名南将棋大会ブログ 名古屋

名南将棋大会告知や結果のほか、
将棋が強くなるための記事を書きます。
まずは将棋上達法則を見てください。

大山将棋研究(416); 四間飛車に居飛穴

2017-01-31 | 大山将棋研究
☆ 昨日の復習

先手番大山先生の次の手は?



☆ 今日の棋譜
昭和53年6月、森安秀光先生と第17期十段戦です。

大山先生が四間飛車で、森安先生は居飛穴に。

昔は66歩と突かない形が多かったのです。その時には78金右とせずに、59角~66銀~75歩同歩78飛としたほうが攻めやすいとされていました。この時期はまだそんなことはわかっていないのでしょう。

4枚の穴熊なので堅いです。(だから振り飛車は66歩と突かせるのを選ぶようになったのですが)でも大山先生はおとなしく指します。

そろそろ振り飛車もなにか主張したいところ。4枚の穴熊が堅いですが、駒が片寄っているので右側の戦いは優位に進めやすいはずではあります。

大山先生は45歩から44銀でした。2筋が危険ですが

桂を跳ねて受けます。

でも飛車を寄られてちょっと困った感じがします。35歩から角銀交換ですが

歩切れなので駒得とも言えません。穴熊は大駒よりも金駒のほうが価値が高い時もありますから。まずは46歩で、角を打ち込む準備。

森安先生は46歩を取らずに34飛、47歩成には44飛ということです。大山先生は角を移動して、44飛~41飛成に飛車をぶつけます、という意味。

24歩には角を打って45角成を狙い

46歩と取らせて42飛44銀に45桂、取れば同角成です。

左桂がさばけました。森安先生は と金で対抗します。

大山先生に持ち歩があれば と金で攻められるのですが、

成桂と と金では迫力が違います。

底歩で守るのですが、と金を作れなくなりました。

剥がしあい、打ちあいで長期戦になり

森安先生は と金を使えるので少しずつ得になります。

大山先生は8筋から攻めます。

でも金を埋められ

攻防の桂打ちから

銀を埋められます。再構築する穴熊が堅すぎて、寄せ合いになりません。

とりあえず粘りますが、入玉しか望みがないのがつらいところ。

森安先生はゆっくり寄せればよく、こういう香もあとで入玉阻止になりそう。

大山先生の粘りもこれまで。

投了図。


中盤で角銀交換でも歩切れが痛かったです。左桂をうまくさばいて感心していたのですが、と金攻めと金銀を埋める手厚い指し方が森安先生の勝因。
森安先生は粘りの振り飛車党ですが、居飛穴を持っても金銀を埋めるのが自然に浮かぶのでしょう。穴熊が向いている感じがしますね。


#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.23 棋譜ファイル ----
手合割:平手  
先手:森安秀光7段
後手:大山十五世名人
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 3四歩(33)
3 2六歩(27)
4 4四歩(43)
5 4八銀(39)
6 3二銀(31)
7 5六歩(57)
8 4二飛(82)
9 6八玉(59)
10 6二玉(51)
11 7八玉(68)
12 7二玉(62)
13 5七銀(48)
14 8二玉(72)
15 7七角(88)
16 4三銀(32)
17 8八玉(78)
18 5二金(41)
19 9八香(99)
20 7二銀(71)
21 9九玉(88)
22 6四歩(63)
23 8八銀(79)
24 7四歩(73)
25 7九金(69)
26 9四歩(93)
27 2五歩(26)
28 3三角(22)
29 5九金(49)
30 9五歩(94)
31 6九金(59)
32 6三金(52)
33 3六歩(37)
34 8四歩(83)
35 7八金(69)
36 7三桂(81)
37 5九角(77)
38 8三銀(72)
39 6六銀(57)
40 7二金(61)
41 1六歩(17)
42 1四歩(13)
43 3八飛(28)
44 3二飛(42)
45 6八角(59)
46 5四歩(53)
47 3五歩(36)
48 同 歩(34)
49 同 飛(38)
50 3四歩打
51 3六飛(35)
52 6五歩(64)
53 7七銀(66)
54 4二角(33)
55 8六歩(87)
56 4五歩(44)
57 2六飛(36)
58 4四銀(43)
59 2四歩(25)
60 同 歩(23)
61 同 角(68)
62 3三桂(21)
63 6八角(24)
64 2五歩打
65 3六飛(26)
66 3五歩(34)
67 同 角(68)
68 同 銀(44)
69 同 飛(36)
70 4六歩(45)
71 3四飛(35)
72 6四角(42)
73 2四歩打
74 2七角打
75 4六歩(47)
76 4二飛(32)
77 4四銀打
78 4五桂(33)
79 2三歩成(24)
80 5七桂成(45)
81 3三と(23)
82 4一飛(42)
83 4三と(33)
84 4九角成(27)
85 3三飛成(34)
86 3一飛(41)
87 3二歩打
88 5一飛(31)
89 4二と(43)
90 6六歩(65)
91 同 歩(67)
92 8一飛(51)
93 5二と(42)
94 4六角(64)
95 5三と(52)
96 6四金(63)
97 4二龍(33)
98 1九角成(46)
99 3一歩成(32)
100 6七成桂(57)
101 6二と(53)
102 7八成桂(67)
103 同 金(79)
104 6二金(72)
105 同 龍(42)
106 7二金打
107 4二龍(62)
108 5九馬(49)
109 5三銀成(44)
110 6一歩打
111 6五桂打
112 同 金(64)
113 同 歩(66)
114 6二香打
115 6八銀(77)
116 6九馬(59)
117 7九金打
118 5八馬(69)
119 4一と(31)
120 8五歩(84)
121 5一と(41)
122 8六歩(85)
123 8四歩打
124 同 銀(83)
125 6一と(51)
126 8七桂打
127 同 銀(88)
128 同 歩成(86)
129 同 金(78)
130 8六歩打
131 同 金(87)
132 9三玉(82)
133 7八金打
134 8五銀(84)
135 同 金(86)
136 同 桂(73)
137 8六桂打
138 8四玉(93)
139 8七銀打
140 6一飛(81)
141 5二龍(42)
142 3一飛(61)
143 3二歩打
144 2一飛(31)
145 6二成銀(53)
146 8三金(72)
147 2二歩打
148 同 飛(21)
149 6三成銀(62)
150 2三飛(22)
151 6四成銀(63)
152 7三銀打
153 6一龍(52)
154 4三飛(23)
155 9一龍(61)
156 4九飛成(43)
157 5九香打
158 4八馬(58)
159 5五歩(56)
160 6四銀(73)
161 同 歩(65)
162 8二銀打
163 同 龍(91)
164 同 金(83)
165 6三歩成(64)
166 8三金打
167 6四銀打
168 9三玉(84)
169 9四香打
170 8四玉(93)
171 5七銀(68)
172 投了
まで171手で先手の勝ち

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20170131今日の一手(その456): どういう振り飛車を好むか

2017-01-31 | 今日の一手
20170131今日の一手

1月7日の名南将棋大会から、HさんとSさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。




一昨日の一手の回答

☆ 形勢判断をします。
駒の損得はありません。
玉の堅さは後手のほうが堅いです。先手玉は広いという感じですが。
先手の攻め駒は銀がぶつかっているので56銀は攻め駒と数えてもよいですが、48角は93にしか利きが届いていないので攻め駒とも言いにくく、1枚としておきます。
後手の攻め駒は52飛64角65銀で3枚。

