先手番大山先生の手を考えます。
第1問
飛を交換して良いかどうか。
A 24同飛 B 25歩 C 26歩
第2問
先手玉は詰めろですが、後手玉は詰みます。
先手番大山先生の手を考えます。
第1問
飛を交換して良いかどうか。
A 24同飛 B 25歩 C 26歩
第2問
先手玉は詰めろですが、後手玉は詰みます。
今日の棋譜20210630
昭和33年12月、塚田正夫先生と第8回NHK杯です。
後手の塚田先生のほうが四間に飛を振ります。振り飛車は少ない先生ですが。
大山先生は急戦は中央位取りです。
急戦はうまくいかないと知っていたのでしょう、6筋の歩を交換する持久戦タイプです。
塚田先生は45歩を突きます。44銀型にして中央から反撃をねらうのは有力な指し方なのですが、
35歩~22飛でした。
美濃囲いの堅さを信じて2筋から攻めるのですが、これは無理筋です。35歩を突いていなければまだあり得るのですが。
飛をぶつけて25歩を打ってもらって34飛とするつもり。
でも飛交換から飛の打ち合いです。これは間に24角が入っている後手に負担が大きく、
桂を取り合って16桂でも困っていたはず。大山先生は放送対局(ラジオの時代)だから筋よく指そうと思ったのでしょうか、54歩。
銀交換して44角は71銀ねらいの2手すきです。
62銀に11角成。香得になりました。
36歩同歩65桂、銀を逃げても21竜にひもが付いているので大丈夫ですが、
無難に35歩でした。57桂成同金直22歩、22同馬は33角が嫌です。22同竜が普通ですが、
86香35角。ここで61竜と切って勝ちかどうか。
多分読み切れなくて69歩に51銀、これで落ち着きました。形勢は互角になっているのではないでしょうか。後手も角を使えています。
53歩に対して、塚田先生の53同金がまずかったようです。53同角から粘るべきでした。75桂74銀が入ってから
32竜の角取りに57角成。57同金に何か受けるつもりでしょう。
大山先生は今度は踏み込んで、83桂成同銀引同香成同玉95桂。この時の塚田先生の玉の逃げ方がまずかったのです。下に落ちるのは83銀でだめ、74玉も75銀を打たれるのでだめでしょう。
84玉を選びましたが57馬を取られて、75角の王手金取りがあります。つまり94玉が正解でした。それならば攻防の82香があったのです。
74歩22馬、これで66馬と引かれたら困ります。
55香に66角、
75桂同歩76金、もう少し手駒があれば形勢不明なのですが。
67銀57香成(同角でも悪いけれど)76銀、後手玉は詰めろです。
69竜77玉79竜、合駒を打つ方が安全に見えますが、
86玉76竜同玉67銀
77玉78金86玉85歩96玉94歩、先手玉は詰めろ。
でも合駒がないので82飛で詰まされました。
塚田先生の飛ぶつけが無理筋です。振り飛車を指し慣れていないために、そのあとも粘れていません。面白い終盤になりましたが、1枚足りませんでした。
#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.46 棋譜ファイル ----
開始日時:1958/12/14
手合割:平手
先手:大山王将
後手:塚田正夫9段
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 3四歩(33)
3 2六歩(27)
4 4四歩(43)
5 4八銀(39)
6 3二銀(31)
7 5六歩(57)
8 4二飛(82)
9 6八玉(59)
10 6二玉(51)
11 7八玉(68)
