名南将棋大会ブログ 名古屋

名南将棋大会告知や結果のほか、
将棋が強くなるための記事を書きます。
まずは将棋上達法則を見てください。

大山将棋問題集20190430

2019-04-30 | 大山将棋研究

先手番二上先生の手を考えます。

第1問

 

手厚いです。

A 43歩成  B 45馬  C 64歩

 

第2問

 

これはまず当たらない手ですが、二上先生らしいかも。

A 58金  B 43歩成  C 86金

 

第3問

 

ここから寄せに出ます。

A 53と  B 75香  C 86桂

 

第4問

 

77歩成が嫌な手ですが。

A 79香  B 85銀  C 72馬

 

 

 

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大山将棋研究(1236);中飛車に持久戦(二上達也)

2019-04-30 | 大山将棋研究

今日の棋譜20190430

昭和41年7月、二上達也先生と第8期棋聖戦第4局です。

大山先生の中飛車に、二上先生は急戦のようですがのんびり1筋の位を取っています。

結局66歩を突いてしまうのは

大山先生の袖飛車が見えているからだということなのでしょうね。矢倉の形で7筋を受けます。

二上先生にしてはずいぶん玉を固めました。

四手角にして

4筋を攻めようという1手前に大山先生から動きました。65同歩には73桂のつもりでしょう。

45歩には6筋の位を取って

角を引くというのが意表を突きます。

角をさばき合って

55歩に35歩。こうやってバランスを取るのですね。

46飛と受ければ12香

馬を作られたら56歩から

角飛交換で飛を打ち込みます。

二上先生は4筋を謝らせたので45桂と逃げて十分だと思うのですが

34角を利かせようと思ったのでしょうか。33歩を打たれ

桂香の取り合いになりました。

香のほうが使いやすいのか?でも66桂もありますね。67玉19竜69歩は嫌な形かと思うのですが

大山先生は19香を取り、これで金歩3と桂香の交換です。大山先生は歩損を気にしないことが多いのですが、ちょっと悪いと思います。

二上先生は21桂は取らず、馬2枚を使います。

64香に67歩は当然ですが

84桂に58金というのは不思議な手です。指されてみれば

底歩を打とうというのだというのがわかります。19竜の利きが止まれば

これくらいの攻めなら受けはあります。

成桂を作られても香を打ち

香は取られるのですが

86桂~64馬で寄せに出ました。

後手玉は72馬同玉62金同飛同桂成82玉72飛93玉94銀同玉95金93玉94香の詰めろ。

71香の受けに76歩を払いました。

46金を使えたので寄り筋です。

大山先生の77角は攻防の手ですが、詰めろではありません。というかこのまま64金から詰んでいたみたいです。

本譜は75歩から銀を取って詰めろ。

王手竜取りにもなりますが、詰んでいます。

 

二上先生は2度目の五冠崩しです。この頃は大山先生に肉薄していました。

総矢倉の片矢倉(金銀4枚)では力が出にくくて、それが崩れたくらいの形になると強くなる気がします。

 