総合すれば後手がやや有利です。

☆ 大局観として
後手はいわゆる飯島流引き角戦法(平美濃戦法)から銀冠穴熊にしたようです。ここまで組んで飛角銀桂が使えているので作戦勝ちです。
先手は3,4,5筋の位を取っているのが主張で、抑え込んで指そうとしています。
そこで後手に76の銀を65に引いてぶつけられたのが問題図。

すぐに駒得にするというのはないのですが、銀を交換して41銀というのは金銀交換になるのでわずかに駒得です。それがいいかどうかの判断です。駒得で後手玉が薄くなるのですが、後手の攻め駒が増えるのでデメリットもあります。

銀冠穴熊は2筋を攻める形を作っておきたいのですが、26歩が間に合っていません。突いてあれば玉が広いし、25歩同歩24歩で銀冠を崩す筋もあります。ということは玉を固めるというか、広くするというか、攻め筋を見せてというか、玉の堅さに注目するなら26歩でしょう。

あとは攻め駒を増やす手。58飛や48角が攻め駒になるような手を探します。あるいは歩を垂らして将来の と金を狙うか。

また、後手の攻め駒を増やさないで受けに徹するというのもあります。流れというか、問題図では後手の攻め駒が間違っても4枚にならないように指さないと簡単に終わってしまいます。65の銀さらには73の桂が働きださないようにしておけば、まだ簡単には悪くならないでしょう。

ということで、3つの要素のどこに着目するかで指し手が変わってきます。振り飛車党ならセンスの問われるところ、と言ってよいでしょう。


× 実戦では65同銀と取って

65同桂に41銀51飛32銀成同金

と指したい手を指しました。これで形勢が良くなったかというと
金銀交換でわずかに駒得です。
後手玉は少し薄くなりました。同等くらいにはなっているはず。
先手の攻め駒は1枚ですが、後手の攻め駒は5枚に。(65の桂も57に利いているので攻め駒としてみてよいでしょう)
ここでは先手の攻撃力が上がっていないので、後手玉を薄くしても後続の攻めが遅いのです。後手の攻撃力が格段に上がっていますから受けきるのも難しく、これは先手が勝ちにくい流れなのです。

この後は78飛と使って、57銀に同角同桂成

74飛では55角で自信なし。ひねって65金63銀64金同銀74飛55銀36金65角

55の駒を銀にしたので36金とかわせるようになったのですが、それでも65角が痛打でした。72飛成に38角成から47銀で寄せられました。

△ ただし65同銀に同桂66銀

と打つつもりならまだそんなに悪くはなりません。後手の攻め駒は4枚に近いのですが、65の桂を取り切れれば、まだまだ。55角からの強襲にも備えています。57歩68飛67歩88飛58銀

受けにくそうなのですが、すぐに取らないで39金69銀不成47銀58歩成同銀同銀成同飛

で後手は歩切れ。桂先の銀定跡なりでまだまだこれからでした。というかこれなら先手を持ちたいかも。86角77歩62飛には88飛です。



○ 振り飛車らしいさばきは68飛

まずは飛車ですね。攻められたところに移動して、角の浮き駒を狙います。66歩には65銀同桂66飛55角同金同飛56歩

これは駒得になりそうで、後手の攻め駒が減る駒得ですから先手よし。

後手の変化は86角

88飛56銀同金と返して(角を取るのもありそうですが)

75角同角同歩83飛成92角86竜62飛65歩

これくらいまで進むのでしょう。92角が両取りの筋でしたがどうにか耐えています。竜を作っているので先手のほうが指せそうです。


○ 他には77桂と使うのもよさそうな手で

56銀同飛62飛65歩

これなら桂馬の関係が対等です。75角から交換ならば53角から馬を作ればよいですし、逃げれば54歩が気持ちよいです。これは先手よし。

後手は銀を交換せずに76銀とすべきで

勢いは85桂ですが65桂

桂の跳ね違い手筋は、中央に跳ね違えた方がほぼよくなるものです。

ですから78歩が仕方ないです。

62飛65歩86角54歩

となればいい勝負です。


△ 他には63歩

というのも感触の良い手です。後手が大さばきに来れば、どこかで62歩成を利かせるか、後で と金を作るか。動きにくいので56銀同飛65銀59飛66歩

と抑え込みのように指して、69飛56歩47銀打

55角に62歩成が利くのでこれで形勢互角です。56銀と払う手や、77桂76銀66飛という筋もあるので後手もどうするべきか難しそう。


△ 26歩も指したい手だと書きました。

56銀同飛65銀58飛66歩68歩86角

というのは互いに次の手が難しいです。(やはり41銀は指さないほうが良い。)


△ 47銀引も玉を固める手で

66歩68歩86角

で次にどう指すべきか互いに難しいです。
こういうのは玉が堅いのですが抑え込まれている感じはします。


× 67銀と引くと

66歩で銀が死ぬので、後手から66歩同銀同銀同角62飛67歩65桂

くらい。1歩儲けましたが、あまり指したいという感じではありません。これで後手が歩切れならよいのですが。後手にだけ57歩とか57銀とか、攻める手段があります。


☆ まとめ
つい銀交換して41銀と割打ちを打って、金をはがして、さあそれから、と考えたくなりますが、この場合は穴熊の遠さは変わらず、自玉を守るのが難しくなってしまいます。65同銀同桂とすると、後手の攻め駒が増えた、という計算なのです。割打ちでさらにもう一枚増えてしまいます。
攻めたつもりでも準備不足で、寄せ合いには程遠いです。

ただし65同銀同桂に66銀と打つのが、桂馬を守りにくい形なので攻めを呼び込む強い受け、という手でした。

振り飛車らしいさばきは68飛と77桂。飛車や左桂を使う手は、さばきの振り飛車党なら一目でしょう。

63歩のような、歩の手筋を使うのが好きな振り飛車党もいるでしょう。相手に動いてもらってカウンター、というタイプ。

47銀引は玉の堅さ重視ですが、振り飛車党には少ないかもしれません。26歩は堅さより広さを主張する感じで、終盤の寝技が得意な振り飛車党が指したい手かも。

どれもありそうな手なので、好みが分かれたかもしれません。この時に、なぜその手を指したいのか、形勢判断の面から裏付けを取っておくと、棋力向上に役立つと思います。玉の堅さ重視か、さばき=攻め駒の働き 重視か、受け=相手の攻め駒を増やさない なのか。

自分はどの指し方が好みか、というのは、どの能力が優れているかということと関係しているはずです。その優れた能力を発揮できるから、そういう指し方がしっくりくるのでしょう。
あなたの強味は攻めの鋭さか、間合いをはかるのがうまいのか、逆転の筋を探すのが好きなのか、相手の言い分を聞く受けがよいのか、受けきりか、寄せあいか、、、、細かく分けていくといろいろあるとは思うのですが、好きな感じが強いところなのだろうと思います。それをどう伸ばしていくか、どういう形を目指したら生きるのか、そういう戦略を考えてみるとまた楽しみが増えますよ。








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大山将棋研究(415);四間飛車に棒銀

2017-01-30 | 大山将棋研究
☆ 昨日の復習

後手番大山先生の次の手は?