12 7二玉(62)
13 6八銀(79)
14 8二玉(72)
15 5七銀(48)
16 7二銀(71)
17 5五歩(56)
18 4三銀(32)
19 2五歩(26)
20 3三角(22)
21 5六銀(57)
22 5二金(41)
23 6六歩(67)
24 6四歩(63)
25 6五歩(66)
26 同 歩(64)
27 同 銀(56)
28 4五歩(44)
29 5七銀(68)
30 3五歩(34)
31 7七角(88)
32 2二飛(42)
33 6八金(69)
34 6三歩打
35 5八金(49)
36 2四歩(23)
37 同 歩(25)
38 同 飛(22)
39 同 飛(28)
40 同 角(33)
41 2二飛打
42 2八飛打
43 2一飛成(22)
44 2九飛成(28)
45 5四歩(55)
46 同 銀(43)
47 同 銀(65)
48 同 歩(53)
49 4四角(77)
50 6二銀打
51 1一角成(44)
52 3六歩(35)
53 同 歩(37)
54 6五桂打
55 3五歩(36)
56 5七桂成(65)
57 同 金(58)
58 2二歩打
59 8六香打
60 3五角(24)
61 6九歩打
62 5一銀(62)
63 5三歩打
64 同 金(52)
65 7五桂打
66 7四銀打
67 3二龍(21)
68 5七角成(35)
69 8三桂成(75)
70 同 銀(74)
71 同 香成(86)
72 同 玉(82)
73 9五桂打
74 8四玉(83)
75 5七金(68)
76 7四歩(73)
77 2二馬(11)
78 5五香打
79 6六角打
80 7五桂打
81 同 歩(76)
82 7六金打
83 6七銀打
84 5七香成(55)
85 7六銀(67)
86 6九龍(29)
87 7七玉(78)
88 7九龍(69)
89 8六玉(77)
90 7六龍(79)
91 同 玉(86)
92 6七銀打
93 7七玉(76)
94 7八金打
95 8六玉(77)
96 8五歩打
97 9六玉(86)
98 9四歩(93)
99 8二飛打
100 投了
まで99手で先手の勝ち
先手番大山先生の手を考えます。
第1問
香をさばかれて悪いです。消去法で最善を選択します。
A 16同香 B 23歩成 C 25飛
第2問
これで逆転です。
A 24歩 B 85桂 C 64銀
今日の棋譜20210629
昭和33年12月、升田幸三先生と第9期九段戦第4局です。
大山先生の先手で矢倉です。
升田先生は相矢倉を避けて陽動中飛車へ。振り飛車に関心が移っていた頃です。
大山先生は中央が薄くなるのですが引き角を選びます。
升田先生は55歩から動きたいのですが、55同歩に同銀は24歩同歩同角22飛33角成28飛成55馬という変化です。55同角は2筋を破られますし、55同飛は24歩同歩22歩か24同角か。ということでおとなしく向い飛車に転じます。
なお後手の囲いを「ちょんまげ美濃」と呼ぶのですが、陽動振り飛車の時にしか出てこない、、こともないです。角交換振り飛車で片銀冠に組む途中で出現することがあります。
57銀で先手の角筋が止まったところで44角。16歩同歩同香同香17角成というねらいです。
27飛に35歩、升田先生の振り飛車は自分から動きます。
35同歩同角46銀71角に、大山先生は34歩ではなくて36歩、かなりおとなしく指しています。
94歩68銀32飛88角、大山先生は居角に戻して使うのですが、36歩が浮いています。88角ではなくて24歩では?
