ネットで検索すると、ミレニアム対策は64金型だと出てきます。調べてみましょう。
左金を64に出ます。ねらいは中央と7筋でしょう。57銀(59銀でもよい)52飛78金寄
これで55歩同歩同金とできるかといえば75角の返しがあります。
51飛には24歩同歩22歩あるいは24歩同角同飛同歩42角成。玉の堅さが違うので、簡単に先手有利になるでしょう。よって後手は74歩を突く必要があります。でも先手は堂々と68銀と固めることができます。
後手にとっては82玉96歩を入れたほうが得ですが、55歩同歩同金には24歩同歩53歩が好手です。
53同飛しかなくて、57角51角24角33桂
ちょっと苦しそうな受け方しかないところです。(52飛24角22飛33角成28飛成43馬は先手有利だったので。)
23歩21歩37桂で
25桂からの攻めがあるので先手ペース(評価値は+162)です。これではミレニアム対策だとは言えませんね。
なお21歩の受けで52飛とすると
22歩成同飛33角成
33同角22飛成同角23飛
評価値は+210、先手良しです。
あるいは前の図から28飛成43馬
評価値は+342で先手有利です。
コメントがありましたので修正してお答えします。記述で24歩同歩のタイミングが抜けているところ、間違っているところを太字で直しました。
55歩には24歩同歩を入れないで55同歩と取ります。24歩同歩を入れてあると、コメントの56歩や75歩があってやっかいだからです。55同歩同金に24歩同歩53歩とするのが先に書いた手順です。AIではそちらの方が後手にとって評価が改善されるので本手順となっています。ただし55同金24歩を手抜いて66金
というのは気になる変化です。23歩成77金33と78金同金33桂
先手の桂損なのですが、53歩同飛(横に逃げて21飛成では先手良し)42角
52銀53角成同銀23飛成
この図の評価値は+176、後手にとっては悪化しているので24歩には同歩がましだった、ということでした。
もっと早く攻める形のことをいっていたのか?と
美濃囲いをやめてみましたが、79金52飛(ここで57角としても良い)68金寄74歩78金寄
後手が74歩を突かねばならないという状況は同じです。55歩同歩同金24歩同歩53歩
同じ手順が決まります。違いがあるとすれば、先手の48銀が浮いているので53同飛57角52飛24角22飛33角成28飛成43馬48竜
銀を取られるのですが、後手玉はさらに薄いので先手有利のままです。評価値は+997、優勢に近いですね。
ここもコメントで指摘されたように、55歩には同歩
55同金24歩66金23歩成
こう斬り合うしかないようです。ただし77金に33と78金同金33桂は後手良しのようなので、77金には同銀です。
角桂と金の交換で と金ができてはいるのですが。51角12と(これしか評価が上がらない)84角57歩56歩同歩12香
というのが最善で評価値は-71です。しかも66金と打つしかないのでは後手が良く見えますが。
ということで64金型に弱いというのはガセネタでもないのでした。
でも藤井システムではミレニアムに対して64金型を取れないからだめだ、というのは微妙なところです。明日以降に関連したところを書きます。
55歩24歩同歩55歩同金53歩の筋ですが、先手としては、
55歩24歩同歩55歩に56歩が気にならないでしょうか。
あやふやに書いていたところを検討し直しました。本文に追加しています。
最初の固め合った方は、23歩成で斬り合って先手良しなのですね。77金33と78金同金33桂の後、53歩が見えていませんでした。
55金のタイミングで24歩が入るのは驚きですし、55金で中央突破された瞬間に53歩同飛57角で切り返すのも見えにくいです。勉強になりました。