位取りは作戦勝ちになったのを見たことがありません。玉が堅くならないからでしょう。大山先生は3手で四手角の位置にして

7筋の歩交換をねらいます。75同歩同角76歩と素直に応じるのが普通ですが、86歩同歩同角77桂同角成同角89飛成も怖いところ。ならば角交換に応じるか。

松田先生は67金右76歩同金。これだと先手の金銀の配置が乱れます。

中住まいにするのはバランスですが、大山先生のほうがわかりやすいです。銀桂を使い

飛を回って6筋をねらいます。松田先生は左金も前に出てしっかり守りますが

この65歩を取れないのでちょっと悪そうです。ならば48角から徹底して受けたいと思うのですが

78金と引いて、66歩同銀の形は6筋が手厚くないので不安です。

△76歩には65歩を打つくらいですが

素直に取られて失敗でしょう。後手には66角同金57銀67玉66銀成同玉77桂成の攻め筋があります。

75歩の受けに大山先生は77銀。これは精算するしかなくて

大山先生は駒損がなくて銀桂をさばけました。75角としておいて十分ですが

76歩同金直45桂はちょっと乱暴な攻め方です。

駒損になりますが

飛を成り込みました。銀桂と金の交換ですが、竜を作り、99香も取れるでしょうから悪くはないです。

56銀に75角と使い(75同金は66金)

66歩に64角。一段落したので、松田先生は15桂から反撃ですが、これが間違いでした。方向が良くないようでも、65金82角64桂からしがみついておくくらい。

99竜に、23桂成同金24歩と攻めるのですが、24同銀に同角とは取れません(59竜~68角)。

15桂33金22歩と攻めるのですが、

後手玉は捕まりません。

一度68銀と受けるのは仕方ないですが27歩から連打されて

桂を渡したので64桂。玉の周りの金銀を削られるのは痛いです。

大山先生は銀を剥がして、15桂を取っておきます。

64桂(詰めろではない)に44桂。先手玉も案外に狭いですね。

67玉56銀47銀不成。大山先生は詰ましに行きました。

竜を使い、金を打って

15銀を捨てて

44桂を再利用できました。

ぴったり詰んでいるとは。

 

松田先生の受け損ないです。攻めは強烈ですが、受ける方は得意ではないようです。中央位取りは手数がかかるので攻勢に出られず、作戦選択のミスでしょう。中央を重視する将棋はこの時代から廃れていきます。

 

