鎌倉 佐助の風街便り

陶芸、街歩き、クルマ、オーディオ・・。思いのまま徒然に

海街、風街、杜の街、そぞろ歩いて春待ち気分…。

2020-01-27 20:18:40 | 日記
昨年末に「この冬は暖冬気味…」との気象予想が出ていましたが、その見通し通り年明け以降も比較的暖かな日々に恵まれながら早や1月も終盤を迎えています。時おり厳しい雨風の日もありますが、庭先の水桶に溜まった水に氷が張ることは未だにありません。超寒がりのワタシにとって「この冬は暖かい…」と感じられることは、それだけでこの上なく幸せなことでもあります。

過日、打ち合わせに向かう道すがら、由比ガ浜の海岸に降り立ってみましたが、吹き来る風は頬にやさしく伝わり一足早く春の香りも…。

里山に囲まれた佐助の自宅から徒歩約15分。南東方向には逗子葉山、南西方面に目を向けると伊豆半島が望めるこの海岸はまさに「別天地」の感があります。

南に目を向けると、約70㎞ほど隔てた海の向こうに伊豆大島も見ることができます。


日を変えて、今度は市内の谷戸の奥にある風情あふれる民家へ。路地の奥、クルマの通行がぎりぎりの狭い曲がり角をなんとかクリアして到着…。

今年で14年目を迎える愛車メガーヌは小回りが利くクルマで、狭い路地も大好き!?。というか、ワタシ自身がはじめての道をドライブして入り込んでいくことにワクワクするタイプ。フランス・パリの路地と石畳を乗り越えてノウハウが蓄積されたルノーのクルマのハンドルのキレの良さは、まさに鎌倉の小路向き、かな。ゴーン氏の一件で少々評判を落としているルノーですが、やはり面白いクルマ作ってくれています…。

今回訪ねた家は他を圧倒するような茅葺の「「古民家」ではなく、昭和の薫りが漂う「中古民家」というカテゴリーにはいるのでしょうか。手入れの行き届いた家とお庭を眺めつつ、しばし時を忘れて佇んでいました。

市内では現在、このような瀟洒なお宅が次々姿を消して新しい家が立ち並び、街の姿も大きく変わりつつあります。折に触れ、友人知人を通じてこのような古いお宅を見せていただくことがたびたびありますが、その都度、「この姿、いつまでも…」との思いを禁じえません。

閑話休題。

海や里山、寺社と旧居…、その他にも心惹かれる場所が各所にあるこの街ではありますが、時に気になるこのような景色も。これは2日前の25日 土曜日の夕刻、陶芸教室終了後に帰宅する会員さんを見送りするために庭先に出た時に西の空に広がる雲…。波状に広がるウロコ雲というか、あえていえば「地震雲」のようにも…。今回のケースは一般に言われている「地震雲」とはやや異なるものの、なんとも不気味なシルエットで、見上げた一同、声を合わせて「これはちょっと怖い感じ…」

ワタシ自身、かねてより折に触れて空に浮かぶ雲を見上げて「地震雲の観察」!?を続けています。「地震雲の科学的根拠は」と問われると確たることは何も言えないのですが、俗に「地震雲」と呼ばれる帯状の雲を見た数日後にさほど大きくはないにしても実際に地震発生…ということが間々あるように思います。過去の例からすると「地震雲」発生から4日後~10日の間に地震が発生するケースが多い感じです。

ということで、今週半ばから来月初旬にかけて、少しばかり地震に注意しながら日々を過ごし、事なきを経た上で2月如月の立春到来に心躍らせる時、待ち遠し…。



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今年も年明けから そこそこ賑わいながら、日々是新たに歩み進めて…

2020-01-13 21:07:19 | 日記
お正月も早や、中旬を迎えています。1月10日の満月を経て翌11日 土曜日の早朝、西の空に沈みゆく大きな月を眺めながら「冬至の頃よりも夜が明ける頃合いがだいぶ早くなってきた」と、早や「立春」に想いを馳せてしまいました。

この先、まだ「大寒」も控えているのに…。

それにつけても、令和2年のお正月を過ごすにあたり、「今年はいくらかゆっくりとした時間の使い方を…」と思ってはみたものの、それはやはり「叶わぬ夢」の感があります。三が日からのこの10日間をどのようにして過ごしてきたのか、記憶は朽ち果てたモザイクの如く…。「あの日は何をしたのか思い出せない」と認識できるだけでも、「まだまだ、認知症にはなってない…」と無理やり自分自身を安心させることになります。