#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.41 棋譜ファイル ----
開始日時:1966/07/23
手合割:平手  
先手:二上達也8段
後手:大山棋聖
手数----指手--
1 2六歩(27)
2 3四歩(33)
3 7六歩(77)
4 4四歩(43)
5 4八銀(39)
6 4二銀(31)
7 6八玉(59)
8 5四歩(53)
9 7八玉(68)
10 5二飛(82)
11 5六歩(57)
12 6二玉(51)
13 9六歩(97)
14 9四歩(93)
15 5八金(49)
16 7二玉(62)
17 3六歩(37)
18 8二玉(72)
19 5七銀(48)
20 4三銀(42)
21 1六歩(17)
22 7二銀(71)
23 1五歩(16)
24 6四歩(63)
25 4六歩(47)
26 7四歩(73)
27 6八銀(79)
28 6三銀(72)
29 2五歩(26)
30 3三角(22)
31 6六歩(67)
32 7二飛(52)
33 7七銀(68)
34 7五歩(74)
35 同 歩(76)
36 同 飛(72)
37 6七金(58)
38 7二飛(75)
39 7九角(88)
40 5二銀(43)
41 7六歩打
42 7四銀(63)
43 6八角(79)
44 6三銀(52)
45 5九角(68)
46 4二飛(72)
47 2六角(59)
48 5二金(41)
49 4八飛(28)
50 4一飛(42)
51 6八金(69)
52 7二金(61)
53 3七桂(29)
54 6五歩(64)
55 4五歩(46)
56 6六歩(65)
57 同 銀(57)
58 6五歩打
59 5七銀(66)
60 4二角(33)
61 4四角(26)
62 6四角(42)
63 5五歩(56)
64 3五歩(34)
65 4六飛(48)
66 1二香(11)
67 3五歩(36)
68 5五歩(54)
69 2二角成(44)
70 5六歩(55)
71 同 金(67)
72 4六角(64)
73 同 金(56)
74 3九飛打
75 3二馬(22)
76 6一飛(41)
77 4四歩(45)
78 4二歩打
79 3四角打
80 3三歩打
81 2三角成(34)
82 3七飛成(39)
83 1二馬(23)
84 2八龍(37)
85 5六香打
86 1九龍(28)
87 5二香成(56)
88 同 銀(63)
89 4二馬(32)
90 6三銀(52)
91 4五馬(12)
92 6四香打
93 6七歩打
94 8四桂打
95 5八金(68)
96 7六桂(84)
97 4三歩成(44)
98 8八香打
99 5九歩打
100 8九香成(88)
101 同 玉(78)
102 8五桂打
103 7六銀(77)
104 7七桂成(85)
105 7九香打
106 7六成桂(77)
107 同 香(79)
108 7五歩打
109 8六桂打
110 7六歩(75)
111 6四馬(42)
112 同 銀(63)
113 7四桂(86)
114 7三玉(82)
115 8五銀打
116 7一香打
117 7六銀(85)
118 7四玉(73)
119 5二と(43)
120 3一飛(61)
121 5五金(46)
122 7七角打
123 7五歩打
124 8四玉(74)
125 6四金(55)
126 5九角成(77)
127 7四金(64)
128 9三玉(84)
129 8五桂打
130 投了
まで129手で先手の勝ち

 

 

 

 

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大山将棋問題集20190429

2019-04-29 | 大山将棋研究

後手番二上先生の手を考えます。

第1問

 

これは単なるクイズですが、二上先生の趣向です。

A 45歩  B 23玉  C 43玉

 

第2問

 

先手の34歩に対応します。

A 34角  B 46角  C 66角

 

第3問

 

受け方は?

A 45同銀  B 57角成  C 47歩

 

第4問

 

これで有利になりました。

A 35同馬  B 26飛  C 21香

 

 

 

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大山将棋研究(1235);四間飛車に玉頭位取り(二上達也)

2019-04-29 | 大山将棋研究

今日の棋譜20190429

昭和41年7月、二上達也先生と第8期棋聖戦第3局です。

大山先生の四間飛車に二上先生は持久戦です。

大山先生は拒否できたのですが、二上先生の玉頭位取りになりました。

先手の38飛に備えて23玉~32飛というのは見たことがありますが、43玉とするのは初めてみました。

38飛とされないのに32飛とまわり

中住まいにしました。二上先生は玉を固める将棋は好まない/向いていないのですが、これならば面白くなりそうです。

2筋の歩を交換

したら、大山先生が動き出します。24歩と垂らして

23歩成をねらっていきます。

二上先生は2筋を謝り

桂を跳ねて4筋を受けますが

こんなところに角を打たれ、23角成が受かりません。

大山先生は角を成る前に銀をぶつけ、交換するのは得かどうかよくわかりませんが

43銀を打ってもらえるならば悪くはないでしょう。

二上先生にも角打ちがあり

33桂を取られても99香を取って馬の交換、これならば互角です。

大山先生らしい自玉を固める手ですが、こう指すのならば前に銀交換で後手にだけ銀を打たせた効果はなくなります。

桂も打ってしまうのは粘るだけではなく

4筋を攻めようというのですが

馬で飛取りになるのでは失敗か。

銀飛の取り合いは46馬が大きいです。

なので馬飛取りに銀を引きますが

26飛と切られては当てが外れました。2,3,4筋に歩が利くので、二上先生の攻めは切れません。

飛車を打ち、角を捨てるのは勝負手です。

これで後手玉も危ないのですが

31竜ではなく52銀成26歩62金打という寄せ合いが足りないようなのです。31竜は攻防の位置ですが

二上先生は51飛で手を稼ぎ、26銀を取りました。

後手玉に詰み筋はなく、先手玉は詰めろ。どこかで21飛が詰めろ逃れの詰めろになると良いのですが、ここで打つと(詰めろ逃れの詰めろですが)27角成を同飛成しかないので後手のほうの詰めろ逃れになります。

