鎌倉 佐助の風街便り

陶芸、街歩き、クルマ、オーディオ・・。思いのまま徒然に

鎌倉の夏休め!? 陶芸の傍ら、チマチマ動いた7月半ばの絵日記風 備忘録

2024-07-23 08:37:12 | 日記

 

梅雨も明け連日、厳しい暑さが続いています。かつては「夏、大好き!」で暑さをものともせず、むしろエアコンが苦手な体質でした。しかしながら今から5年前の夏に熱中症で2回もダウンして以来、夏の暑さに対してやたらに神経質になってしまいました。それでも今年は昨年までの夏と比べてみると、暑熱順化が上手く出来たようで暑さに対処できるようになってきたように感じます。

とはいうものの、油断は禁物。水分を適宜に摂ることはもちろん、食事面では栄養価の高いメニューを女房殿に作ってもらいつつ、自らも

をはじめ、冷たくさっぱりとした料理を作って暑さと闘う日々を過ごしています。

そしてお客様にお出ししているお菓子の中でもっとも評判の良かったのが、虎屋さんのこのお菓子。

ほのかな透明感と清涼感溢れるお菓子を前に、皆さん一様に「うわぁ、涼しげ…」と口ずさみながら、しばし眺めているようでした。

 

おりしもつい先日、学校の夏休みがスタートし、さらに22日は二十四節気の第12で、夏の暑さが本格的になる頃という「大暑」を迎えました。学校で学んでいた当時の夏休みを思い出しながら、7月某日からの「夏休め!? 絵日記風備忘録」をまとめてみました。

中旬の土曜日。今から半年前に横浜で挙式した女性会員さん夫妻に誘われて、葉山に佇むかつて一世を風靡したあのお店で

ランチのひと時を過ごしました。ふりかえってみると、陶芸教室ばかりの週末にウチの二人で揃って出かけるのはひさしぶりです。

 

ドアには今から47年前の1977(昭和52)年にオープンしたことが記されています。

 

ワタシがこの店にはじめて来たのは今から40年以上前の1980年頃でしょうか。まだ20代で東京からクルマではるばるやって来ていたことを思い出し、今はすぐ近くで暮らしていることが何とも不思議な感覚です。当時は東京大好き人間で、このあたりに住むとは想像だにしていませんでした。

 

4人それぞれにランチを選び、ワタシがチョイスしたのは、穴子と夏野菜のパスタランチ。

これが期待以上の美味しさで、みんなもそれぞれ選んだランチに満足げな表情を浮かべていました。お値段もリーズナブルで、この夏のうちに是非とももう一度…。

 

新婚の女性会員さんカップルとともに「場所を移してお茶を…」ということで、向かった先は葉山から南方向にクルマで約30分ほどの三浦市初声(はっせ)にあるリバイバルカフェ。

かつて、ワタシが住む佐助の街のお店仲間「ブンブン紅茶店」さんのマスター・小木曽さんに連れられて訪れて以来、何度か立ち寄っているお気に入りのお店です。クルマ好き「ブンブン」の小木曽さんと同じようにクルマを愛する人たちがそれぞれの愛車を駆って集まってきます。ポルシェやメルセデスといったクルマといにしえ感いっぱいの蔵のお店が織り成す風情は、来るたびにワクワクします。

 

店内もクルマのグッズや書籍、雑誌でいっぱい。

ワタシが大好きなトヨタ2000GTの写真も飾られています。

 

お店の帰り際、カフェに来ていたお客様達から「メガーヌのワゴンに乗ってるんですね。今、ほとんど見かけませんよね。いつまでも乗り続けてくださいね…」と声をかけられました。佐助の街の人達からも「あのメガネ? 乗り続けてね」と言われているので、乗り続けます。そのために、昨年の秋以来、莫大な修理代をかけて修理の日々を過ごしてきました、トホホ…。

 

新婚の女性会員さんカップルとの楽しい週末を過ごした翌日、海の向こうのアメリカ合衆国では、かのトランプ氏が銃撃されて「奇跡の1センチ…」

銃撃されながらも星条旗をバックに拳を掲げるトランプ氏の姿を捉えたこの写真は、ある意味、良くも悪くも現在のアメリカの全てを現わしているようです。バイデン大統領が次期大統領選挙で民主党代表を辞退し、混沌とした状況は続いていますが、「もしトラ」はさらに現実のものとなりそうな気配で、なんだかなぁ…。

 

この数日後、テキサス州アーリントンでメジャーリーグのオールスター・ゲームが開催されました。大統領候補が銃撃されても、メジャーリーグの大イベントは当たり前のように挙行されます。アメリカという国は「不屈」というか、「ノー天気」と評すべきか、なんとも奥が深い!?ドジャースの大谷選手がホームランを放ち

メジャーリーグのオールスター・ゲーム史上はじめて「勝利投手と本塁打」を記録したプレーヤーとなりました。大谷選手、これまたメジャーはじめての出来事、まったく訳が分かりません…。

 

