名南将棋大会ブログ 名古屋

名南将棋大会告知や結果のほか、
将棋が強くなるための記事を書きます。
まずは将棋上達法則を見てください。

大山将棋問題集 20180228

2018-02-28 | 大山将棋研究
後手番大山先生の手を考えます。

第1問


43銀を避ける必要があります。大山先生の好みは?
A 33金 B 43金 C 42飛

第2問


53銀を防ぎたいです。
A 63銀 B 63金 C 43金

第3問


悪いので粘ります。
A 65桂 B 62銀 C 41金打

第4問


反撃開始です。
A 51香 B 32角 C 36角

第5問


竜を取ると?
A 41同金 B 54角 C 87銀
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大山将棋研究(809);中飛車に袖飛車(石田和雄)

2018-02-28 | 大山将棋研究
今日の棋譜20180228
昭和60年6月、石田和雄先生と第12回名将戦です。

大山先生の中飛車に石田先生は急戦です。46歩で32金と受けさせて

25歩33角が入っていませんね。加藤流の袖飛車には似ていますが、31金35歩同歩同飛32飛は後手よしです。

大山先生は金を上がって対抗しました。

3筋に位を取ります。36歩32飛というのは悪くないです。

石田先生は中央位取りに切り替えですが、大山先生は反発します。

石田先生も強く応じて金をぶつけました。74銀と引くのもありますが

金銀交換で43銀を避けて33金と引くのも指したくなります。

石田先生は中央で頑張って

33金を寄せていくというのが大山先生の指し方です。

角は端で使い

56歩はどうなんでしょうね。34歩とか守っておけばおとなしいのですが。銀を打たせて

21銀成とさせるのも得かどうかわかりませんが、石田先生は角を取りに行きました。大山先生は桂を取れば二枚換えだというのですが

31飛成を許すのでは苦しいでしょう。53歩成から清算して62金というのが嫌味なので

金を打って飛車をさばきます。

飛車は取らせてもそんなに悪くないです。

ここで54銀だったので(44銀か54桂か53桂か)

大山先生は好点に角を打てました。

石田先生も攻防に桂を打って返し、まだリードしています。

この図が難しいところで、攻めるなら74桂同銀64角73桂42角成ですが、先手玉もかなり危険です。あいまいに37歩と聞いて見るか、何か受けるか。

96歩は87香成同玉95桂を避けた手ですが、銀を打たれました。76銀を防ぐ良い手段がないです。

それでも77銀で受けましたが、と金を作られては形勢逆転です。

86歩は勝負手で

銀を手に入れたので、41同金は後手玉が詰みます(後で74桂がある)。

でも41竜を取らなければ後手玉はほぼゼットです。大山先生は54銀を取ってから桂を捨てて

銀を打てば詰めろ、受けもなさそうです。

投了図。

石田先生の不思議な作戦でしたが、よい工夫にはならないです。大山先生が指しやすそうでしたが、金銀交換したところ、32銀を打たせたところで失敗しているようです。それでも指してみれば案外に難しいというのが振り飛車のいいところです。いつの間にか逆転していました。