☆ 今日の棋譜
昭和53年6月、加藤一二三先生と第19期王位戦です。

大山先生の四間飛車に加藤先生は棒銀です。

大山先生は急戦には78金が好きですね。4筋の位を取ります。

角交換でさばいてしまえば棒銀が遊びやすいです。加藤先生は桂を跳ねて角交換を拒否。

大山先生は銀取りを飛車の横利きで受けました。珍しい手です。

加藤先生はうき飛車から桂を跳ねて左銀も使います。重い手ですが、75銀から交換しても飛車を追われるだけなので仕方なし。

大山先生は角をさばきます。

馬を作って飛車を追われても端に逃げられます。15歩が利いてきました。

66歩の銀取りには75で銀交換。

じっと歩を受けたところは振り飛車のほうが姿は良いです。ここで加藤先生は86歩から桂香を取りに行くほうが良かったのでしょう。

6筋から飛車を使ったのですが

飛車を追われて馬と交換することになりました。

竜と馬を作り合いますが、竜のほうが使いやすそうです。

先に香を取って手順に使えます。

桂を取りにいけば

少しずつ先に駒を取っています。途中59香も打ち得。54香があるので加藤先生が馬を引けば

大山先生は左金を使います。

飛車を取られても45桂で駒をはがせばよく

76の銀も前に出て64銀と使えます。それを防ぐ63金右に

竜を潜って銀を打てば寄せが見えてきました。

加藤先生は受けきれないので寄せ合いですが

受けが無くなり

投了図。

少しだけリードした大山先生がそのまま形勢をじわじわと広げて勝った、という将棋です。駒得したら左金を寄せていくとか、全部の駒を使い切るという感じが出ています。


#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.23 棋譜ファイル ----
手合割:平手  
先手:大山十五世名人
後手:加藤一二三棋王
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 8四歩(83)
3 7八銀(79)
4 3四歩(33)
5 6六歩(67)
6 6二銀(71)
7 6八飛(28)
8 4二玉(51)
9 4八玉(59)
10 3二玉(42)
11 3八玉(48)
12 5四歩(53)
13 6七銀(78)
14 5二金(61)
15 2八玉(38)
16 7四歩(73)
17 3八銀(39)
18 4二銀(31)
19 4六歩(47)
20 8五歩(84)
21 7七角(88)
22 7三銀(62)
23 7八金(69)
24 5三銀(42)
25 1六歩(17)
26 8四銀(73)
27 1五歩(16)
28 4二金(41)
29 4五歩(46)
30 7五歩(74)
31 6五歩(66)
32 3三桂(21)
33 4八飛(68)
34 7六歩(75)
35 同 銀(67)
36 7二飛(82)
37 4六飛(48)
38 7四飛(72)
39 6八金(78)
40 7三桂(81)
41 9八香(99)
42 6四歩(63)
43 同 歩(65)
44 同 銀(53)
45 4四歩(45)
46 同 歩(43)
47 同 角(77)
48 4三歩打
49 7一角成(44)
50 5五銀(64)
51 1六飛(46)
52 6六歩打
53 7五歩打
54 同 銀(84)
55 同 銀(76)
56 同 飛(74)
57 7七歩打
58 4五桂(33)
59 8一馬(71)
60 6五飛(75)
61 7六銀打
62 6一飛(65)
63 7二馬(81)
64 6二金(52)
65 6一馬(72)
66 同 金(62)
67 8一飛打
68 7一歩打
69 9一飛成(81)
70 7九角打
71 6九歩打
72 8八角成(79)
73 9三龍(91)
74 7二金(61)
75 5六歩(57)
76 6四銀(55)
77 9四龍(93)
78 5三銀(64)
79 5五歩(56)
80 同 角(22)
81 4六歩打
82 8九馬(88)
83 5九香打
84 3三角(55)
85 4五歩(46)
86 同 馬(89)
87 5七金(68)
88 7八馬(45)
89 4六金(57)
90 2五銀打
91 4五桂打
92 2四角(33)
93 5三桂成(45)
94 同 金(42)
95 3六飛(16)
96 4二桂打
97 7五銀(76)
98 3六銀(25)
99 同 金(46)
100 6三金(72)
101 9二龍(94)
102 6七馬(78)
103 5二銀打
104 8八飛打
105 5八香(59)
106 3五歩(34)
107 2五金(36)
108 4六桂打
109 4一銀打
110 3三玉(32)
111 6三銀成(52)
112 同 金(53)
113 2四金(25)
114 同 玉(33)
115 4二龍(92)
116 3八桂成(46)
117 同 金(49)
118 5八飛成(88)
119 3三角打
120 3四玉(24)
121 4三龍(42)
122 投了
まで121手で先手の勝ち
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大山将棋研究(414); 四間飛車に銀冠

2017-01-29 | 大山将棋研究
☆昨日の復習

先手番大山先生の次の手は?


☆ 今日の棋譜
昭和53年6月、淡路仁茂先生と第17期十段戦です。

大山先生の四間飛車。淡路先生は天守閣美濃です。

この歩を突くと作戦負けになりやすいのでお勧めしません。

大山先生はおとなしく対応したので問題は起こらず

淡路先生は銀を57に出たのですが32飛で46銀を強いられました。38飛で千日手というわけにもいきません。

結局は銀冠での引き角棒銀になりました。

これはおとなしい指し方ですが淡路先生らしいじっくりした戦い方。この後銀を立て直します。

大山先生は中飛車から飛車をぶつけます。交換すると後手を引いても52飛よりも39飛のほうが厳しいです。

交換にはならず落ち着いたのですが、37桂は簡単に跳ねないほうが良いでしょう。

42飛に28飛だったのですが、24歩同歩を入れるべきでした。3筋から逆襲されます。こういう時に37桂が傷になるのです。

淡路先生は銀を捨てて2筋を破り

竜を作って桂を逃げます。これでうまくやったようでも、37歩成から と金攻めが残っているので忙しいです。

桂香と銀 と金の交換。馬竜を作っているので現時点では淡路先生が駒得ですが。

急がなければいけないので端攻め。これに大山先生は71銀と投入。壁を作るのは怖いところですが

当面は銀冠なので端はしのいでいます。淡路先生は と金への対応が必要です。57歩と合わせるのは苦心の手で

とりあえず5筋を破られないようにしました。

と金からは右金を逃げていきます。

一段落して、大山先生は玉を引きます。これが大山流。

端攻めから1つ遠ざかって銀を使って守るのです。

淡路先生はそれでも端から攻めるしかありません。重い銀ですが

とにかく端攻め。

大山先生の反撃です。歩の裏に香を打つのは受けにくい攻め筋です。

そして歩をたらします。

大山先生の受けは受けるだけではなく、どこかで寄せ合いで勝てるようになったら手抜きます。角取りに馬取りで返し

淡路先生は銀を捨てて形を決めてから

角を取りました。これに87歩は盲点になりそう。(馬を取るのでは少し怪しい。)

銀で追いかけて

香打ち。詰みがありました。

淡路先生のミスは24歩を突き捨て損ねたこと。その前の37桂もたたっています。そこで少し損をしただけなのですが、逆転を許さない大山先生の指し回しが素晴らしいです。淡路先生もうまく粘って166手ですか。両者の持ち味が良く出ていると思います。なかなかの好局でした。


