身のまわりで起こったあんなコト、こんなコト…。語り合った人たちと描いたあんな夢、こんな今…。いつものお店で飲んだあんな酒、こんなビール…。とにもかくにも、間もなくこの一年がその幕を閉じ、新たなる年が始まろうとしています。毎年大晦日となるといつものことながら、一年の間に起こったさまざまな出来事が映画のエンドロールのようにアタマの中を駆けめぐっていきます。そして、楽しい思い出や、ガクッと心が折れそうになった緊迫の場面等、さまざまなシーンを回想しながら、一年間なんとか暮らせ遂せてきたことへの感謝の意を込めて鶴岡八幡宮へ「御礼詣り」を常としています。
例年、大晦日の昼前の八幡宮境内は参拝の方々も少なく、初詣の参拝客向けの露店の設営作業音が参道に「トンカン」と響きわたる…、という感じだったように記憶しています。されど今年は、参拝の方々でごった返していました。
八幡宮本殿に「御礼詣り」、ならびに「おはらいさん」を授受していただき、若宮大路をたどって帰途につくことになります。段葛はこの11月以来、大規模な改修工事に入っているため、ベージュ色のフェンスで覆われてしまっています。そして、ところどころ、段葛付近の街なみや満開の桜の風景がパネル仕立てで展観。
計画では今後1年以上はこの状態が続くのだとか…。
「あゝ、一日も早く元の風情ある段葛に戻って…」と願いながら若宮大路の歩道を駅に向かって歩んでいたところ、ワタシと同世代と思われるご夫妻が前方から歩いてきました。そしてワタシのすぐ手前でそのご夫妻は「今すれ違った女の人、アナタが好きなあの女優さんよ」、すぐさま「えっ、あのグレーのコートの女?、ホントに? 鎌倉に住んでたんだぁ…」という会話を交しながら、ワタシの約10m先を歩く後ろ姿の女性を指さしています。あろうことか、その後ろ姿の女性はなんと、ウチの同居人さん!?。
このご夫妻の会話の一部始終を同居人さんに伝えたところ、「ワタシが女優さん!? ハァ~」と大爆笑。されど、満更でもないような表情も…。ワタシとしては「でもね、美貌の女優ではなく個性派女優に間違えられたんだよね」と言ってやりたいところなのですが、それは口が裂けても永遠に言えません。
ちなみにこの大晦日の「女優さん」の後ろ姿は、こんな感じです。
やはり、どう贔屓目にみても「個性派女優さん」がピッタリ、だと思うのですが。
本日は昼前に鶴岡八幡宮から始まって、御霊神社、佐助稲荷神社、銭洗弁財天まで都合2時間くらいをかけて一年の「御礼」に詣でてきました。
道すがら、今年最後の相模湾をちょっと見。深緑色に輝く冬の海の向こうにサザンオールスターズの「鎌倉物語」が聞こえてきそうな午後でした。
そして、家の近くまで戻ったところで「さんぽ市」のお仲間・人力車の清水さんの雄姿を前に思わず「一枚、撮らせて!」。冬でも半袖シャツでウチの陶芸教室にかよってきているチビッ子陶芸家さん達にもビックリですが、さらにその上を行くタンクトップ姿の清水さんにチカラを貰って「ゆく年くる年」したいな…、と。
暮れゆく夕陽と追いかけごっこしながら掃除を終えて、今年最後の夕餉はビールで「乾杯」そしてささやかに年越し蕎麦の膳。
明日 元旦から営業へ向けて仕込み最中の「さんぽ市」お仲間さんとのまったりとした夕餉の時間は、ここ数年来の恒例の「ホッとするひととき」。お互い、一年を振り返りながらつかの間のゆったりとした時間が過ぎて…。
年越しへ向けて軽い余韻に浸る中、ふと気がつけば、あの人たちが9年ぶりに揃って
「ひつじだよ 全員集合!」してくれました。
「シャララ」なメロディから始まって、青い海と広い空、そしてさまざまな愛の深さを歌い上げる還暦イブのメンバーたちのライブは今もまだ続いています。
間もなく年明け。あらためて、今年一年 ありがとうございました。そして、来年もよろしくお願いいたします。