#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.40 棋譜ファイル ----
手合割:平手  
先手:石田和雄8段
後手:大山十五世名人
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 3四歩(33)
3 2六歩(27)
4 4四歩(43)
5 4八銀(39)
6 3二銀(31)
7 5八金(49)
8 4三銀(32)
9 6八玉(59)
10 5二飛(82)
11 7八玉(68)
12 6二玉(51)
13 5六歩(57)
14 7二銀(71)
15 3六歩(37)
16 7一玉(62)
17 4六歩(47)
18 3二金(41)
19 6八銀(79)
20 8二玉(71)
21 5七銀(48)
22 1四歩(13)
23 3八飛(28)
24 6四歩(63)
25 3五歩(36)
26 同 歩(34)
27 同 飛(38)
28 3三金(32)
29 3八飛(35)
30 3四金(33)
31 4七金(58)
32 3五歩打
33 5五歩(56)
34 5四歩(53)
35 同 歩(55)
36 同 銀(43)
37 5五歩打
38 6五銀(54)
39 5六金(47)
40 同 銀(65)
41 同 銀(57)
42 3三金(34)
43 5四歩(55)
44 同 飛(52)
45 5五銀(56)
46 5二飛(54)
47 5四歩打
48 4三金(33)
49 3五飛(38)
50 1三角(22)
51 3七飛(35)
52 5六歩打
53 3二銀打
54 4二金(43)
55 2三銀成(32)
56 2八歩打
57 1三成銀(23)
58 同 香(11)
59 3一飛成(37)
60 2九歩成(28)
61 6四銀(55)
62 4一金打
63 2一龍(31)
64 5四飛(52)
65 5五銀(64)
66 7四飛(54)
67 6五角打
68 1九と(29)
69 7四角(65)
70 同 歩(73)
71 5四銀(55)
72 3六角打
73 5五角(88)
74 6四歩打
75 6六桂打
76 7三銀(72)
77 7九金(69)
78 8四香打
79 9六歩(97)
80 8五銀打
81 7七銀(68)
82 5七歩成(56)
83 1二飛打
84 7二金(61)
85 8六歩(87)
86 同 銀(85)
87 同 銀(77)
88 同 香(84)
89 4一龍(21)
90 5四角(36)
91 同 桂(66)
92 7五桂打
93 同 歩(76)
94 7六銀打
95 7一角打
96 9二玉(82)
97 7七金打
98 8七銀打
99 6九玉(78)
100 7七銀成(76)
101 投了
まで100手で後手の勝ち
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大山将棋問題集 20180227

2018-02-27 | 大山将棋研究
先手番大山先生の手を考えます。

第1問


動かねばなりません。どこから?
A 68同飛 B 64歩 C 36歩

第2問


どれもありそうですが、これが一番得です。
A 75同角 B 44銀 C 34銀

第3問


攻めるチャンスです。
A 43銀 B 45銀打 C 45桂

第4問


自然に攻めましょう。
A 61角 B 41銀 C 43銀

第5問


詰み筋を考えます。
A 44歩 B 34歩 C 36銀
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大山将棋研究(808);四間飛車に玉頭位取り(内藤国雄)

2018-02-27 | 大山将棋研究
今日の棋譜20180227
昭和60年5月、内藤国雄先生と第35期王座戦です。

またもどちらが振るかという出だしでしたが、内藤先生が居飛車を選び

大山先生は四間飛車で、内藤先生の玉頭位取りです。

大山先生は中央の歩を交換して

中央の位を取りました。角の動きで1手得したけれど位を取るのは得かどうかよくわかりません。

穴熊ではなく美濃囲いで

内藤先生は作戦負けの気配を感じたか、74飛の揺さぶりをみせます。

大山先生は66角から向い飛車でその筋を避け

内藤先生は6筋の歩を交換し

垂れ歩。69歩成は防ぎにくいです。だから大山先生から動かねばなりません。

3,4筋を狙いました。ちょっと無理な感じはします。45同銀同銀同歩36銀44銀というのと

本譜の45同歩からの手順とどちらが良いか、というのはわかりにくいかもしれませんが、34銀と56銀が交換になっていれば55銀があるわけで、ならば内藤先生は45歩を銀で取るほうが良かったのではないかと思われます。

35歩は当然として、銀をぶつけられたのに75歩では明後日の方向という感じがします。素直に銀を取るものだと思うのですが。

銀交換から銀の打ちあいを入れて金銀が入れ替わり

45歩。53銀には75角がありますね。内藤先生は銀を逃げられず

桂を取ります。77同角76歩66角77銀というのは嫌な筋。ならば手抜きもあるところですが

89飛に36桂27玉を入れるかどうかはともかく、76と の角取りを入れるべきでしょう。角筋はずらしておきたいです。

45銀打から桂を跳ねられて、44角には34金~33歩が痛く、角は逃げられません。先の58銀はかなりぬるかったのです。

金を剥がして銀を埋めましたが

大山先生は攻め駒がいっぱいあります。単純に銀を打ちこんで

35桂は食いちぎって銀を放り込み、ほとんど詰んでいます。

途中89飛をまわって王手の筋もあり、そのまま詰みました。

内藤先生らしいのは68歩くらい。その後の75歩~76歩~77歩成というのが有効だと読んだのでしょうか。でも位取りの厚みの将棋では方向が違います。失敗に終わって大差になりました。
内藤先生に穴熊が似合わないというのをこのところ2局ほど見ましたが、位取りのじっくりした厚みの将棋も似合いません。対振り飛車なら軽い急戦か左美濃くらいで、飛び道具の動く将棋なら力が出るのだろうと思うのですが。

