名南将棋大会ブログ 名古屋

名南将棋大会告知や結果のほか、
将棋が強くなるための記事を書きます。
まずは将棋上達法則を見てください。

大山将棋問題集 20180429

2018-04-29 | 大山将棋研究
後手番大山先生の手を考えます。

第1問


角を使いたいです。
A 85歩 B 64歩 C 65桂

第2問


83香は見えているのですが。
A 93玉 B 87金 C 85金

第3問


攻めの手番を保ちたいです。
A 84香 B 86金 C 29飛

第4問


攻めの格言通りです。
A 95歩 B 68金 C 86香
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大山将棋研究(869);中飛車に銀矢倉(勝浦修)

2018-04-29 | 大山将棋研究
今日の棋譜20180429
昭和61年9月、勝浦修先生と第49期棋聖戦です。

大山先生の中飛車ですが、ずいぶん凝った組み方です。53銀型は位取りをけん制していて

それでも勝浦先生は急戦を選ばずに、位を取れたらいいなあ、という手順ですが

取れませんでした。

右銀を77にもっていって引き角から

46歩も突いてゆっくりです。それなら四枚美濃から銀冠にすればよさそうなものですが、銀矢倉でした。対抗型で銀矢倉は見たことがないです。

大山先生の方も73銀とすれば銀矢倉に近いのですが、金の位置が違うので先手玉のほうが堅いです。勝浦先生から仕掛けていきました。

桂馬は跳ね違いになって

互いに桂を殺し合います。25歩同歩ではつまらないので

勝浦先生は1筋を工作しました。

大山先生は17桂成と捨ててから14歩を払います。

玉頭方面に目を向け

角の活用を図りました。

位を取って、64角は好位置です。

勝浦先生は2筋を破り、成り駒を作ったので少し駒得です。だから28歩と我慢しました。

66桂は痛いのですが馬も作って

引き付けます。でも8筋に傷ができるのはどうなんでしょう。

大山先生は戦力不足なのでちょっとゆっくり5筋を突きました。

56歩の拠点もできて模様はいいのですが、香を取られて駒損です。

香で金をはがされることになり

難しい形勢だと思うのですが、勝浦先生が竜をぶつけたのは明らかに疑問手です。

81飛の圧力を消して8筋を守ろうというのですが

なかなか嫌味は消えません。

形勢はまだ難しいのですが、大山先生のほうが手がわかりやすいです。銀をはがして

銀を打ち付けます。

勝浦先生は馬を切って守るのですが

竜を逃げてもらえるわけもなく

四枚の攻めなので受けきることはできません。

何か良い手があれば、というところなのですが

55飛66馬58飛、というのは不思議な手です。53飛成のつもりを予定変更だったのでしょうか。

自陣飛車で粘っているようなのですが

端に手がつけばかなり受けにくいです。ここで94金は勝負手で

端から反撃できたのですが

97歩は95桂で負けなんですね。銀合いにしましたが

92金打でしっかり守られ

これで詰めろです。98玉の催促に

詰まされて投了です。

珍しい銀矢倉は玉頭の攻防に役立たなかった(後手も攻めづらいのでしょうが)というべきか、大山先生の指し方がうまかったというべきか、やや駒得でも少し先手が指しにくいのだろうと思います。とはいえ疑問手(11竜と55飛)があっても粘ったり勝負手をひねり出す勝浦先生の指し方もなかなかでした。