スポーツ面においては、時をほぼ同じくしてサッカーEURO2024ドイツ大会決勝が行われ、ウチの黒猫ノワールがキックオフの午前4時間際に起こしに来てくれて、その後、とっとと2階に姿を消し

 

いささか寝ぼけながら観始めた決勝戦はスペインが4度目のヨーロッパ王座。

大会後、さまざまな方面から「今大会は退屈だった…」との声も伝わってきています。しかしながらワタシにとっては、ノワールに起こされながら早朝のサッカー観戦に明け暮れた日々はまさに充実の1カ月。間もなくパリ五輪が開幕しますが、今度はサッカー日本五輪チームに目が離せません。

7月も後半を過ぎた先週半ば、地元ではかのコロナ禍以来5年ぶりの鎌倉花火大会が開催されました。我が家の庭先からも

そこそこに花火を観賞できます。

そして花火大会終了後、鎌倉駅周辺は横須賀線で家路につく人達でごった返していましたが、駅からほんの200mほどの市役所前の人通りはまさに数えるほど。

普段でも、鎌倉散策でごった返している街は午後5時前にはまさに潮が引いたように静まり返ります。なんとも不思議な街です。

そして「大暑」の昨日、ウチの二人の常備薬「ういらう」が底をついてしまったので、急遽、小田原にあるお城のようなお店に向かいました。

 

自宅から小田原へ向かう往復の道は、国道134号線と西湘バイパス。

 

テレビ神奈川「クルマでいこう」ではこの西湘バイパスでクルマの試乗レポートを放映しています。したがって愛車メガーヌを駆って西湘バイパス通るたびに番組MCと試乗レポートを担当している岡崎五朗氏になったような気分になります、ホントに単純です。

とにもかくにも、7月半ばの10日間が怒涛のように過ぎ、これからも危険な暑さの日々が続きそうな気配です。豪華な国内旅行や海外の旅とは甚だ無縁ですが、陶芸とそれなりに楽しい街なかコンテンツにお呼ばれしながらの夏の日が過ぎて行きそうな今日この頃…。

 

 

 

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明日は5年ぶりの鎌倉花火大会、開催の行方は明日朝7時30分に…

2024-07-16 20:07:54 | 日記

昨日までの3連休、予想に反してというべきか、やはりとか思うかはなかなか微妙なところではありますが、当地の鶴岡八、長谷寺をはじめとする神社仏閣や海水浴場は大混雑という状況にはならず、そこそこに落ち着いた3日間だったように思います。ウチの工房&カフェもゆったりした陶芸教室スケジュールとスパイス購入のお客様とゆっくりお話しが出来ました。 そして明日17日は鎌倉の夏の大イベント「鎌倉花火大会」が開催されます。

かのコロナ禍以前の2019年以来じつに5年ぶりの花火大会ということで、街でも話題になっていましたが、かつての「花火! 花火!」という大盛り上がり感まではイマイチ、というようにも思います。 そして天候面の不安定な状況もあり、市役所はHPからこのようなページをとおして

「7月17日(水) 19時20分から20時10分まで開催される第76回鎌倉花火大会の開催の決定につきましては、当日の早朝7時30分から8時30分までを目途に、鎌倉市観光協会のホームページの花火大会公式サイトでお知らせします」とアナウンスしています。 私自身、特段の花火好きということではありませんが、明日開催予定の鎌倉花火大会へ向けて、なんとも微妙な状況こそが気になって気になって…。 本日午後、花火大会の会場となる鎌倉の海へチラリと出かけてみましたが、湾の東側の材木座海岸  

そして西側の由比ガ浜海岸   ともに花火大会へ向けての準備はこれから、といった感じでした。 花火大会を明日に控えた今宵、今現在の時刻は午後8時。雨は昼間よりもその勢いを増しているようです。 5年ぶりの花火大会、すっきり始まってくれることを祈るばかりです…

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明日は5年ぶりの鎌倉花火大会、開催の行方は明日朝7時30分に…

2024-07-16 20:07:54 | 日記
昨日までの3連休、予想に反してというべきか、やはりと思うかはなかなか微妙なところではありますが、当地の鶴岡八幡宮、長谷寺をはじめとする神社仏閣や海水浴場は大混雑という状況にはならず、そこそこに落ち着いた3日間だったように思います。ウチの工房&カフェもゆったりした陶芸教室スケジュールとスパイス購入のお客様とゆっくりお話しが出来ました。

そして明日17日は鎌倉の夏の大イベント「鎌倉花火大会」が開催されます。

かのコロナ禍以前の2019年以来じつに5年ぶりの花火大会ということで、街でも話題になっていましたが、かつての「花火! 花火!」という大盛り上がり感まではイマイチ、というようにも思います。

そして天候面の不安定な状況もあり、市役所はHPからこのようなページをとおして

「7月17日(水) 19時20分から20時10分まで開催される第76回鎌倉花火大会の開催の決定につきましては、当日の早朝7時30分から8時30分までを目途に、鎌倉市観光協会のホームページの花火大会公式サイトでお知らせします」とアナウンスしています。