#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.40 棋譜ファイル ----
手合割:平手  
先手:大山十五世名人
後手:内藤国雄9段
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 3四歩(33)
3 6六歩(67)
4 4二銀(31)
5 6八銀(79)
6 4四歩(43)
7 6七銀(68)
8 4三銀(42)
9 5六歩(57)
10 5四歩(53)
11 6五歩(66)
12 6二銀(71)
13 6八飛(28)
14 1四歩(13)
15 4八玉(59)
16 4二玉(51)
17 3八玉(48)
18 3二玉(42)
19 5八金(69)
20 5二金(61)
21 4六歩(47)
22 3五歩(34)
23 4七金(58)
24 3四銀(43)
25 5五歩(56)
26 同 歩(54)
27 同 角(88)
28 5三銀(62)
29 5六銀(67)
30 3三角(22)
31 7七角(55)
32 2二玉(32)
33 5五歩打
34 3二金(41)
35 2八玉(38)
36 8四歩(83)
37 3八銀(39)
38 8五歩(84)
39 1六歩(17)
40 8四飛(82)
41 6六角(77)
42 8二飛(84)
43 8八飛(68)
44 4三金(52)
45 2六歩(27)
46 6四歩(63)
47 同 歩(65)
48 6二飛(82)
49 7七桂(89)
50 6四飛(62)
51 6八飛(88)
52 6二飛(64)
53 6五歩打
54 8二飛(62)
55 8八飛(68)
56 7四歩(73)
57 2七銀(38)
58 2四歩(23)
59 3八金(49)
60 6八歩打
61 3六歩(37)
62 同 歩(35)
63 4五歩(46)
64 同 歩(44)
65 3六銀(27)
66 4四銀(53)
67 3七桂(29)
68 3五歩打
69 4五銀(36)
70 7五歩(74)
71 3四銀(45)
72 同 金(43)
73 4五銀打
74 4三銀打
75 3四銀(45)
76 同 銀(43)
77 4五歩打
78 7六歩(75)
79 4四歩(45)
80 7七歩成(76)
81 8九飛(88)
82 3六桂打
83 2七玉(28)
84 5八銀打
85 4五銀打
86 同 銀(34)
87 同 桂(37)
88 4七銀(58)
89 同 銀(56)
90 3四銀打
91 3三桂成(45)
92 同 桂(21)
93 4三銀打
94 同 銀(34)
95 同 歩成(44)
96 同 金(32)
97 3六銀(47)
98 同 歩(35)
99 2三銀打
100 同 玉(22)
101 3五桂打
102 3四玉(23)
103 2三角打
104 3五玉(34)
105 4六銀打
106 4四玉(35)
107 5四歩(55)
108 投了
まで107手で先手の勝ち



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大山将棋問題集 20180308

2018-02-27 | 大山将棋研究
後手番大山先生の手を考えます。

第1問


21角が見えていますが、かわしてさばきます。
A 46歩 B 35飛 C 25桂

第2問


地味ですが少しでも得をしたいです。
A 49飛成 B 45桂 C 59角

第3問


45香を取りたいのですが、ちょっとゆっくり取りに行きます。
A 48竜 B 47角 C 19竜

第4問


64歩や64銀が見えているので、うまく攻めたいのですが。
A 88竜 B 78歩 C 79飛成

第5問


王手竜取りなどをみせられて受けにくそうですが。
A 71玉 B 64歩 C 62香

第6問


攻防の手です。
A 68角成 B 54歩 C 75銀
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20180227今日の一手(その654);急戦の面白さ

2018-02-27 | 今日の一手

20180227今日の一手

1月6日の名南将棋大会から、NさんとNさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。


一昨日の一手の回答
仕掛けから見てみます。

後手Hさんはダイヤモンド舟囲いというべきか、得意の陣形です。左64銀の急戦ですね。先手Hさんは98香とか待っておいて76歩同銀72飛65歩、というのが定跡(のような)手順です。すぐに65歩と切り札を使うのもないこともないのですが、77角成同飛53銀引