#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.40 棋譜ファイル ----
手合割:平手  
先手:勝浦修9段
後手:大山十五世名人
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 3四歩(33)
3 2六歩(27)
4 4四歩(43)
5 4八銀(39)
6 4二銀(31)
7 5六歩(57)
8 5二飛(82)
9 6八玉(59)
10 6二玉(51)
11 7八玉(68)
12 7二玉(62)
13 5八金(49)
14 5四歩(53)
15 9六歩(97)
16 6二銀(71)
17 6八銀(79)
18 5三銀(42)
19 2五歩(26)
20 3三角(22)
21 5七銀(48)
22 3二金(41)
23 6六歩(67)
24 6四歩(63)
25 6七銀(68)
26 7四歩(73)
27 6八銀(57)
28 9四歩(93)
29 7七銀(68)
30 4三金(32)
31 7九角(88)
32 2二飛(52)
33 3六歩(37)
34 6三銀(62)
35 1六歩(17)
36 1四歩(13)
37 4六歩(47)
38 8二玉(72)
39 8六歩(87)
40 7二金(61)
41 8七玉(78)
42 6二銀(53)
43 7八金(69)
44 8四歩(83)
45 3七桂(29)
46 4二角(33)
47 4八飛(28)
48 3三桂(21)
49 4五歩(46)
50 同 歩(44)
51 同 桂(37)
52 2五桂(33)
53 4七飛(48)
54 4四歩打
55 2六歩打
56 4五歩(44)
57 同 飛(47)
58 4四歩打
59 4七飛(45)
60 2四歩(23)
61 1五歩(16)
62 同 歩(14)
63 1四歩打
64 1七桂成(25)
65 同 飛(47)
66 1四香(11)
67 2五歩(26)
68 6五歩(64)
69 同 歩(66)
70 7三桂(81)
71 2七飛(17)
72 6六歩打
73 同 銀(77)
74 6四歩打
75 2四歩(25)
76 6五歩(64)
77 7七銀(66)
78 6四角(42)
79 2三歩成(24)
80 2一飛(22)
81 2二と(23)
82 8一飛(21)
83 2三飛成(27)
84 5三金(43)
85 2八歩打
86 6六桂打
87 1三角成(79)
88 8五歩(84)
89 6八馬(13)
90 8六歩(85)
91 同 銀(77)
92 8五歩打
93 7七銀(86)
94 5八桂成(66)
95 同 銀(67)
96 5五歩(54)
97 8八玉(87)
98 5六歩(55)
99 1四龍(23)
100 8六歩(85)
101 8四歩打
102 8五金打
103 8三香打
104 同 金(72)
105 同 歩成(84)
106 同 玉(82)
107 1一龍(14)
108 同 飛(81)
109 同 と(22)
110 7二銀(63)
111 8七歩打
112 同 歩成(86)
113 同 金(78)
114 8六歩打
115 同 銀(77)
116 5五角(64)
117 7七桂打
118 8四香打
119 8五銀(86)
120 同 桂(73)
121 8六歩打
122 7七桂成(85)
123 同 桂(89)
124 5七銀打
125 同 銀(58)
126 同 歩成(56)
127 同 馬(68)
128 6六銀打
129 同 馬(57)
130 同 角(55)
131 6七金打
132 6九飛打
133 6六金(67)
134 同 飛成(69)
135 7八桂打
136 6九龍(66)
137 7九金打
138 同 龍(69)
139 同 玉(88)
140 6七桂打
141 8八玉(79)
142 7九角打
143 8九玉(88)
144 5七角成(79)
145 8八銀打
146 7九金打
147 9八玉(89)
148 7八金(79)
149 5五飛打
150 6六馬(57)
151 5八飛(55)
152 8八金(78)
153 同 飛(58)
154 7九銀打
155 5八飛(88)
156 5七歩打
157 7八飛(58)
158 9五歩(94)
159 同 歩(96)
160 同 香(91)
161 9七歩打
162 9六歩打
163 9四金打
164 同 玉(83)
165 9一飛打
166 9三金打
167 9六歩(97)
168 同 香(95)
169 9七銀打
170 同 香成(96)
171 同 玉(98)
172 9五歩打
173 9六歩打
174 8三玉(94)
175 9五歩(96)
176 9二金打
177 6三歩打
178 9一金(92)
179 6二歩成(63)
180 8九飛打
181 9八玉(97)
182 8七飛成(89)
183 同 玉(98)
184 7六馬(66)
185 投了
まで184手で後手の勝ち

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将棋上達法実践編(3)

2018-04-29 | 将棋上達法則
今日はHくんのレッスン3日目でした。

詰め将棋は1日1問は解くように宿題を出しておいたのですが、1日1問くらいで終わっています。どうもちゃんと指示されたことを守るタイプのようで、今度からは1日2問の宿題です。(私は宿題が嫌いというか、言われたようにやるのが嫌いだったのですが。)
レッスンの場でも2問解いてもらいました。詰め将棋らしい問題はまだ慣れていないようです。

棋譜並べは前回の将棋の復習を1局。新しいものを2局。なぜこう指したのかという意味が分かれば覚えやすくなるはずです。
(これのために私は久しぶりに家で盤駒を使い棋譜並べをしました。棋譜管理ソフトと何が違うのかはまた考察してみたいです。)

実戦も1局。振り飛車は待っているというか引き付けてさばくということを説明しながら。

今日学んだこと
①形勢判断の復習
②駒得ならば長期戦、駒損ならば短期決戦、ということ。
③ピンの手筋
④急がなくてよければ、小さい駒から使ってゆっくり寄せること
⑤寄せのセオリー

棋譜並べをしているといろいろな知識を学んだり繰り返し学習ができます。
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