鎌倉 佐助の風街便り

陶芸、街歩き、クルマ、オーディオ・・。思いのまま徒然に

神話の国・出雲からあらためて開き、そして想う、それぞれの「人生の扉」。

2012-06-22 20:43:01 | 日記
いきなりですが、「忙中 歓あり」・・。

んっ、なんだか文字の納まりが悪いと思ったら、正しくは「忙中 閑あり」ですね。されど、私事ではありますが、嬉しいことがありましたのであえて今一度「忙中 歓あり」ということで・・。

その「歓」とは。昨日6月20日、ウチの近所に住む従妹・チー子が島根・出雲大社にて挙式の運びとなり、忙しい中を出雲まで出かけてきました。従妹のチー子、そして新郎もともに東京近辺で育ってきました。そんな二人の結婚の儀がなに故に出雲で・・? 従妹・チー子の家が出雲大社や出雲地方の方々とかねてより深いつながりを築いてきたことが縁で出雲大社での挙式となった次第です。

6月20日午前10時の出雲大社。天気・曇り。気温・とっても過ごしやすい・・。

ふと振り返ってみると、出雲大社を訪れるのはなんと四半世紀ぶり・・。今から25年、出雲大社の周辺は道も狭く、もう少し落ち着いたというか、静かな趣きだったような。あらためて訪れてみると、すっかりきれいになり、「おもてなし」の心に満ちた街になっていました。

鳥居をくぐり、神様がお祀りされているお社へ。
 
参道の両側はうっそうとした森が続きます。その参道を延々と歩いて神様が祀られている御仮殿へ。現在、出雲大社は60年に一度の「御修造」ということで、平成22年から本殿の大がかりな改修工事を進めている最中です。ゆえに、写真右の建物・拝殿を御仮殿として参拝の方々を迎えています。この御仮殿の奥に、改修中の本殿が位置しています。

こちらは、御仮殿の西側にある神楽殿。
 
この注連縄(しめ縄)の長さは歩測にて計測したところ18歩。私の足幅は約70センチなので、約12メートルほどもあります。

神楽殿での式のワンシーン。

祝詞も、会場のしつらえも、おごそかにしてカメラのシャッターを切るのも少々ためらってしまいがちに・・。


従妹・チー子の挙式はとどこおりなく進み、式のお開きの後には大社さんのご厚意により、境内の奥のほうをソッと特別にご案内いただき・・。御仮殿の横に戻ってあらためて改修中の本殿を眺め見まするに・・・。

檜の皮を幾重にも貼り詰めた大屋根のむこう、出雲の杜が深い緑を湛えています。

式のお開きの後、祝福の宴は出雲大社の門前の「竹野屋旅館」さん。

竹野屋さんは、今や私たち世代を中心に誰もが知っているシンガーソングライター・竹内まりやさんの生家です。

今から約35年以上も前のこと、当時マイナーだった山下達郎さんに注目していたつながりで、その後に達郎さんのパートナーになった竹内まりやさんの存在もずっと注視してきました。私自身、遠い昔から出雲大社を訪れるたびに、大社さんとともに竹野屋さんはなかば「決まりごと」のように詣でていた場所でした。

今回の「出雲行き」にあたり、まっ先に私の口から出た言葉は「竹野屋に泊まりたいなぁ」でした。この言葉を聞いた瞬間、ウチの奥さんは「あぁ、またバカが始まった。チー子ちゃんの式が一番でしょうが」とあきれ返っていましたっけ・・。でも、出雲大社が近づくにつれ、ウチの奥さんが発する「竹野屋はどこ?」との言葉、私は忘れません・・。彼女にとっても竹野屋さんはそれなりに気になる存在だったのかも。

竹野屋さんの館内。
 
 
旧くから気取らず気張らずに、淡々と旅館を営んでいることが、手に取るようにわかります。。派手なしつらえとは無縁です。仲居さんも「ただただ、昔から古いまま普通にやってきているだけです」と、まったく自然体の笑顔で応対してくれます。とってもステキです・・。

帰り際、仲居さんに遠慮がちに「まりやさんのお兄さん・・」とお話ししたところ、「はいはい」といって、お兄さんと記念写真の運びとなりました。

お兄さんはとっても気さくな方で、つい甘えていろいろと長話を。あらためて、ありがとうございました。

出雲からの帰りの飛行機の中、夕陽に暮れゆく宍道湖を眼下に見ながら、竹内まりやさんが約5年前に発表したアルバム「DENIM」に収められている「人生の扉」という曲を思い出しました。

かねがね、ひそかに「竹内まりやというアーティストはこの『人生の扉』という曲をつくるために生まれてきたのではないか」と思っていました。

その曲の中で

♪ひとつひとつ 人生の扉を開けては 感じるその重さ
 ひとりひとり 愛する人たちのために 生きてゆきたいよ

と歌っています。


そのように生きていきたいなぁ。

でも、できるかなぁ・・。











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クロネコ・チー坊、予期せぬ人気沸騰! あらためて、ネコに関する一考察・・

