名南将棋大会ブログ 名古屋

名南将棋大会告知や結果のほか、
将棋が強くなるための記事を書きます。
まずは将棋上達法則を見てください。

大山将棋問題集 20190228

2019-02-28 | 大山将棋研究
先手番本間先生の手を考えます。

第1問


いろいろありそうですが、手筋の攻めです。
A 45同飛 B 24歩 C 44歩

第2問


反撃されましたがB面攻撃があります。
A 65同歩 B 39香 C 72銀

ここからは後手番大山先生の手を考えます。
第3問


入玉を目指して粘ります。
A 15銀 B 28銀 C 75歩

第4問


こう受けるとわかりやすいです。
A 41金 B 24玉 C 34金打
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大山将棋研究(1175);相矢倉(本間爽悦)

2019-02-28 | 大山将棋研究
今日の棋譜20190228
昭和40年1月、本間爽悦先生と第5期棋聖戦第3局です。

大山先生が84歩をついたので矢倉模様です。

すんなり相矢倉になりました。当時(から今の)感覚では64歩のほうが旧型です。相掛かりだと旧型が5筋を突いて中央位取りを目指し、新型が4筋を突いて腰掛銀を目指す、というのと逆ですね。

互いに四手角を目指すのですが、大山先生のほうが遅くなるので63金と上がらされました。

本間先生はすんなり中央の位を取り

大山先生は手損でも金を戻して、受け気味に指します。

本間先生が仕掛けました。

香交換にするのかと思えば

銀を捨てて44歩。定跡書にありそうな手順です。(先ほどの15同香は後でも良かったのではないかと思いますが。)

桂も使えて

桂香歩歩と銀の交換ですが自信のある攻めでしょう。大山先生は銀を打って

飛角を追い返しましたが、手順に15香を取られているので銀と桂歩3の交換です。駒得ですが攻め駒の数が違うし、玉の堅さも劣るので先手有利です。

攻撃陣を遊ばせては勝てないので65歩ですが、72銀を打たれると

角を取られそうです。歩切れに乗じて45香を打ち

角を助けようとするのですが、67同金直48角成同角同香成では悪いはずです。

角と銀の取り合いにしてもらえました。(なぜか金のほうを取ったのですが。)47歩を打つのは59角を封じようということなのですが

銀を打たれて詰めろ。

でも22桂で耐えているようです。と金を作り、入玉含みで粘ります。

銀を打って飛車を追い

もう一枚銀を打って、駒損ですがとにかく粘ります。

攻める方は と金を作ればよいのです。

26角を捕獲できれば入玉が見えます。

本間先生は角を取られると相入玉の点数が足りなくなりそうです。このあたりでは逆転しているのでしょう。銀を取りに行き

角を助けてまだまだ、と言いたいのですが、先手玉も安全ではありません。

また飛車を追われて

入玉を止められず

相入玉をみせますが

点数が足りないので投了です。

本間先生はストレート負けですが、攻めの強さが光った3局でした。大山先生は第1局第2局とも拾い勝ちです。本局は粘って逆転したというところ。大山先生が無敵の時代でしたが、将棋の内容は完勝ばかりではありません。