#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.23 棋譜ファイル ----
手合割:平手  
先手:淡路仁茂6段
後手:大山十五世名人
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 3四歩(33)
3 2六歩(27)
4 4四歩(43)
5 4八銀(39)
6 3二銀(31)
7 5六歩(57)
8 4三銀(32)
9 6八玉(59)
10 4二飛(82)
11 7八玉(68)
12 6二玉(51)
13 9六歩(97)
14 9四歩(93)
15 3六歩(37)
16 7二玉(62)
17 5八金(49)
18 8二玉(72)
19 8六歩(87)
20 7二銀(71)
21 2五歩(26)
22 3三角(22)
23 8七玉(78)
24 5二金(41)
25 7八銀(79)
26 6四歩(63)
27 1六歩(17)
28 1四歩(13)
29 6六歩(67)
30 6三金(52)
31 6七金(58)
32 7四歩(73)
33 7九角(88)
34 2二飛(42)
35 7七桂(89)
36 7三桂(81)
37 5七銀(48)
38 5一角(33)
39 6八角(79)
40 3二飛(22)
41 4六銀(57)
42 5四歩(53)
43 8八玉(87)
44 8四歩(83)
45 3七銀(46)
46 2二飛(32)
47 8七銀(78)
48 8三銀(72)
49 7八金(69)
50 7二金(61)
51 2六銀(37)
52 4五歩(44)
53 3五歩(36)
54 6二角(51)
55 3四歩(35)
56 同 銀(43)
57 3五歩打
58 4三銀(34)
59 3七銀(26)
60 4四銀(43)
61 3六銀(37)
62 5五歩(54)
63 同 歩(56)
64 5二飛(22)
65 5八飛(28)
66 5五飛(52)
67 5六歩打
68 5二飛(55)
69 3七桂(29)
70 4二飛(52)
71 2八飛(58)
72 3四歩打
73 2四歩(25)
74 3五歩(34)
75 2三歩成(24)
76 3六歩(35)
77 3二と(23)
78 同 飛(42)
79 2一飛成(28)
80 5二飛(32)
81 2五桂(37)
82 5五歩打
83 1一龍(21)
84 5六歩(55)
85 1三角成(68)
86 3七歩成(36)
87 9五歩(96)
88 同 歩(94)
89 9八香打
90 7一銀打
91 4一龍(11)
92 5四飛(52)
93 5七歩打
94 4七と(37)
95 5六歩(57)
96 4六と(47)
97 5五桂打
98 同 銀(44)
99 同 歩(56)
100 同 飛(54)
101 5七歩打
102 5六歩打
103 2二馬(13)
104 5三飛(55)
105 5六歩(57)
106 同 と(46)
107 6八金(67)
108 5七と(56)
109 6九金(68)
110 5八と(57)
111 7九金(69)
112 5七飛成(53)
113 4五龍(41)
114 8一玉(82)
115 9四歩打
116 同 香(91)
117 9三歩打
118 8二銀(71)
119 9五香(98)
120 同 香(94)
121 同 香(99)
122 9四歩打
123 同 香(95)
124 同 銀(83)
125 9二銀打
126 7一玉(81)
127 9九香打
128 9五歩打
129 1三馬(22)
130 3五歩打
131 9五香(99)
132 同 銀(94)
133 同 龍(45)
134 8五歩(84)
135 5三歩打
136 同 角(62)
137 2三馬(13)
138 8三桂打
139 8四龍(95)
140 9五香打
141 6七馬(23)
142 4七龍(57)
143 4八歩打
144 同 龍(47)
145 8五桂(77)
146 9六歩打
147 同 銀(87)
148 同 香(95)
149 5四歩打
150 5七と(58)
151 8一銀成(92)
152 同 玉(71)
153 9二歩成(93)
154 同 玉(81)
155 9三銀打
156 8一玉(92)
157 8二銀成(93)
158 同 金(72)
159 5三歩成(54)
160 8七歩打
161 同 玉(88)
162 9八銀打
163 9六玉(87)
164 8七銀打
165 同 金(78)
166 9五香打
167 投了
まで166手で後手の勝ち


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20170129今日の一手(その455): 手筋の組み合わせ

2017-01-29 | 今日の一手
20170129今日の一手

1月7日の名南将棋大会から、MさんとTさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。



一昨日の一手の回答

☆ 形勢判断をします。
駒の損得はありません。
玉の堅さは後手のほうが堅いです。
先手の攻め駒は77角25桂で2枚。
後手の攻め駒はありませんが、32飛24角はすぐに働きそうです。

総合すればやや後手もちです。

☆ 大局観として
玉の堅さが違うので、攻め合いはあまり望ましくないのでしょう。先手としては45歩同歩と突き捨てて端を攻めるつもりだったはず。一方的に攻められれば穴熊が弱体化するのでよい勝負です。77角25桂19香が攻め駒になるのですね。
(ただしこういう攻め筋は28玉も危険になるわけで、こういう図を見ると藤井システムのように居玉のほうが良いなあ、と思ってしまいます。)

後手のほうから見ると、飛角は働きそうなのですが、攻め駒が足りません。53の銀あたりが攻め駒として働いてくると迫力が違うのですが。

ということで攻めるべきか守るべきか、という選択です。


△ 攻めの筋は2通りあって、64歩と突き捨てて

飛車を攻めに使おうという手です。64同歩に44歩同銀64飛

46歩48金引36歩63飛成53金61竜

ここで55歩を取りづらく、67銀37歩成同銀36歩26銀35銀

という図は、後手の攻め駒が3枚(に近く)、36歩や46歩の拠点が大きく、と金を作らせると4枚の攻めになるのですから、受けきりは不可能でしょう。これは後手が良くなりそうです。


△ もう一つは44歩と取り込んで

44同銀45歩53銀なら

角筋が通ったので35歩同飛13桂成同香14歩

と攻める筋。どこかで13同銀と取れないので迫力がある端攻めです。14同香同香13歩に26香

角が逃げれば23香成です。これは先手よし。

13同桂でも

14歩25桂36歩32飛26歩

とすれば先手が指せそうです。どこかで35歩の前に36桂と王手されても29玉くらいで困りません。

こういう展開なら一方的に攻めている感じでよいのですが、45歩に55銀で

55同銀同歩同角54金

では後手が好調です。


○ この二つ(64歩と44歩)はうまくいかないようなのですが、2つを合わせると
64歩同歩44歩同銀45歩
あるいは44歩同銀64歩同歩(手抜きの可能性もあるが)45歩

