名南将棋大会ブログ 名古屋

名南将棋大会告知や結果のほか、
将棋が強くなるための記事を書きます。
まずは将棋上達法則を見てください。

大山将棋研究(597); 相居飛車力戦(内藤国雄)

2017-07-31 | 大山将棋研究
☆ 昨日の復習

後手番大山先生の次の手は?


☆ 今日の棋譜20170731
昭和56年7月、内藤国雄先生と第40期名人挑戦者リーグです。


どちらが振るかという出だしは久しぶりです。

内藤先生は居飛車を選択しました。

それなのに大山先生も居飛車に。これはかなり不思議なのですが

36歩を突くあたりもあわせて考えると、大山先生は位取りを嫌がっているのではないかと思うのです。このところ位取り拒否も多かったですし。で、36歩が早いからと内藤先生は角交換を挑みます。

大山先生は77角成を金で取って玉を上がり

上部を手厚く構えます。簡単に56歩は打ちたくないのですよね。

内藤先生は3筋から手を作りに行きました。

大山先生の66角は37歩成に同桂~45桂としようという意味です。これに内藤先生は15角と打ちました。

2歩損でも馬を作ればよしと見たわけですが、少し無理をしていると思います。

歩切れなので桂を跳ねて頑張ります。25桂から飛を追うわけです。

大山先生が先に飛を追い、今は銀を渡せない(34歩~33銀がある)ので

53に収まりました。今度は大山先生の飛が追われる番です。

26歩に同馬は54歩43飛44角同飛53銀です。37桂成も同桂同馬から同じ狙いにはまります。

内藤先生は桂損でも飛を使いましたが

ここに桂馬を打てれば

活用して銀を剥がせます。

内藤先生は馬飛を交換し29飛成。2枚飛車で横は薄い先手玉ですから、アマチュアレベルでは後手の勝ちですが

後手玉も薄いので手を入れねばなりません。

自陣角を打って、形勢不明です。

先手陣も堅くなってきました。内藤先生が攻めるなら69竜上88玉78歩という順が一番。7筋の歩を突きだすのは自玉も危ないですね。ということは19竜から69竜上88玉78香を狙うのが良さそうでした。19竜には88玉(78銀の準備)で、74香から銀を取って59銀か、手が続きそうです。

64歩と手を戻したのでわからなくなり

さらに63金は上から攻めようとしたのですが、自玉が薄くなります。大山先生が先に攻めて

手が続きます。

これで少し有利でしょう。

馬を作り角を活用して

26歩はゆっくりですが確実な寄せ方です。内藤先生は非常手段で竜を切りますが

33馬の利きがあるので詰みがないです。

投了図。

大山先生の36歩が早い感じです。内藤先生はそれをとがめるべく動いたのですが、あまり効果がありませんでした。それでも飛を移動する構想がよく、有利になっていたと思います。きれいな攻めを好むタイプは、素朴な手が見えないことがあり、2枚飛車でがりがり攻めるなどというのは気が引けるのか、考えもしないのでしょうね。
大山先生の自玉のまとめ方は特長が出ていると思います。

#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.31 棋譜ファイル ----
手合割:平手  
先手:大山王将
後手:内藤国雄9段
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 3四歩(33)
3 6六歩(67)
4 4二銀(31)
5 7八銀(79)
6 4四歩(43)
7 6七銀(78)
8 4三銀(42)
9 6五歩(66)
10 1四歩(13)
11 5六歩(57)
12 5四歩(53)
13 7五歩(76)
14 6二銀(71)
15 4八銀(39)
16 8四歩(83)
17 5七銀(48)
18 8五歩(84)
19 7七角(88)
20 5三銀(62)
21 7六銀(67)
22 4二玉(51)
23 7八金(69)
24 5二金(61)
25 6九玉(59)
26 3二玉(42)
27 3六歩(37)
28 4五歩(44)
29 2六歩(27)
30 7七角成(22)
31 同 金(78)
32 4四銀(53)
33 7八玉(69)
34 5五歩(54)
35 5八金(49)
36 8四飛(82)
37 2五歩(26)
38 4二金(41)
39 5五歩(56)
40 同 銀(44)
41 6七金(58)
42 4四銀(55)
43 9六歩(97)
44 3五歩(34)
45 同 歩(36)
46 3六歩打
47 6六角打
48 1五角打
49 3八飛(28)
50 5九角成(15)
51 3六飛(38)
52 4九馬(59)
53 3七飛(36)
54 3三桂(21)
55 7四歩(75)
56 同 飛(84)
57 7五銀(76)
58 5四飛(74)
59 5五歩打
60 5三飛(54)
61 3四歩(35)
62 2五桂(33)
63 3六飛(37)
64 2七馬(49)
65 5六飛(36)
66 4六歩(45)
67 同 歩(47)
68 3四銀(43)
69 2六歩打
70 3三飛(53)
71 2五歩(26)
72 4三銀(34)
73 3七歩打
74 3五飛(33)
75 3六桂打
76 3三銀(44)
77 5四歩(55)
78 2五飛(35)
79 4五歩(46)
80 3八馬(27)
81 4四桂(36)
82 同 銀(43)
83 同 歩(45)
84 5六馬(38)
85 同 金(67)
86 2九飛成(25)
87 6八銀(57)
88 3一桂打
89 6四歩(65)
90 2八飛打
91 7六角打
92 2二玉(32)
93 6七金(77)
94 5八飛成(28)
95 7九歩打
96 6四歩(63)
97 8八玉(78)
98 6九龍(29)
99 7七角(66)
100 6三金(52)
101 4三銀打
102 4一金(42)
103 5三歩成(54)
104 同 金(63)
105 3四銀成(43)
106 同 銀(33)
107 4三歩成(44)
108 1三玉(22)
109 5三と(43)
110 6五桂打
111 同 金(56)
112 同 歩(64)
113 3三角成(77)
114 2五銀(34)
115 8五角(76)
116 8六歩打
117 同 銀(75)
118 7四歩(73)
119 2六歩打
120 7三桂(81)
121 7四角(85)
122 7九龍(69)
123 同 玉(88)
124 6九金打
125 8八玉(79)
126 6八金(69)
127 同 金(67)
128 同 龍(58)
129 9七玉(88)
130 7六銀打
131 8八金打
132 投了
まで131手で先手の勝ち

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大山将棋研究(596);四間飛車に中央位取り(二上達也)

2017-07-30 | 大山将棋研究
☆ 昨日の復習

先手番大山先生の次の手は?


