鎌倉 佐助の風街便り

陶芸、街歩き、クルマ、オーディオ・・。思いのまま徒然に

鎌倉花火大会と古民家で「夏の思い出作り」。仕上げは「さんぽ」から・・

2013-07-24 16:22:30 | 日記
二十四節気の第十二番目で「暑さが最も厳しい時期」にあたる「大暑」となった7月23日 火曜日、当地はまさに「暦どおり」の猛暑の一日でした。陶芸教室においても、通常はめったに使用しないエアコンをこの夏はじめて稼働させて室温をぐっと下げた環境下で作陶していただきました。とっても快適、です。されど、少々の汗をかきながらの作陶であればこそ、手がけた作品に「気」が入るような感も‥。なんとも複雑、な気分でもあります。

さてさて、朝からジワッと蒸した「大暑」の夕刻、この街の夏一番のイベント「鎌倉花火大会」が開催されました。「夕方から小雨‥」などという天気予報のもと、昼日中から工房に立ち寄ってくれた友人知人の皆さんととともに「今夜の花火はあるの?」などとおおいに気を揉みながら、どうにかこうにか定刻の午後7時20分に「ドカーン」と花火の炸裂する音が街中に響き渡りました。

かれこれ、当地に移り住んで以来、四回目の「花火」となります。例年ならば、歩いて約15分ほどの由比ヶ浜海岸にて真近から花火を愛でることを常としていました。しかしながら今回はちょうど窯焚きのスケジュールと重なったために、自宅工房脇の窯場にて窯焚きしながらの花火見物となりました。


昨年の花火大会の際には、同居している母から「思いのほか、花火がよく見えたのよ‥」という言葉を聞いてはいたのですが、今回、はじめてわが家の庭から観察してみると、「なるほど‥」という感じでそこそこに夜空に鮮やかに撥ね躍る花火を楽しめるのでした。ご近所の里山の奥に広がる花火に「ちょっと感激。そして花火見物に訪れる方々の喧噪を離れて、しかも窯焚きしながらゆっくりと眺められるのがなんともありがたい‥。

ある時は「ポワ~ン」と、そして、時に「ポショポショ‥」と、硬軟織り交ぜつつ
 

ふと思い出したかの如く「ドカ~ン」という大音響とともに、佐助の街の夜空まで花火の光輪が舞い降りてきそうなほどの大迫力‥!?

ご近所に住む方々の「うわぁ、きれい!」という歓声を聴きながら、午後8時過ぎには2500発が競い弾けた花火の宴も「ジ・エンド」。

そういえば、大学時代の友人が今も新潟で花火師として活動していたような。アイツ、今頃、毎日どこかで花火打ち上げてるんだろうなぁ‥。


閑話休題。


夏の景色をもうひとつ。過日、かねがね「プチライブ」に一緒に顔を出したりしている若いお譲さんから「倉田さんご夫妻へ。知り合いの家でパエリア・パーティします。ぜひ、お越しください」との連絡をいただき、その言葉に甘えてノコノコと出かけて行ってしまいました。知らせてくれた住所を訪ねていくと

思わず「こっ、これは見事‥」とつぶやいてしまうほどの、昭和モードいっぱいの民家に辿りつきました。

おそらく国産の松材をふんだんに使った外壁や銅製の雨トイ、そして精密な彫をほどこした調度の数々。
 
 

このお宅の佇まいには遠く及びませんが、私が育った東京・葛飾の家もその雰囲気はまさに同一のものがありました。「今は無き、あの葛飾の家が懐かしい‥」と、ちょっぴり感傷に浸る一幕も。

昭和の息吹を伝える木造家屋、そして、夏の日の午後とくれば、コレもまた欠かせないアイテムのひとつ。

知り合いの女性がご挨拶代わりに携えてきたこのスイカは、まさに夏の旧家の風情にジャストフィット。畳と兜が妙にマッチして「昭和の香り」ここに至れ、なんて一人勝手に悦に入ってみたり‥。