でこの図になります。53銀なら35歩同飛13桂成の筋でまあまあ指せそう。
55銀に同銀同歩44歩同金64飛

とにかく急いで攻めるわけです。45金に43銀、というのは後手の飛車の筋がそれますし、43歩なら46歩と打たれなくなります。これで互角ではないか、と思います。


× 実戦ではいきなり13桂成で

13同香14歩36歩13歩成同桂

という順でした。端は得をしたような感じがしますが、36歩の取り込みも大きいです。以下は26香に55桂

という攻め合いで、55同銀同歩35歩同飛24香37銀

と激しい戦いになりました。先手が角を取ったのはよいのですが、穴熊が遠くて後手のほうが指しやすいのでしょう、先手玉を左に逃げ出して頑張ったのですが届かず。


× 14歩として

14同歩35歩同飛13歩

というのも考えられます。13同桂同桂成同香36歩32飛64歩同歩44歩同銀64飛

で36歩を先手で打てたので飛車をさばきます。でも55歩を取りにくく、67銀46歩48金引37歩

桂を渡したのでどんどん攻められます。37同銀45桂26銀47歩成同金57桂成

では受けきれません。


○ 受けるとしたら35同歩で

35同飛に26歩

と後手を引くのですが、後手も案外難しいです。36歩に37歩同歩成同銀36歩同銀同飛

は激しいことになり、36同金57角成58飛同馬同金

というのは互角ですがあまり先手を持ちたくないという人が多いでしょう。

36歩にはじっと48金上

と構えておいて、45歩に64歩同歩37歩同歩成(46歩には36金)同銀

というのがいいのでしょう。32飛には45銀、44銀には64飛ですから、44金に38金か36歩か。動くと反撃をくらいそうなので、とにかく待機してから65歩(同歩同飛64歩85飛)とか44角(同銀に64飛か43金)とか13桂成とか、よいタイミングで攻められれば有利になる、という感じです。


☆ まとめ

攻めるなら後手から36歩を取り込まれる前に攻めないといけません。戦いは歩の突き捨てからというわけで、64歩同歩を入れて44歩同銀45歩が攻めの手順というものです。銀を引けば13桂成以下は藤井システムのような端攻めの手順。55銀なら飛車をさばきます。(とはいえ後手に疑問手があるわけでもないので形勢は互角です。)

受けるなら突かれた歩は取る手から考えるもので、35同歩以下、とにかく金銀を前に出して後手の攻めを食い止めます。怖いのですが後手の攻め駒が足りないのでまだ受ける手段はあるはず。

(とはいえ、振り飛車から見たら3筋を攻められるのは嫌なので、問題図の前で25桂とか45歩とかいく前に銀冠を急ぎたいなあとは思うところですが)
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大山将棋研究(413); 矢倉中飛車

2017-01-28 | 大山将棋研究
☆ 昨日の復習

後手番石田先生の次の手は?


☆ 今日の棋譜
昭和53年6月、森安秀光先生と第19期王位戦です。


大山先生が居飛車を選択。森安先生は振り飛車党だからなのですが、68玉が早いと84歩。振り飛車党同士でもこういうことがあります。

森安先生は矢倉になり

大山先生はちょっと欲張って55歩交換から77銀。一応大丈夫です。

森安先生は中飛車から角を追いますが

結局は落ち着きました。角の動きで大山先生が手損をしているわけで、玉が78にあります。でも森安先生の方から有力な攻め筋が見えません。

森安先生は4筋を厚く構えますが、大山先生はかまわず攻め始めます。

突き捨てて歩を合わせて

また合わせて銀が進んでいきます。この時に7筋に手を付けて戦線を拡大しながら。

森安先生は棋風通り受け重視です。

金銀交換で大山先生は金を打ちます。74歩があるので35銀などが利かないのですね。仕方ないので84歩と謝ってしまうべきだったか。

森安先生は桂損で端を攻めますが止められて、76銀から

攻めますがこれまで。

大山先生は2筋の継ぎ歩攻め。

森安先生は寝技ですが

この歩を堂々と取られて

切り返されてしまいました。

25飛と取って大山先生が好調。24銀の瞬間に73歩成が利いて

飛車交換。森安先生の76桂はあるのですが

両取りで返せば大山先生の手勝ちです。53金と使っても仕方ないので

寄せ合いですが、大山先生は玉頭を工作して角を出るのがぴったりで

玉を攻めて

16玉や36玉は25銀から28銀で飛車が取れます。

投了図。

相居飛車になっても大山先生は力戦居飛車を指していた時期が長かったのですから、定跡形にならない限りは困りません。経験の差が出てしまいました。
先手をもって攻め筋を見ておくのと、75金なんて打てるかどうか。そういう勉強です。

#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.23 棋譜ファイル ----
手合割:平手  
先手:大山十五世名人
後手:森安秀光7段
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 3四歩(33)
3 2六歩(27)
4 4四歩(43)
5 4八銀(39)
6 4二銀(31)
7 5六歩(57)
8 5四歩(53)
9 6八玉(59)
10 8四歩(83)
11 7八銀(79)
12 3二金(41)
13 2五歩(26)
14 3三銀(42)
15 5五歩(56)
16 同 歩(54)
17 同 角(88)
18 8五歩(84)
19 7七銀(78)
20 5二飛(82)
21 6六角(55)
22 6四歩(63)
23 7八玉(68)
24 7二銀(71)
25 5八金(49)
26 6三銀(72)
27 4六歩(47)
28 6五歩(64)
29 5七角(66)
30 7四歩(73)
31 4七銀(48)
32 4一玉(51)
33 3六歩(37)
34 3一角(22)
35 4八角(57)
36 7三桂(81)
37 6八金(69)
38 6四角(31)
39 3七角(48)
40 6二金(61)
41 5六歩打
42 3一玉(41)
43 1六歩(17)
44 1四歩(13)
45 9六歩(97)
46 9四歩(93)
47 5七金(58)
48 5四銀(63)
49 2六角(37)
50 6三金(62)
51 3五歩(36)
52 同 歩(34)
53 同 角(26)
54 4三銀(54)
55 2六角(35)
56 3四歩打
57 3七桂(29)
58 5四金(63)
59 2九飛(28)
60 2二玉(31)
61 4五歩(46)
62 8六歩(85)
63 同 銀(77)
64 4五歩(44)
65 4六歩打
66 同 歩(45)
67 同 銀(47)
68 4四歩打
69 7五歩(76)
70 8二飛(52)
71 4五歩打
72 8八歩打
73 同 玉(78)
74 4五歩(44)
75 同 銀(46)
76 4四歩打
77 5四銀(45)
78 同 銀(43)
79 7四歩(75)
80 8五桂(73)
81 7三歩成(74)
82 同 角(64)
83 7五金打
84 9五歩(94)
85 7四歩打
86 5一角(73)
87 8五金(75)
88 9六歩(95)
89 9四歩打
90 7六銀打
91 7五金(85)
92 8五歩打
93 7六金(75)
94 8六歩(85)
95 同 歩(87)
96 9四香(91)
97 9八歩打
98 5五歩打
99 2四歩(25)
100 同 歩(23)
101 2五歩打
102 7五歩打
103 7七金(76)
104 3六銀打
105 5五歩(56)
106 同 銀(54)
107 5六歩打
108 6四銀(55)
109 2四歩(25)
110 2五歩打
111 同 桂(37)
112 同 銀(36)
113 3七角(26)
114 5五歩打
115 2五飛(29)
116 2四銀(33)
117 7三歩成(74)
118 2五銀(24)
119 8二と(73)
120 7六桂打
121 同 金(77)
122 同 歩(75)
123 2三歩打
124 同 玉(22)
125 6三飛打
126 3三角(51)
127 2四歩打
128 同 玉(23)
129 6四飛成(63)
130 3九飛打
131 4六角(37)
132 3五金打
133 5五角(46)
134 4五金(35)
135 2六歩打
136 同 銀(25)
137 2五歩打
138 同 玉(24)
139 1七桂打
140 2四玉(25)
141 2五銀打
142 2三玉(24)
143 6二龍(64)
144 5五金(45)
145 4一銀打
146 投了
まで145手で先手の勝ち



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大山将棋研究(412); 三間飛車に腰掛銀急戦

2017-01-27 | 大山将棋研究
☆ 昨日の復習

先手番大山先生の次の手は?