#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.40 棋譜ファイル ----
開始日時:1965/01/11
手合割:平手  
先手:本間爽悦7段
後手:大山棋聖
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 8四歩(83)
3 7八銀(79)
4 3四歩(33)
5 7七銀(78)
6 6二銀(71)
7 2六歩(27)
8 4二銀(31)
9 4八銀(39)
10 3二金(41)
11 7八金(69)
12 4一玉(51)
13 6九玉(59)
14 5二金(61)
15 5六歩(57)
16 6四歩(63)
17 5八金(49)
18 6三銀(62)
19 2五歩(26)
20 3三銀(42)
21 3六歩(37)
22 5四銀(63)
23 7九角(88)
24 3一角(22)
25 6六歩(67)
26 4二角(31)
27 5七銀(48)
28 4四歩(43)
29 6八角(79)
30 3一玉(41)
31 5九角(68)
32 1四歩(13)
33 1六歩(17)
34 5一角(42)
35 3七角(59)
36 6三金(52)
37 5五歩(56)
38 4三銀(54)
39 5六銀(57)
40 2二玉(31)
41 7九玉(69)
42 7四歩(73)
43 8八玉(79)
44 8五歩(84)
45 6七金(58)
46 8四角(51)
47 4八飛(28)
48 7三桂(81)
49 4九飛(48)
50 9四歩(93)
51 4六歩(47)
52 6二金(63)
53 2六角(37)
54 5二金(62)
55 4五歩(46)
56 同 歩(44)
57 3七桂(29)
58 8一飛(82)
59 9六歩(97)
60 4四銀(33)
61 1五歩(16)
62 同 歩(14)
63 同 香(19)
64 同 香(11)
65 4五銀(56)
66 同 銀(44)
67 4四歩打
68 3六銀(45)
69 4三歩成(44)
70 同 金(52)
71 4四歩打
72 3三金(43)
73 4五桂(37)
74 同 銀(36)
75 同 飛(49)
76 3五銀打
77 1五角(26)
78 4四金(33)
79 4九飛(45)
80 1四歩打
81 5九角(15)
82 6五歩(64)
83 7二銀打
84 3一飛(81)
85 8三銀成(72)
86 6六歩(65)
87 6八金(67)
88 4五香打
89 1九飛(49)
90 6七歩成(66)
91 8四成銀(83)
92 7七と(67)
93 同 桂(89)
94 4七歩打
95 1三歩打
96 同 玉(22)
97 2六銀打
98 2二桂打
99 3五銀(26)
100 同 歩(34)
101 2六角(59)
102 4八歩成(47)
103 5四歩(55)
104 2八銀打
105 6六角打
106 3四金(44)
107 8九飛(19)
108 5四歩(53)
109 7三成銀(84)
110 5五銀打
111 8四角(66)
112 4七香成(45)
113 8五桂(77)
114 5八と(48)
115 7七金(68)
116 4一飛(31)
117 7四成銀(73)
118 4六飛(41)
119 3六歩打
120 6七歩打
121 6二角成(84)
122 4四銀(55)
123 2九香打
124 同 銀成(28)
125 同 飛(89)
126 6八歩成(67)
127 5一馬(62)
128 3六飛(46)
129 3七歩打
130 同 成香(47)
131 1七角(26)
132 2七香打
133 8九飛(29)
134 2八香成(27)
135 6四成銀(74)
136 3三銀(44)
137 4一銀打
138 4二金(32)
139 5四成銀(64)
140 7八と(68)
141 同 金(77)
142 6七歩打
143 6九歩打
144 2五金(34)
145 4五桂打
146 2四玉(13)
147 3三桂成(45)
148 同 金(42)
149 3二銀成(41)
150 1五玉(24)
151 3三成銀(32)
152 2六金打
153 2二成銀(33)
154 1六玉(15)
155 2八角(17)
156 同 成香(37)
157 7三馬(51)
158 3九飛成(36)
159 5九歩打
160 6六角打
161 7七銀打
162 2二角(66)
163 5八歩(59)
164 6六桂打
165 4四歩打
166 7八桂成(66)
167 同 玉(88)
168 3六歩(35)
169 6七玉(78)
170 3七歩成(36)
171 5五馬(73)
172 1三角(22)
173 8八飛(89)
174 6九龍(39)
175 6八歩打
176 7八歩打
177 9八飛(88)
178 7九歩成(78)
179 投了
まで178手で後手の勝ち







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20190228今日の一手(その837);馬の守備力を生かす

2019-02-28 | 今日の一手

20190228今日の一手

11月25日の名南将棋大会から、IさんとOさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。


一昨日の一手の回答

☆ 形勢判断をします。
金歩歩と角香の交換、馬を作っているので先手の駒得です。ただし相穴熊は金銀の価値が高いので控えめに評価しておきます。
玉の堅さは後手のほうが少し堅いですが、33馬の守備力を考えれば同等くらいです。
相手玉に迫っているものを数えて、先手の攻め駒は持ち駒角銀2枚。
後手の攻め駒は76銀と持ち駒金で2枚。歩を成り捨てればよいので61飛も数えておくのでしょう、ほぼ3枚です。

総合すれば互角です。

☆ 大局観として
まだ後手玉に手がついていませんし、攻めを考える局面ではなさそうです。
後手の65銀が先手の76歩を取って前に出てきたところです。銀を取ってよいものでしょうか?すると後手の攻め駒は1枚です。67歩が と金に昇格することだけ避ければ大丈夫なはず。つまり76銀68金という後手の攻めを受けられるかどうかということです。
もし76同銀と取れないとしたら、持ち駒を打つ方が手堅い原則です。角か銀を自陣に打つ手を考えます。後手の攻め駒は2枚か3枚なので、先手の穴熊が崩れないように受けておけば悪くはならないはずです。