ふり返れば今を去ること9年前の夏、鎌倉の花火大会をめぐってはこんなこともありました。

ことほど左様に、何が起こるか 間際まで気を抜けません…。

それゆえ私自身、特段の花火好きということではないのですが、明日開催予定の鎌倉花火大会へ向けて、なんとも微妙な状況こそが気になって気になって…。

本日午後、花火大会の会場となる鎌倉の海へチラリと出かけてみましたが、湾の東側の材木座海岸


そして西側の由比ガ浜海岸


ともに花火大会へ向けての準備はこれから、といった感じでした。

花火大会を明日に控えた今宵、今現在の時刻は午後8時。雨は昼間よりもその勢いを増しているようです。

5年ぶりの花火大会、すっきり始まってくれることを祈るばかりです…
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江ノ島の姿を見つめつつ、さまざまな真夏の夜の夢の行き先は何処へ…

2024-07-06 07:15:22 | 日記
いやはやなんとも、「まだ梅雨明けしてないはずなのに、この鬼のような暑さはどうなんでしょ…」とつぶやき続け、あきれ果て、弱り果てているわが身のなんとも貧弱でか細い体格に少々恥じ入ってしまう今日この頃…。

先日の木曜日の朝、愛車メガーヌで勢いよく海沿いをドライブ…

ならば良いのですが、さにあらず。昨年秋の車検以来、脚まわりを中心にグズり続けているメガーヌの修理に向けて、厚木のルノーさんに向かう道中、江の島の緑あふれる姿が目に沁みます。

そしてこの日の午後からは東京都の八王子市までワタシの大事なパソコンをピックアップに向かう用事も控え、朝から心がざわつき続けてしまっています。そこで「こんな時は神様にすがって…」、ルノーさんでの愛車診断が事なきを得られるように、さらにはパソコンのメールデータが無事復旧していることを願いつつ、相模國一之宮と称される寒川神社に詣でることにしました。


朝から猛暑に見舞われているせいか、本殿前の人影は数えるほど。

蛇足ながら、つい先日の日曜日、6月30日の大払いの日には境内が参詣客で大混雑だったそうです。二礼二拍手とともにクルマとパソコンの厄を払っていただくべく、しっかり念じた後に30分ほどのドライブでルノー厚木さんに到着。
信頼しているメカニックさんと打ち合わせをした上でクルマに同乗してもらって症状を確認。との段取りなのですが、入庫した時にかぎって ヨレヨレの状況が現れません…。

とにもかくにもリフトアップして

問題と思われる箇所の点検目視からスタートします。

乗り心地のバタバタ感の元凶と思われるのは、交換したショックアブソーバーとボディのロアアームが接触しているから? パーツ同士がガチガチ当たっている箇所は塗装が剥げて錆が生じています。

円筒状のショックアブソーバーは純正品以上の品質と低価格を謳っているドイツのSACHSの製品。ルノーの純正品よりも若干直径が太いために、ボディのロアアームと接触してしまっています。ロアアーム側を少し削ってショックアブソーバーと干渉しないようにして作業終了。驚いたことにと言うかべきか、予想どおりというべきか、乗り味のバタバタ感やガタピシ音は大幅に抑えられてスムーズな乗り心地がかなり復活してきました!

ここ数か月間、「どこが具合悪いのかなぁ」とモヤモヤした気分が充満していたのですがその想いも解消して、晴れやかな気分でお昼ご飯を食べて、厚木から八王子に向かう頃、外気温度計はなんと

愛車とパソコンのコンディションに心を奪われていて、猛暑も気づかずにいました…

パソコンは数日前にいきなりメールデータが消失する重大事態。マイクロソフトがサポートを終了しているWindows Live メールをだましだま使用してきたことが最大の原因であることは間違いありません。本来なら sv309.xserver.jp の文字の上部に 掲示されているはずのワタシのメールアカウントがどこにも見当たりません…。


かつて数年前、ワタシのデスクトップPCが電源も入らず、ソニーサービスからも「初期化するしかありません」と診断された際に助けてもらった八王子のパソコン修理士さんに今回も全面的にお願い。丸二日をかけてメールデータの復旧とHDDからSSDに乗せ換える作業込みで福沢諭吉3枚でお釣りがくる料金で解決してくれました。

メールソフトは超危険だったWindows Live メールからサンダーバードに変えて、安心安全快適な環境に生まれ変わりました。

SSDに換えて、ネットのレスポンスもテキパキ・サクサク動いてくれます。気持ち良いことこの上ありません…。

ルノーは厚木、PCは八王子に名医あり。診療前は寒川神社…でキマリな感じです。

連日の八王子詣でに厚木経由のドライブの帰途、今から20年近く前まで暮らしていた綾瀬市の家の近くの厚木基地へ。海上自衛隊と米国海軍が共同使用しているこの基地は、かつては多くの米国海軍の戦闘機が飛び交い、周辺地域は日々想像を絶する爆音に悩まされてきました。今ではその戦闘機部隊は山口県の岩国基地に移り、騒音はだいぶ解消されてきているようです。それでも夏の真っ青な空には戦闘機や輸送機がゆっくりと旋回しています。