16歩24歩36飛
16歩同香。18歩と謝るのではひどいですし、香交換は飛の詰めろ。23歩成も26歩なので
25飛19香成、駒損になりました。
65歩に33桂15飛14歩
14同飛65銀11飛成。駒損でも先に竜を作ってどうか。
52金左23歩成、駒損は取り返せそうです。
25桂同桂39飛成、駒損は解消しましたが、先手玉は76銀~85香などの嫌味があります。後手が指しやすそうです。
67銀の受けに66香
66同銀に44角が竜取り。これは後手好調です。
やむなく61竜同銀55歩、後手有利です。
76銀も先手で入って、68金上29飛69歩、大山先生は何とか耐えています。
25飛成でトータルは飛金交換です。後手の19成香は戦力外なので大差ではないのですが、後手の76銀が邪魔なので金を打って
64桂77香、これで銀を消せたのですが、過剰投資している感じです。
77銀成同桂72銀、これはちょっと甘いのかも。74香を打たれたら金と交換するしかなく、後手に76桂が残っていました。
64金同歩56桂、大山先生の反撃ですが、88角を使えていないのでまだ悪そうです。角を逃げれば64桂があるので
28竜上44桂同歩。トータルでは飛香と角銀の交換です。桂を渡したので76桂の傷があるし、後手の攻め駒は5枚、まだ大山先生の不利が続きます。
67銀74桂これは75銀と逃げそうですが
57銀右66桂同銀は手堅く指しています。ならば と金作り、これは受からないので攻めるしかないです。
76桂61香
34角の金取りに、43金打はありがたかったか。戦力が足りないので、51金ならばどうして攻めたものだったか。
43同角成同金84桂、ちょんまげ美濃をとがめた感じです。先手玉はまだ安泰なので、遅い攻めでも切れなければよろしい。
83銀75桂、大分怪しくなったのですが、74銀打と受けられたらまだ大山先生が悪かったはずです。
84銀83金71玉84金
23竜54歩62玉。升田先生は玉を逃げだして悪くないと見ていたのでしょう。
55銀52歩85桂、とうとう88角が働きだしました。角を除外しても先手の攻め駒が4枚になっています。
17角に35歩同角成36歩、この歩が足掛かりになってしまうので
36同馬44銀54金
63銀51玉33銀成
25流43成銀(詰めろ)75竜76歩、ここまで。
升田先生がうまくさばいたのですが、実戦的には後手玉が薄いので間違えやすいです。受けきるのか寄せ合いなのかの方針を貫けなかったのが敗因です。
#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.46 棋譜ファイル ----
開始日時:2021/06/26 06:54:04
手合割:平手
先手:大山王将
後手:升田幸三九段
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 8四歩(83)
3 6八銀(79)
4 3四歩(33)
5 7七銀(68)
6 4二銀(31)
7 2六歩(27)
8 5四歩(53)
9 4八銀(39)
10 5三銀(42)
11 5六歩(57)
12 5二飛(82)
13 2五歩(26)
14 3三角(22)
15 6八玉(59)
16 6二玉(51)
17 7八玉(68)
18 7二銀(71)
19 3六歩(37)
20 7一玉(62)
21 7九角(88)
22 8二玉(71)
23 5八金(49)
24 6四銀(53)
25 3七桂(29)
26 1四歩(13)
27 6六歩(67)
28 2二飛(52)
29 9六歩(97)
30 1五歩(14)
31 5七銀(48)
32 4四角(33)
33 2七飛(28)
34 3五歩(34)
35 同 歩(36)
36 同 角(44)
37 4六銀(57)
38 7一角(35)
39 3六歩打
40 9四歩(93)
41 6八銀(77)
42 3二飛(22)
43 8八角(79)
44 1六歩(15)
45 2四歩(25)
46 3六飛(32)
47 1六歩(17)
48 同 香(11)
49 2五飛(27)
50 1九香成(16)
51 6五歩(66)
52 3三桂(21)
53 1五飛(25)
54 1四歩打
55 同 飛(15)
56 6五銀(64)
57 1一飛成(14)
58 5二金(41)
59 2三歩成(24)
60 2五桂(33)
61 同 桂(37)
62 3九飛成(36)
63 6七銀(68)
64 6六香打