○ 76同銀と取ると

68金が嫌ですが77馬

と引けばただで取られる駒がありません。78金同馬68金

もう一度打たれても慌てずに77馬59金67香

67歩を払って、61飛を封じ込めば楽勝です。つまり後手Hさんの攻めは無理筋でした。


× 88銀とかわして68金

というのは困っています。68同香同歩成同金同飛成69金

後手は59竜から攻めても良いし、62竜からゆっくり攻めても良いです。金角交換でも駒得とはいえないのは穴熊特有の事情です。


× 66銀ならば

大丈夫かもしれませんが、68金同香同歩成同金63香

65歩同香同銀同飛66金

67歩78金66飛同馬68金

食いつかれてかなり受けにくくなります。


△ 実戦は66銀打、持ち駒を打つ方が手堅い原則通りで

一番普通の受け方でしょう。77銀成を先手Hさんは同銀と取らなかったのですが、もう一度76銀66銀打の千日手を恐れたのではなく、48銀58飛57金

飛車を取られるのを嫌ったのだと思います。しかし48飛同金67香

まだ先手の駒得で、後手は48金が攻め駒とは呼べず、61飛を攻め駒として使うには切るしかないです。これは先手有利でした。

さて実戦では77銀成を同桂

と取ったのですが、相穴熊で一番大事な玉の堅さが劣ってしまいました。後手としては46歩同歩48銀58飛47金

飛車を取れば今度は後手有利でした。

それを強引に48銀58飛66飛同馬57銀打

は指しすぎです。57同飛、57同馬、どちらでも先手よしだと思いますが、48飛66銀不成

ここで88銀と埋めておけば形勢不明でしたが、12飛62金寄67香同銀成同金66歩

駒得を急いだので敗勢です。ほぼ飛得なので先手有利ではありませんでした。玉の堅さが大差です。


△ 88銀打は穴熊を固めた手で

77銀成同銀48銀・・・というのは66銀打の変化と同じで先手有利です。変化するとすれば(必要はないですが)77同馬。66銀と打たれた時に

馬を逃げておけば互角くらい。66同馬同飛67香同飛成同金66歩

は難しいところですが、実戦的には攻めるだけの後手のほうがわかりやすいかもしれません。


△ 86銀打でも

77銀成同銀ならば同じことです。


△ 79銀は

77銀成同馬66銀

となるのでしょう。88に銀があるか、79に銀があるかの違いです。同じように実戦的には後手もちなのかというくらい。


○ 57銀と打てば

先手玉から離れていますが、66と68と48の地点をカバーしています。48銀から飛車を取られる手もありません。後手が強攻するならば68金同香同歩成同銀右67歩57銀

77銀成同馬では味消しなので74香か。66銀左65銀77歩

これならば受けきりです。


○ 57角でも良くて

余裕ができれば13角成も見えています。銀でも角でもよさそうです。


△ あとは22角

というのは2枚馬を引っ張ろうとしていますし、13角成も見せています。つまり77銀成同馬48銀58飛57金48飛同金13角成

というのが理想です。

後手に68金を打たれたら

68同香同歩成同金63香

(金をかわすのかもしれませんが)66歩が普通の受けで67歩78金77銀成同桂(同馬と取れなくなった)68銀

39飛77銀成同金68歩成89金

と金を作られたのは嫌ですが、後手も攻めにくい(駒損が影響している)ので形勢不明です。


☆ まとめ
相穴熊は玉の堅さを優先して評価します。
33馬を引き付けられるから堅さで劣っていない、という判断が大事なのです。76同銀68金に77馬

ここに馬を引ければ有利になりやすいです。この図は後手の駒損がひどくて、攻め駒が少なすぎます。堂々と取ればよかったのですね。

それ以外の手としては、銀(あるいは角)を自陣に打っておけばつぶれません。ちょっと変な位置に見えるかもしれませんが、57銀か57角が磐石でした。もちろん背景には77銀成同馬があり、その時にも66銀から馬を追われないということがあります。