☆ 今日の棋譜20170730
昭和56年6月、二上達也先生と第22期王位戦の挑戦者決定戦です。二上先生はこの時棋聖で、タイトル保持者同士の決定戦というのは案外少なさそうに思います。


大山先生の四間飛車に二上先生は急戦のようですが

大山先生はツノ銀から袖飛車をみせてけん制します。

二上先生はやむなく中央位取りにシフトしますが、66銀を強要されました。

大山先生はどんどん動きます。

どうやらこれで後続はなく

駒組みに戻ります。

大山先生は4筋に転じますが、二上先生は金を使って受けます。

86の銀を繰り替えて

5筋を謝っても1歩得です。

大山先生は6筋で1歩もち

二上先生は4筋の歩を交換して

右桂を使えば、その桂頭を攻められました。35同歩とは取りにくい(同金36歩46歩)ので

端角で64歩を打たせながら待ちます。

大山先生の方からもすぐには36歩と取り込みにくかったので、44角で46歩を誘い

3筋を取り込んで

金をぶつけました。二上先生は35同金で悪いわけでもないけれど

カウンターで44歩と突きだして飛車先を通したほうが得です。これに大山先生は飛車先を連打。

47同金に44銀で3,4筋は少し優位に立っています。やりとりは互角でも角の働きがあるかどうかの差が出てくるのです。二上先生は端にあやを求めました。

が、55銀と出れば大山先生のほうが指しやすそうです。二上先生はどうせ端を攻めるなら93歩と一つ上からだったのでしょう。

両取りをかけましたが

角を切って飛車を引いた図は駒損でも後手もちです。38金などがあるので

二上先生は飛車先を止めますが

端に回られたら焦りますね。

金をぶつけるのは勝負手ですが

中央から絡まれて

飛車を追われつつ桂を狙われます。

馬を引き付けるのは辛抱ですが

8筋から乱されて端攻めが残り

92歩81飛は良いとしても84銀は指しすぎです。銀を合わされて

桂を取って77桂と手が戻るのでは、駒を渡して寄せてくださいと言っているようなものです。

大山先生は小駒だけですが

下に落としての左右挟撃で投了図。

二上先生が指し盛りのころなので、序盤で乱されてもしっかり金銀をまとめることができました。難しい中盤戦ですが、角の働きの差が出てしまい、少し苦しくなってしまいました。勝負手と我慢する手とのタイミングや組み合わせを間違えた感じです。
大山先生は勝ち方を知っているなあ、という感じがします。
これで大山先生は中原王位に挑戦です。

#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.31 棋譜ファイル ----
手合割:平手  
先手:二上達也棋聖
後手:大山王将
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 3四歩(33)
3 2六歩(27)
4 4四歩(43)
5 4八銀(39)
6 3二銀(31)
7 5六歩(57)
8 4二飛(82)
9 6八玉(59)
10 6二玉(51)
11 7八玉(68)
12 7二銀(71)
13 9六歩(97)
14 9四歩(93)
15 3六歩(37)
16 7一玉(62)
17 6八銀(79)
18 4三銀(32)
19 5八金(49)
20 6四歩(63)
21 5七銀(68)
22 6三銀(72)
23 6八金(69)
24 7四歩(73)
25 2五歩(26)
26 3三角(22)
27 4六歩(47)
28 3二金(41)
29 5五歩(56)
30 7二飛(42)
31 6六銀(57)
32 5四歩(53)
33 同 歩(55)
34 同 銀(43)
35 5七銀(48)
36 7五歩(74)
37 同 銀(66)
38 6五銀(54)
39 7七金(68)
40 4五歩(44)
41 6六歩(67)
42 5四銀(65)
43 6七金(77)
44 7四歩打
45 8六銀(75)
46 4二飛(72)
47 5六金(67)
48 4六歩(45)
49 同 銀(57)
50 4五歩打
51 5七銀(46)
52 4三金(32)
53 7七銀(86)
54 4四金(43)
55 6八銀(77)
56 8二玉(71)
57 6七銀(68)
58 7二金(61)
59 6八銀(57)
60 8四歩(83)
61 1六歩(17)
62 7三桂(81)
63 4七歩打
64 1四歩(13)
65 5七金(56)
66 4一飛(42)
67 5六歩打
68 5一飛(41)
69 4八飛(28)
70 6五歩(64)
71 同 歩(66)
72 同 銀(54)
73 6六歩打
74 5四銀(65)
75 4六歩(47)
76 同 歩(45)
77 同 金(57)
78 4五歩打
79 4七金(46)
80 1三香(11)
81 3七桂(29)
82 4一飛(51)
83 4九飛(48)
84 3五歩(34)
85 9七角(88)
86 6四歩打
87 8六角(97)
88 3四金(44)
89 5七金(58)
90 4四角(33)
91 4六歩打
92 同 歩(45)
93 同 金(47)
94 7一角(44)
95 4五歩打
96 3六歩(35)
97 5五歩(56)
98 4三銀(54)
99 3六金(46)
100 8五歩(84)
101 7七角(86)
102 3五金(34)
103 4四歩(45)
104 4八歩打
105 同 飛(49)
106 4七歩打
107 同 金(57)
108 4四銀(43)
109 9五歩(96)
110 同 歩(94)
111 9四歩打
112 5五銀(44)
113 4三歩打
114 同 飛(41)
115 3五金(36)
116 同 角(71)
117 3四金打
118 6八角成(35)
119 同 角(77)
120 4一飛(43)
121 4二歩打
122 同 飛(41)
123 5三角打
124 4一飛(42)
125 4三歩打
126 9四香(91)
127 4二歩成(43)
128 9一飛(41)
129 4六金(47)
130 5六歩打
131 同 金(46)
132 同 銀(55)
133 同 銀(67)
134 5五歩打
135 6七銀(56)
136 5六銀打
137 同 銀(67)
138 同 歩(55)
139 5八歩打
140 5七歩成(56)
141 同 歩(58)
142 4七歩打
143 2八飛(48)
144 3六歩打
145 2六角成(53)
146 3七歩成(36)
147 同 馬(26)
148 8六歩(85)
149 同 歩(87)
150 8八歩打
151 9二歩打
152 8一飛(91)
153 8四銀打
154 9三銀打
155 7三銀成(84)
156 同 金(72)
157 7七桂(89)
158 3六歩打
159 同 馬(37)
160 5五桂打
161 5六銀打
162 6七金打
163 同 銀(56)
164 8九銀打
165 6九玉(78)
166 6七桂成(55)
167 4七馬(36)
168 4九金打
169 投了
まで168手で後手の勝ち
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20170730今日の一手(その547);自陣角の理論的説明

2017-07-30 | 今日の一手
20170730今日の一手

2013年3月の名南将棋大会から、私とIさんの将棋です。形勢判断と次の一手を考えてください。


一昨日の一手の回答

☆ 形勢判断をします。
駒の損得はありません。
玉の堅さは後手のほうが堅いです。
先手の攻め駒は持ち駒角1枚。65銀や77桂さらには79飛もすぐに使えそうではあります。
後手の攻め駒は43角82飛で2枚。

総合すればやや後手もちか。

☆ 大局観として
もとは角換わりの後手棒銀で、先手の私はややおとなしく右玉で対応しました。問題図は後手に自陣角を打たれたところです。65銀の位置が良いので、87の金もにらんでけん制した角打ちです。
形勢判断では後手もちになるのですが、先手だけ左桂を跳ねていて85桂と使えます。すると79飛が使える、攻め駒が4枚になりそう、という大局観があったので指しやすいと思っていました。
後手はこれを自陣角で否定しようとしている、ともいえます。この角が自玉を堅くしてもいるので攻防に役立つ、というのが後手の主張です。


