名南将棋大会ブログ 名古屋

名南将棋大会告知や結果のほか、
将棋が強くなるための記事を書きます。
まずは将棋上達法則を見てください。

新東大将棋定跡道場 3冊

2015-08-31 | 将棋本 断捨離
新・東大将棋ブックス 定跡道場 先手四間VS早仕掛け
新・東大将棋ブックス 定跡道場 先手四間VS左6四銀
新・東大将棋ブックス 定跡道場 一手損角換わりVS早繰り銀
2009年出版、所司先生の本です。

先手振り飛車に急戦というのも居飛車を持った場合の課題で、なかなか居飛車が有利になりません。

早仕掛けというのは後手から65歩とするもので、これは先手の玉頭銀を避ける意味があって、また41金の形でも構わないので、後手番でも指せます。後手の急戦ならこちらをお勧めします。後手番での急戦をかいた定跡書は珍しいです。

左64銀は苦しいです。うまくやって互角。

もう1つ、一手損角換わりが出版されているのですが、これはまだ手元に置いておきます。一手損角換わりも下火になりましたが。

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20150831今日の一手<その132>;玉の堅い変化を選ぶ

2015-08-31 | 今日の一手
20150831今日の一手

8日の名南将棋大会からWさんとIさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。








昨日の一手の回答

☆ 形勢判断をします。
先手の2歩得です。後手は持ち歩がありませんから、先手のポイント。馬を作られていますから少し割引ます。
玉は先手のほうが堅いです。
先手の攻め駒は持ち駒角銀で2枚。
後手の攻め駒は45桂27馬持ち駒銀で3枚。
総合すれば先手が少し指しやすい局面です。

大局観として
先手玉が堅い状態なら強く戦えます。55歩を飛車で取られると形勢不明になるのですが、先手の攻撃の拠点にもなるのです。少し強引な手順だとしても、攻める手を考えておきたいです。


△ 実戦は46銀と打ちました。

これは59銀と割打ちが嫌味。58飛68銀成に同飛が悪手。

57金35角68金同金28飛

これは後手の楽勝ペースです。

もちろん68銀成には同金です。

44歩54歩43金45銀同馬55桂

こういう感じでしょうか。これはいい勝負。とはいえ、先手陣が問題図より薄いので46銀はあまりいい手ではなかったようです。


× 18角と馬を消しに行きます。

37桂成27角48成桂なら飛車を取られますが。

この瞬間は先手玉が堅いですね。48成桂は働きません。
63角成同金54銀

62金くらいしかないです。63銀打61金62角

強引に迫って先手優勢。21飛には53角成としておきます。

18角には同馬同香59銀が痛いです。

58飛68銀成同金49角

これは後手が有利。
59銀ではがされると後で自陣に手を入れるので1手損した感じです。さらに持ち駒が銀なのですぐに固められません。


△ 18角よりは49角の方がよいです。

37桂成なら前と同じです。
26馬28飛35馬46銀34馬36歩

馬を引いてもらえればこういう感じで悪くありません。

49同馬と取ります。

49同飛38角79飛57銀

77金47角成56銀46馬49飛44歩

長く進めましたが、ほぼ互角の展開です。


○ 59銀が痛いのはわかりました。55歩の支えもほしいです。ですから58飛が自然です。

これに42金と中央を厚くしたいのですが、15角があります。

後手の持ち駒が銀しかありません。受けにくいです。41銀に31銀と打って54歩を見れば先手の攻めが決まります。

後手も歩がほしいので37桂成に同桂(15角もある)同馬33歩

42金に54桂

54同銀同歩55桂53銀

53同金同歩成同飛46銀

これで飛車が入手できそうです。先手優勢。

戻って58飛に49馬は駒を取りに行く手。

56飛38馬36飛

これも歩切れでうまい受けがありません。

58飛には26馬が最善です。

54銀35馬63銀成同金46銀

34馬(44馬は18角がある)54歩62銀36歩

少し先手が指しやすいです。


先手の2歩得だけでは有利とは言えず、玉の堅さに注目します。後手の攻めを回避しながら、先手玉が堅い変化を選びたいです。後手玉を薄くすれば強引な攻めでも成り立ちます。




