鎌倉 佐助の風街便り

陶芸、街歩き、クルマ、オーディオ・・。思いのまま徒然に

今年もありがとうございました。来たるべき年も佐助ヶ谷から・・・。

2013-12-31 23:32:12 | 日記
なにはともあれ…というか、とにもかくにも…というべきか、これまでの約360余日にあらためて思いを巡らせながら、あと数十分ほどで新たなる年を迎えようとしています。

今朝は早くから大掃除その他をチャチャっとやっつけ仕事しながら、「あぁ、今年もあんなこと、そんなこと…」と今年一年をふり返るとともに新たなる年へ向けての思いを込めて、大晦日恒例の鶴岡八幡宮へお参りに。例年、大晦日にはここ鶴岡八幡宮での「大祓い」に参列して身を清め、災いを祓い除けるといわれる「おはらいさん」を戴いてくることを常としています。

新年の初詣を翌日に控えた大晦日、例年ならば昼前の鶴岡八幡宮は参拝客もまだまばらなハズなのですが、今年に限っては何故ゆえか参道は 人、人、人…。


ご近所の方々の話によると「つい最近放送された『アド街ック』鎌倉特番の影響に違いない!」のだとか。あらためてテレビのチカラを再認識した次第。明日、年が明けた暁、初詣の方々がどっと押し寄せるこの街の様子はいかに…。

本日大晦日の午後からは地元・佐助の氏神様的存在の佐助稲荷に一年の「お礼参り」に詣でましたが、こちらは普段どおり しっとりゆったりとした風情が保たれていて思わず「ホッ…」。

「今年は何度、この赤い鳥居をくぐったのだろうか?」「来年もよろしくお願いします」などと思いはせながら石の階段を踏みしめながら本殿へ向かうひと時。年の暮れ、そして来たるべき新年の訪れを知ってか知らずか、リスの「ククク…」という鳴き声が佐助ヶ谷の里山に響きます。

今年一年、お世話になった方々へのご挨拶を済ませた帰り道、海にはサーファーがやはり本日も波乗り三昧。

思わず、松任谷由実さんの「♪真冬のサーファーはまるでカラスの群れのよう…」というフレーズが…。

現実に戻って…。夕刻前、ご近所のお店仲間と一年の挨拶を交わしつつ、ふと本日は休業中のcafe cococaraさんの二人がやはり「ご近所にご挨拶に…」ということでひょっこりと。

「さんぽ市」やサッカーの話に花を咲かせつつ、cococaraさんがふと漏らした「マキロウさん、さっきネットで知った情報なのですが、大滝さんが亡くなったとか…」との言葉にしばし「…」。

訃報に触れて、今から40年以上も前の1971年、大滝さんがユニットをくんでいた「はっぴいえんど」のデビューアルバム「風街ろまん」をあらためて引っ張り出してしまいました。


レコードジャケットの中面見開きは、今では一路線だけになってしまった都電の向こうにニッサンの名車「箱スカ」があしらわれています。当時、ワタシはたぶん高校1年生。


その頃から当時としては先進的な日本語ロックの旗手・はっぴいえんどの音楽を聴いていた自分に少々ビックリ…。

ちなみにワタシのブログのタイトル「鎌倉 佐助の風街便り」も、「ハッピーエンド」が残したこのLPレコード「風街ろまん」を意識して命名させていただた経緯があります。

レコードのラベルはこのような感じ、です。

一番左が大滝さん、そして右に向かって細野晴臣さん、鈴木茂さん、松本隆さん。懐かしい…、のただ一言です。やっぱり、レコードっていいなぁ…。そして、あらためて大滝さんのご冥福を祈りつつ。

時は今、間もなく新たなる年を迎えようとしています。

工房では新年の準備をあらかた済ませ、同居人さんともども「ゆく年、くる年」をチラ観しながら、「今年もおつかれさまでした」。

あらためまして皆様方におかれましては、今年もありがとうございました。そして、来年もよろしくお願いいたします。





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今年最後の窯焼きのカタチ確かめながら、思いは早や 来る年に…

2013-12-27 20:15:37 | 日記
今を去ること数日前の22日 日曜日の朝6時前、庭先にある郵便受けの朝刊を取るために玄関ドアを開けると、まだ闇に包まれた西の空には冬ざれた半月がくっきりと輝いていました。

この22日は二十四節気の第22番目、一年で昼が最も短いとされる「冬至」なり。秋から冬へ季節が変わって日に日に昼が短くなってゆく中で、ワタシ自身としては毎年の暮れに「この日を迎えれば、それを境に日が延びていく…」と、冬至を心待ちにしてもいます。

