やんごともなく

日常・・あぁ日常。
ブログに書くこと何もなし。

暗中模索五里霧中?!ナンボでも出現する新しい扉とその道の深さとは如何に?

2021-05-24 10:00:58 | 釣部
先週ノーノーを喰らって「バス怖い」とのたまった男に懲りもせずガイスー君からインビテーションが届く。


えーと今週神流湖どうすか?」







行きましょう!!モチロン!


即答である。どうやらバカにつける薬はないようだ。
※これが先日のバカの証明でもある


さぁ出船じゃ


***


閑話休題


写真はないけど初めて神流湖道路で野良アライグマを見た。シマシマの尻尾が車を横切ってビクっ!としたのだが
脳内どうぶつ図鑑で該当する動物がアライグマしかない。うん多分そうだろう。シルバーだったし。
そういえばあつ森にアライグマキャラっていたっけ?けものフレンズにはストーリーテラーであるアライさんがいるけど。


調べると野良のアライグマは害獣扱いであるらしい。性格も凶暴粗暴でアニメ的なかわいいラスカルでは決してない。
ハクビシンが増えているとは昔聞いたがアライさんも同様かも。どこかからの脱走系キャラなのか?
外来魚であるバスやギルへの害魚論云々もあるけれどこちらの方が人に近い分より深刻な気がします。


でもさこの広い日本で一体どうやってパートナーのアライグマに出逢うんだろうか?出会い系アプリでもあんのか?


お友達のフェレットさんと


***


去年に続いて1年振り2回目の神流湖。ご無沙汰しております。


ここは以前より整備された湖で入漁料はもとより持ち込みでのエンジン船(4ストに限るが)もOK。
スロープは一応ボート屋さんへの使用料が発生しますがこの日もトレーラー系アルミがチラホラとバスボートが2~3艇浮いておりました。


こうやってあれば入漁券支払うからバスを守って欲しい(琵琶湖も八郎潟も!)


んで今日は以前より減水傾向とお見受けした。
と、少しダイエットした神流湖ですが水の色は白濁~緑とクリアアップされた合角ダムとは大違いだ。
個人的はこちらの方がお好みかしらね?


最下流は白濁傾向

さぁ長い一日が始まるよ


バックウォーターは1本でその神流川を堰き止めた形なので相当長くどこまで行けるかは未確認。エレキのみでは難しいかと。
基本的な地形は瓦礫が多い急深のリザーバーでその斜面には以前に人が住んでいた様な石積み跡が幾つもある。


奥には超巨大で切り立った岩盤エリアもありその変化は面白い。あと今回も剥き出しにはなっているが水中島もある。
だがシャローっていうシャローはない。そんな感じ。


とりあえず薄暗いウチから準備出来次第での一番乗りのランチング。


ガイスー君ボートはアルミのV12だがエンジンは古い2ストなので装着してはいるが実質エレキ船である。
そのエレキも調子がイマイチらしく私のエレキを使っている。言うて20年モノ。そろそろガタガタなのは止む無し。


さて首尾よくスルリと出船してもその行先は実はこのボート屋周辺。


何故なら一番魚が濃いから。


どの湖もそうなのだが結局ボート屋周辺が一番魚がいる。何故なら捕まえてきてその辺でリリースする人が多いから。
あとはここはヘラブナ釣りのお客さんも多く、このボート屋桟橋で日々エサを撒いてるので小魚が寄り易くなっているのも原因。
そもそも桟橋なる巨大なストラクチャーはバスがつく恰好の場所かと。


そんな訳で遠くに行きがちなバサーですがまずはこの桟橋エリアで様子をみようと。
願わくばとっとと釣ってゼロの壁を乗り越えたい。ノーノーノー!!


***


さて今回課題がある。


それは先週に合角で結構な差を見せられた(魅せられた?)ホバストなるモノでありこれを喫緊の課題としてクリアせねばならない。


そのホバストであるがその前にミドストという以前からあるテクニックの説明をする。


それはミッドストローリング(Mid Strolling)の略で、直訳は「中層を漂う」という意味。
ワームがロールアクションしやすいようにジグヘッドを付け、その名の通り中層を漂うようにワームをロールさせてバスを誘うもの。