2012-06-18 07:04:18 | ネコ
紫陽花の花が見頃を迎え、ここ鎌倉の街も明月院や成就院をはじめ紫陽花の名所に多くの人々が訪れている、らしいとか…。

毎日毎日、陶芸教室や作陶で工房にクギ付けになっていると、街がどのくらい賑わっているのか、さっぱりわかりません。教室にお越しの皆さんに「街の様子は?」と聞くたびに異口同音に「すごい人出です」というお言葉が返ってくるのですから、きっと、相当な混雑になっているのでしょう。

ウチの工房は、賑やかな市役所通りからひと筋奥に入ったところに位置しているので、観光のお客様に会うことはほとんどありません。この週末も陶芸教室は一日中、会員さんや体験陶芸の方々とともにユルユル、ボチボチとした時間が流れていました。

そのような中、昨日はちょっとした「異変」が…。

どうした加減か私もウチの奥さんもともに友人知人との電話での会話において「あのネコの写真がまた見たい」とか、「このところ、チー坊の写真がちっともブログに出てこない」とか、なんだか理由はよくわからないのですが、要約すれば「クロネコ・チー坊をブログに載せて」とのリクエストが相次ぎました。さしずめ本日は「チー坊の日」ということなのでしょうか。

つきましては、これまでのこのブログの趣向とはやや趣を変えて、ウチのクロネコ・チー坊の写真を遠慮がちに・・。

題して「クロネコ・チー坊 写真館」。
 
うぅ、五十路を過ぎた私が・・、ちと恥ずかしい・・。

もうこうなれば、「リクエストにお応えして」と言い訳しつつ、
 
 
という感じでつらつらと…。

それにしても、つくづく真っ黒いネコです。あらためて再認識しました。

一応、名前は「チー坊」ですが、いつの頃からか何故か、「タコ」と呼んだりすることも。チー坊当人は「タコ」と呼ばれることを気に入っているようで、しっぽをピロピロ振って喜んでいるようでもあります。

ウチの陶芸教室に来ているチビッ子陶芸家さんたちも「タコ、ライス・・」と声をかけながら、とても可愛がってくれています。

また、ウチにお越しの多くの方々から「置き物のようだ」という言われ方をすることが何度もありました。そういえば、「置き物」という言葉、ありました、ね。忘れかけていました。

「タコ、ライス・・」と呼ばれ、

こんな感じにひっくりかえる、の図。

ちなみに、私もウチの奥さんも特段ネコが好きという訳ではありません。自ら振り返って、「ネコを特に好きではないけど、ちょっと可愛いく思う」この感じが、なんとも不思議というか、妙というか。クロネコ・チー坊がいるおかげで、夫婦喧嘩もなんとなく丸く収まっているような側面があったりして、ネコっていいヤツかも。

ところで意外かもしれませんが、チー坊は雄ネコのように思われることが多いのですが実は9歳の雌ネコです。ネコの9歳といえば堂々たる中年なのだそうです。

うーん、ウチの奥さんも中年まっただ中にして、時として女々しい私を勇ましい言葉で叱咤激励? してくれます。

ともにオヤジ化した雌ネコと妻に囲まれて、日々「すみません」とネコ撫で声の私、です。




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祝 命名「颯太クン」。佐助のみんなで手を合わせてやさしく育みます・・

2012-06-09 23:55:56 | 日記
本日6月9日、大安にしてほぼ一日雨模様の一日。日頃の土曜日は正規の会員さんや体験陶芸の方々でそれなりの活況を呈していますが、本日の陶芸教室は早くも梅雨寒を思わせる雨のもと、教室内での会話、雰囲気ともに心なしかしっぽりと・・。

されど私の心の中は、いつもよりも幾分「熱い!」。前夜は日本代表がサクッと完勝、そしてその数時間後にヨーロッパでは別のステージがいよいよ開幕!。まことに「熱い!」。

「そのココロは?」などと、あらためて問いかける余地などありませんね、すみません。サッカーに決まってます。

昨日6月8日夜・ワールドカップアジア地区最終予選ヨルダン戦、ややあって、翌9日未明からいよいよ、いよいよ、ユーロ2012開幕!。これから約3週間、どのようにしてユーロを観戦すればよいのか、多いに悩みながらの梅雨時の日々・・が続きます。

たとえば、日本時間の真夜中にキックオフとなるユーロ各試合をいったいいつ観るのか、はたまた、有料放送のWOWOWをいかにして合法的に無料で視聴するか、あれやこれや、思いめぐらせて夜も眠れません。なんだか、本末転倒の気配でもあります。

ということで「お悩み解消お願いします」とばかり、夕刻からご近所のcafe cococaraさんへ。

雨の土曜日の夕刻、cococaraの店内も、まったりしています。こちらのオーナーさんがサッカーファンであることは、以前からお店のブログにて知っていました。サッカーファンがご近所にいることに感謝。オーナーご夫妻とともに、日本代表やユーロ2012のお話しをあれやこれやと。楽しい・・。

cococaraの店内から見る三浦野菜のお店・サスケストアさんの風景。

いつもは見慣れたストアも緑に囲まれてなかなかアースな雰囲気を醸し出しています。

cococaraではオーナーご夫妻とともに、ご近所の鎌倉フォトグラフィーの写真家・山川氏を交えて、とある企画の相談をあれやこれやと・・。相談を終えてcococaraのオーナーさん(写真左)と山川さんの記念写真?