65 同 銀(67)
66 4四角(71)
67 6一龍(11)
68 同 銀(72)
69 5五歩(56)
70 7六銀(65)
71 6八金(69)
72 2九飛打
73 6九歩打
74 2五飛成(29)
75 7五金打
76 6四桂打
77 7七香打
78 同 銀(76)
79 同 桂(89)
80 7二銀(61)
81 6四金(75)
82 同 歩(63)
83 5六桂打
84 2八龍(25)
85 4四桂(56)
86 同 歩(43)
87 6七銀打
88 7四桂打
89 5七銀(46)
90 6六桂(74)
91 同 銀(57)
92 3七歩打
93 7六桂打
94 6一香打
95 3四角打
96 4三金打
97 同 角成(34)
98 同 金(52)
99 8四桂(76)
100 8三銀(72)
101 7五桂打
102 8四銀(83)
103 8三金打
104 7一玉(82)
105 8四金(83)
106 2三龍(28)
107 5四歩(55)
108 6二玉(71)
109 5五銀(66)
110 5二歩打
111 8五桂(77)
112 1七角打
113 3五歩打
114 同 角成(17)
115 3六歩打
116 同 馬(35)
117 4四銀(55)
118 5四金(43)
119 6三銀打
120 5一玉(62)
121 3三銀成(44)
122 2五龍(23)
123 4三成銀(33)
124 7五龍(25)
125 7六歩打
126 投了
まで125手で先手の勝ち
先手番花村先生の手を考えます。
第1問
駒落ちの定跡に出てきそうな手筋です。
A 34歩 B 25歩 C 53桂成
第2問
歩切れなので攻めにくそうですが。
A 44銀 B 35銀 C 55金
第3問
気持ちよく攻めが決まります。
A 14歩 B 36飛 C 25飛
今日の棋譜20210628
昭和33年12月、花村元司先生と東京新聞杯です。
花村先生の先手で相掛りです。
花村先生は棋風的にもタテ歩取りが好きそうです。
ひねり飛車にしたいのでしょうが、大山先生はひねり飛車を嫌います。
後は駒組ですが、52飛は中央の位を取りたかったのでしょうか。花村先生は飛を浮きます。これで82飛と戻れば互いに手損はないようなものですが、
大山先生の74銀に意味はないでしょう。65銀は66歩76銀68角~77歩なので、悪い形が残るだけです。
24歩~23銀は銀冠に組もうというのですが、
32玉の形のほうを好みます。
大山先生は金の動きで1手損、銀を戻ったので2手損、飛を戻ったので2手損です。23歩を打ってから24歩を突いている分も手損と言えるか。花村先生は飛の動きで3手損か4手損。後手のほうが手損をしているので、攻撃の体制ができていません。1歩持っている花村先生が仕掛けます。35歩から
35同歩に45歩、45同歩は35角で調子よいです。大山先生は銀を引いて待ち、
35角に34金、玉の周りの金銀を使って厚みの勝負です。
68角45歩36銀、でも先手の攻め駒はほぼ4枚、どう見ても作戦負けのままです。
43銀に対して花村先生は35歩44金45桂、45銀のほうが自然に見えますが、これでも良いでしょう。大山先生は55歩を突いておかねばならなかった(あるいは34歩と合わせる)ようで、
桂を成り捨てて45歩の攻め筋がありました。うっかりなのでしょうか。
やむなく金を出てみますが、
手厚く金を打たれます。駒損で受けているのでは明らかな不利です。
花村先生のほうは好調で、25歩を打って
1歩もらっての銀交換に成功します。
83飛に24歩同歩23歩、歩切れになりますが
34銀を打てば十分、と思ったら72銀です。
銀を81桂と交換して34に打ちこみます。これは駒の損得の計算は同じなのですが、後手の81桂をさばかせたのですから損をしています。83飛の位置を変えたかったからということなのでしょうか。
34同銀同歩43桂、ちょっと攻めにくいように見えますが、
35銀を打てばよいのです。35同桂同金は2筋が破れるので13角に、
44歩を突いて銀を取ってくれと。大山先生は飛取りに銀を打ってから、
35桂同金32桂、これでなんとか2筋は受かっているようなのですが、
じっと16歩は困っています。とりあえず25銀、取られても受け切れるようには見えませんが、
花村先生は46飛だったので26銀打、ちょっと後手に楽しみが出てきたようですが。
45金16歩同香、これは取れません。