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大山将棋問題集 20190227

2019-02-27 | 大山将棋研究
後手番本間先生の手を考えます。

第1問


取りますか?
A 65同銀 B 73銀 C 55銀

第2問


これは攻防になる手です。
A 35銀 B 34桂 C 68馬

第3問


寄せの構想は?
A 26桂 B 23香 C 35金


最後は先手番大山先生の手を考えます。
第4問


どう応対しますか?
A 27同金 B 39玉 C 17玉
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大山将棋研究(1174);中央位取り中飛車(本間爽悦)

2019-02-27 | 大山将棋研究
今日の棋譜20190227
昭和39年12月、本間爽悦先生と第5期棋聖戦第2局です。

大山先生の中央位取り中飛車です。

本間先生は早繰り銀で攻めるのですが、大山先生は軽く65歩。

銀を殺します。

飛車をさばかれても手順に銀を取れるので優勢、と言いたいところですが

竜を作られて、桂を取られたら駒損でしょう。

細かい攻防が続くので飛ばしながら進めます。本間先生は86歩や66歩を利かせたので、73桂~65桂(その前に64桂を打つかどうか)と使えば優勢になるはずです。

99香を取りに行ったので、大山先生は角を成れて

香を取り合い

81桂を取れたのですが、と金で金をはがされました。

馬を作って、本間先生は駒得を保ちます。

戦いは次第に玉頭方面に移っていきます。

馬は交換になり

本間先生は自分だけ馬を引き付けました。次第に有利から優勢へと変わっていきます。

香を配置して玉頭からの寄せをねらいます。大山先生はぐずぐずしていられないので

銀を捨てて飛車を成り込みました。

さて本間先生は一度金取りを受けておく(54歩か44銀か)ほうがわかりやすかったのだと思いますが

玉頭を攻めて寄せに出ました。

大山先生は34銀から香を取り

35桂で後手玉はほぼ詰めろでしょう。銀を放り込まれて、清算する(あるいは39玉38銀成同玉27歩成でも同じ)と詰みそうです。

なので17玉とかわしました。本間先生は後手玉が詰むかどうかの確認をしたはず。詰むと思えば馬を逃げますね。45馬が一番良さそうな位置で、先手玉は詰めろになっているようです。

それを38銀不成で詰めろをかけたら、23桂成から詰まされてしまいました。

棋聖戦は1日制の番勝負ですし、最後のところは1分将棋のはずです。互いの詰む詰まないが絡んで読むのが大変だったはずです。本間先生は116手目27銀と放り込んで、詰みを確認したら逃げられるほうを読んでいなかったのかも。冷静に見れば後手玉はいかにも詰みそうなので、馬を逃げそうなものなのですが。2局続けて終盤の勝ちを逃してしまいました。

#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.40 棋譜ファイル ----
開始日時:1964/12/29
手合割:平手  
先手:大山棋聖
後手:本間爽悦7段
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 8四歩(83)
3 5六歩(57)
4 8五歩(84)
5 7七角(88)
6 3四歩(33)
7 5五歩(56)
8 6二銀(71)
9 6八銀(79)
10 5二金(61)
11 5八飛(28)
12 4二玉(51)
13 4八玉(59)
14 3二玉(42)
15 3八玉(48)
16 4二銀(31)
17 6六歩(67)
18 7四歩(73)
19 6七銀(68)
20 7三銀(62)
21 4八銀(39)
22 1四歩(13)
23 2八玉(38)
24 6四銀(73)
25 6五歩(66)
26 同 銀(64)
27 6八角(77)
28 6四歩(63)
29 7七桂(89)
30 8六歩(85)
31 同 歩(87)
32 同 飛(82)
33 6五桂(77)
34 8九飛成(86)
35 7八銀(67)
36 8五龍(89)
37 4六角(68)
38 8六歩打
39 8八歩打
40 6五歩(64)
41 6七銀(78)
42 6六歩(65)
43 同 銀(67)
44 7六龍(85)
45 5七銀(66)
46 6六歩打
47 6八歩打
48 7七龍(76)
49 5六銀(57)
50 9二香(91)
51 5四歩(55)
52 8八龍(77)
53 9一角成(46)
54 9九龍(88)
55 5九金(69)
56 8七歩成(86)
57 9二馬(91)
58 7八と(87)
59 2六香打
60 6七歩成(66)
61 同 銀(56)
62 6九と(78)
63 8一馬(92)
64 5九と(69)
65 同 飛(58)
66 8八龍(99)
67 5三歩成(54)
68 同 銀(42)
69 4五馬(81)
70 7七角成(22)
71 3四馬(45)
72 3三金打
73 5六馬(34)
74 5五歩打
75 5七馬(56)
76 4四銀(53)
77 7八歩打
78 9五馬(77)
79 6六馬(57)
80 8三龍(88)
81 3六桂打
82 3四桂打
83 5三歩打
84 同 金(52)
85 3八金(49)
86 6八馬(95)
87 7七馬(66)
88 同 馬(68)
89 同 歩(78)
90 6八角打
91 6九飛(59)
92 1三角成(68)
93 4四桂(36)
94 同 金(33)
95 1六歩(17)
96 6八歩打
97 5九飛(69)
98 2四歩(23)
99 6六銀(67)
100 6九歩成(68)
101 同 飛(59)
102 2三香打
103 5五銀(66)
104 同 金(44)
105 6二飛成(69)
106 5二金(53)
107 6四龍(62)
108 2六桂(34)
109 同 歩(27)
110 2五歩(24)
111 3四銀打
112 2六歩(25)
113 2三銀成(34)
114 同 馬(13)
115 3五桂打
116 2七銀打
117 1七玉(28)
118 3八銀(27)
119 2三桂成(35)
120 同 玉(32)
121 2五香打
122 3三玉(23)
123 2四角打
124 投了
まで123手で先手の勝ち