二上先生に詰めろ以上の手が続きます。居飛車党の終盤型ですから、縦の攻めを間違えることはないでしょう。

37の地点を攻めて詰めろは続きます。

しつこく攻めて

もう受けなしです。

ここまで。

 

この作戦は二上先生にはあっているかもしれません。相振りは好まない大山先生対策にぴったりかも。

 

#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.41 棋譜ファイル ----
開始日時:1966/07/12
手合割:平手  
先手:大山棋聖
後手:二上達也8段
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 8四歩(83)
3 7八銀(79)
4 3四歩(33)
5 6六歩(67)
6 6二銀(71)
7 6八飛(28)
8 4二玉(51)
9 4八玉(59)
10 3二玉(42)
11 3八玉(48)
12 5四歩(53)
13 2八玉(38)
14 1四歩(13)
15 1六歩(17)
16 4二銀(31)
17 3八銀(39)
18 4四歩(43)
19 6七銀(78)
20 4三銀(42)
21 4六歩(47)
22 5三銀(62)
23 5八金(69)
24 3五歩(34)
25 4七金(58)
26 3四銀(43)
27 2六歩(27)
28 2四歩(23)
29 2七銀(38)
30 4三玉(32)
31 5六銀(67)
32 3二飛(82)
33 6五歩(66)
34 5二玉(43)
35 3八金(49)
36 7二金(61)
37 3六歩(37)
38 同 歩(35)
39 同 金(47)
40 3五歩打
41 3七金(36)
42 4二金(41)
43 7五歩(76)
44 2五歩(24)
45 同 歩(26)
46 同 銀(34)
47 2四歩打
48 3四銀(25)
49 4五歩(46)
50 同 歩(44)
51 3六歩打
52 8八角成(22)
53 同 飛(68)
54 2二歩打
55 4八飛(88)
56 3三桂(21)
57 3五歩(36)
58 同 銀(34)
59 2三歩成(24)
60 同 歩(22)
61 3四角打
62 6二玉(52)
63 3六銀(27)
64 同 銀(35)
65 同 金(37)
66 4三銀打
67 2三角成(34)
68 3五歩打
69 2六金(36)
70 6六角打
71 3四歩打
72 9九角成(66)
73 3三歩成(34)
74 同 馬(99)
75 同 馬(23)
76 同 飛(32)
77 2七銀打
78 2三飛(33)
79 3七桂打
80 6六角打
81 4四歩打
82 同 銀(53)
83 4五銀(56)
84 4七歩打
85 同 飛(48)
86 4六歩打
87 同 飛(47)
88 5七角成(66)
89 4四銀(45)
90 4六馬(57)
91 2四歩打
92 同 飛(23)
93 3五銀(44)
94 2六飛(24)
95 同 銀(35)
96 2五歩打
97 2二飛打
98 3二香打
99 3五角打
100 同 香(32)
101 4二飛成(22)
102 5二金打
103 5三銀打
104 7一玉(62)
105 3一龍(42)
106 5一飛打
107 4一金打
108 2六歩(25)
109 5一金(41)
110 2七歩成(26)
111 同 金(38)
112 8二玉(71)
113 5二金(51)
114 4九角打
115 3八歩打
116 2六歩打
117 同 金(27)
118 5二銀(43)
119 同 銀成(53)
120 4七銀打
121 2七銀打
122 3六歩打
123 3九金打
124 3七歩成(36)
125 同 桂(29)
126 4五桂打
127 3五金(26)
128 3八銀成(47)
129 同 金(39)
130 2六歩打
131 4五金(35)
132 2七歩成(26)
133 同 金(38)
134 3九銀打
135 1七玉(28)
136 2七角成(49)
137 同 玉(17)
138 3八銀打
139 投了
まで138手で後手の勝ち

 

 

 

 

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20190429今日の一手(その867);形の良い受け

2019-04-29 | 今日の一手

20190429今日の一手

 

3月9日の名南将棋大会から、KさんとTさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。

 

 

一昨日の一手の回答

少し前から見てみます。

中飛車に右四間飛車で攻められました。84歩を省略されているので危ない感じがしますが、61金のままもう1手早く攻められていたらもっと危ないところです。65同歩だと66の地点の利きが少なくてまずいのですが、68飛66歩同銀65歩57銀77角成同桂