15歩同香同銀43歩成。43同金には54金同金43飛成か、と思ったら35桂がありますね。こういうのは(私には)見えません。
44歩42歩成45歩、金の取り合いですが、と金が残るので先手優勢です。
飛を殺されましたが、角のひももついています。
33歩成同桂14歩、軽く攻めて、14同銀は36飛、14同玉は33飛成です。22角には34桂ですから
飛角の取り合い。
32と14玉33と、花村先生の攻め駒は7枚もあります。あとは入玉を阻止すればよいだけです。
35金は守られてしまいましたが、39歩も手筋。銀をどかして35角同銀27桂は詰めろです。取れなければ入玉を阻止する土台になります。
47香成同金29飛、怪しく粘られますが、
37金と使えて、39飛成88玉で安泰です。
15玉には角を重ね打って
銀を取って39銀、もう逆転するところがありません。
後手の金銀を削って
銀を打てば完璧。
3枚あった桂も攻めに使えます。
詰めろがかかり
下からも攻めて詰めろ。
大山先生は即詰みまで指して投了でした。秒読みで投げるタイミングが無かったものか。
花村先生の完勝です。やはり自分だけ1歩手持ちというのは大きいです。大山先生は序盤が悪すぎました。振り飛車が増えると、感覚の違いに戸惑っているのでしょうか。
#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.46 棋譜ファイル ----
開始日時:1958/12/04
手合割:平手
先手:花村元司8段
後手:大山王将
手数----指手--
1 2六歩(27)
2 8四歩(83)
3 2五歩(26)
4 8五歩(84)
5 7八金(69)
6 3二金(41)
7 2四歩(25)
8 同 歩(23)
9 同 飛(28)
10 2三歩打
11 2六飛(24)
12 6二銀(71)
13 9六歩(97)
14 9四歩(93)
15 3八銀(39)
16 3四歩(33)
17 3六飛(26)
18 3三金(32)
19 7六歩(77)
20 6四歩(63)
21 7七角(88)
22 6三銀(62)
23 8八銀(79)
24 5四歩(53)
25 2六飛(36)
26 4四歩(43)
27 4六歩(47)
28 5二飛(82)
29 2五飛(26)
30 7四銀(63)
31 4七銀(38)
32 3二銀(31)
33 5六歩(57)
34 1四歩(13)
35 4八金(49)
36 2四歩(23)
37 2八飛(25)
38 2三銀(32)
39 3六歩(37)
40 4一玉(51)
41 3七桂(29)
42 3二玉(41)
43 6九玉(59)
44 5一金(61)
45 6八角(77)
46 1五歩(14)
47 7七銀(88)
48 4二金(51)
49 7九玉(69)
50 4三金(33)
51 2九飛(28)
52 8二飛(52)
53 5八金(48)
54 6三銀(74)
55 3五歩(36)
56 同 歩(34)
57 4五歩(46)
58 5二銀(63)
59 3五角(68)
60 3四金(43)
61 6八角(35)
62 4五歩(44)
63 3六銀(47)
64 4三銀(52)
65 3五歩打
66 4四金(34)
67 4五桂(37)
68 7四歩(73)
69 6六歩(67)
70 8三飛(82)
71 5三桂成(45)
72 同 飛(83)
73 4五歩打
74 5五金(44)
75 同 歩(56)
76 同 角(22)
77 4六金打
78 2二角(55)
79 2五歩打
80 同 歩(24)
81 同 銀(36)
82 2四歩打
83 同 銀(25)
84 同 銀(23)
85 同 飛(29)
86 2三歩打
87 2七飛(24)
88 8三飛(53)
89 2四歩打
90 同 歩(23)
91 2三歩打
92 同 玉(32)
93 7二銀打
94 8二飛(83)
95 8一銀成(72)
96 同 飛(82)
97 3四桂打
98 同 銀(43)
99 同 歩(35)
100 4三桂打
101 3五銀打
102 1三角(22)
103 4四歩(45)
104 3八銀打
105 2六飛(27)
106 3五桂(43)
107 同 金(46)
108 3二桂打
109 1六歩(17)
110 2五銀打
111 4六飛(26)
112 2六銀打
113 4五金(35)
114 1六歩(15)
115 同 香(19)
116 1五歩打
117 同 香(16)