75歩86歩同歩同飛87歩82飛

という図は居飛車が十分です。88角や88歩があります。でも88角と打って粘ればこれからでした。案外に難しいです。
先手Hさんはそういう棋風ではないのでしょう、74歩と伸ばすのは自然な手で76歩

73角を気にしたのでしょうか、この歩は疑問手で、76同銀88角97香

と進んだならば歩切れですから指しにくかったでしょう。

実戦では76歩を同飛と取って

87飛成77桂72歩に97角

苦心の自陣角を打って、95歩に86飛同飛同角89飛というのが問題図です。

☆ 形勢判断をします。

先手の1歩得です。
玉の堅さは互いに金銀4枚で、先手のほうが横からの攻めには一路深いけれど67銀が守りに働いていると言えるかどうか。同程度と見ておきます。
先手の攻め駒は86角と持ち駒飛で2枚。
後手の攻め駒は89飛と持ち駒角で2枚。

総合すれば互角です。1歩得を重視すれば先手が指しやすいか。

☆ 大局観として

先手の86角がお荷物なので、うまくさばいておきたいです。いつでも角を切れるのでなんとなりそうな感じではあります。互いに攻め駒が足りませんから、桂香を取り合って寄せ合いというパターンならば、先手だけ左桂を跳ねているので取られにくい形ができるかもしれません。そう思えば77桂もさばきたい、取られないように逃げ出すだけでも大きいです。
2つ課題がありますから、安易に指したらいけません。先の展開を読んでおきたい局面です。
手としては角取りですから考えやすいですが、受ける手は多いです。


△ 実戦では82飛と打って受けました。75角

と返されて予定と違ったというところではないでしょうか。ここに角打ちがなければ、64角82飛同角成というさばき方を考えていたのでしょうけれど。
素直に75同角82飛成84歩96歩

は少し指しにくいけれどこれからの展開でした。

実戦では角を見切って81飛成

としましたが、86飛成から桂香を取り合った図は

先手の角損ですから敗勢です。


× 83飛でも75角

があります。75同角83飛成84歩には74竜

これは失敗でしょう。82飛よりも劣ります。


○ 84飛ならば

75角はありません。88角に75角99角成85桂93桂同桂成

くらいでしょうか。ほぼ損得なしで進みそうですが、先手から角を切って後手玉を薄くする手段がある分だけ指しやすいのではないかと思います。

後手は93桂としないで98馬81飛成65馬

と使うものかもしれません。66角74馬45桂64香

はちょっと怖いところです。

おとなしく48角74馬93桂不成

というところか。先は長いです。

ひねると88角に87歩として

99角成81飛成87飛成に53角成

81竜44馬33桂54馬43歩64歩同歩82歩

飛車を捨てましたが、64馬~65桂が実現すれば有利になりそうです。後手は33桂43歩を違う受け方もありますし、成立しているかどうかは微妙なところです。


△ 85飛だと

飛車にひもがありますから75角の心配はいりません。88角75角99角成

今度は84飛の時にできた85桂がありません。89飛同馬82飛88飛85桂

という逃げ方ですが、前にやった変化とは89馬88飛の配置(99馬89飛だった)が違います。
67馬同金78飛成

この両取りは受けにくく、53角成同金58銀か。
後手は78飛成ではなく58銀や47香で攻めるかもしれません。その受けに自信があればというところです。三枚の攻めなのでつぶれてはいないはずですが。

また、88角に87歩として

87に竜を呼んで53角成の変化に持ち込むことはできます。


△ 何度か出てきましたが問題図で87歩として

87飛成を誘うこともできます。つまり88角82飛(どこから打ってもいい)99角成81飛成87竜53角成・・・という前に出てきた変化です。

後手としてはわざわざ88角から香を拾う必要もなく、99竜83飛93桂81飛成

一度桂馬を逃げておくのもあります。これで79角(57香狙い)75角46角成47歩

では91香を守り切れていませんから

96竜91竜85桂

のほうか、桂は損しませんが竜の位置が良くないから先手もちです。

やはり後手は88角~99角成~87竜というほうが良いのでしょう。


角を逃げるとしたら
× 97角は96歩

で損しています。


○ 75角なら

88角83飛(好きな位置に打ちやすい)99角成85桂

前にやったのは84飛の位置でしたから、それよりもわずかに得しているのかも。少なくとも84から飛車を打てば合流します。


○ 最後は53角成と切る手。

駒損ですが、53同金85飛

角をさばいて桂馬を逃げきることができれば悪くはないです。後手玉が薄くなりましたし。
85同飛同桂82飛76銀

71飛~83歩を狙います。15歩同歩13歩同香14歩同香12飛というのもありますね。実戦的には先手が勝ちそうな流れか。
後手は駒得だからと自陣飛車ではなく89飛から寄せ合いかもしれませんが、先手も十分に指せます。