これならばつぶれていないです。少し進んで

後手の自陣角で攻められる前に、先手から桂頭を攻め

後手が桂を交換したというのが問題図です。

☆ 形勢判断をします。

駒の損得はありません。

玉の堅さは57銀が離れているので後手玉のほうが堅いですが、先手の美濃囲いが一路遠いということもあり差はわずかです。同程度としておきましょう。

先手の攻め駒は68飛と持ち駒角桂で3枚。

後手の攻め駒は22角と持ち駒桂で2枚。

総合すれば先手もちです。

 

☆ 大局観として

先手の攻め駒が1枚多い、というのは後手に65歩を打たせたからです。この歩が拠点になるならば困りますが、現状は先手の飛車のほうが使いやすいです。

後手からは99角成が見えていますね。それを防ぐか、代償を得るか、言い換えれば受けるか攻めるかという分かれ目です。振り飛車党の棋風によって判断がわかれるところでしょう。

 

 

○ 受ける方から考えてみます。69飛が一番形が良いです。

後手は75歩くらいですが、74歩

73歩成は受けにくいのです。63金には46桂

銀を逃げれば65飛です。74金54桂同歩53角

歩切れではありますが、馬を作れば駒得です。

 

63金ではなく72飛には64桂

74飛52桂成同金61角

これも馬を作って駒得です。

 

74歩では73角としても

悪くはないです。61飛46銀76歩55歩

後手の76歩~77歩成が間に合わないように受けながら攻める感じです。でも後手から55同銀同銀57桂とか、77歩成同金71飛とか、ちょっと無理だけど攻められる筋はあります。73角よりも74歩のほうが良さそうです。

 

 

△ 77角と合わせると

77同角成同金22角(後手から交換しなければ先手から交換します)

もう一度打たれるのが嫌な感じです。66歩同歩73角

63飛46角成65桂

困っているようですが、66飛57桂成同馬66角同金69飛

馬ができているので悪いことはありません。77角か55歩で互角くらい。最善を続ければどうにかという感じです。

 

△ 実戦は66歩と受けました。

66同歩に同銀がうっかり。66同飛

銀の丸損ではだめですね。

 

66同歩に74歩

77歩同金65桂

73歩成64飛66銀77桂成同銀

ぎりぎりバランスが取れています。67金にも65歩同飛76銀です。

 

 

△ 98香は

振り飛車の手筋です。99角成74歩

というのは先手の得です。98馬と取られても馬が働かないから。

 

後手は99角成が甘いので75歩、これに74歩

と垂らします。これも先手よしに見えるのですが、76桂73歩成64飛58飛66歩

67歩成を受けにくいのでどうしたものか。59桂ではさえない(88桂成同金67歩成もある)し、55歩同銀56桂か、46角か、59飛67歩成74と か、ちょっと悩ましいです。

(この筋は69飛と引いていれば避けられたのです。)

 

○ 55桂と打つと

通常は得か損かよくわからない手ですが、73角や74歩が残っています。後手は55同銀と取るくらいしかなく、同歩同角74歩

36桂だけでは怖くないです。99角成73歩成64飛63歩

と金を作って攻めるか、

 

あるいは63歩で46銀として間合いを図り、66歩69飛98馬55銀打

飛車を追いかけてから66飛で先手有利です。

 

 

○ 攻めるならば74歩

が自然な手です。99角成には73歩成64飛63歩

99香を取られて馬を作られるというのは痛いのですが、と金で金か銀をはがせる形になれば駒得です。ここでは単に清算しない方が良い、つまり63同銀には76桂~63と 後手陣を乱して角の打ち込みを見るとよいでしょう。

 

 

○か△ 46角とすれば

99角成に91角成で対等ですが、76香

と打たれるのは少し痛いです。

 

香を取り合うのではなく74歩ならば

(74歩99角成に46角を打ったのと同じことですから違和感があるのですが)75香にも73歩成61飛63歩

78香成同飛67金が怖くないので先手よしです。63同銀には65飛とさばけます。

 

 

△か× 73角だと

99角成に74歩では甘いです。62角成同金46桂

としてどうか。銀を逃げれば65飛でまあまあ。44馬54桂同歩65飛76角

少し駒得ですが、後手は馬を作り反撃も利きます。

 