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大山将棋問題集 20190226

2019-02-26 | 大山将棋研究
先手番大山先生の手を考えます。

第1問


強く対応しました。
A 35歩 B 48飛 C 65歩

第2問


5筋が危なさそうですが。
A 43銀 B 43歩成 C 55銀

第3問


読まないで指せる手ではありません。
A 63金 B 54金 C 62歩

第4問


先手玉は詰めろではないですが。
A 58飛 B 72金 C 53馬
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大山将棋研究(1173);中飛車に右四間飛車(升田幸三)

2019-02-26 | 大山将棋研究
今日の棋譜20190226
昭和39年12月、升田幸三先生と第3期十段戦第6局です。

大山先生の腰掛銀なんて初めてみました。

升田先生は中飛車で

大山先生は右四間飛車へ。後手の飛車がなければ飛車落ちの将棋みたいなものです。

飛車落ちでは桂を跳ねるのもよくある手ですが

下手ではなく先手としては右桂を跳ねないで3筋の攻めを見るのが筋というものです。

升田先生は64角から

4筋を攻めるのですが、角を追われては無理筋です。74歩をついてあってもあまり良くはならないでしょう。

升田先生は角金交換で指せると見ていたわけではないと思います。

俗に金を打って

桂を跳ねてみると、案外に難しいのだなあと気が付きました。

銀をぶつけ

交換して11角成。57桂成には55香ということですね。58銀79金44飛52銀、やはり先手もちですが、升田先生の選択肢としてはありえたと思います。

飛車を引いておきたいのですが、金取りに角を打たれて

銀を打たれては角と刺し違えるしかないでしょう。

良い勝負だとは思いますが

対抗型の駒得は大きいのですよね。28飛の守りも含めて先手玉のほうが堅いし、寄せ合いは大山先生の勝ちになりそうです。

升田先生は1枚もらえば詰めろになる形で下駄を預けました。

大山先生は香を捨てて(これは影響なし)63金。63同玉61竜62香には54金で55角が抜けます。

升田先生は63金を取れず、61金を取られて

99角成でしたが、後手玉は詰めろです。

先手玉も危なく見えるのですが

金2枚で飛車を取るくらいでは駒が足りません。

詰まないので投了です。

(第2巻では)大山先生は升田先生相手だと変わった作戦を用いることがあります。右四間飛車は大山先生の棋風に合わない気がします。
升田先生が無理な指し方をしたのだと思うのですが、やってみれば大変です。なんとかつながるかという指し方をしたかったのでしょうね。でも平凡(に見えるが実は難しい)に対応されて少し足りませんでした。後手玉がもう少し堅ければなあ。
大山先生は十段位を防衛です。タイトルを全部持っているので防衛戦だけでも大変ですね。