☆ まとめ

振り飛車に急戦を仕掛けたとしてもその先の展開はいろいろあるのです。互角のさばき合いになったとしても2通り。

1) 銀交換にならないで飛角を交換し合う急戦の変化というのは、案外にじっくりした展開になります。その後の飛角の配置、桂香をきれいにとれるか、と金が作れるか、端攻めがあるか、という細かいところが勝負を分けます。長期戦になる場合が多いです。

2) 飛角銀総交換で桂も取って、というのは激しい寄せ合い、短期決戦です。香を取るのはぬるい手になることも多いです。

このことを知っておくだけで急戦の面白みが増えるでしょう。
さばき合いにならずに、居飛車が少し駒得して受けにまわるということもよくありますね。


どうやっても一局のように見えて、実は先手がだめになる変化もありました。最善の応酬ならわずかに先手が指せるかというくらいですが、問題図くらいのところが勝敗を分けてしまうことがあります。
似たような将棋を見たことがある、だから安易に82飛、ではだめなのです。
丁寧に読んで84飛か85飛か。あるいは角を逃げておくのが良いかも、と比較検討すべきです。

腕に自信があれば角を切って攻める手を読んでみます。駒損ですからその先を読まないで指せる手ではありません。

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大山将棋問題集 20180226

2018-02-26 | 大山将棋研究
先手番大山先生の手を考えます。

第1問


4枚穴熊を阻止したいので
A 45歩 B 37桂 C 65歩

第2問


6筋の受け方は?
A 75歩 B 77桂 C 57銀

第3問


5筋を受けたいです。
A 55歩 B 37角 C 58金


ここからは後手番有森先生の手を考えます。
第4問


どう攻めますか?
A 66飛 B 56歩 C 46桂

第5問


これが決め手になりました。
A 46桂 B 56歩 C 64香
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大山将棋研究(807);四間飛車に居飛車穴熊(有森浩三)

2018-02-26 | 大山将棋研究
今日の棋譜20180226
昭和60年5月、有森浩三先生と第8回オールスターです。有森先生はプロ入り3年目でした。有吉道夫先生門下ということは大山先生の孫弟子ですね。

大山先生の四間飛車に有森先生は居飛車穴熊です。

37桂に42角と引いて45の位を取る、というのは何局か見ました。4枚穴熊に組ませないほうがわかりやすいということなのでしょう。

有森先生は角銀はそのままで桂を跳ねて攻めを狙います。

6筋の歩を交換して、というのは少し前に佐伯昌優先生との将棋で見ました。ここでの違いは56歩94歩が入っていることです。だから75歩と攻めても84飛で効果なし。

有森先生は飛車をまわってからもう一度6筋を攻めます。

大山先生は軽く銀を引いて受けます。

33角には66歩と守り、65歩などにはいつでも25桂でけん制できます。ゆえに24歩で防がれましたが、それでも25歩と突き返します。

大山先生の方から24歩と取り込んで桂を跳ねたので25同歩同桂とは2手違います。その2手は55歩と(ここでの)52飛です。

大山先生の37角は56歩のけん制、有森先生の23金は端を強化したものです。

77桂に26歩と互いの攻撃力が上がり

有森先生は角を切って桂取りで催促、これで決戦です。

大山先生としては二枚換えでも穴熊が崩れて馬を作れました。形勢は互角です。

有森先生は手順に桂を使い18歩。歩切れになりますが、18同香に34桂~26桂が香取りにもなります。

大山先生は19香を見捨てて得意の玉移動ですが、これはもったいなかった。後手の攻め駒が増えてしまったのです。

34桂に角を逃げるところもなく

有森先生の攻め駒は5枚近いです。

飛車を捨てても問題なく

下から香車のロケットを打ち

押しつぶす攻めは強烈です。

飛車を取られても攻め駒は4枚、57金も取れます。

投了図。

ずっと難しい戦いで終盤戦になりました。85手目の玉の早逃げ、そのタイミングが早すぎたのでしょう。
崩れた穴熊でも気にしないというか、そのほうが攻撃力が上がるというか、有森先生の腕力を感じます。