☆ まとめ

受けることを考えるならば、形の良い受けがよいです。

69飛、98香、66歩、77角、4つの比較ならば69飛でしょう。形だけで選んでもほぼあっているものです。

他には55桂が有効かどうか。これは良い場合も悪い場合もあるので、少し読んでみることです。(書きませんでしたが、77桂や88桂が劣るのはわかりますね。打たされ損です。)

 

攻めるならば、後手の99角成よりも有効な手を指さねばなりません。

46角(あるいは73角)~91角成では後手が先に香を取っていて76香と攻められます。

73角~62角成では駒得とは言えません。

74歩~73歩成が99角成に対抗しうる代償でした。

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大山将棋問題集20190428

2019-04-28 | 大山将棋研究

先手番本間先生の手を考えます。

第1問

 

どう受けますか?

A 86香  B 66香  C 66角

 

第2問

 

銀を引き付けられました。どこをねらいますか?

A 86歩  B 44歩  C 31馬

 

第3問

 

駒得ですが29桂19香が働いていないので難しいです。できればゆっくり指したいところですが。

A 64歩  B 67歩  C 56桂

 

最後は後手番大山先生の手を考えます。

第4問

 

これで勝ちになりました。

A 76飛  B 49飛  C 55桂

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大山将棋研究(1234);中飛車に45歩急戦(本間爽悦)

2019-04-28 | 大山将棋研究

今日の棋譜20190428

昭和41年7月、本間爽悦先生と第14回王座戦です。

大山先生の中飛車に、本間先生は右四間飛車

ではなく、25歩を突いて45歩の仕掛けです。

とにかく角交換をねらい

実現させ

飛車先を破りました。

銀桂をさばかれているので仕掛けはうまくいったのかどうか。

57桂成があるので68銀左と受けましたが、自陣角を打たれてどうしたものか。75角、66角なども普通ですが

香を取って66香も悪くはないです。

金をはがされても二枚換え、角の働きも違います。

12角~21角成に合わせて銀を引いていくのは大山流です。

この金は打ちたくはないのですが、46桂もあるので仕方ないのでしょう。先の先手44歩が良い手でした。

駒損ですが金で66香を取って角をさばき

44歩を払っておきます。

飛車が使えるようになりましたが大山先生は駒損、でも67歩の受けには26香を打てます。

本間先生はちょっと怖いところですが56桂から47金、持ち歩を増やし

6筋を止めることができます。

ここでは銀を引く方が普通なのですが

銀を刺し違えて攻めるというのは棋風なのでしょう。

馬を引ければ悪くないです。

35角72飛の質駒にされているのでちょっと嫌な感じです。66馬とか85馬が普通ですが

57金も指したい感じはします。大山先生は歩で竜の利きを止めて

と金を作り

後で利きそうな61香を打ち

66馬の金取りを手抜いて香を取り

歩の裏に香を打ち

銀をはがす、という手順は勝負を求めたものです。

でも35角が助からないのでつらいです。金と刺し違えられましたが

先手玉を捕まえられるかどうか。一目は入玉を避けられない形です。

45歩を打ち、桂を補充し

この銀打ちはちょっと手ごたえありです。

竜を取れて怪しさが出てきました。

本間先生は入玉ではなく寄せ合いを目指したのが敗着です。

 

62飛61香が働き出せば受けがないです。

大山先生の52角は詰めろ逃れでもありますが、このまま詰んでいます。

 

本間先生の残念譜です。急戦が成立しているかどうかは微妙なところですが、駒得から有利優勢になりました。入玉が得意かどうかは棋風次第なのでしょう。

 