チビッ子や学生さんたちの夏休みはまだ始まったばかりですが、ワタシとしてはなんともこの数日間でしっかりと「夏の思い出作り」を果たしてしまったような気分‥。というわけにはまいりません。来たる8月2日(金)から4日(日)までの3日間にわたって「第4回 鎌倉佐助のさんぽ市」で皆様をお待ちしています。

炎暑盛りの候ではありますが「夏の思い出作り」へ向けて、「さんぽ市」へお出かけださいませ。


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第4回 鎌倉佐助のさんぽ市。「地味に、凛々しく、ユルユルと」今年も開催いたします

2013-07-18 10:19:08 | 鎌倉佐助のさんぽ市
連日 怒涛のような夏の日差しが降り注いでいますが、間もなく、チビッ子や学生さんたちにとって待望の夏休みがやってきます。わが身を振り返れば子供時代から高校球児だったティーンエイジの頃まで、夏休みといえばただただひたすらに「野球、野球、野球‥」の日々でした。特に高校時代は「練習の合間に、たまには彼女とデートでも‥」と思ってみたところで、その肝心の好きな女の子にはちっとも見向きもされず、今思い起こしても「ちょっぴり悲しくもある夏休み」でもありましたっけ。野球の戦績はそこそこの結果を残してはいたのですが‥。

とにもかくにも昨夕、今から約40年ほど前までの夏の野球に明け暮れていた記憶をたどりつつ、ふと朝日新聞夕刊の一面に目をやると、かの宝塚音楽学校創立100周年を祝う記念祝典の模様を伝える記事が掲載されていました。

この記事を見た瞬間、ウチの同居人さんともども「かえさんもオシャレしてこの祝典に参加してるんだね」とニッコリ。

かねてより当ブログをご覧いただいている方々にはあらためてご説明する必要はないのですが、ここ佐助のお店仲間「甘味処 こまめ」の店長・かえさんは、かのタカラジェンヌという華々しい経歴の持ち主。さりとて、自分からはけっしてその素性を明かさないところが「いと、素敵」な限りです。

昨夜はNHKテレビの「7時のニュース」でも、この宝塚100周年の話題が大々的に放映されていました。宝塚の歴史を伝える映像の中には、このようなレッスンのシーンも。

かつてはかえさんも「清く、正しく、美しく」その若き日々を過ごしていたのでしょう。たぶん、今も‥!?

かえさんは宝塚に旅立つ前日、ワタシに「このたびの宝塚で心に残る一コマに出会うことがあったら、マキロウさんとミツコさんにお話ししてもいいですか‥」と言っていただきました。なんとも奥ゆかしい言い回し、これこそが宝塚の連綿たる歴史の術(すべ)なるかな。♪スミレの花、咲くころ~ のメロディを思い浮かべながら、かえさんの「宝塚紀行」を心待ち‥。

あらためて、宝塚は100周年。ひるがえって、わが身のまわりにも何か誇れる歴史のひとつはないものかと見回したところ、今年でまだ4回目ではありますが、ご近所のお店仲間ともどもチカラを合わせて取り行なうこんな催しがあります。

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今から約4年前に「甘味処 こまめ」のかえさんたちが発起人となって5軒の参加からスタートした「鎌倉佐助のさんぽ市」も、今年は20店舗以上が参加し、さらにはスタンプ・ラリーをご用意できるまでに成長することができました。

会期中、参加店舗一同、総力を挙げておもてなしさせていただきます。夏の日差しとランデブーを楽しみながら、佐助ヶ谷の「さんぽ」を心ゆくまで満喫してくださいませ。

時あたかも、ウチの工房では「さんぽ市」に向けて、とある作り手さんが「ボーン・ブローチ」を鋭意制作中です。

「さんぽ市」に際して、わが佐助Room114では通常2000円の「「陶芸皿絵付け体験」を期間限定1500円にてご提供いたします。皆さま、お気軽にお立ち寄りください。
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庭師・大熊さんの「遊び心」あふれるお庭のカタチ、ひとまず完成です!