おりしもこの日 7月4日はアメリカ合衆国の独立記念日。基地正門にもなにかしら記念のメッセージが掲げられているのかとも思ったのですが、普段となんの変りもありません。かつて独立記念日には厚木基地では夜のとばりが降りたころになると花火が上がり、しばし見とれた記憶がありますが、今もあの花火は変わることなく夜空を彩っていることでしょう。

5日の午後には、いよいよ夏の甲子園・神奈川大会が始まりました。

神奈川大会に限らず、日本全国の地方大会全試合がネットを通して視聴できる、とても便利な状況となりましたが、その一方で高校野球エンスーには何事も手につかないとても厄介な季節がやって来たことにもなります。

そして本日6日の土曜日、未明からサッカーEAURO2024はいよいよベスト4をかけての決勝リーグがスタート。ウチの黒猫ノワールは午前2時過ぎにはワタシをきっちり起こしてくれます。

普段ならばテーブルに乗るのはご法度なのですが、この時ばかりは大目にみてあげます。
それにつけてもベスト8に残った国の多くは政治面でも不安な側面が…。特にフランスやイングランドが属するイギリスでは政権交代の局面を迎え、大混乱の様相を呈しています。トルコも大統領の強引な政治手法によって国内国外の不安要素が増してきています。ホントはサッカーにうつつを抜かしている場合ではないのかもしれません…。

かたやこの国の首都・東京の最高責任者をめぐっては「赤いキツネと緑のタヌキの化かし合い? バカ試合?…」などと揶揄され、ただでさえ暑苦しい夏がよりいっそうながらもヒートアップしている感じです。

時あたかも、鶴岡八幡宮からいただいたお祓いさんも水色の御幣が涼しさを誘う夏の装いへ

昨年の大晦日から先ごろまで我が家をお守りいただいた赤い御幣のお祓いさんに、ありがとうございますとの想いをこめて、一礼…。

いざ、さまざまな真夏の夜の夢の行き先は何処へ…

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鎌倉の街は紫陽花の時を経て、日々そろそろと夏本番へ向けて準備万端!

2024-06-27 09:28:01 | 日記

ふと気がつくと、6月も終盤を迎えています。思い起こせば今年の元日、能登地方を中心に甚大な被害をもたらしたかの大地震から半年が経ってしまいました。歳月人を待たず、そして光陰矢の如しなどとも言いますが、つくづく時の流れの速さを感ぜずにはいられません。その上で、能登地方の復興に向けてのなんとも情熱の感じられない復興政策、そしてかの裏金問題に対するあたかも三問芝居のようなお粗末な「検討使」のあたふたぶりを見るにつけ、「岸田さんはもちろん、この国をつかさどる時の政権の思考回路はどうなってるの?」との想いをいだくのはワタシだけではないでしょう、トホホ。

そんな悲しい想いをいだきつつ、わが身の日常をふり返ってみると、ウチの女房どのがブランディングして販売している鎌倉スパイス等を販売させていただいているきんつばの名店「鎌倉いとこ」さんの「北鎌倉6月期間限定店舗」さんも終盤を迎えています。お店のラストスパートに向けて、つい先日 鎌倉スパイスも最後の追加納品に出向いてきました。

6月はじめ、周囲の杜の緑は若葉の薫りを残していましたが、梅雨のこの時季になると緑は密度を増し、その杜を彩る景色もあきらかに夏模様に移ろい始めています。ご近所の明月院に向かわずとも、紫陽花はしっとりと花を咲かせています。


ひるがえってつい先日、一年のうちで昼間の時間が最も長い「夏至」を迎えました。この「夏至」の早朝4時前、郵便受けの新聞をピックアップすべく庭先に出てみると、早くも空は明け始めています。驚いたことに、ご近所のお宅の窓を通して電灯もまばゆく輝いています。

反射的に「あのお宅のあの男性もサッカーEURO2024を観るのかなぁ…」と推測してみたり。

この「夏至」の午前4時、EURO2024の熱戦がキックオフ。ウチの黒猫ノワールもサッカーが気になるのか、好カードの朝は必ずワタシをゆすり起こし、テレビ画面から片時も目を離さずにゲームに入り込んでいます。

もしもノワールがネコではなくて一人の女性だったら、たぶん「なでしこジャパン」のメンバーに選ばれていたのでは…と思うくらいのサッカー・エンスーであることは間違いないようです。

昨朝も4時前からノワールに起こされて、イタリアとクロアチアが決勝トーナメント進出を賭けた一戦をかたずを飲んで見つめてしまいました。

この先、7月半ばの決勝戦まで、時差と戦いながらのサッカー三昧。PCではオンデマインドでいつでも都合のつく時にゲームを観ることが出来るのですが、リアルタイムこそがエンタメの極致にほかなりません。EURO2024 観戦の傍らには黒猫ノワール、そしてウチの女房どのは寝室で高いびき…⁉

