鎌倉 佐助の風街便り

陶芸、街歩き、クルマ、オーディオ・・。思いのまま徒然に

雨、雨、雨の神無月、〆の晴れ間は収穫多きつかの間の「小休止」…

2017-10-30 20:34:05 | 日記


多くの方々に知られていることではありますが、10月は日本中の神様がすべて出雲の地に出かけてしまうことから神無月…といわれています。ということで、俗にお天道様とも呼ばれる太陽の道程を司る神様もず~と出雲で豪遊していた?ためか、この10月はお日様にはすっかり見放された一ヵ月となってしまいました。ふり返ってみても、ワタシの個展や友人知人が関わっていたイベントも軒並み雨の影響が…。

しかしながら神無月終盤の昨日、襲来した台風の後を追ってお天道様の道程を司る神様もようやく当地に戻って来てくれたのでしょうか、本日は朝からお日様の光がくっきり。出雲の地に出かけていた八百万の神様も、11月・霜月を前にようやく地元に里帰りし始めているのかもしれません。

気のせいか、佐助の杜は一夜のうちに紅葉が進んだように思えます。秋が深まったからか、はたまた、昨夜の台風による塩害で葉色が悪くなったのか、なんとも微妙なところでもあります。

我が家に目を移せば、今月中盤の個展後も毎日 納品やお礼参りで慌ただしく動き回っていましたが、本日ようやく「小休止」。ウチの同居人さんは、近々に控えた親戚の婚礼に着ていく留袖の点検をするひと時。と、その様子をうかがっていた愛猫ノワールが、さっそく点検に割り込んできます。

「コラぁ、キミの真っ黒な毛色は留袖と同じ色だからね。チェックしないでいいよ」と言ってはみたものの、留袖に染め抜かれた家紋に最後まで「興味津々」のようでした。

この親戚の婚礼に際しては、ご祝儀とともに拙作をお祝いの品として贈ることを考えています。本日、間近に迫った親戚の披露宴に向けてラッピングを、あれこれと…。

常々、各所に作品を送る梱包に際しては、その安全性と見栄えを常に心がけていますが、今回のおめでたい門出に際してのラッピングはひときわ心躍るものがあります。今から「その日」が待ち遠しい…。

工房では、10日ほど前に終わった個展後も訪ねて来てくれる方々に向けて、引き続き作品の一端を展観しています。

陶芸教室会員さんともども、作品を見ながらゆっくりと語り合えるひと時がなにより貴重な時間です。

そしてそして、本日はなんと約3カ月ぶりに愛車メガーヌを洗車する機会に恵まれました!個展の準備にかまけて日々乗りっぱなしで「放置プレイ」だった故、ワックス掛け作業のなんと楽しいことか…。

かつて若かりし頃において自らの趣味の中で、洗車という行為は野球、競馬、カメラetc…とならんで常に上位に位置していました。それが50代を前にメガーヌに乗るようになって以来、洗車作業に対する情熱が徐々に冷めていったのも事実です。

そのバチが当たったのか、はたまたルノーというクルマメイカーの性格故か、とにもかくにもメガーヌは頻繁に故障してくれるまま、10余年を経ています。おりしも本日、メガーヌの車内天井に異常発見。天井の布製内張りシートが弛んだテントの如く垂れ下がってきています。ディーラーさんに修理依頼する前に、いろいろ方策を練る衝動に駆られます。良い意味でも悪い意味でも、ホントに飽きさせてくれません。かつてルノーが標榜していた「退屈へのレジスタンス」とは、これまさに名言です…!?

メガーヌの天井落下に想いを馳せるなか、ふと天を見上げると木枯らし1号によって清められた夜空に月が冷めざめと輝いています。


間もなく11月 霜月。

残り少ないカレンダー 早くも問わず語らう新春三日…






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今年も皆様がたに支えられて個展を開催できました。ありがとうございました。

2017-10-22 16:28:43 | エンタメ


先週の土曜日からスタートしたワタシの個展も一昨日の20日 金曜日に終了しました。開幕以来一週間の会期中はほとんど雨に降られてしまいましたが、今年も多くの方々が足を運んでいただきました。あらためて、心よりお礼申し上げます。

会期を振り返ってみても、陽射しに恵まれたのはほんの数時間だったように記憶しています。


雨や曇天の下で落ち着いたトーンに見えた拙作も、窓越しに柔らかな陽射しが差し込むようになると明るいテイストに姿を変えていくように思えます。





そして個展終了から一夜明けての昨日、今度は個展に来てくれた方々のイベントに足を運びます。まずはこの日 東京・日比谷公園でスタートした「日比谷公園ガーデニングショー」へ。同展には毎年、我が家の庭をアレンジしてくれているお庭師・大熊さんとその仲間の方々が出品しています。


大熊さんは、我が家の庭のアレンジをしている時以上に、リラックス、そして楽しそうな表情を浮かべています。


大熊さんとそのお仲間が今回の作品制作にあたって選んだテーマは「ネコ」。

しっかり、「ネコ」しています!