#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.40 棋譜ファイル ----
開始日時:1964/12/25
手合割:平手  
先手:大山十段
後手:升田幸三9段
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 3四歩(33)
3 2六歩(27)
4 4四歩(43)
5 4八銀(39)
6 3二銀(31)
7 4六歩(47)
8 4三銀(32)
9 4七銀(48)
10 5四歩(53)
11 5六銀(47)
12 3二金(41)
13 5八金(49)
14 5二飛(82)
15 6八玉(59)
16 6二玉(51)
17 7八玉(68)
18 7二玉(62)
19 4八飛(28)
20 6二銀(71)
21 3六歩(37)
22 5一飛(52)
23 9六歩(97)
24 3三桂(21)
25 6八銀(79)
26 3一角(22)
27 4七金(58)
28 9四歩(93)
29 3八飛(48)
30 6四角(31)
31 6六歩(67)
32 4五歩(44)
33 6五歩(66)
34 4六角(64)
35 同 金(47)
36 同 歩(45)
37 4八飛(38)
38 5五歩(54)
39 同 銀(56)
40 4七金打
41 2八飛(48)
42 4五桂(33)
43 6四歩(65)
44 同 歩(63)
45 4四歩打
46 5四銀(43)
47 同 銀(55)
48 同 飛(51)
49 4三歩成(44)
50 同 金(32)
51 1一角成(88)
52 5一飛(54)
53 2一角打
54 5三金(43)
55 8六香打
56 7四銀打
57 4二銀打
58 2一飛(51)
59 同 馬(11)
60 5七桂成(45)
61 5三銀成(42)
62 同 銀(62)
63 4三馬(21)
64 5二歩打
65 4一飛打
66 5八銀打
67 7九金(69)
68 5五角打
69 8三香成(86)
70 同 銀(74)
71 6三金打
72 8二玉(72)
73 6一飛成(41)
74 9九角成(55)
75 7二金打
76 9三玉(82)
77 8一龍(61)
78 6八成桂(57)
79 同 金(79)
80 6九銀打
81 同 金(68)
82 同 銀(58)
83 同 玉(78)
84 6六香打
85 6八歩打
86 5八金打
87 同 飛(28)
88 同 金(47)
89 同 玉(69)
90 2八飛打
91 5七玉(58)
92 6八飛成(28)
93 4六玉(57)
94 4八龍(68)
95 4七金打
96 4五歩打
97 5五玉(46)
98 6七香成(66)
99 7七桂打
100 5八龍(48)
101 5六銀打
102 投了
まで101手で先手の勝ち



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20190226今日の一手(その836);強い受け

2019-02-26 | 今日の一手

20190226今日の一手

11月25日の名南将棋大会から、HさんとHさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。


一昨日の一手の回答

☆ 形勢判断をします。
先手の2歩得ですが、終盤なので考慮しなくてよいくらいの差です。
玉の堅さは同程度。後手の32金33銀が少し守りに働いていますが、先手の28飛も働いています。
先手の攻め駒は73馬と持ち駒金金銀桂香で6枚。十分すぎます。
後手の攻め駒は57成銀と持ち駒角金桂で4枚。十分です。

総合すれば互角です。

何手で詰めろかを数えると、後手玉は46香で詰めろ、2手すきです。先手玉は詰めろなのです。(後で書きます。)先手番ですが1手違うので後手有利です。

☆ 大局観として
寄せ合い1手負けですから、攻防の手(この場合は詰めろ逃れの詰めろ)あるいはしっかりした受け(1手すきを3手すき以上にする)ことができれば逆転します。すぐに逆転しなくても、とりあえず詰めろを受ける必要があります。詰めろ(1手すき)を1手かけて受けて2手すきにするわけです。
このあたりのことは何度か書いていますが、寄せ合いの基本理論です。


× 実戦は72銀で

後手玉に詰めろ(ついでに飛取り)をかけました。
67桂49玉に27角

ちょうど詰んでいたのですが、後手のHさんは気が付かず。27角を打たずに59金39玉47成銀

これは詰めろでもありません。後手玉が63馬以下詰んでいるはずですが、なぜか後手玉を上部に逃がしてしまい、大逆転が起こりました。


○ 後手に27角を打たれると先手玉が詰むということがわかりました。なので62金42玉63馬

が好手で、詰めろ逃れの詰めろです。後手から逆転する手段はありません。


では詰めろ逃れの詰めろに気が付かなかった場合はどの受けが良いでしょうか。玉の早逃げから見てみます。
× 49玉は27角

で詰まされます。(27角ではなく47桂の詰めろも受けにくいです。)


