鎌倉 佐助の風街便り

陶芸、街歩き、クルマ、オーディオ・・。思いのまま徒然に

4月29日から5月1日まで「カノンのマルシェ」に参加いたします…。

2022-04-27 21:53:02 | 日記
あと2回ほど眠ると、29日からはゴールデンウイークがやって来ます。昭和生まれの私世代にとって、4月29日といえば「天皇誕生日」として心の底から慣れ親しんできていました。ひるがえって令和のこの世に至り、4月29日はどのような名前の祝日なのかと思い起こしてみたのですが、なんと悲しいことにその祝日の名前が浮かんで来ないではありませんか…。

慌ててカレンダーに目を向けて、「昭和の日」だということが判明した瞬間、思わず「あぁ、昭和の日という祝日だったね、たしかに。でも、スムーズに思い出せないって、ひっとしてボケの始まり…?」と少しばかり恐怖の念にかられていた時に友人から電話が…。お互いの消息を確かめ合う会話をひとしきり交わした後、その友人も「ところで今度の29日は『みどりの日』だっけ?」とポツリ…。そういえば、たしかにほんの短い期間ではありましたが4月29日は「みどりの日」でもありました。

友人と4月29日が「昭和の日」であることを再確認しつつ、あらためて「昭和は遠くなりにけり」と再認識した今日この頃…。

来るべきゴールデンウイークの前半、鎌倉市内・中心部からは東側に位置する浄明寺にあるカノンハウス鎌倉では4月29日から5月1日までの3日間にわたり、「カノンのマルシェ」というイベントが開催されます。


「食と音楽とアートと花と服と雑貨と」をテーマに、暮らしを楽しく彩ってくれる楽しさいっぱいのお店が一堂に会します。


私どもでは「佐助Room114」の陶芸小品、ならびにウチの同居人さんがブランディングしている「チー坊ノワール」の鎌倉スパイスをはじめとする各アイテムを展示販売いたします。マルシェの3日間、ウチの同居人さんがきっちり? ゆるゆるとお客様のお相手をさせていただきます。

ゴールデンウイーク前半の3日間、お時間ありましたら「カノンのマルシェ」にお出かけくださいませ。

カノンハウス鎌倉はギャラリーコーナーと小規模ながらもコンサートホールを擁する多目的スペースです。鎌倉を代表する名刹・浄妙寺や報国寺にも至近の格別のホールでもあります。

「カノンのマルシェ」とともに、現在では「奥鎌倉」とも称される浄明寺界隈、ならびにカノンハウス鎌倉にぜひ足を運んでいただければと思います。



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「日本茶きみくら」静岡呉服町店さん開店にあわせて水指しをお納めしました

2022-04-16 13:35:08 | 日記
今から2年と少し前から始まったかのコロナ禍の中にあっても、ウチの工房では作陶と陶芸教室が展開されています。コロナの影響による需要と移動の抑制傾向によって作陶と教室開講のペースは幾分か抑えられ気味ではあります。そのような中にあって、工房に来てくれる方々との語らいの時間は何よりの宝物。そして、新たなる活動の源ともなります。

たとえばこの2月の桜の開花予想が伝えられ始めた頃、ウチの二人にとっては古くからの友人でもあり、そして仕事仲間でもあるスタジオ・カルティベイトの相原幸雄さん、藤本紀久子さんから「お抹茶を点てる際の水指しの制作を…」との依頼を受けました。フードコーディネイト、及び店舗デザインその他幅広く活動するカルティベイトさんとは、これまでも老舗和菓子屋さんで使用する抹茶碗や様々な陶器制作に関わってきました。

そして今回の依頼は、以前2011年夏に拙作を展示販売させていただいた静岡県掛川市の茶寮「きみくら」さんが新たにオープンする静岡市呉服町の店舗で使用する水指しの制作です。カルティベイトのお二人とともに、依頼主である「きみくら」さんの要望や店舗の広さ、雰囲気、その他を細かく擦り合わせた後、いざ制作! の運びとなります。

2月下旬に轆轤を引いて、ゆがみやクラック(ひび)が生じないようにゆっくりと乾燥させます…と行きたいところなのですが、納期がそれなりにタイトなので少しばかり急いで乾かします。それでも轆轤成形後、あまり空気に触れないように乾かしつつ、10日ほど経ったところで工房の一角で乾燥のペースを上げます。

上縁部は乾燥が進んで水分が抜けてきています。左側の作品は白みを帯びたきめ細かい信楽の粘土で制作。奥の作品は小さな砂粒混じりで赤みを帯びた粗い手触りの粘土を使用しています。

轆轤で作成して以来ほぼ20日ほど経て乾燥がかなり進んだところで本体と蓋の削り成形へ。

本体の内側に竹ひごを当てて寸法を測る定規代わりに。

竹ひごの定規に合わせて蓋の内側を慎重に削り進めます。


蓋の表側もきれいに整えます。


削り成形工程を経て、蓋がきっちりと合わさりました。




素焼き後、赤みを帯びた粗めの粘土の作品に白い化粧土でコーティング。この作業によって、粗めのテイストを残しながら白い発色を目指します。


うわぐすりは2点ともに艶を抑えた透明マット釉をかけています。
小さな砂粒混じりで赤みを帯びた粗い手触りの粘土で作って化粧土でコーティングした作品は、所々にうっすらと灰緑色の「景色」が入るように顔料を吹き付けています。


白くきめ細かい粘土の作品はオフホワイトに発色を意識しています。こちらも所々にうっすらと灰緑色の「景色」が入るように顔料を吹き付けています。


その後、窯に入れて最終工程の本焼きに入ります。1245℃まで約24時間かけて焼き上げ、窯の火を止めてから約4日ほどゆっくり冷まして、窯出しの運びとなります。

まずは、白くきめ細かい粘土で製作した作品…


そして今回、「日本茶 きみくら」静岡呉服町店さんにお納めしたのは、粗めの粘土に白い化粧土でコーティングしたこちらの作品。


この新店舗は地元の静岡でも早くから話題になっていたようで、オープンした4月9日、SBSテレビのニュースでも大きく取り上げられていました。

※画像はSBSテレビ映像を転載。

私が今回制作した水指しの設えはこのような感じに…。

※画像はSBSテレビ映像を転載。

静岡方面へのお出かけ、ならびにお時間ありましたら、「日本茶きみくら」静岡呉服町店さんに足をお運びいただければ…と思います。私も近いうちに、お抹茶をいただきに上がりたいと思っています。

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