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東大将棋中飛車道場4

2015-08-30 | 将棋本 断捨離
中飛車道場〈第4巻〉6四銀・ツノ銀 (東大将棋ブックス)
2004年出版、所司先生の本です。

64銀63歩の中飛車、ツノ銀中飛車、風車で居飛穴に対抗する形の定跡書です。これは珍しい。
ゴキゲン中飛車に飽きたらお勧めです。
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20150830今日の一手<その131>;歩得したらその筋を攻める

2015-08-30 | 今日の一手
20150830今日の一手

8日の名南将棋大会からAさんとHさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。











昨日の一手の回答

☆ 形勢判断をします。
駒の損得はありません。
先手玉が後手玉よりかなり堅いです。
先手の攻め駒は88角36飛で2枚
後手の攻め駒は65銀
総合すれば先手が有利。

大局観として
後手の65銀は先手の飛車を追いかけたものです。でもこの問題図を見ても、先手の飛車を追いかけて手得したという感じがしませんね。後手陣の立ち遅れが目立ちます。つまり後手の銀の動き(53~64~65)は無理だったのです。(さらに途中で65銀に75飛という変化があり、これで後手が崩壊していました。)
実は84飛も疑問手。先手の次の一手を見落としています。

ここから先は、先手がうまく攻撃態勢を作れるか、ということになります。後手はそれを遅らせて、陣形を整備しなければならないのですが、難しそうです。


△ 実戦は77銀でした。

32銀に76銀とぶつけます。

76同銀同飛74歩に95銀

これはもったいないです。65から打てば74か54かどちらかの歩が取れていて優勢でした。
82飛74飛83銀76飛94歩

これで銀が死にました。でも形勢はこれでも少し先手が指せます。
しばらく進んでこういう図です。

ここで後手は33銀と受けておけばよかったのですが、実戦は75銀同飛同角45歩で先手の攻めが切れません。
33銀に96歩で少し先手が指しやすいくらいの局面です。

77銀の問題は74飛です。

78の金が浮いているのでうまい動きができません。86歩には73桂が幸便です。
96歩には72飛と引いておきます。

75歩55歩76銀54銀

これで85の歩は取れますが、後手は45歩の位取りの味がいいです。形勢は互角。
なお、問題図で96歩もこの変化あるいは次の変化に合流します。


× 77桂も自然な手のようですが。

74銀97角75歩

ここで86歩は73桂

85歩同桂86飛76歩

これは後手のカウンターが決まります。

少し戻って、75歩に76歩と合わせます。

76同歩同飛75歩同角

75同銀同飛86歩同歩同飛85飛

85同飛同桂82飛86歩

これなら先手が悪くありません。

ですが、最初の77桂には74飛

96歩76銀97角75歩

この図は左から攻めることができず、陣形整備をすれば後手が指しやすくなっていきます。


○ 一番いいのは75歩です。

これで銀ばさみです。また、74飛とできないので直前の84飛をとがめている手でもあります。
銀を助けるのは55歩しかなくて、55同角54銀88角

ここから先手のねらいはは56歩です。そのために角を引いたのです。
歩得したらその筋を攻めるのはセオリー。
32銀56歩54銀55歩45銀76飛

これで46歩がありますから、後手は63に銀を引いたほうがよいのかもしれません。
歩得(駒得)したら長期戦もセオリー。
こういう図を目指します。

いつでも74歩がありますし、左金を右に寄せるとか、37桂から45歩を目指すとか、どれも指したい手です。
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東大将棋中飛車道場3

2015-08-29 | 将棋本 断捨離
中飛車道場〈第2巻〉ゴキゲン中飛車本格急戦 (東大将棋ブックス)
2004年出版、所司先生の本です。
ゴキゲン中飛車に78金とする形、68金とする形、丸山ワクチンが解説されています。でも丸山ワクチンで96歩を先にするのがまだ書かれていません。
どれも悪くはない戦法です。プロでは超速ばかりで指されないのですが。

少し古い定跡のほうがアマチュアでは通用しやすいと思っています。相手はうろ覚えで、自分だけしっかりした知識があれば有利にしやすいです。いかがですか?
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20150829今日の一手<その130>;単純な駒の損得だけではない

