名南将棋大会ブログ 名古屋

名南将棋大会告知や結果のほか、
将棋が強くなるための記事を書きます。
まずは将棋上達法則を見てください。

SS2-12 先手三間飛車に居飛車穴熊(4)

2024-08-01 | 基本定跡の研究

次は後手の変化で、94歩や84飛を省略したらどうか。

先手は74歩同歩同飛と動きたくなります。西川先生は53銀以下互角だというのですが、AIによると86歩があって

86同歩は88歩77桂89歩成

この図の評価値は-224の後手良しです。先手から厳しい攻めがないと駒損が響きます。

戻って

86同角のほうは73銀 (54飛は86飛同歩87角が両取りなので) 79飛64銀

この図の評価値は-214の後手良し。はっきり先手が指しにくくはなさそうですが、攻める手もないのです。

ということで7筋の歩を交換するのはやめたほうが良いです。

76飛53銀77桂42角

64銀~75銀をねらっているので、先手は65歩しかなく、64歩66銀65歩同銀64銀

AIによると64同銀同角66飛62飛67歩のほうがましみたいですが、西川先生は54銀75銀46飛66歩のほうを採用して

この66歩が急所なのです。58金左に51金右65桂86歩

53桂成24角を先手不満 (評価値は-137) としていますが、桂を成らずに86同歩とすれば互角です。それよりも

58金左には52金右65桂32金

しっかり受けられて、評価値は-147の後手ペースです。(なお52金右に43銀成と攻めると、同金同飛成67歩成同金66歩が痛いです。)

先手は何か工夫をしなければいけません。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする