名南将棋大会ブログ 名古屋

名南将棋大会告知や結果のほか、
将棋が強くなるための記事を書きます。
まずは将棋上達法則を見てください。

大山将棋研究(628);四間飛車に居飛車穴熊(広津久雄)

2017-08-31 | 大山将棋研究
☆ 昨日の復習

先手番大山先生の次の手は?


☆ 今日の棋譜20170831
昭和57年1月、広津久雄先生と第21期十段戦です。

大山先生の四間飛車に広津先生は居飛車穴熊です。

57銀の形で37桂と使いました。堅さよりも攻撃力重視です。

大山先生は84角でけん制します。46銀と出たいところなので66歩を守りにくく

66角が実現してしまいました。

24歩は同歩に22歩でしょう。35歩で飛銀の総交換に。

先に桂を取って大山先生がリードしています。

広津先生の61飛に32竜と引かれて、先に23歩成だったか、と後悔するところです。

香は取りましたが桂馬に逃げられて戦力不足です。

46角から小びん攻めですが、13角成~46馬としないのがちょっと不思議です。

香を据えましたが、攻めるのはここまで。

角を追われて切るしかなくなり

竜を追われると相手をしないといけないのがつらいです。

しっかり守られては食いつくところが見えなくて

25の角を攻めたのですが、穴熊に手がつき始めました。ここは77桂打など受けるしかないところですが

取り合ってしまったのであっという間に終わります。

飛車を使って受けたので、大山先生は一回金を入れて

投了図。

穴熊相手でもリードを広げて受けて勝つ指し方でした。広津先生の指し方が冴えませんが、後手をもって楽しく並べられます。

#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.31 棋譜ファイル ----
手合割:平手  
先手:広津久雄8段
後手:大山王将
手数----指手--
1 2六歩(27)
2 3四歩(33)
3 7六歩(77)
4 4四歩(43)
5 4八銀(39)
6 3二銀(31)
7 5六歩(57)
8 4二飛(82)
9 6八玉(59)
10 6二玉(51)
11 7八玉(68)
12 7二銀(71)
13 5七銀(48)
14 7一玉(62)
15 7七角(88)
16 4三銀(32)
17 2五歩(26)
18 3三角(22)
19 5八金(49)
20 5二金(41)
21 8八玉(78)
22 6四歩(63)
23 9八香(99)
24 8二玉(71)
25 9九玉(88)
26 7四歩(73)
27 8八銀(79)
28 9四歩(93)
29 7九金(69)
30 6三金(52)
31 3六歩(37)
32 8四歩(83)
33 6六歩(67)
34 8三銀(72)
35 6七金(58)
36 7二金(61)
37 3八飛(28)
38 3二飛(42)
39 1六歩(17)
40 1四歩(13)
41 6八金(67)
42 9五歩(94)
43 7八金(68)
44 2二角(33)
45 6八角(77)
46 8五歩(84)
47 2八飛(38)
48 3三角(22)
49 3七桂(29)
50 5一角(33)
51 2六飛(28)
52 2二飛(32)
53 3五歩(36)
54 8四角(51)
55 3四歩(35)
56 同 銀(43)
57 3六飛(26)
58 3二飛(22)
59 4六銀(57)
60 6六角(84)
61 2四歩(25)
62 3五歩打
63 同 銀(46)
64 同 銀(34)
65 同 飛(36)
66 同 飛(32)
67 同 角(68)
68 3八飛打
69 6八角(35)
70 3七飛成(38)
71 6一飛打
72 3二龍(37)
73 3三歩打
74 同 桂(21)
75 2三歩成(24)
76 同 龍(32)
77 1一飛成(61)
78 4五桂(33)
79 4六角(68)
80 2一歩打
81 6五歩打
82 7三金(63)
83 6四歩(65)
84 6二歩打
85 6三歩成(64)
86 同 歩(62)
87 6九香打
88 5七角成(66)
89 2四歩打
90 3二龍(23)
91 3三歩打
92 同 龍(32)
93 2一龍(11)
94 3一歩打
95 1二龍(21)
96 4七馬(57)
97 7三角成(46)
98 同 玉(82)
99 5二龍(12)
100 6四桂打
101 7五歩(76)
102 2五角打
103 5一龍(52)
104 8二玉(73)
105 6四香(69)
106 6二銀打
107 4一龍(51)
108 6四歩(63)
109 2三歩成(24)
110 3八龍(33)
111 2四と(23)
112 7六香打
113 2五と(24)
114 7八香成(76)
115 同 金(79)
116 同 龍(38)
117 7九銀打
118 同 龍(78)
119 同 銀(88)
120 6九馬(47)
121 7八金打
122 6七金打
123 8八飛打
124 5七桂成(45)
125 7六桂打
126 7三金打
127 7四歩(75)
128 同 金(73)
129 7五歩打
130 7七歩打
131 7四歩(75)
132 7八歩成(77)
133 8四香打
134 7九馬(69)
135 投了
まで134手で後手の勝ち
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20170831今日の一手(その563);穴熊らしい指し方

2017-08-31 | 今日の一手

20170831今日の一手

7月8日の名南将棋大会から、KさんとTさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。


一昨日の一手の回答

☆ 形勢判断をします。
先手の1歩損です。持ち歩がないのでカウントします。
玉の堅さは先手のほうが堅いです。
先手の攻め駒はありません。
後手の攻め駒は24角81飛で2枚。

総合すると後手が指しやすいです。

☆ 大局観として
先手は8筋の歩を交換させていますが、穴熊から袖飛車で、こういう作戦もあるかなあという感じです。78金を使いにくいのでやや損をしているのだとは思いますが、角は使いやすいです。
後手の陣形が変わっていますね。3筋を攻められるのならば22玉よりも42玉のほうが受けやすい(32玉は最悪)ようにも見えます。
3筋の歩を突き捨てて銀を出られた(46銀を追われて37~26と出た)のに対して、軽く歩を突き出して角成をみせました。
ここが方針を決めるところで、57角成を受けるか、3筋を攻めるか、決めねばなりません。Hさんもずいぶん悩んだようです。


× 実戦は66角と守りました。

形よく受けたのですが、65歩には48角しかなく、86歩

と合わせられました。88歩77桂89歩成もあったかと思います。
86同歩には同飛87歩76飛77金56飛ということでしょう。歩の内側に回られると飛を追えません。
なので手を抜いて、36飛46歩同歩87歩成34歩

金を捨てて桂を取りに行ったのですが、後手玉攻略には至らず、そのまま負けました。
3筋は後手の受けにくいところですから、68金78と57金 と逃げてしまうほうがまだ難しかったです。


△ 57角成を受けるなら58飛

としておけばまだ後手からの有力手はありません。1歩損ですからあまり指したい手ではないのですが。


× いっそのこと79角ならどうか。

79同角成同金には56角

のほうが(87飛成よりも)嫌な感じです。やや後手よし。


○ ということで一番自然なのは36飛と歩を取る手です。

34歩には35歩ですから、後手は57角成の一手。34歩に47馬

というのを気にしたのでしょう。ここは穴熊ですから、33歩成同金同飛成同玉54歩

と飛を切って攻める手が指せないといけません。後手の持ち駒が飛だけなので合駒もできず、44銀でも35銀です。よって42玉に33金52玉43金同玉55桂

53歩成はいれないほうが良いようです。玉は52に逃げるくらいしかありません。43銀61玉63桂成同金52銀打

だんだん調子が出てきて、72玉63銀成同玉44角

これで防戦困難です。(62銀や62金には52金です。)


△ 他には54歩

が怪しげな手で、57角成48金24馬36飛34歩35歩

と馬を作らせてから攻めていきます。案外に手が続いているような、馬も大きいような、で形勢不明です。


☆ まとめ
穴熊を指す場合は、囲いに手数がかかったり、駒が片寄ったりするわけで、攻め駒が3枚しかないことが多くなります。そのなかで攻めをつなげていく技術が要求されます。(受けきって勝ちにはなりにくい。)自玉を気にしなくてよいのならば、3枚で攻める技術があればうまくいくこともあります。その難易度の高さ、他の将棋と異なる感覚、のために、穴熊専門になる覚悟が必要です。だから私には指しこなせませんし、級位者には勧めません。

穴熊らしい攻めは、大駒を切ることも選択肢にもって、一気に攻略することを考えて指すのでしょう。切れたら負け(先手玉は38歩49金69飛が痛い)なので、この場合は厳しく攻めないといけません。もしも間違えたらその筋を避けて自玉に手を入れておく、というのも大事なことではあります。

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大山将棋研究(627);四間飛車に天守閣美濃(有吉道夫)

2017-08-30 | 大山将棋研究
☆ 昨日の復習

先手番大山先生の次の手は?


☆ 今日の棋譜20170830
昭和56年12月、有吉道夫先生と第15回早指し選手権です。


大山先生の四間飛車に有吉先生は天守閣美濃です。

この先手の陣形は藤井システムみたいですね。藤井先生はこれを見て思いついたということでしょう。

そこからは手順は全く異なります。有吉先生は7筋の歩を交換し

55歩から65飛と軽く飛をさばきました。

66銀64飛は良いとして、65歩ではつまらない、と大山先生は56に金を出たのです。これはびっくり。桂頭も傷ですし

これで指せるとは誰も思わないでしょう。

桂の取り合いですが、守りの桂のほうが価値が高いはず。

有吉先生は飛を切って

64角ですが、竜を引かれて角桂では手を作りにくそうです。

35歩は急所ですが桂を打って守られました。34桂と合わせて

両取りがかかり

これなら十分に見えます。

ただし玉のこびんで戦っているので銀の取り合いは選びにくく

じっと守られてどうしたものか。

逆に34の地点を攻められることになりました。

2枚角を打って

銀金と埋めます。迷った時には玉の堅さを重視するのが有吉先生の棋風なのです。

でも金を渡したので角が死んでしまいました。

大山先生としては93角の働きを封じるだけです。攻防に角を打ち

香で遮断します。

有吉先生の闘志は衰えず、角を切っての香打から

合駒の桂を取りに行きます。

大山先生は香のほうを取って決めに行きました。

最後の攻撃も素直に応じて

投了図。

大山先生の不思議な受けが見られました。49手目の56金は一目は悪手なのですが、指せると見ていたのでしょうか。有吉先生のほうを持っていたらなにかありそうに思えるのですが、決め手は見えないのです。

#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.31 棋譜ファイル ----
手合割:平手  
先手:大山王将
後手:有吉道夫9段
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 3四歩(33)
3 6六歩(67)
4 6二銀(71)
5 7八銀(79)
6 8四歩(83)
7 6八飛(28)
8 4二玉(51)
9 4八玉(59)
10 3二玉(42)
11 3八銀(39)
12 5四歩(53)
13 3九玉(48)
14 5三銀(62)
15 6七銀(78)
16 1四歩(13)
17 1六歩(17)
18 2四歩(23)
19 5八金(69)
20 2三玉(32)
21 4六歩(47)
22 3二銀(31)
23 3六歩(37)
24 4四銀(53)
25 5六銀(67)
26 8五歩(84)
27 7七角(88)
28 5二金(61)
29 2六歩(27)
30 7四歩(73)
31 4五歩(46)
32 3三銀(44)
33 6五歩(66)
34 3一角(22)
35 3七桂(29)
36 7二飛(82)
37 7八飛(68)
38 7五歩(74)
39 同 歩(76)
40 同 飛(72)
41 2八玉(39)
42 9四歩(93)
43 4七金(58)
44 5五歩(54)
45 同 銀(56)
46 6五飛(75)
47 6六銀(55)
48 6四飛(65)
49 5六金(47)
50 3五歩(34)
51 4七銀(38)
52 3六歩(35)
53 同 銀(47)
54 3五歩打
55 2七銀(36)
56 7三桂(81)
57 5九角(77)
58 3四飛(64)
59 5五銀(66)
60 3六歩(35)
61 7三飛成(78)
62 3七歩成(36)
63 同 角(59)
64 5四歩打
65 4六銀(55)
66 3七飛成(34)
67 同 銀(46)
68 6四角(31)
69 7八龍(73)
70 3五歩打
71 4六桂打
72 5五歩(54)
73 6六金(56)
74 3四桂打
75 6五歩打
76 5三角(64)
77 3八金(49)
78 4六桂(34)
79 同 銀(37)
80 5四桂打
81 5五銀(46)
82 6六桂(54)
83 同 銀(55)
84 3四銀(33)
85 5五銀(66)
86 4五銀(34)
87 3七歩打
88 5四歩打
89 4六歩打
90 3四銀(45)
91 5四銀(55)
92 4四角(53)
93 7七歩打
94 4二金(52)
95 4五銀(54)
96 同 銀(34)
97 同 歩(46)
98 2二角(44)
99 4六桂打
100 5五角(22)
101 3四銀打
102 2二玉(23)
103 4八龍(78)
104 7三角打
105 4七金(38)
106 3三銀打
107 7一飛打
108 2三金打
109 同 銀成(34)
110 同 銀(32)
111 5六金打
112 3二金(41)
113 5五金(56)
114 同 角(73)
115 5六金(47)
116 8二角(55)
117 7二飛成(71)
118 9三角(82)
119 5五角打
120 1二玉(22)
121 9一角成(55)
122 6七銀打
123 7五香打
124 5八金打
125 4七龍(48)
126 5六銀成(67)
127 同 龍(47)
128 7五角(93)
129 同 龍(72)
130 5二香打
131 5四桂打
132 5三金(42)
133 7二龍(75)
134 4八金(58)
135 3九銀打
136 同 金(48)
137 同 玉(28)
138 5四金(53)
139 5二龍(72)
140 5五銀打
141 同 馬(91)
142 同 金(54)
143 同 龍(56)
144 7三角打
145 5六龍(55)
146 3四桂打
147 同 桂(46)
148 3七角成(73)
149 3八金打
150 5五歩打
151 7六龍(56)
152 投了
まで151手で先手の勝ち

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大山将棋研究(626);三間飛車穴熊に玉頭位取り(長谷部久雄)

2017-08-29 | 大山将棋研究
☆ 昨日の復習

先手番大山先生の次の手は?


☆ 今日の棋譜20170829
昭和56年12月、長谷部久雄先生と第7期棋王戦です。

長谷部先生の三間飛車で

大山先生は玉頭位取りです。

位の圧力を避けるために穴熊に(と当時は言われていたのですが本当に得なのでしょうか)。先に72飛も厄介な感じですが。

穴熊に組んでからの袖飛車だったので大山先生としては受けやすいです。

深く囲って

63銀を見て動きます。

スムーズに手が続き

飛角のさばきを押さえて

飛車が出たら47歩。これでバランスはとれています。

65歩に54歩で長谷部先生がさばけるとよいのですが

角を出られて

馬を作られてしまいました。

大山先生は44歩64歩を利かせて

飛車を使っておきます。

64角を狙われたら

歩を成り捨てて65歩、渋いです。

さてどうやって優勢にもっていくか、それを右桂に求めました。21桂との違いが大きいです。

長谷部先生は桂を呼びこんで紛れを求めますが、抑え込まれて

桂を食いちぎって

飛をさばくものの手がないです。

飛車を追われると切って角をさばきますが

角は銀との刺し違え、駒損が広がっていくと戦力ダウンが著しいです。

こうなると大山先生の寄せは速くて、73の地点をたたいていけばよいです。

先手で飛を成り

投了図。

位取りにされると美濃囲いをあきらめて穴熊にする、と昔は言ったのですが、位取りの側が十分に戦えると思います。穴熊には手数がかかるので安心して位取りを完成できるという面もあります。
本局は86角をさばかれ(馬になった)、左桂を使えなかった穴熊には良いところがありません。
先手をもって穴熊退治を楽しみましょう。

#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.31 棋譜ファイル ----
手合割:平手  
先手:大山王将
後手:長谷部久雄7段
後手省略名:長谷部
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 3四歩(33)
3 6六歩(67)
4 3二飛(82)
5 4八銀(39)
6 4二銀(31)
7 6八玉(59)
8 6二玉(51)
9 7八玉(68)
10 7二玉(62)
11 5六歩(57)
12 4四歩(43)
13 6八銀(79)
14 4三銀(42)
15 6七銀(68)
16 6四歩(63)
17 9六歩(97)
18 5二金(41)
19 7五歩(76)
20 8二玉(72)
21 5七銀(48)
22 5四銀(43)
23 7六銀(67)
24 6三金(52)
25 5八金(49)
26 9二香(91)
27 6七金(58)
28 9一玉(82)
29 8六歩(87)
30 8二銀(71)
31 2六歩(27)
32 7一金(61)
33 2五歩(26)
34 3三角(22)
35 8五歩(86)
36 7二飛(32)
37 9七角(88)
38 4五歩(44)
39 7七桂(89)
40 7四歩(73)
41 同 歩(75)
42 同 金(63)
43 7五歩打
44 7三金(74)
45 8八玉(78)
46 1四歩(13)
47 7八金(69)
48 1五歩(14)
49 3六歩(37)
50 1三香(11)
51 8六角(97)
52 2二飛(72)
53 9五歩(96)
54 6三銀(54)
55 3五歩(36)
56 同 歩(34)
57 3八飛(28)
58 4四角(33)
59 4六歩(47)
60 同 歩(45)
61 同 銀(57)
62 4二飛(22)
63 4五歩打
64 3三角(44)
65 5五歩(56)
66 7二金(73)
67 3五飛(38)
68 4七歩打
69 3八飛(35)
70 3四歩打
71 6五歩(66)
72 5四歩(53)
73 7四歩(75)
74 同 銀(63)
75 6四角(86)
76 4一飛(42)
77 7五歩打
78 6三銀(74)
79 5三角成(64)
80 5一飛(41)
81 2六馬(53)
82 5五歩(54)
83 4四歩(45)
84 5四銀(63)
85 6四歩(65)
86 6二歩打
87 8四歩(85)
88 同 歩(83)
89 3四飛(38)
90 5六歩(55)
91 3七馬(26)
92 4八歩成(47)
93 同 馬(37)
94 4二角(33)
95 6三歩成(64)
96 同 歩(62)
97 6五歩打
98 3三歩打
99 3六飛(34)
100 3一角(42)
101 2四歩(25)
102 同 歩(23)
103 3七桂(29)
104 4五歩打
105 同 桂(37)
106 7四歩打
107 5三歩打
108 7五歩(74)
109 同 銀(76)
110 7四歩打
111 6六銀(75)
112 6四歩(63)
113 同 歩(65)
114 4五銀(54)
115 同 銀(46)
116 5三飛(51)
117 5六銀(45)
118 3四歩(33)
119 6五桂(77)
120 5六飛(53)
121 同 飛(36)
122 6四角(31)
123 5五銀打
124 8六角(64)
125 8三歩打
126 同 銀(82)
127 8七歩打
128 5四歩打
129 8六歩(87)
130 5五歩(54)
131 同 飛(56)
132 6四歩打
133 7三歩打
134 6五歩(64)
135 7二歩成(73)
136 同 金(71)
137 7三歩打
138 同 桂(81)
139 5一飛成(55)
140 7一桂打
141 3一飛打
142 8二銀打
143 5三角打
144 投了
まで143手で先手の勝ち

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20170829今日の一手(その562);自然な手で攻めてみる

2017-08-29 | 今日の一手

20170829今日の一手


一昨日の一手の回答
仕掛けから見てみます。

後手の平美濃(いわゆる「飯島流引き角戦法」)です。どっちつかずで優秀な戦法だとは思えないのですが、振り飛車も指す人(対抗型が好き)だと指しやすいと感じるのでしょうか、人気があります。先手は6筋の歩を64で交換して63銀の形にさせました。手損なので得ではなさそうに思えます。さらに銀を進出して、65歩を食らってしまいます。銀と桂歩の二枚換えですが

86歩があるし、良いのかな?と思ったら34桂。これが狙いでしたか。12玉15歩87歩成14歩77と

と進んだのが問題図です。
(左美濃の場合は普通は34桂の筋はないのですが、平美濃特有ですね。この日はほかにも34桂で王手飛車があって負けた、という将棋がありました。)

☆ 形勢判断をします。
角銀と桂歩の交換で、歩をカウントせず、と金も作られていますから、先手の大きな駒損です。
玉の堅さは先手のほうが堅いです。
先手の攻め駒は65飛34桂で2枚、19香も数えてよいでしょう。ほぼ3枚です。
後手の攻め駒は53角と持ち駒角銀で3枚。82飛も使えそうですが、今は先手玉には届いていません。

総合すれば互角です。

☆ 大局観として
玉の堅さが大きいか、駒得が大きいか、という勝負ですが、結局は後手玉が安全かどうかにかかっています。まだ寄らないならば長くなって、駒得が生きます。
だから寄せきるか、もしくは(寄せを見せて)駒損を取り返すか、という戦果が欲しいのです。
銀が手に入れば詰めろですよね。だから簡単に先手の勝ちのように見えますが、実は難しいです。


○ 実戦では63飛成

と銀を取りました。これが詰めろです。34歩13銀同桂同歩成21玉52竜

これも詰めろ。以下簡単に先手のSさんの勝ち、になるはずが

ここで後手玉はいろいろ詰み筋があるのですが、なぜか逃してしまって後手の勝ちに終わりました。残念。

さて、簡単ではないというのは、63飛成に17銀

の非常手段があるからです。17同香同角成同桂34歩

これで詰めろは続きません。駒割りは(歩を除いて)香銀交換です(竜と と金の作り合いも)が、先手玉が弱体化して後手玉のほうが堅くなっています。竜当たりですし、実は少し後手有利ではないかと思えます。
(この続きは最後のほうに)


× もう一つ有力なのは13歩成で

13同桂14歩34歩13歩成21玉に63飛成

これで詰めろです。33銀に61竜なら先手のほうが良さそうです。(実戦の手順の結果よりも劣りますが。)

問題は14歩の時に18歩で

今度は非常時ではないので17銀よりも18歩で間に合います。63飛成同金22銀は24銀

で攻めが切れています。

とすれば
18同香17歩同香同角成同桂34歩

となり、13桂は取れるとしてもほぼ銀損です。これは後手有利でした。


△ 他には15飛と使って

24銀に13歩成同桂同飛成同銀25桂14歩

では切れてしまいますから

13歩成同桂に14歩

34歩13歩成21玉22と同玉11飛成33玉

と後手玉には逃げられてしまうのですが、45桂42玉53桂成同金77桂

これは難しい局面でしょう。


△ 後は小さな工夫です。83歩と叩くと

83同飛には63飛成

が飛取りにもなるという寸法です。17銀も同香同角成同桂63飛22銀

で受けなし。

ということは34歩82歩成22玉

と飛車を捨てるのがどうか。先手はほぼ銀損(銀角と飛の交換)ですが、まだ後手玉が安定していないし、悪いながらも十分戦えそうです。


× 64歩も工夫で

銀で取ると64同飛に17銀の非常手段の後が飛取りになっていない、という主張です。
でも64同角だと銀を取れないので、83歩同飛(逃げるのも有力)64同飛同銀61角

で飛か金を取れば詰めろ(今は2手すき)というのがどうか。34歩13歩成同桂14歩に18歩同香17歩同香25桂

というのが後手の小技で、飛をとっても駒損ですから後手玉が安定してしまえば後手有利になります。これは互いに変化するところがあり難しいとはいえ、メインの変化が後手よしです。


× 77同桂など1手待っていても

34歩13歩成同桂14歩21玉13歩成

13同香同香成16桂39玉88飛成

先手玉のほうが先に詰めろがかかってしまいます。


さて、どれも今一つな気がしましたが、もう一度63飛成の変化に戻って

検討してみましょう。いきなり13銀では少し足りないので、25桂(詰めろ)16桂18玉22玉13銀

31玉では王手飛車もあるので、13同桂同歩成同香同桂成同玉25桂

どこに逃げても少し追いかけて52竜が詰めろ、先手玉は詰まないので先手勝ちです。


☆ まとめ
一目は63飛成でも14歩でも先手勝ちに見えましたが、後手からは53角の利きを生かした返し技がありました。19香の利きが止まる(取られる)と攻めが遅くなってしまいます。

それに気が付いたとしたら、他の手を探して、15飛はどうか、83歩とか64歩とか、あれこれ別の手段を探して、すっかり迷ってしまいそうです。

経験則としては自然な攻めが一番有力です。ちょっとひねった手順に気が付いて、読んでみると指したくなって形勢が悪くなる、ということが(私には)あるのです。
形勢が悪くなければ、という前提が付きますが、攻めに関しては自然な手が良いのです。一番目につく変化だけでも掘り下げてみれば勝ちにつながることが多いです。ちょっとうまくいかないようならば、少し緩めて2番目の手までを考えます。

蛇足を書けば、自然に受けるとつぶれていることがあります。
この問題では63飛成に同金が自然でも詰まされます。
次に自然な34歩でも受けきれません。
意外な17銀が受けというか反撃も見ている非常手段でした。

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大山将棋研究(625); 四間飛車に中央位取り(勝浦修)

2017-08-28 | 大山将棋研究
☆ 昨日の復習

先手番大山先生の次の手は?


☆ 今日の棋譜20170828

大山先生の四間飛車に勝浦先生は中央位取りです。

右銀で位を支えたのに74歩で急戦をみせました。

97香に84飛まで備えられたら端攻めはやりにくいです。

勝浦先生から仕掛けました。

1歩持って85歩同歩同桂ということだったのでしょう。大山先生は角を引いてその筋を避けます。

飛車先を通せば51金寄。

勝浦先生は歩を突き捨てて攻めます。56同歩には86飛65桂77歩という意味だと思います。

85歩64飛56歩に85桂、桂馬をさばきます。

香を取るのが少し損ではないかと思います。桂を取ってのさばき合いはやりにくいですが、86歩で65歩87歩成64歩77桂成くらいならまあまあかと。桂馬を取ると91香と77桂の比較で、77桂のほうが使いやすそうです。

66飛で良しだということだったのでしょう、でも桂馬を打たれて案外に手がなかったのです。

いろいろ打たせて気分は良いです。

74歩を取れれば良いのですが、両取りがあるので

65歩を打ったら逆に守られました。

香は自陣に打ち

63銀から74の歩を取るのですが、飛車先をたたかれて

飛角交換が仕方ないです。

銀を剥がせればまあまあですが

55歩が良い手ですね。

銀に逃げられてしまいました。

大山先生が指しやすくなり、端攻めで

リードが広がっていきます。

飛を打って香を取り、銀得くらいです。

勝浦先生の攻める番で、金を削り

角と馬で迫ります。

結構厳しい攻めではありますが、ここに金を使うのでは少し足りないか。

厳しく迫りますが

寄せ合いになると手が戻ります。

大山先生は決めるだけ決めて銀を取り

お代わりの桂馬で2手すきくらい。勝浦先生も強打

ですが詰みはないです。駒を渡したので自玉が詰めろになったようで

受けても詰めろが続きます。

これで角を取られて

投了図。

なかなかの好局でした。勝浦先生がうまく仕掛けたのだと思いますが、利かされのような桂打から案外に手がなかったというのが誤算でした。小さな差がなかなか埋まらず、そのままの結果になりました。


#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.31 棋譜ファイル ----
手合割:平手  
先手:大山王将
後手:勝浦修8段
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 8四歩(83)
3 7八銀(79)
4 3四歩(33)
5 6六歩(67)
6 6二銀(71)
7 6八飛(28)
8 4二玉(51)
9 4八玉(59)
10 3二玉(42)
11 3八銀(39)
12 5四歩(53)
13 3九玉(48)
14 5二金(61)
15 4六歩(47)
16 1四歩(13)
17 1六歩(17)
18 4二銀(31)
19 3六歩(37)
20 5五歩(54)
21 5八金(69)
22 5三銀(62)
23 6七銀(78)
24 5四銀(53)
25 4七金(58)
26 8五歩(84)
27 7七角(88)
28 7四歩(73)
29 2八玉(39)
30 6四歩(63)
31 9六歩(97)
32 9四歩(93)
33 9七香(99)
34 8四飛(82)
35 6九飛(68)
36 7三桂(81)
37 2六歩(27)
38 6五歩(64)
39 同 歩(66)
40 8六歩(85)
41 同 歩(87)
42 6五銀(54)
43 5九角(77)
44 5四銀(65)
45 5八銀(67)
46 5一金(41)
47 7七桂(89)
48 8七歩打
49 8九飛(69)
50 7五歩(74)
51 同 歩(76)
52 5六歩(55)
53 8五歩(86)
54 6四飛(84)
55 5六歩(57)
56 8五桂(73)
57 8七飛(89)
58 9七桂成(85)
59 同 飛(87)
60 6六飛(64)
61 7八桂打
62 6一飛(66)
63 7四歩(75)
64 8一飛(61)
65 8五歩打
66 7一飛(81)
67 6七銀(58)
68 6五歩打
69 8六桂(78)
70 6六歩(65)
71 7六銀(67)
72 9五歩(94)
73 同 歩(96)
74 6七歩成(66)
75 同 銀(76)
76 6二香打
77 5八銀(67)
78 6三銀(54)
79 4八角(59)
80 7四銀(63)
81 7二歩打
82 同 飛(71)
83 7三歩打
84 同 飛(72)
85 8四角(48)
86 7二歩打
87 7三角成(84)
88 同 歩(72)
89 7四桂(86)
90 6八香成(62)
91 5七銀(58)
92 9六歩打
93 9八飛(97)
94 6七成香(68)
95 5五歩(56)
96 7四歩(73)
97 5六銀(57)
98 8七角打
99 9九飛(98)
100 6六成香(67)
101 4五銀(56)
102 7八角成(87)
103 6四歩打
104 6二歩打
105 1五歩(16)
106 9五香(91)
107 1四歩(15)
108 1二歩打
109 9一飛打
110 5五角(22)
111 5六歩打
112 6四角(55)
113 9五飛成(91)
114 3三桂打
115 3四銀(45)
116 5六成香(66)
117 同 金(47)
118 同 馬(78)
119 3五香打
120 4六馬(56)
121 3七銀打
122 3六馬(46)
123 8四歩(85)
124 8五歩打
125 同 龍(95)
126 7五金打
127 3三銀成(34)
128 同 桂(21)
129 同 香成(35)
130 同 銀(42)
131 9六龍(85)
132 3四香打
133 4六歩打
134 3七馬(36)
135 同 桂(29)
136 3六銀打
137 4五桂打
138 4二金(52)
139 5九飛(99)
140 5三歩打
141 3五歩打
142 同 香(34)
143 3三桂成(45)
144 同 金(42)
145 4五桂打
146 2七銀打
147 同 銀(38)
148 3七銀成(36)
149 2九玉(28)
150 3四金(33)
151 3三歩打
152 4二玉(32)
153 5四歩打
154 4五金(34)
155 5三歩成(54)
156 同 角(64)
157 3二歩成(33)
158 同 玉(42)
159 5三飛成(59)
160 2七成銀(37)
161 3三歩打
162 投了
まで161手で先手の勝ち

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大山将棋研究(624);三間飛車に位取り(小阪昇)

2017-08-27 | 大山将棋研究

☆ 昨日の復習

先手番森安先生の次の手は?


☆ 今日の棋譜20170827
昭和56年12月、小阪昇先生と第31回NHK杯です。

小阪先生は筋の良い振り飛車党だったと思います。相振りも構いません。

大山先生は相振りはやらないので、後手が石田流に構えたところで位取りです。

後手から角を換えての升田式石田流になりました。

先手から角交換していると22銀の形なので手の損得はないです。今なら(54歩を突いていなければ)62銀~71銀~92香~91玉~82銀のような構想もありますね。加藤光成さん考案だとか。

小阪先生は44歩から14飛と待ちますが、44歩は突かないほうが良さそうに見えます。

小阪先生から打開します。角を打って

48角同角成同金に再度39角で57角と受けさせました。

それで1歩交換して待っているのが不思議な指し方。ちょっと手を出してから待っているのが良いという判断でしょうか。大山先生も動き出します。

この飛取り、34飛ならどうしたのでしょうか。24歩同飛同角は48角成、ゆえに24同飛同歩38飛という意味か。35歩14飛36飛28角成ではちょっとおかしい感じがします。

小阪先生なら動きたいと思うでしょうから、45飛もわかります。でも底歩を打たれて飛が死にそう、忙しくなりました。小びんが開いているので25飛も指しにくい感じです。

55歩同歩66歩は軽い手筋です。

66同飛に28角成がポカでしょう。25飛で互角だったのですが、飛車が死んでしまいました。55飛には46角54歩56歩です。

やむなく19馬ですが、馬を消されて

何か手を作らなければいけません。84角から

75桂?

大山先生は66銀から76歩で切らしに行きました。87香には

79玉89香成同玉87桂成。87同金は68歩成で少し嫌です。

角を切らせて

角で受けました。

清算してもらえば怖くないです。

投了図。

早指しゆえのポカでした。大山先生の受けを勉強しておきましょう。

#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.31 棋譜ファイル ----
手合割:平手  
先手:大山王将
後手:小阪昇5段
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 3四歩(33)
3 6六歩(67)
4 3五歩(34)
5 5六歩(57)
6 3二飛(82)
7 4八銀(39)
8 4二銀(31)
9 6八玉(59)
10 6二玉(51)
11 7八玉(68)
12 7二玉(62)
13 6八銀(79)
14 8二玉(72)
15 9六歩(97)
16 9四歩(93)
17 2六歩(27)
18 7二銀(71)
19 5八金(49)
20 3四飛(32)
21 6五歩(66)
22 8八角成(22)
23 同 玉(78)
24 3二金(41)
25 6七銀(68)
26 5四歩(53)
27 7八金(69)
28 5三銀(42)
29 7七桂(89)
30 1四歩(13)
31 2五歩(26)
32 1五歩(14)
33 2六飛(28)
34 3三桂(21)
35 7五歩(76)
36 4四歩(43)
37 4六歩(47)
38 1四飛(34)
39 4七銀(48)
40 4二金(32)
41 8六歩(87)
42 3九角打
43 4八角打
44 同 角成(39)
45 同 金(58)
46 3九角打
47 5七角打
48 6四歩(63)
49 同 歩(65)
50 同 銀(53)
51 6五歩打
52 5三銀(64)
53 3六歩(37)
54 3四飛(14)
55 3五歩(36)
56 同 飛(34)
57 7四歩(75)
58 同 歩(73)
59 4五歩(46)
60 同 飛(35)
61 4九歩打
62 5五歩(54)
63 同 歩(56)
64 6六歩打
65 同 飛(26)
66 2八角成(39)
67 3七桂(29)
68 1九馬(28)
69 4五桂(37)
70 同 桂(33)
71 4六角(57)
72 同 馬(19)
73 同 銀(47)
74 8四角打
75 5六飛(66)
76 7五桂打
77 6六銀(67)
78 3六歩打
79 3八歩打
80 6七歩打
81 7六歩打
82 8七香打
83 7九玉(88)
84 8九香成(87)
85 同 玉(79)
86 8七桂成(75)
87 8五歩(86)
88 6六角(84)
89 同 飛(56)
90 8六銀打
91 5九角打
92 7八成桂(87)
93 同 玉(89)
94 6八金打
95 同 角(59)
96 同 歩成(67)
97 同 玉(78)
98 8八角打
99 6七金打
100 9九角成(88)
101 5四歩(55)
102 投了
まで101手で先手の勝ち

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20170827今日の一手(その561);相振りの難しさ

2017-08-27 | 今日の一手

20170827今日の一手

7月8日の名南将棋大会から、SさんとHさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。


一昨日の一手の回答

☆ 形勢判断をします。
駒の損得はありません。
玉の堅さは同じくらいです。
先手の攻め駒は持ち駒銀1枚。86角や68飛は64の歩が消えれば攻め駒ですから3枚に近いです。
後手の攻め駒は24角と持ち駒銀で2枚。41飛や33桂も働きそうで4枚に近いです。

総合すれば後手もちです。

☆ 大局観として
先手は左桂が使えていません。68飛もひもは付いていますが当たっているので、形勢は悪そうです。元は88にいた飛を48~68と動かしていること、85歩と23歩の関係から、後手の攻めが速くなっています。つまり手が遅れているのに攻め合いに出たのが疑問だったということでしょう。
まずは飛取りを受けておいてどうか、を考えます。
だめなら斬り合いに出るしかありません。そうしないと前に指した手が無駄になってしまいますから。
相振り飛車というよりは相居飛車での攻め合いに近い考え方です。


× 実戦は65飛とかわしました。

37歩成同銀45飛

で両取りなので取るしかなく、45同飛同桂38歩37桂成同金88飛


後手にきれいにさばかれて敗勢です。
途中37歩成に同桂も46歩

で困ります。48金引は36歩があるのが痛いのです。


△ 67飛が最善の逃げ方ですが

37歩成同桂46歩36金47銀

47同銀同歩成同飛56銀87飛79角成

少しゆっくり攻められてかなり受けにくいです。

37歩成に同銀なら45桂

駒損で我慢しても仕方ない(46歩とか)ので46銀は同角同金57桂成

と軽くさばかれても後手が好調です。


× 79角成を避ける意味で57歩は45桂

歩切れでなければ46歩でまだまだですが、つぶれそうです。


△ 46銀と入れる受けは手堅そうですが

飛にひもがついているので46角同金57銀はあまり怖くないです。
45桂36歩57銀

はかなり厳しいです。ただ42歩で後手の飛先が止まる(42同飛に63歩成)ので、61飛63歩成同金直57銀

57同桂成52銀62飛63銀成同金

後手の飛の逃げ方で攻め合いにできる位置もあるのですが、それでも少し足りません。


○ 受けるのはだめなので攻め合いです。63銀は

一番目につく攻め方でしょうか。68角成同角69飛72銀成同金79金

金が手に入るので飛を取られての打ち込みは怖くないようなのですが、これが落とし穴。
49飛成同銀45桂46歩37歩成

後手の攻め駒は41飛を入れなくても4枚ありますね。持ち歩も多いので攻めが切れません。こうなると79金が遊んでいます。

ですから金を打たずに59金

と寄って受けるほうが良い(あるいは59金打)のです。59飛成同角は38に銀がいるので受けやすいという違いです。
89飛成に63歩成同金52角

で駒を取り返せるので互角以上です。


○ もう一つは63歩成で

狙いは63同金直同飛成同金52銀

です。後手としては(実戦なら)これを避けるのだとは思うのですが、62金41銀不成37歩成同桂46歩

と攻められると後手が良いのではないかという感じです。こういう寄せ合いでは金得でも41銀が遊んでいますから、手番をもって攻めている方が指しやすいです。

63歩成には68角成

と応じられるかもしれません。72と同金68角37歩成同桂45桂同桂同飛

飛と角金の交換なので、先手が良さそうなのですが手が難しいです。玉の堅さは同等で、後手の攻めのほうが考えやすいのです。受けきれないなら寄せ合いですが、タイミングも方法も難解です。


☆ まとめ
桂馬1枚が攻めに参加している参加していないの差ですが、4枚目の攻め駒があるかどうかの違いになるので大きな差です。
受けに回っていると後手が指しやすいようで、先手は最善の受けを続けて、何か間違えてもらうしかありません。間違いがないと逆転しません。

先手の美濃囲いは相居飛車には少ない(高美濃はさらに少ない)ので判断が難しいと思いますが、攻められているのが4筋で、ここは厚くないところなので受けきりを狙いにくいです。だから勝つには攻め合いしかないところだろうと思います。
相振りでの受けきりは矢倉か銀冠に組んだ時くらいです。玉の囲いの特長を体得しておきましょう。

攻め駒が少ないので寄せ合いは不可能、作戦負けで終わり、となるのが普通なのですが、後手陣は63銀と打ちこむか63歩成から飛を切れば、52銀あるいは角の両取りがある、というのが救いでした。

先を検討してみると、63銀のほうは68角成同角69飛の対応を間違えなければ、52に角を打ちこむ変化になるので安心して両取りを狙えます。
63歩成のほうがスマートのようで、実は52銀での両取りがうまくない(飛をとっても遊んでしまう)ので金得でも難しい図です。

相振り飛車は対抗型よりも相居飛車の感覚に近いので、なぜ振り飛車党がこれを好むのか、私にはわかりません。序盤の組み方の問題なのでしょうか。後年の大山先生みたいに対抗型に限定したほうがまだ悩みが少ないように思うのですが。

コメント

大山将棋研究(623);四間飛車に中央位取り(森安秀光)

2017-08-26 | 大山将棋研究
☆ 昨日の復習

後手番大山先生の次の手は?


☆ 今日の棋譜20170826
昭和56年11月、森安秀光先生と第7期棋王戦です。


森安先生の四間飛車に大山先生は中央位取りです。

持久戦のほう(44歩から45歩)は指さないのですよね。居飛車の有力な作戦は避けるのです。

1歩交換して

銀を並べて

陣形整備。急戦でもゆっくりした指し方を好みます。

森安先生は先手番ですし、端から仕掛けました。

81桂の形ならすぐには破れません。94歩をみせられたので

香を捨てて取り返します。

香交換で満足です。

次は銀をさばきます。

手にのって角もさばき

56銀は相手にせず2筋を継ぎ歩攻めです。

銀を打つのは重い感じがするのですが

桂を跳ねて金をかわし

飛も使います。

大山先生は悔しい香打ちです。85飛を防いで

角を取りに行きました。森安先生は22歩から桂を取って

31と が利きました。31同玉は33桂打で寄り筋です。大山先生は早く角を取るのでしたか。

角を取りましたが

75桂の味が良すぎます。左右挟撃を目指します。

ここからの飛の動きに注目です。

大山先生は54銀を動かせないのです。

気持ちよくさばいて

歩を垂らして寄せます。

投了図。

森安先生が強すぎました。香銀角とさばいて2筋から攻め、飛をさばいて収束。いうことがないですね。

#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.31 棋譜ファイル ----
手合割:平手  
先手:森安秀光8段
後手:大山王将
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 3四歩(33)
3 6六歩(67)
4 8四歩(83)
5 7八銀(79)
6 6二銀(71)
7 6八飛(28)
8 5四歩(53)
9 4八玉(59)
10 4二玉(51)
11 3八玉(48)
12 3二玉(42)
13 2八玉(38)
14 5二金(61)
15 3八銀(39)
16 1四歩(13)
17 1六歩(17)
18 4二銀(31)
19 5八金(69)
20 5五歩(54)
21 4六歩(47)
22 5三銀(62)
23 6七銀(78)
24 7四歩(73)
25 3六歩(37)
26 5四銀(53)
27 4七金(58)
28 6四歩(63)
29 9八香(99)
30 8五歩(84)
31 7七角(88)
32 9四歩(93)
33 9六歩(97)
34 6二飛(82)
35 2六歩(27)
36 6五歩(64)
37 同 歩(66)
38 同 銀(54)
39 6六歩打
40 5四銀(65)
41 2七銀(38)
42 5三銀(42)
43 3八金(49)
44 4二金(41)
45 2五歩(26)
46 6四銀(53)
47 7八飛(68)
48 4四歩(43)
49 3七桂(29)
50 4三金(52)
51 9五歩(96)
52 同 歩(94)
53 同 香(98)
54 9三歩打
55 9八飛(78)
56 8二飛(62)
57 5六歩(57)
58 8四飛(82)
59 9三香成(95)
60 同 香(91)
61 9四歩打
62 同 香(93)
63 9五歩打
64 5六歩(55)
65 9四歩(95)
66 9二歩打
67 5六銀(67)
68 5五歩打
69 6五銀(56)
70 同 銀(64)
71 同 歩(66)
72 7五歩(74)
73 6六角(77)
74 5六銀打
75 2四歩(25)
76 同 歩(23)
77 2五歩打
78 同 歩(24)
79 7五角(66)
80 7四飛(84)
81 2四歩打
82 3三角(22)
83 2三銀打
84 4一玉(32)
85 2五桂(37)
86 2四角(33)
87 3七金(47)
88 6五銀(56)
89 9五飛(98)
90 7六銀(65)
91 9七角(75)
92 8三香打
93 2二歩打
94 8七銀成(76)
95 2一歩成(22)
96 7八飛成(74)
97 3一と(21)
98 5二玉(41)
99 3二と(31)
100 9七成銀(87)
101 同 飛(95)
102 7六歩打
103 7五桂打
104 2六歩打
105 同 銀(27)
106 2七歩打
107 同 玉(28)
108 8九龍(78)
109 4二と(32)
110 同 角(24)
111 6七飛(97)
112 6六歩打
113 同 飛(67)
114 6五歩打
115 同 飛(66)
116 6四歩打
117 5五飛(65)
118 5一桂打
119 5九香打
120 5五銀(54)
121 同 香(59)
122 5四歩打
123 6三歩打
124 5三角(42)
125 7二銀打
126 2九飛打
127 2八歩打
128 4二金(43)
129 6二歩成(63)
130 投了
まで129手で先手の勝ち
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大山将棋研究(622);四間飛車に玉頭位取り(勝浦修)