#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.41 棋譜ファイル ----
開始日時:1966/07/07
手合割:平手  
先手:本間爽悦7段
後手:大山名人
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 3四歩(33)
3 2六歩(27)
4 4四歩(43)
5 4八銀(39)
6 4二銀(31)
7 5八金(49)
8 5二飛(82)
9 6八玉(59)
10 6二玉(51)
11 7八玉(68)
12 7二銀(71)
13 4六歩(47)
14 4三銀(42)
15 2五歩(26)
16 3三角(22)
17 4五歩(46)
18 7一玉(62)
19 4四歩(45)
20 同 銀(43)
21 4五歩打
22 5五銀(44)
23 2四歩(25)
24 同 歩(23)
25 5六歩(57)
26 同 銀(55)
27 3三角成(88)
28 同 桂(21)
29 2四飛(28)
30 4七歩打
31 5九銀(48)
32 4五桂(33)
33 2一飛成(24)
34 4二金(41)
35 6八銀(79)
36 8四角打
37 1一龍(21)
38 5七桂成(45)
39 6六香打
40 5八成桂(57)
41 同 金(69)
42 6二飛(52)
43 1二角打
44 4五銀(56)
45 2一角成(12)
46 5四銀(45)
47 4四歩打
48 5五金打
49 1三龍(11)
50 6六金(55)
51 同 歩(67)
52 同 角(84)
53 7七銀(68)
54 4四角(66)
55 2四龍(13)
56 3三金(42)
57 2八龍(24)
58 6四歩(63)
59 6八銀(59)
60 6五歩(64)
61 5六桂打
62 3五角(44)
63 4七金(58)
64 6六歩(65)
65 6三歩打
66 同 銀(72)
67 6六銀(77)
68 2七歩打
69 4八龍(28)
70 6五歩打
71 7五銀(66)
72 7四歩(73)
73 6四歩打
74 7五歩(74)
75 6三歩成(64)
76 同 銀(54)
77 6五馬(21)
78 6四歩打
79 7五馬(65)
80 7二飛(62)
81 6二歩打
82 同 金(61)
83 5七金(47)
84 4七歩打
85 同 龍(48)
86 4六歩打
87 3六龍(47)
88 2八歩成(27)
89 6五歩打
90 6一香打
91 6四歩(65)
92 7四銀(63)
93 6六馬(75)
94 1九と(28)
95 3三馬(66)
96 6五香打
97 6三歩成(64)
98 6八香成(65)
99 同 玉(78)
100 6三銀(74)
101 3四馬(33)
102 4七歩成(46)
103 3五龍(36)
104 5七と(47)
105 同 玉(68)
106 3三歩打
107 同 馬(34)
108 4五歩打
109 3六金打
110 2九と(19)
111 4五金(36)
112 5四銀打
113 5五歩打
114 2六銀打
115 5四歩(55)
116 3五銀(26)
117 同 金(45)
118 5四銀(63)
119 6三歩打
120 5五桂打
121 6二歩成(63)
122 同 飛(72)
123 7五香打
124 7三歩打
125 5五馬(33)
126 6七飛成(62)
127 4六玉(57)
128 5五銀(54)
129 3六玉(46)
130 5六龍(67)
131 2五玉(36)
132 2八飛打
133 3四玉(25)
134 5二角打
135 投了
まで134手で後手の勝ち

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大山将棋問題集20190427

2019-04-27 | 大山将棋研究

後手番大山先生の手を考えます。

第1問

 

桂を交換するかどうか。

A 45桂  B 44歩  C 25桂

 

第2問

 

少し読んでみましょう。

A 62飛  B 45飛  C 45銀

 

第3問

 

どこから攻めても良いようなところですが、これが一番速そうです。

A 86歩  B 56歩  C 57銀

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大山将棋研究(1233);向い飛車に急戦(二上達也)

2019-04-27 | 大山将棋研究

今日の棋譜20190427

昭和41年6月、二上達也先生と第8期棋聖戦第2局です。

大山先生の向い飛車です。

二上先生の作戦は先手番でも変わらず、5筋の歩を交換して

銀を立ちます。先手番だし1筋を突き越してもいないので47金型だというのが前局と異なります。

飛車を5筋に回られたので中央の位を取ることになりました。

84歩をみて66角から

84に空間を作って仕掛けました。

途中46歩を利かされるのが悩ましいですが

ここに歩を打てれば手は続きます。22同飛は54歩ですね。

33桂には当然同桂成とするものなのですが、歩を払いたくなるのはわかります。

だけど25桂とかわされて、37桂成を見せられると攻めにくい感じがします。後手から44歩を打たれてはいけないので54歩から攻めるしかないですが

角を追われて、当然33角成としたくなります。(11角成とひねっても73角を受けにくいです。)

しかし飛車を切られてはまずいです。飛車を取るわけにもいかず

51馬~24馬でなんとかするしかないですが、56銀を取られてしまうので

飛金取りをかけても

ここでは銀桂と角の交換で駒損です。それ以上に玉の堅さに違いがあるので先手不利です。

手の流れとしては39飛成には25飛とするしかない(駒得ではある)ところですが、68飛は悪いので粘ろうという感じです。

でも大山先生の攻め駒は4枚あります。8筋に手がついて、68飛が壁になっています。

詰めろがかかり

飛車を逃げてもこの と金は取れず

受けはないです。

ここまで。

 