早朝から欧州のサッカー三昧、昼間は作陶と陶芸教室の日々の中、つい先ごろはこの5月に開催した高校クラス会の幹事一同の「クラス会反省会」と題する鎌倉での飲み会へ。東京からやって来る幹事仲間による「海が見たい」との希望に従って、由比ガ浜海岸が目の前に広がるシーブリーズ感満載のお店で「反省かい…⁉」

お店の窓の向こう、左方向は材木座海岸

7月1日の海開きに向けて、海の家建築も急ピッチ。

右には由比ガ浜


「男のオバサン」を自負しているワタシと、正真正銘の「女のオジサン」と定義される3名で、今から50年前の高校時代の話から始まって現在過去未来を少々自嘲気味に語りながら、梅雨の晴れ間の空の下、気がつくとテーブルの上には飲み干したビールの小瓶が何本も林立してしまいました…。

ともあれ生業の陶芸とともに、北鎌倉明月院通りでの鎌倉スパイス販売から始まって夜明けの「EUROサッカー」熱視線、そして高校クラス会の反省会に名を借りた昼飲みのひと時を経て、早や6月も終盤…。家の紫陽花も心なしか盛りを過ぎてきたようにも思います。


夕刻のひと時、いつものように朝日新聞夕刊を読み進める中


こちらの連載記事の「明るい季節」という見出しに目が止まり

とにもかくにもこの6月という時季、「外が明るいのはいいとつくづくかんじるのは、…あと二、三か月、空の明るさを享受したい」という文意に心を打たれてしばし沈黙のひと時。

ふとリビングの一角に目を移すと、女房どのの手によってワタシが大好きな黄色いバラの花がガラスポットに生けられていました。

常日頃とかくにコワい女房どのではありますが、この時ばかりは「二重丸」。

時は間もなく梅雨を経て、待ちに待った夏がやって来ます…。





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紫陽花咲き乱れまだ来ぬ梅雨を前に、便利な世の中を満喫しながら思うこと あれこれ…

2024-06-16 18:20:01 | 日記
6月も半ばを迎え、「梅雨真っ只中」かと思いきや、ジトジトした雨模様の日はほとんどありません。そして東京都心やその近郊ではほぼ毎日スコールのような雨風に見舞われ、ここ数年来の急激な温暖化に合わせて梅雨の様子も南国仕様になってきたのかなと感じざるを得ません…。

日々、朝から夕刻までほぼ一日中 工房でゴソゴソ動いていることが多いのですが、この紫陽花の時期には北鎌倉の明月院通りにある「鎌倉いとこ6月期間限定店舗」さんに鎌倉スパイスの補充納品に


そしてこの日は平塚の工具店に陶芸治具を買い求めるべく、海沿いの道をひたすら西へ

薄曇りで富士山は望めませんでしたが、江ノ島近くまで来るとほんの少しだけリゾート気分。

帰りは海沿いの国道の渋滞を避けて、鎌倉山を抜ける道…。杜に抱かれたカフェに立ち寄りたいところなのですが、グッとこらえてお店の入口を横目で見ながら

気分はすっかりティータイム!?

忙しい日々の中にあっても、ほんの少しだけでも杜の緑や海辺の景色をながめながらクルマを駆るだけで手軽に満足してしまう私…。ホントにリーズナブルです。

そしてお手軽に、リーズナブルにといえば、待ちにまっていた「EAURO 2024」が日本時間14日の金曜日早朝からドイツで始まりました。というか、始まってしまいました。日本語にすると「サッカー欧州選手権 2024年大会」ということになるのでしょうか。かのサッカー・ワールドカップのヨーロッパ版になるのだと思うのですが、これから1か月にわたってヨーロッパの代表各国が繰り広げる熱戦にくぎ付けになってしまいます。時差があるので、ほとほと困ります…


大会2日目にはグループAの緒戦で私が大好きなクロアチアがスペインと対戦。接戦必至とおもいきや、スペインに軽くひねられて、この先の雲行きはどうなることやら…。

工房でもサッカーの話題に及び、オンデマンド「見逃し配信」でクロアチア戦を視聴しながら、一同「便利な世の中になったものですね」…

このクロアチアやフランス、イタリア、ドイツ、スペイン…、欧州列強が競い合う「EAURO」はさながらサッカーの名を借りた西洋の覇権争いのようです。そしてこの大会が終わるとすぐ、フランスのパリでオリンピックが開幕します。

さらに今この時、フランスのパリから南西に約200キロの地にあるサルト・サーキットでは「ル・マン24時間耐久レース」が行われています。ほんの少し前に自動車生産の元となる「型式認定」で問題が発覚したトヨタのレースカーのオンボード映像をリビングのPCで時折ちらりと観ると

ゼッケン⑧のトヨタ車が現地明け方間近の土砂降りの雨の中で走行する様子が配信中。もちろん、工房のPCでもル・マンのドライビングシートからの映像を堪能出来ます。これまた一同、「便利な世の中になったものですね…」