面白いことに、師走を迎えた頃から陶芸教室での会話の中でも、「冬至が来れば、日が延びる…。待ちどおしいなあ…」という声を何度も聞いてきました。陶芸教室での作陶というひと時を過ごす方々には、なんとなくお互いに季節の移ろいを感じ合える「感性」や言葉にならない「言霊」のようなものを共有しているのかも‥と妙に感じ入ることも。

この「冬至」に続いては、天皇誕生日、そしてクリスマスを経て、時は一気に「年末年始モード」へと突入していきます。

ワタシの陶芸教室においてもそれなりに「年末年始モード」に包まれてはいきますが、作陶に関しては時としてじっくりしっかり一年を回顧しながらの「手仕事」の時間が流れていきます。

「冬至」の日曜午後、頬と手の指の先に師走の北風を感じながら、今年最後の窯焚きを前にして自宅工房裏庭でのうわぐすり掛けはこのようないでたちで。

「うわぐすりは可能な限り薄く施したい」との思いから、コンプレッサーという機械を使っての吹き付けということで、ヨレヨレのバンダナやマスクを頭や顔を覆っての作業となります。この姿を見るにつけ、ウチの同居人さんは「その恰好、もうちょっとどうにかならないの?」とのたまっていましたが、このチープな姿こそがワタシなりの「モノ造りの原点」…。このところ、同居人さんももはや何も言わなくなりました。シメシメ…。

今年最後のうわぐすり掛けに際しては、注文をいただいたお客様方からさまざまなリクエストをいただきました。

「四角皿に赤や青、緑のストライプを表現してほしい」というお客様の要望にお応えすべく、あれやこれやと技法を使い。

熱闘約1日…。窯の中にはこんなカタチでさらに何段も作品が積み上げられ、その後、約24時間ほどかけて1245℃の高温まで焼きあげられます。


約4日ほどの時を経た25日クリスマスの日、窯内の温度が十分に下がったところで「今年最後の窯出しだ…」と少々の感慨に浸りながら、出来上がった作品をじっくりとチェック。
 
お客様の希望どおりの模様になったかな?  この花の意匠は合格点かな…、

 
時には凝った細工のソバ猪口を作ったり   めったに制作しない抹茶碗も焼き上げて     
工房のテーブルやリビングのチェストの上に置いてみて、何度も何度も仕上がり具合を確かめてみたり。

今年最後の窯焼きを経て焼き上がった作品は、年明け早々からお客様の元へお年賀のご挨拶も兼ねて納品となります。お客様に置かれましては、年明けより順次お手元へお届けいたしますのでよろしくお願いいたします。

年明けまで、あと数日を残すばかり。今年も私の作品、ならびに陶芸教室や「鎌倉 佐助のさんぽ市」をとおして多くの方々と触れ合えたことに心から感謝いたしております。

そして、来年もひき続きよろしくお願いいたします。

年末年始 営業のご案内
12月29日(日)、ならびに1月1日(水)は休業、他の日は平常どおり営業の予定です。陶芸教室のご予約等お気軽にお問い合せください。よろしくお願いいたします。

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♪そんな時代があったねと、「蒼いフォトグラフ」をたどる師走の一夜・・・。

2013-12-16 21:49:25 | エンタメ
常日頃、陶芸教室に際してはその時間帯のBGMとして いわゆる「SMOOTH JAZZ」というジャンルのメロディアスなジャズサウンドが響いています。。唯一の例外というか、こればかりはワタシ自身のわがままというか、日曜午後2時からはTOKYO-FMからオンエアされている「山下達郎のサンデーソングブック」という番組が工房の中にフワーっと流れています。その番組タイトルのとおり、山下達郎さんがパーソナリティとなってアメリカを中心とするオールディズナンバーや達郎さんをはじめとする日本のアーティストのスパイスの効いた楽曲を惜しみも無く聴かせてくれるとても貴重な1時間です。

ふり返ってみると、1990年代はじめのとある土曜日の「山下達郎のサタデーソングブック」から始まり、1994年春の日曜日に「サンデーソングブック」へと佇まいを変え、以来、現在まで脈々と「達郎ワールド」を20年にもわたり延々と聴き続けてきています。

さらにいえばワタシが大学生時代に佐賀県有田町で陶芸を学んで当時、達郎さんがNHK-FMの「サウンドストリート」という番組でパーソナリティを務めていた頃から「お耳の友」とさせていただいていたので、「達郎ワールド」とはかれこれ40年に及ばんとするお付き合い、です。あらためて、「そんなに長かったのね」と…。