二上先生の戦法がひどいというわけではないのですが、自然な攻め方をしていないのでうまくいきません。終盤型の棋士の弱点なのでしょう。読みに自信があるのでちょっとおかしな手も読んでしまいます。

 

#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.41 棋譜ファイル ----
開始日時:1966/06/28
手合割:平手  
先手:二上達也8段
後手:大山棋聖
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 3四歩(33)
3 2六歩(27)
4 4四歩(43)
5 2五歩(26)
6 3三角(22)
7 4八銀(39)
8 3二銀(31)
9 5六歩(57)
10 5四歩(53)
11 5八金(49)
12 4三銀(32)
13 6八玉(59)
14 2二飛(82)
15 7八玉(68)
16 6二玉(51)
17 9六歩(97)
18 9四歩(93)
19 3六歩(37)
20 7二玉(62)
21 4六歩(47)
22 8二玉(72)
23 1六歩(17)
24 1四歩(13)
25 6八銀(79)
26 7二銀(71)
27 5七銀(48)
28 6四歩(63)
29 4七金(58)
30 5二金(41)
31 5五歩(56)
32 同 歩(54)
33 同 角(88)
34 6三金(52)
35 5六銀(57)
36 7四歩(73)
37 8八角(55)
38 5二飛(22)
39 5五歩打
40 1三香(11)
41 3七桂(29)
42 8四歩(83)
43 6六角(88)
44 8五歩(84)
45 4五歩(46)
46 同 歩(44)
47 同 桂(37)
48 5一角(33)
49 2四歩(25)
50 4六歩打
51 5七金(47)
52 2四歩(23)
53 2二歩打
54 3三桂(21)
55 4六金(57)
56 2五桂(33)
57 5四歩(55)
58 同 銀(43)
59 5三歩打
60 4二飛(52)
61 2一歩成(22)
62 6五歩(64)
63 3三角成(66)
64 4五飛(42)
65 5一馬(33)
66 4六飛(45)
67 2四馬(51)
68 5六飛(46)
69 5二歩成(53)
70 同 金(61)
71 3四馬(24)
72 7六飛(56)
73 7七銀(68)
74 3六飛(76)
75 5二馬(34)
76 3九飛成(36)
77 6八飛(28)
78 8六歩(85)
79 同 歩(87)
80 7五桂打
81 7六銀(77)
82 8七歩打
83 8五歩(86)
84 8六銀打
85 1八飛(68)
86 8八歩成(87)
87 6八玉(78)
88 6六歩(65)
89 2五馬(52)
90 6七歩成(66)
91 同 銀(76)
92 同 桂成(75)
93 同 玉(68)
94 6六歩打
95 同 玉(67)
96 6五歩打
97 投了
まで96手で後手の勝ち

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20190427今日の一手(その866);寄せの構想

2019-04-27 | 今日の一手

20190427今日の一手

 

3月9日の名南将棋大会から、UさんとKさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。

 

 

一昨日の一手の回答

☆ 形勢判断をします。

銀君の交換でわずかに先手の駒得です。

玉の堅さは後手のほうが堅いです。

先手の攻め駒は75角54飛と持ち駒金で3枚。

後手の攻め駒は持ち駒角銀で2枚。

 

総合すれば互角です。

 

☆ 大局観として

先手は飛角銀をさばいた(攻め駒にした)けれども左金が取り残されています。角交換振り飛車(特に中飛車)だとよくあることです。

飛車取りに銀を打たれました。飛車を逃げるのが普通で、縦に逃げると飛車先を止められるでしょう。左金を寄せて行く余裕があるかどうか。

横に逃げると飛車を成りこめそうです。後手も抵抗してくるでしょう。それに乗じてカウンターを決めれば後手玉を寄せられるのです。というのは75角が42金をにらんでるのが大きいから。どこかで42角成とする手が有効になります。

今は先手の攻め駒は3枚なのですが、25桂と使えば4枚目の攻め駒です。先手玉の薄さが気になりますが、良いところで跳ねたら一気の寄せになります。

 

 