そして工房では陶芸教室&カフェの合間に、ヨーロッパから大西洋をまたいでアメリカ大陸西海岸ロサンゼルスに舞台を移してドジャース の試合も観戦。あらら、ドジャース先発の山本投手がアクシデントで早々にマウンドを降りてしまいました…。

工房に居合わせた皆さんは一様に「どうしたの…?」。と同時にメジャー・リーグの試合はドジャースをメインにほぼ毎日のようにBSテレビで放映されているので、さすがに「便利な世の中になった」とは言いません。

されど今から40年ほど前にメジャー・リーグの雑誌も制作していたわが身としてふり返ってみると、当時のメジャー・リーグはよほどのコアな野球ファンだけが関心を寄せているきわめて限られた世界。野茂投手もまだドジャースに入団する前で、メジャー・リーグのテレビ中継はオールスターゲームくらいという状況でした。ゆえにワタシはメジャー・リーグのテ レビ中継を観るたびに「便利な世の中になったものだ」と感激のため息をもらすことが常でもあります。

SNSツールをはじめさまざまな技術革新によって、気軽に、リーズナブルに、便利な世の中になった一方、かのコロナ禍やロシアのウクライナ侵攻、そして日本国内のメロメロな政治情勢が続く状況となっています。っそれゆえか、陶芸教室にかよって来てくれる若い会員さんから、作陶しながら歴史や政治、経済に関する質問を受ける機会がとても増えてきています。

明日を担う若い陶芸教室会員さん達がいだく歴史や政治への疑問、質問に適切に応えられるように、ワタシも「学びの時」はSNSツールが常に寄り添ってくれています。つくづく、手軽に、リーズナブルに、そして便利な世の中になりました…。

週末の陶芸教室も終わり、窓の外は梅雨前の青い空


一年前はまだ小さかった金魚もすっかり大きくなり

その成長する姿を見てきた陶芸教室の会員さん中には、金魚を飼い始める人も現れてきました。

テラスの窓の向こうの紫陽花も、いつの間にか白から青へと装いを変えています。


さて本日、日曜の夜はル・マン24時間のゴールとEUROの熱戦に目が離せません。つくづく、お手軽に、リーズナブルに、そして便利な世の中になったものです…。

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紫陽花の季節到来、明月院ブルーに鎌倉スパイスはいかが…

2024-06-01 14:02:00 | 日記
本日から6月、水無月を迎えました。梅雨が迫っていてとかくジメジメしがちなのに「水の無い月…」という素朴な疑問もありますが、はるか遠い昔に「水無月の無の文字は『無い』という意味ではなく、『の』という意味がある」と聞かされたことがあり、「水の月」ということになるのだそうです。

そして別の友人からは「水無月とは旧暦の6月で現在の季節では7月頃にあたり、7月は暑くて川の水が枯れやすいところに由来」との説明を受けたことがあります。

「水無月」の語源はほかにも諸説あるそうで、この季節になるととても気持ち良い場所で「さらに深堀りしてみようかな」とテラスに足を踏み入れてみると窓の外は早くも紫陽花がほぼ満開。

この白い花はこれから先、日を追うごとに青みを増していきます。さすがにかの有名な北鎌倉・明月院の「明月院ブルー」と呼ばれる紫陽花の深いブルーには及びませんが、一人で楽しむには充分過ぎる紫陽花です。

そして今年も、市内の長谷と小町通りにお店を構える「鎌倉いとこ」さんの6月期間限定店舗が北鎌倉の明月院通りにてオープンしました。

北鎌倉で営業する牛煮込み専門フレンチ「紫‐Yukari」さんの地階部分で、これから6月末まで「鎌倉いとこ」さんのきんつばとともに、ウチの女房どのがブランディングしている「チー坊ノワール」発の鎌倉スパイスや鎌倉紅茶等も一緒に販売の運びとなっています。赤い毛氈が目を引く6月限定店舗の上の白っぽい建物は「紫‐Yukari」さん。

すぐ脇のこの古風な門をくぐって

お店に向かうことになります。

「鎌倉いとこ」さんのきんつばは、小倉やかぼちゃ、抹茶、安納芋はじめ13種類の味が楽しめます。そしてお土産にぴったりの詰合せセットも各種用意されています。


傍らでは、市内・長谷の老舗乾物店として有名な石渡商店さんのたたみいわしやあかもくとともに、鎌倉スパイス。


毎年、この6月限定店舗開店に合わせて鎌倉スパイスを搬入しながら、「あぁ、今年もこれから一か月、華やかな季節が…」と、控えめながらも心躍るものがあります。

そして搬入の際のお約束として、ちょこっと明月院まで。街の人達は早くから「今年の紫陽花巡りは人出が多そう」とささやき合っていたのですが、6月はじめの土曜日朝の混雑度は…

列はまだありません。

しかしながら、少し時間が経つと、明月院前には徐々に紫陽花巡りの人が集まり始めています。

これから先、明月院ブルーの色合い、そして紫陽花巡りの人の波も日を追うごとにその密度を増していくことでしょう。

紫陽花巡りの人と人の合間を縫って速攻で撮った「人影なき明月院」…


そして紫陽花スパイス!?