#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.41 棋譜ファイル ----
開始日時:1948/11/25
手合割:平手  
先手:松田辰雄8段
後手:大山8段
手数----指手--
   1 7六歩(77)  
   2 3四歩(33)  
   3 2六歩(27)  
   4 3二金(41)  
   5 2五歩(26)  
   6 3三角(22)  
   7 4八銀(39)  
   8 2二銀(31)  
   9 5六歩(57)  
  10 8四歩(83)  
  11 5五歩(56)  
  12 8五歩(84)  
  13 7七角(88)  
  14 6二銀(71)  
  15 5七銀(48)  
  16 4一玉(51)  
  17 5六銀(57)  
  18 5一角(33)  
  19 6八銀(79)  
  20 6四歩(63)  
  21 5七銀(68)  
  22 7四歩(73)  
  23 7八金(69)  
  24 6三銀(62)  
  25 6九玉(59)  
  26 3三銀(22)  
  27 5八金(49)  
  28 9四歩(93)  
  29 9六歩(97)  
  30 8四角(51)  
  31 5九角(77)  
  32 5二金(61)  
  33 3六歩(37)  
  34 3一玉(41)  
  35 6六歩(67)  
  36 7五歩(74)  
  37 6七金(58)  
  38 7六歩(75)  
  39 同 金(67)  
  40 7四銀(63)  
  41 5八玉(69)  
  42 7三桂(81)  
  43 3七角(59)  
  44 6二飛(82)  
  45 6七金(78)  
  46 7五歩打    
  47 7七金(76)  
  48 6五歩(64)  
  49 7八金(77)  
  50 6六歩(65)  
  51 同 銀(57)  
  52 7六歩(75)  
  53 6五歩打    
  54 同 銀(74)  
  55 同 銀(56)  
  56 同 桂(73)  
  57 7五歩打    
  58 7七銀打    
  59 同 桂(89)  
  60 同 歩成(76)
  61 同 銀(66)  
  62 同 桂成(65)
  63 同 金(78)  
  64 7六歩打    
  65 同 金(77)  
  66 4五桂打    
  67 4六角(37)  
  68 5七銀打    
  69 同 金(67)  
  70 同 桂成(45)
  71 同 玉(58)  
  72 6九飛成(62)
  73 5六銀打    
  74 7五角(84)  
  75 6六歩打    
  76 6四角(75)  
  77 1五桂打    
  78 9九龍(69)  
  79 2三桂成(15)
  80 同 金(32)  
  81 2四歩(25)  
  82 同 銀(33)  
  83 1五桂打    
  84 3三金(23)  
  85 2二歩打    
  86 9七角成(64)
  87 2一歩成(22)
  88 4一玉(31)  
  89 6八銀打    
  90 2七歩打    
  91 同 飛(28)  
  92 2六歩打    
  93 同 飛(27)  
  94 2五歩打    
  95 2八飛(26)  
  96 6四桂打    
  97 3一と(21)  
  98 5一玉(41)  
  99 6五金(76)  
 100 5六桂(64)  
 101 同 玉(57)  
 102 1五銀(24)  
 103 6四桂打    
 104 4四桂打    
 105 6七玉(56)  
 106 5六銀打    
 107 5八玉(67)  
 108 4七銀(56)  
 109 同 玉(58)  
 110 4九龍(99)  
 111 4八歩打    
 112 5六金打    
 113 3七玉(47)  
 114 2六銀(15)  
 115 同 飛(28)  
 116 4六金(56)  
 117 2八玉(37)  
 118 3六桂(44)  
 119 同 飛(26)  
 120 2七香打    
 121 同 玉(28)  
 122 3六金(46)  
 123 同 玉(27)  
 124 2六飛打    
 125 投了        
まで124手で後手の勝ち

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大山将棋問題集20200528

2020-05-28 | 大山将棋研究

先手番北楯先生の手を考えます。

第1問

 

3歩あるので攻めやすいです。

A 15歩  B 35歩  C 44歩

 

第2問

 

金取りですが逃げません。

A 45歩  B 64歩  C 25歩

 

第3問

 

強く攻めて優勢です。

A 13金  B 42金  C 63金

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大山将棋研究(1608);相雁木(北楯修哉)

2020-05-28 | 大山将棋研究

今日の棋譜20200528

昭和23年11月、北楯修哉先生と第3期A級順位戦です。

相掛かりです。

旧型になり

後手番で飛を下に引いているので、大山先生が雁木で受けにまわるのは自然に思えますが

9筋の位を取られて、相雁木では面白くないでしょう。上の図で53銀ではなくて、94歩が正解でした。

同じような形ですが、持久戦では9筋の位が大きいです。互いに玉を固め

銀矢倉に移行しました。

大山先生は中飛車から5筋の歩を交換し

北楯先生も47金、さらに似たような形になりました。9筋の関係と飛角の位置だけの違いです。

45歩には同歩から受けるものかと思うのですが、大山先生は65歩で攻め合いを選びました。

65同歩に54金は攻防なのですが、さらに1歩渡しているので、端を攻められました。15同歩は12歩同香13歩同香25桂と攻められてしまいます。24銀で受けると、角を切って63銀の傷もありますね。

