鎌倉 佐助の風街便り

陶芸、街歩き、クルマ、オーディオ・・。思いのまま徒然に

今年も一年、ありがとうございました。来年もよろしくお願いいたします。

2017-12-31 10:25:34 | 日記


今年もあとほんの少しでその幕を閉じ、新たなる年を迎えます。高曇りの夜空を見上げつつ「天にも昇るくらい嬉しいことは無かったけれど、泣きたくなるような悲しい出来事に見舞われることも無く、ほどほどの一年かな…」と振り返りつつ、ふと気がつくとリビングのテーブルの上には「サッポロ赤星」が…。

年に一度の大晦日ということでちょっとばかり気の利いた肴の一つも欲しいところですが、ウチの同居人さんは先ほどからキッチンでおせち料理を仕込んでいるような気配が感じられます。過去の経験から、大晦日のこのような状況においてはけっして急かすことなく、年越し蕎麦が供されてくるまでジ~っと「赤星」をチビチビ飲っていることが寛容です。

年賀状書きの最終追い込みや少しばかり手抜き気味の大掃除をはじめ、大晦日の一日はとかくに急わしく時間が流れていきますが、そのような中にあって今年も鶴岡八幡宮での年越「大祓式」に向かいました。

「知らず知らずのうちに身についた罪や穢れを人形(ひとがた)に託して祓い清める」儀式である「大祓式」は全国の多くの神社で6月30日と大晦日に執り行なわれます。このたびの大晦日の「大祓式」に臨み、半年前の6月30日に陽射しに照らされていた「大祓式」がまさに昨日のことのように思い出されます。

それにつけてもこのたびの「大祓式」は寒かったぁ…。式に参列した方々、「今年はちょっと違うね、寒いね…」と、唇を震わせていました。

鶴岡八幡宮での「大祓式」から家へ戻ると、こよなく愛するこのラジオ番組年末恒例の「年忘れ夫婦放談」に聴き入り、しばし「現実逃避」の1時間…。年末恒例とはいえ、今年は曜日の関係で大晦日のオンエアということで「年末感」もより一層深まります。

毎年年末のこの夫婦放談のラストの曲は達郎・まりや夫妻がデュエットする「LET IT BE ME」がお約束のようになっていたのですが、今年はまりやさんの「人生の扉」。かつてこの曲がリリースされた時、「あぁ、竹内まりやというアーティストは、この歌を作るために歌い続けてきたのかも…」と思ったことを思い出しました。それにつけても番組の中で達郎さんの紹介によるところでは、この曲が発表されたのは今から約10年前の2007年なのだとか。時の経つことのなんとも速いことか。

そして今、年越し蕎麦が供されてきました。

きっと、アベさんのお宅ではモリとカケは出てこないんだろうな。たぶんタヌキかキツネかな…、などと思いながら、熱々の天ぷら蕎麦でほっとひと心地…。

あらためまして今年一年、陶芸工房 佐助Room114をご支援いただき、ありがとうございました。


そして、チー坊ノワールの鎌倉スパイスはじめ各アイテムをご愛顧いただき、心より感謝申し上げます。


今年4月に我が家にやって来た6歳の黒猫の女の子・ノワールとともに


来年もよろしくお願いいたします。

追伸 明日の元旦、ウチの同居人さんは朝9時からご近所のお店仲間「甘味処 こまめ」さんの店前にて、淹れたて温かかな「濃くて深い味わいのカフェオレ」を販売いたします。佐助稲荷神社、ならびに銭洗弁財天への初詣と共に、是非お試しくださいませ。心よりお待ちしております。



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年の瀬のひととき、Fenceの向こうのアメリカにも想いを馳せる本牧の丘

2017-12-22 07:36:07 | 日記

「師走」も半ばを過ぎると、みんな一様にとかくに慌ただしい日々を送ることとなります。されど不思議なもので、じつのところ今現在が本当に 猫の手を借りたいほどの忙しさ…かといえばそれほどでもないような気もします。我が家には陶芸やチー坊ノワールの各アイテムを買いに来る方々、そしてご近所仲間の人たちが入れ替わり立ち寄ってくれますが、皆さん異口同音に「暮れは慌ただしい気がしますね」と言いながらも長話ししていきます。そして、猫の手を借りることなく、こんな具合に…

愛猫の写真を見せてくれちゃったりします。事の流れとして、「では…」ということでウチの黒猫ノワールの遊び相手になってもらうこともしばしば…。「師走」の貴重な時の間が、なんともゆったりと空虚な時間となって費やされて行くのでした。