これから一か月にわたって紫陽花に沸く明月院前の通りは、週末の土日にかぎっては朝9時から夕方5時まで車両通行禁止となります。


明月院からの帰路、渋滞を心配しましたが交通量は少なく鶴岡八幡宮横の鎌倉街道もスムーズそのもの。なんと、クルマの影がありません…。

「混むよ、混むよ…」と予想していたところ、実際はそれほどではなく…、というのは、先のゴールデンウイークでも。今年の6月の人出はいかに…と思っていたところ、お昼前から北鎌倉も鎌倉駅周辺も、人とクルマで大混雑の様相を呈しています。

やはり、6月はこうでなきゃ…


















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manamiさんのオリジナル・ジュエリー展「-reinizio-」開催中です

2024-05-18 13:54:45 | 日記
かのゴールデンウイークも過ぎて街はいつもの落ち着きを取り戻し、佐助の里山の杜も若葉が萌えさかっています。ウチの東側の斜面の紫陽花も開花に向けて、額が日一日と大きく育ち始めています。


そして工房&カフェでは、昨日から明日までの3日間にわたり、ジュエリー・アーティストの山口真奈美さんの個展(オーダー会)が開催されています。

写真に記された reinizio とは、再始動(再出発)を意味するイタリア語で、今回のテーマです。


開場前、会場となる工房&カフェは静寂感に満ちています。

オープン早々から、お馴染みの方々が次々に…


数多くの作品が揃う中、「最もお気に入りは」と聞いてみたら、「う~ん、全部です…。でもあえて言うならコレかなぁ…」と指差してくれた作品は

たしかに展示された作品の中でもその存在感はひときわ輝いているように思えます。

ディスプレイもすっきり洗練。


「おっ、この緑色の作品は?」

と思ったら、会場の一角に飾られたユーカリの花束の葉でした。

作品制作に使用するさまざまな治具を目にすることが出来るのもまた楽しくて…。

奥の写真で真奈美さんと一緒に写っているのは、西洋彫り職人のルイジ氏。

みんなの友だちであるオランダ人・ディルクが作品の写真撮影に没頭!と思ったら、

ディスプレイの小物に向けて熱心にカメラを向けていました!?

あらためまして、山口真奈美さんのキャリアと今回の展観スケジュール


◆manami 個展(オーダー会) -reinizio-
日 時:5月17日(金)~19日(日) 11:00~17:00(最終日は16:00まで)
会 場:ウチのカフェ(工房) ・チー坊ノワール(佐助Room114)
問合せ:090-2226-7117

お時間ありましたら、ぜひお出かけくださいませ…
 














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ゴールデンウイーク後半スタート! みんなのもとへ日々是好日を…

2024-05-03 11:19:19 | 日記
風薫る五月・皐月を迎え、街には初夏の陽ざしが降り注ぎ、新緑もきらきら輝いて華やかな雰囲気に包まれています。佐助の街の杜も若葉が萌え


ご近所の庭先のサツキも満開。


さらに4月末からはゴールデンウイークということで、段葛には日の丸が掲げられて祝日モードに華を添えています。


駅西口広場の時計台前は改装されて以来、待ち合わせやくつろぎの場として鎌倉散策の人がよりいっそう集うようになり

一種のカオスと化して来つつあります。

ワタシの工房で開講している陶芸教室は連休前半は予約で埋まっていたのですが、不思議なことに後半の4連休の予約は数える程度…という状況で、いささか拍子抜け、そして沈思黙考ならぬ沈思黙陶の機会となりそうです。

そして本日の5月3日は憲法記念日。テレビ各局のワイドショーでは憲法にまつわる話題はほとんどとりあげられず、もっぱら交通渋滞とレジャーに関する映像ばかりです。まあ、昨年からの政権与党の宗教がらみの話や裏金問題発覚以来、みんなが政治や難しい話に忌避感をいだいてしまうのはいた仕方ないことかもしれません。

ワタシだって、連休後半前の昨夜はテレビニュースでしっかりと 渋滞ウォッチング…

ワタシは大学で地理学を専攻していたので、地形や地図、各地の人の暮らしや渋滞その他、興味が尽きることがありません。連休前夜から、東名高速では早や渋滞が始まっています。今から20年くらい前、この画像の至近の地に住んでいました。大型連休ともなると、この神奈川・大和トンネル付近の映像が何度も何度も流れ、そのたびにかの地に住んでいた頃の思い出や近くにある米軍厚木基地の戦闘機の機影と耳をつんざく爆音を思い出します、懐かしい…。

予想では日付を越えて3日の未明から渋滞となるようでしたが、年々、渋滞発生が早まっている感じです。ふと目が覚めるとまだ3日の未明、午前2時半。予想された高速道路の渋滞はありません…