ということもあって、あらためて三が日以降の プチ備忘録…。

陶芸はお正月3日の陶芸教室からスタート。毎年、三が日に陶芸を楽しんでくれている市内在住のチャーミングなレディが友人を誘って絵付けのひと時。

ともに今から20年くらい前に美大で学んでいたということで、かたや緻密な構成、こなたコンテンポラリーの風情全快という感じで。とてもアーティスティクな雰囲気が工房内に満ち溢れていました。

絵付け開始から2時間後、いろいろ試行錯誤した末に描き終えた結果このような感じに。

この先、透明のうわぐすりをかけて焼き上げることとなりますが、今から完成が楽しみです。

世の中が渋々? 仕事始めしてから間もない7日は「七草粥」。毎年、ウチの2階に住まうワタシの母の仕切りで「七草粥」の膳がもてなされます。

多くの人は歳を重ねるにつれ、季節ごとのしきたりを大切にするようになるのでしょう。今年93歳になる母も、心なしかいつもよりかしこまって、そして楽しそうに食卓を整えていました。

この7日は「七草粥」に加えてもうひとつ、松飾を外す日でもありました。住まう者からすると門松は正面からその姿を見ることとなりますが、視点を変えて門松の立場から見てみると

新年にあたりやって来るお客様が徐々に近づいてきて緩いスロープを進み、家に入ってくるその様子を見守る大事な存在でもあることがなんとなくわかります。

役割を済ませた門松を納める先は毎年、葉山の森戸神社。

お参りも済ませて、陶芸の窯焚きの前に窯前にお供えする「清め塩」とともに神社のお札を求めるのも毎年の恒例となっています。

そして先週末の11日は「鏡開き」。


工房とリビング、そして母の居宅部分の合計3か所にお供えしていた鏡餅を「開く」作業は、なかなか難儀。

ふりかえると、「鏡開き」は毎年四苦八苦している記憶があります。それでも、お椀に入った熱々の餡子とお餅を頬張っているうちに「お汁粉とお酒は案外相性が良いのだけれど‥・」と、気力、体力ともに徐々に回復し、

冬の陽がすっかり傾いて街が夕闇に包まれつつある頃、ふと気がつくと?、ウチの陶芸教室会員の30歳イケメン青年とともに市内・二階堂にある和食の名店「米倉」さんのカウンター席に座っていました。事の流れとしては還暦を過ぎたワタシが30歳のイケメン青年にご馳走する…という構図が一般的だと思います。が、現実は逆で30歳の若者が中年のか細い男を招待という、新たなる「介護」の一つのカタチのようにも見えます。実のところ、昨年6月に市内の呉服店「伊と彦」さんの浴衣パーティーのアトラクションの際にこのイケメン青年が「米倉ペアお食事券」を獲得し、なぜ故かこのワタシを誘ってくれたという次第です。

「米倉」さんの大将もかねてからの知り合いですが、お店に寄らせてもらうのは今回がはじめて。京都で修業をしてきた米倉さんから直接お料理の説明を受けつつ、京都出身の30歳イケメン青年とともに味わう和食は「端正にして味わい深し」と言ったら良いのでしょうか。自身の味覚に確たる自信も知識も無いのですが、隣に座る青年ともどもただただ「美味しい…」というばかり。お料理の写真を撮ることさえ、「それはお料理に対して失礼かもしれない」と感じて、カメラを向けることを控えてしまうほどの心配りが感じられるほどでした。機会あれば、是非また、自分がお金を払って味わいたいお店とお料理です。

あらためて整理すると年明け以来、それなりに時候の手順を踏んできたようにも思われます。そして先日は、ウチの二人にとって毎年お正月の最も厳かな行事の日でもありました。かねてよりウチの二人とともに友人知人の多くがさまざまな面でお世話になっている日蓮宗の僧侶・山田恵大さんが東京都江戸川区に開く「秋田県妙倉寺東京布教所」での正月祭礼、そして日蓮宗中山法華経寺での「大荒行堂参詣」に至る濃密な一日です。山田恵大さん、そして中山法華経寺荒行の詳細はこちら


