鎌倉 佐助の風街便り

陶芸、街歩き、クルマ、オーディオ・・。思いのまま徒然に

霜月の夜は更けて師走へ。日々、静々と歳末モード…

2014-12-03 12:36:21 | 日記
いやはや毎度毎度のことながら、たしかつい先ごろ年が明けたと思ったら、まさにアッという間に師走を迎えてしまいました。鎌倉駅西口・御成通りの入口にもさっそく、ささやかながらもクリスマスのイルミネーションが飾りつけられました。


ワタシ的にはこの時季になると毎年、中原中也の「帰郷」という詩の中の「あぁ、おまへはなにをして来たのだと…」という一節がアタマに浮かんできます。もちろん、中也がこの一節にこめた想いとは「全然意味が違うよなぁ」と思いつつもやっぱり「この一年、おまへはなにをしてきたの?」と自らに問いかけてしまいます。そして今年も「たいしたことはできずに…」と言いかけてぐっとその言葉を呑み込むことになります。

おりしも総選挙が始まりました。つい数週間前まで衆議院議員だった「先生」たちが「よろしくお願いします」と選挙区行脚を繰り広げ、ココにも「師、走る」の図が繰り広げられます。「はて、解散の大儀は? 所詮は党利個利でしょ?」などと思っていたら、ここでもやにわに中也の詩の「汚れっちまった悲しみに…」という一節がアタマに浮かんできました。

これからは各党、ならびにマスメディアが総力を挙げて、選挙、選挙の2週間。より一層慌ただしさが増す中、工房の裏庭からは、師走の日差しを浴びて輝く里山の紅葉が望めます。

街の紅葉が日々彩りを変え行くサマを観ながら、大切な一票の投じ先を投票日までしっかり考えてみます…。

以前行なわれた国政選挙の際、ウチの陶芸教室にかよってきているチビッ子陶芸家さんたちから選挙についてあれこれと質問攻めにあったことがありました。小学生だからといって侮ってはいけません。いわく「あのオジサン(候補者)の言うことは嘘っぽい」「選挙が仕事って、なんか変じゃんか?」と鋭い質問を次々と浴びせかけてくれます。それはもう、ワタシ、たじたじでした。

好奇心と批評家精神旺盛なチビッ子陶芸家さんたちがつい先日の11月26日、ワタシがちょこっと出演している「ファンケル・コシラックスCM・BS放送編」オンエア当日 陶芸教室にやって来ました。「これから、テレビCMに出るんだ」と伝えたところ、チビッ子たちは「どうせヘンテコなCMでしょ?」とまったく相手にしてくれません。

そこでちょっとオーバーに「巨人軍の原監督と出演してるんだゾ!」と言ってみたところ、「へぇぇ~」と目をパチクリさせてテレビの前へ。

チビッ子たちは、ファンケルさんのCMの中でコメントを発するワタシの姿を見ながら「ちゃんと話してるじゃんか」などと批評しながら、「それなりに恰好ついてるよ」とお誉めの言葉もいただきました。これで、少しは見直してくれたかなぁ…。

師走を目前に控え、「テレビCM騒動」に続いては、ちょっとアートなお話しを…。

陶芸教室のチビッ子たちと「ファンケルCM」をエンジョイした数日後、市内在住のコンテンポラリー・ダンスの鬼才 秀島 実さんの舞踏公演「アネモネ綺譚」を鑑賞する機会に恵まれました。秀島さんとわが家のつながりはこちらから。

ダンスの世界に関しては、ほとんど知識を持ち合わせていません。されど、躍動感とともに何が起こるかわからない緊張感、そして時に哀愁を帯びた仕草もみせる秀島さんのパフォーマンスに「釘付け」の90分…。

秀島さんのダンスを観ながら、またまた中也で恐縮なのですがなにやら突然「浮波」という詩の中の
「私も歩いてゆく。もうだいぶ冬らしくなって人の心はせわしい。なんとなくきらびやかで淋しい」という一節を思い出していました。何故か訳も無く…。う~ん、なんででしょ? 今でもわかりませんが。

ちなみに、長髪を風になびかせる秀島さんの日常の姿は、この写真のような感じです。


閑話休題…。

霜月を経て師走に至り、街の装いも人々の心持ちも日を追って年末モードに入りつつあります。最後の一枚になったカレンダーに予定を記入していると、必然的に「忘年会」と書き込む機会が何回も。仕事に、プライベートに、この一年お世話になった方々との楽しい語らいのひと時を心待ちする今日この頃。

そして最後に「そうだ、選挙行こう!」の師走 なり。







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