2015-08-29 | 今日の一手
20150829今日の一手

8日の名南将棋大会からOさんとAさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。











昨日の一手の回答

☆ 形勢判断をします。
角金交換で先手の駒損です。
玉の堅さは先手玉のほうが上です。
後手の攻め駒は14角と持ち駒飛で2枚。
先手の攻め駒は22飛と持ち駒金で2枚。
総合すれば互角です。

大局観としては、先手は駒損を回復して持久戦にするか、後手玉を寄せるか。今はお互いに銀取りになっているので、どう処理するか考えどころです。
駒の交換による損得だけではなく、竜や馬あるいは持ち駒飛による制約を評価しなくてはならないこともあります。


× 実戦は95歩でした。

95同歩24飛成47角成

94歩14馬35竜27飛39金93銀

ここから端を攻めて香車を手にしてから28香です。形勢は互角。

でも95歩は悪手です。取らずに33銀で

飛車を逃げれば47角成ですから、32飛成同角94歩しかないですが、94同香

取れば98飛なので後手が優勢です。

後手の33銀に対応していないといけないということはわかりましたね。


△ 42金が激しい手。

33銀に32飛成

ここで金を取るか竜を取るかで分かれます。
42銀同竜47角成

ここで62銀同金同竜61金22竜25飛

これくらいなら収まりそうですが、

31竜28飛

後手は2筋に飛車を先着したいのです。31竜に62銀などと受けてはいられません。でもこれは激しいことになります。
62銀69金

後手は69銀が普通に見えますが、先手玉が逃げやすいので勝ち筋。69金から68金を狙うほうがいいです。
でも71角同金同竜58金打

受けなければ先手玉は詰みでしたが、58金打で先手勝ちのようです。

ですから、62銀には71金打

71銀成同金62金61銀打71金同玉52金、ここで69金です。

少しだけ後手玉が遠くなって、これは先手が勝ちなのかなと思います。

戻って、32角と竜を取ります。

32同金27飛38銀23飛成

これは先手が駒得なのですが、後手だけ竜を作って、28歩が残っていることを考えると難しい形勢です。先手が悪いとも思いませんが、後手の持ち駒飛による制約もあるので何とも言えません。


○ 38銀が一番自然な手です。

33銀28飛成くらい。

この局面、今度は角金交換の駒損ですが、先手だけ竜を作り、後手の2枚の角は不自由です。22歩が残っているので24歩か25歩としたいですが、15金でも困りそうです。これは先手有利とみます。


△ 少し違和感がありますが、58銀もあります。

27飛39金28歩で駄目そうですが。

16金29歩成38金

はめ手のような手順です。

28歩とはできず、25飛成です。

ここで42金

今度は33銀とできないので、34竜32金同角に42角

23金32飛成同竜53角成

互角に近いですが、1歩得で先手が少し指せるのかもしれません。後手の持ち駒飛も、先手が馬を自陣に持って来れば怖くないです。


△ 前の58銀に近いですが、36歩では

27飛38銀25飛成42金

34竜32金同角に35歩とできます。

33竜は66角が厄介なので、35同銀56角33竜25飛成24銀くらい。

これは全くの互角。駒の損得なしで筋違い角を打ち合い、竜を作り合っています。


× 最後に23歩です。

23同角に34金が狙い。(42金は歩切れでうまくない)

34同角32飛成33桂22竜28飛

これは歩切れでよくありません。


いろいろ変化が多く、それぞれの結果を比較するのも難しい問題でした。


ところで、これは升田式石田流の変化で、

ここから24同歩同飛同飛同銀41角14角

と進んで、32角成同角22飛14角打だと思うのですが(見ていません)
24歩には38銀が好手で

25歩同飛24飛同飛同銀41角

これならまるまる1手違うので先手有利。24飛とぶつけずに、24銀28飛25歩から銀を繰り替えて・・・というのをどこかで読んだ気がするのですが、本を探しても見つからず、将棋世界だったかもしれません。
詳しい方、元ネタ知っている方、教えてください。