ということで15歩を取れず、端を謝るのでは苦しいです。

この55歩に、北館先生は66金でも悪くはないですが

金取りを無視して44歩同銀左24歩。56歩には23歩成同金24歩33金25桂32金23歩成同玉13桂成の攻めが決まります。

24同歩には23歩同金(31玉か)25歩。25同歩24歩33金25桂・・・は同じ筋です。端を詰めているので13金の変化がありません。

56歩に24歩、やはり同じようなもので、33金ではつぶれるので、大山先生は24同金から精算しましたが

42金が強打で、24歩52金同銀42飛は先手楽勝です。

53飛に43金同飛52銀。

53飛42角成。攻めている方が駒得ならば十分です。

32金に43歩。北楯先生の攻めは切れません。

33銀に41銀成

52金は同馬同飛63金。53金は62金同飛45桂です。

大山先生は74角から粘ります。飛を取られても駒損ではなく

25桂に41角で駒得にはなりました。

しかし33桂成同玉42銀。平凡に金銀を剥がされて

43歩は同玉31飛32銀に41飛成と23飛成の両方の筋があります。

53玉にも31飛で良いのですが、北館先生は55歩

55同金66銀左。攻め駒が増えますし、上を押さえてしまえば間違いが少なくなります。

大山先生は受けを諦めて寄せ合いを選びました。

後手玉は詰めろ。先手玉は詰みません。寄せ合いは先手の勝ちですから、攻防手やしっかりした受けが必要なのですが。

43玉に31飛も詰めろ。32銀23飛成も詰むようですから受けなし。

97銀から先手玉を追いましたが詰まないので投了です。

 

大山先生の作戦負けで、そういうときは自分から動かないで受けておくほうが良いものですが、攻め合いを目指したのが失敗です。攻め潰される将棋が続きますね。

北館先生は疑問手もなく、快勝と言えるでしょう。

 

#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.41 棋譜ファイル ----
開始日時:1948/11/23
手合割:平手  
先手:北楯修哉8段
後手:大山8段
手数----指手--
   1 7六歩(77)  
   2 8四歩(83)  
   3 2六歩(27)  
   4 8五歩(84)  
   5 2五歩(26)  
   6 3二金(41)  
   7 7八金(69)  
   8 8六歩(85)  
   9 同 歩(87)  
  10 同 飛(82)  
  11 2四歩(25)  
  12 同 歩(23)  
  13 同 飛(28)  
  14 2三歩打    
  15 2六飛(24)  
  16 8二飛(86)  
  17 8七歩打    
  18 3四歩(33)  
  19 4八銀(39)  
  20 6二銀(71)  
  21 1六歩(17)  
  22 1四歩(13)  
  23 5八金(49)  
  24 5四歩(53)  
  25 5六歩(57)  
  26 4一玉(51)  
  27 6九玉(59)  
  28 5二金(61)  
  29 3六歩(37)  
  30 4四歩(43)  
  31 4六歩(47)  
  32 4二銀(31)  
  33 9六歩(97)  
  34 4三銀(42)  
  35 6八銀(79)  
  36 5三銀(62)  
  37 9五歩(96)  
  38 7四歩(73)  
  39 5七銀(48)  
  40 6四歩(63)  
  41 3七桂(29)  
  42 3一玉(41)  
  43 7九玉(69)  
  44 6三金(52)  
  45 6六歩(67)  
  46 3三角(22)  
  47 6七銀(68)  
  48 5一角(33)  
  49 7七角(88)  
  50 7三桂(81)  
  51 5九角(77)  
  52 2二玉(31)  
  53 8八玉(79)  
  54 4二銀(53)  
  55 6八銀(57)  
  56 3三銀(42)  
  57 7七銀(68)  
  58 5二飛(82)  
  59 6八角(59)  
  60 6二角(51)  
  61 2九飛(26)  
  62 5五歩(54)  
  63 同 歩(56)  
  64 同 飛(52)  
  65 4七金(58)  
  66 5二飛(55)  
  67 4五歩(46)  
  68 6五歩(64)  
  69 同 歩(66)  
  70 5四金(63)  
  71 1五歩(16)  
  72 7五歩(74)  
  73 1四歩(15)  
  74 1二歩打    
  75 5六金(47)  
  76 5五歩打    
  77 4四歩(45)  
  78 同 銀(33)  
  79 2四歩打    
  80 同 歩(23)  
  81 2三歩打    
  82 同 金(32)  
  83 2五歩打    
  84 5六歩(55)  
  85 2四歩(25)  
  86 同 金(23)  
  87 同 角(68)  
  88 2三歩打    
  89 4二金打    
  90 5三飛(52)  
  91 4三金(42)  
  92 同 飛(53)  
  93 5二銀打    
  94 5三飛(43)  
  95 4二角成(24)
  96 3二金打    
  97 4三歩打    
  98 3三銀(44)  
  99 4一銀成(52)
 100 5二金打    
 101 同 馬(42)  
 102 同 飛(53)  
 103 6三金打    
 104 7四角打    
 105 5二金(63)  
 106 同 角(74)  
 107 2五桂(37)  
 108 4一角(52)  
 109 3三桂成(25)
 110 同 玉(22)  
 111 4二銀打    
 112 同 金(32)  
 113 同 歩成(43)
 114 同 玉(33)  
 115 4三歩打    
 116 5三玉(42)  
 117 5五歩打    
 118 同 金(54)  
 119 6六銀(77)  
 120 同 金(55)  
 121 同 銀(67)  
 122 8四桂打    
 123 5五銀(66)  
 124 7六桂(84)  
 125 9八玉(88)  
 126 4三玉(53)  
 127 3一飛打    
 128 9七銀打    
 129 同 桂(89)  
 130 8八金打    
 131 同 金(78)  
 132 同 桂成(76)
 133 同 玉(98)  
 134 7七銀打    
 135 同 玉(88)  
 136 6五桂(73)  
 137 6六玉(77)  
 138 投了        
まで137手で先手の勝ち