△ 普通は狙われている駒をかわすことから考えます。88金よりも97金ですが、76歩

とされると桂馬は逃げられないです。まあ74歩62銀66歩77歩成同飛

は桂損でも43角が空振りになっている、ともいえるのでひどくはないです。55角や64銀から7筋を突破できれば良くなりそう。


△ 76金のほうが普通の手ですね。

64歩の時に銀を逃げられませんが、85桂65歩73桂成同桂74歩

で駒損は回復できます。と金を作る分だけ先手の得なので、66歩73歩成78歩同飛67銀

と激しくならざるを得ないでしょう。82と78銀不成66金29飛71飛

先手玉のほうが薄いですが、後手の攻め駒は少ない、という比較です。41銀や55桂や64桂という攻め筋があるので先手のほうが指せそうです。

後手は64銀

とすることもできます。64同銀ではやや悪いので、69飛65銀同桂64歩

74歩65歩73歩成同桂74歩

これで前の変化と同じようなことになります。ただし69飛と79飛の違いがどう出るか。66歩が金取りなので、66同飛か73歩成からの攻め合いか、という選択です。


△ 次は飛を使う手を見てみます。89飛

と守れば、62飛74歩64銀

89飛を縦に使えていないので、決戦を避けて56銀75銀65歩

で85桂を狙って先手まあまあの変化です。


△ 69飛が一番自然な感じです。

でも64銀に同銀とはしにくくて、76銀75銀に同銀87角成

のほうが飛を成れます。61飛成51金71竜72金

これはまずそうですね。87馬のほうが働いています。

とすれば65角と合わせる

手を考えるべきでしょう。65同角同飛76銀同金87角67銀63歩

というのは互角です。

もう少し前に64銀の時に76金

と出るほうが普通でしょう。これは最初に76金として64銀69飛の変化と合流します。

また、後手は69飛に64歩もあって

76銀と引けばこれから。74歩84銀55角75銀85桂

とすれば激しくなりますが、先手もちか。


× 6筋に歩を打つのは、66歩には64銀



× 64歩は同銀

でどちらも後手が指しやすいです。


△ 76銀として

62飛に65歩と打てば手堅いのですが、54角

から35歩を狙われるとどうしたものか。55角の筋で対抗するしかないですが、嫌なところを攻められそうです。


△ 次は角には角を打つ変化。76角は84銀

で75銀を狙われると56銀75銀43角成同金左85桂74歩

くらい。1歩損はともかく、75銀に威張られている感じです。形勢としては互角なのですが。


△ 角を打つなら78角

のほうがおとなしいです。どこかで87角成と切る筋は、32角成と返せるわけで、先手の損は少ないです。45歩から43の角をいじめていけるかどうか。


× 実戦では98角

と端から打ったのです。後手は当然95歩で、74歩84銀64銀96歩73歩成

これで悪くないと考えていたのですが。でも73同銀同銀成同桂74歩97歩成

とすれば後手よしでした。

実際は73歩成を同桂と取られたので、同銀成同銀85桂

で一気に飛先が通り、先手よしになりました。84銀71飛成62飛63歩同飛55桂

69飛成43桂成同金左21竜32銀11竜99竜

最後の99竜がまずくて、21桂など受けて我慢するしかなかったのです。55桂98竜31角41玉43桂成

で勝ちになりました。


○ 最後は25桂

これは全く考えていなかったです。銀を逃げれば45歩

で角が追えますね。43角をとがめた一手だったのです。

銀を逃げることができず、駒損で収めるわけにもいかないので64銀

と戦うしかないでしょう。33桂成同玉45歩65銀44歩

銀を取らせている間に4筋を取り込めば、54角55角62飛43歩成同玉11角成

詰めろですし、駒得を拡大して攻められそうです。これは先手優勢。

33同桂

と取るしかなさそうなのですが(33同金は22銀がある)そこで76金65銀同桂64歩

というのは前に出てきたのと似ています。桂銀交換の分だけ得ですね。銀を2枚持っているので、55角62飛71銀61飛72銀

という攻め方や

61銀

を逃げにくくて、65歩71角92飛52銀成同角83金

という攻め方があり、後手の飛を取りに行けば先手有利です。


☆ まとめ
自陣角を打たれたら、先手の手持ちの角とどちらが働くかどうか、というのが優劣を分けます。

この場合は左翼での攻防になります。先手玉を狙われていないので、43角のラインが生きるよりも、どこかで55角と打つのを含みに、左側では互角の戦いにすれば十分になりやすいです。
つまり97金はあまり良くないようですが、76金、69飛、89飛、あたりから選択して、互角の駒交換でよく、後手の角はなるべく43から動かさせないように指すのが良さそうです。飛の働きで負けないように指していけば、悪くなる理屈がありません。
76金、69飛、89飛から先の変化で、後手の角が働き出す変化を避けておけばよいです。

形勢が思わしくないと見れば、つまり43角が好手だと見れば、角には角で先手も角を打っておけば互角です。78角が一番良いと思います。
実戦の98角は変な手なのですが、95歩を誘っていっぺんに勝とうとした手です。勝負手みたいなものですが、形勢が悪くなければ指さないほうが良いです。

あとは25桂が好手で、43角の移動する場所がない、ということなんですね。角頭を攻めれば角を取ることができます。37の桂は守りの駒ですが、後手の守りの銀と交換するなら良い取引です。桂頭の弱点が無くなったともいえます。
自陣角そのものをとがめることができれば優勢でした。

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大山将棋研究(595); 四間飛車に右64銀急戦(武者野勝巳)

2017-07-29 | 大山将棋研究
☆ 昨日の復習

先手番大山先生の次の手は?


☆ 今日の棋譜20170729
昭和56年6月、武者野勝巳先生と第22期王位戦です。武者野先生はプロ入り2年目、王位リーグに入ったのですね。でもこれが最高成績みたいなものです。


大山先生の四間飛車で、武者野先生は持久戦(天守閣美濃など)を見せて58金左を誘い、74歩と突いて

右64銀の急戦です。大山先生は78銀と引いて

2手損ですが、攻められるまでの時間が稼げるし、後手の飛が近くなるので、という主張はあります。

74飛では76歩同銀55歩というのが今では(20年前のものですが)定跡です。後手としては65歩が嫌なのですが

大山先生はおとなしく88角だったので、武者野先生は8筋を突き捨てて77歩の手筋。

ここは77角成同角75銀同銀同飛11角成22銀打、と進むのかと思ったら

84飛に85歩、これは感触が良さそう。

さっと飛をかわしていい感じです。

角打ちはありますが

香を取られても桂を取って

じっと抑え込んだ図は振り飛車を持ちたいです。

武者野先生は と金を作りましたが、大山先生は角を打って

8筋を破ります。

桂を取っての馬角交換で

互角に近いのですが、51飛の働きが悪いのです。大山先生は63の地点を狙い

角の打ちあいから

84にかわして後手の角を追う、という老獪な手順です。

武者野先生は64香から角交換で

成香と成銀での剥がし合いです。

大山先生の攻めのほうがやや強く

武者野先生は銀を埋めて頑張ります。

さらに金銀を打って

35歩が楽しみですが、5筋を攻められたら金銀を剥がされてしまいます。

角で桂を取り勝負になったかというところですが

どこかで手抜いて36歩とするのが勝負でしょう。自玉の堅さを優先したので馬を追われ

大山先生は竜切りから22金で一気に挟撃の寄せです。

あっという間の投了図。

まだ急戦の定跡が整備されていないころ、武者野先生は研究して臨んだのだと思いますが、飛車を抑え込まれるとやや苦しいです。そのままじりじりと長い終盤でしたが、大山先生の最後の寄せは見事でした。