続いてはワタシが勤めていたベースボール・マガジン社での先輩・長見有方さんをはじめ、4人のアーティストが繰り広げる「ヒランダルスカ14倶楽部展」へ。日比谷公園からほど近い銀座4丁目交差点裏の画廊にて4名がセルビアとのかかわりを写真やテキスタイル他各々独自の表現方法で制作展示しています。


シャイな長見さんは、ワタシの顔をあまり見ることもないまま控えめな語り口で自らが撮り貯めた写真を解説してくれます。


「ちょっとお茶でも飲んでってよ」と言葉をかけられて、抹茶が供されてきました。その2客のお茶碗を見た瞬間、思わず「あっ、このお茶碗、両方とも可愛い…」。よく見ると、水色のお茶碗は、昨年のワタシの個展の際に長見さんが買い求めてくれた作品です。

長見さんが普段から拙作をさりげなく使ってくれている一端が垣間見れて、あらためて陶芸を生業としているものとして少しばかりではありますが「嬉しい」気分に浸ったひと時でもありました。

更に日が変わって本日は迫り来る台風の影響で朝から大粒の雨が降り続いています。個展後の諸々の用事で立ち寄ったお店の軒下にも、雨だれが滝のようにしたたり落ちていました。


お店に向かう時も去る時も矢のように降り注ぐ雨に打たれながら、その合間を縫って「選挙へGo!」


そして今、ウチの黒猫ノワールと遊ぶお客さんの傍らで ビールのグラスを傾けながら選挙速報と台風情報に目を凝らす我なり…。

こちら鎌倉では衆院選に加えて、市長選の投票も同時に行なわれていました。

ある意味 国政選挙以上に、冷静沈着な判断と義理人情の狭間に揺れるローカルな首長選の行方を巡り、秋の夜長は果てしなく…。







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雨の中、お越しいただいた方々に心より御礼申し上げます…

2017-10-16 18:37:38 | 日記

自宅工房にて二日前の土曜日に個展開幕して以来、ず~っと雨が降り続いています。もう、雨はすっかり慣れっこになりました。個展3日目の本日はなんと、46年ぶりの寒い10月…なのだとか。個展会場の自宅工房の窓からは 氷雨!?そぼ降る晩秋の風情が…。


個展という「ハレ」の場には似つかわしくない天気ではありますが、雨の中、初日から多くの方々がお越しいただき、ありがたい限りです。特に昨日の日曜日は今回まで8度の個展を振り返っても「1日当たり過去最高」の賑わいとなりました。

開場前の午前10時半くらいから午後5時半の終了時間を過ぎてもお客様と話し続け、この間の約7時間はまさに「あっ」という間に過ぎてゆきました。

皆さんの感想としては、やはり案内ハガキに掲載したこの作品に「真っ先に目が向かう」との声が多く聞かれました。


そしてコチラの4色の淡い色目のカップ&ソーサ―は、技法を訊ねられること、しきり…でした。


制作において、いわゆる一発勝負の「一点モノ」への反応も上々です…。


今回は、これまであまり制作してこなかった「和」のテイストの作品も少々多めに発表しています。



この「和」のテイストは、あと数年後にはワタシのメインの流れになる、かも!?…。自分でもまったくわかりませんが…。

同時開催の「さわやかな秋に映える帯展」では京都伊と彦鎌倉店さんの帯を展観しています。
●塩瀬 京友禅 染帯「乙女椿」


●塩瀬 京友禅 染帯「雪結晶」、塩瀬 刺繍帯「うずまき」

この他にもご用意があります。

今やウチの工房でのイベント恒例となっている「星の間」星井サトルさんの算命学占いは今回も大好評。

星井さんの鑑定を受けた方々のさわやかな笑顔が印象的でした。

ウチの同居人さんがブランドアップしているCHI-BOU NOIRから今回新たに販売された鎌倉黒珈琲も上々の滑り出しを見せています。


昨日の日曜日は個展にやって来た幼馴染と高校時代の友人たちが偶然遭遇し、ワタシの母を囲んで東京の下町談義に花を咲かせていたようです。今から思うと、彼らはワタシの作品を観ることなく、ただただ酔っぱらって家路についたのでした。困った奴らです…。