 

 

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大山将棋問題集20200527

2020-05-27 | 大山将棋研究

先手番松田先生の手を考えます。

第1問

 

つぶされない受け方は?

A 65同銀  B 22角成  C 58玉

 

第2問

 

手筋で反撃です。

A 45桂  B 35歩  C 72歩

 

第3問

 

この77歩は大山先生の疑問手です。

A 77同金  B 77同銀  C 77同桂

 

第4問

 

松田先生は見逃したのですが、後手玉に詰みがあります。9手。

 

第5問

 

ここで即詰みです。11手。

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大山将棋研究(1607);相掛かり腰掛銀(松田辰雄)

2020-05-27 | 大山将棋研究

今日の棋譜20200527

昭和23年10月、松田辰雄先生と山之内製薬主催お好み対局です。

相掛かりで先手の松田先生は浮き飛車

後手の大山先生は引き飛車です。

新型、相掛かりの腰掛銀ですが、浮き飛車で攻勢の取りやすい先手が1筋を詰めています。

63金47金と上がるところは、まだ定跡ができていないからでしょう。先手で言えば、68玉58金あるいは48金型で、37桂~35歩同歩45銀と攻めていく形が、このあとで流行しました。

端を詰められた大山先生が先攻します。銀をぶつける音からガッチャン銀と呼ばれました。65同銀同桂では先手がつぶされるかもしれません。

47金の形なので、65銀を取らなければつぶされないでしょう。58玉に大山先生は76銀と潜り込みます。

松田先生は角を交換して88銀で受けました。後手から44角~88角成同金87銀成の筋が見えますが、63金の位置が悪くて、96角や83歩同飛72角の反撃筋があります。

なのでしばらく陣形整備をするのですが、松田先生は攻められる前に74歩と突き出しました。

74同金に72歩。ここでは72同飛とは取れないので81飛が最善でしょう。

大山先生は86歩(86歩同歩同飛87歩に44角を決行するのか)でしたが、松田先生は手抜いて71歩成。87歩成には83歩同飛61角や72と が利くということですが、86同歩でも後手玉が薄いので大丈夫でしょうに。

大山先生の77歩は疑問手です。77同金と取られて(77同桂だと思ったか)、銀を渡すと後手玉はより危険になります。44角29飛87歩成~~99角成としておくくらいでした。