#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.31 棋譜ファイル ----
手合割:平手  
先手:大山王将
後手:武者野勝巳4段
後手省略名:武者野
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 8四歩(83)
3 7八銀(79)
4 3四歩(33)
5 6六歩(67)
6 6二銀(71)
7 6八飛(28)
8 4二玉(51)
9 4八玉(59)
10 3二玉(42)
11 3八銀(39)
12 5四歩(53)
13 3九玉(48)
14 1四歩(13)
15 1六歩(17)
16 5三銀(62)
17 6七銀(78)
18 5二金(61)
19 5八金(69)
20 7四歩(73)
21 2八玉(39)
22 8五歩(84)
23 7七角(88)
24 6四銀(53)
25 7八銀(67)
26 7三桂(81)
27 6七銀(78)
28 9四歩(93)
29 5六歩(57)
30 8四飛(82)
31 9六歩(97)
32 7五歩(74)
33 7八飛(68)
34 7四飛(84)
35 8八角(77)
36 8六歩(85)
37 同 歩(87)
38 7六歩(75)
39 同 銀(67)
40 7七歩打
41 同 飛(78)
42 6六角(22)
43 7五歩打
44 8四飛(74)
45 8五歩(86)
46 同 桂(73)
47 8七飛(77)
48 8八角成(66)
49 同 飛(87)
50 6六角打
51 8六飛(88)
52 9九角成(66)
53 6五歩打
54 5三銀(64)
55 8五銀(76)
56 8一飛(84)
57 7四歩(75)
58 7二歩打
59 8四歩打
60 8八歩打
61 7七桂(89)
62 8九歩成(88)
63 6六角打
64 7九と(89)
65 8三歩成(84)
66 同 飛(81)
67 8四銀(85)
68 8一飛(83)
69 8三銀成(84)
70 7八と(79)
71 8二成銀(83)
72 5一飛(81)
73 6四歩(65)
74 同 銀(53)
75 7二成銀(82)
76 7一歩打
77 7三成銀(72)
78 7七馬(99)
79 同 角(66)
80 同 と(78)
81 8三飛成(86)
82 5三銀(64)
83 6六角打
84 3三角打
85 8四角(66)
86 4四角(33)
87 4六歩(47)
88 6四香打
89 4五歩(46)
90 6六角(44)
91 同 角(84)
92 同 香(64)
93 6三成銀(73)
94 6七香成(66)
95 同 金(58)
96 同 と(77)
97 5三成銀(63)
98 同 金(52)
99 6二銀打
100 4二銀(31)
101 7五角打
102 6四歩打
103 4六桂打
104 3三銀打
105 3六香打
106 2四金打
107 5一銀成(62)
108 同 金(41)
109 8四角(75)
110 4一金(51)
111 6一飛打
112 5二銀打
113 7一飛成(61)
114 3五歩(34)
115 5五歩(56)
116 6八角打
117 5四歩(55)
118 4六角成(68)
119 5三歩成(54)
120 同 銀(52)
121 4四歩(45)
122 同 銀(53)
123 4七歩打
124 4五馬(46)
125 8二龍(83)
126 3六歩(35)
127 4一龍(71)
128 同 玉(32)
129 2二金打
130 7二歩打
131 7一龍(82)
132 投了
まで131手で先手の勝ち

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大山将棋研究(594); 四間飛車に右四間飛車(高橋道雄)

2017-07-28 | 大山将棋研究
☆ 昨日の復習

後手番大山先生の次の手は?


☆ 今日の棋譜20170728
昭和56年6月、高橋道雄先生と第8回名将戦です。


高橋先生の右四間飛車模様、これに56歩というのは変わった対応策で

大山先生は四間飛車にして75歩。石田流にするというよりは右桂を使わせないという意味のほうが強いかもしれません。(先手は腰掛銀で対抗しないので74歩同歩72飛の筋に対応しやすい。)

高橋先生の84歩は突かないほうが良いと思うのですが。大山先生は美濃囲いを放棄して、57銀から6筋に応援する手を見ています。

高橋先生は左美濃に。大山先生はツノ銀にして

金は中央に使って右玉みたいな囲いです。高橋先生は銀冠から米長玉で

44角の揺さぶりから65歩で開戦します。

6筋は破れたようでも、平気で66歩と打たれて考え込んだでしょう。66同銀同銀同角に51銀を嫌って

角で取りました。

角を逃げられ、67銀成は51角で困ります。

44歩74歩64飛73歩成77歩、高橋先生苦心の手順です。

大山先生は と金を捨てて馬で飛を追うのですが、87飛成を見られて損をしました。せめて桂を取っておくくらいにしておかないと割りが合いません。

でもこの馬引きでバランスを取って

まあまあに見えるのですが、高橋先生の15歩というのがおかしな手ですが好手です。端玉で自分から端歩を突くなんて見たことないですよね。15同歩には連打して18角から27銀という筋です。

大山先生は竜を動かして

44馬は角を合わせられるので気が利かない手です。でも代わりの手も難しいですね。

角をもって96角から

98に角を据えて25歩。狙いが見えてきました。

これで技あり。

桂馬を跳ねて好調に見えますが

23玉でバランスを取られたらよくわかりません。駒得でも玉が安定していないのが原因ですから、27歩が正しいのでしょう。

46銀から35桂と強攻しましたが

85竜の利きがあって寄せ切れていません。

金を上がって45歩は怪しい手で、玉を逃げられたら寄せ切れていないような、先手玉が広くなるような、難しい終盤です。

竜を捕獲して少し良くなりました。

高橋先生はもう少し何かあったと思うのですが、34飛が入り

もう一枚飛を使われたらかなり受けにくいです。

怪しげな王手ですが

切って角を打てば詰み筋です。

飛を捨てて金を取り

ぴったり詰みました。

右四間飛車に29飛と回る構想は初めて見ましたが、うまくいったように見えても端を攻められたらわからないですね。
高橋先生の15歩とか23玉とか、面白い手が見られました。