私にとって基本的にワームとはボトムをとるものという固定観念(湖底観念?)があり
例えば何らかのストラクチャーに対しワームを置きにいく形だ。


もちろん無形であるウィードにもエリアで置きにいく感じでとにもかくにもボトムを取るのが大前提と思っている。


そのメソッドとしては過去から色々発展してきた。


テキサスリグなるものからスプリットショット、ダウンショット、更に進化は進んでジカリグ、フリーリグ等々
今でも日々発明&開発されている。


その中でも私はダウンショット主流派であり(勿論色々するけど)20年前からワームリグと言えばそれがメインであります。
メソッド進化論を否定している訳ではないが実際釣れるしそれで満足してきたのは本当。


そんな訳で中層というものをズーッと無視してきた。


だが近年バスはストラクチャーフィッシュから漂うような回遊傾向が強くなり
つまりは一つのストラクチャーに固執しない性格になったようだ。
これは散々人が叩いた結果なんだろうが大きいバス(つまり生き残り賢くなったバス)はその傾向が強い。


なので分かり易い場所にはチビバスが多くなりデカバスはその辺を漂っているようだ。
※勿論例外は多くやはり元来の性格はストラクチャーフィッシュ


そうゆう漂うデカバスを獲るテクとしてミドストなるものがあり昨今のプロ戦では超高性能魚探との相乗効果により
例えば水深10mの中層3mに漂う1匹のデカバスを映し出しそれを狙って獲るらしい。マヂで?!


とにかくミドストとはそんなものだがそれを更に進化させたのが件のホバストであり
ホバリング(空中浮揚)とストローリング(漂わせる)を合わせた造語らしく
簡単言うと軽いウエイトのベイトフィッシュライクなワームを表層でミドストする釣り方らしい。ホホウ。


これの強みは余りにものナチュラル感かな?本当に弱ったベイトフィッシュ的な漂い方をするので
バスがつい食べてしまいそうな気分になるのかも?ただ物凄い存在感って話ではないので
やはり何ぞやのストラクチャーに向けてキャストするものだがそこから
浮かせて追わせてそして喰わせる力を秘めていると初見ではそう思う。


ホバストの遊泳層は水深10cm20cmでありつまりは気が付かせて「浮かせる」なるライズアップ能力というものが極めて高い。


だが一方で弱点もある。


大して飛ばなくそしてそれなりにスローだ。いわばじれったい釣りなのだ。これはボトムをとるワーミングよりそう感じる。
ロッドワークも常時フルフルさせているのでチョイ疲れるのは止むを得ずだがの。


とにかく今回は超頭の固いオサーンが重い腰を上げてコレを習得しようとガイスー君改めガイスー先生にご教授を賜った次第であります。
※先週完全にホバストに釣り負けたのが悔しい(←)


これが今回の教材

セッティングが中々難しい


***


ホバストマスターであるガイスー先生は朝から簡単にバスを釣っている。


バンクに向けてキャストしロッドストロークで操っているとググッと重くなるらしくチビバスならポンポンとその手にしているのだ。
一方で要領を得ないワラクシ。同じ様にしているつもりだが水中のワームを見ていると明らかにロールが足りない。


ロッドストロークによるラインスラックとリールの巻き量があってないようで望むアクションが出ないのだ。
そしてこのワームのセッティングも大重要でかなりシビアで難しく左右前後のバランスが崩れるともう駄目なのだ。


クソ不器用でいい加減なワラクシには超向いてない・・・ムムム。


そんな訳で結構面倒を見て貰ったのだが朝のホバスト講座ではモノにならずまた後で。


そうなるととりあえずなんでも1匹釣りたいと欲が出ていつものグラビンバズを投げればそれがまたズドン!と応えをくれる。
これが存外の40UPで「ホラやっぱりこれで良いんじゃん!」とせっかくの進化論を妨げる老害思考ともなるw


表層でもこの通り


***


モーニングサービスも終了しいよいよ桟橋付近を離れたのだが離れて思う事は圧倒的に魚が薄いって事実。


おそらくエサになるベイトが少なければそれもまた納得。地形的にはダイナミックで魅力があるがつまるところ
ベイトがいなければバスがいる根拠がない。口開けて待ってても良い事ないんだろう。落ちて来るのはワームばかりでうんざりかも。
※だからいい加減呆れてムカついて離れて中層を漂うのかもしれません


居ると確信している桟橋エリアならともかく不明であるその他広大なエリアをいちいち遅いホバストなぞやってられない。
なので早いサーチが得意なルアーを投げてゆくのだが(それをパイロットルアーと呼ぶ)今回私はスピナーを実験的に持って来た。


そうスピナーベイトではなくクルクル回るスピナーだ。バスフィッシング的には(スピナーでは)美学がないが
実はサーチベイトとして結構優秀なのでは?と思ってネ。何に見えているかはワカラヌがの。