そして師走もちょうど半ばを迎えた日曜の午後2時。TOKYO-FMから繰りひろげられる「達郎ワールド」のメインテーマは「クリスマスソング」ということで、オンエアされるビング・クロスビーの「ホワイトクリスマス」をはじめ、あまたあるクリスマスソングのオリジナルテイクを聴きながらの陶芸教室となりました。

そんな日曜の夕暮れもせまる頃、必然に、そして少々の無理汲みも込めまして、達郎さんのクリスマスソングCD「Season`s Greetings」に耳を傾けることに。

達郎さんが歌い上げる「Have Youself A Merry Little Christmas」が心に沁みます、涙、涙。そして、永きに渡ってフジテレビ「ミュージックフェア」のアレンジを担当していた服部克久さんが手がけた編曲の素晴らしさにうっとりしつつ、いつまでもワイングラスを手にし続け、気がつけば「一杯、そしてまた一杯」…。

もっぱらのビール党なのですが、この夜ばかりがワインに宗旨替え。

ご近所のお店仲間のお元気お姉さんから頂戴した「ヌーボー」をチビチビと飲らかしていたら、「あれっ、もうすぐ空いちゃうの!?。そんなに飲んだかなぁ…」、という具合で、まったく成長がありません、です。

クリスマスソングに浸る宵、想い巡らす前夜彩。

そうなのでした、この日曜日の前夜は土曜日午後7時。クルマ好きのオーナーが切り盛るご近所仲間さんからのご招待を受けてというか、半ばほとんど「乱入!?」というか、とにもかくにもこの師走2回目の「嬉し愛しき忘年会」。

まずは、こんな感じにお招きされた方々が「おもてなし」されまして。。


マスターの「今年もありがとうございました。では、乾杯!」とのご挨拶とともに「楽しい時間」がいざスタート。マスター夫妻が心を込めて作ってくれたお料理を味わいつつ、顔見知りの方々との会話とビールを堪能しているうちにアッという間に時は流れて、気がつけば女性陣待望の「おやつバイキング」‥・。

お店特製のチョコレートケーキをはじめ、義士ようかん、切腹最中、そしてご存じ鳩サブレ…etc。普段は甘いモノはめったに食べないのですが、この夜ばかりはほどほどに甘味三昧してしまった次第…。

男性陣の間では昭和時代の出来事やテレビドラマの話題でおおいに盛り上がりましたが、ヘアスタイルの話に及んだ時、お店のマスターが若かりし頃の写真を披露してくれました…。

そしてマスターは「当時、立川談志に似てると言われたことも何度かありまして…」と苦笑い。たしかに、そこはかとなく談志師匠に似ています。そして。この写真のヘアスタイルからは、若かりし頃 カーレースに参戦していた当時のマスターの「心意気」のようなものも感じられます。この写真を見た瞬間こそが、ワタシにとってこの夜に最も「ビビッ!」ときた瞬間でもありました。

この日、「師走の夜の夢」がその幕を閉じたのは午後11時過ぎ。このお店で知り合ったプロレスファンの男性にワタシからのささやかな「My Gift For You」は、「週刊プロレス 2014プロレスラー写真名鑑」。

この男性が左手にしっかりと握りしめているトロフィーは、お店のマスターからの「推定来店機会約1000回」を記念しての「お宝モノ」に他なりません。このような超常連さんに支えられているお店が、なんとも羨ましい限りです。

師走は6日の金曜日に開催された「鎌倉佐助のさんぽ市 忘年会」、そしてこの夜の「夜会」をもってして、この歳の瀬の「宴会」は「ジ・エンド」の香りが濃厚なり。いと、健康的、されど少々物足りない感もありますが、あらためて「お酒も仕事もほどほどに、そして、そこそこに」をモットーにするわが身にはまさにジャストフィットな師走となりそうな気配です。

巷では、年賀状の受付が始まり、クリスマスムードも日を追って高まってきています。そして驚いたことには早くも「バレンタイン商戦」がスタートしたとも。

クリスマス、そしてバレンタインは全く無縁ですが、年賀状だけは心を込めてお送りしたい…。されど、準備は遅々として進まず。ふとアタマの中に昭和の歌謡界にひとつの時代を築いた演歌歌手・青江三奈さんの「♪どうすりゃいいのさ 思案橋~」の歌声が耳元に響いています。あぁ、年賀状、何とかせねば。