2013-07-13 15:52:50 | 日記
ここ神奈川においては去る7月6日に梅雨明けを迎えて以来、まさに「鬼のような‥」という形容がぴったりの猛暑の日々が続いています。たしかに、摂氏35度以上の暑さに息も絶え絶えの今日この頃ではありますが、陶芸を生業とする身としては寒さに震える中での作陶に比べれば、猛暑の中での粘土細工は「まさに大歓迎!」。粘土と水の冷たさとは無縁の夏の時期こそ、陶芸にとっては最良の季節に他なりません。

心の片隅で「ずーと、暑い夏が続いてね‥」などとささやかなる希望をいだきながら作陶しつつ、ふと窓の外に目を向けると、

なんと、早々と秋の使者の代名詞たる赤とんぼが、愛車メガーヌのラジオアンテナのてっぺんでゆったりと羽根を休めています。


ワタシにとって赤とんぼといえば、夏の全国高校野球選手権大会終盤に甲子園球場のグラウンドを飛翔する姿がつとに印象に残っています。ことほど左様に、赤とんぼとは秋の到来を告げる「季語」のような認識でもあります。その例でいえば、今この時期の赤トンボはなんとも不思議‥、秋の訪れは案外早いのかも‥、と思っていたところ、

当地の夏を彩るこんな催しの告知パンフレットが。

今年は誰がやってくるんだろ、何処で観るんだろ‥。

毎年の例にならえば、海岸まで出向いて間近から大輪の花火を愛でることを常としていますが、今年に限っては坐骨神経痛との事情も相まって、わが家の庭からちょこっと見える花火を観賞するの一興かな‥。
おりしも庭もあらためて手を加えていただいたことだし。

ということで、前回のブログに引き続いて庭の改装工事の一端を‥。

まずは、うっそうと繁っていた庭木をバサバサと剪定することから、すべては始まりました。

今となっては、この写真のような豊かな森? がちょっぴり懐かしい‥。

7月1日から9日まで、計8日間にわたり、大熊、ならびに酒匂両氏が庭士のスキルとパワーを存分に発揮していただき、とてもカチッとした庭に変身しました。

風の抜けが格段に飛躍し、いわゆる「気」の流れも良くなったように感じます。

それまで坐骨神経痛にかまけて雑草が生え放題だった裏庭の「うわぐすりかけスペース」も、端正な趣きへと姿を変えました。

なんとなく、うわぐすりかけをして汚してしまうのが惜しい‥。ここはひとつ、作業のスタイルそのものを一大変換しなければ、と決意を新たにした次第。ことほど左様に、ワタシ、単純です。

今回の「庭仕事」に際しては、家の東側にそびえる崖に茂る大木の枝の伐採も特にお願いすることに。
 
屋根より高く伸びていた枝は、約1時間ほどですっかり伐採されて、風の流れも飛躍的に向上しました。地上から指示する大熊氏、そして 忍者の如く身の軽い酒匂氏が声をかけ合いながらの体力、知力、そしてスキル全開の伐採作業は、まさに見応えたっぷり。「来年もぜひお願いします!」との決意も新たに‥。

とにもかくにも、ネコの額ほどとはいえ庭のしつらえがひと段落したところで、ウチの同居人さんから「工房から庭が良く見えるように、これを機にアナタの愛車メガーヌは手前に停めましょう」との指令が下り、

これまでのメガーヌの駐車場所は、昼間の間はガラ~ンと空白のスぺースへと姿を変えることになりそうな気配が濃厚‥、です。

とにもかくにも、庭の改装にあたって思い描いていた「ゆっくりとくつろいでいただけるスぺース」が、少しばかりではありますが実現しました。近くにお越しの際にはぜひお気軽にお立ち寄りください。


追伸 ブログにて自身の腰痛、ならびに坐骨神経痛の様子をお伝えしたところ、多くの方々からご連絡いただきありがとうございました。
そしていろいろなお話しの中であらためて、腰痛や坐骨神経痛に悩む方々がいかに多いかを知るとともに、とても有効な治療方法等をご紹介いただきました。この場を借りてお礼申しあげます。