#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.31 棋譜ファイル ----
手合割:平手  
先手:大山王将
後手:高橋道雄4段
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 3四歩(33)
3 6六歩(67)
4 6二銀(71)
5 7八銀(79)
6 6四歩(63)
7 6七銀(78)
8 6三銀(62)
9 5六歩(57)
10 4二玉(51)
11 6八飛(28)
12 3二玉(42)
13 4八玉(59)
14 5二金(61)
15 3八玉(48)
16 5四銀(63)
17 7五歩(76)
18 8四歩(83)
19 4八銀(39)
20 1四歩(13)
21 1六歩(17)
22 3三角(22)
23 4六歩(47)
24 2二玉(32)
25 3六歩(37)
26 3二銀(31)
27 4七銀(48)
28 6二飛(82)
29 7七角(88)
30 2四歩(23)
31 3七桂(29)
32 4二金(52)
33 4八金(49)
34 2三銀(32)
35 2六歩(27)
36 3二金(41)
37 5八金(69)
38 1二玉(22)
39 6九飛(68)
40 4四角(33)
41 2九飛(69)
42 6五歩(64)
43 同 歩(66)
44 同 銀(54)
45 6六歩打
46 同 角(44)
47 同 銀(67)
48 同 銀(65)
49 8八角(77)
50 4四歩(43)
51 7四歩(75)
52 6四飛(62)
53 7三歩成(74)
54 7七歩打
55 6三と(73)
56 同 飛(64)
57 7二角打
58 6五飛(63)
59 8三角成(72)
60 8五飛(65)
61 7七桂(89)
62 8七飛成(85)
63 6五馬(83)
64 8八龍(87)
65 6六馬(65)
66 1五歩(14)
67 6五桂(77)
68 7七歩打
69 8九歩打
70 7八龍(88)
71 4四馬(66)
72 3三角打
73 同 馬(44)
74 同 桂(21)
75 9六角打
76 8七角打
77 同 角(96)
78 同 龍(78)
79 9八角打
80 8五龍(87)
81 2五歩(26)
82 同 歩(24)
83 2四歩打
84 同 銀(23)
85 5三桂成(65)
86 4三歩打
87 4二成桂(53)
88 同 金(32)
89 4五桂(37)
90 2六桂打
91 3七玉(38)
92 4五桂(33)
93 同 歩(46)
94 2三玉(12)
95 4六銀(47)
96 1六歩(15)
97 3五桂打
98 同 歩(34)
99 3四銀打
100 同 玉(23)
101 3五銀(46)
102 同 銀(24)
103 同 歩(36)
104 4五玉(34)
105 4七金(58)
106 4四玉(45)
107 4五歩打
108 同 龍(85)
109 5五銀打
110 3三玉(44)
111 3六金打
112 5三桂打
113 4六歩打
114 3六龍(45)
115 同 金(47)
116 5七歩打
117 2六金(36)
118 同 歩(25)
119 3四飛打
120 2二玉(33)
121 2三歩打
122 2一玉(22)
123 2六飛(29)
124 2五歩打
125 同 飛(26)
126 1五角打
127 同 飛(25)
128 同 香(11)
129 2二歩成(23)
130 同 玉(21)
131 3一角打
132 2三玉(22)
133 2四飛(34)
134 同 玉(23)
135 4二角成(31)
136 3三歩打
137 3六桂打
138 2三玉(24)
139 2四歩打
140 投了
まで139手で先手の勝ち




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20170728今日の一手(その546); 左右挟撃

2017-07-28 | 今日の一手

20170728今日の一手

2013年3月の名南将棋大会から、私とMさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。


一昨日の一手の回答

☆ 形勢判断をします。
銀歩3と桂桂の交換です。歩をカウントせず、竜の作り合い+成香の存在、とややこしいですがやや先手の駒得です。終盤なので重視しません。
玉の堅さは後手のほうが堅いです。
先手の攻め駒は45桂65桂93成香と持ち駒角銀桂で6枚。十分です。
後手の攻め駒は44角と持ち駒銀ですが、74香や73香85銀も攻め駒に数えてもいいくらいで十分です。

寄せ合いなので何手で詰めろかを数えたほうが正確で、後手玉は53角は詰めろで2手すき。
先手玉は65歩~66角同金同歩なら詰めろで3手すき。
先手番ですし、先手優勢となります。


☆ 大局観として
寄せのセオリーで考えていけばよいですが、後手玉を(後手から見て)左翼に逃げ出されないようにしなくてはなりません。2枚の桂が生きている今がチャンスです。
先手玉はずいぶん危なく見えるのですが、77歩成や77銀の打ち込みの筋は、清算して玉を逃げると58竜の利きがあって案外に詰みにくいです。実戦ではそこまで考える余裕があればよかったのですが・・・


× 王手から考えてみましょう。実戦では84桂と打ちました。

84同歩に83角71玉92成香

これでうまく迫ったつもりだったのですが、65歩81成香62玉

と逃げられて、82成香66歩で53銀くらいしかなく、同角同桂成同竜72銀

詰めろになりません。駒を渡したので77銀98玉(取ったほうが良いのでしょうが)96桂

で負けです。


× 73桂成は自然な手で

取られそうな桂で攻めの香を外したわけです。しかし73同竜で状況は変わらず、86香くらいで77銀

後手玉が詰みにくくなったので、強く攻められて負けになります。


△ 少し緩めて95桂は

65歩83桂成62玉84銀72銀95角

攻防の角を打って73の地点を狙います。1回81桂と受けて、82成香66歩72成香同金同成桂同竜

43金67歩成44金では77歩成で詰んでしまうので、53銀同角同桂成同玉73銀成(77銀の打ち込みを緩和する)同桂

このあたりまでは進みそうですが、後手の有力手が多い(65桂とか91香とか86歩とか)ので先手になにかないといけないのですが、見えません。


△ 91角も73の地点を狙っていて

82銀打にも92銀で手が続きます。65歩に82銀と打てば手ごたえあり。受けは難しいので66歩73銀成同竜同角成同玉43飛

角を取れば先手玉が安定します。53銀に65桂64玉53桂左成

67歩成44飛成77角

取れば詰みです。98玉44角成67竜

という図はまだまだこれから。形勢不明です。


× 53桂右成

あるいは左成でも同じですが、中盤なら良い手です。53同角同桂成同竜に45桂は43竜

先手が金を持っていれば53金で寄り筋ですが、角銀だけでは(後手から見て)左翼脱出を防ぎにくく失敗です。


△ 53銀ならどうか。

これは取らないで17角成に84桂同歩83角71玉

これが寄っているように見えるのですが、92成香に72銀で寄っていません。

ならば95桂ですが82銀打

と受けられて、82同成香同銀92銀81香

ここで44角から27馬64銀成同竜53角成と攻めるのではないかと思うのですが、75銀64馬同銀53桂右成

は形勢互角です。


○ 53角は

左右挟撃、詰めろです。53同角同桂右成に77歩成

角を渡すとこれが怖いのですが、77同桂同香成同歩同香成同玉74竜

68玉77角79玉

の図が詰まないのです。99角成78香88銀68玉77銀成59玉65歩に63銀

詰まないなら竜を消すことができて、63同竜同成桂同玉75桂74玉83桂成

先手玉が安全になったので駒を渡してもよいです。これは先手の勝ち筋です。


☆ まとめ
寄せのセオリーで考えれば

まずは詰み筋から。83成香はやりませんでしたが後続無し。73桂成も詰みそうになく、84桂同歩83角が有力ですが、71玉の形が詰みません。詰めろもかからないので負けになりました。