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東大将棋中飛車道場2

2015-08-28 | 将棋本 断捨離
中飛車道場〈第2巻〉ゴキゲン中飛車本格急戦 (東大将棋ブックス)
2004年出版、所司先生の本です。

いわゆる超速は時代的に載っていないのですが、それより前の急戦がいろいろ載っていて、居飛車党でゴキゲン中飛車に急戦を指したいけれど、最新の定跡にはついていけない、という人にはぴったりです。今のゴキゲン中飛車を指す振り飛車党もこの定跡は詳しくないと思います。
このシリーズが詳しいけれど読みにくいのは相変わらずですが、居飛車党から見れば、気に入ったところだけしっかり勉強すればいいだけですから問題は少ないです。

この条件に同意していただければお勧めです。
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20150828今日の一手<その129>;と金の遅速(おそはや)

2015-08-28 | 今日の一手
20150828今日の一手

8日の名南将棋大会からNさんとMさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。









昨日の一手の回答

☆ 形勢判断をします。
桂銀の交換で先手が駒得です。終盤ですからこれは考慮しません。
玉の堅さは同程度。ただし、46銀が少し守りに働いています。
先手の攻め駒は53馬54と持ち駒銀で3枚。
後手の攻め駒は89竜76角59と 持ち駒桂で4枚。
先手の64飛もすぐに働きますし、どちらからでも と金を作ることもできます。だから両者の攻撃力は十分です。
総合すれば互角。

大局観として
先手の手番ですから1手勝ちにできそうですが、64飛を働かせるのに1手かかります。ですから守ったり攻めたりしなければならず、速度計算が難しいです。


△ 実戦は52銀でした。と金を使うのに1手かけるのでは攻め合い負けしそうですが。

49と43と

39と同金48歩

後手だけ4筋の歩が切れたのでこれで技ありです。48同金でも56桂があります。
実戦は32と同金69歩で

88竜68歩99竜

味よく底歩を動かせて後手が優勢です。
では後手が勝ちかといえば微妙で、先手は69歩ではなく41銀不成で勝負です。

31金と引けば同馬同銀62飛成から食いつかれてよくわかりません。先手ペースかも。
31金打は32銀成同金に48金と手を戻してどうか。持ち駒が替って受けやすくなります。
49歩成は32銀成同角で引き戻されます。49金同竜39金48歩38金打で何とも言えません。


△ 43とは直線的です。

43同角同馬同金98角

98同竜同歩76角

61飛成49と71飛41歩

後手だけ4筋に歩が利くのでこれはいい勝負。


○ 52歩のと金つくり。

49と51歩成39と同金49金

38金88飛成39銀

金銀だけでは寄りません。といって後手が竜を切るのは早いです。
結局77のと金を使うくらい。67と61飛成58と41と

今度こそ先手の1手勝ちです。


43と としてしまうと、48歩から攻められて受けにくくなります。だから遅いようでもと金つくりで確実に迫るほうがいいようです。と金で1手勝ちならば変化の余地は少ないです。「と金の遅速」遅いようで速いとはよく言ったものです。
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東大将棋中飛車道場1

2015-08-27 | 将棋本 断捨離
中飛車道場〈第1巻〉ゴキゲン中飛車超急戦 (東大将棋ブックス)
2004年出版、所司先生の本です。

ゴキゲン中飛車に58金右からの急戦は定跡が進み過ぎて、この本では役に立ちません。
58金右に54飛とか62玉とか、妥協したときの指し方は役に立ちます。
プロなら急戦ばかりですが、アマチュアならどうなんでしょう。
初期にあった58金右としないで24歩と仕掛けて逆襲される形、これも詳しく載っていますが、今はだれも指さないでしょう。

ということで、ゴキゲン中飛車を持つ人が知識としては知っておくべきことですが、居飛車しか持たないならいらない知識でしょう。
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20150827今日の一手<その128>;棋風

2015-08-27 | 今日の一手
20150827今日の一手

8日の名南将棋大会からMさんとTさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。










昨日の一手の回答

☆ 形勢判断をします。
駒の損得はありません。
玉の堅さは同程度。後手の54銀が離れていくなら先手玉のほうが堅いです。
先手の攻め駒は55角76銀で2枚。
後手の攻め駒は54銀で1枚。
総合すれば互角です。

