かつて6月から7月はじめにかけて鎌倉の街のいたるところであでやかな輝きを見せていたアジサイもようやく終わりの時を迎えました。わが家の裏庭に咲いていたアジサイの花も姿を消しましたが、一輪だけ「けなげに」そして「凛」と咲き続けています。
そしてわが家の玄関に向かうアプローチ脇の生垣となっているワイヤープランツも、記録的なジメジメ陽気による落葉の危機からもなんとか耐え、今では浅緑色の新芽に覆われてきました。
聞くところではそう遠くないうちに「梅雨明け」を迎えるようで、つくづく「明日の天気」が気になるこの頃…。
また、お天気から世情に目を向けると、「盛り上がりに欠ける」と言われた参議院選挙の週末を経て、あらためて「勝者も敗者もいないファジーな選挙…」の感があります。そのような中、政治信条的には不偏不党の立場のワタシの周辺では、中道リベラルから比較的左寄りの方々はもとより、右寄りの考えの人もが「れいわ が…」「山本太郎が…」と喧しい状況となっています。
このたびの選挙を経ておぼろげながら見えてきた「明日の日本」を巡る新たな対決の構図と「明日の天気」を気にしながら、ひさしぶりに思う存分浴びる陽光の温かさはまた格別。一刻も早い「梅雨明け」が望まれます。
そして梅雨が明けるといよいよ夏本番。鎌倉の海や街は東京や横浜方面からの海水浴客の若者で賑わいます。さらに夏といえば、涼しげな浴衣姿も鎌倉の街を彩る光景の一つ。このたび親しくお付き合いさせていただいている「京都伊と彦 鎌倉店」主催の「浴衣とワインの集い」に、ちょこっと参集させていただきました。
週末の夕刻、今回のイベントの舞台は鎌倉駅近くにある「STEREO」さん。「ワインが美味しい」と評判のお店です。イベントは「伊と彦」若女将・好江さんのご挨拶を合図にいきなりのワイン三昧の様相。
約30名の女性陣を中心にワタシも含め⒑名ほどの男性も連られるように!? 美味しいワインと御料理、そしておしゃべりに花を咲かせます。
ふり返れば今年の2月、北鎌倉の古民家レストランで「伊と彦」さん主催の「着物の集い」に参加させていただいた際、帰り際に伊と彦ご夫妻からお見送りを受けた時、「また、このような着物の集い、お願いしますね」と懇願したことがありましたっけ。
あの時の伊と彦ご夫妻の姿がとてもステキ…。
2月のイベントに際しては、厳冬期の古民家レストランでの開催、そしてドレスコードは着物ということで華やかなうちにもなんとなくかしこまった雰囲気もありました。その時に比べて今回は夏季の開催、浴衣での集まりということもあり、とてもカジュアルなパーティでした。
今回のイベントの雰囲気の一端はこちらから…。
会場のそこかしこで「浴衣でワイン」の記念写真撮影会が留まることなく続いていました…。
ともに集った知り合い、そして初対面の方々との楽しい時間を経て、ふと気がつくと週末の夜も更けた鎌倉駅前で「浴衣とワインの最終章」…。
今から約40年ほどにオフコースのメンバーだった小田和正さんは「ワインの匂い」という曲の詩の始めの一節として
♪ワインの好きな その娘はいつでも いくつもいくつも メロディーをつくって…
と歌い上げていましたが、
夜更けの駅前で繰りひろげられた「浴衣とワインの最終章」において、心に響くメロディーらしきものはどこにも見当たりません。
ただただ いくつもいくつもグラスを重ねて…という感じでした…。
最後にひさかたぶりにこの場つたない一句。
「長く尾を引く脱水症 癒える日願ってグラス重ねて」
なんとなく、自己弁護の香り満載です…。