詰まない、あるいは必至もかからないのなら、もう少しゆっくり攻めます。
95桂や91角が有力で、どちらも73の地点を狙い、後手の竜を消去することができればよくなりそうです。


53の地点を狙って左右挟撃を作るというのも有力な考えです。寄せとしては遅くなるのですが、後手の大駒に当たってきますし、退路封鎖で詰めろになる場合もあります。

53桂右成は詰めろですが、清算されて当てが外れます。
53銀と打ちこめば、詰めろではないですが角取り。17角成ならば左右挟撃になりますが、銀を手放したので戦力が低下しました。95桂以下迫りますが形勢不明です。
53角は詰めろ、44角に逃げられることはないのですが、角を渡して77歩成以下が詰まないと読めるかどうか。


後手玉は(先手の駒がなければ)ずいぶん堅く見えるのですが、逃げるスペースが少ないのが難点で、左翼に逃げ出すか、71で踏ん張れるか、というところが勝敗を分けました。
後手は問題図の直前で33に竜がいて45桂に63竜がうまそうな逃げ方に見えたのですが、実は43竜のほうが玉が広くて詰めろは難しかったのです。一瞬のチャンスでした。

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大山将棋研究(593);四間飛車にななめ棒銀(石田和雄)

2017-07-27 | 大山将棋研究
☆ 昨日の復習

先手番中原先生の次の手は?


☆ 今日の棋譜20170727
昭和56年5月、石田和雄先生と第22期王位戦です。


大山先生の四間飛車に石田先生は急戦を見ています。でも大山先生の64歩まではともかく、74歩は早いでしょう。

石田先生は端も手抜いてななめ棒銀に出ました。

36歩と伸ばすのが(後手陣がおかしいのですが部分的には)定跡で、35銀を待って45歩で角交換。

素直に棒銀ではなくて77角と打っておくのもあります。この場合は55角もありそう。この24銀には34銀もありますが

金が41なので、素直に交換して22歩のほうが普通です。

55角には32金と守れます。さて、石田先生は64角や64飛、どちらもありそうで悩むところ。

じっと34歩が良く見えたのでしょうね。さっと62飛とかわされて当てが外れました。

大山先生の陣形が整っていきます。角を追って飛を使い

49銀。大山先生はたまにこういうところに金駒を打ちます。59金引38銀成に16歩としておけば石田先生も悪くないのだと思いますが

55歩は意味がない、というか悪手になりそうです。金を剥がされて66歩。66同角は65金が嫌味だし、66同歩は明らかな利かされ。でも我慢するほうが良かったでしょうね。66同飛から

交換は前の55歩を生かしたわけですが、先着するほうが少し有利になりやすいです。29飛が先手で

先に香を取られて56香は痛い。ここに空間があるから55歩は悪い手になってしまいました。

大山先生はしつこく5筋を攻めて

35角。石田先生はここで68銀打ならまだ難しかったはずですが

銀を引いたらばっさり角を切られて

68同玉しかないので再度の35角から攻められて、うまく受けられません。

だんだんに受けにくくなり

47歩成(2手すき)よりも速い攻めがあるか。

金をとっても詰めろがなくて投了です。

石田先生は苦手意識というか、勝ちにくい相手だと思うのでしょう、手が伸びていません。良くなりそうなところを慎重になり、まだまだというところで勝負に出て悪くなります。
大山先生は強引な手もありますが、良くなったら普通の手で勝ちますね。最後は負けのない形にしてしまいます。

#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.31 棋譜ファイル ----
手合割:平手  
先手:石田和雄8段
後手:大山王将
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 3四歩(33)
3 2六歩(27)
4 4四歩(43)
5 4八銀(39)
6 3二銀(31)
7 5六歩(57)
8 4二飛(82)
9 6八玉(59)
10 6二玉(51)
11 7八玉(68)
12 7二銀(71)
13 5八金(49)
14 7一玉(62)
15 3六歩(37)
16 6四歩(63)
17 6八銀(79)
18 7四歩(73)
19 5七銀(68)
20 9四歩(93)
21 2五歩(26)
22 3三角(22)
23 3五歩(36)
24 同 歩(34)
25 4六銀(57)
26 3六歩(35)
27 3五銀(46)
28 4五歩(44)
29 3三角成(88)
30 同 銀(32)
31 2四歩(25)
32 同 歩(23)
33 同 銀(35)
34 同 銀(33)
35 同 飛(28)
36 2二歩打
37 5五角打
38 3二金(41)
39 3四歩打
40 6二飛(42)
41 2六飛(24)
42 8二玉(71)
43 3六飛(26)
44 5四歩(53)
45 8八角(55)
46 6三飛(62)
47 2六飛(36)
48 6五歩(64)
49 3七桂(29)
50 4九銀打
51 5五歩(56)
52 5八銀(49)
53 同 金(69)
54 6六歩(65)
55 同 飛(26)
56 同 飛(63)
57 同 角(88)
58 2九飛打
59 5九銀打
60 1九飛成(29)
61 4一飛打
62 5六香打
63 5七銀打
64 同 香成(56)
65 同 角(66)
66 5六銀打
67 2一飛成(41)
68 5七銀成(56)
69 同 銀(48)
70 3五角打
71 6八銀(57)
72 同 角成(35)
73 同 玉(78)
74 3五角打
75 5七香打
76 5六銀打
77 4八銀打
78 5七銀成(56)
79 同 銀(48)
80 5六香打
81 4六歩(47)
82 5七香成(56)
83 同 金(58)
84 4六歩(45)
85 8六桂打
86 7三銀打
87 3二龍(21)
88 4七歩成(46)
89 投了
まで88手で後手の勝ち
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大山将棋研究(592);四間飛車に中央位取り(中原誠)

2017-07-26 | 大山将棋研究
☆ 昨日の復習

先手番大山先生の次の手は?