× 69玉は

47角79玉56角成

まだ受ける手はありますが、左翼に逃げると97歩成が決め手になりかねません。


× とすれば後手の67桂を避けて、何か駒を打ちます。香を使うならば、69香は47桂

でだめです。


△か× 68香ならば

47桂69玉89角77金56角成67銀

という感じです。左翼に逃げるのが不安ですし、攻め駒が減ったので馬を逃げられて少し悪いです。


△ 79桂は

47角68金56角成67銀

あるいは67金打かもしれません。成銀に当たっているので後手も忙しく、互角くらいです。


× 39桂は

後の27角のほうを受けたわけですが、67桂49玉59金38玉49角

並べ詰みです。やはり67桂のほうを受ける必要があります。


× 58銀は

68に駒を打たれます。68角もありそうですが、68金49玉58金同飛67角

飛車を取られると受けが無くなります。


○ 68銀ならば

79角という迫り方も消しています。成銀取りなので62金の受けは二枚換え(62同馬同玉57銀)になります。67桂同銀62金(67同成銀は詰めろではない)

と受ければ62同馬同玉55桂67成銀64歩

寄せ合い勝ちです。

後手は67桂ではだめだとすると39角

これも詰めろではなく、62金43玉46香44桂63馬

後手玉には詰めろがかかります。必至ではないですが一手一手の寄りです。


△ 48金だと

39角が詰めろ。57金同角成68銀

後手は銀金を交換して馬を作ったので攻めやすくなっています。48金同飛47桂69玉48馬

飛車を取られて詰めろではだめです。

ならば68金のほうが優ります。

67桂同金同馬49香

これは詰めろ逃れの詰めろです。一瞬逆転しますが、後手は69金同玉49馬か、62金と受けるか、形勢不明です。


△ 58金は

58同成銀同玉62金74馬45桂

先ほどの48金ならば同成銀同飛で後手玉が詰めろになっていたのですが、今度は単に清算されそうです。39角もあるので75馬から受けて互角です。


△ 68金だと68同成銀同玉が受けやすい意味があるのですが、79角

が詰めろです。57金同角成以下、48金の変化に合流します。


△か× 78金は遠いですが

79角はありません。47角68金打56角成

金二枚使ったのが不満です。


☆ まとめ
先手玉の詰み筋を読むことが第一です。47桂のほうは詰まないので、67桂49玉27角の筋だけ。
27角を消す62金~63馬で逆転(詰めろ逃れの詰めろ)です。

受けとしては
攻め駒が6枚あるので2枚までは使ってもよいことになるのですが、なるべく強い駒を残したいです。
また後手の攻め駒は4枚ありますから、強い受けのほうが望ましいです。つまり57成銀に当てる手を考えたいのです。
そしてこの時に57成銀よりも弱い駒のほうが後手の攻めが細くなります。香桂銀で受けるのが望ましいのです。(受けとしては危険ですが。)金で受けるほうが簡単ですが、後手が金を持つと攻めやすくなります。
これらの条件から、香、桂、銀と検討して、68銀が最善の受けです。
(互いの条件が絡むので一般化しにくいですが、この問題で論理的に考えるとここに行きつきます。)




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大山将棋問題集 20190225

2019-02-25 | 大山将棋研究
後手番大山先生の手を考えます。

第1問


4筋から動かれました。位が消えると面白くないので何か動きましょう。
A 44歩 B 44銀右 C 24角

第2問


少し苦しそうですがまだまだ。
A 88銀 B 66銀 C 55歩

第3問


駒得が大きくて有利になりました。攻める手を考えます。
A 99と B 55角 C 47歩

第4問


攻め駒を増やします。どれも悪くないですが、
A 75角 B 56歩 C 36成銀
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大山将棋研究(1172);石田流に位取り(加藤博二)