☆ 今日の棋譜
昭和53年5月、石田和雄先生と第4期棋王戦です。

大山先生の先手三間飛車に、石田先生は腰掛銀。右四間飛車にはならないのですが

早い仕掛けです。大山先生は56歩の代わりに67銀としておいて、68飛を間に合わせるほうが無難だったかも。

石田先生はどんどん攻めます。

飛車をさばけば満足でしょう。

大山先生は四間に移動して

石田先生は馬を作ります

が馬が消えました。

桂馬を殺しても82歩があり、取れば71角です。大山先生がうまく反撃しています。

大山先生の香得になり、角の打ちあい。

68飛はもちろん逃げません。歩をたらすのも好手。

ですが、65飛と走って62歩と受けさせるのは味消しです。先に81角成のほうが受けにくいです。

石田先生は金取りを無視して寄せに出ます。65飛をとがめているわけです。

金をはがされても、この攻めがかなり厳しく

飛車を重ねて打ち

48香から角を取れば39角があり(48香に39金だったか)

駒得になった石田先生の攻めは切れないです。

大山先生の玉もかなり堅いのですが戦力不足。

金銀を削られてしまいます。

石田先生は再び金取りを無視して寄せに出ます。

後手玉に詰めろがかかりましたが、角を捨てて

角を抜いてしまえばよいと。

大山先生の攻めはやや遅く

投了図。詰まされました。

石田先生の見たことのない急戦でしたが、仕掛けは十分成立しているようです。大山先生の56歩が無造作でしたか。
でもその後の反撃はうまいです。振り飛車党にはよい教材です。でもうまくいきすぎて65飛はつい手が滑ったという感じです。
終盤は駒損でも粘る大山先生の玉を石田先生がうまく寄せました。


#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.23 棋譜ファイル ----
手合割:平手  
先手:大山十五世名人
後手:石田和雄7段
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 8四歩(83)
3 7八飛(28)
4 8五歩(84)
5 7七角(88)
6 3四歩(33)
7 6六歩(67)
8 6二銀(71)
9 6八銀(79)
10 4二玉(51)
11 4八玉(59)
12 3二玉(42)
13 3八玉(48)
14 5二金(61)
15 2八玉(38)
16 6四歩(63)
17 3八銀(39)
18 6三銀(62)
19 5八金(69)
20 5四銀(63)
21 5六歩(57)
22 6五歩(64)
23 5七銀(68)
24 6六歩(65)
25 同 銀(57)
26 6五歩打
27 5七銀(66)
28 7七角成(22)
29 同 桂(89)
30 8六歩(85)
31 同 歩(87)
32 同 飛(82)
33 5五歩(56)
34 6三銀(54)
35 6八飛(78)
36 8八角打
37 6五桂(77)
38 5五角成(88)
39 4六銀(57)
40 4四馬(55)
41 5五角打
42 6四歩打
43 4四角(55)
44 同 歩(43)
45 8二歩打
46 6五歩(64)
47 8一歩成(82)
48 8九飛成(86)
49 9一と(81)
50 7七角打
51 9二角打
52 5四銀(63)
53 5六香打
54 4三銀(54)
55 6四歩打
56 5四歩(53)
57 6五飛(68)
58 6二歩打
59 8一角成(92)
60 8六角成(77)
61 5四香(56)
62 7六馬(86)
63 5二香成(54)
64 同 金(41)
65 6七飛(65)
66 6六桂打
67 5七金(58)
68 6七馬(76)
69 同 金(57)
70 8八飛打
71 6八金打
72 4八香打
73 同 金(49)
74 8一飛成(88)
75 4九香打
76 8八龍(81)
77 5五桂打
78 7八桂成(66)
79 5八金(68)
80 6九成桂(78)
81 4三桂成(55)
82 同 金(52)
83 5七銀(46)
84 9九龍(88)
85 4六歩(47)
86 2四香打
87 4五歩(46)
88 5五角打
89 4六銀打
90 8八角成(55)
91 4四歩(45)
92 同 金(43)
93 6六角打
94 同 馬(88)
95 同 金(67)
96 5九成桂(69)
97 同 金(58)
98 同 龍(89)
99 3六桂打
100 4七歩打
101 4四桂(36)
102 2二玉(32)
103 5三角打
104 3九角打
105 同 玉(28)
106 4八歩成(47)
107 同 銀(57)
108 5三龍(59)
109 3二金打
110 同 銀(31)
111 同 桂成(44)
112 同 玉(22)
113 5四歩打
114 5一龍(53)
115 4四銀打
116 5八金打
117 5三歩成(54)
118 4七桂打
119 投了
まで118手で後手の勝ち

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20170127今日の一手(その454): と金の遅早

2017-01-27 | 今日の一手
20170127今日の一手

1月7日の名南将棋大会から、SさんとOさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。



一昨日の一手の回答

☆ 形勢判断をします。
駒の損得はないのですが、馬と成銀を作りあっています。角が馬になると4か所利きが増えて、銀が成銀になると1か所増えるだけ、馬のほうが得なので、わずかに先手の駒得です。
玉の堅さは同程度。
先手の攻め駒は34馬と持ち駒銀で2枚。
後手の攻め駒は56成銀と持ち駒角で2枚。

総合すればほとんど互角、少し先手が指しやすいのかも、というところです。

☆ 大局観として
駒得を生かして持久戦、と行きたいところですが、後手から47歩成とか28角あるいは48角があって、駒得は消えてしまいそうです。これを防ぐ手段は難しそうです。特に47歩成から57と というのが金をはがされそうで痛いですね。
つまり後手の攻め駒は47歩成で3枚になりそうなのです。これに対抗するには先手も攻め駒を増やして寄せ合いを考えるしかありません。と言っても39飛や37桂を使うのは手間がかかかります。と金を作って対抗するのでしょう。
後手よりも先にと金を作れないか、と考えます。それなら互角にはなるはず。というのはどちらも働きが悪い飛車ですが、先手の飛車のほうが守りに働きそうだから。直前の後手の32歩が指したくない手だったのです。もっとも先手の飛車も角打ちの目標になるので威張れたものではないのですが。


× 57歩というのも考えてよい手ですが

55成銀に58金では28角


最後49飛でも38角

があるので、と金作りは避けられません。

また、最初の57歩に同成銀同金48角というのも気になります。

× 実戦では24歩でした。

飛車を取りたい、という手です。でも47歩成23歩成21飛(に32とが利かなくて)22歩71飛32と

飛車に逃げられて桂馬が取れるだけでした。それでも75桂があるのですが、57と33馬74歩42と68と同銀47歩

もう一枚と金を作られてのゆっくりした攻めが間に合って、後手Sさんの勝ちになりました。


△ 一目は44歩ですね。

成銀に当たっています。47成銀なら43歩成48角79飛37角成44馬

54金にも35馬なので53と が実現しそう。後手は桂馬を取っても と金が作れません。こうなれば先手の楽勝か。

55成銀と引いたら

43歩成47歩成33と

逆モーションですが、33同歩同馬が両取りです。21飛32と71飛75桂48角49飛37角成63桂成同金42と

金をはがしたので、52と~62金で寄せられます。(と金を使って4枚目の攻め駒にするほうが良いです。)