スムーズな走行のようです。

そしてそれから数時間後の本日午前6時前ともなると

しっかり渋滞していますが、年に数回ある3連休初日とほぼ同じような混雑状況にとどまっている感があります。

ここで3日午前10時半現在の鎌倉付近の道路混雑状況を。
海沿いの国道134号線は稲村ケ崎から江の島まで大渋滞、あとは長谷寺界隈が混雑していますが、不思議なことに市内の若宮大路や近郊から鎌倉駅方面向かう道はスイスイ走行できる状況です。

ひるがえってウチの工房&カフェでは、お越しになったお客様との間でこのほど刊行された美容家・神崎恵さんの本が話題に


この本の最後のほうにて、ウチの女房どのが展開している「チー坊ノワール」から販売中の鎌倉スパイスを紹介していただいています。

なんと、かのクレイジーソルトさんと一緒に…。

本日3日から6日の月曜日までの連休4日間に陶芸教室は全日開講、そしてカフェは4、5日の週末営業となっています。

大型連休ということで普段以上の混雑も予想されますが、お時間と度胸ありましたら鎌倉散策ならびにワタシどもの工房&カフェにお越しくださいませ。心よりお待ちしています。












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散りゆく桜と萌え始めた若葉に誘われて、建長寺 de 大人の散歩…

2024-04-19 07:40:19 | 日記
今を去ること約1ヵ月前にソメイヨシノ開花の便りが伝えられ、桜前線は東北地方を北に向けて進んでいます。もうしばらくすると、桜前線は津軽海峡を渡って北の大地に進みます。ひるがえってワタシが住まう街は桜の最盛期を過ぎ、夕刻前になると昼間の鎌倉散策の方々の姿も消えて静寂の時を迎えます。

もうしばらくすると、この段葛も桜の若葉がいっせいに芽吹いて眩しいばかりの新緑の季節を迎えます。

鎌倉で生まれ育った多くの方々は口々に「桜から若葉、そして紫陽花が咲いてその花が終わる4月から6月末までが鎌倉がもっとも輝く季節」と自慢げに話してくれます。ワタシはこの地の移り住んでまだ20年弱ですが、鎌倉で生まれ育った方々のこのお言葉には、まったくそのとおりです…と、ただただ頷くばかりです。

桜から若葉の頃へ移ろう鎌倉のある日、おりしもちょっと心惹かれる講座に誘われてその講座の開催の舞台である市内の名刹・建長寺に向かいました。


あらためまして…建長寺系列の鎌倉学園を左方向に見ながら鎌倉街道に面する駐車場を経て境内に入り、歩を進めると程なく堂々たる三門が迎えてくれます。


その裏側の柏槇の庭を経て、仏殿、法堂(はっとう)が静かに控えています。


市内には長谷寺や高徳院大仏、円覚寺や鶴岡八幡宮をはじめ名だたる神社仏閣が数多くありますが、この広々としたスケール感は建長寺ならでは。

法堂の天井には、鎌倉で活動していた日本画家・小泉順作氏が制作した龍の画が迎えてくれます。

ワタシにとって、建長寺を訪れる最も大きな目的はこの龍の画の下で心を清めることにあるといっても過言ではありません。

さらに奥に歩を進めると、華やかな金色の意匠がひときわ印象的な唐門。
盛りを少々過ぎたしだれ桜が、祭りの後のはかなさや…というなんとも良い 詫び寂び感を漂わせていました。

さらに奥に進み、夢窓疎石によって作庭されたといわれる庭園では

建長寺を観光詣でする多くの人が時の過ぎるのを忘れるが如く、いつまでも緑の庭の前で佇んでいました。


そして、このたびの建長寺での講座は同寺の元宗務総長・高井正俊氏と鎌倉伝統食研究家・山田雅子さんが発起人となって開講した「鎌倉・食を学ぶ会 in 建長寺」。


講座の会場は境内の大庫裏の2階。

部屋を支える柱の意匠がとても印象的な造りのスペースです。

大庫裏の2階から境内を見下ろすと、

境内を歩いていた時に見える景色とはまったく異なり、花と杜と屋根のハーモニーが心に気持ち良く響いてきま

会の発起人でコメンテータも務める山田雅子が制作したレジメがこちら。

今回の講座は、鎌倉時代に幕府を支えた鎌倉殿の13人を中心にさまざまな場で提供されてきた「十字(じゅうじ)」というお饅頭のようなお菓子。このお菓子をテーマに1時間半も解説する山田さんのパワーもある意味において、鎌倉殿の14人目!?

そして驚いたことに今回の講座では、ワタシのとても親しい人もコメンテーターとして鎌倉をとおして「風土による食文化…」を解説していました。なまじ親しいばかりに、「語り口が滑らないように…」と、妙に気になった内容はほとんど頭に残らず、さしずめ「建長寺で健忘時のワタシかな」…、トホホ。

ともあれ、このたびひさしぶりに建長寺を探訪してあらためて当地の鎌倉時代からの歴史とそれ以前の人々の暮らし、そして街の明日‥へ向けて、ばくぜんと、そしてちょっと真面目にあれこれ想いをはせるきっかけとなりました。

おりしも間もなくゴールデン・ウイーク。お時間ありましたら、当地へお越しくださいませ。
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