高校時代からの友人で今は市内に住むオンナのオジサンは「あ~、みんなに会えて良かった。クラス会より楽しかったよ!。来て良かった。別の日に作品、見に来るね」と、お愛想のニッコリ笑顔をプレゼントしてくれました。。

ちなみに本日 個展3日目のスペシャルは地元テレビ局J:COM鎌倉さんの番組収録。個展の紹介やワタシの陶芸活動等をもっともらしく、トークさせられてしまいました。

収録の模様は明日17日火曜日夕方午後6時30分からの「デイリーニュース」にて、オンエアされる予定となっているそうです。もし気が向いたら観てやってくださいませ。少々間抜けな顔してしゃべってると思います…。

あらためまして、個展のご案内…。












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本日より 個展開幕いたします。よろしくお願いいたします。

2017-10-14 08:41:55 | 日記

本日から自宅工房「佐助Room114」にて、個展開催の運びとなりました。3,4日前から伝えられているとおり、本日の天候は雨…。個展に向けて数日前から掃き整えていた庭道も、秋の雨にしっとり濡れています。


天気予報によれば、20日までの会期中はほとんど曇り、もしくは雨…となっています。

一般的にどのような催しでもお天気の状況が気になるものなのですが、この一週間の予報を目の当たりにすると、逆にお天気は全く気にならなくなります、グスン…。せめても、しっとりとした気候の中、来てくれた方々とゆったり話が出来そう…との願いもいだきます。

あと数時間後に開幕を控えた工房。

おっと、土間に履き置かれたスニーカーが、開幕前のあわただしさを現わしているかのようでもあります。

一昨日あたりから準備状況を見に来てくれた方々の間では、案内ハガキの四角皿をはじめ、好い反応をいただき、心強いかぎりです。








CHI-BOU NOIRからは、これまで販売している 鎌倉スパイス、鎌倉紅茶、鎌倉ソルトに加え、今回新たに 鎌倉黒珈琲をラインアップしました。

CHI-BOU NOIRをブランディングしているウチの同居人さんは「味わい深いカフェオレが飲みたくて、焙煎士・鈴木雄介さんにブレンドしていただきました。ほのかな酸味のニュアンスで奥行きが広がり苦味をひきたてています。甘みもあるのでストレートでも美味しいです」と、その味と香りを伝えています。

鎌倉駅西口から市役所通りに向かい、紀ノ国屋やスターバックスカフェの前を経てトンネルを抜け、ほどなく斜め右に入って約30メートル、ご近所のお宅前には誘導看板もご用意いたしました。


そして今年も一番目のお客様は、ご近所のお店仲間「ブンブン紅茶店」のマスター・小木曽さん。

例年どおりのスタートということで、これで今年の盛会も間違いなし‼

少々の雨模様ではありますが、皆様のお越しを心よりお待ちしております。よろしくお願いいたします。

あらためまして、個展のご案内…






















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「鎌倉の父と母」と呼ばれて幾年月、娘の旅立ちは嬉しく、そして少し寂しく…

2017-10-09 12:23:31 | 日記


ワタシにとってこの3連休は、1週間後に迫った個展に向けて諸々の準備でまさにラストスパート! のハズなのです。が、ウチの陶芸教室にかよって来てくれているお嬢さんの結婚披露パーティにお呼ばれし、幸せをみんなで分かち合うとてもステキな時間をいただきました。

時は3連休初日の10月7日。所は我が家から徒歩数分の場所に位置し、鎌倉市の景観重要建築物にも指定されている 笹野邸。ワタシ自身、これまで何十回も結婚式に参列していますが、家からこれほど至近の地での宴は記憶にありません。共に参列するウチの同居人さんは色留袖に身を包んでいましたが、やはり「近くだから、着物に気を遣わずに思う存分、式を楽しめそう…」と、家を出発する前からウキウキしていました。