他には44歩に12角

と合わせる手。(23角では同馬~34角で両取り。)これは取るかどうか悩ましいですが、35馬47歩成13銀

で大丈夫でした。

だから44歩が好手で先手有利、と思ったら57成銀

という手がありました。57同金48角29飛(よい逃げ場所がないのがつらい、もしかすると56馬として飛車を取らせるのかも)57角成

というのは金をはがされているので寄せあい一手負けか。68銀打とできるのですが、その後 と金に早く当たってしまいます。

ということは57成銀に43歩成

のほうが少し良いのでしょう。68成銀同金47歩成61銀28角

という寄せ合いで形勢不明です。


○ では59飛か。

これなら57成銀の筋が消えます。47成銀に44歩48角79飛37角成43歩成

では59飛の途中下車で1手損ですが、と金の作りあいでは先手が速いので、これでも先手有望です。以下は36馬(44馬の時に54金と出られる)61銀71金52銀成

で53と を狙って指せそうです。


× 他には52歩からと金作り。

44歩~43歩成~52と よりも(これは成銀に当たっていたが)52歩~51歩成のほうが(位置が違うけれども)1手早いのか?という比較です。47歩成51歩成57とに52銀

68と同金48角38飛59角成61と

飛車と馬か成銀を交換できたら(58飛とか)63銀成同金71銀という攻め方ですが、ちょっと心細く、寄せ合い負けになる気はします。後手はいろいろな攻め方があるのも不安です。


△ 最後は61銀

71金なら52銀不成62金引65歩47歩成64歩

で寄せあいになり、これは有望か。

後手としては62金寄

52銀不成同金同馬72銀打

とするか(先手は44歩からと金作り)

手抜いて47歩成72銀成同銀

か、どれもその後の先手の と金作りが早くなるかどうかという比較です。



☆ まとめ
後手の一番働いている攻め駒は56成銀で、これを攻めるのは良い着目点です。
44歩(馬で成銀取り)、59飛、57歩の3つ。
パッと見ると44歩がぴったりなのですが57成銀があるのです。(こういうのに気がつかかないのは「両取り見えない病」の症状かも)これは難解。

59飛は1手損のような気もするのですが、ほぼ47成銀に限定できる(38角は何でもない)ので有力で、これは先手有利か。

57歩は他に選択肢がなければ、という手ですが、歩切れになるのが少し痛いです。その後の44歩や59飛が成銀に当たらなくなりますし。

実戦の24歩もと金作りですが、遊んでいる飛車を取りに行くのは筋が悪い、と言われそう。ましてや手数をかけても飛車に逃げられて大損でした。

52歩成からの と金の作りあいは一手遅いようです。

61銀と引っ掛けておくと後手も悩みそう。と金を作った後でも考える手なので、問題図でやっても悪くはないのでしょう。

攻め駒が足りなければ と金作りというのはよく出てきます。1枚はがせば駒得で相手の玉の囲いが弱体化するわけで、一石二鳥、取った金駒で攻めるか自玉の守りに使うかという選択肢ができます。
と金から逃げると相手は0手で攻撃の駒を玉に近づけられます。
こういうのを と金の遅早(おそはや)というのでしたね。(遅いようでも速い、という言葉の略語でしょう。)昔はマムシの と金とも言いました。毒蛇みたいに、気がつかないと命取りになっているということでしょうか。

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大山将棋研究(411); 三間飛車穴熊に銀冠

2017-01-26 | 大山将棋研究
☆ 昨日の復習

先手番花村先生の次の手は?


☆ 今日の棋譜

昭和53年5月、有吉道夫先生と第17期十段戦です。

大山先生の三間飛車穴熊です。目先を変えるためにまだ時々指すみたいですね。

有吉先生は左美濃に。玉を固めて攻めるのが好きですから、持久戦が多いです。

74歩を突いているので少し駒組みが不便で、引き角を強いられました。

大山先生は75歩を見せますが危険な感じ。

ここで88飛では角を取られます。83歩では歩損ですから

77桂から85歩でしのぎました。これには87歩~93桂~85桂もありそうですが

有吉先生は端を攻めました。少しリードです。

大山先生は桂をさばいて対応し

有吉先生は飛角を使います。

あれ?技がかかりました。

少し駒得になったので大山先生は竜を引いて長期戦。

でも54桂があったので駒得は小さくなり58歩を打たされて歩切れです。ならばと角をさばきます。

また角を打ちあい

銀を受ける。

銀桂交換で角を打たれ

香得ですから有吉先生が有利になりました。長期戦では駒の損得が利いてきます。

ゆっくりしていられないので大山先生の攻める番。金は逃げにくいです。

でも馬を取られて

角桂香と金金の交換ですから、駒損が広がったのですが、この局面では62金があります。61歩にも82金ですから

有吉先生は64飛で受けたら金を打たれてピンチ。


31角があって

大山先生は歩切れですが金得に近いです。完全に逆転しました。

あとは少しずつ削り取るだけ。馬を攻め

金を攻め

食いつきました。

投了図。

互いに玉が堅く、長期戦になると駒の損得が利いてきます。一手一手の意味よりも流れを見ておけばいいでしょう。大山先生の穴熊は堅くないことが多いのですが、今回はしっかり守りました。途中駒損で受けているようでは悪いのですが、仕方なく粘っていたら逆転したという感じです。