銀金を交換して84飛というのも気がききませんね。83銀同飛61角の筋を避けたのですが、はっきり悪いです。

86歩に78金、駒を取りに行きました。でも金を手放すので効率は悪いです。松田先生には色々ありそうですが

63銀同玉41角。

と金を失いますが、馬を作り

飛を成れました。

大山先生は69角48玉88金。銀を取っても金が遊ぶし、先手玉を逃しているので、寄せにはなりません。

松田先生は先手で21桂を取り、76桂。94飛と逃げさせても(74馬同飛84金は指しすぎでしょうが)大きな利かしです。

58銀の寄せ合いというか形つくりに、飛を取れました。

84同金に38玉は安全策です。銀をもらえば

ここで71銀から後手玉が詰む、のはずですが

またも安全策で27金を打ち、46馬に74歩。駒得しながら攻めるのは間違いがないです。

26歩73歩成を同銀だったので、81飛から

即詰みでした。

 

これで大山先生は松田先生に3連敗です。翌年から病気休場されたようで、元気だったら大山先生の壁になっていたかもしれません。このあと1勝1敗、計1勝2勝4敗です。松田先生の鋭い攻めを大山先生が受けきれていません。

 

#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.41 棋譜ファイル ----
開始日時:1948/10/24
手合割:平手  
先手:松田辰雄8段
後手:大山8段
手数----指手--
   1 2六歩(27)  
   2 8四歩(83)  
   3 2五歩(26)  
   4 8五歩(84)  
   5 7八金(69)  
   6 3二金(41)  
   7 2四歩(25)  
   8 同 歩(23)  
   9 同 飛(28)  
  10 2三歩打    
  11 2六飛(24)  
  12 6二銀(71)  
  13 4八銀(39)  
  14 3四歩(33)  
  15 7六歩(77)  
  16 8六歩(85)  
  17 同 歩(87)  
  18 同 飛(82)  
  19 8七歩打    
  20 8二飛(86)  
  21 1六歩(17)  
  22 4一玉(51)  
  23 1五歩(16)  
  24 7四歩(73)  
  25 5八金(49)  
  26 5二金(61)  
  27 4六歩(47)  
  28 6四歩(63)  
  29 4七銀(48)  
  30 6三銀(62)  
  31 6九玉(59)  
  32 5四銀(63)  
  33 5六銀(47)  
  34 6三金(52)  
  35 3六歩(37)  
  36 7三桂(81)  
  37 4七金(58)  
  38 7五歩(74)  
  39 同 歩(76)  
  40 6五銀(54)  
  41 5八玉(69)  
  42 7六銀(65)  
  43 2二角成(88)
  44 同 銀(31)  
  45 8八銀(79)  
  46 5二玉(41)  
  47 3七桂(29)  
  48 3三銀(22)  
  49 7四歩(75)  
  50 同 金(63)  
  51 7二歩打    
  52 8六歩打    
  53 7一歩成(72)
  54 7七歩打    
  55 同 金(78)  
  56 同 銀成(76)
  57 同 桂(89)  
  58 8四飛(82)  
  59 8六歩(87)  
  60 7八金打    
  61 6三銀打    
  62 同 玉(52)  
  63 4一角打    
  64 6二玉(63)  
  65 3二角成(41)
  66 7一玉(62)  
  67 4一馬(32)  
  68 7二銀打    
  69 2三飛成(26)
  70 6九角打    
  71 4八玉(58)  
  72 8八金(78)  
  73 2一龍(23)  
  74 8二玉(71)  
  75 7六桂打    
  76 5八銀打    
  77 8四桂(76)  
  78 同 金(74)  
  79 3八玉(48)  
  80 4七銀成(58)
  81 同 銀(56)  
  82 5五桂打    
  83 5六銀(47)  
  84 3六角成(69)
  85 2七金打    
  86 4六馬(36)  
  87 7四歩打    
  88 2六歩打    
  89 7三歩成(74)
  90 同 銀(72)  
  91 8一飛打    
  92 9二玉(82)  
  93 9一飛成(81)
  94 同 玉(92)  
  95 6三馬(41)  
  96 投了        
まで95手で先手の勝ち

 

 

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