☆ 今日の棋譜20170726
昭和56年5月、中原誠先生と第38期棋聖戦です。


大山先生の四間飛車で、72銀や52金左が早いのは玉頭位取りを意識したものでしょう。そこで中原先生は中央位取りに。

持久戦の方です。

大山先生は6筋の歩交換は許しましたが、45の位を取る積極策です。

これに中原先生が68飛とまわるのは新鮮な感じです(65同歩としてもらえないときにはあったと思うが)。歩を打たせて

6筋を狙います。

桂馬の交換になり

桂を打ちあいます。

今度は3筋の折衝で

大山先生は3,4筋を狙います。

65歩には同歩以下面倒を見るのが大山先生らしいのかとも思うのですが、銀を出ての攻め合いを選びました。

銀をぶつけて

角取り。45歩では少し悪いでしょう。大山先生も踏み込んで

猛烈な寄せ合いです。

中原先生の方は一回78銀打もありそうでしたが、互いに銀で桂を取り合って、先手玉は詰めろ。後手玉は詰まなさそうに見えましたが72銀から

清算して

詰みがありました。

大山先生も晩年にさしかかり(まだ十年以上最前線でしたが)なので読む力は衰えているはず。一直線で勝ちだと思ったのでしょうが、中原先生の読みきりでした。もっとゆっくり指せばいいのに、と思うのですが、中原先生相手だと勝ちを焦っている感じがします。

#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.31 棋譜ファイル ----
手合割:平手  
先手:中原誠名人
後手:大山王将
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 3四歩(33)
3 2六歩(27)
4 4四歩(43)
5 4八銀(39)
6 3二銀(31)
7 5六歩(57)
8 4二飛(82)
9 6八玉(59)
10 6二玉(51)
11 7八玉(68)
12 7二銀(71)
13 9六歩(97)
14 9四歩(93)
15 5七銀(48)
16 5二金(41)
17 5五歩(56)
18 7一玉(62)
19 5六銀(57)
20 4三銀(32)
21 6八銀(79)
22 6四歩(63)
23 5七銀(68)
24 6三金(52)
25 6六歩(67)
26 7四歩(73)
27 6五歩(66)
28 同 歩(64)
29 同 銀(56)
30 7三桂(81)
31 5六銀(65)
32 4五歩(44)
33 6八飛(28)
34 6四歩打
35 5八金(49)
36 4四銀(43)
37 6六銀(57)
38 3五歩(34)
39 7七桂(89)
40 3二飛(42)
41 6五歩打
42 同 歩(64)
43 同 桂(77)
44 6四歩打
45 7三桂成(65)
46 同 銀(72)
47 8五桂打
48 8四銀(73)
49 8六歩(87)
50 5二桂打
51 6七金(58)
52 3六歩(35)
53 3八飛(68)
54 3七歩成(36)
55 同 飛(38)
56 3六歩打
57 3八飛(37)
58 1四歩(13)
59 6八金(69)
60 6二金(61)
61 5七金(67)
62 1三角(22)
63 6五歩打
64 4六歩(45)
65 同 歩(47)
66 3五銀(44)
67 6四歩(65)
68 同 桂(52)
69 6七銀(56)
70 6五歩打
71 同 銀(66)
72 4六銀(35)
73 同 金(57)
74 同 角(13)
75 4八飛(38)
76 4二飛(32)
77 5七銀打
78 同 角成(46)
79 4二飛成(48)
80 8七銀打
81 同 玉(78)
82 6八馬(57)
83 6四銀(65)
84 8五銀(84)
85 7二銀打
86 同 金(62)
87 同 龍(42)
88 同 玉(71)
89 4二飛打
90 6二歩打
91 6三銀成(64)
92 8一玉(72)
93 4一飛成(42)
94 9二玉(81)
95 8四桂打
96 投了
まで95手で先手の勝ち

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20170726今日の一手(その545); 悪手を重ねない

2017-07-26 | 今日の一手
20170726今日の一手

2013年3月の名南将棋大会から、私とIさんの将棋です。形勢判断と次の一手を考えてください。



一昨日の一手の回答

☆ 形勢判断をします。
駒の損得はありません。
玉の堅さは後手のほうがかなり堅いです。
先手の攻め駒は持ち駒角1枚。
後手の攻め駒は54角35銀で2枚。

総合すれば後手が指しやすいです。

☆ 大局観として
後手の角交換四間飛車の将棋で、私が右の駒を使いつつ位取りにしたのですが、手数がかかったので銀冠から穴熊に組み替えられてしまいました。
私は穴熊を指しこなせないので、つい評価を低くしてしまいがちです。銀冠穴熊でも85歩同歩84歩・・・と攻めればすぐに崩せるから、と少し甘く見ていました。そのうち角を打ち込んで馬ができるだろうと楽観していました。
直前は後手が35歩と合わせて、悪くないと思っているので簡単に35同歩同銀と進んだのが問題図。でもこれは44にいた銀を攻め駒にさせた疑問手だったのです。
問題図で気が付いていればまだよかったのですが、さらに疑問手を指してしまいました。悪手を重ねないというのはとても大事なのです。

方針としては後手の攻め駒を増やさないことです。が、形勢が思わしくないのでかなり難しいです。


× 実戦は55歩と突きだして

76角と切られて「しまった」という感じです。(角を逃げてもらえるわけはないですよね。)76同金36歩

34歩37歩成33歩成38と同銀21飛

二枚換えでも と金ができてまだまだ、ではありません。玉の堅さはさらに差が開き、入玉くらいしか勝ちようがないです。しばらく進んで

飛を封じて馬や角で受けているのですが、重くても確実な攻めで寄せ切られました。

問題図の少し前に55歩だったら

まだ指せたのです。ここで76角と切るのは早いので、36角85歩同歩同銀84歩76銀

くらい。これは44の銀が攻め駒になっていません。


○ 55歩はほぼ1手パスです。すぐに34歩のほうが手の流れとしては本筋。

36歩33歩成37歩成22と38と同銀48金

89飛38金32飛

これで金銀の取りが受けにくくて、46銀38飛成76角同金57銀成79桂47銀

という進行でなんとか受け続ける展開です。どこかで反撃に転じられれば勝負になります。


× 51角32飛34歩

というのは工夫できるところなのですが、同じように進めて36歩33歩成37歩成(52飛もある)32と38と同銀48金89飛38金

32飛が打てないですし、51角の働きもありません。


× 31角52飛34歩

も工夫ですが、36歩33歩成37歩成同金76角同金48銀

後手の飛を先に逃げられているわけで、先手が良くなる理屈がないです。


× 55角はひねった手で

44銀で殺される(64角と逃げても質駒になるだけ)けれど、45歩55銀同歩で角あたり。そこで45桂

が強い手で、こういうのを見つけられたらどうしようもないです。45同桂同角56銀打に37歩28金35桂

46銀48角49飛56角同金47桂成

変化はいろいろありますが、駒損で攻められているので、悪くなったらどうしようもないです。


△ 検討していて17角を見つけました。34歩(44銀もほぼ同じ)36歩44銀55歩

で角を切るのは早いから、引いてもらえばまだこれからです。

しかし強く36歩と打たれたら

35角37歩成同金76角同金48銀

89飛37銀成58銀48成銀67銀25桂

という図は32飛を食らいそう。53角成には57歩で返されます。ここで手が難しいから少し悪いです。


× 36歩は自然に見えるかもしれませんが、歩切れになります。

36同銀同銀同角

で58銀があるし、47銀54角55歩63角65歩同歩同桂(歩を入手した)36歩

37歩成から48銀があるので簡単に悪くなります。


△ 45桂は狙われる桂をさばく手ですが

45同桂同歩32飛

後手の攻め駒が増えてきます。41角31飛23角成46銀33歩37歩

この歩が好手で、48金47銀成同金38歩成32歩成61飛

飛を封じたらそんなに悪くもなさそうなのですが、後手からは37と同金48銀という筋があります。と金を入れれば後手の攻め駒は4枚になっているので受けきりはできないでしょう。