そして、ふと気がつくと本日は「冬至」。この日までは日を追うごとにただひたすら陽の入りが早くなっていたのですが、これからは徐々に日中の時間が長くなってきます。本当の冬の寒さは年明け以降となりますが、「冬至」を迎えるとなんとなく「春へ向けての一里塚」にたどり着いたような気にもなります。

「師走」を迎えてすぐに手回し良く駅西口の各所に設置された「臨時タクシーのりば」の案内板は、しばらくの間「まだ早いよ…」という感じで違和感いっぱいでしたが


「冬至」を経て「臨時タクシーのりば」の案内板は、周囲の光景にしっくりと馴染みます。そして「三が日はこのあたりは初詣の人でいっぱいだぁ…」と、お正月の喧騒に思いを馳せることとなります。

そしてこの「冬至」の数日前、「真冬並みの寒さ」といわれた早朝、愛車メガーヌを駆って横浜・本牧へ。約30分ほどのドライブで到着したこの寺院のお墓に、ウチの同居人さんの父が眠っています。

きれいに掃き清められた境内もさることながら、東側の丘の上に立つ民家がかもし出す昭和モードあふれる佇まいにも目を奪われます。

寺院を守るようにそびえる北側の丘の上にある父の墓地からは、横浜の街と海を360度の大パノラマで見渡すことが出来ます。

南の方向には、八景島の向こうに横須賀の丘陵が広がります。


西に目を転じると、根岸と磯子の埋立地にあるコンビナート群…。

このお墓のある本牧の隣街・根岸で生まれ育った同居人さんは「子供の頃、家の門を出て目の前の道を渡るとそこは根岸の浜辺で、アサリが拾えた。潮干狩りの必要も無かった…」のだとか。「獲れた」ではなく「拾えた」というくらいたくさんのアサリが生息していたようです。その浜辺も今では工場が林立し、「工場萌え」の隠れた名所のひとつに…。

北側の丘の向こうには木々の間から、山下町にそびえるマリンタワーの展望台が望めます。

ほんの少し前まではランドマークタワーも見ることができたのですが、新たに建った家並みの陰に隠れてしまいました。

さらに時計周りに北東方向に目を移すと、横浜ベイブリッジ…。

ブリッジの主塔とメインロープの白く凛とした容姿が印象的です。

東を望むと、東京湾の向こうに千葉・京葉コンビナート群の煙突から幾筋もの白い煙が…。

師走の午前中、風も無く陽射し燦々、目の前に広がる横浜の街と海を眺めながら「こんなに景色の良い所に眠るお父さんは幸せ…」と、大きく深呼吸。

目に入って来る景色の一つひとつが何処となくモダンに感じられるのも、この本牧という地がかつて太平洋戦争後のアメリカ進駐軍のベースだったことにも拠るのでしょうか。

思い起こせば義父が十数年前の暮れに亡くなって以来、命日のお墓参りはしっかりと年中行事のひとつになっています。そしてこのお墓参りを済ませると我が家も徐々に「年末モード」へ。まずは印刷されてきた来年の年賀状をじ~と見つめつつも

新年のご挨拶をしたためる気分へ向けては「今ひとつ」テンションが上がりません。

そして ふと気がつくと、やはりお馴染みのあのお店に足が向かってしまいます。


いつものテーブルに身をゆだねて、あらためて辿る

年の瀬に 亡き父訪ね 本牧詣で、根岸界隈 風街ロマン…
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チョピット歩いて紅葉を愛でて、たまにはゆったり 師走の好日…

2017-12-05 11:28:28 | 日記

今から1カ月と少し前に個展が終わった時から秘かに「紅葉を愛でる時間もないまま、アッという間に年末だ…」と感じてはいたところです。そしてその予感どおり11月・霜月はまさに「まばたきしている間」?に過ぎゆき、ふと気がつくと、師走もはや5日目を迎えました。この師走の飲み会を「忘年会」と定義した場合、昨夜まですでに忘年会は3回を数えています。「ちょっとはカラダを労わらねば…」というわけではないのですが、週明けの昨日12月4日は鎌倉の街を囲む山ふところの紅葉を愛で歩くこととなりました。