それをちょっとだけあったなだらかなシャローで投げていたら本当に釣れたw
本人ビックリだがマヂでネ。ケンクラのアバロンスピナー。恐らく20年保有しているけど今日初めて投げて初めて釣れたw
嬉しい誤算。ちょっと昇華。



アバロン(貝殻)系は相当オールマイティ


そんなヲマケもありながらボートは反時計回りで進行してゆく。


去年を思い出すけどあいかわらず難しいレイク。主に岬周辺を撃ってゆくのだが中々応えてはくれない。
剥き出しになっているバンクの質(瓦礫だったり土だったり粘土質だったり)も気にしているのだがこれといった答えもない。


ガイスー先生がジカリグで中々良いサイズを釣ったがそれも単発で続かない。


橋の付近はまだまだ中流域

ようやく40UP!


極稀にキャストした師のホバストを追ってくるが私のは完全無視。何が違うってんだろう?!


***


気が付くと午後。予報通り雨も降って来た。


ガイスー先生が昼寝している間にフロントで好きなように踏んでいたのだが(自分が釣り易いボート操船って意味)
ホバストで一番良いコースを通しても何も起こらなさ過ぎる。マヂでワンチェイスもない。


師のいない間に・・・

ゲートが崖にしがみついてる


マヂで6時間やってもこの釣りのキモが1ミリも解ってないのか?!自分の能力の低さに愕然。


でもここで一つ閃いた。


ロッドを一段階柔らかくしたらどうか?」と。


今まで使用していたのはメガバスロッドで言うF2なるクラスなのだがF1の柔らかさに下げてみてはどうだろうか?
そちらはPEが入ったリールがついているがリールも交換でホバストと相性が良さそうなフロロ3lbをコンバートしてみた。


そしてこれが少し正解に近づく鍵となる。


ロッドワークにロッドの柔らかさが合わさりルアーが左右によりロールするようになってきた。
ラインスラックと巻くリズムが合った感じなのかな?明らかにアクションが改善されたと見受けられる。


どちらかというとトゥイッチに近い硬い動きがそれなりにほぐれた様で余り前に動かずぴくぴくとロールする様に泳ぐ。


そうするとやがて魚から答えが返ってきた。


なるほどこうするのか!


フロントのガイスー先生はコンスタントにホバストフィッシュを追加していたのだが私にも少しづつバイトが出始めたのだ。
フルフルと泳がしていると少しだけ重くなるというかリズムが変わるのそれがホバストのバイトであり
「あぁなるほど!これか!」とワンバイト毎に理解出来てくるのだ。テクニック獲得の瞬間ってかネ。


もちろんまだまだだが次の展開が見えてきたのも本当であります。


***


さてオシマイ。


先週に引き続き朝イチから夕方(っか夜)までやりきった。午後から雨には降られたけどそれもまた良し。
結果としてガイスー先生は10匹を超えてきた様で「(つ抜けは)久しぶりだな~」と感慨深い様子。
クランクでロクマルナマジィも釣ってたしねw


君かよ

雨が気持ちいい


ガイスー君曰く「ダウンショット以来の期待値の持てるメソッド」と評しており
このホバスト道を究める為、早速専用ロッドを注文したらしい。


確かにその通りかもしれない。


上記にもあるが私もロッドチェンジにより何かを掴みかけた感がある。
そしてロッドだけじゃなくラインやフック、シンカー等々のセッティングもまだまだ考える事があると思うのだ。


とりあえず大問題としてバラしが妙に多い。


ガイスー君の理解度を持ってしてもフックアウト率が高い。ダウンショットなんかより圧倒的にスッポ抜ける。
要因は様々だろうがホバスト故の吸込みバイトを上手く口の堅いトコに掛けられないんだと思う。


まず改善するのはフッキングの角度だろう。だが強く意識せんと長年染みついた横へのスィープ癖は直らんぞ?!
勿論ラインセッティング、ドラグ、そして上記にもあるがロッドも一考すべきだと思うのだ。


でもやはりバスは面白いねぇ。確かにウン十年やってるけどいまだ飽きない。こうやって行く度に新しい発見をくれる。
バスフィッシングの面白さとは釣った釣れないデカい小さいだけじゃないからね。


昨今では入口も狭くなりつつあるバスフィッシングで初心者には少々ツラいかもしれませんが大丈夫!
自称玄人にも釣れませんし進んでも進んでも出口なんか見えませんから安心してハマって下さい。


それではバスフィッシング涅槃で御待ちしております。


とっくに日没

ボートよ、あれがトレーラーの灯じゃ
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