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「折り合い」と遊び心の庭造り、「七夕」近し夏の空。

2013-07-04 15:29:10 | 日記
それは今から約2週間ほど前のこと。東京の名医の元で坐骨神経痛の治療を受けて痛みも半減し、すっかり気を良くして「これからは従来のスパンにペースを戻してブログの更新をいたします」などと大見栄をきった記憶があるような、無いような‥。

されど、されど‥。坐骨神経痛とは、一回や二回の治療でグーンと改善するようなヤワな病いではありませんでした。あたかも、よせては返す波の如くジンワリ・ヒタヒタとやって来る腰と脚部の痛みの前に陶芸もブログ更新もうたかたの夢のように一歩前進五歩後退‥。

そんな状況を知ってか知らずか、友人知人からの引き続き「ブログどうしたの?」との問い合わせとともに、ついには陶芸教室の会員さんからも嬉しい励ましエールが‥。
  
この写真だけではメールの内容がなかなか判読しにくいのであえて解説しますと「ブログ、楽しみにしています。でも最近、更新のぺースが落ちてますよ‥。頑張ってくださいね」という感じでしょうか。

ただただ、平身低頭にお詫び、ならびにあらためまして「ブログ、し続けます!」です。

蛇足ながら、このきみどり色のちょっと軽薄な感じの携帯電話らしき物体は、今となっては絶滅危惧種的存在ともいえるPHS。ここ鎌倉の佐助界隈は、スマホ、携帯ともに送受信環境はかなりシビア。試行錯誤の末にようやく見つけた連絡ツールこそがこのPHS。10分間までなら通話料無料というのも嬉しい限り。使用にさいしてはいろいろと制約もありますが、お薦めのツールでもあります、です。

さてさて、言い訳、そして前置きが少々長くなりましたが、この7月1日からわが家的には長い間の懸案だった「工房の庭 改造計画」がいよいよ開始となりました。

工事を始めるにあたり、庭の改造のいっさいを手掛けていただく大熊真一郎さんとともにご近所の佐助稲荷へご挨拶、ならびにお酒を奉納に。ちなみに大熊さんの人と成り、そしてわが家とのつながりはこちらから。

佐助稲荷上社へ向かう赤い鳥居の傍らでは、満開の紫陽花が出迎えてくれていました。

いよいよ、庭の改造がスタート。

改造にあたっては、工房にお越しの方々がより一層ゆったりとくつろいでいただけるようにとの思いを込めて、植栽を若干削ってフリーに使えるスペースを広げることとしました。

それにつけても今回、45歳の大熊さんとタッグを組んで作業していただいている35歳の酒匂(さこう)さんのチームワークはまさに絶妙の域。

大熊さんが「あ、それ‥」と一声かけると、酒匂さんは「そうですね‥」とパシパシ動きまわります。そこにはデジタルの世界とは無縁の「養生」、「折り合い」、そして「収まり」といった言葉や感覚が存分に溢れています。二人が織りなす庭仕事を見るにつけ、ワタシの生業たる陶芸と相通ずる「間合い」の妙を楽しませてもらったようにも‥。

はたしてわが家の庭は、朦々たる緑の塊からさっぱりすっきりとした木々の杜へと、徐々にその姿を変えつつあります。


時あたかも、間もなく「七夕」。今年もご近所のお店仲間さんから「七夕へ向けて、お宅の笹をいただけませんか?」とのリクエストをいただきました。まずは亡き父が折に触れて説いていた「お声がかかるうちが花‥」との言葉をしっかり噛みしめて‥。


大熊さんに竹を切ってもらい、ご近所のお店まで笹代わりの竹を運ぶことに。風に吹かれてフラフラヨレヨレ、腰の具合を気にしながらも、なんとか「七夕」の必須アイテムを納品した次第。

「気のせい」か、はたまた「木の精」の賜物か、腰の「イテテっ」も和らいで、「今度こそ、明るい明日が見えてきた!」。

と思ったら、今朝からの雨でまたまた腰が「イテテっ」の今日この頃、トホホなり‥。


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