2017-08-25 | 大山将棋研究
☆ 昨日の復習

先手番大山先生の次の手は?


☆ 今日の棋譜20170825
昭和56年11月、勝浦修先生と第29回王座戦第3局です。


大山先生の四間飛車に勝浦先生は玉頭位取りです。

大山先生は石田流に組み替えました。

速攻での飛交換を嫌ったのでしょうか、勝浦先生は46銀でけん制して中央へ。

大山先生は54歩を打たずに

中央を厚くし、逆に54歩を打たせて

すぐに奪回します。

ここまでが序盤です。

2筋をめぐっての攻防が始まりました。25歩には同桂24飛33桂成26飛42成桂です。

51角と引いたので2筋は大山先生が制しました。

勝浦先生は手がなくて穴熊へ。

でも27歩と謝るのでは苦しいです。

あれ?37桂成を受けられませんね。

25桂(同飛に26飛)も27の歩を取られては桂損です。

勝浦先生は7筋から動きますが、大山先生は桂を打って

74の歩を取ってしまいました。勝浦先生は歩切れになり、手が作りにくいです。

局面が落ち着いてしまうと駒得が有利になります。

大山先生は56の飛をどかして

飛車を侵入できます。

勝浦先生はなにかしないといけません。飛を切って

銀交換から両取り。

77の角も使えればまだまだですが、止められては守りにしか役立ちません。

ここからは大山先生の受けつぶしです。銀を埋めて

もう一回銀を埋めて

自陣飛車を打ち

竜も受けに使い

角を打って投了図。

玉頭位取りが穴熊になってしまいましたが、最後は大山先生の受けつぶしが見られました。
勝浦先生は56飛と回ったので2筋の攻防が問題になったのですが、17桂だけでは間に合いませんでした。構想が悪かったとしか言えません。
後手をもって受けを考えながら並べましょう。

ところで Kifu for Windows使えていますか?
使い方はこちら
ひっくり返して並べてみましょう。

#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.31 棋譜ファイル ----
手合割:平手  
先手:勝浦修8段
後手:大山王座
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 3四歩(33)
3 2六歩(27)
4 4四歩(43)
5 4八銀(39)
6 3二銀(31)
7 5六歩(57)
8 4二飛(82)
9 6八玉(59)
10 6二玉(51)
11 7八玉(68)
12 7二銀(71)
13 5八金(49)
14 7一玉(62)
15 9六歩(97)
16 9四歩(93)
17 6八銀(79)
18 5二金(41)
19 7五歩(76)
20 4三銀(32)
21 5七銀(48)
22 3二飛(42)
23 2五歩(26)
24 3三角(22)
25 1六歩(17)
26 3五歩(34)
27 7七銀(68)
28 4二角(33)
29 2六飛(28)
30 5四歩(53)
31 7六銀(77)
32 3四飛(32)
33 4六銀(57)
34 5三角(42)
35 5五歩(56)
36 8二玉(71)
37 8六歩(87)
38 1二香(11)
39 6八金(58)
40 5五歩(54)
41 同 銀(46)
42 6四歩(63)
43 5六飛(26)
44 6三銀(72)
45 5四歩打
46 4二角(53)
47 7七角(88)
48 5三歩打
49 同 歩成(54)
50 同 金(52)
51 8八玉(78)
52 5四歩打
53 6六銀(55)
54 7二金(61)
55 7八金(69)
56 7四歩(73)
57 同 歩(75)
58 同 銀(63)
59 7五歩打
60 6三銀(74)
61 8五歩(86)
62 2四歩(23)
63 2六飛(56)
64 3三桂(21)
65 1七桂(29)
66 5一角(42)
67 2四歩(25)
68 2五歩打
69 5六飛(26)
70 2四飛(34)
71 8六角(77)
72 5二銀(43)
73 9八香(99)
74 2一飛(24)
75 2七歩打
76 4五桂(33)
77 9九玉(88)
78 3七桂成(45)
79 8八金(78)
80 4七成桂(37)
81 4八歩打
82 3七成桂(47)
83 2五桂(17)
84 2七成桂(37)
85 7四歩(75)
86 2五飛(21)
87 7五銀(66)
88 6二桂打
89 6六歩(67)
90 7四桂(62)
91 7七角(86)
92 3八成桂(27)
93 2六歩打
94 2一飛(25)
95 6五歩(66)
96 4二角(51)
97 7八金(68)
98 7三歩打
99 8四歩(85)
100 同 歩(83)
101 同 銀(75)
102 8三歩打
103 7五銀(84)
104 5五歩(54)
105 同 飛(56)
106 2六飛(21)
107 8七銀(76)
108 2四角(42)
109 5三飛成(55)
110 同 銀(52)
111 8四歩打
112 同 歩(83)
113 6四歩(65)
114 同 銀(53)
115 同 銀(75)
116 同 銀(63)
117 1五銀打
118 同 角(24)
119 同 歩(16)
120 6六歩打
121 3四角打
122 8三銀打
123 6三歩打
124 同 金(72)
125 1二角成(34)
126 2九飛成(26)
127 3四馬(12)
128 1九龍(29)
129 5九香打
130 5四歩打
131 5二馬(34)
132 7二銀打
133 6二歩打
134 5三金(63)
135 5一馬(52)
136 2一飛打
137 6一歩成(62)
138 同 銀(72)
139 3三馬(51)
140 2九龍(19)
141 5四香(59)
142 同 金(53)
143 2二歩打
144 同 飛(21)
145 同 馬(33)
146 同 龍(29)
147 5一飛打
148 4三角打
149 投了
まで148手で後手の勝ち
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