それは新緑輝く先月・5月半ばのこと…。今年の「還暦友達」、そしてご近所のお店仲間でもある「ブンブン紅茶店」のマスター・小木曽さんから「今度、6月5日の日曜日に大磯プリンスホテルで、ウチの会のイベントが開催されます。一緒に行きませんか?」とのお誘いを受けました。この「ウチの会のイベント」とは、小木曽さんが所属する「湘南ヒストリックカークラブ」が開催する「第55回湘南ヒストリックカークラブ大磯ミーティング」。クルマ好きが一堂に会してジムカーナ―等の競技でドライビング・テクニックを競い合ったり、クルマ繋がりの旧交を温め合う、まさに「大人のイベント」です。
そして6月5日の日曜日。小木曽さんはお店を午前中は「CLOSE」して、そしてワタシは奇跡的に陶芸教室の予約が入ってなかったこと故、「いざイベントへGO!」。朝8時30分にワタシの愛車メガーヌのステアリングを小木曽さんにお任せして、雨の中、進路を西へ取ってイベント会場の大磯プリンスホテルへ向かいます。
大磯までの30分ほどの道中、今から約30年ほど前の1987年に小木曽さんを含む3名が中心となって「湘南ヒストリックカークラブ」を立ち上げてこのイベントも55回目を迎えたこと、さまざまなレース体験、クルマの故障トラブルにまつわる武勇伝を楽しく拝聴。そして、我が愛車ルノーのメガーヌを駆ってみての感想を聞きながら、「そうなんですよ、このクルマ…」としきりに頷くワタシ…。小木曽さん、横顔がシブくて、いい感じです。
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おなじ年齢、そしてクルマ好きとして小木曽さんには元々かなりのシンパシーを感じていたのですが、あらためて小木曽さんのスムーズなドライビングとクルマにまつわる会話に包まれるうちに、なんだかとっても幸せな感覚に…。「なるほどぉ、好意を寄せる男性がドライブするクルマの助手席に座る女性の感覚とは、こういう感じかなぁ」というくらい、ステキな気持ちになるのでした。
小木曽さんのドライビングに任せるまま、会場の大磯プリンスホテルへ。聞くところでは、過去においてこのイベントが雨模様となったことは、ほとんど記憶にないとか。じつのところこのワタシ、ここ数年来、かなりの「雨男」の様相を呈しています…。
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クルマの世界ゆえ、集まるのは男性がほとんどかと思いきや、ご婦人方の姿が予想以上に多かったことに少々驚いたり。もっとも、総じて年齢層がやや高めなのも、時代の流れ…?
クラブのウインドブレーカーを身にまとった小木曽さんは、会場所狭しと旧知のクルマ仲間の間を闊歩しています。
会場では、「ブンブン紅茶店」の常連さんS氏が黒いコスチューム?を身にまといつつ、クルマ関係の様々な書籍を展示販売しています。
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S氏も、ワタシにとって「親愛なるクルマ馬鹿」界の先輩の一人です。
そしてこちら、青いウインドブレーカ―の下にレーシングスーツを身に着ける紳士は、現役最年長アマチュアレーシングドライバーの誉れ高い太田朗氏。今回のイベントでのジムカーナーにも「エントリーしている」とヤル気まんまん。
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傍らの小木曽さんは「たしか、心臓にペースメーカーつけてたハズなのに。ジムカーナ―でのドライブ、心臓大丈夫かなぁ」と言いながらも、ちっとも心配している風情ではありません。この場では、すべてが「粋(イキ)」に感じられます。
イベントの目玉たるジムカーナ―へ向けて、プレ走行スタンバイのクルマがスタートを待つべく隊列を組んでいます。各車が響かせるエキゾーストノートとともに、今ではすっかり嗅ぐ機会がなくなった超高濃度の排気ガスの刺激的な臭いがなんとも歓能的です。
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ちなみに本選はA、B、NA~Kまでの9クラスごとに分けられて走行タイムを競うシステムになっているようです。かつて小木曽さんは2大会連続でクラス優勝したほどの実績を持つのだとか…。どおりで、ドライビングに関する解説はじつに説得力があります。
車列の中、ワタシの愛車メガーヌを生産しているルノーがかつてこの世に生み出したモータースポーツ界の名車「アルピーヌ」の姿を発見。
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すかさず、カメラに収めて…、と撮影に夢中になる最中、
「マキロウさん、こっち、こっち」と小木曽さんに声をかけられるまま、ふと気がつくとジムカーナ―へ向けてプレ走行する青いルノー・アルピーヌの助手席に収まっていました。このアルピーヌのドライバー川口さんは、もちろん「湘南ヒストリックカークラブ」の会員さん。小木曽さんが「倉田さんもルノーに乗ってる」と紹介してくれたこともあり、メガーヌの話もすんなり進みます。余計な装飾をいっさい排除したコクピットに座ると、気分はすっかり、ラリーのナビゲーター。
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そして、約1分にわたる前後左右横Gを体感するレーシングドライブ!。プレ走行ということで比較的穏やかなパフォーマンスでしたが、つかの間 サーキットの感触を味合わせていただきました。あらためて、小木曽さんの厚意にただただ感謝…。
ジムカーナーにエントリーしているクルマはポルシェ、ミニクーパー、そしてロータスにシトロエン、はたまたBMW、国産車…、という感じで、さながら、「大磯国際モーターショー」といったような様相を呈しています。
そのような中、ワタシ的にはなぜか気になる日産車。このフェアレディSR311は、高校時代の友人がかつて駆っていました。
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なんとも、懐かしい…。
そして、こちらは今から40年ほど前の昭和30年代後半から40年代に日産自動車から生産された伝説の名車スカイラインGT-R。
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新旧2タイプのGT-Rが並ぶ姿は、クルマのイベントだからこそ実現する超スペシャルな光景。ケンメリGT-Rは、かつて若かりし頃に何度か運転させてもらったこともあり、懐かし過ぎて涙が出そうになります…。
40年以上の運転歴にあって、日産車を乗り継いでいたのは若かりし頃の約15年くらいでしょうか。日産のターボ車で首都高を爆走していた頃が、つい最近のように思い起こされます。やっぱり、いいなあ、日産車。
そして、今の愛車メガーヌはフランスのルノーが生産しているクルマですが、ルノーといえば日産自動車と提携関係にありましたっけ。ということは「今もやっぱり日産に導かれているのかなぁ」などと、妙に納得…。
午後からの陶芸教室に備えてお昼前に帰宅した際、迎えてくれたウチの同居人さんからは「大好きなブンブンさんとのデートはいかがでした? なんだかとっても嬉しそうな顔してますよ」と、冷やかされる?ことしきり。そして陶芸教室の会員さんからは「センセイ、今日はいつも以上に楽しそうですね」と声をかけられる一幕も。
あらためて、このところ少々遊びが足りませんでした。人生、もっと楽しまなくちゃ!
とチカラ弱く宣言してみたところ、どこからともなく「遊び過ぎです」とピシり。好事 魔多し・人生いたるところヘアピンカーブあり の態…。