2019-02-25 | 大山将棋研究
今日の棋譜20190225
昭和39年12月、加藤博二先生と第14回NHK杯です。

加藤先生のほうが飛車を振って

大山先生は相振りは好まないので、居飛車で45の位を取ります。

加藤先生の石田流三間飛車になりました。

駒組はここまで。

加藤先生が4筋の歩を交換したので、大山先生は24角。47金46角同金67銀はハマリ形です。

47銀と受けたのですが、ちょっと形が悪くなりました。4筋が戦場になりそうです。

加藤先生は飛車先の歩を換えて75飛。45の地点に利きを足します。

大山先生は45歩を打って銀を引かせ

桂を跳ね

角を引いて

桂取りを受け、ちょっと落ち着きます。

しばらく駒組みの続きで、大山先生の64歩から局面が動きます。64同歩では後手有利になるので

加藤先生は桂を取って37桂。

歩を合わせて4筋をねらいます。

大山先生は少し駒得でも45歩を打って歩切れなので有利ではありません。45同銀も同桂もありますが

45同銀に66銀を打つのでは良い感触がないでしょう。加藤先生としてはここでポイントを稼ぎたいところでしたが

銀交換で位を確保するだけではそれほどの利益はありません。45銀とか25桂とか、もう少し追求したかったです。

角を引いたら銀を打たれました。(88歩成としそうなものですが)これが重いようでも

角を追われてちょっと困っています。

勢いで突撃するのですが

角桂交換では悪いです。大山先生は急所に角を打ち

66銀も使えて好調です。

加藤先生は竜を使って何とか受けようとするのですが

竜取りに逃げてもいられず

飛車を渡せば詰めろで打たれて

53にあった角も使われてしまいました。

じっとしていると35歩~36歩があり

まだ指せますがここまで。

加藤先生は居飛車党だと思っていましたが(これまでに9局並べて全部居飛車です)振り飛車も指したのでしょうか?悪い指し方をしているわけでもないですが、大山先生の対振り飛車がうますぎるのかもしれません。

#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.40 棋譜ファイル ----
開始日時:1964/12/24
手合割:平手  
先手:加藤博二
後手:大山名人
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 3四歩(33)
3 9六歩(97)
4 4四歩(43)
5 7五歩(76)
6 4二銀(31)
7 7八飛(28)
8 4三銀(42)
9 6八銀(79)
10 5四歩(53)
11 5六歩(57)
12 6二銀(71)
13 4八玉(59)
14 5三銀(62)
15 3八玉(48)
16 4二玉(51)
17 2八玉(38)
18 3二玉(42)
19 3八銀(39)
20 4五歩(44)
21 6六歩(67)
22 5二金(61)
23 5七銀(68)
24 8四歩(83)
25 5八金(69)
26 8五歩(84)
27 7六飛(78)
28 3三角(22)
29 9七角(88)
30 2二玉(32)
31 7七桂(89)
32 3二金(41)
33 4六歩(47)
34 同 歩(45)
35 同 銀(57)
36 2四角(33)
37 4七銀(38)
38 3三桂(21)
39 3六歩(37)
40 4四銀(53)
41 7四歩(75)
42 同 歩(73)
43 同 飛(76)
44 7三歩打
45 7五飛(74)
46 4五歩打
47 3七銀(46)
48 8六歩(85)
49 同 歩(87)
50 2五桂(33)
51 2六銀(37)
52 4二角(24)
53 7六飛(75)
54 2四歩(23)
55 6五歩(66)
56 1四歩(13)
57 8五桂(77)
58 7二飛(82)
59 8八角(97)
60 3三金(32)
61 4八金(58)
62 7一飛(72)
63 3八金(49)
64 5三角(42)
65 7九飛(76)
66 6四歩(63)
67 2五銀(26)
68 同 歩(24)
69 3七桂(29)
70 6五歩(64)
71 4六歩打
72 同 歩(45)
73 同 銀(47)
74 8七歩打
75 7七角(88)
76 4五歩打
77 同 銀(46)
78 6六銀打
79 4四銀(45)
80 同 角(53)
81 4五歩打
82 5三角(44)
83 6八角(77)
84 6七銀打
85 4六角(68)
86 5六銀成(67)
87 7二歩打
88 2一飛(71)
89 7三角成(46)
90 8八歩成(87)
91 7四飛(79)
92 7三桂(81)
93 同 飛成(74)
94 5五角打
95 7四龍(73)
96 4七歩打
97 4九金(48)
98 5七銀(66)
99 6五龍(74)
100 4八歩成(47)
101 5六龍(65)
102 3八と(48)
103 同 金(49)
104 4六銀成(57)
105 5五龍(56)
106 同 歩(54)
107 4八銀打
108 4九飛打
109 3九銀打
110 7五角(53)
111 5七歩打
112 同 成銀(46)
113 同 銀(48)
114 同 角成(75)
115 4八銀打
116 4六馬(57)
117 4四歩(45)
118 同 金(33)
119 4五歩打
120 5四金(44)
121 7六角打
122 7九飛成(49)
123 投了
まで122手で後手の勝ち


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