恥ずかしながら、このたびも山歩きツアーの名称は「牧郎とチョピット歩こう会」となっています。私の名前が「冠」になってしまったことだけでも、なんともこそばゆい気持ちでいっぱいです。この会の起源は今から約3年ほど前のこと。ご近所に住む人生の先輩にして山歩きの達人さんが「牧郎さんは歩き不足気味なので、街と山の徘徊へ向けてのエスコートをしましょう」ということで、アッという間に「牧郎とチョピット…」が発会の運びとなった次第です。以来、数次にわたって鎌倉の山野を歩いてきていますが、この会は「チョピット歩こう」に限らず、隙あらば「たくさん飲もう会」にも変身可能なとてもフレキシブルな風情の集まりのようにも思われます。

この日の「牧郎とチョピット…」は、山歩きの達人さんが永きにわたって住まわれてきた広大な自宅のお庭探訪からスタート。

春ともなれば気が遠くなるくらいの筍が収穫できる山と趣ある井戸が残るお庭を眺めるにいたり、あらためて佐助という地の奥深さを感じます。

そして、本日の「チョピット」歩くメインフィールドへ向けて、鎌倉駅から「大塔の宮」行きのバスに乗ります。驚いたことに、午前10時前のバスは、ハイカーと思われる人で超満員。

バスの入り口デッキにかろうじて身を寄せていましたが、ぎゅうぎゅう詰めのデッキから垣間見える鶴岡八幡宮のなんともすがすがしいいことか…。「段葛の桜の葉は、みんな落ちたね」という会話の中に「初冬」という想いを新たにします。

鎌倉駅から約10分ほどバスに揺られて鎌倉宮前に降り立ち、いよいよ山ふところに向かいます。まずは、このたびオープンした「永福寺跡」へ。

今から遠い昔、仏人や鎌倉武士たちが集い賑わっていたであろう頃に想いを馳せてはみたものの、人工的な池がいやに目立つ史跡の今後は「いかなるものか?」と、しばし複雑な思いがアタマをよぎったりもします。

この史跡脇のテニスコートから響くラケット音に追いたてられるように紅葉の名所「獅子舞」へ向けて進路を東北方向に。途中、このような道標が。

「獅子舞」とは、はたして「lion dance」…、と表記してよろしいものなのしょうか?なんとも気になる師走の昼…。

渓流沿いの道をゆっくりと登りつつ、頬に当たる風が徐々に冷たく、そして固く感じるようになってきます。


鎌倉宮から登り歩くこと約20分、鎌倉の紅葉の名所のひとつ「獅子舞」に到着します。

「獅子舞」への道中、「この時期、こんなに人の姿を見ない年は無かった」というくらい閑散としていた山道ですが、「獅子舞」にたどり着くと、そこは真っ赤な紅葉を愛でる方々でいっぱい。
一説によると、今から100年以上前の日露戦争に際し大日本帝国連合艦隊を指揮していた東郷平八郎大将がこの「獅子舞」の地に山荘を築き、その山荘をより趣きのある地にすべく鮮やかな彩りの紅葉を植え揃えたのだとか。

たしかにこの一帯だけ、紅や黄色に輝く紅葉が乱舞しています。

「獅子舞」を経て沢をさらに登り、天園・六国峠から歩を南に進めて約15分ほど登り下ると二階堂の瑞泉寺付近で下界に降り立ちます。そして今回の「チョピット」のスタート地点・鎌倉宮へ戻る途中、日本画壇の巨匠・故平山郁夫画伯の自宅前を「チョピット」探訪。

玄関前の紅葉が、いい味出していました。

鎌倉駅方面に向かう道中、学問の神様として信仰を集める荏柄天神社の前では受験生を持つヤングミセスの皆さんが「今度、ゆっくりお参りに来なくては…」とつぶやき合っています。

その言葉とともに思わず「あぁ、あの子とあの子だね…」と、受験勉強に励むチビッ子たちの顔が浮かびます。我が身を振り返って、師走の平日の昼日中から「チョピット」ぶらぶらと紅葉狩りなんぞしていてよいものか、少々罪の意識も芽ばえますが、その想いもすぐに消え去ります…。

鎌倉駅に戻ってやや遅めのランチは、つい2週間前にも母親の「米寿」のお祝いをした小町通り脇のあのフレンチのお店。


美味しいランチでオナカもココロも満腹になったところで「私の名前を冠した 牧郎とチョピット歩こう会 という名称はちょっとばかり身分不相応です。私の名前を外してください」と申し出たのですが皆さんから即座に却下され、さらに次回「牧郎とチョピット歩こう会」は飲み会に趣向を変えて実施される気配が濃厚です。さしずめ「牧郎とチョピット アルコール会」…!?










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