陶芸職人たる私が撮る写真家の図。いささか、手がブレています。陶芸の磁器の世界でいえば、さしずめ「ブレはご法度」というところでしょうか。されど、私にとって写真は生業にあらず。手のブレも「味」ということに・・。

cococaraからの帰り際、サスケストアの高橋店長がcococaraの奥さんとなにやらひそひそ、ごそごそと。そしてcococaraの奥さんがとっても楽しそうに、手のひらを「御開帳」。

サスケストアの大将・井上さんのお世継ぎ、「颯太(はやた)」クンと命名!なり・・。

ご近所に住む人生の諸先輩の方々は「ストアの赤ん坊の名前は『佐助』がいいよなぁ・・」と勝手に盛り上がっていました。同じような声はいろいろなところからも聞き及んでいました。じつは私も「それ、いいな」と。

されどされど「颯太クン」は、かなり素敵な名前ですね。大将、お見事! 「颯太クン」の第一報に触れた一同、脱帽しきり。

明日6月10日のここ佐助の話題の主役はもちろん「颯太クン」。

栄えある、「颯太クン」佐助お披露目の日は? ユーロ2012以上に注目です・・。








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1年の時を経て武田双雲さんと充実の「ONE hour Sense」

2012-06-05 22:59:40 | 陶芸
関東地区のフジテレビ系列にて毎週日曜夜10時前に「ONE hour Sense」という約5分ほどの番組が放映されています。各界で活躍する若い著名人の皆さんが「1時間あったら何処で何を?」という感じの問いかけに従って、気になるスポットを訪ねたり、興味のあるカルチャーを体験する趣向の番組です。

今から一年とほんの少し前の昨年4月半ば、この「ONE hour Sense」の制作スタッフの方から番組収録への依頼をいただきました。以来、綿密なる打ち合わせを経て、「陶芸教室へ行ってみたい・・」というご希望のもと、書道家・武田双雲さんが番組の収録にお越しいただきました。


昨年5月15日にオンエアされた番組のワンシーン。
 
この収録の開始にあたり「陶芸は初めて。うまく出来るかなぁ」と、ちょっぴり緊張気味な表情を見せていた武田さんでしたが、アッという間に作品を2点ほど制作。リズム感のある指さばきで作陶する姿がとても印象的でした。

収録の帰り際、武田さんは「この作品に書を書きに来まーす」と、言い残されて・・

そして本日、そのお言葉どおり、超多忙の中を再びウチの工房を訪れてくれました。しかも今回は、この4月に幼稚園に入園された愛娘Mちゃんもご一緒です。自ら制作した器に書をしたためる武田さんとその傍らで粘土細工するMちゃんのツーショット、なんとも微笑ましいかぎりです。


約1年前に武田さんが制作し、素焼きを済ませた作品2点。


本日、ウチの工房で武田さん自らしたためた渾身の? 書、「感」と「有難」。
 
さまざまな出会いの中での「感動」、そして心と心の触れ合いを通じての「ありがとう」との想いから、「感」と「有難」の文字を書きたいと思ったそうです。うーん、とかくに日々の慌ただしさにかまけてついつい忘れてしまいそうな「感動」する心、そして「ありがとう」の気持ちを改めて思い起こさせてくれました・・。

そして愛娘Mちゃんの陶芸初体験は・・。「お花にハートに、ママの顔・・」と次々にイメージが膨らみ、まさに「芸術が爆発」しています。


Mちゃんの初陶芸集大成!

作品を手がけながらその制作意図を解説するMちゃんのひと言ひと言を聞きながら、「へぇ・・、そうなんだ・・」とあらためてわが子の感性の豊かさを再認識したような武田さんの笑顔が素敵でした。

親子の陶芸終了後、「おやつの時間」となりまして。こんなひととき、ありまして。親子っていいなあ・・。


本日の来廊にあたり武田さんからは、ご自身の著作をいただきました。しかも、サインまで。このフカミドリの文字は陶芸用絵の具でササっと書いてくれました。
 
テーブルの上にあった陶芸用絵の具でなにげなくサインする仕草に思わずビビっと感じる私がいました。

武田さん親子とともに楽しい陶芸タイムを過ごした1時間。私にとって、まさに至極の「ONE hour Sense」となりました。

武田さん、楽しいひとときをご一緒させていただき、ありがとうございました。





  


 
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