#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.40 棋譜ファイル ----
手合割:平手  
先手:大山十五世名人
後手:有森浩三4段
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 8四歩(83)
3 7八銀(79)
4 3四歩(33)
5 6六歩(67)
6 6二銀(71)
7 6八飛(28)
8 4二玉(51)
9 4八玉(59)
10 3二玉(42)
11 3八銀(39)
12 5四歩(53)
13 3九玉(48)
14 5三銀(62)
15 6七銀(78)
16 3三角(22)
17 5八金(69)
18 2二玉(32)
19 4六歩(47)
20 1二香(11)
21 3六歩(37)
22 1一玉(22)
23 4七金(58)
24 2二銀(31)
25 3七桂(29)
26 4二角(33)
27 4五歩(46)
28 3一金(41)
29 1六歩(17)
30 5一金(61)
31 2八玉(39)
32 4一金(51)
33 2六歩(27)
34 3二金(41)
35 1五歩(16)
36 7四歩(73)
37 6五歩(66)
38 8五歩(84)
39 7七角(88)
40 9四歩(93)
41 5六歩(57)
42 7三桂(81)
43 6六銀(67)
44 6四歩(63)
45 同 歩(65)
46 同 銀(53)
47 6五歩打
48 5三銀(64)
49 6九飛(68)
50 6二飛(82)
51 5九角(77)
52 6四歩打
53 同 歩(65)
54 同 銀(53)
55 5七銀(66)
56 3三角(42)
57 6六歩打
58 2四歩(23)
59 2五歩(26)
60 5五歩(54)
61 2四歩(25)
62 同 角(33)
63 2五桂(37)
64 5二飛(62)
65 3七角(59)
66 2三金(32)
67 7七桂(89)
68 2六歩打
69 5五歩(56)
70 5七角成(24)
71 同 金(47)
72 2四金(23)
73 1三桂成(25)
74 同 桂(21)
75 6三角打
76 6二飛(52)
77 7四角成(63)
78 2五桂(13)
79 2六角(37)
80 3五歩(34)
81 4七金(57)
82 1八歩打
83 2三歩打
84 同 銀(22)
85 3九玉(28)
86 1九歩成(18)
87 4八玉(39)
88 6八歩打
89 5九飛(69)
90 3四桂打
91 3五角(26)
92 同 金(24)
93 同 歩(36)
94 2六角打
95 5八玉(48)
96 5五銀(64)
97 5七金打
98 6六飛(62)
99 7三馬(74)
100 6四香打
101 6七歩打
102 6九銀打
103 6八玉(58)
104 5六歩打
105 6九飛(59)
106 5七歩成(56)
107 同 金(47)
108 3五角(26)
109 6六歩(67)
110 同 銀(55)
111 7八玉(68)
112 5七角成(35)
113 6四馬(73)
114 6七金打
115 投了
まで114手で後手の勝ち
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第182回名南将棋大会(壱)速報

2018-02-25 | 名南将棋大会
今日は第182回名南将棋大会(壱)を行いました。結果速報です。

裏で名古屋城こども王位戦があったのですね。例年2月は参加者が少なめですし、今回は2クラスだけ。
来月後半には空調工事も終わります。

A級優勝

青木一さん(連続優勝)

伊藤康さん(連続優勝)

坪井康宏さん


B級優勝

白木大輔さん



優勝おめでとうございます。
参加いただいた皆様ありがとうございました。


過去12か月分の優勝者のまとめです。(空いているところを繰り上げました。)

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大山将棋問題集 20180225

2018-02-25 | 大山将棋研究
先手番大山先生の手を考えます。

第1問


後手陣に隙がありました。
A 26角 B 95角 C 73歩

第2問


飛車を使いましょう。
A 68飛 B 77飛 C 57金

第3問


銀のさばきを狙います。
A 47銀 B 65歩 C 44歩

第4問


大駒を使いましょう。
A 47飛 B 51馬 C 52歩
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