ご自身が開く日蓮宗妙倉寺東京布教所での正月祭礼、ならびに中山法華経寺荒行堂参詣の一行を見守った山田恵大さんは「荒行堂での修業はとても厳しいものですが、皆さんが日々平穏無事に過ごすことはそれ以上に大変なことです。今年一年も日々楽しく穏やかに過ごせますように…」と、優しい声をかけてくれました。


我々総勢百名ほどの法華経寺荒行堂参詣が済んだ後、境内は静寂の時を迎えていました。

あらためて「大難は小難に 小難は無難に…」という日蓮宗法華経の一節を思い出していました。洋の東西を問わず、特段熱心に信仰する宗教は無い我が身ではありますが、この「大難は小難に 小難は無難に…」という一節だけは妙に心に残り続けています。

そうだ、今年は「熱中症にはなりませぬ」…。























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今年も佐助Room114、ならびにチー坊ノワールをよろしくお願いいたします

2020-01-02 18:28:39 | 日記

明けましておめでとうございます。今年も佐助Room114、ならびにチー坊ノワールをよろしくお願いいたします。

令和2年最初の朝、当地は快晴の朝を迎えました。2階の窓からは佐助の街が一望できます。

元旦にこの晴れた空を見るたびに、この季節は雪に覆われた北国に住む友人知人の顔が浮かびちょっぴり申し訳ないような気持にもなります。そして間もなく届く予定の彼らからの年賀状が早く見たい…、と思う一瞬でもあります。

年明けは同居人さんとの「おめでとうございます」の挨拶もそこそこに、いつものとおり お雑煮に入れるお餅を焼くことから一年が始まります。

この石油ストーブを焚くのもこの冬はじめて。ノワールも赤い炎とお餅焼きに興味津々の様子です。

ワタシの母とウチの同居人さんが大晦日に仕込んだおせちとお雑煮で愛でる毎年新春の朝食はこのようなしつらえ。

ふり返ると幼い頃から年明けはこのようなカタチで新年を迎えてきています。ふと、このような新年の膳をこの先いったい何度見ることができるのだろうか…、と思ったりもします。知らぬうちに、そのような歳になっていました。

来訪する知人を迎えに街に出ると、駅西口は交通規制が張られてプチ歩行者天国となっています。

とはいえ、鶴岡八幡宮参拝の人で賑わう東口とは対照的にこちらはゆったりまったりとした時間が流れています。

お知り合いの方とともにご近所のお店仲間 甘味処こまめ さんでお汁粉に舌鼓を打ちながら、同じテーブルに供された同店自慢の「黒カン」は拙作に盛り付けられています。

自らの作品が多くの方々の手に取られて楽しんでいただいていることにあらためて嬉しく思う一瞬です。

家に戻ると早々に元日恒例の「おはらひさん」付け替えの儀。

夏から暮れまでの水色御幣を外し、今年の6月末までは赤い御幣の おはらひさん に我が家を守っていただくことになります。

玄関上にお供えし

年末から年明けのわが家流の儀式を終えた安堵感に包まれます。

一夜明け、本日のスタートは「いざ箱根!」

母校・駒大を応援しながら、お客さまとの会話の中心ももっぱら駅伝に終始。サッポロ黒ラベルもどんどん空いていきます。そのかたわら、昨年は3度も熱中症に襲われたワタシは「お酒は控えめに…」を誓って、グラスの傾け具合はあくまでもスローペース。するとなんたることか、駒大ランナーも控えめスローに走って!?往路は下位に沈んでしまいました。あすの復路に期待するしかありません…。

日本全国、箱根のドラマに熱い視線が注がれる中、その裏では地味ながらも日本の伝統芸能の一つである落語の番組がしっかりと放映されています。おりしも番組の中では、今注目の落語家、春風亭一之輔が「かぼちゃ屋」を演じていました。昨年の暮れ、鎌倉で一之輔の高座での熱演ぶりをあらためて思いだしつつ、しばし噺に見入っていました。

このあと、当番組では柳家權太樓が大ネタの「文七元結」を披露。芸能番組をたっぷり楽しむことができるのもお正月ならでは。

そして明日3日からは今年の陶芸教室が始まり、併設のカフェ チー坊ノワールも4日(土)から営業いたします。

あらためまして、今年も佐助Room114、ならびにチー坊ノワールをよろしくお願いいたします。


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