大局観として、
互角の局面ですから、攻め合いか持久戦か方針を決めて進めます。欲張らないで相手の指したい手も考えつつ、バランスを取ります。相手の手に違和感を感じたらチャンスかもしれません。


△ 実戦は85銀でした。

変化で、55銀は

84銀66銀73銀成同桂74歩

これは先手が寄せ合いで勝てそうです。

実戦の82飛は妥当。74歩と切り合いです。

55銀73歩成同桂

変化で、74銀なら66銀があります。

76桂がもったいないけれど好手。

94飛64歩同歩63歩

と金を作れば先手有利です。
この変化で先手がよいので、74銀にも76歩なら83銀成に84飛しかなく、後で飛車の位置が違います。細かいですが。

戻って実戦は74銀に76歩55歩77歩成

73銀成85飛

75飛があるので77の と金を払うことはできません。
変化は86銀

飛車を引いてもらえれば と金を払って先手よし。なので86同飛同歩78と

この局面は微妙です。73にいるのが成銀なので後手がいいように見えるのですが。

実戦は64歩同歩54歩同歩同飛78と

53歩から後手玉に迫ることができるので、先手が少しリードです。しかし先手の見落としがあって後手に余されてしまいました。

変化で、73銀成の時に85飛でしたが、84飛ともできました。手順のアヤで、先手が84飛を強いることもできます。その時は実戦の64歩同歩54歩同歩同飛ということにはなりません。
それなら77のと金を払うことになるでしょう。

飛車の位置が違うので75飛がありません。
68角78金59角成同金76飛

これで成銀を抜かれます。77歩73飛で、飛銀交換です。少し後手がいいとはいえ、飛車2枚は自陣にいますから互角に近いです。

やたらと細かい変化をかきました。最初の85銀がごつい手なので、歩の手筋の入らない、駒と駒がぶつかって音を立てるようなやり取りになりました。
互角に近い勝負ですが、細かく調べれば後手がやや指せるのかと思っています。最後にやった変化です。


△ 75銀と出ます。先ほどは85銀が桂馬の筋だったので違う変化になります。

83飛なら74歩55銀73歩成

73同飛84銀71飛55歩76歩

85桂77歩成54歩同歩53歩42金

これは互角です。

途中84銀ではなく84銀打なら

46銀(71飛もありそう)73銀成同桂64歩

64同歩同銀76歩72飛

42金直73飛成77歩成同竜15歩

これも互角です。

最初の75銀に94飛なら

74歩55銀73歩成

46銀と逃げると63と同金64歩62金65桂

これは先手が指せそうです。

少し戻って73歩成を同桂と払います。

55歩76歩83銀

93飛84銀77歩成54歩同歩77金68角

54飛77角成93銀成同香
これも少し先手が指せそうです。

この75銀は後手の選択肢が多く、その多くは互角に近い気がします。


○ 74歩は手筋です。

74同飛には85銀

飛車が逃げられないので、55銀74銀46銀73銀成同桂71飛

これは先手有利。

なので74歩には55銀しかないです。

73歩成に同桂では2枚替えになるので66銀

85銀54飛63と同金55銀

これで飛車を捕獲できます。
45歩54銀同歩82飛

42銀81飛成77銀成

ここで45歩が利きます。44桂があるので43歩
44桂同歩77金

左の金銀が遊んでいるとはいえ、これで先手が有利です。

歩の手筋から入れば、少しすっきりした戦いになります。


○ 66角から持久戦もあります。

82飛55歩43銀85銀74歩

これで一度落ち着きます。
先手の1歩得ですから、ゆっくり駒組みならこういう図を目指します。

私の好みですが、抑え込んで、8筋から歩を突きだします。38の玉を左にもっていって入玉を考えます。

後手が動いてくるなら6筋。

56飛65歩同銀62飛48角

これは86飛を見ています。やや先手が指せる展開でしょう。


互角あるいは少し有利の局面、攻めも守りもありそう、というなら棋風が出ます。
①85銀②75銀は力勝負。
③74歩は歩の手筋で軽い攻め。
④66角は受けて作戦勝ちを目指す。

私は④を考えるのですが、もし③が見えたら指してしまいます。①②はあまり考えません。
皆さんはどうですか?
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