ここで今年最後の? 拙い一句

「佐助の里の侘住まい、賀状のしつらえ姿浮かばず」 おそまつ也…。





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佐助 de 忘年会の師走の夜。あらためて「志 果たす…」を願いつつ。

2013-12-09 10:20:43 | 日記
毎度毎度のことながら、毎年12月・師走を迎えると何やら訳もなくただただ急に「お忙しモード」まっしぐらに突入して苦笑することしきりの今日この頃。12月に入ったからといって特に何かが劇的に変化するということはないのですが、お歳暮や年賀状、そして日頃お世話になってきている方々へのご挨拶等へ向けて、とかくに気忙しくなる頃でもあります。それにつけてもこのところ、「あぁ、年賀状準備せねば。どんな趣向にしようかなぁ…」と気を揉むばかりの毎日。

あらためて、自らの思考能力のレベルの低さを痛感するに、それでも悠々とそして淡々と新たなる年はめぐってきます。ある人によれば、師走とはその「しはす」という語感から「志 果たす」、または「志 果たせず…」という思いから派生したとも聞いたことがあります。

「なんだ、そうか。『志 果たさず』でも良いのか…」と思いつつ、師走と聞いてアタマに浮かぶもう一つのキーワードは「忘年会」…。

てな訳で、二十四節気の第21番「大雪」を翌日に控えた師走の6日 金曜日。ご近所のお店仲間の皆さんとともに毎年8月に開催している「鎌倉 佐助のさんぽ市」の忘年会にちょこっと、どっぷり参加してみました。会場はワタシの自宅工房から南へ徒歩約50歩ほどに位置するワークショップ「Outside in」さん。

午後7時開始に合わせてポツポツと50歩ほどの道すがら、南西方向の低い夜空の三日月も忘年会に心惹かれたか、天空を舞い降りてきたかの如く…。 

というようなことは無いのですが、とにもかくにも「心が躍るよ、忘年会」。

午後7時過ぎから、今年もめでたく? 「さんぽ市」の永遠なる繁栄をめざして楽しい楽しい忘年会がスタート。

今宵はみんなで手分けしてご近所のお店からサンドイッチや鳥のカラ揚げ等を買い揃え、そして軽くつまめるサラダやキノコごはんを「自炊」しての「超豪華メニュー」?を一堂に集めて「佐助の宴げ」と相成りました。ホント、美味しかったのです、これが…。

ご近所のお店仲間さんが三々五々集まって来るたびに、いざ「乾杯」の夜が更けて。

いったい、何回「乾杯!」したのかな。

皆さん、とっぷりと酔いつつも「来年のさんぽ市はさぁ、もっとアレしてコウして…」と、とっても建設的な提案もたくさん飛び出して。あらためて一同、「おお、みんな、さんぽ市を愛してるんだ!」とちょっぴり感激し合ったり。

断言はできませんが、来年の「鎌倉 佐助のさんぽ市」は今回にも増して数段楽しい数日間になる!

と思います、たぶん…、きっと…。

楽しい夜が更けて、ふと気がつけば、あらら。時計の針は午後11時を過ぎています。

皆さん、翌日のお仕事へ向けて静々と帰宅の途へ。

「甘味処 こまめ」のかえさん達と「今年も楽しかったね」と語らいながら、「さんぽ」のオチへ向けての総決算。

日付変更線間際にすべてを終えて、少々早いながらも「今年もいろいろありがとう。良いお年を…」でグドバイ。でもでも、この先、何度も「良いお年を」という会話をかわしてしまうのですね、このお仲間同士。

それにつけても、今回の忘年会の舞台となった「Outside in 」さんのスペースはまさに「夢がいっぱい」のスペースとなっています。忘年会の合間にも、ほんの少しばかり「お宅拝見」…。



お店のスペースには様々なアイテムが所狭しとディスプレイされているのですが、全体を通してみるととても素敵に演出された空間が限りなく広がっています。

「あのディスプレイ、とっても参考になるなぁ」と思いを巡らせながら帰途につ師走の夜、徒歩約50歩の道程…。あらためて、「工房のレイアウトを変えてみようかな」という「悪魔のささやき」が聞こえてきます。その一方、「お止しよ。急いては事を仕損じる」という、「仏のつぶやき」も耳元に。

ふと振り返ってみると師走の慌ただしさとは、ただ単に自らの考えの至らなさや迷う心から導き起こされるのかもと思ったり。

まずは、首尾よく「志 果たす…」を願いつつ、年末年始の設えの一歩目を踏み出してみようかな‥。
















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