鎌倉 佐助の風街便り

陶芸、街歩き、クルマ、オーディオ・・。思いのまま徒然に

「鎌倉の父と母」と呼ばれて幾年月、娘の旅立ちは嬉しく、そして少し寂しく…

2017-10-09 12:23:31 | 日記


ワタシにとってこの3連休は、1週間後に迫った個展に向けて諸々の準備でまさにラストスパート! のハズなのです。が、ウチの陶芸教室にかよって来てくれているお嬢さんの結婚披露パーティにお呼ばれし、幸せをみんなで分かち合うとてもステキな時間をいただきました。

時は3連休初日の10月7日。所は我が家から徒歩数分の場所に位置し、鎌倉市の景観重要建築物にも指定されている 笹野邸。ワタシ自身、これまで何十回も結婚式に参列していますが、家からこれほど至近の地での宴は記憶にありません。共に参列するウチの同居人さんは色留袖に身を包んでいましたが、やはり「近くだから、着物に気を遣わずに思う存分、式を楽しめそう…」と、家を出発する前からウキウキしていました。

笹野邸まで数分の道のり、ご近所のお店仲間さんから「今日はおめかしですね。いずこへ…?」などと声をかけられながら、着物の裾を気にしつつ歩を進めます。

蛇足ながら、ワタシには「今日は七五三ですか?」との声がかかりました…。

佐助の街に広がる青々とした里山の風情を楽しみながら 程なく、笹野邸へ。

常日頃、笹野邸の横の道を通ることはあるのですが、邸内に入るのは今回がはじめて…。

受付を済ませて邸内西側の方向に目を向けると、木々の奥に秋の陽射しがたっぷり注がれるお庭を垣間見ることができます。


宴の前、会場の笹野邸前庭は厳かな雰囲気に包まれていました。


この日は朝方まで雨が残り、午前中は肌寒い曇り空に覆われていたのですが、午後の宴が始まる頃には見事なまでの晴天の秋空が広がり、陽に照らされてジリジリと額が焼けてきます。

会場のスタッフから配られた日傘の陰に身を寄せ合って、初めて会う人もみんな「お友達」…。

パーティのお料理は、市内でも評判の あのフレンチのお店…。


本日の主役の二人。

思い起こせば、彼女が大学時代の友人とともにウチの陶芸教室に来たのは今から6年くらい前のことだったでしょうか。ウチの近くに住んでいたこともあり、陶芸の時に限らず我が家に立ち寄り、ひいてはウチの二人とお酒の席をともにする仲になりました。そしていつしか、街で人に会うたびにウチの二人を「鎌倉の父と母」と紹介してくれるようになっていました…。いきなり「父と母」に成り、ウチの二人はこそばしいやら、恥ずかしいやら。なんとも、嬉しいひと時でもあります…。

午後半ばに始まった宴は、夕闇が迫る中においても華やぎの度を増して行きます。


式のクライマックスといえばやはり、新婦から両親への挨拶 ということになるのでしょうか。

陶芸教室の際に折に触れてご両親への感謝の気持ちを聞いていたので、挨拶の言葉ひとつひとつがより一層私の心にも沁みてくるようです…。

宴の締め、新郎新婦、両家ご両親の挨拶の折り、たまたま立っていた所からカメラのファインダー越しの光景を見た時、「往年の日本映画のワンシーンのようだなぁ…」と、幸せの深呼吸。

新郎の父が感謝のご挨拶を締めた時、万来の拍手が秋の夜空に響いたことは言うまでもありません…。

式がお開きとなり、ふと気がつくとウチの同居人さんが真っ先に新郎新婦が迎え待つ元へ駆け寄っていました。


鎌倉の母 と呼ばれて迎えた宴 色留袖の裾の乱れも夜露に紛れ…


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