○ じっと29飛と我慢したらどうか。

両取りの筋を回避しました。(問題図の前に一度29の飛を59に回っているので、手の調子はおかしいわけですが。)36歩に45桂同桂同歩、後手から強攻するのは76角同金46銀打

ですが、27飛47銀成同飛

と受ければまだまだ。


× 49飛も受けの手ですが

36歩45桂に25桂

の跳ね違えがあって、この場合は後手が十分。


× 65歩は角切りを避けた手で

36歩45桂同桂同歩65歩33角に32飛

11角成は26銀で3筋を破られます。55角成26銀33歩62飛36銀に66歩

突き捨てをとがめられました。こうなると悪くなります。66同馬しかなく、同飛同金37銀成同金48角

これはボロボロです。


☆ まとめ
問題図の前の疑問手(35同歩で銀を進出させた)を指した、と気が付いたら、気を取り直して修正手順を考えるしかないです。
多分対局中は34歩36歩で駒の取り合いを読んでいたのだと思いますが、角を追ったら指しやすくなるなあ、と変なタイミングで気が付いて、ふらふらと指してしまったのでしょう。角を切られてほぼ1手パスです。悪手疑問手は2手続けるとあっという間に負けてしまいます。

予定の34歩はやや自信なし。でも勝負にはなりました。

じっと我慢するなら29飛でした。問題図だけではわかりませんが、明らかな2手パスということになるので、「私が悪うございました」を認める手ですが、やってみれば大変です。

角打ちの工夫は17角。それでも36歩とやってくるのかなあ?34歩と思いとどまってもらえるような気もするのですが。それなら角の働きの比較になり、やや先手よしになっていると思います。

あとは軽く45桂、これくらいまでが合格点です。

形勢が悪くなると、自分に都合の良い変化が減ってくるわけで、つい楽な道を考えてしまうのですよね。55歩63角で少し良いのではないか、とおもいついたら飛びついてしまいます。相手の応手もしっかり考えておかないと落とし穴があるものです。

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大山将棋研究(591);四間飛車に右64銀急戦(谷川浩司)

2017-07-25 | 大山将棋研究
☆ 昨日の復習

負けましたが、先手番木村先生の次の手は?


☆ 今日の棋譜20170725
昭和56年5月、谷川浩司先生と第22期王位戦です。谷川先生はプロ入り5年目くらい、大山先生とは初対局です。

大山先生は四間飛車で、谷川先生は急戦で

右64銀(右銀を使うほうの急戦)です。この急戦は75歩に65歩が嫌なので、76歩同銀を決めてから72飛とするものなのです。つまり58金左75歩に65歩が嫌味。でも55銀とかわして対応しようということなんでしょう。形だけ見てまねをするとだめなときがありますから注意です。

大山先生は角を引くおとなしい受けです。

この場合は78飛にひもがついているので65銀が無効。77歩同飛66角というのもありますが、64銀の位置が中途半端なので振り飛車もち。ということで55銀と出るのが予定通りです。

飛車交換になり

46銀と取るのは案外に大きいのです。大山先生は注意深く受けねばなりません。86歩には83飛、竜を作って受ける意味です。

谷川先生は手をひねり出します。55角から82飛と合わせ

再度の83飛に87歩成。取れば86歩同竜64角と手順に逃げられます。

取り合いになり

47歩には35銀45銀24銀34銀、と面白い銀の動きになりましたが、これは攻め駒が4枚になった大山先生が有利です。

数を足して23の地点を攻めれば後手は35銀しかなく

谷川先生はどうにか受けましたが駒損です。

24歩を突くのは嫌な感じですが、反撃開始。

駒損を回復したのは良いのですが、44銀と持ち駒を打って、すぐに56桂と両取りを食らうのはおかしいですね。これでまた不利になりました。

大山先生は気持ちよく54角と出て、馬筋を遮断し、

香を補充してからの竜の活用です。谷川先生は中合いで55馬を見るのですが

64歩(55馬が82竜に当たらないようにする)に53香の反撃。63角成に

みんな取って57香成というのが良さそうでまずかったです。59香の反撃が痛すぎました。

46馬(同銀に36桂を狙った)に36銀打。少し早いですが投了です。

大山先生は話題の新人との初対局なので、あまりおかしな形に持ち込まないで力量を図ったという感じです。長い戦いになるとまだ力不足ですね。
右64銀(右46銀)は私の好きな急戦ですが、55銀と出るのは玉が薄いので指したくないです。多くは飛角の交換(銀は交換しない)になって、桂香を拾い合っての長い終盤戦になるものだと思っていて、その時には右銀は玉の守りについている方が良いです。

#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.31 棋譜ファイル ----
手合割:平手  
先手:大山王将
後手:谷川浩司7段
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 8四歩(83)
3 7八銀(79)
4 3四歩(33)
5 6六歩(67)
6 6二銀(71)
7 6八飛(28)
8 5四歩(53)
9 4八玉(59)
10 4二玉(51)
11 3八銀(39)
12 3二玉(42)
13 3九玉(48)
14 5二金(61)
15 2八玉(39)
16 1四歩(13)
17 1六歩(17)
18 7四歩(73)
19 4六歩(47)
20 4二銀(31)
21 6七銀(78)
22 8五歩(84)
23 7七角(88)
24 5三銀(62)
25 3六歩(37)
26 7二飛(82)
27 7八飛(68)
28 6四銀(53)
29 9六歩(97)
30 7五歩(74)
31 8八角(77)
32 7六歩(75)
33 同 銀(67)
34 5五銀(64)
35 6七銀(76)
36 7八飛成(72)
37 同 金(69)
38 4六銀(55)
39 6八金(78)
40 8六歩(85)
41 8三飛打
42 5五角(22)
43 5六銀(67)
44 8二飛打
45 同 飛成(83)
46 同 角(55)
47 8三飛打
48 8七歩成(86)
49 8二飛成(83)
50 8八と(87)
51 8一龍(82)
52 8九と(88)
53 4七歩打
54 3五銀(46)
55 4五銀(56)
56 2四銀(35)
57 3四銀(45)
58 5一銀(42)
59 4五角打
60 3一桂打
61 3五桂打
62 同 銀(24)
63 同 歩(36)
64 6四角打
65 3七銀打
66 3三歩打
67 2五銀(34)
68 9九と(89)
69 5八金(68)
70 2四歩(23)
71 3六銀(25)
72 4四桂打
73 4六歩(47)
74 3六桂(44)
75 同 角(45)
76 4四銀打
77 5六桂打
78 9七角成(64)
79 4四桂(56)
80 同 歩(43)
81 5四角(36)
82 4三桂打
83 8六歩打
84 8八馬(97)
85 9一龍(81)
86 6六馬(88)
87 9二龍(91)
88 8二歩打
89 6四歩打
90 5三香打
91 6三角成(54)
92 同 金(52)
93 同 歩成(64)
94 5七香成(53)
95 同 金(58)
96 同 馬(66)
97 5九香打
98 4六馬(57)
99 3六銀打
100 投了
まで99手で先手の勝ち
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