118 同 銀(26)
119 4三歩成(44)
120 4四歩打
121 4二と(43)
122 4五歩(44)
123 同 飛(46)
124 4四香打
125 3五飛(45)
126 3六金打
127 3三歩成(34)
128 同 桂(21)
129 1四歩打
130 3五金(36)
131 1三歩成(14)
132 同 玉(23)
133 3二と(42)
134 1四玉(13)
135 3三と(32)
136 2六銀(15)
137 3九歩打
138 4七香成(44)
139 同 金(58)
140 2九飛打
141 3七金(47)
142 3九飛成(29)
143 8八玉(79)
144 1五玉(14)
145 5七角打
146 2八龍(39)
147 3八金(37)
148 同 龍(28)
149 3九銀打
150 4九龍(38)
151 1七歩打
152 4六歩打
153 1六香打
154 同 銀(25)
155 同 歩(17)
156 2五玉(15)
157 3八銀打
158 6九龍(49)
159 1八桂打
160 3七歩打
161 2六桂(18)
162 同 金(35)
163 2八桂打
164 3四香打
165 2三銀打
166 4四金打
167 4六角(57)
168 3八歩成(37)
169 3四銀(23)
170 投了
まで169手で先手の勝ち
本日は第218回名南将棋大会(弐)を開催しました。結果速報です。
E級優勝
荒島栄一さん
F級優勝
北爪邦治さん
天野一雄さん
G級優勝
大石泰志さん
H級優勝
砂川智祐さん
優勝された方々おめでとうございます。
参加された皆様ありがとうございました。
過去12回分の優勝者の記録です。
半分にして拡大
後手番大山先生の手を考えます。
第1問
升田先生のお株を奪います。
A 85桂 B 44銀 C 44歩
第2問
味の良い手です。
A 85桂 B 85歩 C 76歩
第3問
これで完勝です。
A 65歩 B 76銀 C 93香
今日の棋譜20210627
昭和33年11月、升田幸三先生と第9期九段戦第3局です。
升田先生の先手で矢倉です。
63銀と47銀の形の矢倉へ。ここからの指し方もいろいろあるのですが、
大山先生は袖飛車に。
対して升田先生は7筋の歩交換を拒否します。でもこれは「歩越し銀には歩で対抗」ですから、米長流急戦矢倉のように攻めることはできません。
角を上がったということは65歩を突かれたら取るしかありません。銀と桂歩の二枚替えは難しいです。
角を引いたところで65歩を突かれました。銀ばさみになるかもしれないから今度は取りにくいか。
77銀と引いて、75歩同歩同角26角。相矢倉の序盤では角の働きが大切です。
26角と64角では後手の角のほうが働いています。大山先生は46歩を取ることもできたのですが、中央の位も取ってしまいます。
さらに44銀というのは、升田先生の指した「生涯最高の一手」に似ています。つまり後手の作戦勝ち。先手は銀の動きで4手損していて、攻める形も作れないのです。
升田先生の指し手は冴えません。85桂を受けるために銀を出れば76歩を打たれ
銀は端に追いやられました。
角を引いて2筋の歩を切り
玉は右に移動します。
少しは作戦負けが緩和したと思うのですが、7筋をどうにかしたくて79飛と回るのは良い感触ではありません。飛は29のまま38玉~39角~48角と待って、角を使って9筋の端攻めを目指すなんてどうでしょうか。
77歩と合わせたら15歩
76歩16歩26角76飛。7筋の傷は消えていきますが、1筋に傷ができてしまいました。
金で7筋を盛り上がり
18香ですか。
端を逆襲して頑張った感じです。
さらに角を使います。
33桂44歩25歩。角を逃げるわけにはいきません。
43歩成26歩53と、角銀の取り合いで
飛を使ってどうか。27角を打たれるのも気になりますが、
54銀だったので26飛24歩46歩で落ち着いたら、15歩、これは
15同香同香16歩と香を取り返しに行くのが利かないのです。香を打たれて
15香に逃げられると、角桂と銀の交換ですから大きな駒損です。
玉は左に戻りますが
84桂77金の利かしも入り、と金を作られました。劣勢です。
74銀72歩83銀成、角を取りに行きます。
37と93成銀16角から
銀を取られてしまいます。
瞬間は桂損で収まっていますが、93成銀は当たっていますし、
飛を使って攻められては敗勢です。
48金と引いても馬を切られて