笹野邸まで数分の道のり、ご近所のお店仲間さんから「今日はおめかしですね。いずこへ…?」などと声をかけられながら、着物の裾を気にしつつ歩を進めます。

蛇足ながら、ワタシには「今日は七五三ですか?」との声がかかりました…。

佐助の街に広がる青々とした里山の風情を楽しみながら 程なく、笹野邸へ。

常日頃、笹野邸の横の道を通ることはあるのですが、邸内に入るのは今回がはじめて…。

受付を済ませて邸内西側の方向に目を向けると、木々の奥に秋の陽射しがたっぷり注がれるお庭を垣間見ることができます。


宴の前、会場の笹野邸前庭は厳かな雰囲気に包まれていました。


この日は朝方まで雨が残り、午前中は肌寒い曇り空に覆われていたのですが、午後の宴が始まる頃には見事なまでの晴天の秋空が広がり、陽に照らされてジリジリと額が焼けてきます。

会場のスタッフから配られた日傘の陰に身を寄せ合って、初めて会う人もみんな「お友達」…。

パーティのお料理は、市内でも評判の あのフレンチのお店…。


本日の主役の二人。

思い起こせば、彼女が大学時代の友人とともにウチの陶芸教室に来たのは今から6年くらい前のことだったでしょうか。ウチの近くに住んでいたこともあり、陶芸の時に限らず我が家に立ち寄り、ひいてはウチの二人とお酒の席をともにする仲になりました。そしていつしか、街で人に会うたびにウチの二人を「鎌倉の父と母」と紹介してくれるようになっていました…。いきなり「父と母」に成り、ウチの二人はこそばしいやら、恥ずかしいやら。なんとも、嬉しいひと時でもあります…。

午後半ばに始まった宴は、夕闇が迫る中においても華やぎの度を増して行きます。


式のクライマックスといえばやはり、新婦から両親への挨拶 ということになるのでしょうか。

陶芸教室の際に折に触れてご両親への感謝の気持ちを聞いていたので、挨拶の言葉ひとつひとつがより一層私の心にも沁みてくるようです…。

宴の締め、新郎新婦、両家ご両親の挨拶の折り、たまたま立っていた所からカメラのファインダー越しの光景を見た時、「往年の日本映画のワンシーンのようだなぁ…」と、幸せの深呼吸。

新郎の父が感謝のご挨拶を締めた時、万来の拍手が秋の夜空に響いたことは言うまでもありません…。

式がお開きとなり、ふと気がつくとウチの同居人さんが真っ先に新郎新婦が迎え待つ元へ駆け寄っていました。


鎌倉の母 と呼ばれて迎えた宴 色留袖の裾の乱れも夜露に紛れ…


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間もなく個展開催、「中秋の名月」をあの外人と眺めココロ和んで…

2017-10-05 09:03:43 | 日記


ふと気がつくと10月 神無月を迎え、ワタシの個展準備も急ピッチ、というか窮ピッチのような様相を呈しながら、総仕上げの時を迎えつつあります。

白と黒のコントラストで個展のたびに好評を博している通称「クジラ」は、あらたに白と新色の組み合わせも制作中。



4色のうわぐすりを掛け分けたカップ&ソーサ―は目下のところ、うわぐすりの掛け分け作業に悪戦苦闘の日々が続いています。

作業の様子を見ていた知人は「そんなに面倒なことをしなくても…」と言ってくれます。「そうなのですよ。わかってはいるのだけれど…」いったんスタートしてしまったことは、もう後には戻れません。それはあたかも来るべき選挙に向けて揺れに揺れる政局のよう…!?

朝から作業を始めたと思っていたら あっという間に午後も深まり、工房の西側の窓からは傾きかけた陽射しが入り込んでいます。時間の流れのなんと速いことか…。


おりしも昨夜は「中秋の名月」なのだとか。昨夜、インドに住むオランダ人・ディルクが夏以来 約2ヶ月ぶりに来日しました。「一緒に飲みましょう」と誘われて、駅近くのあのお店「六弥太」さんで旧交を温めて

ほろ酔い気分で仲良く「中秋の名月」を拝みます。真っ先に「おぅ、いい月ですね…」とつぶやいたのは、やっぱりディルク…。日本人以上に日本の風情を愛しているようです。

♪月がとっても蒼いから!?もう一軒…、御成通りをぽつぽつと。

常日頃 ふらりと工房に立ち寄って「やってますね」と声をかけてくれる友人知人や、インドから日本に来た時に真っ先に会ってくれるこのディルクに応えるためにも、個展に向けてもうひと頑張り…を誓いつつ、夜空を見上げると「中秋の名月」は、よりいっそう輝いていました。

あらためまして、あと10日足らずに迫った個展のご案内を…。











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