△ 59飛は常識的な手です。

後手のねらいとしては58歩同飛57歩同飛65桂

42角成同銀としても飛金両取りなので、後手の技が決まっています。先手としては57歩を取らなければ良いのですが、少し不満です。

 

また58歩同飛に49銀

割打ちで先手玉を薄くされるのも嫌な展開です。

 

よって58歩には79飛と

かわすのでしょう。65桂には68金です。53角

素抜き筋を防いだ素抜き筋です。97角79飛成同角49飛

という攻防で、形勢互角です。

 

 

△か× 58飛や57飛では後手の思い通りですから、56飛

と逃げてみます。92角66飛65銀

飛車を取られるのはちょっと嫌です。

 

92角に59飛

58歩79飛47銀

後手の92角が良く働いています。面白くない展開でしょう。

 

 

△か○ 55飛ならば

65桂もないので54歩くらい。59飛65桂76歩

後手は77歩とか67歩成とかで攻めてくるのでしょうが、左金を相手にしてもらうという意味があります。先手からは(25桂42銀)53金が有効ですから、ゆっくりした攻防が好きであれば、これが一番良さそうです。

 

 

○ 横に逃げてみましょう。64飛

62飛成が厳しいですから、後手は53角が必然です。74飛75角同飛

これは73桂をピンしています。57角47金打67歩成57金同と62角

74歩同飛63金71角成74金

ちょっと嫌な感じはありますが、25桂24銀51角

25桂も含めて四枚で寄せていますから先手優勢です。

 

後手は57角がだめならば74歩

74同飛56角65飛65桂

上手く返されたようですが、先手は77桂同桂成62飛成と応じて、74飛に65角

飛車を追います。67成桂74角同角25桂

アクロバティックな攻防が続きましたが、先手の寄せが始まれば優勢です。

 

先ほどの手順が怖いと思えば56角に77飛

47銀62角72飛73角成

後手の47銀も嫌な手です。73同飛同飛成38銀成同銀48金29金

先手玉は薄いですが、後手の攻め駒は3枚だけです。71竜と入れば何か埋めさせることができますから、先手有利です。

 

もっとわかりやすいのは飛車を逃げずに攻めることです。53角には25桂

24銀には54歩

飛角交換は歓迎です。54同銀同飛75角62銀

先手の攻めは十分に続きます。

 

 

○ 74飛だと

56角64飛65桂が

嫌な返され方ですが、72歩を取れず(61飛成~31金)、51飛62飛成

38角成同銀59飛成25桂

後手玉は詰めろ。先手玉は詰みません。52金打と抵抗されても寄せきれそうです。

 

 

○ 84飛だと

93角74飛75角同飛というのは前にやった変化と合流します。65桂にはやはり72歩を取れず、51飛に54歩

というのがぴったりした感じです。93角には53金84角同角

これが飛取りで、61飛には43金

43同金には52銀、43同玉には62金、先手の攻めは続きます。

 

81飛には62角成

がぬるいようですが、後手から速い攻めはないです。71歩成から飛車を追って74角を打つ手も有効な攻め方です。

 

 

× 飛車を逃げずない手も考えられます。53飛成は

53同金同飛成が飛車取りなのですが、39角

から王手馬取りで返す手があります。39同玉59飛28玉53飛成

これは先手の駒損で、53竜の守備力が高いです。

 

 

△ 実戦は72歩でした。

この歩は取れないので打ちたくなるのですが。54銀71歩成58飛69金

飛車を取り合い、金を打って粘るのは形勢互角です。

 

実戦では61飛と逃げられました。

後手からの67歩成はありますが速い手ではないので、74飛~73飛成ならば先手が指せていました。でもあわてて53飛成を決行、53同金同角成42銀

後手としては39角から王手馬取りをかければ有利でしたが、銀を埋めても悪くないです。71歩成65飛97馬55飛

二枚飛車で攻められて劣勢です。

 

☆ まとめ

実戦のように飛車を切るというか金と交換して馬を作っても、先手玉が堅くない+78金が浮いているので面白くありません。

飛車を縦に引くと、後手から反撃を食らいます。55飛54歩59飛が一番良くて、少しゆっくりした展開です。

飛車を横に逃げるほうが怖いようにも感じますが、飛車を成って25桂~42角成と攻めていくのがかなり速いのです。4枚目の攻め駒は右桂でした。美濃囲い(高美濃や銀冠)の利点の一つですね。この寄せの構想が思い浮かべられるかが課題でした。

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