名南将棋大会ブログ 名古屋

名南将棋大会告知や結果のほか、
将棋が強くなるための記事を書きます。
まずは将棋上達法則を見てください。

大山将棋問題集 20180415

2018-04-15 | 大山将棋研究
先手番大山先生の手を考えます。

第1問


46銀を生かします。
A 65同歩 B 68飛 C 55歩

第2問


気持ちよくさばいていきます。
A 54歩 B 65桂 C 75歩

第3問


わかりやすく決めに行きます。
A 57飛 B 86飛 C 53歩成

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大山将棋研究(855);三間飛車に65歩急戦(桐山清澄)

2018-04-15 | 大山将棋研究
今日の棋譜20180415
昭和61年4月、桐山清澄先生と第7回日本シリーズです。

大山先生の先手三間飛車で、桐山先生は急戦を狙っていました。大山先生は定跡外しで大野流の57銀です。

桐山先生は気合良く仕掛けます。

大山先生は55歩で角筋を止められるのでこういう展開は望むところでしょう。飛車をさばいていきます。

86歩に同角と応じるのは88歩があるから。

それでも桐山先生は銀桂が前に出ていないので、88歩の筋しかありません。

大山先生の飛角が活躍します。77角成には75歩もあるし、77同角同飛成55角でも十分でしょう。放置すれば65桂で十分すぎるので

桐山先生は64歩と受けました。大山先生は一度77角成を避けて銀を出ますが

64銀から攻めを継続するということでもあります。桐山先生はもう77角成しかないでしょう。

桂香得ですが、63歩は痛い。63同銀同銀成同金64歩を決められるのも嫌なので(それから55角がある)

44桂は攻防ではあるのですが、飛車を取る手が甘いです。大山先生は銀を取って中央突破。

53同銀には飛車から成って

しがみついておきます。駒得で玉が堅いから十分な形勢です。

竜を潜られたら自陣に駒を打つのが手堅い指し方。

角を打たれても46角とぶつければよいわけで

銀を打てば桐山先生に受けはありません。

直線で寄せ合って投了図。


大野流三間飛車ではこの65歩を突かれる急戦が理想的な展開です。きれいにさばいて大山先生の快勝でした。桐山先生としては後手番で94歩の意味がなくなり、銀桂が前に出ていないのでは優位に立つことができませんでした。

#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.40 棋譜ファイル ----
手合割:平手  
先手:大山十五世名人
後手:桐山清澄9段
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 3四歩(33)
3 6六歩(67)
4 8四歩(83)
5 7八飛(28)
6 8五歩(84)
7 7七角(88)
8 6二銀(71)
9 6八銀(79)
10 4二玉(51)
11 4八玉(59)
12 3二玉(42)
13 3八玉(48)
14 5二金(61)
15 5八金(69)
16 1四歩(13)
17 1六歩(17)
18 5四歩(53)
19 5六歩(57)
20 7四歩(73)
21 2八玉(38)
22 9四歩(93)
23 3八銀(39)
24 4二銀(31)
25 5七銀(68)
26 6四歩(63)
27 4六銀(57)
28 6五歩(64)
29 5五歩(56)
30 6六歩(65)
31 6八飛(78)
32 5五歩(54)
33 6六飛(68)
34 8六歩(85)
35 同 角(77)
36 5六歩(55)
37 5五歩打
38 7五歩(74)
39 同 歩(76)
40 8四飛(82)
41 5六飛(66)
42 8八歩打
43 7七桂(89)
44 8九歩成(88)
45 7四歩(75)
46 同 飛(84)
47 5四歩(55)
48 6四歩打
49 5五銀(46)
50 9九と(89)
51 6四銀(55)
52 7七角成(22)
53 同 角(86)
54 同 飛成(74)
55 6三歩打
56 4四桂打
57 6二歩成(63)
58 同 金(52)
59 5三歩成(54)
60 同 銀(42)
61 同 飛成(56)
62 同 金(62)
63 同 銀(64)
64 5一香打
65 5二歩打
66 同 香(51)
67 5四歩打
68 7九龍(77)
69 4六角打
70 5七歩打
71 同 角(46)
72 7四龍(79)
73 6四歩打
74 5五角打
75 4六角(57)
76 同 角(55)
77 同 歩(47)
78 5七歩打
79 5九金(58)
80 9八飛打
81 6三銀打
82 5八歩成(57)
83 5二銀(63)
84 同 金(41)
85 同 銀成(53)
86 4九と(58)
87 4一銀打
88 投了
まで87手で先手の勝ち

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