#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.23 棋譜ファイル ----
手合割:平手  
先手:大山十五世名人
後手:有吉道夫8段
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 8四歩(83)
3 7八飛(28)
4 8五歩(84)
5 7七角(88)
6 3四歩(33)
7 6六歩(67)
8 6二銀(71)
9 6八銀(79)
10 4二玉(51)
11 4八玉(59)
12 3二玉(42)
13 3八玉(48)
14 7四歩(73)
15 2八玉(38)
16 5四歩(53)
17 5八金(69)
18 5二金(61)
19 1八香(19)
20 3三角(22)
21 1九玉(28)
22 2二玉(32)
23 2八銀(39)
24 3二銀(31)
25 3九金(49)
26 9四歩(93)
27 9六歩(97)
28 1四歩(13)
29 6七銀(68)
30 2四歩(23)
31 4八金(58)
32 2三銀(32)
33 5九角(77)
34 4二角(33)
35 3六歩(37)
36 3二金(41)
37 3八金(48)
38 7三銀(62)
39 5六歩(57)
40 2五歩(24)
41 4六歩(47)
42 4四歩(43)
43 6五歩(66)
44 4三金(52)
45 6六銀(67)
46 8六歩(85)
47 同 歩(87)
48 同 角(42)
49 7七桂(89)
50 4二角(86)
51 8五歩打
52 9五歩(94)
53 同 歩(96)
54 9六歩打
55 6四歩(65)
56 同 角(42)
57 6五桂(77)
58 6二銀(73)
59 7五歩(76)
60 8五飛(82)
61 8六歩打
62 9五飛(85)
63 7四歩(75)
64 4六角(64)
65 7三歩成(74)
66 同 桂(81)
67 同 桂成(65)
68 同 銀(62)
69 5五桂打
70 同 歩(54)
71 7三飛成(78)
72 5六歩(55)
73 7七龍(73)
74 5四桂打
75 5八歩打
76 1五歩(14)
77 3七角(59)
78 同 角成(46)
79 同 金(38)
80 9三角打
81 4八角打
82 4五飛(95)
83 4七銀打
84 6六桂(54)
85 同 角(48)
86 同 角(93)
87 同 龍(77)
88 5五角打
89 5六龍(66)
90 9九角成(55)
91 8二角打
92 7五飛(45)
93 7六歩打
94 9五飛(75)
95 7三角成(82)
96 9三飛(95)
97 8四馬(73)
98 9二飛(93)
99 5一龍(56)
100 4二銀打
101 6一龍(51)
102 5五馬(99)
103 7四馬(84)
104 9四飛(92)
105 6三馬(74)
106 9七歩成(96)
107 4六銀(47)
108 5四馬(55)
109 5五桂打
110 6三馬(54)
111 4三桂成(55)
112 7二角打
113 3二成桂(43)
114 同 銀(23)
115 7一龍(61)
116 6四飛(94)
117 4三歩打
118 同 銀(42)
119 4二金打
120 4一香打
121 7二龍(71)
122 4二香(41)
123 同 龍(72)
124 4一金打
125 2四香打
126 2三桂打
127 8二龍(42)
128 6九飛成(64)
129 9一龍(82)
130 5一歩打
131 9三龍(91)
132 7三歩打
133 9二龍(93)
134 6二歩打
135 9七龍(92)
136 5三馬(63)
137 5七龍(97)
138 4二馬(53)
139 2三香成(24)
140 同 銀(32)
141 5三金打
142 5二香打
143 4二金(53)
144 同 金(41)
145 5五桂打
146 5四銀(43)
147 7五角打
148 3二金(42)
149 4三歩打
150 4一金打
151 6四角打
152 7四歩(73)
153 4二角成(64)
154 7五歩(74)
155 4一馬(42)
156 6四角打
157 4二金打
158 3三金(32)
159 3一馬(41)
160 1二玉(22)
161 2二香打
162 2四銀(23)
163 2一香成(22)
164 2三玉(12)
165 3五歩(36)
166 投了
まで165手で先手の勝ち


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大山将棋研究(410); 四間飛車に玉頭位取り

2017-01-25 | 大山将棋研究
大山全集ではアマチュアとの飛車落ちが入るのですが、省略します。(対香村保文氏、大山勝ち)

☆ 昨日の復習

先手番加藤先生の次の手は?


☆ 今日の棋譜
昭和53年5月、花村元司先生と第19期王位戦です。

大山先生の四間飛車に花村先生は玉頭位取りです。

あれ?引き角にしました。これは展開によってはある手なのですが(66銀右の形で)早いです。

大山先生は腰掛銀で2筋を受けたので66銀右とはやりにくく、また角を戻します。花村先生らしい手損を気にしない序盤です。大山先生も43銀~44銀と手損に付き合うことは考えないでしょう。

角交換を挑まれれば32金で受けました。

立石流のような格好になり

でも24歩~25歩では少し遅いです。24飛とぶつける筋でさらに手得を狙うものでしょう。

花村先生は24飛の前に動きだしました。74同歩なら65銀から55角が狙いです。

美濃囲いを乱したら金を上がっておくのが呼吸です。

42金は大山先生らしい手ですが、端に手をつけられては花村先生のペースです。

大山先生は飛車をさばきましたが、端を取り込まれて55角も残っています。

飛車を成っても花村先生がじっと68飛と回ったのがが好手。89角を避け、27角が狙いです。

大山先生の54角は27角を防いだものですが、手順に利きを止められてしまい

この角が好点なのです。

大山先生は端(玉頭)をケアしますが

花村先生の55馬から85桂打ちは気持ちよいです。

馬の利きを通して攻防の銀の進出があり

小技も絡めて

玉を上から抑えます。

香を取って馬が攻防に利きます。

あとは上から駒を打っておけばよく

投了図。


いかにも花村流(序盤の手損)にだまされた、という将棋でした。大山先生でも喜び過ぎたということがあるのですね。こういうことが少ないので花村先生にはかなり勝ち越していたはずですが。
中盤以降の玉頭位取りの指し方を学ぶにはよい題材です。じっと力をためる手、どんどん攻める手、攻防の手、いろいろ出てきます。

#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.23 棋譜ファイル ----
手合割:平手  
先手:花村元司9段
後手:大山十五世名人
手数----指手--
1 2六歩(27)
2 3四歩(33)
3 7六歩(77)
4 4四歩(43)
5 2五歩(26)
6 3三角(22)
7 4八銀(39)
8 3二銀(31)
9 5六歩(57)
10 4三銀(32)
11 6八玉(59)
12 4二飛(82)
13 7八玉(68)
14 6二玉(51)
15 5八金(49)
16 7二玉(62)
17 9六歩(97)
18 9四歩(93)
19 6八銀(79)
20 8二玉(72)
21 7七銀(68)
22 7二銀(71)
23 7五歩(76)
24 4五歩(44)
25 7九角(88)
26 5四銀(43)
27 5七銀(48)
28 6四歩(63)
29 8八角(79)
30 3五歩(34)
31 7六銀(77)
32 3二金(41)
33 3三角成(88)
34 同 桂(21)
35 2四歩(25)
36 同 歩(23)
37 同 飛(28)
38 2三歩打
39 2八飛(24)
40 4四飛(42)
41 6六歩(67)
42 2四歩(23)
43 7七桂(89)
44 2五歩(24)
45 6五歩(66)
46 同 歩(64)
47 7四歩(75)
48 6三銀(54)
49 7三歩成(74)
50 同 銀(72)
51 6七金(58)
52 4六歩(45)
53 同 歩(47)
54 4二金(32)
55 9五歩(96)
56 6六歩(65)
57 同 銀(57)
58 4六飛(44)
59 9四歩(95)
60 4九飛成(46)
61 9三歩成(94)
62 同 香(91)
63 同 香成(99)
64 同 玉(82)
65 6八飛(28)
66 5四角打
67 6四歩打
68 同 銀(73)
69 6五歩打
70 7三銀(64)
71 4三歩打
72 5二金(42)
73 5五角打
74 8四歩(83)
75 9九香打
76 9六歩打
77 3三角成(55)
78 9四香打
79 5五馬(33)
80 9七歩成(96)
81 8五桂打
82 同 歩(84)
83 同 桂(77)
84 8二玉(93)
85 7五銀(66)
86 7四歩打
87 7三桂成(85)
88 同 桂(81)
89 8四銀(75)
90 8一桂打
91 9五歩打
92 同 香(94)
93 9四歩打
94 9二歩打
95 8三銀打
96 7一玉(82)
97 7三銀成(84)
98 同 桂(81)
99 同 馬(55)
100 6二金(61)
101 9五馬(73)
102 7五歩(74)
103 同 銀(76)
104 7六歩打
105 同 金(67)
106 6七歩打
107 同 玉(78)
108 8七と(97)
109 6四桂打
110 4七龍(49)
111 5七香打
112 4三金(52)
113 7四桂打
114 投了
まで113手で先手の勝ち
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