ここまで。
升田先生の作戦負けで、後手を持って同じようなことをしていた会心の将棋を返されました。「升田が升田に負けた」とでも言いそうですね。大山先生は無理をせず、ゆっくり指しています。
#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.46 棋譜ファイル ----
開始日時:1958/11/28
手合割:平手
先手:升田幸三九段
後手:大山王将
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 8四歩(83)
3 6八銀(79)
4 3四歩(33)
5 7七銀(68)
6 4二銀(31)
7 2六歩(27)
8 6二銀(71)
9 4八銀(39)
10 3二金(41)
11 7八金(69)
12 4一玉(51)
13 6九玉(59)
14 6四歩(63)
15 4六歩(47)
16 6三銀(62)
17 4七銀(48)
18 7四歩(73)
19 5八金(49)
20 5四歩(53)
21 3六歩(37)
22 7二飛(82)
23 2五歩(26)
24 3三銀(42)
25 6六銀(77)
26 7三桂(81)
27 5六銀(47)
28 3一角(22)
29 7七角(88)
30 5二金(61)
31 5九角(77)
32 6五歩(64)
33 7七銀(66)
34 7五歩(74)
35 同 歩(76)
36 同 角(31)
37 2六角(59)
38 6四角(75)
39 3七桂(29)
40 5五歩(54)
41 4七銀(56)
42 4四銀(33)
43 8六銀(77)
44 7六歩打
45 9六歩(97)
46 9四歩(93)
47 1六歩(17)
48 8五歩(84)
49 9七銀(86)
50 8二飛(72)
51 1七角(26)
52 8四飛(82)
53 2四歩(25)
54 同 歩(23)
55 同 飛(28)
56 2三歩打
57 2九飛(24)
58 7四飛(84)
59 5九玉(69)
60 5三銀(44)
61 4八玉(59)
62 4四歩(43)
63 7九飛(29)
64 1四歩(13)
65 7七歩打
66 1五歩(14)
67 7六歩(77)
68 1六歩(15)
69 2六角(17)
70 7六飛(74)
71 7七金(78)
72 7四飛(76)
73 7五歩打
74 同 角(64)
75 7六金(77)
76 9三角(75)
77 7五歩打
78 6四飛(74)
79 1八香(19)
80 2四歩(23)
81 1九飛(79)
82 2三金(32)
83 1六香(18)
84 1四歩打
85 4五歩(46)
86 3三桂(21)
87 4四歩(45)
88 2五歩(24)
89 4三歩成(44)
90 2六歩(25)
91 5三と(43)
92 同 金(52)
93 2九飛(19)
94 5四銀(63)
95 2六飛(29)
96 2四歩打
97 4六歩打
98 1五歩(14)
99 同 香(16)
100 同 香(11)
101 1六歩打
102 2五香打
103 同 桂(37)
104 同 歩(24)
105 2九飛(26)
106 1六香(15)
107 5九玉(48)
108 1八香成(16)
109 4九飛(29)
110 2六歩(25)
111 6八玉(59)
112 8四桂打
113 7七金(76)
114 2七歩成(26)
115 7四銀打
116 7二歩打
117 8三銀成(74)
118 3七と(27)
119 9三成銀(83)
120 1六角打
121 7一角打
122 5二金(53)
123 6九飛(49)
124 4七と(37)
125 同 金(58)
126 3八角成(16)
127 4九香打
128 6六歩(65)
129 同 歩(67)
130 6五歩打
131 4八金(47)
132 同 馬(38)
133 同 香(49)
134 6六歩(65)
135 7九玉(68)
136 5八銀打
137 投了
まで136手で後手の勝ち
後手番大山先生の手を考えます。
第1問
そろそろこの手を指したいです。
A 25桂 B 45歩 C 21飛
第2問
中央の攻防です。どれでも悪くはないのでしょうが。
A 54歩 B 65桂 C 51飛
第3問
何もさせません。
A 66桂 B 84桂 C 77桂
第4問
より安全に。
A 86同角 B 75歩 C 85竜