やんごともなく

日常・・あぁ日常。
ブログに書くこと何もなし。

何処からともなく集結する無数のアホウとそれを寒々しく許容する南の小島とは如何に?DAY2

2017-01-19 08:43:06 | 走部

朝4時だよ


ウルトラの朝は早い。


スタートは朝5時だがその前に準備やら移動やら食事やらあるので3時前起床必然である。


今回もさっき寝たばかりなのにもう起きてもの凄い量の甘いパンを水分ナシで胃に詰め込む。
これが私の最終調整方。これにて当面のエネルギーの元は確保されるのであります。


そして可哀想だがムジさんも当然起床しパタパタとまもる君みたいに顔を白塗りしている。
えぇ本日は紫外線は弱いのでそれくらいにしておいた方がイロイロヨロシイかと・・・モンクアルカヤ?


未来へ走れ!


***


余談だが昨日貰った今大会のパンフレットを読んでいたらこんな参加者名を発見。


シャアアズナブル・・・


アホですかね?本名じゃないとスポーツ保険適用なんないんじゃいの?








本人だったwww


思ったよりシャアだった


そしてリアルまもる君もいた。えーと今日は非番ですかね?


暗闇で会いたくないな

入念なアップwww

では行ってきます

100kmの道も1歩から


***


どんなウルトラもそうだが序盤はスローを意識して入るのが私流。
周りに下手に同調したりするとペースが混乱するから自分の中の時計感覚を信じて余りはしゃがない様心掛ける。


下地公園を出て栗間島の橋に入り街を抜けて続けて伊良部島の新橋を渡る。この辺で大体20kmだが空はまだまだ暗い。
でもランプを持って走る程ではない。人間の目は中々の高性能であり暗闇でも慣れるものである。


その暗さを利用して橋の高低差も見えなければ案外アップダウンも気にならないものだ。いや脚は気が付くけどさwww


そんなこんなで7時過ぎに夜明けを迎えたがここまでは問題ナシ。
寒さ対策のアームカバーが機能しTシャツも2枚重ねにしてあるので調子はいい。


ようやく夜明け(加速中)


それを裏付ける様にラップタイムも予定通り60分/10kmを綺麗にキープ。
61分→59分→59分と30kmで3時間ジャスト。


そのまま61分→68分(大型エイド駐留の為、多少ロス)→62分と60km通過も6時間12分と絶好調!


富士山発見!


おぉう?このままイケるんちゃうん?






と思ったのはここまででしたシヌ!



おしるこ~

富士山沈没中www


***


60km過ぎのサトウキビ畑セクションで82分/10kmとまさかいきなりの大失速www


ブレてないって事は失速している証拠


集中力が切れ体力が落ちたのかアップダウンと強風に逆らえなくなってきた。
意識が朦朧としてきたので寒いけどエイド毎に頭に冷水をかけながらとにかく前へ進む。


こうゆうネガ反転してゆく気持ちはウルトラにはつきものだけど今回はいきなり来た。


だけどそうゆう危険宙域に配置してあるのがムジナエイドである。


***


あそこまで走れば待っているハズと気力を振り絞り進むのだがこれが予定通りにゼムゼム奴は居ないwww
そして奇妙なトコからヒョッコリ出てくるので貴重な気力を無駄使い・・・


ヨレヨレのボロボロ~

もう死ぬマヂで死ぬ

でもドーピングで20kmは平気じゃろ


それでもヨーグルトでの回復ではなく欲しいのは言霊の力。


2~3言くだらないジョークでも交わせばこれが結構メンタルを回復出来るのだ。
そしてメンタルが戻れば不思議と脚もついてくる。ランナーとは実にいい加減なモノなのであります。


でもありがとうございます。ムジーナ殿がいなければマヂで路傍の死体と化してたかもしれません。


ありがとう!では行くぜ!


***


それでも実はピッチはあがらず88分/10km。でもこれで80km通過は9時間4分。


いやしかし東灯台への道は本当にキツかった。強アゲンストとあの果てしない遠さ。
サロマ終盤のナントカ湿原も超辛いけどここはまた特別。鬼門だとは思っていたけど案の定ボロボロにwww


ここが本当の正念場!

片道2kmが超苦しい


だが予定していた3時通過ではなく2時チョイと全体を見ればそれほど悪くもない。そして3時までに80km通過したならば
今宵の祝勝会?は踊る居酒屋さんに決定という段取りで今頃は予約の電話をしてくれているはず。


こうゆういかにもぶら下がった人参ご褒美も悪くないねアワモリッ!


80kmから90kmは最後の難関で極端に言えばアップとダウンしかないセクションは93分。
その間に最後のムジナエイド補給を受けたがもう喋るのもままならないレベル。


もちろん食べ物は受け付けずヨーグルトだけを飲み干す。


絶賛挫折中

でもまた走り出すのだ


だがウルトラの面白いトコは実はここから。


脚が止まってからが本当の闘いなのでありますココカラジャ!


結構終盤イイトコまで来た


***


残された気力を使い大地から引き剥がす様に1歩また1歩と脚を前へ。


あと10km!


その単純な動作を繰り返すしかゴールに近づく術はない。んでここまで来れば後はどうやってレースを纏めるかを考える。


本当に面白い


そしてついについについに残り5kmの表示が見えてきた。


ああああと5kmだってばよ!


ここからは1km毎に残り距離数の看板がある。それを丁寧に1枚づつクリアしてゆくこの幸福感!!
数ヶ月前の準備開始から走り込んだ時間と距離、そして気持ちがあと少しで昇華する瞬間が近づいている!


これこそがウルトラマラソンの真骨頂!


これでしか得られない甘露な雫であります。こんな嬉しいカウントダウンは他にはない!






そしてゴールが見えたっ!


***


最後の10kmは75分。そして最終結果は11時間46分07秒でした。


ようやくゴールキター!

どんなメダルでも今日はゴールドだ

行儀が悪いが卒業証書授与


タイムは自己ベストには及ばなかったけど公約の12時間切りは果たしたし本当に本当に楽しかった!


最後になりましたが参加にあたり多大なる協力をしてくれたムジーナ殿に最大の感謝を。
そしてこの大会を開催してくれたオフィシャルや大勢いたスタッフ、ボランティアの方々にも感謝を。


ありがとうございました!


これにて宮古島ウルトラ卒業っ!
コメント
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